二次創作小説(紙ほか)
- 苺の彼方をもう一度(前編)(その1) ( No.106 )
- 日時: 2023/07/03 20:11
- 名前: 桜 (ID: YZhQicnd)
今回の前後編は前回の続きのお話。ベリーちゃんの故郷のイチゴの国での二つの出来事が絡みに絡んで展開されます。
実はこのお話の要素には第四部全体のテーマに少しだけ明かされていたり。
このお話には関係ないのですが、なんとポップンでハイパードラマティック(H)がノマゲクリア果たしました!!発芽からまさに2年半の長き戦い!まだまだ上手くなるけどとりあえず今は自分お疲れ様!!
「小ネタ」カービィ組の新世界に遊びに来た胡散臭い奴?
スージー「まあ、この世界は昔は科学も発展してましたのね!私のロボット開発にもより一層捗りそうですわ!」←一見かなり友好的に見せかけて新世界の住人を機械化しようとしてる
メタナイト「・・・;」
マホロア「ココが新世界ナンダネェ!ボク、ココのヒトタチとも仲ヨクなりタイナァ!」←一見新世界の住人とも仲良くしようとしているように見せかけて今度は新世界を支配しようとしてる
デデデ「・・・;」
天草「ここが新世界ですね。私の比較的理想に合っている世界です。ですが、より一層理想に近づければ・・・」←一見物腰が柔らかい雰囲気を見せかけて新世界の人類を手に入れる聖杯で救済しようとしてる
王ドラ「や め と き な さ い」
上記の胡散臭い人達は新世界に来させると碌なことがないのでビースト軍団のキャロラインやアルマパラパからは最大限に警戒されています。そりゃあ勘の鋭い人物からは怪しいと思うわな・・・;
クルーク「ベリーのお母さんから!?」
パーシヴァルが桜サイドの仲間に加わったことでイギリスのコーンウォールから翌日に帰ってきたクルーク達は立ち寄ったエージェント達の住む屋敷でサンソンと以蔵からベリーがイチゴの国である「ベリールーン」に帰って来るように彼女の母親である女王から手紙が来たと聞いた。
エージェント「ベリーはどうしても帰りたくないよな?その女王がこの世で一番恐ろしい女だと」
ハッチン「でも、相手が聞いてくれるかどうかわかんねーなー;今は残りの円卓騎士の捜索中だしな;」
すると、天草が少し沈黙を貫きながら答えた。
天草「・・・その残りの円卓騎士ですが、パーシヴァルから聞いた情報によれば今はベリールーンにいると。しかも二人ともです」
トリスタン「・・・!!」
ゼオ「そうか。それなら・・・ベリー、俺達は残りの円卓騎士の二人を探す。だからお前は今は行かなくていい」
あやクル「ダメだ。母親がここに飛んでくる可能性もある。そうなったらエージェント達の住む屋敷が壊されるぞ」
姫子「ちょっと!それぐらいは防げるのでしょう?あやクルさんの人でなし!」
あやクル「人でなしはいいが、ダメなものはダメだ」
確かにあやクルの言ったことにも一理はある。しかし、どうすれば・・・。すると、フルシュが何かを思いつく!
フルシュ「それなら一旦は出向いてベリーのお母さんを説得しましょう!ベリーを連れ戻さないでと!」
カーン「フルシュ、また突拍子もなく・・・;」
フルシュ「でも、このままなら納得いくはずがないですよ!残りの円卓騎士二人の捜索にも兼ねれますし!」
フルシュの提案は一見ちゃんぽんらんで悪い意味で短絡的のように思えるが、その内容自体には筋が通っている。それをトリスタンには一筋の光に思えたのか彼の提案に賛成の手を上げた。
リップ「トリスタンちゃん・・・!」
トリスタン「いいえ、良いのです。私はフルシュの提案に賛成です。二つ同時なら別々に行動するのも一つの手かと」
出会った当初から自分達に友愛的に接して下手したらかつての主君への忠義を捨ててまで味方として共に戦ってくれたトリスタンのその表情からはどこか寂しそうな雰囲気はあった。時々悲しげにハープを奏でるときはあったが、それでも生前の親友の騎士に会えない寂しさをひた隠ししているように見えた。それがこの前の敵陣営の粛清騎士が放った矢で足を負傷した王ドラを助けるためにガウェインと決別したことでさらに増させてしまったのだ。それをリップやチャラ王だけでなく、大半の周囲も湧き起こる罪悪感とともに感じていた。
それを嫌というほどわかっていたあやクルはフルシュの提案を受け入れた。
あやクル「わかった・・・フルシュの提案は受け入れる。三日間を出してやるから、それが過ぎたら帰って来い」
フルシュ「!ありがとうございます!」
ブラック「じゃあ、別々のチームに別れるか。エージェント達はベリーの方に・・・」
すると、王ドラは咄嗟に立ち上がり、部屋から出る間際に意見を発した。
王ドラ「私は今回は行くのを断ります。あの騎士については調べなければならないことがあるので」
クー「!てめぇ、一緒に行かないつもりか!?」
王ドラ「その代わりに今回はタママさんやパーシヴァルさんにお任せしますね。私の方からケロロ小隊や桃華さんや夏美さん達にも事情を話しますので。天草さんも行きますよ」
タママ「あ・・・」
ペコリと軽くお辞儀した天草と共に部屋を出て行ったあと、ツーストはため息をつきながら言う。
ツースト「ったく、寛大ぶったりしなくていいのにな。なあ、クロス・・・って、いない!?」
あいり「クロス、最近この前のハートビート・クロックタワーの件から変ですわね。前まではシマリスの姿でツーストの肩の上に離れずに乗ってたのに・・・」
サン「あおいやアタランテにも行けるかどうか聞いてみるアル。あおいの奴、そろそろカンカンアルよ;」
モードレッド(ゾッ;)
一方、当のクロスは自分の住む屋敷の屋根の上にいるクロことクロードの元を訪ねていた。クロスは一人ぼーっと佇むクロードに声をかける。
クロス「エマ嬢はもうすやすやと眠ってるか?」
クロード「ああ。子守唄を歌ったらすやすやと眠っている」
クロスはクロードの横で付かず離れずの距離感で座ったあと、この前の件で見かけたガウェインのことについてポツリと話した。
クロス「・・・まさかガウェインが敵陣営にいるとは思わなかったな。あのときはツースト達を探す勢いで必死だったから気付かなかったがな」
クロード「・・・」
クロス「もしやガウェインの奴・・・「アレ」を使ったのではないかと思っている」
クロスの言葉で思い出したかのような顔をしたクロードは彼に聞く。
クロード「いつ渡していたんだ?お前が過去に作製した「アレ」は使いようによっては災厄が起きるとも言われているはずだが」
クロス「・・・お前が、ガウェインが旅立つ前日に珍しく泣いたのを疲れて眠っている間に。何かあった時にな」
クロード「・・・何?」
なんかクロスが関係してそうな雰囲気が・・・;
- 苺の彼方をもう一度(前編)(その2) ( No.107 )
- 日時: 2023/07/03 20:14
- 名前: 桜 (ID: YZhQicnd)
羊の角の生えた少女「ーーーーーあなたが好き」
またあの夢。でも、この前までとは何か違う・・・今度は離れたところか?
モードレッド(なんだ?オレは用はないってことか?)
すると、モードレッドは遠目から何かの影を見る。
モードレッド(あっ!あの男に言ってんのか?随分と歳の離れたーーーーー)
すると、彼女はその姿を見て驚いた途端に何かの手を掴んだ拍子に目を覚ました!会いに来たところで手を掴まれたタママは驚いた表情で聞く。
タママ「どうした?なんか変な夢見たのか?」
モードレッド「・・・夢だな。サーヴァントは夢を見ないと言うが」
タママ「タマッ!?」
モードレッド「昔からたまに見る夢だよ。少なくともあいりがオレから離れて東京の学校に編入した時からな」
前から彼女を案じていたタママはモードレッドに夢の理由を聞く。
タママ「やっぱりアイルーとのことか?」
モードレッド「いや、そうじゃない。羊のガキがオレに想いを告げる夢。でも、アレはオレじゃない」
タママはその言葉の意味がなんなのか理解できなかった。自分なのに自分ではない。それは本人でもわかっているのに肝心なことは理解できないでいたから。
タママ「わからないな。自分が言われてるのに自分じゃないなんて・・・」
すると、モードレッドはタママの顔に優しく触れた。彼はこれにビクッと顔を赤くして驚いた。
タママ「!!?」
モードレッド「・・・ああ、やっぱり。言われたのはオレじゃなかったか」
モードレッドはうとうととタママに身体を委ねるかのように眠り、彼は彼女の振る舞いにちょっと戸惑っていた。
タママ「もー・・・;いつも強引だったり、優しく接してきたり・・・」
だが、タママはそんな彼女が自分に前と変わらず接してくれたのが嬉しかった。彼女は所謂不良なのだが、根は純真だった。ある種のファザコンの気もありそうだが、嬉しいことは素直に笑うし、怒りや殺意など激しい感情も恐ろしいと思うほどまっすぐにぶつけてくる。彼女がタママを守るために傷を負ったとしても一度も彼のせいにしていない。タママは一見横暴な態度で接する彼女の芯の部分であった純粋な性質に次第に惹かれていた。自分でも知らず知らずのうちに。
タママ(!違う違うですぅ!ボクの憧れは愛しの軍曹さん一人!モー公のこと放って置けないのはオレと似てるから。一人ぼっちは嫌だという思いが多分一緒だから。ただそれだけだよ)
タママは自分の想いを否定するたびにまた自身に湧き起こるモードレッドに対して複雑な感情に戸惑っていた・・・
「やめろ。やめなさい。私の●●●●をーーーーー」
あいり(・・・あなたは誰?)
誰?涙を流すあなたは誰?どうしてそんなに泣いているの?
あなたはなぜ泣くの?なぜ悲しいの?
すると、遠目からあいりは今度ははっきりと浮かんだものを見た。それは彼女にとって信じられなかった。何しろその光景は・・・
ツースト「ーーーーーあいり?」
すると、あいりはツーストに抱きしめてもらいながら目を覚ました。彼女の目から涙がこぼれていた。
あいり「ツースト?」
ツースト「何か怖い夢でも見たか?泣いてるじゃねーか」
あいり「あれ・・・?本当ですわ。なんで涙が・・・」
ツースト「・・・?」
ツーストは最近の恋人の様子に何か異変を感じ取っていた。彼女のマスターとなったモードレッドのことではない、でもそれ以上に関係している人物だと感じ取っていた・・・。
その翌日、急遽以蔵に呼び出されたグレンの飛行船団の乗る飛行船に2チームで組み合わされた一同は次々と乗っていた。
以蔵「すまんのうグレン。急に呼び出すような真似して」
グレン「いや、いいんだ。以蔵の頼みじゃ断れないからな。俺達だってあの吸骨鬼の集団の調査してるしせっかくだからとことん付き合おうと思ったんだ」
龍馬「グレンさん、あくまでも以蔵さんが頼んでるようなものだからね。以蔵さんが懇意にしている飛行船団だから」
以蔵「龍馬!」
以蔵が龍馬に怒りに行った中で見かねたアイオーンと常に龍馬の傍に寄り添っているお竜が謝っていた。
アイオーン「ヴッ;(菓子折りを渡す」
お竜「グレン、リョーマが悪かったな」
グレン「いや、いいよ。龍馬さんだって以蔵に長い間会えなくて寂しがってんだろうし」
アイオーン(何という仏のような者なのだ・・・)
そしてグレンの飛行船団が目的をメルヘン王国のベリールーンに定めた後に出発する!2チームの詳細を見てみよう。
「説得班」
・ベリー(前提として必須)
・エージェント
・サンソン
・アレキサンダー(アレク)
・アストルフォ
・アリシア
・フルシュ
・白鳥姫子
・プロキオン
・ブラック
・デオン
・乱麻
・弓弦
・岡田以蔵
・マキノ
・ナポレオン
「捜索班」
・タママ二等兵
・パーシヴァル
・クルーク
・クー・フーリン(クー)
・女王メイヴ
・ナーサリー・ライム
・アミティ
・ラフィーナ
・シグ
・リデル
・ラーマ
・あやクル
・カーン
・ツースト
・ピュアクルvリップ(リップ)
・トリスタン
・メルトリリス
・チャラ王
・ルート
・おぼろ(モイモイ)
・しおん
・フランケンシュタイン(フラン)
・サン
・ジャガー・B
・ププル
・フィン・マックール
・ディルムッド・オディナ
・ゼオ・ウィグルゥ
・エレナ・ブラヴァツキー
・トーマス・エジソン
・アイオーン
・坂本龍馬
・ほわん
・ジャック・ザ・リッパー
・マシマヒメコ
・ヤス
・ハッチン
・パリス
・月島あいり
・モードレッド
・月島あおい
・アタランテ
多少は偏っている気はするが、直接説得するのであれば少ない方が効果的ではあるし、逆に捜索班の方は多く配置した方が探すのに負担は軽減されるのだ。映像越しのナビゲーターの一人に任されたツキノは伝える。
ツキノ「みんな、三日間頑張るの。ツキノ達はナビゲーターでの案内しかできないけど、できることはしておくの」
エレナ「ええ、ありがとうツキノ。天騎士の二人は今大変な状況になってるもんね」
エジソン(ああ、我らの情報を隠蔽に加担した反省文といなくなっていた間に溜まっていた仕事の処理か・・・;)
メルヘン王国に難なくワープしたあと、あおいはそれに関心を寄せていた。
あおい「異空間でもワープできるんですね」
ライト「オルフェさんが製造したこの飛行船には異空間に転移できるようにしているんだよ。そのかわりに船の動力が大分使っちゃうけど」
イサキ「そこはオルフェがちゃんと対処してるようにしてるわ」
アタランテ「優秀な技師にあの男がいるからグレンは手放せなかったのか・・・」
すると、飛行船がベリールーンまで辿り着こうとしていた。
ププル「見えた!あそこかな?」
アストルフォ「ちなみにベリーのお母さんはどんなの?」
ベリー「最悪な女よ・・・;暴君だしベリーにも嫌なことばかりしてくるし・・・;」
デオン「思い出すだけで嫌そうだな;」
アレク「話から察して母親の情を一切切り捨てる人みたいだね;」
すると、飛行船団にドンっと放ったかのような音が鳴った!
ラフィーナ「は?」
メルト「なんなの?」
すると、オルフェが映像越しに姿を現した!
オルフェ「グレン!!すまん、外部の方から正体不明の襲撃にあった!!間もなく墜落するぞ!!」
グレン「はあっ!!?」
すると、次第に崩壊の一途を辿る飛行船がそのまま墜落の彼方に落ちかける!すると、ジャガーが何かしら落ちそうになった!
ジャガー「わっ!?」
クルーク「!!ジャガー!!」
クルークが落ちてしまったジャガーを助けるために自分も外に飛び込んでしまい、彼のサーヴァント達やカーンもそれを追った!
ナーサリー「クルーク!!」
クルークはジャガーを抱えながら一時は死を覚悟した。「今度こそもうダメだな」と・・・。
一方、日本の都内にある自分とカレンの住むマンションの部屋の自室にいるランはこの前から校門越しのやりとりを交わすようになった「アルトリア」という少女からの文通内容を見ていた。
アルトリアからの文通内容「私は今避暑地で日本の別荘にいるので来週にはイギリスに帰国するのでその間は文通を交わします」
ラン「イギリスから遊びにきた人だったのかー・・・確かにあんなお嬢様みたいな人だったら日本に行っても退屈するよね・・・(でも、どこか寂しそうな瞳はしてたな・・・」
ランは初めて会った際にアルトリアがどこか寂しそうな瞳をしていたのを感じ取っていた。そのような彼女が文通相手に自分を選んでくれたのは偶然とはいえ何かしらの運命を感じるものはあったし、だったら尚更文通を断る理由はなかった。
ラン「よし。私なりの精一杯しかできないけど・・・」
ランはアルトリアに宛てた文通を記すためにペンを持った。ありのままのありふれた出来事。彼女の心に、少しでも光を見出せれば・・・
それぞれの場所での出来事に関する光と影
- 苺の彼方をもう一度(前編)(その3) ( No.108 )
- 日時: 2023/08/11 15:25
- 名前: 桜 (ID: B2tgeA34)
クルーク(・・・ここはどこ?)
クルークは気付いたらとある場所にいた。とある町が火の海に包まれて人々がそれにより幾多の命を消えていく風景。クルークはなぜか人には自分の姿が見えず、助けることもできないが嘆く前に誰かを見た。
クルーク(あれは・・・でも、誰かを抱えて・・・そのまま泣きながら走って・・・)
クルークはその騎士が誰なのか見覚えはあったが、そこで見たのは初めて相対した際の冷徹の表情はどこにもなく、愛する少女を失いたくないが故に守るように抱えながらただ泣き叫ぶ顔。クルークは思わず手を伸ばした。
クルーク(助けなきゃ・・・あの騎士が、泣き叫んでるから・・・)
すると、クルークの足元が引っ張られるような感覚がした!下を見ると、そこにはある蝶々が飛んでいた。
蝶々「ダメ・・・」
クルーク「!!?(何!?蝶々が、なんでボクを引っ張ってーーーーー」
クルークはそこで目を覚ました。気付くと自分はどこかの部屋に運ばれていたらしい。傍には寄り添いながら眠る自分のサーヴァント達とカーンがいた。
クルーク(よかった・・・でも、何?あの夢は・・・それに)
クルークは辺りを見渡した。どうやらふかふかベッドの上に運ばれたらしい。すると、ドアが開いたような音がした。クルークと共に運ばれて先に目を覚ましたジャガーだ。
ジャガー「クルーク!!よかった、無事か!」
クルーク「ジャガー!ボク達、助かったみたいだ!でも、みんなは・・・」
ジャガー「いや、まだ見てない・・・だが、このベリールーンの孤児院っていうところのガキどもが俺達を見つけてくれて、それで介抱してもらったんだ。なんか教会の手伝いしてる奴がお前に一度会いたいって言ったんだ。おーい!」
すると、ジャガーに呼ばれた人物が部屋に入ってきた。どうやら背が高めの美少女のように美しい顔を持つ人物のようだ。
クルーク(わっ、美少女・・・擬人化の王ドラになんとなく似た雰囲気を纏ってるけど、性格はこっちの方が清純そうな・・・)
しかし、クルークの憧憬は直後にあっさりと壊されることになった。なぜなら・・・
???「よかった・・・貴方はもしや、噂に聞いた絆の子なのでは?」←宮野ボイスのイケボ
クルーク「」
クルークは思わず叫んでしまった!まさかの人物がイケボを放っていたことに。つまりその人物は超美少女顔を持つ男性・・・;
クルーク「美少女だと思って見惚れたボクの憧憬返せOTL」
???「えっ!?私は男です!背は高い方なのです!」
クルーク「美少女からそんなイケボ放たれたら泣く方じゃん!!?」
すると、クルークの声にクーは目を覚まし、何が起こったか聞く。
クー「どうした、クルーク・・・!!あんた、サーヴァントか?」
クルーク「えっ!!?」
???「サーヴァント・・・そうですか、敵というわけではなさそうですね・・・」
すると、その人物は自分の真名を告げた!
???「何の因果かこういう状態ですが・・・私は円卓の騎士、セイバー・ベディヴィエール」
一方、なんとか全員生存した捜索班は墜落した際に落ちてしまったジャガーとクルーク達の行方を案じつつ説得班を先に行かせたあと、半壊してしまったグレンの飛行船をグレン達と共に修理していた。
アミティ「まさかグレンの飛行船を直すなんてなぁ・・・;」
シグ「メガネとジャガー達、どこ?」
しおん「一体どこにいっちゃったのー!?」
フラン「うーうー(しおんの頭を撫でる」
すると、ゼオはその墜落の際に意識を失ったままの状態であるあいりとモードレッドや泣きながら看病していたツーストとあおいとタママとパーシヴァルをチラッと見た。
ゼオ「あんたのマスター、大変な状態じゃないか」
アタランテ「シスコンというのはどうかと思うが・・・;とはいえ私も二人が心配だ。早く目を覚ませばいいのだが・・・」
すると、あやクルは何かに気付いた。
あやクル「モードレッドはあいりと同じく夢を見てるのか?」
フィン「?サーヴァントは夢を見ないはずだと聞いたのだが」
あやクル「それが夢を見てるような顔をしているのだ。しかも、何回か起きてるかのような顔をしている」
ディルムッド「えっ!?」
すると、あやクルはツーストとタママの二人に聞く。
あやクル「お前らは何か知らぬか?」
ツースト「ああ・・・そういや、あいりが前からなんか同じ夢見たような感じがしてるんだ」
タママ「ボクは・・・モー公が想いを告げられてるけど、相手がそうじゃないような夢を見たって・・・」
あやクルはその二人の証言を聞いて秘密裏に持ってきた四次元ポケットの中から夢はしごが出てきた。
あやクル「貴様ら。今から二人の夢に入れ!」
あおい「えっ!?何かあるんですか!?」
あやクル「そのままの意味だ。こっちはなんとか修理する。その間にアイオーンと龍馬、リップ一行がクルーク達も含めて残りの逃亡した円卓の捜索に当たって来い!」
アイオーン「ヴッ!」
龍馬「それはクルーク君達の捜索も兼ねない方が・・・」
チャラ王「あんた、以蔵に言い付けるけど大丈夫か?(^ω^#)」
龍馬「ごめんね行くよ;」
お竜「リョーマ、お竜さんもそれは良くないと思うぞ」
メルト「アナタ、案外中立的じゃない;」
おぼろ(モイモイ)(つか、その態度は好きな人には弱いってやつかな;)
ルート「それはいいな。じゃあ、それはキミらに託すよ」
リップ「トリスタンちゃん!クルーク君達やベディヴィエールさん達も一緒に探しに行こう!」
トリスタン「!はい」
アイオーンと龍馬やリップ一行が当人達の捜索を実行しに行ったあと、五人は夢はしごであいりとモードレッドの夢の中に入って行った。
サン「ホントに大丈夫アル?」
あやクル「ああ。何かしらのヒントになればな」
一方、ランからの文通の手紙をアルトリアは市街地のベンチに座って読んでいた。
ランからの文通内容「はじめましてこんにちは。私に文通を書いてくれてありがとうございます。ありきたりな内容でしかできませんが、それでも心がせめて潤うものであれば嬉しく思っていますのでーーーーー」
アルトリア「・・・少し堂々とするようになったが、変わらないな。あの頃と同じように」
一方、クルークは自分に懐いた孤児院の子供達の面倒を見ながらベディに話を持ちかける。
クルーク「ベディさん。よければボク達と共に来ませんか。あなたが傷だらけの三つ巴悪魔から逃亡した円卓騎士だと聞いたので・・・」
ベディ「嬉しいお誘いですが・・・ごめんなさい。私はこの孤児院から離れるわけには行かないのです」
メイヴ「?何かあったの?」
すると、ベディがとある可憐な幼い少女を呼び寄せた。この孤児院に住む子供達の一人だった。
???「ベディ、なにー?」
ベディ「いえ、シルアのことでもあります。実はこの孤児院には凶悪な巨大鳥がいて、それで孤児院が目をつけられたのか囲まれていたのです。女王にも前まで一緒にいたガレスちゃんを王宮に遣わしてまで協力を要請しているのですが、なかなか首を縦に振ってくれなくて・・・」
クー「そうか。そうならマジでヤバそうだな・・・ならば、もう殺すしかないだろ」
クルーク「ちょっとクー;」
シルア「!ホント?」
すると、クーの意見にベディはすんなりと反対した。
ベディ「それは良くないですよ、あの巨大鳥もこの国に住まう鳥です。できれば殺すことなく平和的に解決したいのです」
ナーサリー「騎士様らしい意見なのだわ!」
メイヴ「でも、甘い考えよ。それがつけ込まれるのか・・・」
すると、シルアが前に出て強い口調で意見を発した。
シルア「そうだよ!ベディは甘いんだ!ねえ、お願い!あの鳥、殺しちゃってよ!」
ベディ「シルア!!軽はずみなことを言ってはいけません!」
ベディに叱られたシルアは涙ぐんでしまった!
シルア「ベディのバカあああああー!!!」
シルアが泣きながら飛び出したあと、クルークはベディに聞く。
クルーク「・・・何があったの?」
ベディ「申し訳ありません、情けないところを見せてしまって」
クルーク「・・・」
ベディ「あの子は巨大鳥を恨んでいるのですよ・・・シルアには今年で齢十八である姉がいて」
シルアの姉『このままあの女王のこと見返せないと気が済まないわ!そのためにまずは外国の食文化を伝えるべくその情報を吸収を目的で旅よ!私は何がなんでも行くよ!このまま泣き寝入りしたら向こうの思うツボだわ!誰か一緒に行く者はいないの!?』
年長の男子『俺は行く!』
年長の女子『あたしも!』
シルア『お姉ちゃん、行かないで!行くならシルアも行く!』
シルアの姉『シルアはまだ小さいから連れて行けないわ。ごめんね』
シルア『やだ!お姉ちゃん!』
シルアの姉『あなたはここに残ってなさい。大丈夫、すぐに戻るから』
ベディ「反対を押し切って旅に出て数年経っても戻って来なかったのです。今でこそシルアはすっかり明るくなっているのですが、ガレスちゃんと共にここに来た時は心を閉ざしていたのですよ」
ジャガー「それがお前が俺達に協力を応じないもう一つの理由か・・・」
ベディ「はい。せめてトリスタン卿がこの世界に召喚されればもう少し早く解決できそうなのですが・・・」
クルーク「ベディさん、そのことなんだけど実は・・・」
すると、孤児院で働くシスターの一人がベディに伝える。
シスター「ベディさん、また来客です!なんでもその子らを探しに来ているとかで・・・」
ベディ「ひとまずこちらに連れて来てください」
すると、アイオーンが真っ先に泣きながら走り出して来た!
アイオーン「ヴゥーーーーーッ!!!(クルークとジャガーに抱きつく」
クルーク「アイオーン!?」
ジャガー「ぎゃあっ苦しい!!」
龍馬「アイオーン君、落ち着いて;」
お竜「クルークとジャガー、今びっくりしてるぞ」
ベディ「貴方、ライダーのサーヴァントですか!ということは二人に泣きながら抱きついてるライオン耳の貴方が・・・」
すると、後からぎゃあぎゃあと騒がしくしながら入ってきた。当のトリスタンを含むリップ一行だ。
チャラ王「なんで美人のシスターさん達を口説くんだ!!?」
トリスタン「あまりにも美しきご婦人でしたので・・・」
すると、トリスタンは思わず目が見開いた。何しろその人物は・・・
ベディ「・・・貴方は、トリスタン・・・?」
ベディヴィエール初登場
- 苺の彼方をもう一度(前編)(その4) ( No.109 )
- 日時: 2023/07/03 20:19
- 名前: 桜 (ID: YZhQicnd)
ラン「〜♪」
一方その頃、ランは学校帰りに門越しで会うようになったアルトリアからまた紙飛行機にして飛んだ手紙をもらってそれを自室で見ていた。
アルトリアからの文通内容『イギリスでは大きなお屋敷で暮らしているのですが、料理は薄味なので日本の人々が美味しいものを食べれるのが羨ましいです。あなたが言った日本のお祭りも楽しそうだったのでできれば一緒に行きたかったですーーーーー』
ラン「やっぱりかな;でも、お嬢様なりに悩んだりするのかな・・・?」
ランはアルトリアが日本の料理をあまり食べていないと聞いたので今度会った時は食べ物の差し入れを持っていこうと思い始めた時、カレンが部屋を訪ねようとした!
カレン「ラン、部屋にいる?頼まれてた本を今持って来たけどー?」
ラン「わっ、カレンさん!今行きますからっ!」
カレン「わっ!?わ、わかった;」
一方ベリーの母親であるベリールーンの女王に会いに行くためにその通りである首都ベリーサンの市街地を歩いていたエージェント一行は意外と賑やかな市民達を目にして意外と思っていた。
エージェント「案外賑やかだな。ベリー、変装させて悪いけど大丈夫か?」
ベリー「うん。大丈夫だよパパ」
エージェント「だからその言い方やめて;」
すると、プロキオンが地場を測るタイプの磁針を持ち出しながら城に辿り着こうとする。
プロキオン「城はこっちだって」
以蔵「ほうか。エージェントに買ってもらったのが役に立つぜよ」
エージェント「いや、それは俺が買ったんじゃないぞ?最近うちの家にプロキオン宛に度々送られた差し入れの中から持ち出したものだ」
弓弦「えっ!?」
すると、プロキオンはしんみりとしながらこう話した。
プロキオン「会えないのはわかってるけど・・・ブラック君やエージェント達には会えてよかったと思ってるよ。ボクね、親がいないんだ・・・両親も誰かわからないから顔も全く知らない・・・でも、そんなボクを賢聖のシリウスさんが親代わりに育ててくれて剣術や勉強も教えてくれて、さらには見ず知らずのボクを支援する不思議な人がいたんだ・・・その人に会いたいって思ったけど、残念ながら会えないんだ・・・ボクが二匹のニャオニクスやクルーク君のポケモンになる前の二人のニャスパー(よぞら)と一緒に旅をしていたのも剣術をさらに極めるのも同様に、その人に安心させてもらうためなんだ。仮に会えなくとも実績を通して自分は生きているよと伝えたかったんだ・・・変だね。トリスタンさんやモーさん、パーシヴァルさんを見るとなんかわかるかなと思って・・・聞こうにもなんかさらに負担がかかりそうな気がして聞けないんだ。特にトリスタンさんはあれからさらに寂しそうな顔をしてるのに・・・」
乱麻「プロキオン・・・」
一部の人達は彼の出生をブラックが引き起こした事件で知っていた。そういう意味では彼は両親がいないことが正しかった。それを考えたら特に一番の当事者のブラックが心を痛めた・・・。
アストルフォ「プロキオンは優しい子だよ!それをずっと持ち続けたらいつか会えるさ!ボク達もその人を探して必ず見つけるよ」
姫子「そうですわね。そのために今はベリーのママに会ってベリーを連れ戻さないように説得ですわ!」
プロキオン「うん!」
エージェントはその光景に微笑ましく感じるものの一つだけ何か引っ掛かりがあった。プロキオンがその事件の際に逃げるように呼びかけた「紫色の鎧の騎士様」。
エージェント(まさか・・・な)
すると、アリシアが何らかの店を見つけた。
アリシア「?これ、なあに?」
エージェント「!!?ピンクのお店!?アリシア、入っちゃあかん!!」
すると、その二人の前に数人の王宮の兵士を連れた騎士が現れた!
騎士「こらこら!女の子をそのような店に入らせるなんて!」
エージェント「違う!俺は止めようとしただけだ!」
サンソン「そうですよ!エージェント様はヘタレの不死身スパイだけど、そんなことする人じゃありません!」
アレク「ちなみにこの前は任務の帰りにジェット機の故障でうっかり川に落ちて流されても死ななかったよ!」
エージェント「おい!!それの方が酷いぞ!?」
すると、その騎士がエージェントの胸ぐらを掴む!
エージェント「ほらっ変なこと言うから「我らがあなた達を王宮に案内します。我らについて来てください」えっ?」
騎士「我らは女王の使いの者です」
一方、クルーク達がいるベリールーン西部にある町「ベリーニール」の孤児院ではクルークがベディにトリスタンのこれまでの経緯やその間にやらかした奇行などを洗いざらい話したことで当のトリスタンは説教を受けていた。
ベディ「なんで人様に迷惑かけるようなことしまくったんですか!!?しかも自分のマスターやその幼馴染にまで!!」
トリスタン「ベディヴィエール、誤解があります・・・;私はただ美しき少女や美女、ご婦人達がそのスマブラ屋敷に大勢いるので」
ベディ「トリスタン!!」
トリスタン「はい・・・;」
ジャガー「うわ、アレはチャラ王に対しての時と同じじゃむぐっ!!?」
お竜「お竜さんに食われるぞー」
龍馬「ダメだよ;」
すると、チャラ王がベディの様子を見てトリスタンに問い詰める。
チャラ王「お前、こんないい友達にまで迷惑かけて生前は一体何してんだ!?」
トリスタン「いえ、その・・・;」
ベディ「!」
すると、ベディは突然驚いたような顔をしていた。
チャラ王「なんすか?」
ベディ「いえ、なんでもありませんよ。別に」
ベディが「子供達の様子見に行きますから」と言って立ち去ったあと、メイヴはベディのさっきの態度について引っ掛かりを覚えた。
メイヴ「何あれ?せっかくちーが好感的に接したのに」
クルーク「ちょっとメイヴ;」
ジャガー「ああ、そういえば今思い出したんだが、モー公がトリスタンが俺達に受け入れてもらえたのは好感的に思ってるが、優等生はどうだろうなって。ほら、あいつは円卓騎士の中では優等生っぽいし」
リップ「えっ?」
一方、日本の公園ではアルトリアは紙飛行機として飛ばしたランからの手紙を一人黙々と読んでいた。
ランからの文通内容「日本の食べ物をまだあまり食べたことがないのでしたら、私がちゃんと精一杯教えますので、今度差し入れを持ってこようと思うのですが、何が良いでしょうか?」
アルトリア「!いいのですか?私は・・・まずはたい焼きですね。それを文通に書いて・・・」
すると、アルトリアのスマホに何かしらの連絡が来た。その内容を見て筆が止まり、その表情は次第に悲しげな顔に変わった・・・。
アルトリア「・・・ごめんなさい」
一方、あいりとモードレッドの夢の中に入ったツースト一行は意外にも穏やかそうな夢の風景であったことを内心驚いていた。
ツースト「まさか二人とも同じ夢を見ているとは・・・」
タママ「これが二人の、よく見る夢ですぅ?」
あおい「とりあえず何があったか探りましょう」
すると、パーシヴァルは海辺にいるある少女を見て驚愕の表情をしていた!
パーシヴァル「・・・!!!」
タママ「パーシヴァル、どうしたですぅ?」
アタランテ「おい。今すぐ行くぞ・・・」
すると、そんな少女を遮るかのように何らかのゴブリンが現れた!二人の夢の中の敵だろうか。
ツースト「敵!?ということはこいつらには親玉が・・・!」
ゼオ「あーあー、カメラテステス。夢カメラ起動!いや、違う。そいつらはその夢の原因に影響していない。別の何らかの理由だと思うが・・・とりあえず倒しとけ★」
あおい「言い方ぁ!!(怒」
そしてツースト一行は成り行きでゴブリンとの戦闘に入るが、一方その頃、ベディは一人部屋に閉じこもって何か悩み込んでいた。
ベディ(・・・あの卿のいつも共にいたのは私だというのに。私はいらないのか?あの方にとっては。あの方にとっては)
すると、ドアを開かれたような音がした。食事のスープを持ってきたリップだ。
リップ「ベディさん。そろそろ夕飯だよ。ほら、スープ持ってきたから」
ベディ「レディ・リップ。スープ、ありがとうございます・・・」
ベディはそのスープを食して美味に感じた。どうやら少し嬉しいらしい。
ベディ「これは貴女が作ったのですか?」
リップ「うん、ブイヤベース。魚のスープなんだけど、たまたま食事用の魚や魚介類を持ってきたからそれで・・・」
ベディ「トリスタン卿は毎日このような料理を食していたのですね・・・」
すると、ベディはブイヤベースを食べながらポツリと話した。
ベディ「リップ嬢」
リップ「何?」
ベディ「先程の彼には謝ってやってくれませんか。私がちょっと妬いていただけですので」
リップ「えっ!!?」
ベディ「いや、違いますからね!?ただトリスタン卿が貴女方に受け入れてもらえて、今でも楽しそうに過ごしてて、人としても尊重してくれて、その・・・円卓の中では他の騎士と比べてたら劣る私はもういらないのかと思うと・・・」
ベディはやるせ無いような表情をしながら吐き捨てた。
ベディ「・・・とても・・・妬ましいと思う自分が嫌なだけですので・・・!」
ベディの言葉からはちゃんと悩んでしまったことはわかる。この騎士はずっとトリスタンとは互いにフランクに接するほどの親友同士だったのだ・・・。時には彼の歩みをトリスタンが合わせるようなこともして・・・リップはブイヤベースを食べながら話す。
リップ「・・・わかってなんか言わないけど、せめて今のトリスタンちゃんを知ってあげてよ。トリスタンちゃんね、円卓の、特にベディさんのことを度々楽しそうに話してたの。出会った当初なんかよく話してくれたな。・・・トリスタンちゃんね、どこか寂しそうだったの。アタシも最初はわからなかったんだけど、あの時にガウェインに決別を宣言してからわかった。・・・きっと、本当は円卓と戦いたくなかったから、ベディさんにずっと会いたかったんだよ」
ベディ「・・・」
すると、何らかの運転音が作動した!
ベディ「?車を出してました?」
リップ「あっ、そういえばゼオ君っていう仲間が魔法で作ったミニカーに乗ってこの場所に着いてたの」
すると、そのミニカーの音を孤児院の食堂で子供達とブイヤベースを食しているクルーク達も聞こえた。
チャラ王「?これ、俺達が乗った運転用のミニカーの音?」
孤児院に暮らす子供A「そういえば、シルアが戻って来てないの!」
クルーク「!!まさか・・・!」
すると、クルーク達がミニカーのある場所まで駆け出した時にはシルアがそのミニカーを起動していた!
クルーク「シルアちゃん!?」
シルア「これ、ちょっと貸してよ!」
メルト「待ちなさい!それは私達の運転用の「シルア!!それを起動しては行けません!!」
すると、自分を止めに来たベディにシルアは吐き捨てた!
シルア「もういい!巨大鳥は私がやっつけるよ!ベディがやらないなら、私がやってやる!」
すると、シルアがその魔法で作られたミニカーを運転しながら行ってしまった!
ベディ「・・・っシルア!!」
すると、チャラ王がベディに半泣きになりながら謝った!
チャラ王「ベディさん、ごめん!!俺達があんなところに駐車しなければ・・・!!」
ベディ「いいえ、謝るのはこちらの方です!その責任で私一人で彼女を追いかけます!!」
すると、そのベディの左腕をトリスタンが掴んだ!
トリスタン「ベディヴィエール!貴方一人に背負っていいものでもありませんよ!一緒に彼女を追いましょう!何も貴方一人だけではありませんよ!」
すると、アイオーンがベディを諭すように言う。
アイオーン「聖なる銀の腕を持つ騎士よ。あの幼子を救いたいのは我らも同じである。共に征くぞ!」
そのアイオーンの言葉に龍馬とお竜も頷いたあと、クルークはメイヴに声かけた!
クルーク「メイヴ!」
メイヴ「運転用のロバを出せって?クルークだから、サービスよ!」
一方、騎士達の案内の下王宮にたどり着いた説得班のエージェント一行はとうとう玉座がある間にたどり着いた!
エージェント「いよいよかな・・・;どんな人だ?」
デオン「わからんな;」
すると、とあるクラシック音楽が鳴った!
BGM:亜麻色の髪の乙女
アリシア「クラシック・・・?」
マキノ「!なんか玉座が動いた!!」
すると、からくり扉ならぬからくり玉座で姿を現した!現れたのは冷酷で儚げな雰囲気を持つ高貴な美女。ベリールーンの女王だ。
ベリー「お母様・・・;」
ベリールーンの女王「あらあら。これは命知らずのドブネズミね。ベリーも連れてくるなんて(目が全く笑ってない笑顔」
ベリー「ひっ;」
すると、怯えるベリーを自分の後ろに隠したエージェントはベリールーンの女王に謁見する!
エージェント「貴女がベリールーンの女王ですか。だったらお願いです。ベリーがこの国の王女だということは承知です。これ以上はベリーにつきまとわないことと、壊した飛行船の責任としてその修理をしてくれませんか?」
ベリールーンの女王「飛行船のは命じた覚えはないけど?まあ、そうね・・・なら」
すると、ベリールーンの女王は驚愕の条件を突き出した!
ベリールーンの女王「あなた達がもう二度と私の娘ベリーに関わらないと誓えば、飛行船の修理をするわ」
説得班「!!?」
そんな無理のある条件に以蔵を始めとした一部が彼女に抗議した!
以蔵「おまん、それでも母親かぁー!!第一ベリーがそんなこと聞くか!!」
ナポレオン「子供を縛り付けるんじゃないぜ!!オレだってそんな冷酷なことはしなかった!!」
その抗議を聞いたベリールーンの女王は発言を発した。
ベリールーンの女王「ーーーーー段蔵。この者達を捕らえなさい」
説得班「!!?」
すると、アサシンクラスの英霊であるからくり忍者・加藤段蔵が忍術で説得班を捕らえた!
段蔵「はっ!」
籠に捕われた説得班を見下ろしながらベリールーンの女王は言い放った。
ベリールーンの女王「なら、ここに忍び込んだ他の侵入者全員もこの国の下僕になることね?」
一方、古代の中国にある王ドラの家ではとある情報を掴むためにそれに関する本を読み漁っていた彼に天草四郎が諭す。
天草「もう疲れたでしょう?今日はそろそろ休みなさい」
王ドラ「まだです・・・一日でも早くなんとかあれに関する情報を掴めねば」
天草「そうは言ってもそんなに根気詰めては身体を壊します。あの円卓の妖弦騎士も流石にそれは・・・」
すると、天草は何らかの音が聞こえた!
天草「これは・・・!あの円卓の、アグラヴェイン!逃げなさい!いつ侵入してくるか・・・」
すると、玄関のドアを壊す音と共にそれが切り刻まれた!アグラヴェインだ!
王ドラ「・・・何の用ですか?」
すると、アグラヴェインは手に持った剣をすんなりと下ろした。
アグラヴェイン「今日は戦いに来たのではない。私個人にそのルーラーを殺す理由はないからな」
アグラヴェイン「今は戦わないと誓うならば、貴様が欲した情報をくれてやろう」
後編に続く・・・!
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