二次創作小説(紙ほか)

最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。(その1) ( No.314 )
日時: 2024/10/11 17:03
名前: 桜 (ID: /4zHEnTD)

今回で最終話です!
あと、いずれ来るであろう第5部との繋がりもちょこっと!






ーーーーーみんなと一緒に戦いたかった。


たとえ性別を偽ってでも、笑顔が浮べなくなってもーーーーーそれでも最期まで共に戦いたかった。


それなのに、こんな病弱な身体を押してまででは許されなかった。暖かい陽の光を浴びる縁側の布団の上で私は嘆きながら願った。


「最期まで一緒に戦わせて下さい」と。






ーーーーーわしは聞こえなかった。


自分を嫌う生母の言葉も、自分を慕う弟の言葉も、自分を妄信する家臣の言葉も。


一部は例外だったが、家臣の謀反による本能寺の炎に包まれる中で結局憎みきれなかった。


「それ自体は是非もない事」と。






・・・我らの和解はこの人柱を以て完了した。


あとはこの仮想空間を破壊した後にチェリーワールドを滅ぼすのみ・・・


カービィ「そんなこと認めるかぁぁぁぁぁー!!!」


その直後に対光の勢力班があるドラゴンの背中に乗りながら飛んできた!
なぜ、ドラゴンがもう1体いる!?


モードレッド「そんなことよりもまずはタママを返せよ!!タママ!!お前が大嫌いなひとりぼっちでこんな奴らの人柱で死ぬようなことがあったら絶対許さねーよ!!」


すると、モードレッドの言葉を聞いたタママの石が微かに聞こえた。
・・・モー、公・・・?


ツースト「!!タママの声が!お前らタママを呼びかけろ!!」
パーシヴァル「・・・っ!!」


すると、パーシヴァルもタママを呼びかけた!


パーシヴァル「タママ!!私はキミに感謝している!傷だらけの三つ巴から逃げて西澤家の執事として働き始めた私をキミは友のように接してくれた!キミの仲間達や円卓にも再び出会わせてくれた!だから、戻って来なさいタママ!みんなで一緒に帰るんだ!!」


パーシヴァルに続いて他の人物達も声をかけた!


あおい「タママ!!」
あいり「タママー!!」
フラン「ウゥー!!」
サン「タママぁー!!」


みんながタママを必死に呼びかける姿を目にした茶々は呟く。


茶々「こんな小さい童達が・・・わらわよりもこんなにしっかりしておるのか・・・」


舐め腐りおって・・・運命はいつだって残酷だ!!
すると、これまでの造られしボス達の影の玉が一斉に出て来始めた!


クロス「余計なことを・・・!」
あいり「私達はあれを対処するわ!カービィは戦いなさい!」
モードレッド「当然お前もこっち担当だ!ジーク!」


すると、ドラゴンから元に戻った少年ーーーーーキャスター、その真名ジークは頷く。


ジーク「ああ。最後まで共に戦おう!」


彼らの決意を聞いたカービィは静かに頷く!


カービィ「みんな、無事でいてね!」
サン「それはこっちのセリフアル!」


カービィ以外の全員が四つの造られしボス達の影の待つ空間の中に入り、一人残ったカービィはコピー能力・ビームに変身しながらキーラとダーズの方に向ける!


カービィ「さぁ、来い!ボクはピンクの悪魔だぞ!」






一方、それぞれ造られしボス達と戦っていた対光の勢力班は少ない人数もあって次第に苦戦してきていた。


あいり「もー!!なんでギガクッパがパワーアップしてますのよー!!」
ツースト「一度倒されたことでパワーアップしやがったかー!!」
モードレッド「こんな最悪の強化みたいなことしやがって・・・!!」
シルク「ヤバイよー!!」
クロス「私の天羽々斬もこれ以上はもたない・・・!」


あおい「ぽぽか、ガレオムが突進する!逃げろ!」
ぽぽか「もう少しデータ解析したらわかるようになると思いますが・・・!」
アタランテ「前よりも強化していたようだな・・・!」


しおん「ジーク、リオレウスが威嚇してるわ!気をつけて!」
フラン「ウ!」
ジーク「あれは竜の力をさらに借りればいいんだが・・・!(竜の姿に変身中」


茶々「きゃあああああー!!!助けてぇぇぇぇぇー!!!」
パーシヴァル「茶々様、逃げないで!」
サン「バカ!!うろちょろするんじゃないネ!あのガノン(時オカの)に余計狙われるアル!!」


造られしボス達は前に相対した時よりも強化されており、それもあって次第に体力が削れていった。
一方のカービィは・・・


カービィ「・・・」


なんとか応戦していたが、次第に身体が限界に近づいていた。身体中が傷だらけだ。
貴様一人で何ができる。
このまま絆と共に消え去れ・・・


カービィ「ノッブ・・・沖田ちゃん・・・メタ・・・みんな・・・ごめん・・・!」


すると、ある砲弾がダーズの方に飛ばした!
誰だ!


???「ここまで来たくせにふざけんな・・・」






カッツ「図太いだけが取り柄のピンクボールが姉上を救うことを諦めるなぁぁぁぁぁー!!!」






なんとカッツがカービィを助太刀しにきたのだ!すると、彼に抱えてもらったアイレーンが降り立った!


アイレーン「カービィ!私が今来たのだ!」
カービィ「アイレーン!カッツに抱えてもらったの!?」
アイレーン「ああ、ペイペインは反対したんだがな。それに他の奴らもそれぞれの空間に助太刀に行っているのだ!」


アイレーンの言葉通り、それぞれの造られしボス達のいる空間で大半の対闇の勢力班が助太刀しにきたのだ!


あいり「寿々姫ちゃん、マサムネ、土方さん!」
寿々「こんなことをさせるなんて、人の風上にもおけんわ・・・!」
マサムネ「土方、行けるか!?」
土方「ああ。この新撰組・土方歳三がいざ参る!!」


斎藤「こいつには僕の無敵の剣で十分だ!」
山南「あとは斎藤君に任せて援護をお願いします!」
ぽぽか「はい!」


利休「利休パンチ!この利休を怒らせるとただじゃ済みませんよ〜」
ジーク「その足でどうやって浮いたんだ!?」


ペイペイン「今こっちは我が主の要望であんなシスコン男に抱えられて憤慨してるところだろうがぁぁぁぁぁー!!!(ムチでガノン(時オカの)に攻撃してる」
ハンドレッコ「メイド、彼はちゃんとマスターをカービィのところに連れて行ってるよー;」
森「茶々様、無事みたいだな!」
茶々「森君!なんでこんなところに!?」


茶々の問いに森はくわっとなりながら答えた!


森「殿下がこの呪符で俺達を連れて行ってくれたんだぜ!自分の消滅と引き換えになぁ!」
茶々「!」
森「大殿とあの桜セイバーを救うための呪符も作るなんてなぁ!大殿や茶々様にはちゃんと自分から謝ればよかったのによぉ!」


森から秀吉の去就を聞いた茶々は涙ながらに笑顔を浮かべた・・・


茶々「殿下・・・!ちゃんと謝ればよかったのに、これはずるいしぃ・・・」


一方、同じように聞いていたカービィに対してカッツはその呪符について説明する。


カッツ「この2枚の呪符は姉上とあの顔色の悪い田舎侍を助ける用の鍵です。姉上の方は僕も行きますけど、何があっても連れ戻してやって下さい・・・!」
カービィ「うん!」
アイレーン「おい、カッツ!」


アイレーンはその呪符のうちの1枚を持ってカッツに背中を向けながら話す。


アイレーン「貴様の今の働きに免じて礼を言うのだ。要望があるならあとで聞くのだ」
カッツ「田舎侍のマスター・・・」


カッツはアイレーン本人からの賛辞の言葉を聞くが・・・


カッツ「いえ、それは姉上の要望になるのでいいです(きっぱり」
アイレーン「貴様は本当に地獄に落ちる奴なのだー!!!」


何をする!?
アイレーンが半泣きになりながら呪符を使ってキーラの目に飛び込んだ後、カッツはカービィに話しかけた!


カッツ「僕も必要不可欠なのですが・・・あなたが行くことは姉上を魔王にすることになる。それでも姉上を絶対助けてやれ!」
カービィ「うん!」


カービィとカッツは呪符を使ってダーズの目に飛び込んだ!
な・・・に・・・を・・・

最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。(その2) ( No.315 )
日時: 2024/10/11 17:05
名前: 桜 (ID: /4zHEnTD)

ーーーーーああ。もう何度目の死に際なのだろう。


なぜそれを繰り返すのかもうよくわからない。


私はそこまでして生きたかったのか・・・


アイレーン「違うのだ。貴様は最期まで新選組と一緒に戦いたかっただけなのだろう」


私の手を取りながらいつの間にか入ってきた小さな獅子の少女は呟く。あなたに何がわかるのですか?


アイレーン「・・・わかるのだ。貴様がたとえ笑顔をなくしてでも新撰組を大切にしていたことに。私も自分のバンドやお兄ちゃまが大事だからな。恋愛となれば別だが」


色恋を優先させる類ですかあなたは。私は小さいのに偉そうな方は苦手な方です。


アイレーン「私はこの世の闇を統べる者だからな。貴様も貴様でやるべきことがあるのだろう?」


すると、この空間に光が広がり元の霊基に戻った沖田はアイレーンに訊ねる。


沖田「・・・いいのですか?私で」


かつて弱かった沖田総司の命を繋げるのを願った者がいた。それは沖田が世界を救うことの、彼女のもう一つの可能性となった。
そうだとしても、あなたはそれでも共に戦うか?






アイレーン「良い。私が連れていくのだ。たとえ共に地獄の果てまで落とされようとも!」






ーーーーーああ、この炎が消えるのはいつだろう。


自害を果たしたというのに未だに灰となる様子がない。


わしは何を果たそうとしているのか・・・


カービィ「キミは魔王となるんじゃなかったの?」


なぜかピンクの丸い玉がわしの前にいた。なぜそんな慈愛に満ちたような目で見る?


カービィ「ボクはピンクの悪魔だよ?慈愛があるなんてそんなんじゃないよ」


じゃあ、その悪魔はなぜ小さな身体でわしの手を取ろうとするのじゃ?


カービィ「たとえ第六天魔王だとしても、キミと友達になりたかったから」


すると、炎がふっと消えていき、ノッブはカービィを見ながら呟く。


ノッブ「・・・良いのか?そなたを傷つけることになるかもしれぬぞ?」


織田信長は尾張の大うつけ。後に第六天魔王とも呼ばれる恐ろしき武将と呼ばれる怪物。
それでも、キミは彼女と共に歩くか?






カービィ「いいよ。一緒に歩こう。ピンクの悪魔としてキミを、炎をも包み込む魔王にする!」






ーーーーー令呪を以て命じる。






この仮装空間と両者の化身を、
叩っ斬れ!沖田総司!/焼き尽くせ!織田信長!

最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。(その3) ( No.316 )
日時: 2024/10/11 17:08
名前: 桜 (ID: /4zHEnTD)

その時に二つの光が両者の化身の目から放った。これによりそれぞれの造られしボス達の待つ空間から全員が半強制的に帰還された。


ツースト「いでっ!!何なんだ・・・」
あおい「あれは・・・!!」


彼らが空を見上げると、そこには・・・!






魔神セイバーと化した沖田総司と魔王と化した織田信長、彼女達の背中に抱えられているそれぞれのマスター達が君臨した・・・!!






斎藤「沖田ちゃん!」
カッツ「姉上えええええーーーーー!!!」
パーシヴァル「!」


すると、パーシヴァルは今のノッブを見たことで何かに気付いた!


パーシヴァル「信長殿の霊基がクラスチェンジしている!?これはアヴェンジャーだ!」
マサムネ「アヴェンジャー!?何だよそれ!」
山南「エクストラクラスの一つですよ。「復讐者」という意味です。でも、今の信長殿はキーラとダーズに対する報復のためにアヴェンジャー(復讐者)となったものです・・・!」


その証拠にキーラとダーズは驚きのような目で見ていた。そう、織田信長こそがこの仮想空間における抑止力として喚ばれた英霊(サーヴァント)だった・・・!!


カービィ「わぁ、おっきいー!」
魔王信長「カービィ、そんなにはしゃぐな。落ちるぞ」
アイレーン「沖田。行けるか?」


アイレーンの言葉に魔神セイバーの沖田はこくりと頷いた。


アイレーン「そうか。なら、行け!」


アイレーンからの指示を受けて、沖田はキーラの方に剣を構えた!その剣先から・・・






光り輝く極太ビーム、「絶剱(ぜっけん)・無穹三段」を・・・!!






キーラの絶叫と同時に魔王信長もダーズの方に炎を広がらせた!


カービィ「ノッブ!」






魔王信長「炎の灰に消えるがいい。波旬変生・三千大千天魔王!!!」






両者の化身は復活した時に恐れていたものが新たにできていた。それは織田信長と、沖田総司という抑止力の存在を。それで今まさにキーラとダーズはこの世から消し飛ばされて灰に消える状態・・・
ーーーーーそんなこと、認めんぞ!!!


カービィ「!!?」


キーラとダーズは最後に残っていた僅かな力を振り絞ってカービィ達を捕えた!


あいり「みんな!!」
ペイペイン「アイレーン様ぁ!!!」


ははは、我らは倒されたが貴様らはその道連れだ!!


???「ーーーーーそんなことは、させない」


すると、ある黄昏の大剣が四人を縛りつけたツルを全部切り取った!あの後に生還したジークフリートだ!


ジークフリート「ジーク、四人を助け飛べ!」
ジーク「!ああ!」


四人は竜に変身したジークの背中に乗る形で助けられ、両者の化身はジークフリートを睨みつける。
ーーーーー貴様、星のカービィ達によって脱獄したのか!!


ジークフリート「俺を殺しても構わない。来たのが俺だけならば」


すると、ダーズの目に剣が貫かれた!あの後に目を覚ましたクリームヒルトだ。


クリームヒルト「これは私の夫を嘲笑してくれた罰よ?しっかり斬られなさい・・・」


すると、両者の化身の前にはブラックホールが広がっていた!これは悪魔の道化師の・・・!
いつのまに・・・!!






そしてその目には、仮面の剣士の最後の切り札が斬りつけた。


メタナイト「これは私のカービィに手を出した事への報いだ!!!」






最後の最後で目を覚ましたメタナイトにトドメを刺されたことにより、両者の化身は絶叫を上げた末に消えたことで仮想空間が崩壊し始めた!


土方「!ここはもう崩壊する!急げ!」


すると、モードレッドが不運にも足場から崩れてしまった!


モードレッド「っあ」
あいり「モーさん!!」


距離のあるあいりが彼女の手に伸ばしても間に合わず、このまま転落するかと思われたが・・・






タママ「モー公!!手を・・・!!」






両者の石が割れたことにより解放されたタママの手を、モードレッドは気付いたら咄嗟に掴んでいた・・・








ある空間の場所。その中に一人いたカービィはある声が聞こえた。それはかの邪竜の・・・


カービィ「ああ。やっぱり、キミだったんだ」


気付けば、花の舞うある庭園にいるーーーーー邪竜ファヴニールがカービィの目の前に立っていた。


ファヴニール「正確には名乗っているだけに過ぎないが。あのオタマジャクシの彼とそのサーヴァントを助けた後に両者が分断されて、それで療養のために彼だけを連れて行こうとしたけど、その彼から竜にしてくれと頼まれたんだ。何があったかわからないけど、話を聞いて納得した。自分のサーヴァントはもちろんだが、モードレッド達を陰ながらでも助けたいと」
カービィ「それで竜にしたってこと?」
ファヴニール「もちろん監視付きとして俺から端末体を造り出して送り出した。今まで幻覚にしか見えなかったのは、端末体の俺が彼に力を宿し続けていたからだ」
カービィ「じゃあ、タママが貫かれたからキミの端末体は力を強制的に取り戻されたんだね・・・」


邪竜ファヴニールは話を続けた。


ファヴニール「今回のことでもう一つ興味はあった。それはジークフリートやクリームヒルトがあの仮想空間に召喚されていたこと、打倒マックスウェルの悪魔のために明智光秀が通信越しに取引を持ちかけてきたこと。俺はそれに最低限の協力はした。まあ、まさか彼の崇拝する織田信長が復活したキーラとダーズに対する抑止力としてキミの前に召喚されたことは予想外だったが」
カービィ「じゃあ、ノッブは抑止力としての役目が終わったから消滅しちゃうんだね・・・」


すると、邪竜ファヴニールはそれに対して首を横に降った。


ファヴニール「確かに彼女は抑止力として消滅している。だけど、あの仮想空間が壊されても現界しているよ」
カービィ「え?何で?」
ファヴニール「あの端末体が事前に自分から切り離したから居続けられるのはあったけど・・・きっとキミの主君であり・・・かけがえのない友達としての「織田信長」が現界しているんだろう」
カービィ「ノッブが・・・?」


すると、邪竜ファヴニールがカービィの頭を優しく撫でながら言う。


ファヴニール「さぁ、行っておいで。俺の端末体もそうだが・・・もし、あるお人よしなライダーに会ったら・・・「あの庭園でジークに会った」とだけ言ってくれーーーーー」






気付けば、カービィは目を覚ました。そこは元のチェリーワールドのいつもの野原であり、その横には・・・


ノッブ「カービィ!無事じゃったか!?」
カービィ「ノッブ・・・?」


元のアーチャー霊基に戻っていたノッブの姿を見たカービィはすぐさま涙ながらに彼女に抱きついてきた!


カッツ「はあっ!!?姉上に何して」
ノッブ「信勝、良い。今は下がれ!」
カッツ「ぐぬぬ・・・;」


気付けば、カッツの他にも生き残っていた織田組やジククリ夫妻、そしてジークもなぜか飛ばされる形でこの世界に現界していた。これにはアタランテも驚く。


アタランテ「汝らはあの両者の化身を倒したら消滅するのでは・・・!」
森「それが俺らも驚いてたんだよ。誰かが俺達に力を与えたみてーだな!」
沖田「もうあんなのはゴリゴリです〜・・・;(吐血」←元の姿に戻った
アイレーン「お疲れなのだ」


すると、モードレッドは近くで倒れ込んだタママを見て駆け寄った!


モードレッド「タママ!」
パーシヴァル「無事なのですか・・・!?」


すると、仰向けの体勢に変えられたタママはぐったりしながらも、力なく微笑って呟いた。


タママ「み、見ないでぇ・・・」
モードレッド「!タママぁ!!」


モードレッドがタママに抱きつく中で、ジークフリートはツーストに聞く。


ジークフリート「俺達はどうするつもりだ?」
ツースト「あんたらはスマブラ屋敷に連れていくから。大丈夫だ、常駐してるサーヴァントは一ちゃんや山南さんに続いて結構いてるんだぜ。ああ、あとはあんた、ジークとか言ったな?」
ジーク「それがなんだ?」
ツースト「女子会とかであんたの名を度々口にしながら話してるサーヴァントがいるんだよ。よくわからないが、そいつがあんたに会ったらめちゃ嬉しがると思う。いや、男でも女子会に呼ばれるのは不思議なんだが;」
ジーク「?」


生き残った織田組もスマブラ屋敷に連れていくことになり、あいりは安堵していた。


あいり「よかったですわ・・・」
モードレッド「そうだな。あんな仮想空間に閉じ込められた父上達も帰還できたし・・・ぎゃああああああーーーーーー!!!」


何かを思い出したモードレッドの突然の絶叫に大半の全員が驚く!


ぽぽか「どうしたんですか!?」
モードレッド「色々あったから忘れてたんだが、せめてもの聞いてくれねーか・・・;」
あおい「いいですよ。何があったんですか?」
モードレッド「前にマスターとサーヴァントは魔力を共有していると聞いてるよな?」






モードレッド「姫がノッブのマスターになったことに関するメタナイトに対する言い訳を、忘れてたんだよ・・・OTL」
一部の人達全員「はあああああーーーーー!!!?」






モードレッドの話からノッブがカービィのサーヴァントになったことしか知らされていなかったあいり達もようやく事の重大さに気付いた!カービィの魔力が、ノッブに使われるということは・・・!!


あいり「ちょっとどうしますの!!?メタナイトがノッブのこと知ったら・・・!!」
あおい「お前、自分の姉を守って下さいよ!誰よりも大事な大切な姉上なんでしょ!?殺されますよ!!」
カッツ「なんで僕の姉上が殺されるんだ!!?」


事の重大さを知ったパーシヴァルはなぜか横を見ながら驚く一部の人達を見て咎めた!


パーシヴァル「ちょっと!一緒に方法を考えて上げてくださいよ!このままじゃ、信長殿が・・・」


すると、パーシヴァルもそれを見て同様に驚いた。なぜなら・・・






メタナイト「私のカービィのサーヴァントになった奴はどこだ?|(^ω^####)」






メタナイトが赤くなった目が全く笑っていない表情で、ギャラクシアを構えているからだ!!その様子から話を聞かれたことを即座に察した。


あおい「それならここにいますよ;(カッツに指を指す」
カッツ「なんで差し出すんだ!!いくら姉上と同じ顔でも姉上の方が」
メタナイト「姉?」


すると、メタナイトはいつの間にか泣き疲れた様子ですやすやと眠っていたカービィに膝枕をしているノッブを見た!


ノッブ「なんじゃ?ああ、お主が・・・」
メタナイト「き さ ま か」
モードレッド「もうめちゃくちゃだーーーーー!!!!」


その後、メタナイトがノッブを殺そうとしたのをツーストや森を始めとした一部の男子組が必死に止めた最中に起きてそれを知ったマルクもノッブをブラックホールで吸い込もうとしたためモードレッド達が力ずくで止めたのは言うまでもない。






一方のとある場所。その岩の上に騎士の男が立ちながら言った。


騎士「ーーーーーマックスウェルは散りましたか」
魔女「はい。あなたが残念がるのは意外ですね。ステータスもつかない最弱だから切り捨てるおつもりだったのに」
騎士「それがまさかあんな空間を作るほどの宝具持ちだとは思わなかったのです。惜しいことはしたと思います」


騎士はマックスウェルに合掌した後、魔女に訊ねる。


騎士「そういえば、あの中に何か調べ物をしていた者はいましたか?」
魔女「いいえ、その様子はありませんでした。ただし、最初から無事だった円卓の騎士が一人だけいましたが」
騎士「そうか・・・まあここまでは見抜かれなかったのはまだ良いのです」


すると、魔女はすくっと立ち上がった。






魔女「戻りましょうか。私達の住む国ーーーーーフェアリーナイト王国に」
騎士「はい。そろそろ私達の主君から、ひとときだけの帰還令を出されるので・・・」

最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。(その4) ( No.317 )
日時: 2024/10/11 17:11
名前: 桜 (ID: /4zHEnTD)

その数時間後の一行はとぼとぼと歩きながら仮想空間から解放された仲間達の元に向かおうとしていた最中にカービィは呟く。


カービィ「そういえば、みんなは心配してるかな?」
モードレッド「解放された直後にいきなりの無断外泊発覚と今回の事件の後始末、さらに言えばまた複数のサーヴァント達をも連れてきたもんな・・・しかも、一人は姫のサーヴァント・・・;」


一行が遠くからひょこっと屋敷を見たら・・・






たくさんの亜空軍の残党も巻き込んで赤いサイレンをガンガンと鳴らしながら指示を行う仲間達の姿があった!(爆弾投下)






大半の全員「めちゃくちゃ捜索中ーーーーー!!!?」
クロス「どうするんだ?逃げるか?」
タママ「ボクのテレポート能力を使って、少しずつ運べたらなんとかなるんですけど・・・;」


すると、その大捜索に参加していた一人である王ドラが帰還した一行に気付いた!


王ドラ「タママさーーーーーん!!!」
タママ「ボ、ボクが悪かったですぅぅぅぅぅー!!!」


すると、てっきり殴って来るかと思っていた王ドラがタママをぎゅっと抱きしめた!


タママ「えっ!?」
王ドラ「おかえりなさい・・・!」


よく聞いたら王ドラの涙ぐむ声が微かに聞こえた。やはりなんだかんだ言って心配だったのだろう・・・。


モードレッド(悪魔の目にも涙か・・・)
クルーク「王ドラ!?みんな帰って来たの!?」
ノッブ「!」


すると、ノッブはクルークの姿を見て驚愕した!


ルカリオ「メタナイトも無事か!?って、またサーヴァントが増えてるのか!?」
ノッブ(まさか、そんなーーーーー)
クルーク「えっと、キミ達は・・・?」






ノッブ「クルーク・・・?」






カービィ「え?」


ノッブの言葉に大半の全員が驚いた!クルークはクエスチョンマークを浮かべながら聞く。


クルーク「キミは、もしやカービィがキミのマスターになってるの?」
ノッブ「・・・!」


すると、ノッブはいつもの顔に戻しながら話す。


ノッブ「・・・そうじゃ。わしはアーチャー、真名は織田信長。気軽にノッブと呼んでも構わぬ」
クルーク「織田信長!?でも、ナーガさんも似たようなものだから別に嫌悪とかはないんだけど・・・」


すると、ノッブがクルークに抱きついた!


カッツΣ(°益°#)!!?
アイレーン「なぬ!!?」
クルーク「えっ!?」


少ししてからクルークから離した後、ノッブは頷きながら話す。


ノッブ「ではこれからよろしく頼むぞ!」


ノッブは「わしは少し散策に行ってくる」と市街地を散策しに行ったあと、我に返ったツーストはクルークに問い詰めた!


ツースト「おい!今度はどういう女だ!!?」
クルーク「知らないよ!会ったこともないし!!」
カービィ(ノッブ・・・?)


すると、アイレーンが思わずわっと泣き出した!


アイレーン「私というフィアンセがありながら、他の女に懸想など・・・!!」
ペイペイン「七三メガネ、死ぬ覚悟はあるか?(武器を取り出す」
クルーク「ちがあああああーーーーーう!!!!」






それから数日後、スマブラ屋敷近くの展望台では利休は罰が悪そうな顔で茶々に告げようとしていた。


利休「茶々様。あなたに言いたいことがあるのですが、私は・・・」
茶々「月島あいりが、わらわの母上ではないことを知っておるぞ」
利休「!」
茶々「じゃが、月島あいりも含めてこんなに面白い奴らがいるなら・・・」


茶々は濁りもない微笑みを浮かべながら利休に告げる!


茶々「この世界にいても構わないし!」
利休「そうなのですか・・・」


流石織田信長の血を引く者だと、利休は胸を撫で下ろした・・・。






ジーク「なんか色々と騒がしいのばかりだな・・・」


スマブラ屋敷、ジークはスマブラファイター達はもちろん遊びにきていた人達の個性的な面々にも驚いていた。思わず見ていたその時・・・


サンソン「またスパイの仕事で大怪我ですか;」
エージェント「仕方ないだろ!俺と撃ち合った香港マフィアが目を撃ちやがったんだからな!」
アストルフォ「どっちもどっちだ・・・ジーク!?」


すると、ジークの姿を見たアストルフォが嬉しそうな顔でジークに駆け寄る!


ジーク「ライダー?」
アストルフォ「そうだよ!ジーク、この世界に来たんだ!」
エージェント「ジーク?ああ、もしかしてあんたがアストルフォが言ってた・・・!」
ジーク「それよりも医務室に行ってくれ;」


一方、トレーニングルームにある鍛錬の間で他の剣士組と共に剣の修行をしていたジークフリートをモニター越しに見ていたクリームヒルトはむすっとしていた。


クリームヒルト「私をほったらかしにして、よくこんな剣の鍛錬を・・・」


すると、彼女に近づく足音が聞こえた!振り向くと、そこにいるのは円卓の妖弦騎士・トリスタンだ。


トリスタン「あなたがいると聞いてましたので。その・・・」


すると、クリームヒルトが何かを取り出しながら言う。


クリームヒルト「あなたが余計なお節介をかけたから、あいつらに逆らえたんじゃないの」


彼女が今も大切に持っているそれは・・・






あのシチリア騒動の時にそれぞれみんなの笑顔が描かれたサイン色紙だった・・・!






トリスタン「・・・」
クリームヒルト「安心しなさい。これは絶対に返さないから」






カービィ「ノッブが帰って来ない・・・;」


一方、カービィ達はあれからノッブが帰って来ないことに不安を感じていた。


土方「やっぱりお前が嫉妬で殺そうとしたからじゃねーか。責任は取れよ」
メタナイト「仕事でやった貴様だけには言われたくない;」
沖田「ノッブが帰らないなんてないと思いますけど・・・」


すると、ツーストのスマホに電話が鳴った!


ツースト「はい」
ガウェイン「私から告げます!今すぐあれを破壊なさい!」
ツースト「は!?何をだよ!?」
ガウェイン「我らのキャメロット城の隣にあんな日本のお城みたいなのができてるんですよ!」


それを聞いたカービィ達が向かうと、そこには本能寺とよく似たお城がキャメロット城の隣に建っていた!


斎藤「本能寺か!?」
山南「これはまさか・・・」


すると、高笑いと共にその本能寺を建造した人物が出てきた!


ノッブ「西洋の言葉で言うならレプリカじゃがな!カービィも遊びに来い!」
カービィ「うん!」
メタナイト「あっ、カービィ!」


本能寺建造でぐだぐだが広がっている最中を見たあいりはため息を吐く。


あいり「あーあ、あんなんで大丈夫なのかしら?」
アイレーン「大丈夫なのだ」
モードレッド「まあ今のところは危害はないし、いいか・・・」






炎。炎。炎。


その中にある小さな、光り輝く灯火の星。






おしまい






「後書き」
今回の外伝は元々織田組は前回ので敵ポジションとして出す予定のサーヴァント達でもあります。しかし、前にも申した通り、キャラが多すぎるという理由から一旦ボツにしてからその消化も兼ねて次の外伝の内容を考えたところをスマブラSPの灯火の星をプレイしたことでその内容にインスピレーションを受けて今回の執筆に思い至った形となります。展開としてはジェットコースターみたいな感じにギャグになったりシリアスになったりぐだぐだシリーズに近い;
タママドラゴンについては第四部の最後にも出してないと思ってこの外伝でポン。夏のシチリアの前後編の続きだと意気込んだ勢いでジククリ夫婦やジークも出しちゃったよ。色々伏線も出てきたけど、どうやって回収するんだ。
とにかくやっと、このお話でぐだぐだシリーズの看板(?)のサーヴァントの片方を出せました。さらにぐだぐだになる予感するが、大丈夫なのか・・・?






よかったけど・・・感想OK