二次創作小説(紙ほか)
- (第3章 失われていく心) ( No.6 )
- 日時: 2022/06/05 17:49
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
丁度その時、レイ達の元に、彼と深い繋がりのある者がいるという通信が入った。
その友達とは、源 しずか(みなもとしずか)の事だとわかった地元警察と、近隣住民は、
「のび太と繋がっている=ジブリールとも繋がっている」
という事で、警察がいきなり、彼女の家を襲い、ありとあらゆる物を壊し、しずかの親は縛られた挙句、首を絞められて気絶させられ、しずかに至っては、むち打ちの刑だった。
そして、家が凄まじい勢いで壊されているのを見て驚き、
「ピー!ピー!」
と鳴き始めると、いきなり警官の1人が、ピーコを金づちで殴って殺し、近隣住民も押しかけて、家に火をつけられて、大事な物は皆燃やされて、更に
「ハハハハハ。どうだ!? ジブリールの異端児め。お前が、ジブリールの居場所を知っている奴と繋がるからいけないんだ!」
「そうだそうだ!!」
「よく2人で歩いてるの見ていたぞ!」
「2人で共謀して、ジブリールを逃がそうとしたんじゃないか!?」
「ありうるな。あ、火事の方は、燃え移らないようにしないとな~」
と、消火活動が始まったが、時すでに遅く、もう、何もかも燃えてしまった後で、危うく隣の家まで火の手が及びそうになったが、どうにかなり、とうとうしずかの家はなくなり、しずかの母親は、政府の収監施設に入れられ、しずかはザフトに引き渡される事になってしまい、慌てて戻ろうとした父親も海外で殺されたというニュースが入り、しずかは本当に1人ぼっちになってしまった。
一方、ミネルバは、本格的に動き出す前にと言うことで、しずかを乗せてカーペンタリア基地に戻ろうといたのだが、政府が基地で待つようにと言う言葉で、カーペンタリアで待つ事にし、ボズゴロス級潜水艦エルバーラを合流地点とし、政府のプライベート用のクルーザーでしずかは椅子に座らされ、両方の鎖から、電気が流れるようにされていた。左から、民主党の尾真理秀介(おまりしゅうすけ)議員で、灰色の頭をし、国会でも名の通った議員で、黒い目にメガネをしており、黄土色のスーツを着ていた。
そして、その隣に社民党の関根。エホーバ(せきねエホーバ)で、茶色の髪をし、鼠色のスーツを着ていた。
最後の議員は、自民党の泉 義久(いずみよしひさ)だが、こいつは曲者で、問題が起こっても金で逃げているという裏の黒い部分を持つ。
そして、やっぱり始まった尋問ではまず、のび太はどんな子だったかなどを聞き、それに彼女は答えるが、ジブリールと関係を持っていたという質問には、
「ち、違います。のび太さんは、そんな危ない人と交流なんか持っていません!」
と、言うと、政府がスイッチを押して、彼女を黙らせた。
「では、これはどうなる? この背中の紋章は、ブルーコスモスの盟主、ロードジブリールの着ていた物と同じ物だ。なのになぜこのマークがある?」
「し、知りません。それに、のび太さんは、騙されているだけなんです! のび太さんは確かに成績は最悪でしたけど、優しい人で、動物も大好きで、一度、裏山が伐採されちゃう時に、その木も守ってほしいと言って、守った事も有りましたが。そんな子が戦争とか危ない事には、絶対に関わったりなんかしません!」
「ほ~なるほどね、だがね~実際に彼は戦争を望んでいた。それが昨日ザフトから、ジブリールがのび太に送ったプレゼントされた物だ。これのどこが優しい少年に見えるんだね!」
「そ、それは、あの子、よくいじめられていたので、自分の身を守ろうとしたからです! 自分で他人を傷つける事なんて、滅多な事でもない限りやりません!」
「うん? と言う事は、危険行為に及ぶ事をやった事が有るんだね」
「い、一度だけですけど、ドラちゃんの道具で、町を破壊しようとしました。この町は僕を嫌っているって言いだして……」
「ドラちゃん? もしやザフトから連絡があった、危険タヌキ型兵器ロボットの事か!?」
「違います! ドラちゃんは、兵器なんかじゃありません。確かに色々な道具を持っていますけど……ドラちゃんは、平和を愛していて、戦争を起こす様な物は持っていません!」
と、しずかが言うと、いきなり鎖を外し、机を出してきて、その上に紙と色鉛筆を置き、泉が手に入れていた拳銃を後頭部に当てた。
「!……な、何を……」
「そのドラえもんとやらを、そこに描け、下手なマネをしたり、逃げようとしても無駄だという事だ」
と、泉は彼女の頭に銃を突きつける。
そして、彼女は震える指で必死にドラえもんの絵を描いた。
「か、描けました」
「ご苦労」
と言って、また電気の鎖を付けた。
「ほ~これがレッドゾーン級の危険な殺戮兵器か。急ぎ、これを世界各地に流して、これを見つけ次第破壊する様にしなければな。それと、こいつは何が好きなんだ?」
「そんな言葉で言われたら、言う気もなくなるわ!」
という彼女の言葉に、エホーバが電流を強くし、彼女に流した。
「アアアアアアア!!!」
「フン! 何が優等生だ。裏を返せばただのガキだ。今の時代を全く分かっていない」
と、言うと、秀介がメガネを外して拭いた。
「ハア~こんなピンピンとした所は好かん。どうでしょうか皆さん。今日は時間があればと、良い物を持ってきております。もちろんチーズも」
「お~ワインですか。良いですね~ではデッキの方へ行きましょう」
「私はココの片付けが終わり次第、合流します」
と、エホーバは1人残ると、カーテンを全部閉め、灯りを点けた。
「あ、あの……」
彼女はとっさに逃げようとしたが、電気の奴は外されても、他の拘束具で拘束し、どういう意味か上着を脱ぎ、ネクタイを緩めた。
「フフフフフ。ガキか……あんまり可愛くないな~やっぱりやるやら、同年代が良かったのだがね~」
と言いながら迫り、服に手をかけ、反射的に蹴ろうとしたが、それも計算のうちで、彼は彼女に対し、あの行為に及んだ。
それから数10分後
ようやくエホーバが戻って来た。しかも黄色のスーツに変えて。
「あら? エホーバさん。遅かったじゃないですか?」
「な~に大した事ありませんよ。ではどうぞ」
と、ワインを注がれると、皆は立ち上がり、
「日本の未来に乾杯」
「カンパーイ」
と、楽しい時間を過ごしている頃、彼女の服はボロボロにされ、髪の毛も無残になり、もう彼女の目には、何1つ映らず、目の前すら見えなくなっていた。
そして、ボズゴロフ級戦艦が見え、エホーバが彼女を引っ張りだして来た。
「お勤めご苦労様ですな~」
「エルバーラ船長。ラキス・エリーカです。それであの少女と言うのは?」
「オラ! ちゃんと歩け! こっちだ! ほら! 歩けってんだよ!」
「さっさと歩け! グズ!」
と言うと、エホーバはなんと、彼女を蹴りつけ、橋から落ちてしまった。
「な、なんて事を!? これがナチュラルのやり方か」
「フン! あいつはナチュラルじゃない! A級戦犯だ。死んでも誰も困らない。我々もヒマでないんで、失礼するよ」
と、クルーザ―はスゴイ勢いでいなくなり、女性パイロットの1人が、
「艦長! グーンを」
「許可する。急げ!」
「はい!」
と、彼女はなんとかしずかを捜していると、ようやく沈んでいく彼女を見つけ、すぐさま近づき、無事に救助した。
そして、艦に戻ってから、応急処置がされ、なんとか人工呼吸をすると、水を吐いた。
「良かった! 大丈夫?」
と彼女に言うが、何も話さず、目も何も見えなくなっていた。
「こ、こ、は?」
「大丈夫。安全よ今運んであげる。もう大丈夫だから。あら?」
と、彼女はそこで異変に気付いた。スカートの下にあるべき下着がなかったのだ。
「この子……と、彼女はしずかを抱き上げて、医務室に連れて行った。
「しばらく休んでて。もう、大丈夫だから」
と、しずかに言うが、彼女の心は、もう、壊れてしまったかのように、何も話せなくなっていた。
その事を先にミネルバに連絡を入れると、シンとレイは、
「なんだって、口がきけない?」
「どういう事?」
「分からん。ただ、その女性兵士から聞いた所、スカートのある位置にかならずある物がなく、スカートもボロボロで、上半身も酷い状態だったらしい」
「と言う事は、彼女……」
「これでは話にはならないだろう。彼女の回復を待つしかない」
「待てねえよ!」
「シン?」
「待てねえよ俺は! やっとジブリールの所在が分かるかもしれないって言う情報が入ったのに、それが口がきけず、動かないだと? ふざけるな! あいつをもっと締め上げてやる!!」
「ちょ、ちょっとシン。待ってよ!!」
そして、彼女はようやくカーペンタリア基地に着くと、車椅子に乗せられていた。
「! どういう事?」
と、グラディス艦長が疑問を持ってっいると、しずかの状態は酷く、まだ昏睡状態なのか、まともに動く事さえできなくされていた。
一方のシン、レイ、ルナマリアが引継ぎ、2人はのび太をわざと連れて来ていた。
これはシンの勝手な思いつきによる物で、のび太をしずかに見せれば、何かしらしゃべると思ったのだ。
「え~~~~~!!!。な、なんでしずかちゃんが車椅子に!? ねね、どういう事? どういう事だよ!?」
分かったぞ。お前達コーディネイターが、何か措置をしたんだろう? 黙ってないで何とか言え~~~!!しずかちゃ~~~~~~~~~~ん」
と、のび太が声の限り叫ぶと、しずかに変化が現れ、いきなり頭を押さえた。
「い、痛い……あ、頭が、痛い……殺して……私を、殺して……!!」
「ええ!? ちょ、ちょっとどういう事? ねえ、落ち着いて」
と、女性士官が言うと、彼女はか細い声で言った。
殺して……」
と、なんと自分からまた飛びこもうとしたのだ。
「ちょ、ちょっと。どうしたの? 大丈夫。大丈夫だから。ね……」
と、士官が抱くと、しずかはようやく落ち着き、また車椅子に乗せ、仕方なく、その女性士官数名も一緒に
乗船する事になり、これでは話にならないと、議長も諦めるしかないと思っていた時、ラクス(ミーア)が、
「あの、その作業、私にやらせてください。あの子は、恐らく、何かされている可能性があります。私なら、彼女も心を開くと思います!」
「分かった。君の言葉なら、彼女も心を開くだろう」
「頑張ります!」
と、車椅子に乗せられ、舌を噛まないように猿ぐつわをされたしずかは、ドアの方を見ようともしなかった。
今の彼女の心はカラッポだった。本当に人形のようで、何にも興味を示さなくなっていたのだ。
「源しずかさん。ね」
と、ミーアの言葉に、士官が猿ぐつわを外すと、しずかは、やっと顔を上げた。
でも、その目はうつろで、何を言っているのかさえ、分からないと言った様子だった。
はたして、彼女はどうなってしまうのだろうか!?
