二次創作小説(紙ほか)
- ある冬の日のアムール(その1) ( No.184 )
- 日時: 2023/12/08 17:21
- 名前: 桜 (ID: Jhl2FH6g)
今回は20組の三人組+おぼろちゃん(モイモイちゃん)&トリスタン&メルトリリスメインのお話。ほのぼのギャグですよ。
モードレッド「そう言ってるけど、トリ野郎は高確率でギャグを引き起こすんじゃねーか?」
ベディ「言わないように!私だって言いたくてもそんなこと言えませんから!」
アイオーン「お前も酷なことを言っているであろう・・・;」
生前にどんだけ迷惑をかけてたの・・・;
「小ネタ」寒さは苦手なのよ
以蔵「あっ、雪じゃ!」
凛々しい少女剣士直属の人斬りのアサシンは朝から窓を開けると雪が降っていたことに気付く!
ちょっとはしゃいでいる彼はすぐさま野原家にいるドラケロ防衛隊に会いに向かった!
以蔵「よう、おまんら!」
しんのすけ「あっ、以蔵兄ちゃん!」
風間「誘いに来てくれたんですか?」
以蔵「おう、雪だるま作るぜよ!ドラえもんズとケロロ小隊も呼んで雪合戦もやるぜよ!」
マサオ「あー;それはちょっと;ドラえもんズ、寒がりだからってしんちゃんちのこたつを占領してるんです;しんちゃんのママも呆れてましたよ;」
以蔵「あっ、カラクリでも寒さが苦手な猫やき;空気読めんかった;ケロロ小隊は?」
ネネ「それが昨日軍事訓練だって言って雪が降ってる中で走り込みしてたのよ」
以蔵「おん?」
ボーちゃん「一晩中訓練した結果」
ボーちゃん「全員両手両足が霜焼け&高熱の事態になりました」
以蔵「カエルがそんな訓練やめんかぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
みなさんも気をつけてね・・・;
ある冬の日のアムール。今日もたくさんお客さんで賑わっていた。何せその理由の一つが・・・
トリスタン「いらっしゃいませ、ご注文はいかがですか?(ウェイター姿&ニコッと笑ってもてなす」
大半の女性客全員「キャアアアアア〜!!!(黄色い声」
ウェイターとして併設するカフェスペースで下働きをこなすトリスタンの接客のおかげで彼目当てに来る女性客が殺到し、中にはそこでアムールのケーキを食べた客が感銘を受けてアムールのファンになるなどの客も増えるようになって来ていた。
テイクアウト用の接客中のチャラ王はそれを見てなんか気に食わなかった。
チャラ王「なんであの二股男がモテるんだよ・・・;」
リップ「まあまあ、お客さんがさらに増えたんだしいいじゃん♪それよりも春海さんがこっち手伝ってって」
チャラ王「おー」
今日もアムールは繁盛していた最中に電話機が鳴ったような音がした!
トリスタン「電話?はいもしもし、アムールです・・・えっ?いるって?」
すると、トリスタンはその電話の子機を持って春海に頼まれてケーキにつけるマジパンを作ってるチャラ王に声をかける。
トリスタン「ちー殿ー」
チャラ王「なんだ?」
トリスタン「なんか知らない女性からリップいるって言われたのですが、なんか恨みを買ったのですか?」
チャラ王「はぁ?お前じゃあるまいし。俺に電話代われ」
トリスタンに電話を代わってもらったチャラ王はそれに応じた。
チャラ王「はいもしもし、なんでしょうかー?」
電話の女性「えっ、ちー?ちょうどよかった、今アムールの店内にいるんだけど」
チャラ王「は?」
すると、チャラ王は顔を上げた後ふと前を見る!
電話の女性「はーい、あんた達おじゃま〜!(チャラ王の目の前にいる」
チャラ王「」
なんと電話の女性がチャラ王の目の前に。すると、リップも出てきた!
リップ「ちー君、こっち終わったから手伝う・・・あれっ、きなこちゃん!?」
きなこ「リップ!こっちから会いに来てやったぜー!」
トリスタン(えっ、知り合い?)
リップの従姉であるきなこという着物を着た可愛らしい雰囲気の小柄な女性をアムールの裏手にある家に招いた後、リップは訪ねに来た理由を聞く。
リップ「今日本舞踊家兼エスクラリネット奏者として世界の各地を巡ってるって聞いたけど、変わったことあったの?」
きなこ「ああ、変わったな・・・年がな。三人してあたしの誕生日、忘れてたな?(^ω^#)」
チャラ王「あ・・・そういえば、そんな時期だったっけか・・・?」
きなこ「学校や家の手伝いで忙しいのはわかるが、せめてLINEだけでも送れよ!!何日も待ってたんだぞ!!?」
チャラ王「こっちだって色々あったんだよ!連絡が大分遅れただけだ!」
きなこ「お前らは桃ちゃんには会ったのになー!」
きなこは一瞬だけため息を吐きながら話す。
きなこ「まあいいさ。その詫びも兼ねて、今日一日はお前らにいろんなところ連れて行ってもらう」
チャラ王「何しにだ?」
きなこ「だから、ゲーセンでもなんでもいいからいろんなところ連れて行け!渋谷でも浅草でも構わねーぞ!」
リップ「要するにアタシ達に観光大使にでもなれってわけね」
その様子をトリスタンと共に隙間から覗く形で見ていたメルトは彼に聞く。
メルト「聞いたの?観光大使って」
トリスタン「しかと聞きました。きなこ嬢というレディの休暇として連れて行って欲しいようです」
メルト「人間ってどうしても癒しが欲しいわよね・・・」
トリスタン(だけど、それだけではないような気がしますが・・・)
ルートに来てもらうよう連絡したリップはきなこに聞く。
リップ「今連絡したけど大丈夫?」
きなこ「大丈夫だ!リノ達とも会いたいと思ってたし。なんかさ・・・」
すると、きなこはたまたま近くにいたメルトの頭をポンと撫でる。
きなこ「新しい子に可愛いワンちゃんも二匹いるし!」
メルト「え?」
チャラ王「きなこさん!!」
きなこ「バカだなー冗談だよ。身長が高くていいね!足のを外しても高いように見える」
メルト「ワ・・・ワン!(なかなか見る目あるじゃない」
チャラ王「吠えない!!」
すると、きなこはトリスタンの顔を見てちょっとびっくりしつつ聞く。
きなこ「ねえ、あんたもしかしてリップの噂の間男さん!?」
トリスタン「黄昏の間男なのです・・・」
チャラ王「こら!!つか、どこから情報入ってんだよ!?」
きなこ「結構話しまくってんだよー。あっ、それなら二人も今日はあたしの観光大使として振る舞ってよ!」
メルト「えっ!?」
トリスタン「はっ、それで満足するというのならこの観光大使トリスタンは御前に・・・」
そしてアムールを春海達に任せた後、きなこを満足させるために呼ばれたルートも含まれた観光大使達が集まった。
ルート「確かに詫びとしてその方がいいな」
おぼろ(モイモイ)「おぼろはせっかくおやつにイチゴ食べようと思ったのにー(むすー」
リップ「ごめんねでもなんかやってあげて;」
そしてそれぞれの観光大使達による案内が始まった!
今回はほのぼのギャグ話
- ある冬の日のアムール(その2) ( No.185 )
- 日時: 2023/12/08 17:24
- 名前: 桜 (ID: BOCX.xn2)
観光プレゼン1
「リップからの観光プレゼン:ドリンクバー飲み放題付きのカラオケ」
リップ「アタシの観光プレゼンはドリンクバー飲み放題のカラオケ!ジョイジョイが近くにあるから行こう!」
きなこ「今時ドリンクバーでも飲み放題?」
リップがカラオケジョイジョイを案内すると、そこにはビリヤードやダーツもあり設備的には十分なサービスであった。
部屋に案内すると、今時の選曲システムできなこは感銘を受けた!
きなこ「これは最新の曲も選べるのか!?」
リップ「他にもジャンル別とかでも選べるよー。あと、アタシ達のポップンでの担当曲もね!」
きなこ「いいじゃねーかこれ!あっ、「@you」とかボカロの「ブラック★ロックシューター」とかも選んでいい?」
メルト「ロック系が好みなのね」
きなこが選曲システムに目がつくと、そこにはプラズマジカの「青春はNon-Stop!」があった!
きなこ「この曲歌いたいけどいいか?あんた、ハープ持ってるなら伴奏してよ」
トリスタン「えっ、私ですか?」
ルート「プラズマジカの曲だろう?乙女のハートを撃ち抜く円卓一の美男子なら寄り添いうことぐらいはできるはずだが」
ルートに挑発されたトリスタンはハープを持ちながら立つ!
トリスタン「確かに寄り添わねばなりませんね。ではカラオケ音源と共に足りない部分は伴奏でカバーしますよ。我が心のままに歌え・・・!うおおおおおー!」
BGM:トリスタンの伴奏も付き青春はNon-Stop!
きなこは最初は少し音程を外してしまったもののその後は楽しそうに歌っていた。リップ達の合いの手も付けて。
きなこ「いつだって夢をみたいな!」
リップ「う〜!いぇい!いぇい!(可愛いポーズを決めてウインク」
きなこ「全力で羽ばたいていこう!」
チャラ王「純情命!(カッコいいポーズを決めてウインク」
トリスタン「笑顔はCharming!(キラッと輝かせてポーズを決める」
しかし、その隣にはなんか盛り上げてそうな様子で音を聞いていた人物がいた。友人の早月と弥生と共にカラオケに来ていた日向夏美だ。
早月「ねえなんかあっち盛り上げてない!?見にいこうよ!」
弥生「楽器も弾いてるような音が聞こえるよ!しかも上手い人だ!」
夏美「ギター弾いてるのかな?(でも、なんか妙に超絶技巧すぎるような気が・・・;」
夏美ちゃん、トリスタンのやることに常識を求めてはいけない。
「チャラ王からの観光プレゼン:新宿池袋にある最近新しくできた某ゲーセン」
チャラ王「俺からの観光プレゼンは最近新宿池袋にある新しくできた某ゲーセンだ!今も盛り上げてる話題だし、地下もあるから行こうぜ!」
リップ「新しくできたあのゲーセンかー」
きなこ「どんなのあるんだ?」
チャラ王の案内のもとそのゲーセンに寄って入ったらなんとクレーンゲームだけでなく、ビデオカードゲームやポップンも含まれた体感音楽ゲーム、プリクラなどのプリントアウトゲームもたくさんあるのだ!
メルト「あら、意外と充実してるわ!」
チャラ王「ちなみにここはたい焼きやポップコーンもあるコーナーも常設されてるから休憩の合間に食べれるんだぜ?」
トリスタン「たい焼きが好物の我が王が喜びそうなコーナーですね」
ルート「えっ騎士王はたい焼きが特に好物なのか!?」
クレーンゲームコーナーに立ち寄ったら、そこにはキャンディーなどのお菓子が取れる機械もあった!
きなこ「何これ丸いUFOみたいじゃねーか!」
チャラ王「それはキャンディーやお菓子が取れるんだ。小さな子供も喜ぶクレーンゲームも満載なんだ」
ルート「リップ、一人一個までだぞ」
リップ「それでもお願い!もうたくさん取ってるし!」
チャラ王「早速やって早々にたくさん取ってんのかよ!?」
体感音楽ゲームなどがある地下1階に行くと、そこには数台のポップンも含まれた音ゲーが並べられていた!
きなこ「音ゲーがいっぱい!あたし、ポップンしていいのか?教えてよ!」
チャラ王「いいぜ。まずは青譜面からだな」
一方ダンレボでプレイしていたカウボーイロボットとカンフーロボットは休憩がてらポップコーンを食べに行こうとしていた。
キッド「あ〜!お前、あれだけで判定に適用されるってずりーぞ!」
王ドラ「テク勝ちですよ。私の勝利後のポップコーンが美味しくなりますね・・・ん?」
すると、キッドと王ドラはチャラ王がきなことローカルモードでポップンしているのを目撃した!
きなこ「やっぱり縦連打が曲者だな・・・」
チャラ王「初めてでそれだけできるなら大したもんだよ」
キッド&王ドラ「!!?」
キッドと王ドラはそれをコソコソと見ながら楽しそうな二人の様子にハラハラしていた。
キッド「なんだぁー!!チャラ王のやつ!あんな可愛い子と・・・」
王ドラ「まさか無自覚なリップさん一途のチャラ王さんに限ってそれは・・・」
キッド「いやあの顔はムッツリだな」
王ドラ「トリさんと違って人妻に手を出したりしませんよ!!」
キッド「くそっなんであんなチャラそうな奴にばっかり!ムカつくー!!」
トリスタン「今王ドラ殿の声が聞こえたような・・・」
メルト「私のカラクリのアルブレビトの声が聞こえたけど」
おぼろ(モイモイ)「気のせいじゃない?」
王ドラ、あの二人に見つかる前に逃げて超逃げて。貞操を奪われるぞ。
「ルート&おぼろ(モイモイ)からの観光プレゼン:浅草巡り」
ルート「私達からの観光プレゼンは浅草巡りだ」
おぼろ(モイモイ)「特に浅草寺は外国人や海外に住んでる日本人も多いんだよー」
きなこ「そういえば、まだ行ったことないな。行くか」
二人の案内のもと浅草寺を訪れたらそこには浅草本堂や浅草五重塔など初めて見たら感動する場所がたくさんあった。もちろん土産屋の屋台などもある。
きなこ「浅草で常に屋台もしてるんだな!」
ルート「常に小さなお祭りみたいだろう。夜のライトアップされた浅草も観光スポットの一つだな」
おぼろ(モイモイ)「あっ、見て!」
すると、おぼろは何かの光景を発見する!
おぼろ(モイモイ)「お坊さんだわ!しかもたくさんいる!」
チャラ王「えっ、マジで!?みんなでお経を唱えるのか!?」
リップ「ラッキーだからあやかろう!」
メルト「頭が実はつるっぱげでもなんか格が違うし」
ツースト「はっくしゅん!!なんで風邪引いてねーのにくしゃみが出るんだ・・・?」←ポップンでの立ち絵が原因で度々ハゲと揶揄されてる
そしてお祈りするときにルートはきなこに指南する。
ルート「手を合わせるときは二礼二拍一礼だ。わかったか?」
きなこ「わかったぜー。こうか?」
そしてお祈りした後、きなこはお土産で何かを選ぼうとしていた。
きなこ「自分へのお土産として買おうかなー」
トリスタン「それでもよほどお土産選びが楽しいのですね」
それを聞いたきなこは何かを思い出していた・・・
スーツ姿の男性『けっ、結婚を前提に付き合おう!きなこちゃん!』
きなこ『まっ、待ってもう少し待て・・・あたし、最近やっとあたし指名で日舞の舞台や演奏会や吹奏楽バンドのお手本としてのレコーディングの仕事が呼ばれるようになったんだ。今が頑張りどきだと思うんだよもうちょっと待っててくれたら』
スーツ姿の男性『そう言ってもう何年も待たせるんだい。きなこちゃん!俺、真剣なんだよ!付き合おう!なっ!』
きなこ『ごめん・・・レオポルト、今はその気にはどうしてもなれないんだよ』
レオポルト『・・・わかった。もういいよ、キミの好きにしたらいい。俺、帰るよ』
きなこ『・・・』
リップ「きなこちゃん、どうしたの?」
きなこ「いや、なんでもねーよ。お土産、どんなの買って行こうかな」
トリスタン「・・・」
リップ達がお土産屋に立ち寄ると、そこには何らかのアンティーク人形があった!
きなこ「あっ!これなんかいいじゃねーか?」
リップ「おっ、いいねー。でも・・・」
きなこが買おうとしていたもの:お竜さんそっくりのアンティーク人形
チャラ王「お竜さんに似てるなその人形;」
メルト「確かに顔形は美しい方ね。行動原理は本能的だけど」
お竜さん「くしゅん!どこかのニンゲン達がお竜さんの噂をしているな」
龍馬「はいはい、鼻水もちゃんと拭こうね」
ちなみに作者は今年の夏に東京へ旅行に行った際に浅草にも行ったのでそれも踏まえて自分なりに表現しました。
※ちなみに浅草のは実話ですよ
- ある冬の日のアムール(その3) ( No.186 )
- 日時: 2023/12/08 17:26
- 名前: 桜 (ID: BOCX.xn2)
観光プレゼン2
「メルトリリスからの観光プレゼン:渋谷PARCOでの服選び」
メルト「私からの観光プレゼンは渋谷PARCOよ。ファッション系の店が充実してるらしいから服を上の服とパンツ系を1着ずつ選んでもらうわ」
トリスタン「きなこ嬢はいつも着物を着ているのであまり必要ないのでは・・・」
メルト「素材自体はいいから選んだって構わないでしょ!?」
きなこ「いい。選ばせてもらうよ」
渋谷PARCOに行くと、そこは意外とファッション系の店舗が充実しているだけでなく、カジュアルな雰囲気がたくさんのお客さんや店員さんの賑わいを見せていた。
リップ「わっ、意外と賑わってる!つか、ここはまだ新しいよね!?」
メルト「2016年に建て替えで一時休業して2019年にグランドオープンしたのよ。あと、6階にはジャパニーズカルチャー、地下1階や7階にはレストラン街、8階にはパルコ劇場やミニシアターもあるみたい」
きなこ「へー。ミニシアターは今度また来た時に寄らせてもらおうかなー」
9階にある服屋に寄ると、そこにはきなこが気に入ってそうな黒いジャケットがあった!
きなこ「いいねこのジャケット!買うぜ!」
メルト「確かにカッコいい系が好みそうねアナタ。それならこっちのカッコいいチェックのスカートと合わせればいいと思う」
きなこ「いいなそりゃ!オシャレのセンスあるじゃんアンタ!」
楽しそうに服選びを満喫する彼らの近くに服を買いに来ていた雛菊の乙女姫がきなこの姿をチラッと見て驚く!
デイジー「あの子、バスクラも吹く日本舞踊家の・・・!」
しずえ「えっ、ホントですか!?それならなんで日本に!?」
デイジー「確か日本公演の出演は今ないはずだけどねー。いや、舞台が催されてたら速攻で呼ばれてるよ」
一方のメルトリリスはある可愛らしいワンピをじっと見ていた。自分が好みそうで、しかし着るのは人を傷つける人物には恥じるようなワンピを買いたい気持ちはあったが堪えていた。
リップ「気に入ってるの?」
メルト「!ちっ、違うわ!ただそのワンピが可愛らしいからそうねっ、お気に入りの人形にでも着せたいだけよっ」
リップ(メルトちゃんが好みそうなワンピなのに・・・)
すると、リップはそのワンピを持って店員さんにあることを伝える。
リップ「あの、このワンピを買うのでお願いがありますが・・・」
店員「はい、買うのであれば」
渋谷PARCOから出た後はきなこは気に入った服を買えて満足していた。
きなこ「あー、今日は服を買えたしそれでよしとするか」
メルト「気に入ってくれてよかったわ。これでいい観光プレゼンになったと思うけど」
リップ「よし!そんなメルトちゃんにアタシからご褒美だよ!」
リップはメルトへのご褒美としてある買い物袋を彼女に渡した。
メルト「何かしら?」
リップ「開けてみて!」
すると、そこにはなんと下の方にふんわりとしたレース付きのパニエがアレンジされたさっきのワンピだった!
メルト「これ・・・!」
リップ「メルトちゃんに合わせてアレンジしてほしいって店員さんに頼んだんだ。そしたら事情を理解してくれてパニエつけてくれたんだよー。あ、代金はちゃんと払ってるからね?」
メルト「・・・ふん。まあもらっといてあげるわ」
そう言い放ったメルトの顔はどことなく嬉しそうな表情をしていた・・・。
「トリスタンからの観光プレゼン:???」
チャラ王「えっ、お前観光プレゼン用意してねーのか!?」
トリスタン「本当に成り行きだったので・・・」
きなこは何かを忘れていたかのようなしかし、今思い出したことを言った!
きなこ「あっ、それなら!渋谷マークシティで路上ライブしてかないか?確か空いてるはずだ!」
チャラ王「待て。許可を取れるか電話で聞かねーと」
チャラ王が渋谷マークシティで電話すると、なんと空いてるということであっさりと許可が降りた。
チャラ王「許すって。つか、今日は子供連れがたくさんいるし楽しめるよう盛り上げ役が欲しかったそうだ!」
リップ「行こう!トリスタンちゃんもそれならいい?」
トリスタン「!はい。それならお安い御用です」
早速渋谷マークシティの下に行き、大半がそれぞれの楽器の準備をしていた。
リップ「メルトちゃんはおぼろちゃんと一緒に踊って!バレエのごとくね」
メルト「それならできそうだわ。子供が一緒に踊りたいって言ったら踊るし、手拍子も一緒にしてくれるし」
きなこ「よし、あたしもちょっと踊りながらバスクラ吹こう!」
そして準備が終わり、その路上ライブに他のお客さんの足が止まった。
女子高校生A「あっ、急遽路上ライブするってホントなんだ!」
女子高校生B「つか、今日はクラシック風?」
ロッカーの女子A「でも、なんかカッコよくない?」
ロッカーの女子B「いや、ジャズかも・・・まあ肝心なのは音だけどね」
BGM:リップらの演奏版前前前世
その演奏にたくさんのお客さんが聞き入って見惚れてしまった。メルトやおぼろの踊りにも魅入った男性客もいれば、盛り上がる子供達もいた。
男性客「うわっ、色っぽい!妖艶・・・」
女の子A「にゃんにゃん!うさちゃんも!かわいー!」
リップ達にはそれぞれ猫耳やウサ耳のカチューシャ、クマさんの着ぐるみ帽子も着けながら演奏していた。許可を取ってくれたオーナーが提案したものだったらしい。
リップ「オーナーさん、結構思い切ったことするね!(頭にはドット柄のリボン付きの猫耳カチューシャ」
ルート「私はイヤだと言ったのに・・・(顔を赤らめる(頭にはドット柄のリボン付きのうさ耳カチューシャ」
きなこ「ちゃんと可愛いからいいじゃん!(クマさんの着ぐるみ帽子をかぶってる」
すると、きなこと同じくクマさんの着ぐるみ帽子をかぶってるトリスタンが言う!
トリスタン「みなさん!よかったら次の曲は一緒に歌って下さい」
女の子B「えっ、いいの??」
男の子「オレ歌えるー」
女の子C「私も!」
BGM:リップらの演奏版星野源のドラえもん
子供達も手拍子もしながら歌ったりとさらに盛り上げる中でその演奏をたまたま日本に帰って来ていた千秋とのだめが目撃した。
千秋「うわっ、誰が演奏してるのかと思えばあいつらか!」
のだめ「楽しそうデスね!千秋先輩、2階にいる峰君達にもLINEで伝えたのでのだめもピアニカで演奏に参加してきマス!」
千秋「何を考えて・・・!まあいいか。お客さん達も盛り上がってるみたいだし」
そしてリップ達はラストの曲に乗り出した!
BGM:リップらの演奏版ルパン三世のメインテーマ
男子高校生「あっ、この曲知ってるぜ!」
すると、ピアニカがその演奏に合わせる音がした!
リップ(?)
リップらが見ると、そこにはフラッシュモブで参加前提でピアニカを吹くのだめだった!
子供連れの母親A「ピアニカでフラッシュモブ?いいわね!」
子供連れの母親B「つか、あの子はもしや世界のNODAMEさん!?」
リップ(のだめちゃん?)
チャラ王(あっ!)
すると、ティンパニで参加する真澄やヴァイオリンで参加する峰だけでなく、清良や黒木を始めとしたR☆Sオケの一部のメンバーが演奏に加わって来た!千秋も同じヴァイオリンとして参加して来た。
女子高校生C「あれっもしかして千秋様!?」
きなこ(意外とやるじゃん)
ルート(他にも色々参加して・・・あっ)
すると、たまたま遊びに来ていたシグレや金城達五人もそれぞれの楽器でフラッシュモブに参加してくれた!シグレ直属ののサーヴァントであるカルナもメルトと同様にダンスで参加した。
メルト(アナタ、なかなかぶれないわね;)
カルナ(それ相応の盛り上がりに応えているだけだが?)
トリスタン(どんどん盛り上がってますね。曲もいよいよ最高潮だ)
そして路上ライブは大盛況のまま終了し、大半のお客さん達から「楽しかった!」「フラッシュモブでシグレ君やNODAMEさん、千秋様達も来てたなんて嬉しいサプライズだった!」と称賛の声をもらった。ちなみにオーナーはフラッシュモブについては聞いてないようだが、子供達も予想以上に盛り上げてくれたので特別に許したそうだ。
リップ「ありがとう!今日は楽しかった!」
のだめ「こっちもありがとうございマース!」
チャラ王「すまねーな本当に」
金城「別に。なんか楽しそうだったから」
シグレ「フラッシュモブなんてなかなかないから楽しく演奏させてもらった。上手くできたかなんてわからないが」
ルート「そんなことはない。いい演奏だった」
そしてきなこに対する全員分の観光プレゼンが終わった後に帰路に着いた後、春海達やアムールの2号店の出張が終わったリップの両親が帰って来た!
きなこ嬢はご満悦しております
- ある冬の日のアムール(その4) ( No.187 )
- 日時: 2023/12/08 17:28
- 名前: 桜 (ID: BOCX.xn2)
ガヤガヤ
リップパパ「おかえりー!きなこちゃんにも満足させたみたいだな!」
リップママ「春海ちゃん達も頑張ってくれたから夕飯たくさん作ったから食べてね」
きなこ「わっ、相変わらず美味そう!」
春海達も含まれた全員でたくさん並ばれたハンバーグを始めとした夕食を食べる中、トリスタンはリップに耳打ちしながら聞く。
トリスタン(きなこ嬢、なんか笑顔に陰りが見えたから来る前に何かあったかと思いましたが・・・今は大丈夫ですね)
リップ(!・・・そうだね)
すると、夕食を食べていた最中におぼろは窓の外にある風景を発見した!
おぼろ(モイモイ)「見て!ちょっと雪が降ってる!」
きなこ「本当だ!今年は暖冬だと聞いていたのに・・・」
きなこの表情からはもう屈託のない笑顔が溢れていた。どうやらトリスタンが感じた陰りはもうないようだった・・・
その翌日の成田空港のターミナル。その国際線の飛行機に乗るきなこはリップ達に観光してもらっただけでなく、昨日一日泊まらせてくれたことに感謝した。
きなこ「昨日はありがとな。叔父さん達も昨日は泊まらせてくれて」
リップパパ「別にいいよー。母親に・・・俺の姉貴には会わなくていいのか?」
きなこ「うん、また今度ちゃんと帰って来る」
すると、リップは国際線に乗るきなこの背中を後押しするような形で言う!
リップ「きなこちゃん!帰る前に何かあったかなんてわからないけど・・・頑張って!」
きなこ「!うん。ありがとな!エクレアとその間男さんとの話題を盛り上げさせろよ」
チャラ王「やっぱりそれが情報源か!!」
きなこ「ふふっ。じゃーなー!」
きなこは国際線の飛行機に乗ってまた日舞やバスクラの演奏の旅のために海外に渡って行った。その顔はもう大丈夫かのようにキラキラしていた・・・。
その日の午後の日向家のケロロ小隊の秘密基地にチャラ王が遊びに来たら、キッドに呼び止められた!
キッド「おいっチャラ王!ちょっとこっち来い!」
チャラ王「えっ、なんだ!?」
ギロロ「おいっキッド!?」
すると、チャラ王を基地内の倉庫に呼び出したキッドは昨日の出来事について聞く!
キッド「昨日見たぜ。誰だあの美少女は!」
チャラ王「えっ?」
キッド「お前はトリスタンを注意してばかりいるけど、結局お前だってやってることは同じじゃね「リップの従姉っすよ、バーカ!」
チャラ王がそう話すと、キッドはきょとんとした後驚く。
キッド「えっ、そうなのか!?確かに雰囲気は似てたけどな」
チャラ王「余計な心配はせずにドラミちゃんに素直になればいいじゃないっすか」
キッド「うるせえええええーーーーー!!!!(顔真っ赤」
その様子をタママと共に陰から見ていた王ドラはチャラ王の言葉を聞いてホッとした。
王ドラ(ホッとしました)
タママ(つか、これのことで言ってるんですか?)
王ドラ(ん?)
タママのスマホの内容を見ると・・・
スマホニュース記事の内容「渋谷マークシティの下で急遽入った路上ライブで会場が大盛り上がり。動物のカチューシャや着ぐるみ帽子、吟遊月華のシグレや世界のNODAME、フランスのパリを拠点に活動する指揮者の千秋真一らも参加したフラッシュモブという嬉しいサプライズ登場でほっこり。あと、千秋真一はヴァイオリンで参加したがこれがバカうま」
王ドラ「こんな路上ライブでトリさんやメルトさん・・・;しかも盛り上がってますし」
すると、その肩をポンと掴むような音がした!
トリスタン「私の活躍を知ってどう思いましたかー?」
王ドラ「!!!」
王ドラはすぐさま逃げようとするが、その前にはメルトが立ち塞がった!
メルト「からくりのアルブレビト、私のダンスはどうかしら?動画はオーナーからコピーしたのを預かってもらってるんだけど」
王ドラ「チャラ王さーーーーーん!!!(号泣」
この後二人は騒動を聞きつけたチャラ王に叱られたことは言うまでもない。
おわーりー
「後書き」
今回はほのぼの系のギャグ話でした。そういえばまだメインで書いてないなと思ってこのお話に。
新オリキャラのきなこちゃんはとにもかくにも男勝りな日本舞踊家兼バスクラ奏者です。これでもどちらとも一定の評価を得ているのですよ。
東京の浅草にはまた旅行するなりしたいのですが、なかなか時間が取れないなーと思います;でもってまた行きたいなホントに。
感想OK