二次創作小説(紙ほか)

聖夜、君に贈り物を(その1) ( No.352 )
日時: 2024/12/24 17:20
名前: 桜 (ID: EL31vbVI)

今回はクリスマス2024の二本立て、第一弾!
今いるサーヴァントの味方陣営で公式でサンタになってるあの人がメイン!あと、ほのぼの&ちょっぴりシリアス。






いよいよクリスマス。この日は本当に欲しいものをくれた時に人々は笑顔になれます。
これはそんなささやかな贈り物を送ろうと奔走する、とある英雄のお話ーーーーー






ナーサリー「もうすぐクリスマスだわ!」


聖夜が近づき、子供組も何気にソワソワしているのを見たクルーク直属のサーヴァント、ライダー・女王メイヴはそれと反対にどんよりしていた。


メイヴ「あ〜ん!こっちはクリスマスでデートしてくれる男がいないのに〜!」
クー「そりゃ大半が可愛い彼女持ち&意中の相手がいるからな;」
ラーマ(ああ、シータ・・・)


すると、そんなメイヴにある贈り物を置いた人物の姿があった。シグレ直属のサーヴァント、ランサー・カルナだ。


カルナ「コノートの女王よ、贈り物だ。ありがたく受け取るがいい」
メイヴ「あら、珍しいわね。って・・・」


そのカルナの姿に三人は驚いた!なんと・・・






カルナの霊基がサンタサーヴァントと化したからだ・・・!(FGOのクリスマスイベ2020のもの)






クー「カルナ!?どうしたその格好!?」
カルナ「散歩していた時にある神に会ってな。気付いたら霊基がこのような姿になっていたのだ。ちなみにセイバークラスにチェンジさせられたが、俺のマスターのシグレには話していない」
ラーマ「絶対霊基をいじられたな・・・;」
カルナ「だが、俺は同時にある役目を得た」


カルナは目を開けながら言う。






カルナ「サンタだ」
三人「ゑ?」






カルナの発言に三人は呆気に取られそうになったが、ある声があった。


???「ヒッヒッヒッ!つまりわえがこやつをサンタにしたんじゃあ」


四人が上を見やると、そこには半人半竜の身体を持つ金髪の褐色肌の女性が飛んでいた!


クー「誰だあんた!?サーヴァントか!?」
???「そうじゃ。わえはランサー・ヴリトラ。そこのセイバーならわえの名を知っておるな?」
ラーマ「余の物語の舞台と同じ、インド神話の邪竜か・・・!」


ヴリトラはラーマの物語である「ラーマーヤナ」と並ぶ、インドのあらゆる英雄達が集う古代叙事詩「マハーバーラタ」などでインドラ神の前に幾度も立ちはだかった邪竜である。そんな彼女がなぜこのチェリーワールドに召喚されたのか疑った。


メイヴ「まさか何らかの策謀で召喚されたの?」
ヴリトラ「いや?わえは偶発的に召喚されたいわゆるはぐれサーヴァントと同様じゃな」
クー「うわっ、んな気まぐれを!!」


いわゆるはぐれサーヴァントとして召喚されたヴリトラを前に思わず呆れるが、彼女はそれを気にせずに満面の笑顔で話す。


ヴリトラ「じゃが、とある面白いものを見つけてな。その人物に一番欲しい贈り物を渡すためにも、この施しの英雄にサンタになってもらおうと思ったんじゃ。まあその過程としてわえからの苦難は与えるがな」
ラーマ「つまり・・・?」






ヴリトラ「貴様らにはサンタとしてのカルナの手伝いをしてもらうのじゃ!」






一方、カルナが帰って来てないことに気付いたシグレに彼を探して欲しいと頼まれたナルカミ直属のサーヴァント、アーチャー・アルジュナはフィーバー五人組に相談していた。


クルーク「えっ、カルナが行方不明!?」
アルジュナ「そうです。カルナが散歩に行ったきり帰って来てないとシグレから相談を受けて今探しているところです。自分のマスターを心配させて、どこまでもあの者はおかしな行動をするのでしょうね・・・」


ため息を吐いたアルジュナにラフィーナはクスクスと笑いながら言う。


ラフィーナ「なんだかんだ言いつつ、あなたも心配してますわね」
アルジュナ「そんな気持ちではないです。ただシグレに相談を受けたから・・・」
アミティ「それだったら今も探し続けて、こうしてあたし達に相談するわけないじゃん。あたし達も友達に何かあったら心配するし」
シグ「とりあえず何かあったら聞く」
リデル「少なくとも、今の顔は敵対的ではないと思いますよ」


フィーバー五人組はカルナとアルジュナが種違いの兄弟であるのを知っていながら深くは聞かないが、アルジュナは彼らのそういった気遣いには感心しつつもそれがより深く突き刺さっていた。なんだかんだで彼なりにカルナを気にかけていたのを見抜かれていたのだろう。


アルジュナ「そういうところですよ、あなた達。別にそういう気遣いは今更・・・」


すると、ドアのノックが鳴った!クーだ。


クー「クルーク、ちょっといいかー?」
クルーク「何?」
クー「行方不明だったカルナなら今こっちが預かってるぜ」
クルーク「!よかった、じゃあ・・・」






クー「だから、これからちょっと出かける。リデルのサーヴァントと一緒にすぐに帰るぜ」
クルーク「え?」






クーがそう言って立ち去った後、クルークはドアを素早く開けた!


クルーク「待て、クー・フーリン!ラーマも巻き込んでるのか・・・って、いない!?」
リデル「ラーマさんもどこかに出かけたんですか!?」


それを聞いたアルジュナは理由を察した後、フィーバー五人組に告げる。


アルジュナ「今すぐカルナ達が何をしているのか尾けてください。私も同行するので」
アミティ「えっ、なんで!?」






アルジュナ「カルナは恐らく、サンタ霊基になっています」






今回はクリスマス話、1本目

聖夜、君に贈り物を(その2) ( No.353 )
日時: 2024/12/24 17:25
名前: 桜 (ID: EL31vbVI)

お届け先1






一方、サンタと化したカルナ達は最初のお届け先に向かう道中でメイヴが聞いていた。


メイヴ「カルナ、サンタの心得は知っているの?」
カルナ「ああ、聖杯の知識からも多少は得ている。しかし、真なるサンタへの道のりの着地点にはまだ達していない。実戦で経験を積むしかないだろう」
クー(奴さんも真面目だねぇ・・・)


しばらく歩いたら最初のお届け先に到着した!のび太達が住む町、月見台だ。


メイヴ「ここ、のび太達の住む町?」
カルナ「そうだ。ヴリトラに最初のお届け先として指定されたのだ」


カルナ達が野比家を訪ねると、のび太がインターホンに応じてきた!


のび太「はーい・・・って、カルナさん!?その格好はどうしたんですか!?」
カルナ「サンタだ。わかるだろう」
のび太「(要はくじ引きでサンタ役に選ばれたってそんな感じだな・・・;)あ、それってクリスマスプレゼント!?」
カルナ「ああ、お前が欲しがっていたもの。新作のマリオゲームであろう?」
のび太「あ、ありがとうございます!これクリスマスプレゼントで欲しかったんですよ!」


すると、カルナはふと何かに気付いた。


カルナ「そういえば、ドラえもんは?」
のび太「あ、ドラえもんは今キッド達と出かけています。ケロロさん達も一緒だと思いますが、なんか夏美さんがもしサンタさんに会えたらクリスマスケーキをドラえもん達やケロロさん達にあげて欲しいと言っていたのを聞いてました。無理にとは言いませんが・・・」
カルナ「良かろう」
のび太「えっ、いいんですか!?(この人、めちゃくちゃ聖人の方だー!」


のび太もはっと何かに気付いた。


のび太「そういえば、その袋に入ってるプレゼントはジャイアン達にもあげるんですよね?」
カルナ「ああ、そうだが」
のび太「どこかに出かけてるか自分の家にいるかなので詳細を教えますよ」


その数分後、のび太からの情報を頼ってまず最初にジャイアンの家の前に来たカルナ達はジャイアンがどこにいるか見やる。


カルナ「確か自分の家にいるんだったな」
ラーマ「家は商店だったか」


一方のジャイアンはジャイママの言いつけで渋々と庭掃除をしていた。


ジャイアン「あ〜、こんなクリスマスに家の掃除だし、かといってサボったら母ちゃんには怒られるし〜;」


そこにカルナがひょこっと出てきた!


カルナ「そんなお前にサンタからのプレゼントをやろう」
ジャイアン「うわっ、カルナさん!?どっから出てきたんだ!?」
カルナ「貴様が欲しがっているのはこれだろう」


カルナからジャイアンへのプレゼント:歌う用の最新マイク


ジャイアン「俺が欲しがってた最新マイクじゃねーか!これでオレ様のリサイタルがパワーアップするぜー!」
カルナ「そうか、それはよかったな」
クー&メイヴ&ラーマ(それは死亡フラグだー!!!)


その数分後、習い事の学習塾から自分の家に帰って来ていたスネ夫は今年も行われるであろう豪華なクリスマスに胸を馳せていた。


スネ夫「今年のボクちゃんのクリスマスも豪華になるだろうな〜!」


すると、そこにプレゼントを持ったカルナが待ち受けていた!


カルナ「そこにサンタだ」
スネ夫「うわっカルナさん!?なんなのその格好!?」
カルナ「お前にプレゼントを届けに来た」
スネ夫「プレゼントぉ?いらないよ、どうせボクちゃんの趣味に合わないものなんだもの」


それを聞いたカルナは大人しく引き下げることにした。


カルナ「そうか。お前が欲しがっていた新作ガンプラを送ろうと思っていたのに、残念だ」
スネ夫「えっ!?ウソウソごめんなさいずっと欲しかったものなんですぅー!!!(号泣」
メイヴ(持ち前のプライドの高さで失いそうになったわね)


スネ夫にクリスマスプレゼントである新作ガンプラを渡した後、しずかちゃんの家の前にやってきてインターホンを鳴らした。


しずか「はいはーい。って、カルナさん?」
カルナ「サンタだ。お前にプレゼントを届けに来た。これであろう?」


カルナからしずかへのクリスマスプレゼント:犬用の首輪


しずか「ありがとうございます!」
カルナ「犬用の首輪だ。何のために・・・」


すると、しずかはその首輪を持って自分の飼い犬ペロの元へ行き、それを着けた。


しずか「よかったわね、ペロ!カルナさんからクリスマスに贈られたのよ」
ペロ「ワン!」
カルナ「そうか、自分の飼い犬に・・・良いことだ」
クー(自分の犬のためにクリスマスプレゼントを・・・!)←ゲッシュ(誓い)から犬を特別視してる


一方、それを遠くからこっそりと尾ける形で見ていたフィーバー五人組はカルナのサンタらしい振る舞いに思わず関心を抱いた。


クルーク(なんだ。意外とサマになってるじゃん)
アミティ(施しの英雄にピッタリ合ったってことかな?)






次のプレゼントのお届け先はあるライブスタジオだった。そこに初音ミクや鏡音姉弟がいるようだ。


メイヴ「歌うのが好きなあの子達だから、やっぱりマイク?」
カルナ「いや、もっと別物だ」


カルナ達が理解を示したスタッフさんに連れられて三人がいるレコーディング室に着いた!


カルナ「サンタだ。お前達にプレゼントを届けにーーーーー」






ミク「ビーノーノーノ ビーノミー」
四人(°д°)






説明しよう!ミクのセリフはボカロPの通称極悪PことMARETU制作の今年の3月23日に公開した初音ミクの楽曲「ビノミ」の間奏の一部である!(明るい曲調とそこに秘めたダークな世界観を放つ中毒性のある歌詞でようつべでミリオン達成&しかも制作したMARETUは通称が示す通りホラーテイストな楽曲で有名。しかもこの曲は新作ポップンであるジャムフィズに版権として収録された)
思わず唖然となったカルナ達を双子のツインボーカルの姉が気付いた!


リン「あっ、カルナ?どうしたの?」
カルナ「お前らにプレゼントを届けに来た。これであろう?」
レン「えっ、本当!?」


鏡音姉弟やレコーディングが終わったミクがプレゼントを開けると、自分達が欲しいものが入っていた。


リン「オニューのリボンだー!」
レン「あっ、ロードローラーの模型が入ってある!」
カルナ「ロードローラーは流石に大型では限界があるのでな、ところで世界の歌姫はそのラッピングされたネギで十分か?」
ミク「ネギで十分なんですー!」


すると、リンはカルナの方へ来ながら言う。


リン「カルナもなんか欲しいものがある?」
カルナ「あまり考えたことははないな」
リン「それなら・・・」






リン「種違いの弟のアルジュナは既に調教済み「そこは黙っててよ」






すると、ミクがカルナ達を気遣うように言う。


ミク「そういえば、寒かったでしょう?私が作ったスープ飲みますか?」
リン&レン「!!!」
カルナ「お前の作ったスープか?飲み干しても構わん」
ラーマ「どんなのだ?」


しかし、四人は知らなかった。桜サイドのミクはポイズンクッキングの達人であったことを・・・






ミクが差し出したスープ:ネギスープという名の巨大クトゥルフ






四人「」
ミク「簡単なもので悪いと思ってます」←悪意はない


数分後、悲鳴と絶叫と破壊音のオンパレードをこっそりと聞いていたフィーバー五人組は・・・


フィーバー五人組(ー人ー)合掌・・・


なお、ポイズンクッキングの存在を味方陣営のサーヴァント組には一切知らせなかったらしい(ぇ)






次のお届け先ではMIDICITYにあるBRR事務所の下にあるカフェだった。


カルナ「次はポイズンクッキングとやらでなければ良いのだが(身体中がボロボロ」←ポイズンクッキングが嫌いになった
クー「とにかく入るぜ」


カルナ達がカランコロンと入ると、そこにはシアン達プラズマジカがいた!


シアン「あれ、カルナさん?みんにゃもどうしたにゃ?」
カルナ「プレゼントだ。プラズマジカが欲しいプレゼントはこれであろう?」


プラズマジカはカルナから送られたそれぞれのプレゼントを見て喜んだ!


チュチュ「まあ!雑誌で話題になった新作のバッグですわ!」
モア「モアはずっと狙ってた宇宙スイーツぴゅる!」
レトリー「ボクの最新のパソコンまで・・・しかも、最新バージョンもアップデート済み・・・!」


カルナは三人と同じく嬉しそうなシアンの様子を見ながら言う。


カルナ「その苺色のリップクリームで良いのか?」
シアン「うん。前からちょっと気になっちゃってて・・・」
チュチュ「もしかしてクロウに見てもらうために?」
シアン「にゃ!?(顔が赤くなる)でも、クロウちゃんがせっかくのクリスマスイブでのデートに誘ってくれたからちょっとおしゃれしたくて・・・にゃあ・・・」
モア「クロウとのクリスマスデートぴゅるー!?」
メイヴ「キャー!青春よねぇ!」
レトリー(あの小動物、クリスマスにボクのシアンと・・・!)
ラーマ(青いなぁ・・・)


一方、それをドア越しからこっそりと見ていたフィーバー五人組は思わずニヤついてしまった。


ラフィーナ「いいではありませんか。放っておきましょう」
シグ「クロウが服選びに悩んでたのは、これだったのか」
リデル「・・・」
クルーク「リデル、どうしたんだい?」
リデル「いえ、なんでもないです・・・」

聖夜、君に贈り物を(その3) ( No.354 )
日時: 2024/12/24 17:27
名前: 桜 (ID: EL31vbVI)

お届け先2






一方、なんとかプレゼントを配っている最中にカルナが突然眼光を光らせていた!


カルナ「・・・」
クー「どうした?」
カルナ「いや、何か気配を感じてな・・・」


すると、逆さまからにゅっとヴリトラが出てきた!


ヴリトラ「わえか?」
メイヴ「ヴリトラ!?見物に来たってわけ?」
カルナ(いや、ヴリトラではなかったのだが・・・)


姿を現したヴリトラは舌なめずりをしながら告げた!


ヴリトラ「どうやらまだ道中の最中じゃから、わえがヒントを与えてやろう。昔、ある男が過去に大事にしていたものじゃ」
カルナ「ある男が大事にしていたもの?」
ヴリトラ「そのヒントを手当たり次第にたどるといい。では貴様らの働きを楽しみにしてるぞ〜」
ラーマ「待て!」


ヴリトラの言葉からカルナは何か疑問に思った。


カルナ(これでは・・・まるで・・・)


次のお届け先ではメルヘン王国にあるDeuilの住むユーリ城だった。


カルナ「いつ見てもこの国は幻想な雰囲気がするな・・・」
メイヴ「あ、カルナはメルヘン王国を訪れるのは初めてだったわね」
クー「まあとにかく入るぞ」


一方、その大広間ではスマイルが意気揚々しながら話していた。


スマイル「あ、ボク達の今度のクリスマスライブのチケットを転売した奴は爆散させるようにしたカラ〜」
アッシュ「な、なんでッスか!!?」
スマイル「アッス君、これはボク達のライブが転売ヤーに台無しにされないためなんだヨ?(キラキラ」
アッシュ「あんた、こないだ転売されたギャンブラーZの新作アニメの特典付きDVD盤を見てガチギレしてたじゃないッスか!!」


スマイルが施した内容を聞いたユーリは読んでいた本を閉じながら言う。


ユーリ「スマイル。そんなことをしてはファンにも命の危機に怯えるだろう」
スマイル(´・ω・`)シュン・・・
アッシュ「そうッス、ユーリの言う通りッス・・・」






ユーリ「だから、せめて蛾になる呪いを仕掛けておけ」
アッシュ「ユーリ!!?」
スマイル「流石リーダー!一生ついて行くヨォ!」






そんな会話をプレゼントを持つカルナが聞きながら言う。


カルナ「それは俺が目で殺すのもありか?」
アッシュ「って、カルナさん!?」
カルナ「青き透明人間にクリスマスプレゼントを届けに来た」


カルナからスマイルへのクリスマスプレゼント:限定の新作ギャンブラーZのプラモデル一式の箱


スマイル「これ、ずっと欲しかったんダヨ!イヤッホゥ!」
カルナ「ところで」


カルナはユーリとスマイルにあることを聞く。


カルナ「お前達が昔大事にしていたものはないか?」
アッシュ「うーん、あんまりッスね・・・」






ユーリ「昔からなら、やはりポエットが「あ、人はいい」






一方、こっそりと見ていたフィーバー五人組は・・・


アミティ「カルナさん、なんだかんだで馴染んでる・・・」
クルーク(なんか聞いてる?)


次のお届け先はプリンプタウンであった。プリンプタウンもクリスマス真っ最中であった。


カルナ「ここも賑やかだな・・・」
ラーマ「それにしても騒がしいが?」


すると、ぷよクエのサンタ衣装であるサンタアルルが四人に声をかけた!


アルル「あ、カルナ、みんな!キミ達もサンタのお仕事?」
カルナ「こっちは修行だが、そっちは仕事なのか?」
アルル「うん、サタンがサンタの服を着て張り切っちゃってね;それでボクもこんな格好に・・・」
メイヴ(サタンがサンタ、ね・・・)


その直後、ぷよクエのトナカイシェゾがアルルに話しかけて来た。


シェゾ「おーい、アルル?」
カルナ「貴様はヘンタイという噂のトナカイか」
シェゾ「なんだその噂はー!?誰がヘンタイトナカイだ!」
クー「サンソンが欲しいって言った奴がよく言えたものだな;」
アルル「なんかやらかしたならごめんね・・・;」


そんな談笑の中でサンタウィッチがひょこっと声をかけに来た!


ウィッチ「相変わらずよくぎゃあぎゃあと騒げますわね〜。あ、クーさん、紅茶をどうぞv」
クー「おー、どうも」
アルル「ウィッチもサンタを楽しんでんじゃん」
ウィッチ「そうですわね。例えば私からのプレゼントの・・・」






ウィッチ「ウィッチ特製のこの薬とか(手には謎のポーション」
シェゾ「おい誰かその薬を没収しろ!!」






なんとかウィッチから薬を奪い取ろうとするが・・・


ウィッチ「大丈夫ですわ。すでにその人が飲んだ紅茶の中に」
クー「ぶっ!!(飲んだ」
メイヴ「クーちゃーーーーーん!!!?」


クーが倒れ込んだあと、メイヴは彼の無事を確認する!


メイヴ「あっ、無事ね!?」
クー「そりゃあガッツスキルが発動してるからな・・・これからもお笑いサンタ一行の一人として浪速に笑いを届けに行きましょうや!」←薬効いてる
アルル「もしもし、誰か回復魔法を使える人来て!!(電話」


そんな中でカルナは配達する相手を見かけた。サンタフェーリだ。


フェーリ「センパイ、どこにいるのかしら・・・」
カルナ「そんなお前に俺からのクリスマスプレゼントをやろう」


カルナからフェーリへのクリスマスプレゼント:謎の薬の材料一式


フェーリ「これよこれ・・・いただくわ」
カルナ「乙女よ、お前の恋路の良い結末を願うぞ」


一方、それをこっそりと見ていたフィーバー五人組は・・・


クルーク(レムレスがフェーリの惚れ薬を飲みませんように!あと、クーは骨は拾うよ・・・;)
シグ(カルナとおそろいー)


その様子を、ある人物が何か思うところがあるような表情をしながら見ていた・・・。






その後もフランスのパリに寄ったらのだめがプリごろ太のフィギュアグッズを見て喜び、ミニッツ達にプレゼントを届けに行ったら感謝され、星ノ宮学園では空達によるクリスマスショーに参加させられたりしていた。しかし・・・


クー「肝心のある男とか昔に大事にしていたものまではわからなかったな(酷い目に遭った・・・;」
カルナ「いろんな男に聞いてみたんだが、どれも手付かずの状態だ」


一方、それを遠くから見ていたヴリトラは少し退屈に感じたのか何かを思いついていた。


ヴリトラ「なかなか辿り着かんからわえからの抜き打ちの試練じゃ!」


すると、四人の前にあるエネミーが出現した!


ラーマ「な、なんだあれは!!?」






それはデコレーションされたケーキのような魔神柱だ(爆弾投下)


四人(°д°)






FGO未プレイの人にも分かりやすいように解説すると、これはクリスマス2021のメインストーリー第7節で対峙した魔神柱のエネミーの一体です(しかもその話自体がほのぼのな雰囲気だったのでさらにギャップがすごい)
これで何か加えた魔力に気付いたカルナは問う。


カルナ「問おう。これは貴様の仕業か?ヴリトラ」
ヴリトラ「当たりじゃ。これはわえからのクリスマスケーキじゃ!」
クー「なんでそれがクリスマスケーキなんだよ!!?」


しかし、エネミーなのは変わりないので四人は戦いを決意。カルナがシャドーボクシングをぶちかましながら告げる!


カルナ「これを狩ればクリスマスケーキにもなる。しっかりと狩るがいい!」
メイヴ「狩りと同じようなものね!」


四人は魔神柱をケーキカットのように切り刻み、そして・・・


ラーマ「仕上げの焼きだ!(羅刹を穿つ不滅(ブラフマーストラ)!」


ラーマの宝具により魔神柱はトドメを刺され、クリスマスケーキと化した・・・!


ヴリトラ「おお、いい出来栄え!と言いたいところじゃが、わえは怒るぞ!」


突然のヴリトラの憤怒に四人は思わずびくつく!


ヴリトラ「貴様ら、手当たり次第にやっては意味ないのじゃ!わえからもう一つのヒントを与えよう!時を超えろ!」
メイヴ「あっ、待ちなさい!」


激おこぷんぷん丸状態のヴリトラが去った後、カルナは聞く。






カルナ「ラーマよ。お前はマスターのリデルに何か贈りたいのだな?」
ラーマ「・・・」

聖夜、君に贈り物を(その4) ( No.355 )
日時: 2024/12/24 17:30
名前: 桜 (ID: EL31vbVI)

ーーーーー余がリデルのサーヴァントになった時からだ。


ツノをお団子で隠していて、気弱で引っ込み思案で人見知りで、でもいざという時は傷ついていても友達を助けるような女子だったけど、たまに陰りのようなものを見えた。


それは悪性でもなんでもなく、人の心があるならば誰にでもあるようなもの。しかし、余はそれが気になったのだ。


我らと出会う前の、大切な「誰か」を。






ラーマ「だから、そやつの形見でも何でも良いからリデルに贈りたくてな・・・我らがいつか退去する前にそれが知りたいのだ」
カルナ「・・・」


ラーマが初めて話してくれた、ずっと抱えていた想い。それにクーは頭を抱えた。


クー「だけどな、過去を辿るなんてそんな・・・」
メイヴ「・・・いいえ!」


メイヴは思い浮かんだあることを提案する!


メイヴ「私達がひみつ道具ミュージアムに遊びに行った際にタイムマシンで22世紀に行ったことがあるじゃない!多分、あれなら過去にも行けるはずよ」
カルナ「だが、ドラえもんズは・・・遊びに行っているならちょうど良いな」


その数分後、野比家ではのび太にタイムマシンを借りる許可を得た後、彼は四人に伝える。


のび太「一つだけ気をつけて欲しいことなのですが、必ず第三者として振る舞わなきゃ歴史が変わるらしいから、必要以上に介入は控えて下さい」
カルナ「ああ、最初からその前提だ。行って来る」


四人がタイムマシンで過去に向かう!行き先は・・・


四人「行き先はちょっと前のプリンプタウンの年!レッツゴー!!」


そう、プリンプタウンの落としモノシリーズの2の出来事へ・・・!






桜「そこまでよ。リデルのためとはいえ、これ以上の介入は許さないわ」






しかし、事態を聞きつけた桜サイドの作者である桜に阻まれてしまう・・・


ラーマ「なぜだ?」
桜「歴史を変える以前にあの子にとって傷になりかねないからよ?過去の形見を取ったって戻ることはできない。英霊であるあなた達なら分かっているのにそもそもこんなことする理由をこっちが知りたいわ」


桜に過去に行く理由を聞かれたカルナは答えた。


カルナ「決まっている。俺達が英霊だからだ」
桜「はい?」
カルナ「座に帰ったら、記憶が統合されてまた召喚された際にここでの記憶は残らないだろう。だが、その前にリデルに贈り物をしてやりたいだけだ。本当に欲しかったものをな。それが真なるサンタでもあるんだが、悠久の時を生きる桜の魔導師であるお前は違うのか?」
桜「・・・」


桜はカルナの迷いのない瞳を見て呆れ半分にため息を吐いた。この施しの英雄は本気だな。彼女は発動しかけた魔法を留まる。


桜「いいわ。行きなさい」
ラーマ「!?いいのか?」
桜「だけど、それを決めたのはあなた達だからね。やるならどんなのを見ても自己中を貫きなさい!」


桜に背中を押された四人はタイムマシンで目的の時代に向かう。


クー「そろそろ着くか?」
メイヴ「ええ、最近の出来事だからもうすぐ着くーーーーー」


すると、ある出来事が断片的に映し出された!


サタン『翼は生えなくとも同じ天使族だ。普通の人間を裏切らないわけがない!』
メイヴ「え?」


それに続いていくつもの断片的な出来事が映し出された!






アミティ『怒ったりとかできるじゃん・・・』


レムレス『ひとりぼっちな自分をもう許してあげるんだ』


アルル『ボクなんて・・・いなくなれば良かった。それが幸せだった』


リデル『あなたに逢えたから・・・私は少しずつ強くなれたんです。一緒にいて楽しかった』






それはどこか悲しみのある記憶。断片であるため何が起こったのかはわからないが、薄々と察したカルナは頷く。






カルナ「ああ。十分だ」






ーーーーーこれはある悪魔の翼を持つ男が、英雄達と戦う直前のこと。


自分達はこの戦いには関わらない、第三者であることになっている。


そろそろ来るはずだ。コツコツと音が聞こえる。


悪魔の翼の男「ただの部外者か。紛らわしいな」


口は悪いが、その姿は尊厳があって、そして優しそうな表情で。間違いなく形見をもらうこの男だとわかった。


悪魔の翼の男「ここは時期危なくなる。早くどこかへ行け」


ーーーーー待って欲しい。あなたが愛したあの子と、このままで良いのか。


悪魔の翼の男「・・・どこから嗅ぎつけたのか知らないが・・・ああ、いいよ」


ーーーーーあの子のこと、好きではなかったのか?


悪魔の翼の男「愚問だな。好きだよ」


その男の瞳には、本当は誰にも渡したくない、敵対したくなかったとでも言っているようなものだった。


悪魔の翼の男「だけど、あの子には信頼し合える友達や仲間がいる。そんな光の中にいるあの子を、この手で穢したくなかった。だけど、たった一つだけ願うなら・・・あの子を好きだったと、伝えたいんだ。ただ、それだけだ」


英霊の中には生前に悲恋を経験する者までいたが、それは英霊でなくとも同じだったということか。


悪魔の翼の男「でも、叶わないのは分かっている。だから、これはいらない。お前達が欲しいならあげるよ」


その悪魔の翼の男は立ち去る前に左耳にだけ付けている黒いピアスを外しながら差し出してくれた。
それはまるで自分達の正体に気付いていたというように、託したかに見えた。






カルナ「ああ。これをリデルに届けさせてもらうぞ」

聖夜、君に贈り物を(その5) ( No.356 )
日時: 2024/12/24 17:32
名前: 桜 (ID: EL31vbVI)

一方、フィーバー五人組は四人がまた行方不明になっていたことをアルジュナに報告していた。


クルーク「というわけでまた行方不明になりました;ごめんなさいOTL」
アルジュナ「貴方達を責める理由は微塵もありませんが・・・カルナ達は一体どこへ・・・」


すると、ドアがバンと開けた!


ナルカミ「アルジュナ君、みんな!カルナさん達が見つかりました!」
アミティ「本当!?」
シグレ「ああ。カルナ達の方から帰って来て・・・」


気付くと、四人がフィーバー五人組とアルジュナの元に来た。


カルナ「アルジュナ。俺達はサンタとして活動していた」
アルジュナ「・・・」


カルナはフィーバー五人組の方を見ながら呟く。


カルナ「やはりアルジュナに言われて尾けていたのか」
メイヴ「クルーク、みんな、そうだったの!?」
クルーク「うぐっ;ごめんなさい、なんかあったんじゃないかって・・・」


カルナは表情を優しげに変えながら言う。


カルナ「許す代わりに頼みたいことがあるんだが、まだまだプレゼント配りがあるのでな。我がマスターのシグレ達と一緒に俺達を手伝って欲しい」
クルーク「・・・!」


カルナからの頼みを聞いたフィーバー五人組は快諾した!


フィーバー五人組「一緒に行く!」
シグレ「俺も行くが、兄貴は?」
ナルカミ「一緒に行きます。アルジュナ君も一緒に・・・」


アルジュナは首を横に振りながら答えた。


アルジュナ「遠慮します。カルナと一緒なので」
ナルカミ「そうですか・・・」
アミティ「早く行こー!」


カルナ達がクリスマスプレゼントの配達に向かった後、一人残ったアルジュナは静かに呟く。






アルジュナ「ヴリトラ・・・これが目的だったのか・・・」






苦労をしない奴は嫌いじゃ、泣きながら逃げる奴はもっと嫌いじゃ。


戦いの中でもがき、苦しみ、足掻くがいい。


・・・だけど、その後に達成感、つまりハッピーエンドがあればもっと良い。


それは違っているとしても、その少女だけのハッピーエンドがあれば良い。たとえ時を超えてでも。


ヴリトラ「わえが言いたいのはこれじゃ。その少女は召喚された直後に見かけてからずっと気にかかっていてな。・・・プレゼントを渡されたあの顔を見たら、わえに心残りはない」






飛ぶヴリトラの下には、カルナから渡された過去の大切な人の形見であった黒いピアスを手に持ちながら感極まって泣くリデルとアミティ達の姿があった・・・!






ヴリトラ「・・・じゃが、まだまだ面白味が足りんからしばらくはここに留まることにするかのう」






一方、とある場所では・・・


ギロロ「やっぱり殺すべきだったな」
王ドラ「もう耐えられません、一思いに消してあげましょう」
ドラえもん「裸族を殲滅したのはよかったけど、これ以上の暴挙は許さない・・・!!」
ガウェイン「やめなさい!食べ物の上でこんなことしている場合では」


その直後、爆発音が響いた・・・!!


ドラメッド(どうして・・・どうしてこうなったである・・・!!?)






Another Next






二本目の内容は最後のシーンに関連します。感想OK