二次創作小説(紙ほか)

湖の円卓騎士vs仮面の剣士(その1) ( No.337 )
日時: 2024/11/28 17:00
名前: 桜 (ID: nHQBOu.t)

サーヴァントvs○○○シリーズ、第二弾!正直この二人の本格的なやりとりを書きたかったってのもある。






「小ネタ」○○○○ぶどう


トリスタン「ぶどう狩りですか」
以蔵「わしらにも分けてもらえるから行くぜよ!」


東京から少し離れた郊外で催されたぶどう狩りに円卓の妖弦騎士と幕末の四大人斬りの一人が行ったら・・・


???「助けてぇー!!」
以蔵「!?害獣に襲われちょるんか!?斬りに行くから今待ちとうせ・・・」






ドラえもんズ「ぶどうを取り合いしたら絡まったぁぁぁぁぁー!!!」
以蔵「ドラドラぶどうかぁぁぁぁぁー!!?」






まさかのドラえもんズがドラドラぶどうに(笑)トリスタンは聞く。


トリスタン「今取りますのでなぜこうなったか教えてくれますか?」
王ドラ「ここで一番大きなぶどうを見つけてそれで私達で誰が取るかで力尽くでの取り合いに発展したら茎が絡まっちゃって・・・OTL」
以蔵「そのドラドラぶどうの方が一番レアなんじゃが」


ちなみに元ネタは漫画版のドラえもんズSPの第2巻にある巻末4コマの一部から。ドラドラぶどうは面白すぎたw






とある日の昼下がり。スマブラ屋敷の近くの森ではーーーーー






メタナイト「はっ!」
ランスロット「っ!」






何やら仮面の剣士とプロキオンのサーヴァント・セイバー、ランスロットが剣試合を行っていた。この戦いはランスロットが望んだはずなのだが・・・


ランスロット「一時撤退だ!」
メタナイト「!」


ランスロットがダッシュで撤退した後、メタナイトは剣を下ろしながら言う。


メタナイト「・・・円卓の騎士は強さを持ってでも肝心な時に臆病さを持つ者ばかりか・・・トリスタンのは別問題だが。追うか」


一方、ランスロットは一旦逃げ切れた後に叫んだ!


ランスロット「確かにあの剣士との戦いは私が望んだこと。なのだが・・・こんなはずじゃなかったのにぃぃぃぃぃー!!!」






今回はランスロットvsメタナイトの対決

湖の円卓騎士vs仮面の剣士(その2) ( No.338 )
日時: 2024/11/28 17:02
名前: 桜 (ID: nHQBOu.t)

今回の発端






一体なぜこうなったのか、それは2時間前・・・


以蔵「はぁ?わしにメタナイトとの対決の仲介役を頼むと?」


ランスロットはガウェインと共に岡田以蔵にメタナイトに対決の仲介をするよう頼んでいた。


ランスロット「お願いだ!報酬は相応のものを渡すと約束する!」
以蔵「(プロキオンがランスロットと話すように言ったのはこれか・・・)わしが言うのもなんじゃが、そんなもん自分で頼めればえい。人伝にやったとしてもあやつの心は響かん」
ランスロット「OTL」
ガウェイン「酷い割に何気にぐっとくることを言いますよね貴方・・・;」


その様子を見た以蔵は一息ついたあと発言する。


以蔵「・・・じゃが、それなら方法があるき」
ランスロット「!本当か!?」
以蔵「おん。付いて来んかい」


二人が以蔵に連れられた場所はスマブラ屋敷の食堂にある調理スペースだった。


以蔵「心配せんでも、マスハンから許可もらってるき」
ガウェイン「調理スペースで何をするんですか?」
以蔵「決まっちょる。作るぜよ!」


割烹着に着替えた以蔵は宣言する!






以蔵「料理じゃ!ちょっとしたもんでもえい、弁当作りじゃあ!(ドヤッ」






急に弁当作りを言い出した以蔵にガウェインは答えた。


ガウェイン「マッシュですか??」
ランスロット「マッシュを行うつもりか!?つか、なんで弁当作りなんだ!?」
以蔵「食いしん坊のカービィや大王とは違うのはわかるが、奴はそれでも食べるのは嫌いやなさそうやき。所謂良い気分にさせることの一環じゃな。王ドラがメタナイトに厄介事を頼む時もそんな感じぜよ」
ランスロット「うぐっ・・・;」


程なくしてそれぞれのエプロン姿に着替えた二人は以蔵に何を作るのか聞く。


ガウェイン「何の弁当を作る気ですか?」
以蔵「カラフルでないといい気分はしちょらんから・・・卵焼き、アスパラの肉巻き、サラダ、たこさんウィンナー、ミートボール、極め付けはさくらんぼじゃな」
ランスロット「流石日頃から乱麻嬢らの弁当を作ってきただけはあるな」
以蔵「日によっては違うけど、まあこんなもんでえいじゃろ。作るぜよ!」


以蔵の指導により弁当作りをすることにしたランスロット(ガウェインはそのサポート役)は慣れない調理の手つきに苦戦していた。


ランスロット「卵焼きが焦げたんだが・・・OTL」
以蔵「少しは巻けぇ!あと、使うフライパンは丸いのやなく、長方形のじゃあ!」
ガウェイン「最近そんなのあったんですね!?」


以蔵「サラダに使う野菜はよく洗った後に切っちょればえい。わしの場合は人だと思って切っちょる」
ガウェイン「ポテトサラダはいかがですか!?(手には大量のマッシュしたポテトが入ったボウル」
以蔵「今作っちょるサラダはツナサラダじゃから、遠慮するき・・・;」


ガウェイン「アスパラの肉巻きってまずそうではないのですか?」
以蔵「いや、巻く肉のベーコンは焼く前に味をつけた方がえい。その方が美味いじゃろ」
ランスロット「全然巻けない・・・;」


以蔵「ミートボールは出来合いのもんを茹でた後、味付けに工夫すればえいから・・・って、なんがおまんのガラティーンにミートボールを茹でる鍋乗せちょるんか!?」
ガウェイン「我がガラティーンは熱を出す故コンロ代わりにもなるのです!」
ランスロット「貴卿らしいな・・・;」


大半はなんとか完成したが、ランスロットの料理のポンコツぶり(+ガウェインの全くの善意でのやらかし)に時間がかかりすぎなことに以蔵はとうとう苦言を呈した。


以蔵「おまん、戦い以外はほんにダメなやつじゃのう;」
ランスロット「ぐさっOTL」
ガウェイン「岡田殿!言うこと自体は当たってはいますが、言い方というものが・・・!」


以蔵から呆れた言葉を聞いてランスロットは落ち込みそうになったが、ぐっと耐えて彼に懇願した!


ランスロット「お願いだ、岡田殿!協力してくれる我がマスターのプロキオンにも顔向けできないし、メタナイト殿にも剣試合が程遠くなる・・!」


いつも正々堂々かつ質実剛健な合理主義者であるランスロットの弱々しい懇願を聞いて以蔵はその後ろを向けながら言う。


以蔵「さっさとたこさんウィンナーを作れい、手間取らせるなき」
ランスロット「!」
ガウェイン(粗暴で短気で知られる江戸の人斬りなのですが、根はそこまで悪くない方なのですよね・・・)


そして最後の工程としてさくらんぼをデザート用の弁当箱に盛り付けた後、ようやくメタナイトに渡せる弁当が完成した!


ランスロット「で、できたー!!」
以蔵「見た目はちょっと焦げちょるところもあるが、味は悪うないし及第点じゃな」
ランスロット「なんとか作れてよかった・・・!(ジーン」


しかし、それを面白く思わない人が約1名いた。


ガウェイン「よくありませんよ!なぜ私のマッシュしたポテトを使ったサラダを採用しなかったのですか!」
以蔵「手でじゃがいもを押し潰したやつを使ったポテトサラダは見たことないき!」
ガウェイン「メタナイト殿は容認するんじゃないのですか!?礼儀や生活態度に口うるさいところもある彼だって食事はポテトだけを食べろと言うと思います!騎士の基本をわかっている方なのですから!」
以蔵「そんなん言ったら間違いなく怒る案件じゃろ!」


二人の言い争いをよそに完成した弁当を結んだランスロットは以蔵に聞く。


ランスロット「そういえば、メタナイト殿は今何をしているのだ?」
以蔵「今スマブラ屋敷近くの森で一人本を読んでるき。日々の修行が終わった後やから多分誘うにはいいタイミングじゃ」
ランスロット「ありがとう!行ってくる!報酬はあとで渡す!」


ランスロットがメタナイトに弁当を渡しに向かった後、以蔵は頭を抱えながら言う。


以蔵「さて、問題はこの失敗作達をいつ食べ終わるかじゃな・・・;」
ガウェイン「肉嫌いの私を巻き込むつもりですか!」
以蔵「おまんもわしに嫌いなセロリを食べるよう強制させたからおあいこじゃあ!!」
ガウェイン「ぐぬっ・・・;」


すると、そんな二人に話しかけた人物がいた。先ほどランスロットとすれ違った波動を使いしポケモンだ。


ルカリオ「先ほどランスロットを見かけたが、食堂を借りたのか?」
以蔵「ルカリオか。そうやき、メタナイトに渡す弁当作りを指南したぜよ」


それを聞いたルカリオは思わず冷や汗をかいた!


ガウェイン「どうしました?まさか私達から赤い波動が出ているのですか!?」
ルカリオ「いや、そうではない;ただ・・・」


一方、ランスロットはスマブラ屋敷近くの森で本を読んでいるメタナイトを見つけた。


ランスロット(見つけた!これで気をよくしてくれたら良いのだが・・・成功すれば、仮面の騎士・メタナイトと剣を交われる!)


ランスロットは意を決してメタナイトのところに駆け出した!


ランスロット「たのもう!仮面の騎士、メタナイトーーーーー」


しかし、自分の幸運スキル:Eが発揮されたことでつまづいてしまい、そしてーーーーー






ルカリオ「カービィを誘おうとしたら先に約束していたモードレッドとゲーセンに出かけて、その後王ドラにちょっかいをかけられたから、気分が最悪だったのだ・・・;」






グシャッという音と共に本を閉じる音を聞いて、ランスロットは涙目になりながら震えた。


ランスロット「とぅわ・・・;」
メタナイト「トリと破壊魔の次は不貞ナスビか・・・」


メタナイトは台無しになった弁当のミートボールのソースで汚したマントにも目をくれずにランスロットの前に立つ。


メタナイト「まあ良い。ちょうどギャラクシアが錆になりかけていたんでな。私の頼みを聞いてくれるか?今の私はかなり気分が悪いのでな」
ランスロット「あ・・・;」
メタナイト「お前なら、解消してくれるか?」
ランスロット「ち、違うんだこれはその・・・;」


涙目になったランスロットをよそにメタナイトは自分のギャラクシアを鞘から取り出した!






メタナイト「今かなり八つ当たりしても構わないかぁ!!!」
ランスロット「とぅわぁぁぁぁぁー!!!許してくれぇぇぇぇぇーーーーー!!!」






そして今に至り、ランスロットは森の中でメタナイトから逃げているのだ。






対決(一方的な八つ当たり)勃発

湖の円卓騎士vs仮面の剣士(その3) ( No.339 )
日時: 2024/11/28 17:04
名前: 桜 (ID: nHQBOu.t)

逃亡中






ランスロット「とにかくこのままではいずれ追いつかれるな・・・だが、ここまで逃げれば一時だけでも凌げれ」


ランスロットがふと上を見ると、コウモリのような翼で飛んだ人物が下突きをぶちかまそうとしていた!


ランスロット「とぅわぁぁぁぁぁー!!!」


ランスロットがそれを咄嗟に避けた後、マントを翼に変えていたメタナイトがギャラクシアを構えながら言う。


メタナイト「まさか空から探していないと思っていないか?」
ランスロット(この騎士はマントを翼に変えてまで見つけ出したのか!?)


ランスロットはその直後に木の枝の棒を見つけてそれを自分の宝具の一つで剣と化させて逃走の道を阻む森の木の一部を割った!


メタナイト「!」


ランスロットはそれを使って再び逃げ出した後、メタナイトは木の枝の棒を手に取りながら言う。


メタナイト「ただの木の枝の棒を剣に変えさせるとは・・・」


森を抜けた後にスマブラ屋敷近くの市街地の街中に逃亡したランスロットは人混みの中に紛れつつ手速く移動していた。


ランスロット「人混みの中であれば、流石に危害を加えたりしないだろう・・・」


すると、子供連れの母親が買い物の袋を手に持ったまま足場を外しかけた!


母親「きゃっ!!」
子供「お母さん!?」
ランスロット「!」


それを見つけたランスロットが左手で母親を受け止めつつ落としそうになった買い物袋を右手でキャッチした!


ランスロット「失礼。お怪我はありませんか?」
母親「あ・・・大丈夫です・・・(王子様のように助けてくれたランスロットを見て顔真っ赤」
ランスロット「子供がまだ小さいのに貴女の大切な身体に怪我してはたまりませんので」
子供(この人、僕のことまで気にかけてる!?お父さんになんて言おう・・・;)


みなさんも知っている通り、ランスロットは普段の紳士な所作の振る舞いから多くの女性の心を射止めて狂わせており(ほぼ公式)ピクシブの漫画や絵でもその様子があります。
母親の子も父親になんて言おうか悩んだ時に・・・


ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!


ランスロットが横を見たら、ドリルスラッシュと百烈斬りで前に設置された看板を壊してまで路地裏から出てきたメタナイトだ。


メタナイト「今度は人妻をその子供の目の前でナンパか・・・!」
ランスロット(°д°)


ランスロットは大騒然とした市街地から逃げ出し、メタナイトがその後を追う。
一方、ルカリオから事情を知ってランスロットを探しに来た三人はその途中でガウェインから彼に聞く。


ガウェイン「ランスロット卿が度々口にしていたのである程度知っているつもりなのですが、メタナイト殿はどんな方なのですか?」
ルカリオ「多くの者からは謎多き騎士とされているが、貴方達と同じ騎士道精神を持ち、普段は冷徹で無愛想、目的のためには非情にもなれる純粋さを秘めている。過去には「堕落した」とされるプププランドを変えるべくクーデターを起こしたこともあった」
以蔵「もしほんに成功したらややこしいことになっちょるから、カービィに阻止されたのはよかったぜよ。あ、それはクーデターはカービィのためじゃと大王から聞いちょったわ」
ガウェイン「意外と暗い方ってことですよね?」
ルカリオ「全然違う。クーデターの際に使用した戦艦ハルバードの艦首には彼の仮面をかたどったものを使っているし、意外とノリのいいところもあり、天然の気がある;」
以蔵「あとよく高いところから現れちょるし、強い奴と戦いたいという野望はあるし、恋人のカービィに対しては一途じゃけど、そのカービィに言い寄る奴らには情け容赦あらん。わしとサンソンはカービィに懐かれたから奴から嫉妬を度々買って騒動になったきOTL」
ガウェイン「そ、それはお気の毒ですね・・・;」
ルカリオ「だが、仲間思いな一面があり、自分を犠牲にしてまで我らをも助けようとするところがあるからトリスタンやモードレッドのように畏まらずに物を介さないで話しかければ良いのではないか?メタナイトもそれの方が話には応じてくれると思うのだが」
ガウェイン「確かにトリスタン卿やモードレッドは普通に話しかけていますからね・・・」


ルカリオに諭されたガウェインはやはりランスロットに彼への伝え方のアプローチを変えるよう進言すべきか考え込みそうになったその瞬間、遠くから彼が逃げているのを見かけた。


ランスロット「待ってくれ!落ち着いてくれ!」
ガウェイン「ランスロット!申し訳ありません、実は貴方が行った後にルカリオ殿から・・・」


ガウェインがランスロットに声をかけようとしたら、メタナイトが飛びながら彼を追うのを見た!


ガウェイン「ぬんっ!!?飛べたのですか!?」
ルカリオ「ああ、やはり知らなかったのか・・・;」
以蔵「わしも初めて見た時、マントを翼に変えたのかとびっくりしたんじゃ;」


ルカリオは二人が行った場所を二人の波動で確認した!


ルカリオ「高台だ。行くぞ!」
ガウェイン「波動で行った場所がわかる貴方も相当手馴れですけど!?」
以蔵(奴の進化前のリオルのシルクもこいつほどやないが、同じ波動の力を持ったんじゃな;)


一方、ランスロットは高台にまで逃げ切れた後、また追われてないか上を見ていた。






ルカリオが何気に仕事してくれてる;

湖の円卓騎士vs仮面の剣士(その4) ( No.340 )
日時: 2024/11/28 17:09
名前: 桜 (ID: nHQBOu.t)

そして、高台にて






ランスロット「また上から飛んできてないな?どう見てもやりそう「ではないな、バカ者が」


すると、ランスロットの中心に大きい竜巻が飛んできた!


ランスロット「ぎゃあああああー!!!」


ランスロットはかろうじてそれを回避した!


ランスロット「あ、危なかった・・・あんな竜巻を正面から・・・」
メタナイト「その通り」
ランスロット「とぅわっ!!?」


さっきの大きい竜巻こと竜巻斬りを放ったメタナイトはランスロットの後ろに立ち、気付いた湖の騎士は思わず後退りする!


メタナイト「わざわざあれを回避するとは変なところでつくづくも危機管理能力を発揮する円卓騎士だな。だが、これで終わりだ。死ねっ!」


ギャラクシアを振ろうとしていたメタナイトの画面越しにある目が赤く変わったのを見たランスロットは思い出した!


ランスロット(ああ。この目だ。私がずっと剣を交えたいと思っていた、あの時に声をかけることもなくすれ違った際に見た、騎士としての目!)


そして気付いたらランスロットは取り出した自身のアロンダイトでメタナイトのギャラクシアをキンッと弾いた!


メタナイト「・・・何のつもりだ」
ランスロット「いや?貴公とずっと剣を交えたいと思っていてな。だから、名乗らせてもらう」






ランスロット「我が名は湖の円卓騎士、ランスロット!セイバーとしての私はアーサー王ただ一人に仕えた清廉なる騎士の姿だ!」






それを聞いたメタナイトは思わず驚くが、すぐにいつもの表情に戻した。


メタナイト「いや、すまない。こないだから何のつもりかと思えば、勝負の申し出で少し驚いただけだ。いいだろう。かかって来い!」


ついにランスロットとメタナイトの剣術勝負が始まった後、相対した騎士の剣さばきを見てメタナイトは分析する。


メタナイト(いつもの剣さばきを取り戻したか。しかし、これは・・・ならば!)


メタナイトは自分の翼を使ってシャトルループを繰り出した!


ランスロット「飛行能力を使って攻撃か!?」
メタナイト「この小さい身体を使っての攻撃だ。まあこの剣技を使えるのは原型だけなのは癪だが」


ランスロットが飛ぶメタナイトを正面からの斬りで決着をつけようとするが、彼が突然消え出した!


ランスロット「!?どこに・・・」
メタナイト「ディメンジョンマントで移動しただけだ」


すると、ランスロットの背後に移動したメタナイトはマッハトルネイドで攻撃を繰り出した!


ランスロット「っ!!」


ランスロットはそれに大ダメージを受け、アロンダイトも落としてしまう!


メタナイト「ほう。意外と隙が多いな。ならば最後にこれを食らえ!」


メタナイトはギャラクシアを下に突き刺した後、フォースフォールズで上から積み上げた無数の岩を落とし始めた!


メタナイト(やはり終わりか・・・)


メタナイトが勝利を確信したその直後、剣の波動が飛んできて彼はそれを弾いた!


メタナイト「!まだ動けていたか・・・」


メタナイトはランスロットが手に取っているそれを見て驚いた!さっきのとは別のただの木の枝の棒だ!


メタナイト「ただの木の枝の棒であんな剣の波動を出したのか!?そんなことあるはずが・・・!」
ランスロット「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)。生前に相手の策によって丸腰で戦う羽目になった私が楡(にれ)の枝で倒したエピソードは知っているだろう?」
メタナイト「原典には確かにそのエピソードが・・・まさか!」
ランスロット「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)はそれに由来した複数ある私の宝具の一つだ!」


ランスロットはアロンダイトと自分の剣と化した木の枝の棒の二刀流で振り落とされた岩を全部破壊しつつメタナイトのギャラクシアと再び交わり出した!さっきよりもスピードが速くなった剣さばきにメタナイトは驚愕する!


メタナイト(バカな!二刀流で岩を壊しながら私と剣を交えるとは・・・!)


だんだんと劣勢になってきた仮面の剣士だったが、それにも負けじと自分の剣技、ムーンショットを放った!


メタナイト「だが、勝負はまだ終わらぬ!」


メタナイトはアッパーキャリバーをランスロットに向けて放ったが、その直後にランスロットがふっと消えた!


メタナイト「!?どこにいる!」
ランスロット「ここだ!」


ランスロットは上から剣を構えて、そしてーーーーー






ランスロット「私は最強の剣と呼ばれている。縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)!!」






ランスロットの宝具により、メタナイトの仮面が真っ二つに割れた状態で倒れた!


ランスロット「す、すまない!仮面は大事なものだったのだろう?壊そうと思っていないが、弁償するk・・・」


すると、メタナイトが素顔を晒した状態でむすっと半泣きになった!


ランスロット「とぅわぁぁぁぁぁー!!?」


メタナイトは自分の仮面が割れたことにも気付かずに思わず戸惑ったランスロットを問い詰めた!


メタナイト「さっきからなんなんだ!ただの木の枝の棒で私のギャラクシアと交えるとはどこの離れ業だー!!?」
ランスロット「えっ、えっ、えっ、えっ」


ランスロットは割れた仮面をチラチラと見つつ頭を抱えた。






ランスロット(貴公の仮面が割れたことを言った方がいいのだろうか・・・;)






一方、他の二人と一緒に茂みに隠れつつそれを見たルカリオは安堵した。


ルカリオ「なんとかなったみたいだな」
ガウェイン「ところでメタナイト殿の素顔を見たのですが」
ルカリオ「見てないことにしてくれないか。ミンチにされるぞ;」
ガウェイン「わかりました・・・;(メタナイト殿の意外な一面が・・・;」


すると、スマホの写メの音が聞こえた!


ルカリオ「ん?誰か撮ってるのか?」
ガウェイン「いや、私ではないです。どうせ王ドラ殿かゼオ殿辺りが・・・」


二人がふと後ろを見たら、以蔵がスマホを持ちながら写メっていた!


ルカリオ「何をしている?」
以蔵「ん〜?決まってるじゃろー」






以蔵「モー公がメタ助の素顔を撮るのを成功したら報酬金を高く出すっていっちょるから、実行じゃあ〜」
ルカリオ「また首を刎ねられる真似はやめんかぁ!!!」
ガウェイン「モードレッドぉぉぉぉぉー!!!」






ちなみに後日、二人がようやく剣術対決したことを知った騎士王は・・・


騎士王「プロキオン、私とメタナイト殿との剣試合を仲介してくれませんか?彼の仮面を割りたいのです」←こう見えても隠れ可愛いもの好き
プロキオン「えぇーっ!?」


おわりー






「後書き」
ランスロットとメタナイトの本格的な剣術勝負を前からお話にしたかったのでようやく書けた喜びを持って執筆しました。内容自体はコメディ寄りになりましたが。
ちなみにうちのランスロットについてはご存知の通り、プロキオンやブラックを生み出した研究所で行われた非道な実験の中でプロキオンが無意識のうちに行った召喚に応じたセイバーで、プロキオンをシリウスに託してから数多の出来事があった旅の末に騎士王こと獅子王が率いる円卓に客将として加入していたサーヴァントとなっております。文字だけではわかりにくいので簡潔な順序をまとめていくと・・・


「ランスロットのこれまでの旅路」
ある研究所でプロキオン(後のマスター)が無意識のうちに行った儀式でランスロット召喚

研究所における非道な人道実験の内容を知ったランスロットがアロンダイトでこれを破壊させて実験に参加した科学者達も粛清(この直後に研究所に残っていた(ランスロットの粛清を免れた)ブラックは召喚に応じたデオンと出会う)

木の下で意識を失っていたプロキオンを見つけ出したランスロットはシリウスの元に連れ出し、彼にプロキオンの人として大切なことを据えた教育や剣術の指導を行うよう頼んだ後、一旦離れる

旅の中でたまたま寄った町で住民が暴れた魔獣の話をしていたのを聞き、倒すために向かった洞窟で先に魔獣を倒していた(スマブラに招待される前の)メタナイトとニアミスし、以降は彼を「同じ剣士であり、ある種の友であり、恋人であり、敵でもある騎士」と内心で評するほど複雑なライバル心を抱くようになる(メタナイトはその魔獣が恋人のカービィに言い寄ったから粛清しに行った認識でランスロットが来ていることには気付かず、ランスロットもその理由を知らなかった)

旅の中で様々な出来事に巡り合いつつ、プロキオンにことあるごとに食べ物や玩具などプレゼントを送っていたが、プロキオンがニャオニクスのルトとサリーの夫妻(クルークのニャスパーのよぞらの父母)を連れて自分の元から旅立ったのをシリウスから聞いて彼を探している最中、騎士王こと獅子王が召喚されているという話を聞いて自ら申し出て、生前の主君を召喚したという傷だらけの三つ巴悪魔に客将として招かれる

プロキオン探しを引き続き視野に入れつつ親友兼ライバルのガウェインとも共に戦える喜びで邂逅するが、生前よりも冷たい印象を持つようになったガウェインに冷たく接されたことで気まずくなり、しばらくはまともな会話もできなくなってしまう(しかし、ランスロットはガウェインの抱える事情や自分に対する真意を知らなかった)

傷だらけの三つ巴悪魔からの任務の中でようやく遠巻きであるがプロキオンを発見

そして本編である第四部後半へ・・・


こんなところで研究所のくだりについてはまた書くとしますが、ランスロットはその中でよく生き残れたなって思いますね。そういうところですよお父さん。






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