二次創作小説(紙ほか)

第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・(その1) ( No.306 )
日時: 2024/10/01 17:03
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

今回はドラキュラ城の攻略。その待ち受けるボスは噂によればラスボスよりも強いんかい・・・;






ーーーーーああ、燃え盛る炎。炎。炎。


天下統一の目前だった城は、ある家臣の謀反によりその主君と共に灰に消えた。


その死没により、結果的に当人達も気付かぬうちに少しずつ狂わせていった。


ある者は主への裏切りの後、戦の末にある思いを敵に見抜かれて討たれた武将。


ある者はその武将を討った後に天下統一したが、徐々に壊れていった後の殿下。


ある者はその殿下の側室となるも父や母と同様に城の炎に消えた、民衆には一時期に悪名高いと伝えられていた姫。


ある者は殿下と意見の相違で対立したことでいらないと言われたことで切腹に追い込まれた者やその甥とは面識がないにも関わらず殺された姫。


戦、戦、戦、戦、戦。特にその戦乱による殿下の悪名は非常に大きく狂わした。


多くの狂わした中心であろう殿下は、崇拝する主君の死によって壊れていったのだ・・・。






???「ああ、そうか。それならもう作動させる。もうすぐあの方が来そうなんでな。それまでは放っておけ森」


森と通信での連絡を終えた首謀者である人物はその物体を見ながらニヤリと笑った。


???「こいつと刺し違いで死ぬがいい。英雄は大義を優先してもらおうぞ・・・!」






カービィ「ノッブ、大丈夫?顔色が良くないね」


一方、聖地から戻ってきた一行はノッブの顔色が良くなくなったことに気付いた。


ノッブ「・・・なんでもないぞ」
ツースト「さっきの秀吉か?俺もあれは怖いなと思ったんだが・・・結果的に多くの悪名があんたが死んだことで発生したものだったんだろう。だが、それに関してはあんたのせいじゃないと思うぜ」
ノッブ「・・・」


すると、茶々がノッブの顔を覗き込みながら話しかけた。


茶々「叔母上。流石に叔母上や殿下は悪くないと思うよ。やったこと自体はダメだけど」
ノッブ「茶々・・・」


ああ、そうだ。茶々も自分と同じように複雑な感情になっているはずーーーーーノッブはそう思うとなぜか安心できた。


あいり「それになんであの女性が私達が嫌っていたのかも知りたいですし。ただの逆恨みでもなさそうだったけど、私達には心当たりがないのは仕方ないことなのだから」
モードレッド「お前らが言うと妙に説得力があるんだけど、大丈夫か?」


すると、ノッブはその言葉に逆にやる気を見せたのか立ち上がった!


ノッブ「お前らの言葉がやけに聞こえるのう。こんなところでウジウジ悩んでる場合じゃないよね!カービィ達と一緒に負けていられんし!」


一行の雰囲気に活気を少し取り戻した後、闇の世界の右の道に向かおうとしたら歯車が道のりとなっていた。


土方「なんで歯車が道なんだ?」
寿々「とにかくこの分道を渡ってみるか」


しかし、分かれ道を行ってみてもあまり進めなかった。つまり迷ってしまったのだ!


アイレーン「あー!!歩くのが辛いのだ!私は運動が大嫌いなのだ!!」
カービィ「ああっ、待って!今ちゃんと思い出したから!この道は・・・」


そして次第に分かれ道で正しい道を割り出していき、ようやく黒いワープ空間があるところに到着した!


あおい「このワープは・・・」
カービィ「うん。ドラキュラ城だよ!」


一行は黒いワープ空間に飛び出す!目的地は闇夜に包まれしドラキュラ城・・・!

第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・(その2) ( No.307 )
日時: 2024/10/01 17:06
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

ドラキュラ城






その闇夜に包まれたドラキュラ城は見る者からしたらこの上なく威圧感や戦慄、畏怖を抱かせるような輝きを秘めていた。しかし、あれは従来のドラキュラ城とも灯火の星事件のそれとも違って見えていた。


沖田「あれがドラキュラ城なんですか?」
ペイペイン「いえ、ベルモンド殿が見たら違うと言い切っていたはず。でも、私達にはなんとなく見覚えがあります」


あのドラキュラ城の雰囲気は大半の全員になんとなく見覚えがあった。そしてそれをモードレッドが一番感じ取っていた。何しろその城は・・・


モードレッド「キャメロット城を、黒くしたものか・・・」


あのドラキュラ城は正確にはキャメロットではないが、それでもよく造られていた。そこでキャスターから通信の映像がきた!


キャスター「あー、あれはれっきとしたドラキュラ城なのですが、悪魔城ドラキュラのラスボスのドラキュラがかつてヘンダーランド跡地に存在していたキャメロットからデータを解析して造られていたそうですよ。なんというよくできたものですねぇ」
モードレッド「よくこんな悪趣味なことを・・・!」


モードレッドが思わず舌打ちする中、斎藤は彼女とは対照的に落ち着いた口調でキャスターに訊ねる。


斎藤「ねえ、あのドラキュラを倒せばここのエリアはクリアできるってわけ?」
キャスター「そうですね。ドラキュラも結構な」


すると、あるゴーストが斎藤の後ろで奇襲をかけようとしていた!


キャスター「!!後ろ!!」


すると、気付いた斎藤は無敵の剣の一振りでゴーストを滅した!


斎藤「気付いてねぇと思ったのかなぁ?」
山南「!!みんな、集まって!!」


しかし、一行はゴースト達に取り囲まれてしまう!


ハンドレッコ「あのゴーストを囮にしていたんだ!」
しおん「ヤバいわこれ!」


すると、アタランテが弓で矢を放ちながらゴースト達を滅していった!


あおい「あっちゃん!」
アタランテ「油断するな!まだたくさんいるぞ!」


そんなアタランテを見てノッブも触発された!


ノッブ「ちょっとわしよりも目立つことないよね!?わしにもやらせろー!!」


ノッブも自分の鉄砲や大砲でゴースト達を一掃し始めた!この二人はアーチャーなので大半のゴースト達の対処に問題はなさそうだった。


アイレーン「流石アーチャー、大量の狙撃には問題なさそうなのだ!」


そして大半のゴースト達をようやく倒し切った!


アタランテ「口ほどにもないな」
ノッブ「わしはちょっと疲れるけどね」






土方「なら、少しは休め。ちょうど俺が発見した大砲の弾を持っているからな」
大半の全員「最初からそれを使ええええええー!!!!」






土方がまさかのポカをやらかしてた(ぇ)とはいえ、この弾ならゴースト達の対処に問題なさそうだ。


シルク「これを弾にはめ込むの?」
カービィ「うん。入れる大砲によって仕掛けが必要になっちゃうけど」


一行が弾を入れた大砲を使ってゴースト達を消し飛ばせる中、ようやく地下から城内に入れた。


あいり「ようやく城内に入れたわ・・・;」
ツースト「あとは上に登るだけか。急ごう」


しかし、それを阻むモンスターがいた。悪魔城ドラキュラのブロック1のボス、吸血コウモリだ!


サン「コ、コウモリ!?」
マサムネ「あれは悪魔城のドラキュラのブロック1のボスだよ。ここで阻まれたらまずいからやるぞ!」


そして戦いの結果、一行が吸血コウモリを制した!


ぽぽか「WIN!」
モードレッド(だけど、変だな・・・咆哮だけで言葉は発さないなんて)


その後も次々と現れたブロックのボス達と戦った!その一部を見てみよう。


アイレーン「何も現れてないから行くぞ・・・って、ただの石像からメドゥーサに変化したのだー!!?」
沖田「アイレーン様、下がってて下さい!私が対処します!」


寿々「双子のミイラ男じゃー!!」
マサムネ「・・・いや、怒られるからスマイルを思い浮かぶのはやめるか;」


フラン「ウゥ・・・ガァァァァァ!!(激怒」
茶々「ああっ、ブロック4のボスのフランケンシュタインと同じに思われるのが嫌なんだね!?」


なんとか倒せたものの、みんな不自然なぐらいの咆哮を上げて襲ってきたことに共通していたのをモードレッドは気付いてきていた。


モードレッド(みんな咆哮を上げるのみ・・・攻撃力は変わってないが変だな。なんなんだ・・・)
シルク「あっ!なんなのあのガイコツ!?」


すると、ガイコツの顔をした鎌を持つ死神が咆哮を上げながら襲ってきた!


ツースト「やべーって!!こいつ、顔がガイコツのくせに強い!!」
ハンドレッコ「あれはドラキュラの最古参の配下のボスだ!」


悪魔城ドラキュラの死神の高い戦闘力に思わず苦戦を強いられたものの、カービィがコピー能力ゴーストとなって死神をできるだけ翻弄させた!


カービィ「ほーら、このゴーストを捕まえてー!」


そして死神が混乱した際にカービィは合図する!


カービィ「ノッブ、今だー!」
ノッブ「よし、大人しく消え去れ!三千世界(さんだんうち)!」


ノッブの宝具により死神がようやく倒された!


カービィ「ノッブー!」
ノッブ「おお、ゴーストらしい敏腕な動きじゃったぞ!」
斎藤(こっちはハラハラするんだけど・・・;(サーヴァントはこれでも過去の時代の死人)


すると、残っていた死神の鎌がカービィを刺し貫こうとしていた!


山南「!危ない!!」
カービィ「えっ!?」


山南が身を挺してカービィを庇ったことで事なきを得たが、代わりに彼が背中を負傷してしまった!


土方「山南!」
山南「いえ、大丈夫です。背中に傷を負いましたが・・・」
カービィ「そんな、ボクのせいで・・・!」


すると、沖田はもう動かなくなった死神の鎌を見ながら舌打ちする!


沖田「悪いのはこの鎌を残して消え去った死神ですよ。わざと置いていくなんて・・・!」


すると、しおんが何らかの看板を見た。


しおん「何これ?帝王パーシマのいる部屋?」
ペイペイン「恐らく敵がまだいるのでしょう。いなかったとしても一度確かめないと」


一行が「帝王パーシマ」のいる部屋に入ると、周りを確認するべく見渡していた。






予感が・・・

第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・(その3) ( No.308 )
日時: 2024/10/01 17:08
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

ツースト「部屋は・・・何かのリングか?」
あいり「!誰かが試合を行ってますわ!」


一行がリングの上で戦っている人物を確かめると、勢いのある雄叫びが聞こえた!


アイレーン「うるさいのだ!誰なのだ!」
???2「うおおおおおーーーーー!!!」






帝王パーシマ(パーシヴァル)「ここだフォール!レフェリー、カウントを!3、2、1!」
大半の全員( д)                °°






説明しよう!帝王パーシマは本格的な詳細は省くが、FGOのあるメインストーリーにて登場したパーシヴァルが洗脳された際に名乗ったレスラーのことである!(ちなみにそのメインストーリーは最近最新ストーリーとして公開されたばかりで新米マスターがやるには第一部を終わらせたりなどして頑張ってクリアする必要がある(ぇ)まさかの人物の登場に大半の全員が呆然、特に彼と同じ円卓騎士でもあるモードレッドが唖然・・・


モードレッド(°д°)パーシヴァルノヤツナンカコワレタ?
アタランテ「汝が言いたいことはわかる・・・!あれはどういう反応すればいいかわからない!!」
マサムネ&ハンドレッコ&ノッブ&茶々「ゲラゲラゲラゲラwww」
あおい「笑ってる場合じゃない!!」
斎藤「このままじゃ変な空気に包まれるから、サンちゃん行ってあげて;」
サン「ええ・・・;わかったアル・・・;」


すると、サンの前に味方側のそれぞれのポケモン達が出された!


あいり「雷で目を覚ましてくれるかもしれないから、キャラメルを貸しますわ;」
キャラメル「よろしくー!」
ツースト「火傷で目を覚ましてくれるだろうから、ソナタにも力を貸してもらえ;」
ソナタ「えっ、いいのか?」
アイレーン「葉っぱの混乱で目を覚ますだろう。だから、貴様に特別にアンダンテを貸し出すのだ;」
アンダンテ「出来ることがあったら言ってね;」
モードレッド「シルクのパンチでも目を覚ますから。絶対に目を覚ますから大丈夫だ!!」
シルク「ええ・・・;」
サン「要するにサポーターとして貸し出す気アル!!?私だって本当はやりたくないアルから気持ちはわかるネ!!?」


すると、帝王パーシマがサン達がリングに上がったことに気付いた!


帝王パーシマ(パーシヴァル)「ドラキュラ城のプロレスリングにようこそ!やぁ!キミ達が次の挑戦者だね!いいとも、リングに上がりなさい!私を倒せれば、ドラキュラ様のいる部屋のところへ通せる!1対1でも団体戦でも構わない!私はどんな挑戦でも受ける!」
サン(絶対にこんな方法でドラキュラと相見えることができるなんてイヤアル!!)


わかるよ勝ちたくないよなこれ;(実際にプレイした私も驚愕してある1コマの絵のネタにした)しかし、サンはもう腹をくくって帝王パーシマをノックアウトさせるしかなかった!


サン(でも、ここでノックアウトさせたらこいつが元に戻るアル・・・やるしかないアル!!)
帝王パーシマ(パーシヴァル)「では行くぞ!!うおおおおおー!!!」


コングの音と共に試合(戦闘)が始まり、帝王パーシマが自分の聖槍を使ってサン達を攻撃し始めた!


帝王パーシマ(パーシヴァル)「聖槍突き!3連振り!」
サン「聖槍を使うなんて聞いてないアルー!!」


帝王パーシマのあまりのインパクトぶりにサン達は思わず苦戦するが、その近くに実況席として座るノッブと茶々の姿があった!


ノッブ「あれは聖槍でのカウンターじゃな!解説の茶々はどう思っておるのか?」
茶々「あの桃まんの子もそうだけど、あの帝王パーシマはなかなかの強さがあるよ!さっきから写メまくってるし!」
寿々「写メはやめんか!!」


すると、キャラメルとソナタが思わず雷と炎を出してしまう!


キャラメル「やだー!!こんなの不審者だー!!(でんきショック」
ソナタ「向こうへ行けー!!(かえんほうしゃ」
帝王パーシマ(パーシヴァル)「うぉぉおおおおおー!!!」


続いて怖くて思わず泣き出したシルクがはっけいを繰り出した!


シルク「こわーい!!」
帝王パーシマ(パーシヴァル)「うぉぉおおおおおー!!!」
しおん「思わずわざを繰り出している・・・;」
アンダンテ「今はっぱカッターで動きを止めたわ!今よサン!」


そしてサンが筆を使って・・・


サン「生き字引の筆!!」


それで帝王パーシマの攻撃を阻めて鉄拳を繰り出した!


帝王パーシマ(パーシヴァル)「うぉぉおおおおおー!!!」
山南「すごい大音量でやられた時のボイスが三連発・・・;」


コングが音を鳴らして試合終了を告げられた後、帝王パーシマはむくりと身体を起き上げた!


土方「なんだ、まだ目を覚ましてねーのか?」
帝王パーシマ(パーシヴァル)「・・・いやみんな、大丈夫。いい気付けになった。心配かけたね」


元となった帝王パーシマことパーシヴァルは顔を赤くしながら一行を見た!


元帝王パーシマ(パーシヴァル)「そして面目ない。私がなぜこんなことになったのか聞かないで欲しい」
サン「なぜあんなことになったアル??」
元帝王パーシマ(パーシヴァル)「聞かないで欲しいと言ったのに・・・いや、しかし聞く権利があるなうん」


元帝王パーシマは苦い顔で事の経緯を説明し始めた。


元帝王パーシマ(パーシヴァル)「私が他の仲間と共に事件に巻き込まれてタママともはぐれた時だ。ここで一人目を覚ましてから急激に酔いと頭痛と眠気に襲われた。そんな時に謎の茶人の方が私に「このほうじ茶はどうでしょうか?体調が良くなるのに効きますよ」と謎のほうじ茶を差し出されて飲んだけれど、それは邪悪なほうじ茶だった・・・!気付いた時には遅く、このドラキュラ城をレスラーという形で守る番人にされてしまった。ところでそろそろ名前の表記を戻してもいいかな?モードレッド、このことは他の円卓騎士にも内密にしてほしい」
モードレッド「わかった・・・;(うっかり話したらあのオレンジの悪魔に絶対弄りとかのネタにされそうだからな・・・;」
パーシヴァル「あ、カービィとフランは見てないね?」
あいり「見てないですわー;(カービィとフランを目隠ししてた」
カービィ「パーシヴァルがなんか苦しんでたのー?」
フラン「ウ?」


すると、モードレッドはそういえばとパーシヴァルに質問する。


モードレッド「ということはタママを探してんのか?」
パーシヴァル「ああ。多分どこかにいるだろう」
ハンドレッコ「じゃあ、あのオタマジャクシも見つける必要があるね(あれ?」


そして一行はドラキュラのいる部屋に行こうとしていた!


カービィ「とにかくまずはドラキュラ退治だよ!タママを探すのはそれから「その必要はない」


すると、笑い声と共にコウモリ達が一ヶ所に集まって来た!


ツースト「誰だ!」
???2「この部屋が目印であり・・・」






ドラキュラ「私が待ち受ける部屋なのだからな・・・」






ドラキュラがコウモリ達に変身してまで一行が部屋に入った時からずっと待ち受けた末に姿を現したのに思わず驚くが、それよりも驚くことがあった。


モードレッド「お前、喋れるのか!他の造られた奴らはみんな咆哮を上げるだけだったのに・・・!」


すると、モードレッドはようやく気付いた。これまで戦ったブロックボス達はみんな咆哮を上げていたこと、そして目の前のドラキュラは・・・!


モードレッド「お前・・・!まさかあいつらを自分の手で造りやがったのか!?」
大半の全員「・・・!!?」


モードレッドに問い詰められたドラキュラはニヤッと笑いながら答える。


ドラキュラ「これ以上はぐらかしても徒労だな。そうとも、私はまた復活した時にある人物に誘われていた。「私が秀吉を滅ぼす、貴方様は信長様のマスター一行を倒す。利害の一致で組めば悪いものでもないのでしょう?」と」
斎藤「豊臣秀吉を滅ぼす!!?あんなチート武将を倒すのにバカな話があるか!」
ドラキュラ「それが私ならばできるのだ・・・」






ドラキュラ「現に私の上にいる千利休が見込んだのだからな!!」






すると、ドラキュラと手を組んだという千利休が上からふわふわと飛んできた!


利休「お久しぶりでございます、信長様、茶々様。そしてお初にお目にかかります、チェリーワールドの人々」
ノッブ「利休!サルに殺されたのは根に持つのはわかるが、恨みは消したのではなかったのか!?」
利休「ええ、前までの利休はそうでしたが・・・味方に秀吉がいるとなれば、今度は直接殺すのは別。彼女も静かに同意してくれましたから」
ペイペイン「そうですか、彼女は豊臣秀吉に殺された側・・・!」


利休の未だに消えない恨みもそうだが、もしこれが成功すればダーズを倒すどころか世界をも滅ぼされる事態となってしまう・・・!モードレッドは気付けばクラレントを構えた。


モードレッド「オレも人のことは言えねえが、根に持つのはわかるさ・・・だが、叛逆してでも円卓やこの世界の奴らをも巻き込むのは我慢ならねえ!!」
あいり「モーさん!」


モードレッドがドラキュラ相手に攻撃するが、ドラキュラはコウモリ達を使ったテレポートでたやすくかわしていた!


ドラキュラ「そのような動きで私を翻弄すると思ったのか?貴様は野良犬と変わらんな」
モードレッド「チッ・・・!」


モードレッドがドラキュラと戦う中、彼女のマスターのあいりはあることに気付いた!


あいり「(そうだわ!奴はテレポートはするけど、動かない・・・!)モーさん!ドラキュラの腕を切って!」
モードレッド「!」


すると、あいりからの指示を受けたモードレッドがドラキュラの右腕を斬った!


ドラキュラ「はっーーーーー」
モードレッド「灰に消えろ」


そして彼女のクラレントの一撃によりドラキュラは身体を両断された!


パーシヴァル「おぉ・・・」


ドラキュラを滅したモードレッドにあいりが駆け寄った。


あいり「モーさん・・・」
モードレッド「あいつらの所業に怒っただけだ」


モードレッドの言葉に大半の全員は静かに頷いた後にカービィは言う。

第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・(その4) ( No.309 )
日時: 2024/10/01 17:11
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

カービィ「そうだね。ドラキュラも倒せたことだし・・・!!」


すると、ピンクの悪魔はあいりとモードレッドの二人の後ろにいる何かに気付いた!


カービィ「!!二人とも、危ない!!」
利休「ーーーーーかの吸血鬼ハンターであるシモン様がいたら早く気付けたのでしょうねぇ。こんなに残酷な続きなのですから」


二人が後ろを振り向くと、そこには・・・






ドラキュラ(第二形態)「我に力を・・・!!うぉぉぉぉぉー!!!」






化け物の姿である第二形態に変身したドラキュラがあいりに爪で攻撃しようとする!


モードレッド「あいり!!」
あいり「くっ・・・!!」


あいりがかろうじて武器の剣レッドローズでのカウンターで回避するが、それでも一行への攻撃の猛攻は止めなかった。


ぽぽか「やばいやばい!!こっちの方にも攻撃してきますー!!」


すると、シルクが率先してドラキュラの前に立ちはだかった!


シルク「モードレッド達を攻撃しないで!!シルクが相手になってやる!!」
モードレッド「シルク!!」
利休「ーーーーーっ」


ドラキュラは自分に刃向かったシルクに対しても攻撃しようとしていた!


ドラキュラ(第二形態)「ふん、我に刃向かうとは愚かだな。ちょうど千利休の宝具が展開されるのだから、呪いと共にーーーーー「グシャッ」


ドラキュラはその時には理解できなかった。手を組んだはずの利休の宝具は、自分に向けられたのだと・・・


ドラキュラ(第二形態)「ーーーーーは?誤射か?」
アイレーン「今なのだ沖田!」


すると、沖田が宝具で剣技を繰り出した!


沖田「無明三段突き!!」


沖田の宝具によりドラキュラは絶叫を上げながら倒されて行った・・・。カービィは利休を見る。


カービィ「キミ・・・」
利休「なんでしょうか?利休はさっさと裏切るのが性でもありますので・・・」
カービィ「シルクが攻撃されそうだから、助けたんだよね?」


カービィの問いに利休は一瞬の沈黙を貫いた。


利休「・・・なぜそうお思いで?」
カービィ「何となくキミの顔に笑顔が消えてたから。あの喪服を着てたバーサーカーと同じような顔で・・・」


それを聞いた利休はさらに問いた。


利休「貴方様方は、彼女にも助けられたのですね?」
カービィ「うん・・・何となくキミの嫌う秀吉からボク達を助けてくれてたから」


すると、利休が後ろを向きながら一行に告げた!


利休「教えてあげますよ。案内するからついて来て欲しいのです」
ノッブ「は!?良いのか?」
利休「ええ。ただし、案内はこのお方に頼みますが」


すると、利休は自身の霊基をーーーーーとある姫の肉体に変えた!






駒姫「はじめましてでございます!私は利休様と霊基を共有する駒姫でございます!」
大半の全員(°д°)!!??






利休から肉体をチェンジさせた駒姫にとある場所に案内されている一行はその最中に訊ねる。


茶々「利休が裏切っても大丈夫なわけ?下手したら自分もヤバいよ?」
駒姫「構いませんよ。利休様はドラキュラには手を組むつもりでいましたが、キーラとダーズらには与する気はさらさらなかったのでしたから」


駒姫は一呼吸を置いてから自分も知る今回の事件の一端を話した。


駒姫「今回のキーラとダーズの目的はあなた様方が知る通り、信長様のマスター様である星のカービィへの復讐です。たった一人きりで免れた結果両者とも倒されることになったのですから」
カービィ「・・・」
駒姫「何らかの原因でまた復活した際に両者は私達英霊の存在を知りました。今度こそ計画の実行ができると思い込んだ両者は、前と同じようなことをしてから私達を召喚したのです。一部は取り込んでこのチェリーワールドの光の世界で待ち受けた方々が担当してましたけど」
シルク「でも、モードレッドとシルクは残れたよね?それはなんで?」
駒姫「貴方様達はたまたま運がよかっただけだったのですよ。星のカービィが救世主となったことが両者は予想だにしなかったことなのですから。おかげで計画は狂ってきてました」


すると、パーシヴァルが駒姫に問い詰める!


パーシヴァル「では私を番人として洗脳していたのも奴らの策略かな?」
駒姫「いえ?ドラキュラには番人にするとは言っていましたが、利休様によれば単に面白そうだからだそうです」
パーシヴァル(°д°Ⅲ)


すると、ツーストが駒姫に聞く。


ツースト「さらに質問して悪いが、あの女は俺達を殺したかったか?英雄は嫌ってそうだから・・・」
駒姫「いえ?殺したかったのは本当らしいですが、同時に放っておけなかったのもあります。なんだかんだであなた様方を気にかけていたのでしょうから。それに彼女が行動する理由はそれじゃありませんよ」


すると、駒姫は歩みをぴたっと止めた。


駒姫「着きました。こちらです」
土方「牢屋か?」


すると、彼らが目にしたのは・・・






牢屋の中で後ろの手錠に繋がれながら囚われている男の姿だった・・・!






ペイペイン「彼は・・・?」
駒姫「ジークフリート。セイバーのサーヴァントである別名竜殺しの方ですよ」
ハンドレッコ「ジークフリート・・・!」


ジークフリート。ニーベルンゲンの歌で謳われる万夫不当の英雄で邪竜ファヴニールを打ち倒した竜殺し(ドラゴンスレイヤー)。セイバーのサーヴァントとしてこの世界に召喚された彼に対して駒姫は言う。


駒姫「彼女は両者が人質にしていたこの方を救い出すために行動していたのです。一番大嫌いな英雄であっても、結局一番愛している方なのですから」
マサムネ「待て。じゃあ、あの女の真名はまさか・・・!」






カービィ「クリームヒルト・・・!」






クリームヒルトはジークフリートの妻であり、彼が殺されたことで復讐を誓うようになったニーベルンゲンの歌の本当の主役の復讐姫である・・・!彼女はその経緯からサーヴァントとして座に刻まれた際に英雄が天敵となったのだろう。


駒姫「この手錠を放つのにかなりの魔力障壁を阻まれてるからサーヴァントではまず斬れません。人間の方であれば、あっさりと斬れる代物らしいのですが・・・」
ツースト「こうか?」


ツーストが曲刀で手錠を斬ったことで解放されたジークフリートは目を開けた!


ジークフリート「キミ達は・・・?」
カービィ「あ・・・!ボク達はキミの奥さんと戦った人だよ!彼女に助けられたって言うのもあるけど!」


カービィから話を聞いたジークフリートは静かに謝罪する。


ジークフリート「彼女が大変なことになっているそうだな。本来なら俺がすぐに止めに行かなければならなかったのに・・・すまない」
モードレッド「謝ってんじゃねーよ。お前を責めてるわけじゃないさ・・・まあお前を嫁サンのところに連れていくがな」


ジークフリートを解放したのを見た駒姫は声をかける!


駒姫「その調子ですよ!あの仮面の騎士様も中央の道の先で操られてる状態にありますから助けに行かなければ!」


駒姫の言葉にカービィは思わず聞き出した!


カービィ「今なんて言ったの?」
駒姫「え?仮面の騎士様を知っていましたか?」






駒姫「名前は確かメタナイトだとか言っていましたが・・・」






ーーーーー血は染まる。赤く、黒く。


戦場で人は死に、あの人だけは生き残った。


どうせ途中で陰りが見えることは分かっていたのに「黙れ」


愛していたなら鳥籠の中にでも閉じ込めるべきだ。竜と同じ飛べるのであろう?「黙れ」


愛しているのなら何でもすべきだろう?お前の復讐も同じことだ「黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!」


クリームヒルト「・・・」


何らかの空間に閉じ込められたクリームヒルトは次々と現れた「邪悪」を斬り捨てながら歩いていたら、何らかの人物を見た。


クリームヒルト「?」


その人物については彼女は似たような顔を知っていた。


クリームヒルト「あなたはあの騎士じゃないわね。そこでぼーっと突っ立って何をしているの?」


しかし、クリームヒルトは次第に違和感を覚えて行った。


クリームヒルト「・・・お前は・・・」


その人物は彼女の顔とは違うように・・・






三日月のような笑いを浮かべた。


クリームヒルト「お前は!!!!!!!!」






その瞬間、復讐姫は闇の中に飲まれていった。






続く・・・!






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