二次創作小説(紙ほか)

第六の段:光と闇の諍い(その1) ( No.310 )
日時: 2024/10/07 16:57
名前: 桜 (ID: x6P.sSUj)

今回でいよいよ大詰めに入ります。まだ続くんじゃぁ〜(^^)






一行がドラキュラ城から闇の世界の入り口に戻った後、北にあるワープの中の謎の空間に親玉や操られたメタナイトがいることを知ったことで駒姫から霊基をチェンジさせた利休の協力を得て謎の空間に向かう準備が整った。


モードレッド「いよいよ親玉のいるところ突入か・・・!」
カービィ「うん。絶対にメタも助けに行こう!」


すると、アイレーンが沖田の調子がだんだんと悪くなっていることに気付き始めた。


アイレーン「沖田?本当に大丈夫か?」
土方「沖田。決戦の前に戦うな」
沖田「いえ・・・大丈夫です。行かせてください」


一方のノッブも沖田と同様に次第に顔色が悪くなっていた・・・


ノッブ「・・・」


彼女の異変に気づき始めたカービィも流石に気にかけ始める。


カービィ「ノッブ・・・本当に大丈夫?」
ノッブ「ああ、大丈夫じゃ。このような瘴気で倒れるようなわしではない」


そしてようやく北の方でワープを見つけた!


利休「では参りますよ・・・!」


一行は最後のボスとその親玉、そしてメタナイトが待ち受けているであろう謎の空間へ飛んだ・・・!






謎の空間に着いた一行は、これまでと比べてみると何もないことに気付いた。


あいり「なんなのかしら、これ・・・」


すると、一行が見たのは・・・






「クイズマジックアカデミーのクイズだけの出張合宿へようこそ☆」


大半の全員(°д°)






突然のクイズマジックアカデミー(以下QMA)のクイズ出張に大半の全員が困惑するが、利休は説明する。


利休「あー、これは元はクイズだったのをそのまま改良したものですね。元の仕掛けとはそんなに変わりませぬ」
ツースト「QMAを引っ張り出して来るとは・・・;でも、灯火の星事件のとはあまり変わらないから行くぞ!」


一行は待ち受けるクイズを解き出しに行った・・・!





ーーーーーとある姫のお話。


昔々、とある男がおりました。その男はとある国の王子であり、幾多の冒険を成した結果ついに邪悪な竜を倒す英雄に至りました。


男はいわば誰かの望みを叶える英雄らしさを兼ね備えていました。しかし、それは人々にとっては時に幸福を与え、時に争いを生むものでもありました。願望機のようなものです。


いつしか男は戦いに高揚感がなくなりました。それらはとある姫と添い遂げた辺りから陰りを差すようになりました。


ついに男は義理の兄の望みを叶えた結果、自分の妻となった姫と義理の兄の妻に対立が生まれるようになりました。


この状況を止めるには、自分が死ななくてはなりません。男は自分の友に自らを刺すように頼む形で命を落としました。


それにより未亡人となった姫は深く嘆きながら悲しみました。しかし、それは男が嫌だったからではありません。


姫は、男を何よりも愛していたのです。


いつしか姫は男を殺された悲しみと怒りから復讐に燃えるようになり、そこから彼女は20年という月日をかけてそれを成し遂げていくのです。


男が命を落とした本当の理由を、その寸前で聞くまでは。






「ああ、そうだ。お前の望みを災厄に変わるにしか過ぎない願望機と同等の旦那に叶えてもらえ・・・」

第六の段:光と闇の諍い(その2) ( No.311 )
日時: 2024/10/07 16:59
名前: 桜 (ID: x6P.sSUj)

一行はクイズを解きながらしばらくすると、ようやく道が半分に到達することができた。本人達のそれぞれ得意不得意や知識不足もあったが。


ツースト「数学分野の問題が来るなんて聞いてねーよ;」
パーシヴァル「流行問題は私には苦手な方だ・・・;」
沖田「歴史系の世界史の問題は無理ですー!!(泣」
アイレーン「我の知らぬ問題ばかりなのだ・・・;(つまりほぼ全滅」


大半の全員が苦戦してしまうが、その全てを難なく解けた人物が一人いた!


サン「ペイペイン大明神様、本当に助かりましたネ(涙ながら神様の威光を浴びるようなポーズ」
ペイペイン「なんで私が全部解ける役なんですか;」←謎の空間におけるクイズMVP
あいり「いいじゃないですの、アイレーンさんの助けになったと思ったら」


すると、あいりは空の上から何か飛んでいることに気付いた!


あいり「!!カービィ、避けて!!」
カービィ「えっ!?」


あいりの声を聞いたカービィが咄嗟に避けた後、大半の人物が見知った人物に思わずスキル解放や武器を構えた!






マサムネ「まさか操られた仮面の騎士様が自ら向かって来るなんてな・・・!」






なんと操られたメタナイトが自ら襲撃しにやってきた!大半の全員はカービィを守ろうとするが、彼女はそれを制した。


カービィ「ううん、いいよ。ここはボクにやらせて欲しい」
ノッブ「いや、こいつはわしが・・・!」
カービィ「ノッブ、大丈夫だよ。ボクに戦わせてほしい!」


カービィの決意を聞いたノッブは彼女の手を離し、カービィはコピー能力ソードに変身した!


カービィ「メタ。何度でも戦ってるもん。助けてるもん。だから、今回も助ける。それはこれからも変わらない・・・!」


メタナイトのギャラクシアとカービィの剣が交わる中、パーシヴァルは二人の戦いを見てかなりの恐れを感じていた。


パーシヴァル「あれがランスロット卿が対抗心を抱く騎士、メタナイトか・・・!」
あおい「あの人の恐ろしさを感じたんですね。あの剣技を見たら誰だって感じるんでしょう。現に以蔵はメタナイトのそれをバカにできなかったんだから・・・!」
斎藤「他人の剣技を見下すきらいがあるあいつでもか・・・!」


メタナイトは一頭身であるが、純粋な実力がある剣技を見たらセイバーのサーヴァントでも思わず畏怖を感じるほどだった。中には円卓最強の騎士ランスロットのような対抗心や憧れを入り混じったような感情を抱く人物や沖田や斎藤、以蔵のように思わず出来ることなら戦いたくないと思う人物もいる。彼の剣技はそのサーヴァント達のお墨付きなのだろう・・・!


ハンドレッコ「あの仮面に対抗できるカービィや王ドラはすごいね。いざという時物怖じせずに戦えるんだもん・・・」
利休「・・・」


すると、メタナイトは最後の切り札の準備が完了した!


カービィ「あっ、しまった!」
茶々「カービィちゃん!!」


メタナイトの最後の切り札・ダークネスイリュージョンを浴びたカービィは大ダメージを食らうが、何とかよろけた身体を踏ん張った。


カービィ(このままじゃヤバいな・・・普通に倒せればいいけど、それじゃあ・・・!)


すると、カービィは上の方にあるものに気付いて思わずその方にチョッピングを放った!


山南「カービィちゃん、向ける方向が違います!!」
しおん「何やってるの!?」


メタナイトがギャラクシアでカービィを攻撃しようとし、それを避けたカービィはその上にチョッピングを放つのを繰り返したら何かがプツッと切れた!


メタナイト「!!」
カービィ「よし!今だ!いっけぇぇぇぇぇー!!!」


メタナイトがドリルスラッシュを放ち、カービィがかぶとづきで攻撃した瞬間に・・・






それを相殺する形で相打ちした・・・!!


ぽぽか「メタナイトさん!!カービィ!!」






このまま二人とも倒れるかと思われたが、その直後にメタナイトの仮面が割れて倒れた!カービィは少し掠った程度だが無事だった。


ジークフリート「今のはどうやったんだ!?」
カービィ「メタの頭を見て」
フラン「ウ?」


すると、メタナイトの頭には今は切れた糸のようなものが繋がれていた!


アタランテ「これは・・・!」
カービィ「タランザが使う魔術を応用する形でメタを操らせてたんだ。それに気付いたから全部切った後に仮面を割ったんだよ」
モードレッド「それがさっきのチョッピングだったか・・・!意識を失ってるうちに写メるか(ピロリーン☆」
パーシヴァル(メタナイトの素顔を見てしまった・・・;)


意識を失っているメタナイトを抱えたツーストを含めた一行は残りのクイズを解いた後、ようやくボスと親玉が待ち受ける最奥の場所にたどり着いた!


利休「着きましたよ。行きましょう」
カービィ「うん・・・!」


一行はその場所に向かうと、そこには慇懃(いんぎん)無礼な印象を与える壮年の男性が待ち構えていた!


???「まさか私が遣わした仮面の騎士を解放させるとはな。ようこそ、我が信長公とよくも共にしてくれた一行の方」
サン「あんた、ノッブを知ってるアル!?」
???「信長公を気安くノッブと呼ぶでない!軽々しいあだ名で呼ぶとは無礼にも程がある!」


その壮年の男の怒声に思わず怯むが、ノッブが反論した!


ノッブ「良い!わしが自ら名乗ったものじゃ!無礼に値するなんてあるか!」
???「信長公、ああ、あなたはまた生前と同じような末路を辿るつもりなのですか・・・」
ツースト「それってノッブの最期か?まるであんたが・・・!」


すると、一行はようやくその壮年の男の真名に気付いた!そう、ノッブが自害した本能寺の変を引き起こした人物・・・!






寿々「貴様、明智光秀じゃったか・・・!!」






今回の出来事を引き起こした人物が明智光秀であることを知ったマサムネが問い詰める!


マサムネ「テメェの動機は何だ!!またノッブを討つつもりか!!?」
光秀「最初はキーラとダーズの復讐には全く興味はなかった。しかし、その星のカービィが信長公のマスターとなったことで目的が生まれたのだ。信長公の奪還と星のカービィの殺害を・・・!」
アタランテ「何のためにだ!!」
光秀「あのお方を私だけの信長公としていさせるためだ!」
あいり「うわー;あれは他の人(秀吉)と関わるのが嫌だったから引き起こしたのね・・・;」


光秀のノッブに対しての盲目的な崇拝を見た一部は思わず引くが、パーシヴァルはさらに問い詰めた!


パーシヴァル「じゃあ、メタナイト殿を操っていたのもその一環か!」
光秀「当初はダーズから引っ張り出した後、奴が素の状態で星のカービィの殺害のための協力を持ちかけたが、奴がそれを断固として拒絶してな、それで奇襲をかける形で操ったのだ!」
ツースト「バカだなー;あのメタナイトが愛しのカービィの殺害の協力に応じるわけないじゃねーか」


ツーストにメタナイトの判断を肯定する発言をされた光秀は逆上した!


光秀「どいつもこいつも好き放題言いおって・・・!!ならば、私がもう一人操った奴をけしかけるわ・・・!!」
ハンドレッコ「!!?あの大きさ、まさか・・・!!」


すると、大半の人物が知るボスの登場に思わず凍りついた・・・!






光秀「かつてポップスターを我がものにしようとした悪魔の道化師、マルク・・・!!」






マルクが光秀に操られた状態で登場したことで一行はスキル解放や武器を構えた!


ジークフリート「彼は・・・!?」
マサムネ「俺達の仲間の一人だよ!悪戯好きな一頭身のピエロだよ!そしてカービィを巡ってメタナイトと争ってる!」
パーシヴァル「それをさっきまで知らなかった私にも聞かされてるんだが!?」


すると、マルクが口からアイス弾を放つ!


ノッブ「口からアイスとは・・・!」
茶々「炎で溶かすし!茶々のすごい力をくらえー!」


すると、アイス弾に続いて急に目がバウンドし、その中から黒い弾を落とさせた!


ぽぽか「いやー!!目からなんか出てるー!!?」
アタランテ「下がってろ!我が矢で撃ち落とす!」


黒い弾をアタランテが全て撃ち落とした後、広げた翼から血管のようなものを出させた!


斎藤「今度は血管かー!!」
土方「どけ!新選組として斬ってやる!」


何とか応戦してマルクにもダメージを与えてきた!


カービィ「このまま行ければ・・・」
ノッブ「待て!またなんか来るぞ!」


すると、マルクの両目が肥大化かつ細胞分裂のようなもので増殖した後に無数のビームを放った!


ツースト「ぎゃあああああー!!!一番のホラー!!」
ペイペイン「アイレーン様、見てはいけません!!」
アイレーン「何があったのだー!!?(目隠しされてる」


続いてブラックホールも繰り出されていき、全員が吸い込まれそうになるのを必死に耐えた!


沖田「いやー!!!もう無理ですー!!」
光秀(そのまま吸い込まれてしまえば良い・・・信長公も捕えられるからな・・・)


すると、カービィが咄嗟にハンマーを出してマルクの口に放り込ませた!


光秀「!!?」
カービィ「前にデデデが与えてくれたハンマーで倒したことを思い出したんだよ!」


すると、マルクはそれにより窒息しかけたことでようやく沈静化させる形で倒せた!マルクは元のプリティーな姿に戻った後に気を失った。


サン「全く操られた状態の技を出してまで暴れ回って・・・;」
モードレッド「いや、素でその必殺技を出せたとマルクの口から言ってたんだぜ(本人から聞いた」
あいり「聞きたくない情報を言うんじゃありませんわぁー!!」


マルクが解放されたのを見た光秀は思わず狼狽する!

第六の段:光と闇の諍い(その3) ( No.312 )
日時: 2024/10/07 17:01
名前: 桜 (ID: x6P.sSUj)

光秀「なぜだ・・・!なぜこうなっている!?信長公がそ奴らに味方しているからか・・・!?」


すると、光秀はノッブを見ながら言葉で説得する!


光秀「信長公、こ奴らに幻術を使われたのですね!それは可哀想に、私の元に戻ればその幻術も解けますよ!さぁ、早くこちらへ・・・」
ノッブ「はぁ・・・ミッチーはわし関係になるとここまでポンコツになるのか。断る。わしが自らの意思で選んだ選択じゃ。そもそもわしが召喚された時が実に突発だったのじゃ。もしカービィが使えるとしても、幻術を使う隙はない」
光秀「ーーーーーっ!!!」


ノッブに直接否定された光秀はその直後に闇のオーラを放った!


光秀「そうなのですね・・・それなら力ずくで連れ戻すまで・・・」
斎藤「おい!まさか・・・!」






光秀「このダーズを使って貴様らを倒してくれるわ・・・!!」






なんと光秀はダーズを自力で呼び出して一行の前に立ち塞がせた!どうしてそこまでできるのか・・・!?


山南「光秀のクラスは・・・キャスターだ!!」
パーシヴァル「魔術師のクラスでもここまでとは!・・・してやられた・・・!!」


キャスターとして現界していた光秀の魔術による指示でダーズは一行を攻撃する!


カービィ「わわわっ!?前よりもさらにパワーアップしてるー!!」
モードレッド「攻撃パターンはキーラのと変わらんが、それなら・・・!」


すると、モードレッドがダーズの弱点である目に攻撃しようとするが、黒いツルのようなものでそれを閉ざされる形で阻まれてしまう!


モードレッド「閉ざしてやがった!!」
光秀「はははははー!!!そのまま倒れてしまえー!!!」


すると、カービィがダーズにツルで絡む形で囚われてしまう!


カービィ「やあああああー!!!」
ノッブ「カービィ!!」


すると、ダーズが襲う形でカービィの身体をすりすりと触り始めた!


カービィ「・・・っ!!!」
あいり「ちょっとメタナイト、起きなさいよ!!マルクもよ!!」
ツースト「二人を早く目を覚まさせねーと・・・!!」






???「いや。今は私に任せろ・・・」
ツースト「!!?」






光秀はカービィの状態を見て高笑いを上げていた!


光秀「さぁ!貴様らの復讐相手である星のカービィを玩具のように使い潰すがいい!ボロ雑巾のようになるまで・・・!!」


すると、何らかが走るような足音があった!


光秀「足音!!?」


すると、ダーズはカービィを捕えたツルを斬られた!その剣の名は、異剣・天羽々斬・・・!!






クロス「貴様らの復讐を、今こそ断たせてもらう!」






クロスに一撃必殺で斬られた瞬間、ダーズは消えた・・・!
目を覚ましたクロスにサンが駆け寄る!


サン「クロス!目を覚ましたアルか!」
クロス「ああ、マルクのあれを見た時にな。また気絶してたが」
あおい「また気絶してたんですか!!?」


すると、光秀はクロスを見て問い詰めた!


光秀「貴様、式神か!このような隠し玉を持っていたとは・・・!!」






クロス「あのキャスターは、お前じゃない」






光秀「・・・は?」
ツースト「クロス!?こいつはキャスターだよ!?」


クロスの突然の発言に光秀はあんぐりとした。


光秀「まさか・・・顔を見ていたのか?あやつの・・・」


すると、光秀が何者かに撃たれる形で霊核を貫かれてしまう!


大半の全員「!!?」
光秀「後ろを・・・見ろ・・・信長公と・・・」


光秀が消滅した後に後ろを見たらノッブと沖田が痛みに耐えながら倒れ込んでいた!


カービィ「ノッブ!!?やっぱりずっと苦しいの!!?」
アイレーン「沖田、しっかりするのだー!!」


一行が駆けつけたら、歩くような足音が聞こえた!通信機で一行との連絡をかわしていたキャスターだ。


キャスター「大丈夫ですか!?ここまで来てくださったのに「何をシラを切った!」


すると、キャスターの腹部にクロスの天羽々斬が楯突いた!


キャスター「いったーい!心配してるのに乱暴じゃないですかー!!」
クロス「まさか顔を覚えてないと思ったのか?私達を秘密裏に操った奴の顔をな!」


クロスの発言にざわついたあいりは茶々に聞く。


あいり「それって光の世界の時?茶々様、あなたが操っていたのでは・・・」
茶々「あの二人に関してはなんでか催眠になってたところを連れて行っただけ。なんでそうなったか茶々も知らないし」


茶々の発言から気付いたモードレッドはキャスターの言葉を思い出した!


モードレッド「そういえば、監視されてるとは言ったが囚われたとは言ってない・・・!」
パーシヴァル「ということは・・・!!」


とうとう気付かれたキャスターはいつもの茶目っ気を出しながら話す!


キャスター「あーあ、気付いちゃいましたねー!気付いた褒美に質問を一つだけなら問う権利を与えますよ〜」






土方「なら、問うぜ。キーラとダーズを復活させたのはお前か?」






土方の問いにキャスターはニヤッと笑った!


キャスター「ピンポーン!大正解ー!!そうですよ、召喚された先に両者の復活方法を導き出したからそれを実行したまででーす!」
カービィ「キミは何をしたかわかってるの!?みんなを巻き込んでまでこんな・・・!!」
キャスター「あ、取り込んだのは本当ですし、両者を同時に倒せたらすぐに解放されます」






キャスター「ここは私の宝具と偶然発見した電脳システムを用いて作られた仮想空間なのですから・・・!」






ペイペイン「この世界自体が仮想空間・・・!!?」


何とこの世界は豹変したチェリーワールドではなく、チェリーワールドのキャラ達のみを取り込んだ仮想空間だったのだ・・・!これなら元の見る影がないのも無理はなかった・・・


カービィ「じゃあ、ボクが助かったのは・・・!」
キャスター「はい、あなたが勇者として選ばれたこの空間の中のプレイヤーだからですよ。あなたは前にも唯一生き残っていたスマブラファイターなのですから。まあ叛逆の騎士やそこのリオルが助かったことと、織田信長がまさかのイレギュラーとして召喚されたのは驚きだったのですが・・・」
マサムネ「じゃあ、そうなると・・・!」






利休「つまり我らはその勇者を倒すために配置された敵キャラクターのようなものだったのですね・・・!!」






つまりキーラとダーズに召喚された光秀達は自分達の目の前にいるキャスターに踊らされたに過ぎなかった・・・!光秀はあの態度から恐らくキャスターの素性を薄々見抜いた上で抹殺に動いてもいたのだろう。


アタランテ「ここまでのことをやるとは・・・!!」
キャスター「悪魔ですからね。チェリーワールドならともかくここでは私を倒すことはできませんよ?」
ぽぽか「その言動から察するに真名はマックスウェル!!?」


キャスターこと真名マックスウェルはほっと一息をつけた後に話す。


マックスウェル「ではもう時間ですね。出てきなさーい」


すると、マックスウェルの指示により消えたはずのキーラとダーズが出現した!


寿々「まだ生きていたのか・・・!」
マックスウェル「では連れて行きなさい」


彼に指示されたキーラが沖田を、ダーズがノッブをそれぞれの目の中に取り込んた!


カービィ「ノッブ!!沖田ちゃん!!」
マックスウェル「では最終決戦の地で待っていますよ。この二人を救いたいのであればね・・・!」
アイレーン「待つのだあああああー!!!」


キーラとダーズを使役するマックスウェルが最終決戦の地に転移した!


ジークフリート「このままではこの仮想空間に我らも完全に取り込まれる!追いかけるぞ!」
フラン「ウ!」


一行は取り込まれたノッブと沖田を救うべく、今回の黒幕であるマックスウェルと両者の化身を倒すために最終決戦の地にテレポートで向かった・・・!

第六の段:光と闇の諍い(その4) ( No.313 )
日時: 2024/10/07 17:04
名前: 桜 (ID: x6P.sSUj)

マサムネ「ここが最終決戦の地か・・・!?」
ツースト「随分と明るいな・・・」


最終決戦の地は空が変に明るく黒い部分は一ミリもない場所だった。こんな空間で両者の化身はどこに・・・?


ペイペイン「!見て下さい、あれ!」
ハンドレッコ「!」


一行が見たのは・・・






両者の化身が力を使った喧嘩している様子だった(ぇ)


マックスウェル「落ち着いて下さいー!!」






カービィ(°д°;)
モードレッド(°д°;)
シルクΣ(°д°;)
あいり(°д°;)
ツーストΣ(°д°´;)ナニアレ!?
クロス(°д°;)
サン(°д°´;)
あおい(・д・;)
ぽぽか(°д°;)
アタランテ(・ー・;)
アイレーン(・д・´;)
ペイペイン(・ー・´;)
ハンドレッコ(・д・ )なんかやばいね
しおん(・д・;)
フラン(・ー・ )ウ?
寿々(°д°;)
マサムネ(°д°´;)
土方(・ー・´  )大丈夫かアレ
斎藤(°ー°;)
山南(・ー・;)
パーシヴァルΣ(°д°`;)えーっ!!?
茶々(・д・ )え、なんなのあれ?
利休(・∀・ )利休(笑)
ジークフリート(°д°;)


あまりの喧嘩の風景に一行が唖然。前に灯火の星事件に巻き込まれていたカービィには見覚えがあったが・・・


カービィ「なんか前よりも激化してない・・・?」
モードレッド「まさか二人が抵抗した末にいつもやってるような喧嘩したとか?」
あいり「完全に取り込まれたわけではなかったようね・・・;」
土方「ともあれ隙は生まれる。今なら式神のお前が慌てるマックスウェルを倒せれるんじゃねーか?」


土方の問いにクロスは罰が悪そうに答えた。


クロス「・・・あいにく残念だが、この仮想空間では近代以前の数学理論が関係されているから、そのせいであいつの不死性が発揮されている以上倒せん。私がさっき天羽々斬であいつを倒せなかったのがその証拠だ・・・」
しおん「そんな・・・!」


すると、何らかのエネミーが出てきた!恐らく取り込まれたチェリーワールドの人物達の影だ!


ジークフリート「これは・・・!?」
斎藤「僕達の仲間の影だよ!取り込まれた時にデータを取って作り出しやがった!」


すると、利休がある提案を持ち出した!


利休「ではこうしましょう。幸いなことに喧嘩したことで二つの勢力が争っています。それぞれで喧嘩を止めてあげれば、少しはマシになるかと」
アタランテ「つまり二手に別れろって奴か・・・」


利休の提案に乗ることにした一行は光と闇の二手に別れてその喧嘩を止めてから合流した後に三者を倒してノッブと沖田を救出することを決めた!


寿々「では出陣じゃ!」
サン「そっちも無事にいろアル!」


光の方ではカービィ、ツースト(気絶中のメタナイトを抱えた状態で)、クロス、しおん、フランケンシュタイン、サン、月島あいり、モードレッド、シルク、月島あおい、アタランテ、丹波橋ぽぽか、パーシヴァル、茶々は光の勢力の影達と戦っていた!


カービィ「やっぱりみんなが大暴れしてる・・・!」
ツースト「メタナイトが早く目を覚ませたらな;まあ、ちょっとだけ痛いのは我慢してくれや!」


一方の闇の方ではBVL、寿々姫、土方歳三、マサムネ、斎藤一(気絶中のマルクを抱えた状態で)、山南敬助、千利休、ジークフリートは闇の勢力の影達と戦っていた!


斎藤「このピエロを抱えても剣の腕前に衰えはねーよ!」
山南「背中がまだ痛むけど、戦える程度には・・・!」


すると、何らかの斬撃が対闇の勢力班を襲ってきた!


土方「誰だ!!」


しかし、その姿に全員が驚くことになった。何しろ襲って来た人物は・・・






ジークフリート「クリームヒルト・・・」






闇の勢力の一員として襲って来たクリームヒルトの目は妖しく光る赤色の目に変わっていた。そう、彼女は取り込まれたあの空間で何者かによって倒されその隙を突かれる形でダーズに操られてしまったのだろう・・・


ハンドレッコ「あの状態はまさか操られているのかい!?」
ジークフリート「・・・っ!」


すると、ジークフリートは自分の目の前にいる愛しい妻を相手に宝具を展開しようとしていた!


アイレーン「何をしているのだ!?」
ジークフリート「すまない・・・彼女のことは俺が早くに迎えに行かなかったせいだ。だから、俺が責任を取って彼女を・・・」


すると、マサムネがジークフリートの胸ぐらを掴んだ!


マサムネ「誰が自分の嫁を手にかけて来いって言ったか!?んなもん望んでねぇよ!!そんなすぐに謝って欲しいわけでもねーから!!あんたの嫁さんは心底からあんたを助けたかったんだ!嫌っていようが結局愛していたんだよ!あんたもそれは同じなんじゃねーのか!!?」
ジークフリート「!」


マサムネに力技で説得されたジークフリートは一瞬沈黙を貫いた後に訊ねる。


ジークフリート「・・・君に聞きたいことがあるんだが、君は自分の許嫁をずっと放っておいたことは後悔してるか?」
マサムネ「そりゃ俺は現代に飛ばされてそのまま謳歌して馴染んだ身だがな・・・それでも唯一無二で抱き続けた後悔だ。だからあの時、過去に戻ってまで寿々に会いにきた」
寿々「・・・!」


マサムネの自分に対する本心に寿々姫は思わず涙ぐむが、それを聞いたジークフリートは考えを改め直したか自分のバルムンクを構えた!


ジークフリート「彼女を無力化させるが、消滅の一撃は与えない。最悪の可能性もあるが、それでも構わないか?」
アイレーン「ああ!いいに決まっているのだ!自分の妻を抱きしめて来い!」


ジークフリートは静かに頷いた後、今もなお攻撃する彼女と剣を交えた!


ジークフリート「クリームヒルト・・・!」


すると、クリームヒルトは宝具を展開しようとしたところを目の前の最愛の夫の顔を見た!その目を赤い色から変化させながら・・・






クリームヒルト「あ・・・な・・・た・・・?」






この時に竜殺し(ドラゴンスレイヤー)の英雄はこう言った。「今も愛しい君を、迎えに来たんだ」と・・・。






一方の対光の勢力班はようやく三者のいる近くにまで到達できていた!


ぽぽか「ようやく追いつきましたよー!」
茶々「二人を返せー!!」


マックスウェルはくすくすと笑いながら話す。


マックスウェル「タイミングが悪いのもほどがありますねー。こっちは両者の喧嘩の仲裁で大変なことになってるんですよOTL」
あおい「そんなことはいいから、あんたの目的は何ですか!」


あおいに問い詰められたマックスウェルはこう答える。


マックスウェル「決まってます。人類の幸福のためですよ」
しおん「人類の幸福・・・?」


すると、マックスウェルはカービィに優しい口調で語りかけた。


マックスウェル「星のカービィ。あなたは誰もが知るポップスターの英雄です。それを何度も救った星の戦士。そして何もかも吸い込んでしまうピンクの悪魔。同じ悪魔の私はこの熱力学第二法則の否定(マックスウェルの悪魔)でなら、あなたはようやく休むことができ幸福を得られる。あ、仲間達も同等です。どうでしょう、私の話を受け入れてみてはいかがですか?」


マックスウェルの話を聞いたカービィは首を横に振りながら答える。


カービィ「・・・マックスウェル。キミの動機はまっとうなものだよ。それは否定しないよ。だからこそ、キミを止めるよ。それが人にとっては幸福じゃなくても、ボクはいつでも食べたり寝たり時には戦ったりするプププランドやチェリーワールドが好きなんだからね」


カービィの決意を聞いて交渉決裂とみなしたマックスウェルはキーラに指示しながら言う。


マックスウェル「では交渉決裂とみなしたということで力ずくでも従わせてもらいましょうか〜」
モードレッド「!!姫!!」


モードレッドがカービィの前に立った後、キーラが攻撃を繰り出した!


あいり「!!モーさん!!」


ドッ


カービィを庇ったモードレッドは自分の消滅を覚悟したが、目を開けるとそこには黒いドラゴンが身を挺した上でまた自分達を庇ったのを見た!


しおん「あの黒いドラゴンがまた・・・!」
パーシヴァル「・・・!!」


すると、パーシヴァルは驚いた拍子で自分の聖槍ロンギヌスを落としてしまった!


クロス「どうした!?」
パーシヴァル「こんなところでそんな・・・!?」


モードレッドは自分を襲わずに見続けるその黒いドラゴンにそっと触れながら声をかける。それは自分がずっと放っておけなかった人物の名前・・・!






モードレッド「タママ・・・?」






モードレッドに呼ばれたことでそのドラゴンは優しくグルグルと鳴らした後、キーラとダーズを攻撃するために飛んだ!


しおん「ウソよ!?そんなことって・・・!!」
クロス「あの時と同じドラゴン化だったか・・・!」


攻撃してきたタママドラゴンの姿にマックスウェルは驚愕していた!


マックスウェル「嘘ですよね!?姿がないなと思ったらドラゴンに変化していたなんて!だけど、この仮想空間が滅ぼされない限り、私にはこの不死性がーーーーー」


マックスウェルがそう言いかけた時にタママドラゴンは彼に普段よりも威力が上がったタママインパクトを放ったことで彼はこの世から消し飛ばされて行った・・・


茶々「あの悪魔を一撃で・・・!」
アタランテ「そうか、今の彼は過去も今も超越した姿だからか・・・!」


今もなおキーラとダーズを攻撃し続けるタママドラゴンを見てモードレッドは彼の名を呼ぶ!


モードレッド「タママ!!「ザクッ」






しかし、その直後にタママがダーズに不意打ちを喰らう形で貫かれた・・・!






それを見た全員が唖然となるが、キーラとダーズはそれで元の姿に戻ったタママを自分達の和解の証として光と闇の石の中に閉じ込めた!


モードレッド「ああ・・・あ・・・」
パーシヴァル「やめろおおおおおー!!!」


それを実行したキーラとダーズは喧嘩をやめた後に今度は一行を自分達の敵として目をつけ始めた!


カービィ「早く三人とも助けに行かなきゃ!!」
あいり「モーさん、ショックなのはわかるけどしっかりして!!」
モードレッド(オレのせいだ・・・オレの・・・!!)


モードレッドが自責の念に駆られる寸前にカービィは誰かが歩く様子を見た。


カービィ「あ・・・」


今も俯く円卓の叛逆騎士は「幻覚」として見覚えがあった少年に静かにつぶやいた。


モードレッド「何だよ・・・今度はオレを嘲笑いに・・・」


しかし、モードレッドがぱっと顔を上げた!その少年は・・・






カービィからもらったあの時のマキシムトマトを自分に差し出そうとしているからだ・・・!






モードレッド「お前は・・・幻覚じゃなかったのか・・・お前は・・・!」


ようやく姿を現した少年は微笑いながら答えた。






少年「モードレッド。まだ間に合う。俯く暇があるのなら、彼らを助けるんだ」






最終話に続く・・・!






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