二次創作小説(紙ほか)
- 第四の巻:変わりはしないもの(その1) ( No.16 )
- 日時: 2023/02/08 16:38
- 名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)
今回からはいよいよ物語が動き始め出してきます。英霊剣豪は差異はあれど大半は本質的には変わらないものがあるのかもしれませんね。それはもう良くも悪くも。
ところで宝具名の括弧名はやや安定してないのですが、特に意味はない。意味は特にないぜよ!
ーーーーーとはまあ、根性論も意味のないものではない。
何かを守りたいからこそ、根性論に捉えてしまうものだ。
信念。宝物。執心。主観。嗜好。モットー。
それらはものでも物でも関係ない。それをよほど守りたいからこそ、
ーーーーー何かを頑張れるし、その過ぎた悪意すらも制御できるものなのだ。
鈴鹿「ふーん。あそこがあいつらの本拠地の長屋・・・」
英霊剣豪のバーサーカーの鈴鹿は以蔵達一行の本拠地であり、為朝の家である長屋を遠くからじっと見ていた。
ーーーーー英霊剣豪のライダーを連れて。
英霊剣豪・ライダー「鈴鹿、本当にやるのですか?あそこにはあの・・・」
鈴鹿「構わないし。・・・少なくともその始末はあんたに任せるっしょ」
英霊剣豪・ライダー「・・・」
英霊剣豪のライダーはどこか悲しげな表情を浮かべていた・・・。
照「ここが四太郎殿や阿美嬢の預け先の長屋・・・」
照を含めた以蔵達一行は為朝が滞在している長屋に来ていた。為朝は以蔵達一行の活躍を表情には出さないが、喜んでいるようだった。
阿美「それで、以蔵さん達、お殿様に呼ばれて城に行ったよ!あたし達は行けなかったけど、以蔵さんが語り聞かせてくれた!」
四太郎「以蔵さん達の活躍や璃姫様の話、どれもわくわく」
為朝「そうか。四太郎と阿美はまだ子供だから参内できないのではあるが、なんだかんだで楽しんでいるな」
為朝はまるで二人の本当の祖父かのように二人に時に厳しくも温かい愛情を持って四太郎と阿美の兄妹に接していた。初めて為朝の姿を見たトリスタンとアサトもそれを感じていた。
トリスタン「まるで二人の本当のお祖父殿のようですね」
アサト「そうだな。あの巨大なロボットを見て思わず畏怖しなければ・・・;」
すると、王ドラと以蔵が夕食の支度が出来たことを報告していた。
王ドラ「夕食できましたよー」
照「はーい。今行きます」
以蔵「わしの焼いたカレイもあるんじゃ。ちゃんと釜戸の火を起こしたき!」
アサト「へー、カレイを・・・えっ!?イゾー、料理出来んの!?」
以蔵「見よう見まねじゃけどな。あと、わしは下に弟らがいる長男じゃから、自然と小さい子供とかには優しくなってしまうぜよ」
トリスタン(だから、四太郎殿や阿美嬢の兄妹にはなんだか優しげな言わば聖母のような感じだったのですね。博打や酒好きの泣き虫ではありますが、子供らにはちゃんと根は優しい方だとわかるのですか)
王ドラと以蔵が作った夕飯を囲った食卓で楽しそうにしていた大半の全員を見て王ドラが他のドラケロ防衛隊やスマブラ屋敷などの光景を思い出していた。
王ドラ(こんな楽しそうな風景を見て度々感じる居心地の良さはこの世界に飛ばされて以来ですね)
以蔵「なあ、楽がこの世界に飛ばされる前もこういう騒がしく賑やかな感じか?」
王ドラ「!そうですね。騒がしくてうるさかったですが、それはもう楽しい時間ですよ。元の世界に一緒に帰ってまた会えたらあのバカ達に会わせてやりたいのですが」
以蔵「わしも人のこと言えん気がしちょる;」
王ドラ「以蔵さんも飛ばされる前はこんな楽しい風景ですか?」
以蔵「おん?・・・生前はそうじゃなかったがな、召喚された後の日々は楽しい風景じゃったぜよ。何しろーーーーー」
すると、以蔵が浮かび上がろうとした途端に頭に何か弾かれたような感覚になり、思わず俯いた。
王ドラ「!?以蔵さん、どうしたんですか!?」
アサト「うそっ!?頭痛が来てんのか!?」
以蔵「いや・・・大丈夫じゃ。ほんに楽しい風景じゃから心配はいらん。思い出そうとしたら何か弾かれた感覚が来てるだけじゃ」
トリスタン「そうですか。・・・何か霊基に異常があれば言って下さいね?」
以蔵「わかっちょる」
すると、何かしらの雷が長屋の近くに襲ってきた!
照「雷!?」
王ドラ「って、空が赤く・・・英霊剣豪ですか!?」
王ドラが一人駆け出すと、そこは予想通り英霊剣豪が現れたのを報せる悍ましく感じる赤い空が覆っていた。
王ドラ「やっぱり!じゃあ、英霊剣豪はどこに「やっぱり勇敢なんだね、武器商人のオレンジダヌキちゃん?」
王ドラは咄嗟に後ろを見て鈴鹿に遭遇するが、鈴鹿は何かしらの拘束陣を出した!
王ドラ「ーーーーーっ!!?」
鈴鹿「拘束陣だし。さぁ、一緒に来てもらうわ!」
すると、王ドラが一人駆け出したことに気付いた以蔵やトリスタンがその場に来た!
以蔵「楽!?」
トリスタン「楽殿!!待ってなさい今助けに!」
鈴鹿「ああ、あんた達にこいつらを倒せる?」
すると、鈴鹿は自分の密かに連れた複数の妖霊を出現させた!
トリスタン「妖霊!?いつのまに・・・」
鈴鹿「こいつらを返して欲しくばここから近くの西にある宇治山に来てよね!」
以蔵「待て!!楽!!!楽ーーーーーっ!!!!」
鈴鹿はそう言って王ドラを攫いながら消えた後にトリスタンと以蔵は急ぎながら複数の妖霊を倒す。以蔵は急いで宇治山に駆け出そうとする!
以蔵「すぐに楽を助けるぞ!」
トリスタン「っ!待ちなさい!彼女は楽殿をこいつらと言っていた!つまり彼女が攫ったのは楽殿だけではありません!」
以蔵「は!?じゃあ、他にも・・・」
アサト「イゾー!!トリ!!」
アサトが以蔵とトリスタンの元まで駆け出すと、悪い情報が待っていた。
アサト「四太郎と阿美があの英霊剣豪のライダーに攫われやがった!!為朝はなんとか取り戻そうとしたが、ライダーの宝具で怪我しちまってる!!」
以蔵&トリスタン「!!!」
その後はトリスタンのスキル1の声高らかに愛を讃んで回復した為朝が英霊剣豪のライダーについても情報を伝えた。
為朝「まさかあの雷が英霊剣豪に成り果てたライダーのものだと思わぬぞ。英霊剣豪になったことで鈴鹿と同様にライダークラスに変質したとも含めるな」
トリスタン「じゃあ、あの英霊剣豪のバーサーカーは持ち方や構え方から元々はセイバークラスの・・・つまりあの者の真名は鈴鹿御前・・・」
為朝「・・・ライダーの真名は我は見抜いておったぞ。生前における私の子孫だからな。ライダーの真名は、源頼光」
以蔵&トリスタン&アサト「・・・!!」
その数分後、照や為朝を含めた以蔵達一行は王ドラや四太郎と阿美の兄妹を英霊剣豪の二人から救い出すために宇治山に向かおうとしていた。
照「為朝殿。まだ回復をなさっては・・・!」
為朝「ならぬ。あの莫迦者のしでかしたことだ。何より・・・楽は奴らに何をされるかわからんが、まだ幼い四太郎や阿美が泣かないわけがないだろう」
照「・・・」
トリスタン「以蔵殿、楽殿から貸した鈴のミサンガですか?」
以蔵「持っちょる。鈴でわしだと気付くじゃろう。為朝、えいか!あいつらを思うなら真っ先に死ぬようなことするな!生きてあいつらを助け出すために戦え!」
為朝「・・・!」
アサト「では行くぞ!!」
以蔵達一行は王ドラや四太郎と阿美の兄妹を助け出すために駆け出した!目的地は彼女達の本拠点である宇治山の頂上・・・!
- 第四の巻:変わりはしないもの(その2) ( No.17 )
- 日時: 2023/02/08 16:41
- 名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)
王ドラ「ん・・・」
王ドラは暗い洞窟内で目を覚ました。すぐさまに周りを見渡す。
王ドラ「ここは・・・以蔵さん達は・・・!」
鈴鹿「あの幕末四大人斬りの粗野男を少なからず気にかけているのは本当なんだねぇ」
すると、鈴鹿が王ドラの目の前に姿を現した!王ドラは思わず彼女を睨みつける。
王ドラ「ふざけるな・・・!確かに以蔵さんは酒好きで下手の横好きのギャンブラーでバカですが、不器用ながらも子供相手にはちゃんと優しく接して面倒も見て私さえも守ってくれました。あれは自分が悪だと自覚してる奴じゃなければできないことだ・・・!」
鈴鹿「ふーん。最初から自分の意思で気にかけたということよね。ん?」
すると、鈴鹿は王ドラの右腕にあった十字架の小さなタトゥーのようなものに気付いた。・・・ロボプラ事件の時よりも少し大きくなっている感じはするが。
鈴鹿「十字架の・・・タトゥー?ということは・・・あんた、武器商人や山野楽という名前は嘘?」
王ドラ「・・・っ!!!」
自分の嘘が敵にバレたことにより王ドラは思わず動揺するが、鈴鹿はいいこと気付いたとでも言ってるかのように微笑う。
鈴鹿「それならあんたに口を割らせようかなー!」
すると、鈴鹿は自分の刀で王ドラの腹に刃をかけた!
王ドラ「ぐっ、ぁ・・・!!!」
鈴鹿「ねぇ、死にたくなければあんたの名前教えてよ。私、本当ならクラスはセイバーだけどさ、英霊剣豪になったことでバーサーカーに変質してんだよね。だから、〝あんたの痛みによる叫びの言葉でも聞かない〟し」
自分の身体を未だに覆う拘束魔術と鈴鹿から受けた腹の斬撃による拷問により王ドラは思わず死を覚悟した・・・
ーーーーーこれは、氷の上?
雪の上?上はいつも通りの青い空だけど、なんだか何もなくて寂しい感じ。
そんなことだけれど、ある顔が目に入った。人間?漂流者?少女?
「ーーーーーーーーーーー」
それは何を言われたかわからない。ただもう何も覚えてはいないけれど、あれは私への呪いだった気がする。それがなんなのか未だにわからないけれど。
それはまだ昼なのに月の光に変えて消えた。こっちには気付いていないけれど、ただ立ちすくんで叫びながら泣いているのはーーーーーー
以蔵「楽!!楽!!」
王ドラは以蔵の呼びかけにその意識を取り戻した。周りには暗い洞窟のままであるということは、自分はなんとか生きている。
王ドラ「以蔵さん・・・?」
以蔵「よかった!!楽、危うく死ぬかと思ったぜよ!!トリがおまんの何らかの袖から取り出したあの医者のようなカバンでなんとか治療したのか目を覚ましたんじゃ!!」
王ドラ「トリさんが・・・?」
すると、王ドラのすぐ近くには思わず安堵したトリスタンがいた。
トリスタン「目を覚ましたのですね。ああ、あの英霊剣豪のバーサーカーは私が間一髪で弓を放ったので四太郎殿と阿美嬢の居場所を伝えた上で逃げました」
王ドラ「四太郎君と阿美ちゃんも!?」
トリスタン「はい、あの英霊剣豪のライダーに攫われて。あのライダーの真名は為朝殿の子孫の一人の名です。源頼光」
王ドラ「為朝さんの・・・!」
トリスタン「ついでに確認できました。あの英霊剣豪のアサシンにあのような強化を施したのは英霊剣豪のバーサーカーです」
王ドラ「だから私を早くから知ったかのような様子だったんですね・・・」
すると、王ドラは何かに気付いた。
王ドラ「そういえば、ここは宇治山の中ですよね?どうやって見つけたんですか?」
以蔵「あの壬生浪の言葉を信じるつもりはないかが・・・」
ーーーーー回想ーーーーー
以蔵「宇治山ってマジか!?」
アサト「どうやって歩くんだよ!?」
為朝「私のボディに全員乗せながら移動できるが?」
トリスタン「いいですから!貴方が壊れてしまう!」
照「本当にどうするんだ・・・」
すると、五人にある人物が声をかけた!
斎藤「お困りのようだね〜。武器商人ちゃん達の居場所ぐらいは教えてやろうか?」
照「!斎藤!」
以蔵「なんじゃ!わしらを馬鹿にしちょるんか!?」
斎藤「いや?三人目の英霊剣豪を倒したし殿からお墨付きもらったから認めてやろうかと思ったまでだ。それに・・・」
すると、斎藤は以蔵を一瞬だけ少し険しい顔しながらじっと見た。
以蔵「?」
斎藤「あの英霊剣豪のバーサーカーは特に厄介だからね。・・・武器商人ちゃんは山頂までの第二中間地点にある洞窟。あの兄妹は山頂だ」
トリスタン「!・・・今は信じるしかないようですね」
斎藤「わかったらさっさと迎えに行け。照。こいつらの護衛を頼んだ」
照「はい」
ーーーーー回想終了ーーーーー
以蔵「正直わしは半信半疑じゃったがな」
王ドラ「斎藤さんが・・・あの時に英霊剣豪のアサシンを倒したことで態度が少し軟化したのですね(あの拘束陣がなければあの女を蹴り飛ばせたものを・・・!」
トリスタン「アサト達も洞窟の外で待っているので行きましょう。四太郎殿や阿美嬢を助けに行くのです!」
そして王ドラを救出後は四太郎と阿美の兄妹を助けるために為朝が全員を自分のボディに乗せて飛んだ。ん?全員?自分のボディに乗せて?
大半の全員「うわあああああーーーーー!!!ヒュンってなるぅぅぅぅぅーーーーー!!!」
為朝「場所がわかれば後は飛ぶしかあるまい。もう時間がない、全員しっかりと掴まれ!」
王ドラ「軽々と飛んでるんですけどぉーーーーー!!!?」
この日、宇治山の月明かりの下で数人の叫びが聞こえていたと城下町で噂になったという・・・
- 第四の巻:変わりはしないもの(その3) ( No.18 )
- 日時: 2023/02/08 16:44
- 名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)
そして頂上付近にたどり着いた以蔵達一行は為朝のボディから降りた。一部には思わず酔って吐き気が込み上げた人物もいるが。ってゆーか、為朝酔い?
トリスタン「うぷっ;これには耐えきれない・・・;」
アサト「暑いのも寒いのも苦手でそれもダメってどういう性質してんだよ!?」←新世界での旅での目撃数が多数
以蔵「わしは寒いのは平気じゃのに・・・;」
王ドラ「寒いのは苦手なのがすごいですよ」
以蔵「!ほうじゃろほうじゃろ!(ドヤッ」
照(なんでドヤ顔なんだろうこの人斬り;)
見張りのために頂上付近に残る為朝は四太郎と阿美の救出のために二人の英霊剣豪と戦う以蔵達一行に発破をかけた!
為朝「私からの発破だ。ーーーーー大丈夫であろう、絶対にあの莫迦者をあの女狐と一緒にとっちめて四太郎と阿美を救出しろ」
王ドラ「!はい」
以蔵達一行は頂上まで歩く。そしてたどり着いた時に英霊剣豪のバーサーカーとライダーが待ち構えていた!
鈴鹿「思ったよりも早く来たんだねー。そこまでしてでも勝ちたいっしょ?」
英霊剣豪・ライダー「?あらあら。そちらの可愛らしい猫の半妖の類の武器商人様は私を頑なに見ようとしませんね?心配しなくとも最後に討ちますが」
トリスタン(・・・真っ赤になるってことはやはり頼光殿が女性の姿で現界されたことに驚いただけではありませんね。やはり女性は苦手故にあのスタイルは・・・)
王ドラ(言うなこの馬鹿トリ!!しょうがないですあんなの見たら余計恥ずかしくなるでしょう!?それよりも四太郎君や阿美ちゃんの・・・)
頼光「まあまあvその初々しい態度は、生前の頼光四天王の一人の特に可愛らしい我が子にそっくりですわねv余計に愛しくなって我が子として持ち帰りたくなりますわv」
王ドラ「違います!!そんなんじゃないです!!あと、連れ帰られたくない!!」
トリスタン「えっ、それは私の特権で貴女でも取られたくない・・・「黙ってて下さい!!!」
すると、鈴鹿は二人の会話から気付いたことを言った。
鈴鹿「ああ、あの兄妹?行方を教えろって?」
鈴鹿「私らに一思いに斬られて死んだよ。流石に生きて返すなんて言ってない」
以蔵「・・・!!!!!」
その言葉を聞いた時に以蔵は思わず言葉を失った。
その後に二人の英霊剣豪に対する憤怒、怨恨、憎悪、四太郎と阿美に対する喪失感、悲壮、愛しさ、温情、ある意味真っ当な愛情が彼の霊基中に巡り巡って包まれる・・・
以蔵「あ・・・あ・・・おまんら・・・おまんらぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
すると、以蔵は思わず第一再臨の姿に変更され、その際に二人に対する憤怒や憎悪によりさらに見た目のおぞましさを増大させた!
アサト「以蔵!?」
以蔵「許さん!!相当死にたいようじゃな!!?では死ね!!死ね!!英霊剣豪という大義を掲げて無力な子供まで殺戮したことを、わしが一思いに殺し(斬っ)ちゃる!!!」
以蔵が自分の憤怒で鈴鹿や頼光を思わず圧倒させる!
王ドラ「以蔵さん・・・!!」
トリスタン「彼はああ見えても「大義を掲げて無力な女子供までも殺戮する」のが、彼にとっては「自分が馬鹿にされる」よりも地雷です。だからこそ四太郎殿や阿美嬢を手にかけたことが許せなかったのでしょう」
アサト「イゾー・・・」
すると、鈴鹿と頼光は以蔵に負けじと応戦する!
鈴鹿「いいねいいねすごい狂気だし!名乗らせてもらうわ!私は英霊剣豪のバーサーカー・朱里!」
頼光「私は英霊剣豪のライダー・白夜。たとえ狂気に堕ちようとも目的を果たさせてもらいますわ!」
そして以蔵に相対する鈴鹿&頼光が斬り合う中で鈴鹿は自分の宝具を発動する!
鈴鹿「草子 枕を紐解けば 音に聞こえし大通連 いらかの如く八雲立ち 群がる悪鬼を雀刺し 文殊智剣大神通 恋愛発破 〝天鬼雨〟!!」
鈴鹿の宝具の刀の雨を以蔵は事前に自分に持ち前の回避スキルでかわしながら手始めに鈴鹿を討とうとするが、そこに頼光が以蔵の眼前に現れた!
以蔵「!!」
頼光「回避スキルが解かれたのではしょうがないですね?この頼光、鬼となります」
すると、以蔵の回避スキルが解いたことに気付いた王ドラは彼にある補助魔法をかけた!
王ドラ「私は魔力量は平均的ですから中級のしかできませんが・・・その宝具の後に勝ちなさい!!」
すぐさまに頼光は以蔵に宝具をかけた!
頼光「来たれい四天王。【牛王招雷・天網恢々】!!」
頼光の超強力な宝具により以蔵は倒されてしまった・・・はずがなんと耐えきっていた!そう、王ドラが以蔵にかけた魔法はガッツスキルを付与する補助魔法・・・!
頼光「な・・・!?」
鈴鹿「まさかあいつ、ガッツスキルを・・・」
すると、以蔵は自分の宝具を鈴鹿に、続いて頼光に放った!これにより致命傷を負った頼光は言う。
頼光「まさか・・・母である私にあの子達をも持ち帰らせてくれないとは・・・」
以蔵「?それはどういう意味じゃ「以蔵兄ちゃん!!」
すると、以蔵に抱きついた相手は殺されたとされていた四太郎と阿美の兄妹だった!それにより以蔵はいつもの姿に装備変更した。
以蔵「おまんら・・・生きてちょったか!」
阿美「うん!以蔵兄ちゃんがあんなに怒ってくれたなんて思わなかったけど・・・」
四太郎「あの女の人が手にかけないでくれた」
王ドラ「頼光さんが・・・?」
頼光「・・・」
鈴鹿『どうした?早く斬っちゃうし』
四太郎『いやだ・・・いやだ』
阿美『死にたくないよ・・・!以蔵兄ちゃん、助けて・・・!』
頼光『・・・』
鈴鹿『なんで躊躇ってんの?さっさとーーーーー』
頼光『いやです・・・私達のせいで両親を失ってしまった兄妹に手をかけることはできません・・・私の中の母性がそうさせているのです・・・それを抗うなんてできません・・・』
鈴鹿『・・・勝手にすれば。私はあの武器商人の様子を見に行くから』
アサト「母性には結局抗えなかったのか・・・」
鈴鹿「私は頼光の本心に尊重したんだ。この女は一度言ったら聞かないからね・・・」
すると、頼光と鈴鹿が消えゆく寸前にある言葉を残した。
頼光「岡田以蔵。先ほどのあの兄妹を想って激怒した様は見事でしたよ」
鈴鹿「ああ、あと赤髪の糸目。アサシン・舞々のことは・・・私なりに申し訳なく思ってるし!」
二人はそう言って消えた後に以蔵は言う。
以蔵「・・・当然やき」
トリスタン「一応悪いと思ったのですね・・・」
照「四人目・五人目の英霊剣豪の退治、見事でしたよ」
照はそう言ったが、アサシン・舞々の件や今回の件に関して本当のことを言えなかった。
言えるわけない・・・だって私を理解してくれたあの方に捨てられたくないから・・・
とある場所。そこではとあることで秘密裏の謁見を開いていた。
???「そうか。既に朱里と白夜は倒されたのだな?」
???2「はい。いよいよ始動の時ではないかと」
???「ああ、そうだな。我の長き悲願を、今果たす時だ・・・!セイバー・槐。足止めを貴様に頼んだぞ」
英霊剣豪・セイバー「はっ」
???「お前はその時に備えて休んでこい。いざというときの最終兵器なのだからな」
???3「はい」
???「我の永い時を要した悲願だ。誰にも邪魔させるものか・・・!」
続く・・・!
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