二次創作小説(紙ほか)

輝ける希望の星達よ(その1) ( No.114 )
日時: 2023/07/13 12:43
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

今回からはいよいよ第四部後半の終盤突入&ランスロット&獅子王戦です。なぜかって?それは前回の話からしてこれの方がいいのさ!






「小ネタ」メタナイトの素顔に鯖達は萌えるか?


メタナイト「〜♪(今日はパフェあるかな・・・」






モードレッド「こんのバカトリ野郎がーーーーー!!!(激怒しながらトリスタンにクラレントを振り上げる」
トリスタン「ここでクラレントを振り上げるとは;」
メタナイト「!!?」






二人の喧嘩を目撃したメタナイトはモードレッドの宝具で仮面を割られて気絶してしまった!


モードレッド「げっやべっ!!」
トリスタン「だから、クラレントを振り上げるのはいかがなものかと;ほら、メタ殿、モードレッドが謝るから起きて・・・」






メタナイトの素顔:カービィと同じぐらい可愛らしい顔






すると、それを見たトリスタンとモードレッドは無言の合図で伝えてそれぞれ取り出したスマホのカメラで撮り出した!二人の喧嘩の理由はトリスタンがあいりに言い寄ったことだが、メタナイトのウルトラキュートな素顔を見ていつのまに仲直りしたらしい・・・。
その後日・・・


以蔵「見ちょれトリスタンとモードレッドの奴、メタ助の可愛い素顔の写真を送ってきたぜよ!」
サンソン「本気かい!?」


サンソン「メタナイト殿の素顔はこんなに可愛いのですよ!」
ナポレオン「何だって!?」


ナポレオン「メタナイトの奴、仮面で素顔を隠すとは損してるぜ!」
メイヴ「意外と可愛い方じゃないのよ・・・!」


メイヴ「そうでしょ、もったいないわね!」
デオン「せめて私のような騎士を見習う勇気はないだろうか・・・」


フィン「おお、可愛らしい!」


沖田「メタナイトさんの素顔ですか!?」


エジソン「メタナイトの素顔は・・・」


アサト「これは誘ってる系かなぁ?」






お竜「あ、素顔が癒し系のマスコットのような魔性の一頭身騎士だ」
龍馬「お竜さん;」
メタナイト「やかましいいい加減にしろーーーーー!!!」






王ドラ「計 画 通 り(実はモードレッドにトリスタンがあいりを口説いたと教えた今回の発端」


王ドラはタヒんだ(爆弾投下)






ずっと叶いたくて、死ぬほど叶いたくて、だけど叶わない願いだと言うことは知っている。


またかつての円卓のように過ごせる日々。くだらないことも言い合って、平和な現代ゆえ今度は我が王も、ガウェインも幸福に。それは聖杯でも叶うわけではない。だが、心のどこかでは・・・ほんの少し、叶う道筋が見えた・・・とその日が来るのを待っていた。


何度失意に堕とされれば、私は諦めることができるのだろう。






ガウェインに殺されること。






王ドラ「そうですか、ランさんが獅子王の聖槍からププルさんを庇って消失と・・・」


その翌日、王ドラと天草とクロムはスマブラ屋敷に帰って来ていたクルーク一行から傷だらけの三つ巴悪魔から逃げ出していた円卓騎士を全員見つけ出した報告をすると同時にランが獅子王の聖槍でププルを庇って消失したと聞いた。


ププル「ごめん、本当ごめん・・・っ!!」
クロム「いや、いいんだ。まだ死んでないわけじゃないから、どこかにいる可能性は残されてある。低い可能性だがな」
ゼオ「万一に聞くが、やっぱりアグラヴェインが関係しているからか?」


ゼオの問いに王ドラは首を横に振る。


王ドラ「・・・彼はあなた達がベリールーンに向かったのと同時刻に一人で私の元に訪ねて来た後に・・・何者かに暗殺されて消滅していました」
トリスタン「・・・っ!!!」
天草「その暗殺犯は傷だらけの三つ巴悪魔の一人か、万一彼らの元にスパイとして送り出していたハウルやフリードの可能性もあるようです。今はまだ解析は行っていませんが・・・あのアグラヴェインがあれで消滅するのは意外とあっけなかったですがね」


アグラヴェインが暗殺された・・・!?それは天草やベディ達の逃亡の手引きが敵側にバレたかあるいはいずれ敵対する前に未然に殺したか・・・どっちにしろ今は断定できないだろう。
王ドラは何かを思い出したか四次元袖を探る。


王ドラ「ドラリーニョが泣いて暴れたのを押さえてたから忘れかけてましたが・・・サンソンさん、これを」
サンソン「えっ?」


すると、王ドラはアグラヴェインに渡された封筒をサンソンに手渡した。


王ドラ「私が欲した情報であり、彼が消滅前に見つけ出したのをあなたに渡すように言われたので」
サンソン「えっ、重要機密ですか!?僕が抱える自信はないです!」
王ドラ「一応は重要機密なのですか?いや、私も秘密裏に調べたし、それに該当しますね・・・」
クロム「お前も確かめずに調べたのかよ!?」


すると、王ドラはクルーク一行に伝える。


王ドラ「とにかくランさんはこっちで見つけ出します。あなた達は決戦までにゆっくり休むこった!」
大半の人達全員「えーっ!!?ぶーぶー!!」
エージェント「こらっお前らっ;悪いな、すぐに休むぜ!」


クルーク一行が部屋から出て行った後、一人残っていたトリスタンは去り際に言う。


トリスタン「王ドラ殿」
王ドラ「なんですか?」
トリスタン「私はこの先に貴方がどこに消えようとも必ず見つけ出すことを約束します。だから、この決戦に勝利した後・・・」






トリスタン「1回だけ褥(しとね)を共に「チャラ王さーん、あなた方のところのトリさんがちょっかいかけてきてまーす」すみませんでした許して下さいOTL」






トリスタンが部屋から出て行った後、クロムは思わず同情するように王ドラに言う。


クロム「お前、ヤバいのに好かれたな;もしかしてあいつはお前が女の子が苦手な思春期のDTだって知ってるのか?」
天草「そうなのですか!?私が夜中に抱き潰すなりお守りしますよ!」
王ドラ「発言からしてアウトだから嫌です;」


天草にも警戒心を抱く王ドラ(まる子のナレーション風)






ラン「ん・・・」


ランは気付いたらどこかの町の丘の上で目を覚ました。その地はドイツのある町に似ていたが、ランが見覚えのない景色がその下に広がっていた。


ラン「ここは・・・どこ?私、ププルさんを聖槍から庇って死んだはずじゃ・・・!!」


すると、ランは自分を見る人物に気付く。そこには何か違う雰囲気を持つガウェインと、彼と一緒にいる幼い少女だった。


ガウェイン「・・・貴女、今どこから来ました・・・?」
ラン「えっ・・・えっ?」
???「お姉ちゃん、誰?ガウェインを知ってるの?」
ラン「あ・・・私は・・・」


すると、ランは大きな腹の虫の音を鳴らした!思わず顔真っ赤にして沈黙してしまう。


ガウェイン「お腹が空いていたのですね。ちょうど私達は散歩の帰りでしたので、うちでどうぞ食事を」
ラン「えっ、いいんですか!?」
???「うん、お姉ちゃんがなんか疲れてそうだったから」


ランはガウェインと少女に食事に招かれた家である楽器職人である男が迎え入れた。


???2「おかえりー。お、その子は?ガウェイン、お持ち帰りしたのか?」
ガウェイン「してませんよ;拾ったのです」
???「叔父さん、冷やかしはダメー」
???2「冗談だよ。お前の癖だ。倒れていたところを見つけて連れてきたもんな」
ガウェイン「それも騎士の基本ですよ」


すると、ランは少女の叔父が作っているクラリネットを見た。


ラン「クラリネット?」
???2「そうそう、俺は木管楽器職人で、姪で義娘でもあるホイップが駆け出したばかりのクラリネストなんだよ。親である俺の兄夫婦が認めてもらえなくてそれで引き取ったんだ。まあホイップは兄の再婚相手の連れ子だから血縁上の姪ではないんだけどな・・・」
ラン「・・・」
???2「でも、ホイップはクラリネット演奏が上手なんだ。ガウェインもわかってる。だから、アメリカにあるジュリアード音楽院に特待生枠で合格を目指して勉強してるんだが、ソルフェージュだけがかなり苦手らしくてな・・・;」
ホイップ「・・・」


すると、ガウェインはホイップの叔父に言う。


ガウェイン「この子はお腹が空いてるのですが」
???2「マジ!?悪い悪い、今から飯を作るよ!」


ホイップの叔父がガウェインと共に食事を作りに行った後、ホイップは言う。


ホイップ「お姉ちゃん、僕はこれからソルフェージュの勉強するから。部屋で休んでて・・・」
ラン「ソルフェージュだったら教えようか?」
ホイップ「えっ?」


すると、ランはホイップが持つソルフェージュ用の楽譜を見ながら歌を使った説明する。


ラン「倍音なら合わせてみれば音感わかるかも。ほら、こんな風に。ラ〜♪」
ホイップ「えっと・・・こう?ラー♪」
ラン「もうちょっと高くで」
ホイップ「うん、ラ〜♪」
ラン「そうそう、上手!」


ランに褒められたことでホイップは嬉しくなり、二人のソルフェージュを食事を作っている最中のガウェインとホイップの叔父が聞いていた。


???2「おや?ホイップの歌と、彼女の歌声かな?」
ガウェイン「二人ともソルフェージュを合わせていますが・・・どうやらそれに苦手意識を抱いたホイップは彼女に教えられて克服したようですね」


ガウェインの言葉にホイップの叔父は安堵する。ガウェインはホイップにソルフェージュの仕方を教えてくれたランに感謝するのだった・・・。

輝ける希望の星達よ(その2) ( No.115 )
日時: 2023/07/13 12:47
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

ーーーーー私は何らかの因果かガウェインを抱える珠黄泉族のヘクソンによりセイバーで召喚された。聞けば対モードレッド対策で私が呼び出されたそうだ。他の円卓騎士達も召喚されたが、唯一「彼」がいなかった。


騎士王(そうか。トリスタン卿だけはいなかったか・・・)


私はその数日後に聖槍も持たされるらしい。そこに彼女ーーーーー第五始祖の青の吸血鬼ラーチに案内をを受けていた。


ラーチ「こっちですよ。ここで持たせると」
騎士王「随分と変わった部屋だな。何をするんだ?」
ラーチ「私はククラ様の命のためなら、なんでもしますけどね・・・」


すると、ラーチが私の聖槍を見つけた。


ラーチ「あった!これだ!」
騎士王「良かった。では・・・」


すると、聖槍から何らかの闇が放たれた!


騎士王「!?(聖槍から邪悪な闇が・・・!!」
ラーチ「騎士王!!」


すると、ラーチは騎士王を助けようとした手を振り払われた!


騎士王「逃げなさい。私はそれで死にませんよ(それに今のガウェインが・・・」


すると、見かねたラーチが聖槍の方に呼びかける。


ラーチ「お願い。今すぐそれを私に移して」


ラーチは呼び寄せの魔術で聖槍から邪悪な闇を自分に移した!


騎士王「ラーチ!?待ちなさい、今は貴女を何としてでも・・・」


すると、ラーチは自分が持っている爆弾を自らの首元に押しつけた!


ラーチ「叛乱を目論んだのを理由に、私を殺したことにして下さい」
騎士王「!!?」
ラーチ「あなたはガウェインの異変に気付いたのでしょう?我らのククラ様が突然変わってしまわれたのと同じように。あなたの方が人望は厚いです」
騎士王「何を言う!貴女がそんなことをしても・・・!!」
ラーチ「今の貴女は獅子王でも悪に落ちないからいいです。貴女様なら事を成し遂げれます!」
騎士王「えっ・・・?」






ラーチ「アーサー王。必ずガウェインやククラ様を救い出して。それが遺言です」






ドッカアアアアアーーーーーン!!!!


騎士王「ラーーーーーチーーーーー!!!!」


私はラーチを助けようと手を伸ばしたが、時すでに遅く絶命した彼女の遺体を前にして涙を流さずにはいられなかった・・・。


騎士王「あ・・・あ、あぁああぁぁあ・・・」


私はラーチが望んだ通り、私が叛乱の芽であったのを知って殺したと伝えてヘクソンらに認められた後もしばらくは塞ぎ込んだ。ランスロットやベディヴィエール、アグラヴェインも心配するほどに。
私は騎士王として過ごす最後の1日を与えられたことでふらっと街に駆け出した。平和な現代とあの場所とのギャップに、ますます傷だらけの三つ巴悪魔に憎しみをさらに増していく中、公園の方からとある歌声が聞こえた。それはウサギの耳が生えいるのを除いてラーチによく似た少女だった。


ラーチによく似た少女「ごめんなさい。うるさかったですか?」
騎士王「いいえ・・・貴女の歌声があまりにも綺麗だったので」
ラーチによく似た少女「綺麗・・・ですか?」
騎士王「ああ。綺麗だった」


私は公園から立ち去ろうとした瞬間、彼女が言う。


ラーチによく似た少女「ありがとうございます!私は自信もないけど・・・綺麗だって言ってくれて嬉しかったです!」


純真なる少女から純粋な好感から感謝の言葉を聞いた私はそのまま立ち去った。嬉しかった。生写しだけの別人だとわかっていても、歌声は響いた。希望を少しだけ与えられたような気がして・・・私はその翌日に「獅子王」となり、ヘクソンが伝令する。


ヘクソン「これによりガウェインを除いて選択を委ねよう。私達に従うか叛乱を起こすか。真っ二つに割れた場合は翌日殺し合ってもいい」


ガウェインは何も言わなかった。相変わらず忠義を抱かれた私は卿の異変が何なのかわからない。私が関連していないのもわかっているが。翌日にヘクソンの予想通り真っ二つに割れたもの同士で殺し合い、私達に従う側が勝利しても、ベディヴィエール達がアグラヴェインの手引きで逃走しても何も思わなかった・・・。






ハウルの手引きで再び騎士王の姿で、ラーチによく似た少女のランと再び出会うまでは。






クルル「気配を探しても見つからねェな〜」


一方、クルルズラボではクルルがランの行方を探知機で探すが、なかなか所在を掴めなかった。


キッド「どうすんだ?このままだとドラリーニョが泣くぞ」
ドラえもん「それは・・・「それを私が知ってるヨ?」えっ!?」


すると、シェリーとモリアーティがクルルズラボにいつのまに訪ねに来ていた。


キッド「なんだ!?こっちが大変な時に!」
シェリー「ランの行方を、このジジイが知っているから。大丈夫、何か怪しい行動したら令呪で即刻自害を命じるから」
モリアーティ「酷いなぁ;フランちゃんにも会えない・・・;」


シェリーが人格者のマスターであり、頭の回転が速く周囲を操縦するにも長けたのを見て信頼をを抱くドラえもんは聞く。


ドラえもん「裏切ったりしないよね?」
シェリー「もちろんだよ」






私はしばらくはここに留まっていた。私が未来人であることを話した後もガウェインさん達は受け入れてるようだった。むしろホイップちゃんが目がキラキラさせてたし、ガウェインさんも聞きたいと目を輝かせていた。


ガウェイン「未来から来たのですね。未来人は今時バイオテクノロジーを使った魔導もあるようで」
ラン「バカにしてるんですか?」
ガウェイン「いや、聞いてて楽しいですよ。あ、でも・・・ホイップが特待生として合格してるか聞きませんよ。台無しになってしまうので」


ガウェインの姿を見てランは今のガウェインを考えたら悲しませたくないと思った。


ラン「・・・大丈夫ですよ。ホイップちゃんはなんとかやれます」
ガウェイン「本当ですか!?貴女がそれを語ると言うことは確かに言わない方がいいですね!」
ラン(どうして嘘をついたかわからないけど、ガウェインさんをどうしても悲しませたくなかったね・・・)






私はとある研究所で召喚された。しかし、その頃にはマスターが去られてしまった。私は何としてでも探し出した。彼を見つけ出した後に連れ去った研究者を斬り落としたあと、賢聖と有名なシリウスの元まで連れ出した。


シリウス「・・・会わなくていいのか?」
ランスロット「ああ。・・・憎まれても構わない」


私は立ち去った。このまま完全に立ち去ろうと思ったある日、私のマスターであった彼は剣術を練習していた。


ランスロットのマスター「とぉー!どうだぁー!」


彼の稚拙な剣術を見かねた私はとうとう遠くから話しかけた!


ランスロット「それでは拙いだろう!」
ランスロットのマスター「うわっ剣が喋り出した!?」
ランスロット「貴方の剣である私が教えてやろう」


私は彼の剣になりすまして剣術を教えた。顔をみせぬまま指導を続けた結果彼は見事に剣術を一流のものとして成長していった。


ランスロット「これでキミに教えることは何もない。だが、願いはあるのか?」
ランスロットのマスター「うーん・・・でも、あるよ。ボクをいつも支援する不思議な人に会いたい」


私はこの言葉に驚いた。だって、それは私が・・・


ランスロットのマスター「まあ叶わない願いだってわかってるけど・・・顔を見せてくれなかったけど今まで指導してくれてありがとう」


彼はそう言って立ち去る。私は嬉しくなりながら呟く。


ランスロット「すでに会っているがな。ああ、バカだなぁ・・・」


私はそのあと客将として傷だらけの三つ巴悪魔に迎え入れられた。そこには我が王も同胞も召喚されていると聞いた。我が王には温かく出迎えられたが・・・


ランスロット「ガウェイン!またキミと共に戦えるとは・・・!」


しかし、彼は私を見た途端嫌悪感のある顔に変わった。


ガウェイン「・・・用はそれだけなのでしょう?」
ランスロット「あ・・・それは・・・」
ガウェイン「だったら出て行って下さい。ホイップの付き添いなので」


ガウェインは生前からしてまだ怒っていたのか私に対してさらに冷酷に接されていた。私にはガウェインの異変の理由は分からなかった。傷だらけの三つ巴悪魔の方が実は悪であったことをこの時にはまだ知る由もなかったのだ・・・






ランは夜明け前にホイップの叔父にとある神殿に連れられていた。事情を知ったことでランを現在の時間軸に帰還させようとしているからだ。


ホイップの叔父「悪いな」
ラン「あの・・・いいんですか?」
ホイップの叔父「未来を変えられる前にこの石に入って仮死状態で眠らせるんだ。そうすれば未来への影響が及ぶことはなくなるし多分見つけられるんじゃないかと思う」
ラン「・・・そうですか」


すると、ホイップの叔父は突然こんなことを呟き始めた。


ホイップの叔父「・・・俺は正直迷っているんだ。ガウェインはああ見えて人間じゃない。いや、それ自体は問題ないんだが・・・ガウェインがホイップを大切に想っていることも知っている。ガウェインはある日お前と同様突然うちにやってきてから本当によくやってくれてる。だからこそ、不安はある。いつかその愛故に暴走するんじゃないかと」
ラン「っそんなことないと思いますよ!あるとしても、必ず止めに来てくれる人がいてくれたらガウェインさんもホイップちゃんも安心するかもです!?」
ホイップの叔父「流石にありえないな。そんなことがあったら俺が死んだ後にでもそいつを試しに行くぜ。ゴホッ」
ラン「なっ!なんで自分の病気が治るのを諦めるんですかっ。それに結構ガキ・・・」


ランが言いかけた唇をホイップの叔父が指で置きながら言う。


ホイップの叔父「大丈夫だ。ランは生きて帰れる。ほら、始めるぞー」


すると、ランは入る前にホイップの叔父に問う。


ラン「一つだけいいですか?」
ホイップの叔父「なんだ?」
ラン「・・・あなたの本名はなんですか?」


すると、ホイップの叔父は驚くもそれについて茶化した。


ホイップの叔父「俺にもモテ期到来か・・・」
ラン「違いますよ;」
ホイップの叔父さん「冗談だ。ちょっとふざけすぎだな」


すると、ホイップの叔父は自分の本名をランに明かす!






ホイップの叔父「俺はクルーク・プラネティト。ホイップの叔父であり、楽器職人だ」


クルークと同じ名を持つ男の名を聞いたあと、ランは魔力が入った神殿の石の中で眠りに落ちて行った・・・






一方、スマブラ屋敷で休ませているタママ以外のドラケロ防衛隊と天草とカレンはシェリーとモリアーティの案内でドイツにあるケルン大聖堂にたどり着いていた。ここにランによく似た少女が眠っている情報があるからだ。


王ドラ「着きましたよ・・・ドラリーニョ」
ドラリーニョ「うん。ごめん。必ずランちゃんを見つけ出すから」


ドラリーニョは気丈に振る舞っているが、王ドラの内心は複雑であった。元は自分があの時にガウェインに食ってかかったことで幼稚で純真な心を持つ彼を特に巻き込まないようにしていたのだ。それができなかったことで自責の念はあったのだ。自分を責めないでくれた親友もその消えた恋人も悪くないのに。


マタドーラ「ドラリーニョはもう悲しんでないから落ち込んでんなよ!」
王ドラ「はぁ?」
キッド「おい、マタドーラ!」
マタドーラ「それにサンソン達サーヴァントは何も悪くないし、つか、トリスタンは知らなかったんだし。多分それに関しては責めようがねーよ。それに珠黄泉や吸骨鬼集団に関してはは野原一家への復讐が目的だったみたいだし」
しんのすけ「おぉ?」
ドロロ「そうでござるな。話からして完全に自業自得を認めぬ故我らも全力で立ち向かうでござる!」
風間「しんのすけ達のことも今度はボク達も共に戦ってやるから!」
王ドラ「・・・ありがとうございます」


そんな王ドラの安心した表情を見た天草は隣にいるカレンに聞く。


天草「私も信用するという意味合いで良いのですね?」
カレン「ええ、いいんじゃない?私も今回の話を聞いて納得行かなくてよ!それに今回はランを見つけるためにあの犯罪者男の話に乗っただけ!そのマスターのシェリーのことはよくわからないけど・・・低い可能性でも藁を掴むだけよ?」


一方、ランスロットは獅子王の元を訪ねるために部屋に向かう途中である声をかけられた。


Cママ「ガウェインにまた嫌味言われるのは耐えきれないからか」
ランスロット「!Cママ・・・!」
Cママ「お前はいいよなぁ。獅子王に慰めてもらえて。それとも今度は獅子王を抱き潰してんのか?」
ランスロット「うるさい!私に斬り落とされたくないなら我が王の前をうろつくな!」
Cママ「ではテメェもあのガキを陰ながら支援するのはやめた方がいいわ。生前からして穀潰しの父親のくせにかつての自分の息子同然に愛情を抱くのは気に触るんでな」
ランスロット「!!」


Cママがそう言って立ち去った後、獅子王のいる部屋にたどり着いたランスロットはドアをノックする。


ランスロット「王。少しよろしいですか?・・・王?」


ランスロットがドアを開けると、そこには自分の左腕を押さえている彼女の姿があった!


ランスロット「王!?どうしました!?まさかガウェインに・・・」
獅子王「違う・・・痛い、痛い。早く取って欲しい」
ランスロット「な、何がですか!?」
獅子王「鉛で左腕を上げれなくなっている・・・取って欲しいのだ・・・!」


一方、スマブラ屋敷では来たるであろう決戦まで休養中のゼオはドロッチェからある話を聞いていた。


ゼオ「魔剣リ=ナイトか?」
ドロッチェ「そうだぜ。その強大な剣を新世界でアルマパラパがコレクションしていたんだ。ボスのレオンガルフの命令で」
ゼオ「前の件の関連か。じゃあ、お前らはもう盗んだの?」
ドロッチェ「いや、新世界にまで盗みに行こうとしていた最中にそれが誰かに渡しやがったみたいでそれで骨折りになったOTL」
ゼオ「相手が洗脳中でも泥棒対策は取ったってやつか」


すると、ドアをバンと開けられ、そこには夏美が立っていた。


夏美「ゼオ君。今は情報を仕入れるなと言われたんじゃなかったの?(^ω^#)」
ゼオ「はーい;」
ドロッチェ(こぇえ・・・;)


一方、ケルン大聖堂では王ドラ達が事情を話して現地の大使館の職員に許可をもらった上でその部屋を訪ねにきていた。モリアーティは言う。


モリアーティ「誰が仕組んだか知らないが、まさかここで眠っているとはねぇ・・・;」
シェリー「早く見つけてあげて」
ドラニコフ「ガウ」


彼らはランが眠る部屋を探している中でギロロが何かを見つけた。


ギロロ「おい。なんかアンゴルストーンと同じ形状の透明な石がある」
マサオ「えっ?」


すると、彼らが見つけた透明の石の中にはランが生きたまま一人眠っているのを発見した!


ネネ「ランちゃん・・・!」
シェリー「大使館の職員から秘密裏で木彫り用のカッターをもらった。それでキミに割って欲しいって」
ドラリーニョ「!うん」


ドラリーニョはシェリーから託された木彫り用のカッターで黙々とその石を削る!


パリ・・・パリパリ、パリン!






ランは一筋の涙を流しながらあの石の中から解放された・・・!






ドラリーニョ「ランちゃん・・・?ランちゃんなの?ランちゃん!ぼくがわかる!?」


すると、目を開けたランはドラリーニョが置いているサッカーボールを手に取る。ランは目覚め故か拙いながらもその名を口にした。


ラン「ドラリーニョ・・・」
ドラリーニョ「・・・!」


その姿に見ていた全員も思わずもらい泣きしたりと涙を流さずにいられなかった。ランは獅子王の聖槍で一時は死んでいると思われたから・・・。






ランスロット「・・・王よ。着きましたよ」


一方、ランスロットは獅子王をとある場所に案内していた。それはトリスタン達のいるスマブラ屋敷だ。


獅子王「本当に良いのだな?」
ランスロット「ええ・・・私はあの子だけでなく・・・あの時の騎士にも、もう一度この目で見たいのですから」


それはランスロットが傷だらけの三つ巴悪魔に客将として迎え入れられる前にとある魔獣の噂を耳にして秘密裏に倒しに行こうとしたことがあった。


ランスロット(ここが例の魔獣がいる洞窟か・・・その場所の位置だけでも確かめて・・・!!)


すると、ランスロットは信じられないような表情で何かを見る。それは既に倒されていた例の魔獣だった!


ランスロット(なっ・・・!強大な攻撃力を持つ魔獣を、誰が・・・)


すると、ランスロットはその騎士を垣間見る。それは仮面を着けた一頭身の騎士。既に戦いの痕が残る剣から要するにその魔獣を一人で倒していたのを理解した。・・・要するにランスロットにとっては憧れであり、因縁であり、いつか剣を交えたいと思ったその一頭身の仮面の騎士ーーーーーメタナイトをもずっと探していたのだ。ランスロットは独自に彼がスマブラファイターとして呼ばれているのも掴んでいたのだ。


獅子王「確かに話からしてあの魔獣を一人で倒したのは尋常ではない。・・・本当に絆の子を殺しても良いか?」
ランスロット「はい。ガウェインも貴方もその痛みがなくなるでしょう。もし失敗したら、その時は私を・・・」


ランスロットは通常の武器である剣のアロンダイトの代わりに持つある剣を見る。ランスロットには手にしたものならなんでも剣として扱える逸話を持つ宝具があるのだが、その剣は魔剣リ=ナイトであった・・・。






不穏な空気

輝ける希望の星達よ(その3) ( No.116 )
日時: 2023/07/13 12:49
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

カレン「本当に過去にタイムリープしていたのね?」


一方、ランはカレン達が聞き出す形で聖槍に巻き込まれた後の出来事を話していた。ガウェインのこともだ。


天草「でも、なんか奴の様子が違いますね。まるで本来の性格のガウェインがあなたを見つけたように見える」
ドラメッド「ガウェインは本当はどんな騎士であーるか?」
天草「ペディヴィエールが話してくれたことですが・・・彼は理想の白馬の王子とも称され仕える主君に絶対的な忠節を持っていますが、その分愛が深い騎士と言われています。多情なのですが、トリスタンよりは少しはマシです。さらに言うなら年下で胸の豊かな女性が好みだと聞きましたが、随分とロリコンの方向で趣味が変わられたと思います」
王ドラ「どっちもどうしようもないじゃないですか・・・;それよりもそれならホイップちゃんはガウェインさんのマスターですよね?彼女は今どこに・・・「ホイップは何らかの呪いで眠っていると言ったらどうするんだ?」


すると、ハウルとフリードが自分達のところに訪ねてきた!


シェリー「なんだよ。あいつらのところにスパイしてたんじゃないのか?」
ハウル「いや、その必要はもうなくなったんだ。情報も手に入れたしな」


一方、スマブラ屋敷ではリップは何やら考え込んでいた。それをクルークが気付く。


クルーク「リップ、どうしたの?なんか悩んでるね」
リップ「ううん、なんでもないよっ!もう今更だし怖くはないんだけど・・・聞きたいことがあるけど、天草さんが時折アタシのことエデンって呼んでたんだけど、アタシの中にもう一人の人格があるってことないよね?それで暴れたりしたとか・・・」
クルーク「!それは・・・」


すると、スマブラ屋敷に緊急警報が鳴った!クルークの方に向かっていたのだった。


クルーク「ボク!?何なんだ!!?」


すると、突然クルークの前に槍を突きつけてきた!その人物はこないだ聖槍をランに放った人物・・・!!


ハウル「そういえば、ホイップの叔父の同じ名のクルークを放っておいて大丈夫かねえ?」
モリアーティ「?それはどういう意味カナ?」
フリード「それはうちの騎士が向かっていったはずピョン★だから、今迎えにきたピョン★」






ハウル「クルークが、ランスロットと獅子王に殺される前にな」






獅子王「・・・やっと会えたな」


クルークは獅子王の姿を見て驚愕する!まさかここに襲撃するなんて思わなかったから。


クルーク「あ、あなたが獅子王か・・・!?」
獅子王「そうだ。今日はクルークの命をもらいにきた。心配しなくて良い、ガウェインには話していないから」
リップ「クルーク君・・・ぐっ!!」
ランスロット「安心しろ、トリスタンのマスターである君には手を出す気はない」


すると、そのランスロットの手を音の刃が射た!事態を聞きつけて仲間達と共に駆けつけたトリスタンだ。


トリスタン「リップ!ご無事ですか!?」
リップ「トリスタンちゃん・・・!」
ランスロット「!トリスタン卿・・・本当に我らの同胞であるトリスタン卿か!?」


すると、ランスロットはさらに驚く光景を見た。パーシヴァルとベディ、ガレスだ。


パーシヴァル「ランスロット卿、これは・・・!?」
ガレス「なぜこの屋敷に来て・・・!」
ベディ「王・・・なぜ彼を・・・!」
獅子王「!ベディヴィエール・・・?」


すると、その獅子王をある槍術でクルークから引き剥がした!クー・フーリンだ!


クルーク「クー!」
クー「悪いな。こいつは俺のマスターでもあるんでな。そうやすやすと引き渡すか!」


クーの啖呵でランスロットは重い口を語る。


ランスロット「・・・ならば、教えてやろう。珠黄泉が他にも召喚したガヘリス、ケイ、パロミデス、ペリノア王、ボールス。私は客将で招かれただけだったが、彼らは定めたその方針に従わずに争ったのだ。結果的に敗北したのだ。同じく従わなかった青の吸血鬼一族の他の始祖や珠黄泉や吸骨鬼一族の一部の者と同様に」
タママ「!!それならパーシヴァルも争って従ったけれど結局受け入れずに・・・!」
パーシヴァル「・・・ごめんなさい。私の口からは言えるわけない」


パーシヴァル同様にベディがその際の恐怖で震えているのを見たトリスタンはランスロットに聞く。


トリスタン「ランスロット。獅子王もそうですが、貴方はガウェインとはクルークに対する目的が違うようで」
ランスロット「!」
トリスタン「ガウェインはクルーク殿を気にかけて彼のみ生かそうとし、それで青の吸血鬼一族をも殺したりした。パーシヴァルは絆の子と呼んで憧れを抱いた。ガレスはガウェインやクルーク双方に気にかけて、ベディヴィエールはそうではないとわかっていながらも絆の子だと思わずにいれなかった。だが、貴方はどうですか?獅子王と同じように彼を殺すのみなのですか?ガウェインのために」


すると、ランスロットはリ=ナイトを構えながら言う!


ランスロット「黙れ!ガウェインの脅威が貴公らに及ぶ前に彼を殺すしかないのだ!」
ゼオ(あれはリ=ナイト・・・!?)


ランスロットとの戦闘に突入し、獅子王も聖槍を構えた。


獅子王「相手を指名させてもらおう。モードレッド。そのマスターと共に殺しに行くがいい」
モードレッド「カムランのと同じ殺し合う前提か?上等じゃねーか!」


ランスロット&獅子王戦に突入するが、避難しているアルマパラパが泣きながら事実を話してくれた。


アルマパラパ「ごめんな!洗脳されてた最中に魔剣リ=ナイトをあの騎士に渡したんだよ〜!レオンガルフがもう必要ないって言ったからー!」
キャロライン「全くそんなの知らぬうちに渡して!」
ゴルルムンバ「そんなに泣くなよ;」
ルイージ「あれは危険が及ぶ。増援が必要なら僕達が・・・」


すると、ルイージはプロキオンが驚いた様子で戦いをドアの隙間から見ていたのを気付いた!


プロキオン「あ、れ・・・?」
ルイージ「プロキオン!?」


一方、ランスロットは戦いの最中で何かを思い返していた。それはある場所に囚われているとある人物達との約束。その約束を守れないことを悔いていた。


ランスロット(約束を反故にしてすまない・・・)


一方、モードレッドは時折獅子王の麗しい顔立ちを見て思わず戸惑ったりもあったがなんとか応戦していた!


あおい「カムランで相討ちにさせただけはありますね。なんとか応戦してます」
あいり「モーさん、そこで宝具を!」
モードレッド「よっしゃ、行くぜ!」


すると、獅子王は好機とみなしたことでモードレッドの前よりも宝具を放つ!


あいり「宝具!?モーさん逃げて!!」






獅子王「最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)!!」






獅子王の宝具によりモードレッドは大ダメージを受けこれを見てアタランテも応戦しようとした!


アタランテ「モードレッド、私も助太刀に向かう!!」
あおい「待て!お前は槍クラスに弓は相性が不利です!」


すると、獅子王は聖槍に宝具の光を帯びた。


獅子王「話は終わりか?ならばこちらからも・・・」


すると、獅子王の身体に異変が起きた!それは・・・






獅子王の左腕の部分が砂となって落とされたからだ・・・!






モードレッド「獅子王・・・左腕が・・・」
獅子王「あ・・・」


すると、その異変の様子に敵味方問わず驚いた!


ベディ「王!!?」
パーシヴァル「左腕が・・・砂に・・・!!」
ランスロット「王・・・!!」


すると、ランスロットの持つリ=ナイトが突如黒く光り出した!


ランスロット「!!?」
ガレス「ランスロット様!!?」
ハルトマン「これは・・・呪術の類か・・・!!?」


すると、そんな彼らの元をプロキオンが一人駆けつけた!


プロキオン「ねえ!?どうしたの!?」
サンソン「プロキオン!危ないから近づかないで・・・」


すると、サンソンはリ=ナイトが暴走したランスロットの中から自分の嗅覚で何かを〝視た〟!


サンソン(この匂いは?何が言いたいんだ?)
???「やめ・・・テ。殺さナいで。こノ騎士を、殺さなイで・・・」


その匂いから辿った姿は・・・






この騎士を殺すなと懇願しながら泣いているプロキオンの形を取っていた・・・!






サンソン「!!」
エージェント「!?サンソン・・・?」


すると、それを見て気付いたサンソンはランスロットに聞こうとする。


サンソン「(まさか、そんな)ランスロット殿、あなたは・・・」






ランスロット「言うなあああああー!!!」






サンソンがランスロットの剣技をプロキオンを守りながら辛うじて避けたあと、ランスロットは次第にリ=ナイトに取り込まれた!


ランスロット「ぐ・・・ぁ!やめ・・・」
トリスタン「ランスロット卿!!」


ランスロットはリ=ナイトが独自に出したブラックホールに飲み込まれてしまう。一方、左腕を突如砂と化した獅子王を見たモードレッドはその様子から異変の原因を感じ取った。


モードレッド「獅子王・・・貴方の身体からジャマハートが・・・」
???「獅子王、あなたもしや、ガウェインさんの知らないところでヘクソンにジャマハートを取り込まれましたね?」


すると、何らかの打撃を獅子王の額が襲う!獅子王はそれで倒れ込んでしまった!


モードレッド「戻ってきて早々何のつもりだ!!?オレンジダヌキ!!」
王ドラ「痛みには痛みで与えときました。まあ生きて帰れるかはわかりませんがね」
ツースト「だからって片腕をなくしてる奴にこんな痛みを与えてまで「その片腕は今元に戻れましたが」ほらな片腕が戻ってーーーーーえっ!!?」


すると、大半の全員があっさりと目覚めた獅子王に驚いた!片腕も元に戻っている。


あいり「何をしましたの!?」
王ドラ「獅子王の額からなんかヤバそうな魔力を感知しました。多分それがジャマハートであると突き止めてヌンチャクで攻撃したわけです。あと、それを教えてくれたのはフリードさんですよ」
あおい「フリードが!?」
獅子王(そうか、あの男・・・奴らに見切りをつけるための腹積りだったのか)


一方、ランスロットが飲み込まれたブラックホールを見たプロキオンは何かを思い出しつつも茫然自失となってしまう。


プロキオン(まさかあの人は・・・魔剣によって、死に・・・)


すると、彼を取り込みそうになったブラックホールをブラックの命を受けたデオンが弾き返した!


ブラック「・・・考えるのは後にしろ。あのブラックホールはまだ閉じてない。何か抵抗してる形でこじ開けたままだ。元に戻るのは飲み込まれた本人を直接脱出させるしかないんだが・・・おい、いつまでぼーっと突っ立てるんだ?」
プロキオン「・・・だって、ボクにそんな資格は・・・」
ブラック「資格とかそんな問題じゃないだろ!それよりもお前があいつに何をしたらいいか考えろ!」


ブラックの叱咤にプロキオンはますます悩んでしまうが、ブラックは一旦深呼吸した後に言う。


ブラック「・・・例えば、あいつはお前にとっての旅の目的が違うものだったら?」


ブラックの問いにプロキオンは顔を上げた。彼はおぼつかないながら言う。


プロキオン「い、じ、ら、し、い・・・」


ーーーーー今思えばずっとボクを助けてくれた気がする。いつだって支えてくれた人。ずっと守ってくれた人。会えなくても、自分は生きているよと伝えたかった人ーーーーー






プロキオン「いじらしい。ボクはあの人がいなきゃ寂しいままだった。ボクはあの人に、ずっと会いたかった!せめてものでも、「ありがとう」って言いたい・・・!」






トリスタン「なら、さっさと立ちなさい」


トリスタンの後押しする言葉にプロキオンは顔を上げながら聞く。


プロキオン「トリスタンさん、気付いて・・・」
トリスタン「ランスロット卿の伝承を知っていますか?彼は円卓最強とも言われる騎士で、多情で女難の気がありますが、不器用でも愛情深い方なのです」


すると、トリスタンは音の矢でブラックホールをさらに開けながら言う。


トリスタン「ーーーーー私がさらに開かせるので行きなさい。多分あのブラックホールは攻撃してこないでしょう」
プロキオン「・・・あなた、ずいぶんと勝手だね」
トリスタン「それはお互い様ですね」


プロキオンはそのブラックホールに入っていった。ランスロットを救い出すために・・・!

輝ける希望の星達よ(その4) ( No.117 )
日時: 2023/07/13 12:51
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

ここは・・・ああ、やっぱりあの場所か・・・


嫌なものなら歩みを止めてもいいけど、でも、今はそれじゃダメなんだ。


どこにいるの?ねえ、どこにいるの?ねえ!


プロキオン「!」


すると、プロキオンは後ろで泣いている自分を発見する。それはかつての自分にそっくりだったが・・・






プロキオン「・・・もう大丈夫だよ。ボクはあんまり覚えてないけど、あなたがボクを助けてくれたように、今度はあなたを救いにきたんだ」






すると、泣いているプロキオンは姿が変化し、彼は言う。


ランスロット「・・・私を許すというのか?罪にまみれた私を。ガウェインはもう救えないというのに・・・」
プロキオン「違うよ。ガウェインはヘクソン達に利用されてるけど今でもあんまり変わってないままだ!そうじゃないなら、あんたはとっくに殺されたりしていたはずだ!」


すると、プロキオンの言葉を聞いたランスロットは何かに気付く。ガウェインは生前にガレスを手違いで殺してしまったことを今でも恨んでいると思っていた。しかし、それは違った。彼はかつての自分と同じように愛ゆえに罪にまみれた。ガウェインは自分に冷たく接した真の理由は・・・






親友のランスロットに生前の自分と同様憎しみに支配してほしくなかったから・・・






ランスロット「・・・ガウェイン・・・すまない。すまない。すまない。すまない・・・すまない・・・!!」


真実に気付いて泣いているランスロットをプロキオンが優しく抱きしめた・・・。


プロキオン「・・・帰ろう」


プロキオンの手に令呪が浮かぶ中、ランスロットは静かにそれを頷いた・・・。






ガレス「ランスロット様・・・!」


ランスロットがプロキオンと共にブラックホールから生還し、ガレス達桜サイド側の円卓からも迎えられた。ランスロットが自ら宝具にした魔剣リ=ナイトは精神的なダメージを与える呪術の類を持つ精神汚染のデメリットがある所謂いわくつきの剣だったのだ。


カレン「どうやらこれは精神汚染を含んだ呪術の魔力が含まれてるらしいわ。この手の類は自爆特攻で使用する騎士の心を漬け込むタイプだったようね」
天草「そんなもの、あのアルマジロがよく今まで助かりましたね・・・;」
ランスロット「天草!?って、王もなぜ・・・左腕も・・・!」


獅子王の姿を見て驚くランスロットに対して彼女は静かに言う。


獅子王「・・・貴卿はあの時に私に言ったな?」
ランスロット『もし失敗したら、その時は私を手にかけるように。そうすれば、ガウェインも貴方もきっと助かります・・・』
獅子王「貴卿は私が呪いをかけられていたのを知らなかったか?ああそうか、どこかの世界での出来事のように私に罰してほしいと願ったことがたまらなかった。私にはギネヴィアを責める資格はないと言ったのだろう?なのに貴卿はまた繰り返そうとする。あの子の時と、同じように・・・!」


獅子王の言葉にハウルは何かに気付いた。


ハウル「青の吸血鬼一族の第五始祖、ラーチはあんたが殺したと聞いている。だけど、真相はラーチが聖槍の呪いを自分に移させたことによる奴の自害か!」
トリスタン「!王、貴方は・・・」


そのことを明かされた獅子王はさらに口を黙ってしまうが、ランは言う。


ラン「あなたは罪悪感で苦しんでいた。故にジャマハートもヘクソンにそれを漬け込まれていたものだったのでしょう。あなたはガウェインさんを止めたかった。でも、ホイップちゃんと引き離されたらと思うとできなかったんだ・・・」
獅子王「・・・」


すると、クルークは獅子王を悟りかけるように言う。


クルーク「・・・あいつらを倒してガウェインとホイップちゃんは必ず助け出すという目的を変えたから、ボク達を信じてほしい。約束するよ」


クルークが自分達を責めることなく諭すような言葉に獅子王は折れた。


獅子王「ーーーーーいいだろう。私達の命は貴方がたに預けます。奴らの拠点までの道案内は私がする。拠点のヘンダーランド跡地に建てたキャメロットに」
ラフィーナ「ヘンダーランド!?」


すると、キッドはヘンダーランドのことで言う。


キッド「ヘンダーランドって短期間で閉園した大人気遊園地だよな!?」
チャラ王「俺もそれは絶対に行きたかったなぁ;」
乱麻「大人気だったのに閉園はないよな;」


すると、しんのすけがそろりそろりと逃げて行くような音がしたのをモードレッドが気付く。


モードレッド「しんのすけ、なんか知ってんのかぁ〜?(疑いの眼」
しんのすけ「変な疑いはよくないゾ;」


そんな賑やかな風景を見たランスロットは何かを呟く。


ランスロット「・・・ガウェインは本当はこれを望んだのだったな。ホイップの叔父のクルークも、ガウェインの元マスターも・・・」
エージェント「!?おいどういうことだ。クルークと同じ名前の叔父と、ガウェインの元マスターって。普通はサーヴァントは再度召喚されたら・・・」


すると、ドアを開ける音がした!アッシュとスマイルを連れたユーリだ。


アッシュ「ユーリ・・・!」
ユーリ「いや、良い。ポエットにも時期に露見するだろう。そろそろ種明かしだと期している」
スマイル「責められても知らないヨ。ヒヒッ!」


彼らの前に立つユーリを前に大半の全員が思わずおじけついた。


トリスタン「ユーリ殿。貴方は・・・」






ユーリ「明かそうか。私が、ガウェインの元マスターだ」






続く・・・!






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