二次創作小説(紙ほか)
- 二の儀、ささやかな疑念(その1) ( No.373 )
- 日時: 2025/01/16 12:20
- 名前: 桜 (ID: ieojggCq)
連作ゆえあえてあらすじ。
【前回のあらすじ】いつも通りの日常を過ごしていたチェリーワールド。そんなある日、地球最終防衛ライン・日向夏美は日向家の近所に引っ越して来たという幼い少女・アネモネに出会い、不本意ながら王ドラやケロロ達に引き合わせる。
それから少しして、ドラえもんズは何らかに操られたウィスピーウッズや謎の怒りのアーチャーの襲撃に遭い、助けに来たトリスタンやリップ達の協力もありつつ、源為朝の宝具(しかも超強力な威力)でウィスピーウッズの目を覚まさせる。その直後に現れたトララを赤くしたような「赤いトララ」に遭遇し、去り際に彼女からケロロ小隊に代わり地球侵略を行うと告げられる。
一方の同じ頃、突然現れた謎の配信美少女アイドル「あいりん」がクルーク達の間で話題になっていた。あいりん=月島あいりではないことをこの時は否定していたのだが・・・!?
あらすじの仕方、今更だけどまだまだ分かってない部分があるので試行錯誤です;
「小ネタ」知恵のかりもの
ヤイバ「ようやく買えたぞレジェンド・オブ・ゼル伝の知恵のかりもの!」
ヒロ「マジか!よくやった!」
※知恵のかりものはゼルダ姫が主人公を務めるゼル伝最新作。作者もようやく購入してプレイしました
ヒロ「早速ゲーム配信するか。黒王子としてヤイバと同様にコラボの誘いが来たし」
ヤイバ「故に?それって拙者も共同か?」
ヒロ「当たり前だろ」
ヒロの黒王子としてのゲーム配信が始まった!
ヒロ「ようよう待たせたな諸君!今回はメガネ侍と一緒に話題の新人・「小さな白犬」が来訪しに来てくれたぞ!」
ヤイバ「メガネ侍である!」
小さな白犬「こんにちは!まさかトップ配信主が二人ともまだ新人の私とコラボしてくれるなんて嬉しいです〜」
ヒロ「いや、新人でも軽やかな敬語トークで話題になってると聞いているぞ。犬みたいだとか」
小さな白犬「そうなんですか?」
ヤイバ「故に!では三人で知恵のかりものを始めるぞ!」
三人揃って知恵のかりものをプレイする様子は見に来たリスナーやファン達も胸が高鳴り、ボス戦にハラハラしまくっていた。
しかし、今話題の新人配信主・小さな白犬の正体は・・・
ガレス「あっ、危ない!ゼルダ姫がまた捕まっちゃいました・・・;」←小さな白犬の正体
円卓の美しい手と言われる騎士・ガレスが小さな白犬として生配信していたのだった!初めはリンに騙される形で勧められたが、元々あったオタク素質も相まって瞬く間に話題沸騰中の新人として人気となっているのだ!(ちなみに騎士王や他の円卓騎士には内緒)
ガレス「ではまたよろしくお願いしまーす!(配信を終わらせる)リンさんに勧められて始めたのだけど、意外とハマりますねこれ。もちろん恥ずいから兄様達には内緒ですけどね・・・」
ベディ「ガレスちゃーん。ちょっと見てほしいところがあるのですが」
ガレス「はいはい、今行きますー!」
ヤイバ「故に知恵のかりものを小さな白犬も大ハマりしていたなー」
ヒロ「これ、ハマった人続出してるんじゃないか?」
知恵のかりものはハマりやすいのでくれぐれも夜更かしにはお気をつけて(自分も何回かやらかして周囲に怒られた)
その夜、叛逆の円卓騎士はスマブラ屋敷を訪れてその中にある図書館に向かっていた。理由はあいり達のこれまでの戦いの記録を見るためだ。
モードレッド(あ、これだな。Eー260番)
それを借りて帰った後、モードレッドはそれらを読み漁る。どの内容も目を奪われるほど読むのならば夢中になるほどだった。彼女は一旦読み終わらせた後、眠りについた・・・。
モードレッド「ん?」
気付くと、モードレッドは見知らぬ町の中にいた。ホイップの夢ならば解決しているはずだ。
モードレッド「サーヴァントは夢を見ないのは間違いか?」
すると、モードレッドは傷だらけになる花の魔導師の姿を見る。向こうは自分が見えていないようだった。
モードレッド「・・・何だこれ?」
戸惑うモードレッドは気付けば、たくさんの景色を見させられていた。
ーーーーープリンプタウンで悪の組織「レッド」との最後の戦い。
悪魔族の皇子の犠牲と引き換えに、終焉を告げる天使族と悪魔族の永きに渡る戦い。別世界では月が舞い降りるように現れた小さな白ウサギの歌姫。また別の世界ではなんて事のない、「 」を取り戻すための戦い。
それらが一つのクロスオーバー世界「チェリーワールド」となった後、そこには新たな出会いがあり、脅威や悲しみがあり、異世界からの漂流者が流れ、幾多の冒険を経た末、歓喜があった。
モードレッド「ひ」
その直後、気付けば劇場の席に座っていた。その視線の先にはクルルが立っていた。
モードレッド「ん?」
クルル「俺はご覧の通り、正直者だぜェ〜。この景色は全て楽しませるものだ・・・続きを見たいなら、お前ら観客の手で切り開く手伝いをすると約束するからなァ」
まるで嘲笑われている。自分の無知さを突くように。腹立つが、モードレッドはようやく気付いた。
モードレッド(あいつらがいつものように楽しく振る舞ってるから気付かなかったな。あいつらだって、オレらに出会う前からずっと戦ったんだな)
夜中に起きてしまったモードレッドは移動用の魔法のじゅうたんを使ってスマブラ屋敷をこっそりと訪れた。その食堂にはカービィと泊まりに来ていたクルークがいた。
カービィ「モーさん、いつのまに来てたの?」
モードレッド「ああ、気まぐれだな。クルークは?」
クルーク「ボクは泊まりに来ただけだよ。今カービィが作った夜食食べてる」
モードレッド「そうか・・・」
自分をじっと見たモードレッドをカービィは気付いた。
カービィ「どうしたの?嫌なことあったの?」
モードレッド「いや、そんなんじゃねーよ。ただ夢見が悪かっただけだ」
クルーク「話したくないなら話さなくていいけどあんまり溜めたらダメだよ。ほら、ホットミルク。飲む?」
モードレッド「飲む(こいつらには隠せねーな・・・」
モードレッドはもう見ないはずの自分の夢で見たことを二人に話した。
クルーク「ふーん・・・ボク達のこれまでの戦いの記録を夢で見たわけかぁ。それは事実だけど、誰かに見させられたか、あるいはどこかのバカの記憶か・・・大体、ボク達のことを知りたいなら、本じゃなくてちゃんと聞けばいいんだよ」
モードレッド「なんか違ったりか?」
クルーク「うん、違ったりするよ。例えば自分の思いつきで魔力を無駄遣いするバカ魔王とか・・・(遠い目」
モードレッド「気持ちはわかるぜ・・・;」
カービィは一緒にホットミルクを飲みながら声をかける。
カービィ「でも、この世界では人間でも人外でも関係ないよ。キミがもしも今と違ってマスターの使い魔のように振る舞っていたら壊れてると思うよ。現にキミ達サーヴァントを心ある人だから迎え入れたんだ。それがその人個体でも死人だとしてもね・・・」
モードレッド「・・・なら、聞きたいんだがどうしてお前らはそこまでオレ達を信じられるんだ?」
モードレッドの問いにカービィとクルークは同時に答える。
カービィ&クルーク「ボク達とあまり変わらないからだ」
モードレッド「・・・ハハッ」
その言葉を聞いたモードレッドに笑顔が浮かんだ後、カービィはエプロンを片付けた。
カービィ「ボク、眠くなっちゃったから先に出るね。モーさんは今日は泊まるなら泊まっていいよ」
モードレッド「おう、おやすみー」
クルーク(もしやメタナイトに誘われたな)
カービィが就寝に向かった後、クルークはモードレッドに呟く。
クルーク「・・・カービィもイメージと違うところあるって思うかい?」
モードレッド「おう、思うぜ」
クルーク「メタナイトも・・・いや、それは明日見た方がいいね。その方がわかるだろ」
モードレッド「?」
翌日の朝・・・
メタナイト「待てぇぇぇぇぇマルクぅぅぅぅぅー!!!(大激怒」
マルク「ボクは寝てるカービィにおはようのきっちゅしに行くのサー!!」
遠巻きに見ると、メタナイトもマルクも自分が事前に聞いたイメージとは全然違っていた(ぇ)それは本を読むだけでは判断できないのだ。
モードレッド「なんか悩むのがバカらしくなったな」
クルーク「だろ?」
マルス「二人とも達観してないで止めに行ってあげてよ!!」
悩むのがバカらしくなる。それがクロスオーバーなのだ(爆弾発言)
シリアスから一転ギャグになるのは一体・・・;
- 二の儀、ささやかな疑念(その2) ( No.374 )
- 日時: 2025/01/16 12:22
- 名前: 桜 (ID: ieojggCq)
一方、日向家では夏美があいりんの配信を見ながら学校からの課題をこなしていた。
夏美「やっぱりこの子は可愛いなぁvでも、どこかあいりちゃんに似てるような・・・?」
すると、玄関のインターホンが聞こえた。夏美が出ると、そこにはアネモネが来ていた。
夏美「あらアネモネちゃん、いらっしゃい」
アネモネ「あの、王ドラさんはいる?」
夏美「いるわよ。おーい、王ドラー」
夏美が王ドラを呼びにケロロ小隊の秘密基地に向かった際、何かがガシャーン!と割るような音が聞こえた!
夏美「・・・またあの連中がなんかやってるわね・・・;」
夏美がすかさず音がした方向に向かうと、そこにはボーリングをしていたドラケロ防衛隊の姿とそれで破損した壁やガラスなどがあった!
ギロロ「お前が投げるタイミングを誤るからだぞ!」
マサオ「だって〜;」
夏美「それよりも人んちの地下でボーリングなんかしてんじゃないわよ!!」
夏美に叱られたドラケロ防衛隊はすぐさま壊した壁やガラスなどの修繕に向かうが、王ドラだけは彼女に呼び止められた。
夏美「あ、王ドラはアネモネちゃんがあんたに会いに来てるから行きなさいよ」
王ドラ「え、アネモネちゃんが?まあいいですけど」
マタドーラ「あっ、お前だけずるいぞ!オレ様も行かせろよ!」
夏美「あんたらはボーリングで遊んで壊した壁やガラスを直しなさいよ!」
王ドラだけ日向家のリビングに向かった後、タママはケロロに聞く。
タママ「アネモネって誰なんですか?」
ケロロ「日向家の近所に最近引っ越してきた子供であります。我輩らのことも好感的で他方には秘密にしてくれてるし、多分大丈夫だと思うでありますが」
しんのすけ「なんだ、子供か・・・せめてキレイなお姉さんであれば」
ドラえもん「自分が仲良くなりたいだけだよね」
一方、アネモネと会った王ドラは彼女に何かお勧めの本はないかと聞かれたため、できる限り何冊かを持ってきていた。
王ドラ「こんなところですね。指輪物語とか源氏物語とかもお勧めですよ」
アネモネ「ありがとう。私、宇宙人の本ばかり読んでたからこういうのは新鮮かも」
王ドラ「そうだったんですか(もしやご両親も宇宙人マニアだったりして?」
アネモネ「じゃあ、借りるよ。帰ったら読む」
王ドラ「はーい。あ、返すのはいつでもいいですからね」
アネモネは帰り際に王ドラをチラッと見た。
王ドラ「?」
彼女はすぐさまふいっと向いた後、そそくさと帰って行った。
王ドラ「やっぱりケロロさんとかに会いたかったんですかね・・・?」
夏美「新たなフラグを立つとかやめてよね」
王ドラ「そういうつもりはありませんよ;」
一方、とあるライブ会場であいりんの生配信ライブを見にきていた観客達がサイリウムを持ちながら盛り上がっていた。
あいりん「みんな〜!次の曲、行っちゃいますよーv」
大半の観客全員「あ・い・りん!あ・い・りん!」
以蔵「やっぱりかわえいのう!」
クー「ああ!あれはあいりじゃねーな!」
歌が終わった後、あいりんは最後としてある提案した。
あいりん「ではライブ最後に質問コーナー行っちゃいまーす!私のことで何か知りたいなら聞いてねv」
サンソン(あいりんへの質問コーナー!?)
アリシア(確かに知りたいんだけど・・・)
アストルフォ「はいはーい!あいりんは普段の生活は何してるんですかー?」
アストルフォがこう質問したら、あいりんがニコッと笑いながら答えた。
あいりん「私はこう見えても学生なので学校に行ってますv」
アレク「学生だったんだ」
あいりん「プライバシーの関係上、ぼかしたのしか見せれませんが・・・これが私の通う学校です☆」
写された映像を見た瞬間、全員の顔が唖然に変わった!その映像には・・・
明らかにあいりの通うパリの製菓学校そのものであったからだ・・・!
クルーク(え・・・!!?)
ラフィーナ(こ、これってあいりさんの通ってる・・・!?)
ざわざわとした雰囲気になる中、アミティはあいりんに質問する。
アミティ「あいりんはあの学校で何を勉強してるの?」
あいりん「スイーツ作りですvあの学校は製菓学校で、私もスイーツ作りが得意だよ?特にチョコ系!」
リデル(あいりさんと全く同じ・・・!?)
ラーマ(こんな偶然あるのかないのか・・・)
あいりんは大半の観客の反応を確認した後、すぐさま手を振る。
あいりん「みんな、疲れちゃったのね?また明日もライブ配信やるからそれまでゆっくり休んでね?バイバーイv」
姫子「あっ、待って!」
あいりんがほぼ一方的にライブを終わらせたことで観客達がさらにざわざわしていた。
観客A「なあ、あれって・・・」
観客B「ミラクル☆4のツーストの恋人の・・・」
その後ろにはこれをこっそりと見ていた人物の姿があった・・・。
その後、クルーク達も先程のライブで戸惑いを隠せなかった。
メイヴ「さっきのはなんなのあれ!?」
エレナ「万が一、本人じゃないかもしれないけど・・・」
そんな彼らを見たデオンはボソッと呟いた。
デオン「ツースト達はこのことを知っているのだろうか・・・?」
ブラック「本人確認のためになるなそれ。呼びつけるか」
モードレッド「ついでにあおいやアタランテ達もこっちに向かわせるか」
その数分後、クルーク達の呼び出しを受けて駆けつけたツーストを始めとしたあいりの関係者達に聞いたところツーストから驚きの返答が返ってきた!
ツースト「だーかーらー!俺のあいりがあんなぶりぶりなアイドルみたいなことするかよ!あいりとあいりんは別人だ!!」
クルーク「ねえ、この返答はどう思うかい?」
モードレッド「オレはツーストが嘘ついてると思えねー」
以蔵「わしもこいつの悪意は感じん」
乱麻「悪意はない=本当のことを言ったってことか・・・」
ゼオ「ところであおいの意見は?」
あおい「あいりんは全く持って僕の姉さんじゃない。姉さんはもっと髪がキレイで身体がちっさくてまつ毛が長くて目もおっきくて華奢でな体躯で(ry」
エージェント「わかった、もういいから;」
サン「でも、二人が別人でも構わないアル。だって私はあいりんのファンになったわけだし・・・(思わず口を手で隠す」
アタランテ「モノホンのアイドルである汝もファンになるほどであったか・・・」
フラン「ウゥー!(怒」
しおん「あいりんの配信する際の電気がもったいないって」
ぽぽか「あ、フランちゃんは良く思ってない方なんですね;」
そんな最中でフィンが割って入るようにツーストに聞く。
フィン「でも、ツーストはあいりがあのような格好だったらどうするのかな?」
ツースト「即持ち帰って1週間ずっと可愛がる(即答」
あおい「あっ、てめぇ!」
龍馬「わかった、今日のところはもういいよ;答えてくれてありがとう」
一方、MIDICITYにあるアンダーノースザワではどこ指の異名秒殺のギターボーカルがあいりんの生配信していたライブをスマホで繰り返し見ていた。
次第に抱いていく「あいりん」の疑念
- 二の儀、ささやかな疑念(その3) ( No.375 )
- 日時: 2025/01/16 12:24
- 名前: 桜 (ID: ieojggCq)
アンダーノースザワで
ハッチン「ファー、やっぱり可愛いなあいりんー!疑いがあっても許せるぜ!」
ヤス「おい。そのあいりんの正体があいりだと知ってもか?」
ハッチン「え、エグいことを・・・!!」
アンダーノースザワでも持ちきりであったあいりんの話題をネットニュースで見たましゅましゅの白っぽいギターボーカルも思わず呆気に取られてしまっていた。
ほわん「ほわぁ〜、やっぱりあいりんはあいりちゃんなのかな?」
ジャック「でも、あんまり思い浮かばないかも」
ヒメコ「それはそれとしてどうでもいいけど、あいりんはクリクリと同じオーラしてない!?」←クリティクリスタの熱狂的なファン
パリス「ヒメコさん、そういう趣味だったんですか・・・」
アポロン【パリスちゃんの可愛さには及ばないけどね】
あいりんについてそれぞれの意見がまちまちしており、ハッチンは声を上げた!
ハッチン「ファーッ!!あいりん、あいりが歌ったりしてるのか教えてくれー!!」
ヤス「おいっ後ろ・・・!!」
ハッチンが手を振り上げた瞬間、偶然後ろにいた人物の顔にぶつかってしまう!
ハッチン「!!?」
ヒメコ「バカ!すみません、この人がちょっと・・・」
怒りのアーチャー「サーヴァントを連れてるならまだしも後ろを見ずに手を振り上げるのはどういう神経しやがった・・・!!?」
全員「えっ!?」
一方、みんながそれぞれ帰路に向かった後に歩いている最中のクルーク(+彼のニャスパーのよぞら)とそのサーヴァント達とカーンは先程のツーストの発言について考え込んでいた。
クー「なぁ、ツーストにやっぱり嘘ついてる様子はないのか?」
クルーク「あるわけないじゃん。リア充のツーストはあいりを本当に好きなんだから」
メイヴ「その事実は間違ってないけど、余計にムカつくわね(^ω^#)」
ナーサリー「やっぱりあいりのところに行って事実を確認した方がいいわ」
カーン「あいりの通うパリの製菓学校はお祭り以前では警備が厳重している。推奨はできんな」
クルーク「せめてケーキフェスタが終わったら聞けれるんだけどね・・・」
悩むクルーク達だったが、よぞらが何かを感じ取った。
よぞら「あ」
クルーク「どうしたの、よぞら?」
クルークが前を見たら、そこには王ドラ(+彼のブースターのドルチェ)とそのサーヴァント達が歩いていた!
王ドラ「だーかーらー!アネモネちゃんの心を奪うようなことを何一つしてませんよ!」
為朝「確認。無自覚であると認識」
天草「いい加減に懲りないと私とて怒りますよ?」
阿国「複数の方を囲い込むのはちょっと・・・」
王ドラ「違いますって!」
ドルチェ「あ」
ドルチェは聴覚で発見したクルーク達に抱きつく。
クルーク「王ドラがまた何かしたのか?」
王ドラ「クルークさん!これは違いますよ!」
天草「貴方達は帰りなのですか?」
クー「そうだが、今ちょっと疑問に思っていることがあってな「ファァァァァァーーーーー!!!」
たまたま彼らの近くのアンダーノースザワからハッチンの叫び声を聞いた全員はなんとなく察していた。
クルーク「またハチがヤッさんに殴り飛ばされてる?」
王ドラ「・・・そのようですね」
クルーク「死なれたら困るからせめてもの介抱しに行くか・・・;」
そこに向かっている最中にたまたま歩いているアネモネに遭遇した。
アネモネ「王ドラさん?借りてる本、返そうと思ったんだけど・・・」
王ドラ「ごめんなさい、アネモネちゃん。今それどころじゃないです;また後日会いに来ますね」
クルーク「王ドラ、行こう!」
王ドラ「はい!」
全員が走った後ろ姿を見たアネモネは静かに呟く。
アネモネ「・・・どうか頑張ってね。王ドラさん」
- 二の儀、ささやかな疑念(その4) ( No.376 )
- 日時: 2025/01/16 12:27
- 名前: 桜 (ID: ieojggCq)
全員がハッチンが叫び声がした方にようやく着いたら、そこには怒りのアーチャーが逃げるハッチン達に向かって攻撃しようとしていた姿だった!
王ドラ「怒りのアーチャー!?」
クルーク「えっ、ヤッさんがやったんじゃないの!!?」
彼らの声を聞いた怒りのアーチャーは王ドラ達を見ながら言う!
怒りのアーチャー「テメェらはこないだの奴らか!今度は邪魔するつもりか・・・ん!?」
怒りのアーチャーがクルークを見た瞬間、目を極限にまで開かせていた。
怒りのアーチャー「お前、サーヴァント連れてるってことはもしや」
クルーク「いや、こいつらのマスターだよ。それよりもあんたは誰だ?」
クルークに何も隠すことなく告げられた怒りのアーチャーはさらに激怒した!
怒りのアーチャー「こんな子供をマスターにするなんて何考えてんだぁぁぁぁぁー!!!」
クー「クルーク、こっちだ!」
クルーク達が攻撃を避ける中でようやく救出したハッチン達の前に立った!
ハッチン「クルーク!お前らまで!」
クルーク「みんな大丈夫か!?一体何があったの!?」
ほわん「実はハッチン君があいりんのことで唸って叫んでい手を上げたら、後ろにいたあの人にぶつかっちゃったの!」
メイヴ「なら、ハチが悪いってことじゃないの!」
パリス「僕のマスターが面目ないです・・・」
王ドラがヌンチャクを構えながら言う。
王ドラ「下がってなさい。こいつは私達が相手します」
怒りのアーチャー「はぁっ!!?連れがいないと思ってんじゃねーよ!」
天草「何?」
すると、空を飛んだ人物の剣撃を王ドラが弾くようにして防ぐ!王ドラに攻撃を防がれた人物はラババ兵長だった!
ラババ「悪いが、これは命令のうちなんでね」
為朝「貴様は赤いトララのところの・・・アサシンか」
ラババ「正確にはゼロロ兵長には及ばない新人だけど、相応の実力は持ってるんだよ?」
ラババの奇襲により怒りのアーチャーの対処ができなくなった王ドラはクルークに告げる!
王ドラ「クルークさん!あなた達が怒りのアーチャーを対処しなさい!」
クルーク「ええっ!!?あんなのを対処させる気か!?」
王ドラ「できますよ!そんなこと言って結局、なんとかなったじゃないですか!」
怒りのアーチャーの対処を任せられた(というよりも押しつけられた)クルークはため息をついた後、クーに指示する。
クルーク「クー!」
クー「任せな!」
クーが槍で怒りのアーチャーに攻撃し、それにダメージを受けた彼は舌打ちをしつつ言う。
怒りのアーチャー「その槍、テメェはアルスターの戦士だな・・・」
クー「ほう、俺の真名がわかるってのか」
ナーサリーがクーを援護しつつジャックの様子を確認する。
ナーサリー「ジャック、大丈夫?」
ジャック「うん、大丈夫だよ。ちょっと切り傷しちゃったぐらい」
ナーサリー「そう。それならよかったわ」
クーが槍でなんとか応戦するが、体力的には次第に削がれてきていた。
クー「ヤベェな・・・体力が切れかけてやがる!」
怒りのアーチャー「どうやらこっちが有利になったみてーだな・・・」
クルーク「それはどうかな?」
その怒りのアーチャーの後ろにはメイヴが宝具展開を放とうとしていた!
メイヴ「私がいるのは気付かなかったのが運の尽きね?」
怒りのアーチャー「いつのまに後ろに!だが、宝具では俺を」
クルーク「メイヴの宝具の詳細を知らないのか?つまり、男性特攻だよ!」
メイヴの宝具の固有結界と化した戦車に特攻対象の男性である怒りのアーチャーは次第に飲み込まれ・・・
メイヴ「愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)!」
怒りのアーチャーがメイヴの宝具により大ダメージを受けたが、それでも立ち上がった!
怒りのアーチャー「こんな騙し討ちみたいなことしやがって・・・」
ヤス「あいつ、まだ立ち上がれるのか!?」
一方、対ラババでは王ドラ達が有利になっているが、彼女の剣が王ドラのヌンチャクを弾き飛ばした!
王ドラ「あっ、しまった・・・!」
ラババ「どうやらボクが有利になったようだ。死にな」
その直前、王ドラに振り上げようとしたラババの剣を音の刃が弾き飛ばした!
ラババ「!?」
トリスタン「流石にアサシンでも「死にな」など言わないと思いますが」
王ドラ「トリさん!」
一方の怒りのアーチャーの方にもリップのハンマーが降りかかってきた!
ほわん「リップちゃん!」
リップ「よかった、間に合ったみたいね!」
怒りのアーチャー「この・・・!」
乱入したリップに攻撃しようとした怒りのアーチャーにチャラ王が顔面膝蹴りをお見舞いした!
チャラ王「女に手を出すなよ!」
ハッチン「ヤッベカッケェ!」
そのタイミングでラババの通信機が鳴った!
ラババ「(もう時間か・・・)怒りのアーチャー、悪いが今は引き上げるぞ」
怒りのアーチャー「はぁっ!?マスターからの呼び出しかよ!?」
ラババ「キミのマスターはボクの隊長でもあるよ。キミ達、今日のところは勘弁してあげるね。ではな」
阿国「あっ、待ちなさい!」
阿国が止めようとした直前で二人はテレポートで撤退してしまった!
天草「また逃げられましたか・・・」
王ドラ「おそらくあのアサシンの彼女は赤いトララさんの差金だと思いますが・・・」
クルーク「赤いトララ!?どういうこと!?」
王ドラ達は前にドラえもんズが怒りのアーチャーと一緒に操られていたウィスピーウッズと戦ったこと、ケロン軍に遣わされた赤いトララと呼ばれるケロン人が隊長の女性小隊がケロロ小隊に代わり地球侵略すると告げられたことをクルーク達に話した。
ヒメコ「えーっ!!?さっきの子を含めた赤いトララ達が地球侵略!!?ヤバいじゃんそれ!!」
パリス「このことをケロロさん達は知ってるんですか?」
王ドラ「いえ、聞いてはいませんが今日の態度からしても知らないと思いますよ。聞いてみたいと思ってるんですが・・・」
クルーク達は王ドラ達から話された話の内容で戦慄していた・・・。
一方、ツーストは世田谷区にあるミラクル☆4の家の自室で一人ベッドの上で先程の出来事を考えていた。
ツースト(あいりとあいりんは別人だというのは変わらない。だけど、万一にもしも・・・)
ツーストはばっと起き上がった後、自分のスマホを取り出してマジカル★4の家の自室で書道をしている最中であるサンに電話した。
サン「何アル〜?」
ツースト「おい、あいりんのライブは数日後だったな?」
サン「そうネ。それがどうかしたアル?」
ツースト「乗り込むぞ。真相を確かめに・・・!」
一方、乱麻達の住む学生寮では夕飯の後片付けの最中であった以蔵がサエカに呼び出されていた。
サエカ「以蔵。組長からの使者が・・・」
以蔵「おん。すぐ行くき」
夕飯の後片付けをサエカに代わってもらった後、以蔵はローブをかぶっていた二人の人物に立ち会った。
以蔵「お頭からの伝言か?おまんら」
ローブをかぶっていた人物の一人は無言で静かに頷いた・・・。
続く・・・
感想OK