二次創作小説(紙ほか)
- There are our home here(その1) ( No.142 )
- 日時: 2023/09/06 17:14
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
今回はいよいよ第四部最終回!こんなタイトルにしたのは話の内容が深く関係しているからです。
様々な伏線なども残してありますが、ようやく第一部にあたる話の一つで話してた第五部にありつけます。ここに至るまでよく頑張ったよ自分・・・;
ーーーーー「また明日」は英霊(サーヴァント)にはないのに。
ほんのひとときの存在である英霊が言われる資格がないのに、なぜ彼らは懲りずに言うのだろうか。
明日を持たせる希望など何もないのに。所詮泡沫の夢でしかないのはわかっているはずだ。
なのに、どうして?どうして英霊にも人間と同じように接しながら言うのだ。
トリスタン「くっ・・・!!」
トリスタンは満身創痍であった王ドラを連れて帰るためにローブを着た人物と戦っていた。まるで分かられていたかのように思わぬ苦戦を強いられていた。
ボロボロのローブを着た人物「なんだ。少しは期待していたのに。今度はこちらから向かわせてもらおう」
すると彼はある力を形成し、トリスタンに斬りつけようとした!幸いにも彼は辛うじて避けたため間一髪で首を斬られずに済んだが、彼には見覚えがあった。
トリスタン「これは以蔵殿の宝具・・・!?」
ボロボロのローブを着た人物「正しくは再現しただけの劣化コピーだがな。一撃必殺は期待したんだが、どうやらムラがあったな」
すると、彼は今度は赤黒い炎が包み込む剣に変化した!
トリスタン「!!?これはモードレッドの・・・!!?」
ボロボロのローブを着た人物「我がこれで殺さぬうちに選べ。そのカラクリの魂をこっちに引き渡すか、共に死に果てるか」
トリスタン「・・・!!」
すると、彼は再現したモードレッドの宝具でトリスタンに大ダメージを与えた!彼は満身創痍でも攻撃を続けようとした。
ボロボロのローブを着た人物「選べぬのか?まさかどちらとも救うというのか?いっそのこと片方だけ捨ててしまえ。そうすれば楽になれる。人のことよりもまずは自分のことを考えろ」
王ドラ「トリスタンさん。また泣いてるんですか?」
それは決戦前のこと。夜中に眠れなかった王ドラは一人泣いているトリスタンを見かけて声をかけていた。トリスタンは静かに聞く。
トリスタン「・・・人はどうして、明日の希望を持てるんでしょうか?」
王ドラ「いきなりなんですか?」
トリスタン「英霊は所詮泡沫の夢のような存在。だけれど、ここに集まるみんな我ら英霊を人としても扱っている。ただ気兼ねなく一人一人に心を砕き平等に接する心を持っている。円卓の恥知らずの私には眩しいと思うぐらい。だけれど、他の英霊はもう心を開いている。英霊であることを忘れてしまうぐらい。貴方達猫型のカラクリだってそうだ。人としての心を持つならばなぜ諦めない意志を持っているのだ・・・我らにも貴方達にも、「また明日」などと・・・」
ガウェインが前にも発した「特別な絆」。それがなんなのかトリスタンも知りたかった。王ドラはトリスタンの後ろにちょこんと座りながら答える。
王ドラ「・・・私にもわかりませんよ。だって私はドラえもん達とは違って22世紀で生まれたロボットじゃないですから」
トリスタン「え・・・?」
王ドラ「私は恐らくその時の記憶を失っています。いや、いたでしょうね。私は私の中にいる「僕」に気付いてから、以来今でも抵抗し続けています。「僕」の過ぎたる悪意に。本当なら悪意に取り込まれるはずだったのに不思議ですね。飛ばされた22世紀で出会った親友達やその後に出会った仲間達を大切に思う気持ちが芽生えたから抑止になった。ただそれだけだったのに、その思いで悪意を食い止めてるんです。「私」は私として成り立った。でも、特別でもなんでもないですよ。あなたにも同じように自分の友達や仲間達を大切だと思っていたのではないですか?」
トリスタン「ーーーーー私は。私、は・・・」
最初の目的は自らの悲願の成就のために利用する踏み台としてリップをマスターとして選んだ。まだ制御は効かないほど高い魔力を持つ彼女ならば事を運べる確信はあったから。
だけど、自分をも人として平等に接してくれる彼女や仲間達を見たら良心が痛んだ。痛くて悲しい。こんな自分に特別な絆など。
ーーーーーいや、ある。あった。「特別」なものではないけど、確かにそこにあった。人から見たらなんてことのない絆の話。それが私の心に響いたのだ。
これでは「彼女」に怒られてしまう。いつか見つけた時にさらに嫌われてしまう。
私は欲張りでいい。「彼女」を見つけること。今信頼してくれた仲間達を守ること。その二つの目的を持つのは悪いことじゃない。どちらを持ったとしてもよかったのだ。それは「彼女」はいいというのか?
「あなたはそれでもいいよ。過ぎた幸せでも、優しすぎるあなたにはそれでいいんだ」
トリスタンは再び立ち上がり、立ちはだかる彼を見る。その表情を見た彼は思わず戦慄に走った・・・
トリスタン「どちらも捨てるなど、私にはできるはずがない!!!」
トリスタンは宝具を発動に入り、彼もとある宝具を再現してそれを相殺しようとする!
ボロボロのローブを着た人物「宝具か。ならばこうしよう。精神的に傷を負う宝具だ!」
彼はサンソンの宝具を再現し、それをトリスタンの宝具とぶつけようとする!
トリスタン「我が想いのままに歌え!踊れ!!奏でろ!!!」
トリスタン「痛哭の幻奏(フェイルノート)ぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」
渾身の宝具の空気撃ちは、その音色は高らかに力強く活気に満ちていた。まるで元からあった目的を新たにするという意志を固めたのか、それとも・・・
トリスタンが息切れしながら立とうとするが、その直後に何もなさそうに見えたボロボロのローブの人物が倒れた・・・。
ボロボロのローブを着た人物「おめでとう。お前達の勝ちだ」
トリスタン「・・・」
ボロボロのローブを着た人物「一つだけ良いか?なぜ貴様は初めて会った際に我を拒絶しなかった」
問われたトリスタンは一瞬だけ沈黙を貫こうとするが、それを振り切って答えた。
トリスタン「それは貴方を拒絶したら、悲しませてしまうだけです」
トリスタン「貴方がガウェインとホイップ嬢が大切だから心配したんでしょう?」
トリスタンに見抜かれたことで驚きの表情をしながら答える。
ボロボロのローブを着た人物「・・・どうして、わかった・・・?」
クルーク(ホイップの叔父)「俺の・・・正体を・・・」
トリスタンはこれ以上何も言えなかった。自分も薄々だったのだ。
ボロボロのローブを着た人物ことホイップの叔父であるクルークはようやく事の真相を話した。
アヴァロンの魔術師「キミがアヴァロンにまで来たのが予想もつかなかったね。ああ、彼もか。ガウェインは二度もここに召喚されたんだ。キミが会ったのは記憶を消されたガウェインかな?それとも記憶を保持しているガウェインかな?」
クルーク(ホイップの叔父)「・・・記憶を保持したガウェインだ。俺もあいつが愛故にいつか暴走すると思っていたんだ」
アヴァロンの魔術師「それを知っててアヴァロンにまで到達したんだねぇ。ガウェインというのは、円卓の中で最も忠節が厚い騎士。まあ巨乳で年下が好きなのは勘弁願いたいけどね」
クルーク(ホイップの叔父)「アハハ」
アヴァロンの魔術師「でも、いつか彼を取り巻く人達のせいで大変なことになるなぁ。巻き込まれた彼をも。それなら私がキミに普通の人間に化けるように 少しだけ助けてあげよう。キミはガウェイン達を心配してるんだろう?その前に聞くけど、キミはいいのかい?そのアルトリアのマスターである少女との約束を果たしてもキミは蘇生しない。その上でトリスタンを見極めることになる。それがどんなことがあったとしても、キミには何も落ち度がないのに?」
クルーク(ホイップの叔父)「・・・それでもいい。彼がガウェインやホイップを救うに値するなら」
トリスタン「マーリンが・・・」
アヴァロンの魔術師・マーリンがこの一端に関与していることを知ったトリスタンは驚愕以外の感情が出なかった。同時に彼は何かを感じ取った。「彼はあのことを知っていたのではないか」と。
クルーク(ホイップの叔父)「最初はお前が二人を救うものだと思っていた。だけど、俺が間違っていた・・・お前だけでなく、仲間達やあのウサ耳の女の子もそれは一緒だったんだ。仲間を思う気持ちは、そうなんだよって。だからこれでいいんだ・・・」
クルークの身体が消えかけてきた時、トリスタンは涙ながらに話す。
トリスタン「聞いてください。ガウェインは、最後まで貴方を大切に想っていた。ガウェインはずっと罪悪感を抱いていた。ガウェインは、ホイップを守るために罪を犯してしまった。だけど・・・その騎士としての気持ちは消えていない!ガウェインはあれでも変わっていないのです・・・!」
トリスタンから聞いたクルークは彼の頬に手を添えながら話す。
クルーク(ホイップの叔父)「そうか。よかった。あの、二つだけ頼みがあるんだが。俺と同じ名前のあの子には謝っておいてくれ。結局巻き込んでしまったから・・・あの子はあれでも芯は強いから、大丈夫だな」
トリスタン「はい」
クルーク(ホイップの叔父)「ホイップのことも優しく接してやってくれ。あの子は優しい子だ。でも、どこか脆い部分があるからお前も支えてやってくれ」
トリスタン「はい・・・約束します」
クルーク(ホイップの叔父)「約束な」
クルークは涙を浮かべながらニカっと笑った後消えた。トリスタンは涙を拭い、王ドラを連れながら歩き出した・・・。
- There are our home here(その2) ( No.143 )
- 日時: 2023/09/06 17:17
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
一方キャメロットの頂上から一足早く降りたクルーク一行は解放された大半の全員と合流する。ちなみに珠黄泉族はキッドに身柄を現代の警察に引き渡すそうだ。
キッド「今回のことだが、やはりあいつらは黄泉に釈放の手続きをしてもらったらしい。それで今回のこと企ててガウェイン達をも利用したそうだ。まあ吸骨鬼達や青の吸血鬼一族もしてやられたというわけだ。でも、この一件で二度と勝手な釈放させないようにするってさ」
クルーク「そうかい。でも、黄泉のことは・・・」
ゼオ「ああ。直接的にも間接的にも関わってくる。そろそろ本体の赤猫を見つけた上で本当に倒すことを考えなければならない」
ようやく黄泉の捜索を視野に入れる中で目を覚ましたクロラは自分の顔に異変を感じていた。
クロラ「あれ?僕の顔の中から・・・呪いが消えてる」
理人(フラウト)「えっ、本当!?」
アミティ「どういうこと・・・!」
すると、彼らはとある幻霊を見る。その姿は凛々しさを併せ持つクロラに面影が似ている青年だった。
リデル「あなたは・・・」
青年の幻霊「かつての国を背負った王族の末裔よ・・・恨みの連鎖はようやく食い止めた」
シグ「なに?」
青年の幻霊は自分が死したその後のこととクロラにかかっていた呪いの真相について話した。
青年の幻霊「私は最初は殺されるだけでよかったのだ。これでようやく楽になれると。だが、私の子孫が何代も呪いにかかり、その次代にまで呪われていくのを見て何も出来ぬと悲しんだ・・・恐らくこれが私への本当の罰だったのだろう。歴代の者達は一刻も早く呪いを解こうと腐心していた。自分の中にある恨みに気付かないまま。つまり、恨みから解放されること・・・これがこの呪いを解く方法。当たり前であるはずのそれが誰にもわからなかった・・・ごめんな、クロラ。お前は恨みを自分の手でなくしたんだ」
クロラ「・・・!」
青年の幻霊「彼のそばにキミがいてよかった・・・ありがとう、心優しき少年よ・・・さようなら・・・」
青年の幻霊は光と化して立ち去った。すると、以蔵は自分の手拭いをミリアムに貸す。
以蔵「血だらけじゃな。これで身体を吹いちゃる」
ミリアム「いいのよ・・・私、今汚いし。私を倒したあなたの手がさらに汚れるわね・・・」
以蔵「汚いぜよ。だから拭こうとしちょる。今もムカつくが、せっかくおまんは美しさが自慢じゃろ?」
ミリアムはなぜ目の前にいる人物がそこまで優しくできるのかと思った。自分にとっては眩しかった美しい心。自分には到底手に入れなかったもの。ああ、ツキノが愛される理由はこれだったのか。
ミリアム「・・・私は・・・綺麗かな・・・?」
ミリアムの問いに以蔵は首を縦に頷いた。
以蔵「おん。とても、綺麗じゃ」
以蔵を目の前にしてミリアムがわっと泣き出し、一方のレオンガルフの肉体を前にしたカービィ達はエフィリンがようやく彼の魂であるソウルを解き放った。
カービィ「エフィリン・・・」
エフィリン「うん!」
しかし、レオンガルフが起きることはなかった。まだソウルが足りてないのだ。
エフィリン「・・・」
カービィ「レオンガルフ・・・」
すると、それを見たキャロライン達他のビースト軍団がやってきていた。それぞれの手には自分達で回収していたのを持っていた彼のソウルがあった。
エフィリン「みんな・・・!」
キャロライン「ずっと持っていたのよ。レオンガルフには生きてほしいからね」
すると、ランスロットが慌てながら声をかけた!
ランスロット「少しお待ち下さい!」
カービィ「!?」
すると、ランスロットと騎士王の手にレオンガルフのソウルがあった!ガウェインからいざという時の人質として渡されたものだったらしい。
ゴルルムンバ「これはどうしたんだ!?」
騎士王「ガウェインが密かに回収したのを渡されたものです。ガウェインと同様アグラヴェインも同じものを持っていたのですが、彼が暗殺されてもう・・・」
すると、そんな彼らの前に二つのソウルが差し出される。それを持っていたガウェインだ。
ガウェイン「アグラヴェインなら自ら固辞しました。これは卿が持つようにと」
アルマパラパ「!ずっと持ってたのか!?」
ガウェイン「だって流石に言えるわけないでしょう;」
すると、仲間達が持っていたレオンガルフのソウルが彼に移される。すると、それを受けたことでレオンガルフはようやく目を覚ました。
レオンガルフ「・・・?私は、倒されたはずでは・・・」
キャロライン「・・・!」
思わず抱きついたキャロラインに戸惑うレオンガルフの姿を見たクルーク達は王ドラやトリスタンの身を案じていた。
クルーク「二人とも、未だに帰って来ないね・・・」
ドラリーニョ「王ドラーーーーー!!帰って来てーーーーー!!!」
リップ「トリスタンちゃん!!王ちゃんを連れて帰って来てるなら返事して!お願い!!」
チャラ王「リップ・・・」
ドラメッド「ドラリーニョ・・・」
すると、何らかの声が聞こえた。全員には聞こえていたのだ。
トリスタン「リップ」
リップ「・・・!」
すると、トリスタンがふわっと降り立ち帰って来ていた。もちろんすやすやと眠っている王ドラを背負った上で。
ベディヴィエール「トリスタン!」
ドラえもん「王ドラー!!」
トリスタン「任務完了です。彼は幸い疲れてすやすやと眠っています・・・ただいま」
リップ「・・・!おかえり!」
二人の帰還に喜びの声が止まなくなったところに空からある飛行船が飛んだ。秘密警察だ!
ハッチン「秘密警察ー!!?」
ヤス「ガウェイン達を逮捕しに来やがったのか!?」
すると、飛行船から降りた秘密警察のボスがモードレッド達に話しかけた。
ボス「ようやく奴らを捕縛したのか」
モードレッド「ボス!オレはそれは・・・」
ボス「!」
すると、秘密警察のボスがトリスタンに気付いた上で聞く。
ボス「・・・彼はあいつらの中で唯一召喚に応じなかったと聞いたが?」
モードレッド「・・・それは予想外だったんだよ・・・」
ボス「・・・そうか」
すると、秘密警察のボスがトリスタンに話しかける。
ボス「奴らが唯一お前を召喚禁止にしても意味がなかったな」
トリスタン「えっ?」
ボス「お前は普段から寝てるのか起きてるのかわからない。加えてマイペースで何をしでかすか分からず、考えが全く読めないというか空気が読めない。ヘクソンはああいうタイプが苦手としていた。王を助け出すためにいずれ自分達に反旗を翻す我ら敵側のトリガーになるだろうと。つまりお前を召喚するのを禁じれば勝っていた。奴らはそう考えたそうだ」
トリスタン「そんな・・・ならば、私は召喚に応じなかったのではなく、奴らが応じさせなかった・・・そんな・・・!」
すると、ボスが立ち去る直前にモードレッド達に告げる。
ボス「建前は謹慎処分だ。その騎士がしたことはこっちで真相を話す。COMからも後日真相を聞く。だから、せめてもの反省文とそれが終わるまで戻ってくるな!」
アタランテ「!いいのか?」
ボス「あのアーチャーの円卓騎士には礼を言っとけ」
モードレッド「!ああ」
ガウェイン達の処分を不問にした秘密警察は立ち去った後、ロージアはククラがいないことに気付く。
ロージア「ククラ、いつのまにかいなくなっちゃってるわ!」
ホルミー「えっ、どこに!?」
アイオーン「ヴッ?」
すると、アイオーンはある紙を手にした。それはククラが去り際に残したアイオーン宛のメッセージだった。
アイオーン宛のメッセージカード「お前はお前の人生を生きてゆけ。胸を張って奏でろ。諦めるではないぞ」
アイオーン(ククラ・・・)
ガウェインは罰が悪そうにエージェントに言う。
ガウェイン「私は生きますよ。それがホイップに対する償いになるなら・・・」
エージェント「えっ?ガウェイン、一つ気付いてないことがあるぜ?」
ガウェイン「それはどういうーーーーー」
すると、突如出現したモニター越しに桜が伝える。
桜「みんな!過去最大の全任務完了(オールミッションコンプリート)よ!まずは珠黄泉族の身柄を確保できた。青の吸血鬼一族も沈静化。ボーン・キングは不本意ながらも倒された。レオンガルフの肉体も奪還。あとはーーーーー」
ガウェイン「・・・!」
すると、ガウェインが振り向くとそこには・・・
ホイップ「・・・ただいま、ガウェイン!」
ガウェイン「・・・!」
きっと大嫌いな夜は来る。でも・・・怖くない。もう怖くないのだ。
- There are our home here(その3) ( No.144 )
- 日時: 2023/09/06 17:19
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
ーーーーーこうして滅ぼされかけた世界は小さな戦士達によって救われました。
それは武器を使ったのでも、力を使ったのでもありません。
ただなんでもない、だけどありふれた光が消えかけた世界を照らしたのです。彼らの決して諦めない希望と勇気が、闇に堕ちていた太陽の騎士を再び光を取り戻したのです。
しんのすけ「どうしてもまた行っちゃうの?」
埼玉の春我部にある裏山。野原一家と乱麻達三人は再び散り散りに逃げ回った残りの吸骨鬼達を全滅する目的を掲げてグレンの飛行船に乗る上で良は頷く。
良「うん。またあいつららが逃げ回っていたから、再び旅に出ることにするよ。でもありがとう、戦いの機会をまたくれて」
以蔵「おん。グレン、良達のことは頼みとうせ!」
グレン「おう!」
イヴェット「イゾー、元気でね!」
良が乗った後飛び立ち始めたグレンの飛行船を見てしんのすけはひろしに抱っこされながら手を振る!
しんのすけ「良ちゃーーーーーん!また帰ったら一緒に煮干し食べようねーーーーー!」
しんのすけの声がかすかに聞こえたのか良も窓越しに手を振り、乱麻はほっと一息ついた。
乱麻「さぁ、私らも帰るぞ」
弓弦「僕もお腹空いた;」
以蔵「結局それか!」
みさえ「向こうも大変ねー;」
ひろし「まあでも、それがサーヴァントの在り方じゃねーのかな?それでも「人」だもん」
みさえ「た!」
しんのすけ「以蔵兄ちゃん、オラハンバーグ食べたいゾ!」
みさえ「こらっ;」
以蔵「えいよ。せっかくやき、おんしらも食べに行きとうせ」
東京にある駒沢駅。そこにいる理人は意気揚々と待ち合わせていた。
エルフ「ワクワクしてるー」
理人(フラウト)「そうだよ。今日会えるから楽しみなんだ。多分許可を取るのに手間取るだろうけど・・・あ!」
すると、理人は藍色の髪からヴィオロンと同じ薄暗い緑髪に変えたクロラに会う!自分の希望で顔にある痣も残して。
クロラ「フラウト君、お待たせしました。ククラ様が行ってこいと行ったので」
理人(フラウト)「行こう!シグレ達も待ってるよ!」
あのキャメロットでの決着の後、クロラはドクターに顔の痣を治すように持ちかけられたのだ。クロラの呪いが解けて長年の呪縛から解放されたのと引き換えに魔力を微弱程度にまで失ったからだ。しかし、彼はそれを断った。
クロラ『この顔の痣を今までのことを忘れないように残したいんだ。彼らが相対してくれた出来事も絶対失くしたくない』
ドクター『そうか。わかった。まあ大きな過ちを犯さなかっただけ幸いしたな。それと金城と同様に高瀬拓人はキミのこと恨んでいなかったよ』
クロラ『・・・!』
ドクター『今度タクトに会ってやって。きっと罵倒はしないと思うから。まあ皮肉たっぷりに言うがな』
理人(フラウト)「髪色を変えたんだねー」
クロラ「まあ痣が目立たないようにね。まあ僕は元から顔はいいし、どんな髪色も似合うけどこの方が合ってますね」
理人(フラウト)「うん、すごく似合ってるよ」
すると、二人は立ち寄ったカフェで待っていたシグレ達に会った。
シグレ「おう!遅かったなー」
理人(フラウト)「シグレ!」
クロラ「あなた方、それぞれで契約したサーヴァント達はどうしたので?」
ナルカミ「ああ、それが・・・」
アルジュナ(・ー・#)←宝具を構えようとしてる
カルナ(;・ー・)←目の前の異父弟を怒らせてしまったかとちょっと戸惑ってる
金城「カルナが兄貴として接したらアルジュナが嫌がったんだと」
タクト「彼は景吾と同じような類やな「黙れ」
宮島「カフェだからなんとか宝具を放つのを抑えてる。マスターのナルカミさんとその弟のシグレに迷惑をかけたくないのもあるってさ;シグレがカルナさんのマスターでも」
夏目「キミ達も同じ類じゃないかい?真逆だけどね」
雨季「言うんじゃないの;」
まほろ「あっ、二人とも席に座って。今日は景ちゃんが奢るって」
理人(フラウト)「僕、ビーフシチュー!」
すると、シグレが理人に伝える。
シグレ「あ、そうそう、ポルックスちゃんから手紙が届いてるよ。帰ったら見とけ」
理人(フラウト)「はーい!」
クロラ(あれから彼女との文通のやりとりはしてるんだな・・・)
新世界にあるワドルディの町。今日もポップスターからも遊びに行く人が多い中、アルマパラパはランスロットに魔剣リ=ナイトを渡した件で200枚の反省文を書かされることになった。
アルマパラパ「えー;マジで・・・;」
キャロライン「そりゃそうでしょ。操られていたとはいえあなたも関与したのは事実なんだから。さっさと書け(^ω^#)」
アルマパラパ「鬼ーーーーー!!!!(号泣」
すると、レオンガルフは出かける準備をしていたエフィリンを見つける。
レオンガルフ「エフィリン、どこに行くのだ?」
エフィリン「地球にあるアムールに会いに。トリスタンがそこでウェイターで働いてるからって」
レオンガルフ「そうか。ならば、メルトリリスには伝えてこい・・・悪いことしたと」
エフィリン「わかった!行ってきまーす!」
エフィリンが転移空間を使ってアムールに出かけたのを見送ったレオンガルフは少し微笑ましそうにしていた。
レオンガルフ「アムールのケーキがよほど気に入ったのだな。今度行った時についでにケーキを頼むか」
ゴルルムンバ(あれはあの色男に惚れただけだな;しかもそれまでは性別不明だったエフィリンが女の子に変化してるし;)
サウンドワールドのアンダーノースザワにある「スタジオUNZ」。今日もましゅましゅやどこゆびが練習していた。今度MIDICTIYで開催される出演するライブフェスの日が近いからだ。
ルフユ「世界を救った直後にライブフェスかー;プラズマジカさん達も来るから気が抜けないなー」
デルミン「デルミンはこの音楽が続けられるなら感激のひとしおです」
ヒメコ「待合室で待ってるジャックちゃんはマスターと話してるんだっけ?」
ほわん「うん!マスターがいろんなこと話してくれたりおやつくれたりするから退屈しないんだって」
ハッチン「ヤスー!!お前、このギターの箇所がミスってるじゃねーか!そんなんじゃシンガンにギャフンと言わせれねーぞ!!」
ヤス「うっぜぇ。てめぇもこのギターの箇所をミスしてるじゃねーか!!」
双循「クックックッ。今日も後輩達が元気じゃのう、ジョウ先輩?」
ジョウ「・・・双循、一発殴らせやがれ!!」
ジャック「どこゆび、また喧嘩してるねー」
マスター「ジャックちゃんのパパもこう見えて根は悪くないんだけどねー;」
パリス「あっ、そこは乗るんですか;」
アポロン【マスターは話がわかるミューモンだね】
でも、こういう日常が終わることがなくてよかったとマスターは心底思った。騒がしいけれど、このかけがえのない日常をいつまでも続きますようにと。
すると、そんなところに激励する目的でジャガーが訪ねて来た。
ジャガー「ちょっと邪魔するぜ」
ジャック「あっ、ジャガー!」
マスター「ジャガー君、激励しに来たのかい?」
ジャガー「ああ、ちょっとな。まああいつに会うことはないようにと願ってはいるが「ファァァァァーーーーー!!!!」
ドッカーンと壁を盛大に壊すような音。そこにハッチンの角が突き刺さった。すると、直後に現れたのはスタジオの一室から出てきた双循。ジャガーは唖然とした。
双循「クッ。まさか自ら会いに行くとはのう」
ジャガー「」
すると、ジャガーは「なんでこんなことにーーーーー!!!」と叫びと共に逃げ出し、双循がそれを追う。後から出てきたジョウはマスターに聞いていた。
ジョウ「あのパンダを助けるべきか!?あの金髪、またろくでもないこと考えてそうだぞ!!」
ヤス「・・・;」←真相を知っているのをジョウに言い出せない
パリス「ハチ様、大丈夫ですかー!?」
ほわん「ジャックちゃん!?なんか壁が壊されるような音したけど大丈夫!?」
ジャック「うん!」
ジャガーはベリーと初めて会った際の激突の件で双循にトラウマ持ってます。実は可愛いもの好きだった双循にかなり可愛がられたのが余計に。
- There are our home here(その4) ( No.145 )
- 日時: 2023/09/06 17:21
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
サンソン「レモンパイ、ただいまお持ちに参りました」
東京の目黒区にあるエージェント達の住む屋敷では小さなお茶会が開かれていた。プロキオンの正式なマスターとなったランスロットが来るためだ。
エージェント「ああ、ありがとう。フルシュの調子はどうだ?」
アリシア「ガウェインの霊基回復にかなり体力消耗したみたいで今もエメラルドの指輪の中で眠ってるわ。これはクルークに聞いたところ同様の状態よ」
姫子「まあ死ぬような域に出てないから大丈夫ですけれど。ほら、そこの二人も同様ですし♪」
すると、姫子の視線にはシリウスとヴァイスの二人がお茶会の席に座りながらエージェントが淹れてくれた紅茶を飲んでいた。二人はあれから救出されたあとにエージェント達の屋敷に匿ってもらっていたのだった。
シリウス「それは人のこと言えないだろ;死ぬようなことしてこっちも心配だったんだぞ」
プロキオン「それはごめんなさい;シリウスさんとヴァイスさんはこれからどうするんですか?」
ヴァイス「シリウスは賢者のセヴィリオ殿に声をかけられて彼が講師をやっている魔導学校の非常勤講師として働くか検討中。私は西澤家の研究チームに声をかけられている。今度のは大丈夫のようだ」
ブラック「本当か!?」
デオン(あ、それはダークライの研究しているとかで噂になっているやつ;)
そんな和気あいあいとしているのを見たエージェントはサンソンに言う。
エージェント「お前、上手に「一度」は死なせたな」
サンソン「・・・」
エージェント「ホイップちゃんの呪いを解く方法は一度死ねば解けるというもの。簡単なことだが誰もが生きていてほしいと思っているからこそ試すことができなかっただけ。それを内密にアグラヴェインが入手して王ドラを通じてサンソンに渡したわけだ。一見酷いことしてくれたと思ったがな」
サンソン「はい。だけどそれがあるからこそホイップ嬢を救えた。だから今は彼のことは怒ることも許すこともしなくていいと思っています」
すると、お茶会を楽しんでいた段蔵がサンソンに聞く。
段蔵「そういえば、あれからプロキオン殿はランスロット殿に随分と反抗的ですね」
サンソン「未だに素直になれていないんだよ。だから、僕が少しだけ協力したよ」
ベリー「?」
一方のエージェント達の住む屋敷に入ったランスロットはコソコソと気配を消しながらプロキオンのところに向かおうとしていた。
ランスロット(よし。まだ誰も向かってないな)
未亜「アン!」
ランスロット「とぅわっ!!?豆柴!?」
すると、未亜の吠え声でアレクとアストルフォに見つかった!
アレク「ランスロット!遅いよー」
アストルフォ「罰として今ボク達が案内する部屋に連行だー!」
ランスロット「とぅわっ;」
すると、二人に案内された部屋に入ったランスロットはプロキオンがサンソン協力で作ったフルーツオムレットとそれに添えられたメッセージカードを見た!
添えられたプロキオンからのメッセージカード「ランスロットへ。今度はもう一人で抱えたりしないでね」
ランスロット「!」
アストルフォ「プロキオンが作ったんだよー。サンソンに手伝ってもらったけどどうせならキミに・・・」
ランスロット「〜〜〜〜〜っ!!!(嬉し泣きで号泣」
アレク「わっ泣かないでいいんだよっ;」
ヴァイス「よかった。彼らも大丈夫そうだな」
シリウス「ところであのメッセージカードはキミの代筆かい?」
サンソン「プロキオンが言ったのをそのまま書きました」
少し甘やかしすぎだなキミ・・・;
キッド「で、あんたは結局あれから連れ出されたんだな?」
一方のスマブラ屋敷ではドラケロ防衛隊と天草とナポレオンがあれからスマブラ屋敷に保護されたバルフレイナイトと話していた。バルフレイナイトは解放されるまではガウェインの命を守ってきており、それを汲んだカービィ達がエターニャに懇願したことによって助け出されたようだ。
バルフレイナイト「ああ。あの魔導師に力がセーブされているのだが」
ギロロ「エターニャの差し金だな。まあその方がこちらとしても安全だな」
ドラリーニョ「みんな仲間!」
ドラニコフ「ガウ」
バルフレイナイトは戦い以外のことを知らなかったためギャラク以上の世間知らずだが、性格はやや無愛想だが根は純真で人の痛みがわかるのでガウェインの痛みも知った上で珠黄泉族からも守ろうとしており、ガウェインが度々体調に異変をきたしたのも彼の介入のようだ。ちなみにヘクソンにディメンションミラーの鏡の破片で作られた首飾りの中に入らされた時にかなり抵抗したらしい。
ナポレオン「あんたもあれから王ドラの正式なサーヴァントになったんだな?」
天草「ええ、正室(違)とも言えるのですが。ところで」
天草「なぜ巨大ロボのあなたも王ドラ殿のサーヴァントとして契約したのですか?」
為朝「む?」
王ドラを自分の肩に乗せている為朝はあれから連れ出された後王ドラの正式なサーヴァントとして契約したらしい。為朝は性格は常識的かつある意味真っ当だがそれが外見には上手く伝わっていないのだ。巨大ロボなだけに。
王ドラ「まあみんな驚きますね;」
風間「でかいですねそれ;」
しんのすけ「オラも乗る乗るー!」
ネネ「しんちゃん!」
為朝「可能。我の肩に乗るが良い」
すると、アイクが大広間に入ってきた。
アイク「ぬ。お前、うしおの遠き先祖の伯父の武将か?」
ケロロ「ゲロッ!?ということはましゃか・・・;」
為朝「私はうしおこと牛若丸の遠き先祖の叔父にあたる。同一にあの少年がいるがな」
ドロロ「そうか!若さん・・・!」
クルル「お互いに見えてないけどなァ〜」
すると、マルスとルフレが慌てた様子で大広間に入って来た!
マルス「大変!!なぜかスマブラ屋敷の近くにキャメロット城が建てられてる!!」
マサオ「えっ、あれから消滅したんじゃなかったの!?」
ボーちゃん「まさか!」
彼らが慌てて駆けつけると、そこにはキャメロット城があった!今度のはヘンダーランド跡地にあったのとは別で。
マタドーラ「なんでこんな城が・・・」
ルフレ「!!あれを見ろ!城の頂上だ!」
ルフレが指した方向を見るとそこには騎士王と後ろにいるベディの姿があった!
騎士王「ガウェインの件でお礼として近くにキャメロット城を建てました。これで存分にそちらに美味しいごはんを食べに行けます」
ドラえもん「結局それが本音じゃないか!!」
ベディ「すみません;我が王の意志があるとはいえ・・・;」
マルス「主君なら止めてやってよ!!」
騎士王「どうしても聞かないのであれば・・・」
すると、騎士王に縄で縛られて思わず戸惑っているランの姿があった!
ラン「ほわっ、ほわっ!?」
ドラリーニョ「ランちゃん!?」
騎士王「貴方達が聞かないのなら、我がマスターをご馳走(意味深)としていただきます」
ナポレオン「どれだけ食べ物に対して執着があるんだ!!」
王ドラ「為朝さん。私をあの頂上のところに飛びながら連れ出しなさい」
為朝「了解した」
そのあと為朝を介して頂上までたどり着いた王ドラがランを巡って騎士王と交戦に発展し、騒ぎを聞きつけたルイージに怒られたことは言うまでもない。
クルーク「おはよう〜」
一方のプリンプタウンにあるクルークの家ではクルークが早起きしてリビングに出て来ていた。
クー「おはよー。ここ最近起きるのがはえーな」
クルーク「もうすぐアレの日だからね。ボクもその準備に手伝えって言われたんだ」
クー「相変わらず頼りにされてるな。少し嫌味ったらしいが、結局放っておけない・・・それがガウェインを踏みとどまった一つのきっかけになったかもな」
クルーク「・・・ボクは大したことしてないって言ったらどうするの?」
クー「あ?今見てたTVでやってたニュース番組の美人お天気キャスターに気を取られてたがなんて言ったんだ?」
クルーク「・・・やっぱり何か隠してるの?それなら格闘女王様のところに連れ出すけど」
クー「は!?なんでだ!?」
クルーク「いいから来い!」
そういえば、この人も生前に不倫している側でしたね・・・;
シアン「特別な日のライブにゃん?」
一方MIDICITYの一角にある音楽事務所BRRにあるカフェでは入った仕事を持ってきたメイプルが所属する全バンドに伝えていた。
メイプル「ある特別な日でライブをすることになったんですぞ!もちろん彼の要望で!ですぞ☆」
クロウ「ああ、あれか!だが、俺達シンガンクリムゾンズの紅蓮のサウンドでさらに盛り上げてやるぜぇーーーーーーっ!!」
ロージア「ちょっと暑苦しいからやめなさいよ!!」
うしお「私は首を取るパフォーマンスが良さそうです」
ベンちゃん「牛若様!?」
チュチュ「却下っ却下ですわ!!」
レガムント「そんなパフォーマンス、誰も賛成しないな;」
すると、ツキノがドーナツを頬張りながら自分の要望を伝える。
ツキノ「ツキノはお菓子がたくさん降るパフォーマンスがいいの!」
キンタ「それは費用的にそんな余裕はないと却下されるでしょ;」
メイプル「というわけでこれからその日に向けてさらに猛練習ですぞー!」
アンゼリカ「頑張ってねあなた達v」
プラズマジカ&シンガンクリムゾンズ&クリティクリスタ&ガウガストライクス「はい!」
すると、ロムが龍馬とガレスを送っているシュウ☆ゾーにLINEで呼び出されて指定の場所に会いに来た。
ロム「シュウ。龍馬とガレスを同行させた尋問見学はどうだ?」
シュウ☆ゾー「それがナタリー暗殺には関わったけど、アグラヴェイン暗殺には関わっていないそうなんだ。みんなヘクソンが犯人だと疑っているけどね」
ロム「そうか・・・」
俺もあいつらが犯人だと疑っている。アグラヴェインとは元から折り合いが良くなかったと聞いてたし。だが・・・
本当に奴らがアグラヴェインを殺したんだろうか?
それを取りこぼしとしてこの先にまた大きなことがあるかもしれない。
とある場所の城。そこで旅を終えた騎士は帰って来た。
ああ、ようやく帰って来た。懐かしい空気が今この場に感じている。目の前にいる主君が私を出迎えに来た。
主君「久しぶりだね。見ない間に少しはたくましくなった顔つきになって」
確かに私はこの旅でいろんなことを学び、見聞を広めてきた。しかし目の前にいる人物はあの頃とは変わらない美しさだ。私は跪きながら報告する。
騎士「ガウェインの代わりにアグラヴェインを消す形で布石を打ちました。これで貴方の邪魔をする者は現れません」
主君はひとまずため息を吐きながら話した。
主君「だが、あの騎士王らはまだ残っているのだろう?」
騎士「ええ・・・しかし、騎士王らに何かできるとは・・・」
主君「どうかな・・・まあいい。お疲れ様、キミはよく頑張ってくれた」
主君は優しく私を抱きしめながら囁く。
主君「これで我が国から出て行った二人を連れ戻せる・・・その時にはキミはこれから二人にも仕えることになるだろう」
王位継承権を捨ててまで出て行った兄妹のことなどどうでもいい。私は貴方の・・・愛しい恋人でもある主君のために存在しているのだから。
主君「あとは任せてゆっくり休め・・・僕の愛する騎士、フェアリーナイトの騎士団長トリストラム」
- There are our home here(その5) ( No.146 )
- 日時: 2023/09/06 17:24
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
一方のポップンタウンの19丁目にある薬子の実家が経営する病院では自ら刺し貫いた際にできた怪我で入院していたガウェインはトリスタン達と共に見舞いに来たリップが持ってきた彼女の実家のアムールが売っているアップルパイを見て心躍っていた。
ガウェイン「美味しそうですっ。トリスタン卿はこのアップルパイを始めとしたリンゴ料理が好物になったのですね。では早速」
チャラ王(・ω・)ノ∥←スカッとアップルパイの入った箱をガウェインから避けてる
ガウェイン∥(ω・)三(・ω・#)バッバッ(アップルパイを取ろうとしている)
チャラ王\ノ(・ω・)ノ∥スカッスカッ
ガウェイン「トリスタンを泣かせてごめんなさい・・・OTL」
チャラ王「よーし、よく謝った。これでいいか?」
トリスタン「はい。こうでもしないとわからないかと」
すると、先に退院していたホイップがルートと共にガウェインの病室に入って来た。あれから彼女はガウェインが退院するまではルートの屋敷に匿われているらしい。
ホイップ「ガウェイン?」
ガウェイン「ホイップ!リップ嬢らがアップルパイを持ってきてくれました。一緒に食べましょう!」
ホイップ「うん!」
マスターのホイップに接するガウェインの表情はいつもよりも穏やかだった。周囲はそれを微笑ましそうに見ていた。
おぼろ(モイモイ)「ガウェイン、ホイップちゃんのこと大切に思ってるのね」
ルート「あれは孫というかそれとも女の子として見ているのかわからんがな」
トリスタン「え?」
トリスタン「確かガウェインは年下で胸の豊かな女性が好みだと聞きましたが、この世界で召喚されてから大分好みが変わりましたね?」
ガウェイン「あの・・・;その話は・・・;(ホイップの耳を塞いでる」
ホイップ「?」
すると、リップがヒップが姿を変えたハンマーを持ちながら思わず怯んだガウェインに声をかける。
リップ「ホイップちゃん、ちー君とトリスタンちゃんが自販機のジュースを買ってくれるって(^言^)」←Aカップ
ルート「ちー、トリスタン、行ってやれ(目が全く笑ってない」←ギリギリBカップ
おぼろ(モイモイ)「なんかおぼろにばかり見てたのはそういうことね?(^ω^#)」←(人間時では)Dカップ
ガウェイン「」
状況を察したチャラ王とトリスタンがホイップを連れて病室から出ると打撃音と絶叫のオンパレードが・・・;
トリスタン「ガウェイン卿、日頃の行いが祟りましたね(ポロロン♪」
チャラ王「お前があんなこと言ったからだろうが!!ホイップちゃん、ジュースは何がいい?」
ホイップ「カルピス!」
その数分後、一足先に戻って来たトリスタンはケチャップまみれのガウェインの肉塊に話しかけた。
トリスタン「派手にやられましたね」
ガウェインだったもの「あんなタイミングで爆弾を落とすとかないでしょう・・・OTL」
すると、トリスタンは棚に置いてある日記を見つけた。
トリスタン「これは?」
ガウェインだったもの「ホイップの叔父のクルークが死ぬ前にその真相が記された日記です。まだ続きがあったのですが、その時にはあの者達が・・・」
トリスタン「!ならば続きを見れますよね?この日記に付けられてる鍵は?」
ガウェインだったもの「鍵は私があの時に起こした宝具で焼失しました。今は再び開けれるはずがない・・・」
トリスタン「そんなこと・・・あ。私のハープなら」
トリスタンは病院の屋上にガウェインを連れ出し、ハープで小さく奏でる形で日記に施錠された鍵を開けようとしていた。
ガウェイン「日記ごと壊さないで下さいね」
トリスタン「はい(お願いです。彼が最期に伝えたいことの続きを見させて下さい・・・」
すると、その音が鳴った瞬間に鍵穴が解けてようやく日記を開いた。もう一人のクルークが書き記した日記を。
鍵が再び開いた日記の内容「20XX年、4月18日。このままホイップを一人にしておくわけにはいかなかった。兄貴達に搾取子として利用されるのをなんとしてでも避けたかった。でも、どうすればいいのかわからない。そう模索していた時、突然そいつが現れた。それは金髪の騎士でも神様が遣わしたかのような天使のようだった。筋肉ムキムキだがな」
ガウェイン「彼、私のことをそう思っていたのですね;」
トリスタン「でも、それも書き記したのです」
ガウェインはさらにページをめくると、そこにも日記の内容が書かれていた。
鍵が再び開いた日記の内容「20XX年8月25日。あれからガウェインと暮らすようになり、俺の仕事も手伝ってくれるようにもなった。ホイップの子守りもちゃんとこなしている。でも時折見せる切なげな横顔が気になっていた。もちろんその都度ごまかされたが自分が愛したホイップの前世の女とうちのホイップを同一視したくないとかあると思う。まあうちのホイップが一番だけど」
ガウェイン「ところどころに辛口が;」
トリスタン「でも、だんだんと彼の文字が・・・」
二人はさらに日記の内容の続きを見る。
鍵が再び開いた日記の内容「20XX年11月2日。病院で入院する俺に二人が毎日見舞いに来てくれた。ホイップはジュリアード音楽院の受験で大変なのにとてもいい子だ。だから余計なことを考えさせないようにガウェインにも俺の死期のことを口止めした。ホイップの精神を乱させたくないから」
ガウェイン(だからホイップには死ぬまで病気が治ると嘘を吐いたのですね。なんていう残酷ではありますが・・・)
すると、ガウェインは日記の最後に記された内容のページをめくった。
鍵が再び開いた日記の内容「20XX年11月25日。この前にガウェインに聞かれた。「貴方は後悔をしなかったのか、願いがないまま終わるのか」と。あんな泣くなんて思わなかった。だけど、俺にも願いはあった。あったんだよ。俺のことよりもホイップが心配だった。だから、ホイップがまたひとりぼっちにならないようにそばにいてくれる誰かが一人でもいてくれたらと願った。結果的にガウェインが来て、それ以上の幸せをもらった。既に無くなってた命をほんの少しだけでも生きながらえた。これ以上のないものを、ガウェインはくれた。だから」
鍵が再び開いた日記の内容「俺の願いはとっくに叶えていたんだ」
鍵が再び開いた日記の内容「ホイップ、病気が治ると嘘ついてごめんな。ガウェインも、あれだけ悲しませてごめんな。二人とも俺の大切な人だよ。幸せだった。ありがとう。世界で一番幸せに生きていてくれ」
涙の跡が残されていた最後のページの内容を見てガウェインは涙ながらに発言する。
ガウェイン「バカですね。彼は死んでも変わらず勝手です。死ぬ前でも自分よりもホイップや私の幸せを優先するなんて」
そのガウェインの頭をトリスタンが優しく撫でながら伝える。
トリスタン「大丈夫です。貴方達二人だけじゃない。私達だっていますよ。それに・・・」
すると、屋上のドアをキイと開けるような音がした!その開けた人物はガウェインに声をかけた。
???「ガウェイン!」
ユーリ「ガウェイン!」
あの後に療養を経てようやく復活を果たしたユーリの姿を見たガウェインは駆け出す!
ガウェイン「ユーリ・・・ユーリ・・・?ユーリ・・・!」
落とした雫はそのまま糧にして、光の中へ・・・
トリスタン「また追い詰めそうになったら、私の方から会いに行きますよ。そこが天国か地獄かわかりませんが」
トリスタン「貴方は光の下の方がお似合いですよ。サー・ガウェイン」
一方の東京の白金にあるモードレッドとアタランテ達が住む月島家所有のマンションではエターニャがようやくモードレッドから返してもらったリボンを見ながら頭を抱えていた。
エターニャ「で。前からずーっと盗られていたリボンを返してくれたのは嬉しい。だがな・・・」
モードレッドのカバンに付けられてるもの:あいりからプレゼントされた白のイルカのストラップ
エターニャ「どういう心境の変化だ気分悪いーーーーー!!!」
ツースト「・・・;」←かなり複雑な心境
モードレッド「あいりにはあの後に購入した白のイルカのストラップをプレゼントとしてもらったんだ。気に入らねえなら返せ返せ」
あおい「姉さん、僕の立ち位置はー!!?」
あいり「ちょっと!差別したわけじゃありませんのよ!」
ギャーギャーと騒ぐのをよそにアタランテが聞く。
アタランテ「オタマジャクシの君とは離れたくなかったからか?」
モードレッド「そんなんじゃねーよ!ただオレは・・・」
すると、モードレッドが黒いオタマジャクシの尻尾を見つけた!来ていたことを察したモードレッドは立ち上がる。
モードレッド「クロス、少しだけシルクやあいり達のことお願いな!」
クロス「了解した(少しは心境に変化をもたらしたか・・・」
ぽぽか「この騒ぎはどうするんですか?」
サン「男二人は蹴った後に土を掘った穴でも埋めるといいアル」
シルク「ねー」
一方外に出たモードレッドは待っていた人物をキョロキョロと探す!すると、木の下にいる放っておけない友達であるーーーーータママ二等兵を見つけ出した!
タママ「タマ・・・聞いたよ。あのリボンをエターニャさんに返したって。あれはアイルーに返すものだったろ?何年もずっと探してようやく見つけれたんだ。アイルーだって喜ぶはずだ。きっと・・・」
モードレッド「・・・」
タママ「あっ、エターニャさんにはオレが説得するし、なんならゼオさん辺りを呼び出すですぅ。あの闇の魔導師のフルーティストならきっとエターニャさんを説得できるかも「もういい」
モードレッドの言葉にタママは顔を上げる。その顔にはどこか満足したようだった。
モードレッド「もういいんだ。あのリボンはあいりがオレを必要としてくれたあいりの気持ちそのもの。オレの宝物だったんだ。だから、いいんだ・・・オレはあの新世界で確かに見つけた」
すると、モードレッドは自分の言葉でタママに本当の気持ちを伝えた。
モードレッド「タママというオタマジャクシに出会ったから」
タママ「・・・!」
モードレッド「父上のこともわだかまりが解けたわけじゃない。オレが剣を預けるのは変わらずにあいりだ。だけど、それでも嘘つきでぶりっ子でも根が素直じゃなくてでもオレを見てくれたお前を失いたくない。これがなんなのかわからねーけどただそれだけだよ。つまり」
モードレッド「お前がいなくなると寂しい。寂しいから」
モードレッドの本当の気持ちにタママはわっと泣き出しながら彼女を抱きしめる!
タママ「バカっ!それはずるいよ・・・いつも振り回して、でもいつも助けてくれて、いつもオレに会いに行こうとして・・・」
モードレッド「そうか。そもそもこのモードレッドが目の前にいるお前から離れるわけねーだろ!」
その様子を少し離れた木の上から陰ながら見ていたパーシヴァルが浮かんだ涙を拭いながら言う。
パーシヴァル「よかったですね・・・マイマスター」
- There are our home here(その6) ( No.147 )
- 日時: 2023/09/06 18:59
- 名前: 桜 (ID: xVqXnuQU)
そしてある催しの日。スマブラ屋敷の庭園で開催されたパーティで出席した一人のマッペラはその個性豊かな顔ぶれにワクワクしていた。
マッペラ「ここがスマブラ屋敷の庭園ですねぇ。彼主役のパーティなのでしょう?」
フリード「だからこれまでの労いも兼ねてるのさ・・・ピョンッ★」
エルドゥール(そうか・・・あの女は俺達が配下にいた時に既に他に円卓騎士達も抱えていたからか)
一方ゼオはフライドチキンを食べながらロビンとビリーを連れたセレンに声をかけられていた。
セレン「やあ、ゼオ君。今回は本当におめでとう」
ゼオ「ありがとう、セレン。これまでの俺達に対する数多の物質援助だけでなくガルル小隊への説得にも動いてくれたようだな・・・」
セレン「いや、僕だって元から乗った身だからね。どうせなら最後までとことんやってやろうと思っては。その際にお金は大分使ってしまったけれど・・・まあそれは後々に取り戻して行くことにするよ」
ププル「あれ?そういえば、ロビンとビリーは?」
セレン「あれ?そういえば「おたくそんな風に逃げ込まないで!!ビリー、なんとか捕まえて!!」「速い速い!!パーティのわいわいとした雰囲気が嫌でパニックになってる!!」「アイオーン君落ち着いて!!以蔵さんも助けて!!」「アイオーン!!お竜に食われるからこっち来とうせ!!」「ヴゥーーーーーーッ!!」今アイオーンが嫌がって逃げてるのを捕まえようとしてるみたいだね・・・;」
ププル「ベディもガレスちゃんも多分アイオーンのために龍馬さん達を助けようとしてくれてるけど、流石に騎士王様が許してくれるかどうか・・・;」
騎士王「構いませんよ。二人のマスターがああ見えてやや強情ですので」
ゼオ「いたのか。あっ、俺が目をつけてたビッグチーズハンバーガー食べてるじゃん!」
騎士王「貴方だって今フライドチキン食べているだけでなく、さんま焼きを五つも食べ終わったばかりじゃないですか」
ゼオ「俺はまだ満足してないだけだ!」
ププル「キミらお互いに人のこと言えないよね;(トリスタンやモーさんがゼオの大食いを見ても叱らなかった理由がこれか;」
セレン「・・・;」
一方この催しの主役である王ドラに桜が声をかける。
桜「なんか待ちぼうけて少し退屈してる?今日の主役さん」
王ドラ「相変わらずムカつくような言い方しますね(^ω^#)リップさん達やツキノさん達が待ってるのに、何してるんだか・・・」
一方生き残った青の吸血鬼一族達は肉体を取り戻したククラが元の柔らかな表情で告げる。
ククラ「みんなすまなかったな。私はあの女に肉体を乗っ取られてそれで心まで失いかけたかもしれないな・・・」
ミリアム「いいのです。元に戻ってくれて、あなたという心がまだ生きてくれてよかった・・・!」
クロラ「それはあのアサシンを召喚した末に追放したことが結果的に引き金になったかもしれないですね」
ククラ「・・・そうだな。あいつがどう思ってるか知らんが、私は・・・あいつのことは自分の忠義も愛も捧げるあのマスターと共に生きていて欲しいと思っている。みんなしばらくは旅になる。新たな住処を見つけるために向かおう」
一般の青の吸血鬼一族全員「はい!」
それを同行してくれたトリスタンと共に木の上から見ていたアサトこと燕青はククラの本心を知って嬉しそうな顔をしていた。
アサト(燕青)「ああ、よかった。ちゃんと伝わったんだな・・・ところで俺に手をかけなくていいのかぁ?」
トリスタン「手ならかけてましたよ。貴方ではないからです」
アサト(燕青)「えっ?ああ、そうか。俺が倒したバニカをあの後に封印したから・・・!」
トリスタンはアサトの態度を見て少しだけ安堵していた。
トリスタン「では帰りましょう。遅くなったら怒られてしまいますからね」
アサト(燕青)「いいよぉ!」
アヴァロンの魔術師「もう行くのかい?」
アヴァロンの魔術師は自分の目の前にいる青年ーーーーーもう一人のクルークから「いいよ」という言葉と共にニカッと笑って消えた。今度こそ彼は在るべき場所に向かって行った。
アヴァロンの魔術師「あの魔王に取引を承諾したトリスタンも、ガウェインの幸せのために聖杯に願ってしまった赤の吸血鬼も、そして彼らもこれから先大変なことになるだろうけど、必ずしもそればかりではないさ」
だって・・・
今キミ達を信じてくれた「彼ら」という存在がアルトリアや円卓の騎士達にとっても必ず「おかえり」と言ってくれる居場所にもなっているのだから。
アサト(燕青)「ところでちゃんと準備してるのか?」
トリスタン「ええ。ケーキは用意してますから」
「9月7日、王ドラお誕生日おめでとうが書かれた誕生日ケーキの入った箱」
トリスタン「今日は彼の誕生日ですから」
おわり
「桜からのメッセージ」
ようやく第四部が終わりました。前半と後半が違う話だと思われがちですが、実は全然関係なくないです。今回は二つの話を違う風にして最終的には全て繋ぐようにして明かされるというこれまでとはひと味違う手法を実践しながら書きました。主人公が男子キャラだったりW主人公制にしたり後半からは別サイドでも主人公にしたのはこれまでの第三部までは主人公が女子ばかりだったのも理由の一つです。これらの話を裏テーマとしてつけれるなら「真の絆」です(第一部は「絆」、第二部は「勇気」、第三部は「立ち上がる決意」を付けてる)ほぼ即席ですが、それは今後も課題ですね;
ガウェインの立ち位置は当初は例の如く騎士王様こと獅子王に置いて話を作る予定でした。FGOの1部6章みたいなそんな感じにしたかったんです。ですが、話を進めるうちになんか違うと思い、そこでガウェインに白羽の矢が立ち、その立ち位置を置き換えたり当初の話を大幅に変えるなどしてほぼ全く一から作り直す形で話を作りました。第四部の話は暗に言えばユーリ様とガウェインの物語ということでもあります。彼らの関係はある意味特殊だけど、そこに確かな強い繋がりがあるということを示すように私なりに奮闘しました。
私個人の意見ですが、英霊という存在は人から見れば特別でもないことでも嬉しく思ったりします。「人」として受け入れてくれたことが彼らにとっては救いになったんだと思います。後半における桜サイド側のW主人公のクルークと王ドラはその中でも特に彼らを受け入れる度量を持つキャラクターでもありました。アミティやドラえもんとは違った意味として書いてるので見比べると面白いかも。今回のラスボスだったバルフレイナイトについてはスタアラ&新世界合同編で出せなかったのが心残りがあったので終盤には予想外の形で登場させました。なお今だから言えることですが、当初の時点での彼の設定は・・・
グリルが特にお気に入りの好色家の変態で掴みどころがなくマルクとも犬猿の仲でまさにギャグカオス組というものでした(ぇ)
もちろん私も考えたのですが、今回の話を進むにあたってこの設定はお蔵入りとなり、現在の設定に落ち着きました。流石に公式でも大問題のキャラが何人も出てきたから満員です;
またもや伏線が散らばっていますが、いよいよ第五部はフェアリーナイト王国関連です!ずっと温めていたので今からが楽しみです。あとリアルでようやくポップンのライブリーを始めました。それについてはまだまだお披露目できるものではないですが、いつか現状報告も兼ねて少しずつ伝えていこうと思います。
「日常日和。」シリーズの作者、桜より
よかった!感想OK