二次創作小説(紙ほか)

三の儀、偽物と本物(その1) ( No.377 )
日時: 2025/01/22 17:40
名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)

【前回までのあらすじ】地球にやってきた「赤いトララ」と呼ばれるケロン人少女が率いる小隊がケロロ小隊に代わり地球侵略すると宣言し、彼女達と手を組む怒りのアーチャーとからくりのアサシンと共にドラえもんズなどの一部のキャラ達に攻撃を仕掛ける。
それと同じくして、日向家の近所に引っ越してきた幼い少女アネモネが挨拶に来た日向家で王ドラと会ったことで彼に密かに想いを寄せるようになっていく。
一方、彗星の如く現れた謎のネット配信美少女アイドル「あいりん」に大半のキャラ達が夢中になっていくが、彼女からその私生活がパリのケーキフェスタに向けてのケーキ作りのために学校の合宿に行っているはずの月島あいりと全く同じものを映し出され、次第に疑念を覚える者も現れ始める。
あいりの恋人であるツーストが真相を確かめるべくサン達と共にあいりんのライブ会場に乗り込むことを決意するが・・・!?






「小ネタ」風花月夜伝に関するネタ


アルル「ばっよえーん!」


とある戦闘訓練、そこに呼び出された魔導師の卵達は大量に出現したモンスターを全部倒し切っていた。


桜「おめでとう!全員クリアよ」
アサト(燕青)「案外あっけなかったけどな」
ツキノ「でも、お腹空いたの・・・」
アルル「それなら、これからみんなでカレーを食べに行かない?乱麻や以蔵さんも一緒に・・・」
以蔵「いや・・・遠慮するき」
乱麻「以蔵!」


初めて出会った時から変わらない以蔵のよそよそしい態度を見たアルルは彼らが立ち去った後にその態度について疑問を持っていた。


アルル「ボク、出会う前にあの人に何かしたの・・・?」
アサト(燕青)「あー、やっぱりあの子のことか」
アルル「あの子?」


アルルは以蔵の事情を知るアサトから王ドラが埋め込まれていた禍いの種から作り出された世界で会ったという彼に恋慕していた自分と瓜二つの少女の姫「璃姫」の存在を聞く。彼女の恋慕には気付けなかったものの別れができなかったことを悔やんだことで彼女と瓜二つであったアルルを同一視しないよう自ら避けていたことを知った。


アルル(ボクは璃姫という人じゃないけれど、それでもあの態度は引っかかるなぁ・・・サタンの方はわからないけど、アミティやシグやチュチュには普通に接してるし、そういやボクの後輩のププルちゃんには普通に接してるのを見たね。それならププルちゃんに以蔵さんのことを相談するしかないか!)


アルルは彼女がいるとされるCOMある部屋を乗り込んだ!


アルル「急に入ってごめんね、ププルちゃん!ちょっと相談したいことがあるんだけど」






アルルが見たもの:設置された舞台で急にギターの如くハープをかき鳴らすトリスタンとサイリウムを振るププルを始めとする観客達


アルル(°Д°)
ププル「キャー!ヘールシェイク!ヘールシェイク!」






アルル「な、なななな、何してるの!!?」
トリスタン「ちょっとハープをかき鳴らしたくなったのでどうせなら私単独での即席ライブをやろうという話になっていて・・・ちなみにライブプロデュース責任者はゼオ殿です」
アルル「相談する時間ないじゃないか!!」
乱麻「ほー、言っておくが、結構好評だったんだぞ」
ププル「いい演奏だったよね!」
以蔵「無茶苦茶やが」


すると、トリスタンは以蔵に向かって喋り出した!


トリスタン「以蔵殿、レディ・アルルが話しかけたがっていますが」
以蔵「は!?別にえいき・・・;」
サンソン「いいから話すように」


トリスタンとサンソンの(半ば強制的に)後押しを受けた以蔵はどもりながらも喋ろうとするが・・・


以蔵「おん・・・あの、えいか・・・」
アルル「アサトから聞いたよ。キミが璃姫と同一視しないためにボクを避けたんだって?」
以蔵「うぐっ;」
アルル「でも、ボクにもその璃姫について話してくれないかな?それだけでも以蔵さんとも友達になりたいなと思ってたし」
以蔵「っ!おい、ここではまずいき。やから今度うちに夕飯食べに来とうせ・・・」
アルル「えっ、いいの!?カレー食べれる!?」


乱麻「あのちんちくりんを今すぐフェイルノートをぶちかませヘルシェイク(怒」
トリスタン「弦の線が切れてるのでお断りします」


この小ネタは元々はちゃんとした話のネタとして考案していましたが、話の展開をこれ以上は思いつかなかったのと時間の無さもあって最終的には小ネタに収まったもの(ちなみに激怒したシェゾとサタンが以蔵さんのところに乗り込んで、乱麻と龍馬が手を組んで彼らと戦うシーンも浮かんでた)






以蔵は早速黒ローブの人物二人から話を聞いていた。


以蔵「やっぱりお頭を暗殺しようとした奴らじゃったか。桐明、おまんらの差し金やないき?」


桐明と呼ばれた人物は無言で首を横に振った。


以蔵「ほうか・・・ならば、今日は遅いんじゃ。さっさと帰りとうせ」


二人はゆっくりと頷いた後、静かに学生寮から立ち去った・・・。


以蔵「・・・」






その翌日、日向家の地下にあるケロロ小隊の秘密基地ではケロロ小隊が今日の家事しに行っている間、ドラえもんズは王ドラから昨日の出来事について話を聞いた。


キッド「は!?怒りのアーチャー達がハチ達を襲ったぁ!!?」
王ドラ「正しく言うなら、ハチさんのドジが端を発したような形になりますね。これはハチさんが悪いとクルークさんと話してたんですけど」
ドラえもん「待って!それならクルーク君も彼に会ったの!?」
王ドラ「はい。怒りのアーチャーは子供をマスターにしたことの方が怒ってたみたいですけど」
ドラメッド「ズレてる気がするが、根は意外と真面目であるな・・・;」


怒りのアーチャーの意外な一面に思わず苦笑いするが、そこにケロロ小隊が来た。


ケロロ「掃除終わったでありますよ〜」
ギロロ「お前らで何話してたんだ?こないだから様子が変だったんだが」
キッド「い、いやっなんでもねーよ;(やっぱりケロロ達には話してねーのかよ!?」
王ドラ(話そうと思ったんですが、タイミングがなくて・・・)


そんな時、王ドラははっと思い出した。


王ドラ「そういえば、アネモネちゃんが借りた本を私に返そうとしたのを忘れてたんですが!?」
マタドーラ「え?逢引きしに行くつもりかよ!?」
王ドラ「そんなんじゃないですって!」


その数分後、近所にある通学路で待つアネモネは走ってまで来た王ドラの姿を見た。


王ドラ「アネモネちゃん!昨日はごめんなさい、あの時はゴタゴタしてまして・・・」
アネモネ「ううん。急いでそうだったから」
王ドラ「あ、昨日のお詫びにどこかで食べに行きませんか?奢りますよ、何が食べたいですか?」
アネモネ「!」


アネモネは自分が特に楽しんで読んだ本の内容を見て食べたいと思ったことを発した。


アネモネ「ナポリタン!」


その数分後、街中にある洋食屋に入ったアネモネは初めて食べたナポリタンに感銘を受けた。


アネモネ「悪くない。ぶたさんが作った通り」
王ドラ「(キッチンぶたぶたも見たんですね)美味しいですか?」←マカロニグラタン食べてる
アネモネ「ん」
王ドラ「アネモネちゃんがこれを初めて食べるきっかけにはなったってことですか。ナポリタン美味しいですよ」


王ドラの笑顔にアネモネは思わず顔を赤くする。


アネモネ「私、こんな性格なのに・・・」
王ドラ「え?」
アネモネ「そんなんじゃ女の子泣かせるタイプだって言ったの!」
王ドラ「グサーッ!!」


お会計を済ませた後の帰り際、王ドラは夜道は危ないからとアネモネを送っていた。


王ドラ「そういえば、アネモネちゃんは日向家の近所の子ですね」
アネモネ「うん」
王ドラ「じゃあ、近くまで来たら帰れるかもしれませんね。あ、ここからなら一人で帰れると思います」


アネモネは帰る前に王ドラの方にくるっと振り向いて話す。






アネモネ「ねえ。私がもし大人になったら結婚してくれるの?」






王ドラ「えっ!?いや、アネモネちゃんはまだ子供だから色々考え方も変わってくるだろうし・・・」
アネモネ「わかった。待ってるから!」


アネモネがそう言い残して帰った後、王ドラは思わず戸惑う。


王ドラ(いやいやいや!?まだ子供ですから、そんな本気にしたらダメだ!それに私にはミニッツさんが好きですし・・・)


ついでに他のドラえもんズやトリスタンらが思わず殴り込みに行く案件だな;(しかも新撰組に淫行防止条例違反で呼び出されるレベル)






ちなみにFate世界にもこういう女難の相を持ってる奴はいる(ぇ)

三の儀、偽物と本物(その2) ( No.378 )
日時: 2025/01/22 17:44
名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)

一方、クルーク達はゼオ達に昨日の怒りのアーチャーらと出会したことや王ドラ達から「赤いトララ」による小隊がケロロ小隊に代わり地球侵略を宣言されているのを話したことについて話した。


エレナ「何ですって!?ケロロ小隊に代わって地球侵略!?」
クルーク「そうだよ!そこにサーヴァントがいたんだ!トリスタンやリップ達が助太刀に来なかったらヤバいところだったよ」
フィン「向こうにもサーヴァントがいるなら、こっちとしても黙っていられないな」
ゼオ「おい、そいつのクラス名はなんだ?」
クー「アーチャー。奴さんがめちゃくちゃ怒ってるようだったから、怒りのアーチャーって呼んでるらしいぜ」
エージェント「常に怒られているけど、よくそれに追求されずに済んだな・・・」
サンソン「それはそうですよ。真名は通常の聖杯戦争ならば弱点になるから明かさないものです。その場合、クラス名で呼んでいるのもザラです。マスターに関しては中にはその人間の名前で呼ぶ場合もありますが」
ププル「へぇー、なるほど!だから、ディルムッドとクーは騎士王サマをセイバーって呼んでるんだね」
ディルムッド「ち、違う!私は決して彼女とは顔見知りではない!」
アミティ「でも、ディルムッドが騎士王さまをセイバーって呼んでたのを見たよ。キミが望むなら詳しく話さなくていいけど、それだけは認めた方がいいよ」
ディルムッド「・・・」
クルーク「クーも前に騎士王様に会ったのかい?」
クー「いつかの聖杯戦争の話だ。記憶はないんだが、なぜか見覚えはあるんでね」


いつかの聖杯戦争の話はさておき、その話を聞いたベディヴィエールは話を割って入る形で聞いた。


ベディ「トリスタンやってことはトリスタン卿らもこのことを知っているのですか!?」
メイヴ「恐らく私達が出くわす前よりも遭遇したみたいね・・・」


驚いてしまったベディをよそにガレスは場を仕切り直した!


ガレス「とにかく今は怒りのアーチャーだけでも対策を考えた方がいいですよ!」
エジソン「そうだな!今はそれだけしか・・・むっ、この音はスマブラの闘技場からだな」


聞こえた音につられるようにして歩いたら、偶然たどり着いた先の向こうにあるスマブラの闘技場でアルジュナとカルナがなぜか戦っているのを見た。


ラフィーナ「あっ、アルジュナとカルナが戦ってますわ!」
シグ「この二人、いつもこうー」


アルジュナがカルナを弓矢で仕留めようとして弓を引いた瞬間、彼はそれを回避した!


カルナ「水の矢による拘束術。お前にしてはなかなかだ、アルジュナ。だが」
アルジュナ「その先は言うな。次の弓で仕留める・・・!」


だが、弓を引こうとした直前にアルジュナがカルナの上の観客席を見上げたらアイオーンが座っているのを目にした!


アイオーン「ヴッ?」
アルジュナ「!?」
ナルカミ「はいはい、もうそこまで!」


ナルカミの制止を皮切りに乱闘を止めた二人を尻目にアルジュナのマスターのナルカミが入って来た!


ナルカミ「ダメじゃないですか!アイオーンさん達がいつの間にか来ているのも察さないとダメなのに!」
アルジュナ「すみません・・・いつの間にか発するのを鈍っていました」
シグレ「いや、俺達が入っているよと言えばよかったんだ・・・カルナ、これでも気は済んだか?」
カルナ「及第点だ。恐らくクルーク達は何か聞きたいことがあるのだろう」


カルナが目を向けた時、お竜さんが怒りのアーチャーについて聞き込んでくれた。


お竜さん「最近、敵サーヴァントの目撃はなかったか?」
ナルカミ「いえ、見てませんが・・・何か理由があるのですか?」
龍馬「こないだクルーク君達が遭遇してるんだ。その前にドラえもんズやトリスタン君達が面識ができていたそうだよ」
シグレ「マジかよ・・・それでクラス名は?」
ナーサリー「アーチャーの男の人よ。なんか怒ってそうだったから怒りのアーチャーって呼んでるわ」


ナーサリーの発言を聞いたアルジュナは思わず思い悩んだ。


ナルカミ「どうしましたか?」
アルジュナ「いいえ、そのアーチャーについて見覚えがあって・・・カルナの方が詳しいのですが」
シグレ「?」
???「キヒヒ。随分と厄介な案件に巻き込まれたのう」


その直後、テレポートであるサーヴァントが姿を現した!ランサークラスのサーヴァントの邪竜でもあるヴリトラだ。


カルナ「ヴリトラ・・・!」
ヴリトラ「安心するがいい。貴様らのマスター達に危害は加えたりせん」


ヴリトラはチラッとラーマに守られるように後ろにいるリデルの顔を見た。


リデル「・・・?」
ヴリトラ「(よかった。いい顔になったようじゃな)お前達とは会うのは初めてのようじゃな。あの時は去年のクリスマスじゃからのう」
あやクル「ということはカルナをサンタ霊基に変えさせたのは貴様か・・・」
ヴリトラ「そうじゃ。わえとしても個人的な理由があるのじゃ」


ヴリトラはその直後、舌なめずりをしながらニヤリと笑った。その様子に全員が彼女に向かって武器やスキルを構えるが・・・


ヴリトラ「勘違いするな。わえはお前達を殺しに来たのではないぞ」
大半の全員「ズコーッ!!」


ヴリトラはそんな様子が面白かったのかケラケラと笑った。


アリシア「もう!紛らわしいわ!」
ヴリトラ「怒りのアーチャーの真名を教えに来たんじゃ」


その言葉を聞いた大半の全員が一瞬動きをピタっと止めた。


アレク「本当かな?」
ヴリトラ「ああ。アルジュナやカルナがよく知っておるからのう」






ヴリトラ「奴はインド神話「マハーバーラタ」における登場人物。その真名は、ーーーーー」






一方、あいりんのライブ会場では観客達がどこかざわめきを覚えつつその歌声やパフォーマンスに心を奪われていた。


以蔵(やっぱりこれはずるいのう・・・)
乱麻(あんなハイレベルな歌声とパフォーマンスを見せられたら余計にな)


あいりんが歌い終えた後、質問コーナーに乗り出そうとしていた。


あいりん「じゃあ、質問コーナー!前回と引き続き私に関することなら「たのもーーーーー!!!」


突然後ろのライブ会場の扉が開かれ、そこに乗り込んできたツースト達が入って来た!


モードレッド(ツースト・・・!?)
ツースト「お前はあいりんだな!それなら俺の質問に答えてもらう!」


それを目にした他の観客達はさらにざわめく。


観客A「ここで質問するの?」
観客B「でも、ファンとして悔しいけどツーストはあいりの恋人だし・・・」
観客C「やっぱり本人が聞いてくれる方が答えてくれると思うけど・・・」
ツースト「おい。お前はあいりか?」






あいりん「そうよ。恋人があなたと同じアイドルになって何が悪いの?」
大半の全員「!!?」






その直後、映像があいり本人に切り替わった!


あいり(あいりん)「あなたがアイドルとして活躍する姿を近くで見続けてずっと寂しかったの!でも、もう無理だわ!私はアイドルとして先に行くから!」
ツースト「」
あおい「そ、そんなことって・・・いや、僕としては嬉しいんですが」


突然別れを切り出されたツーストは思わず立ち尽くした!


ツースト「そ、そんな・・・!!俺は気付かないうちにあいりにそんなこと・・・!!」
マキノ(こいつはどれだけ月島あいりのことが好きなんだ)
弓弦(しーっ;)
ツースト「嫌だ!!あいり、今のが嘘だと言ってくれ!!あいりいいいいいーーーーー!!!」






あいり「呼んだかしら?」






ツーストの前に呼びかけたあいりの姿を見て大半の全員が驚愕した!


大半の全員「えええええー!!?ツーストの恋人が二人いいいいいー!!?」
メタナイト「どういうことだ?ドッペルの可能性も捨て切れないが・・・」
モードレッド「・・・」


突然現れたあいりを見たモードレッドは彼女の方に歩み寄った。


モードレッド「おかえり、あいり。どこに行ってたんだ?」
あいり「ただいま、モーさん。私はケーキフェスタに向けて合宿に行ってましたわ。ついさっき帰って来ましたけれど・・・」
カービィ「モーさん、分かるの?」
モードレッド「おう、オレとあいりは契約してるから魔力パスでマスターが誰だかわかるんだよ」


それを見て思わず驚愕したあいりんは我に帰った途端、あいりを糾弾した!


あいり(あいりん)「騙されないでみんな!その女は偽物ですわ!私を陥れようと誰かがドッペルを作り出したのよ!」
あいり「なんですの?」


突然の出来事に状況を飲み込めなかったあいりはあいりんの映像を見て思わず納得した。


あいり「・・・ああ、そういうことね。あなたが望むならわかりましたわ」
モードレッド「待て!あいり!」
あいりん(あいり)「モーさん、その偽物のところに行かないで!マスターの私を裏切るつもりなの!?」


捲し立てるあいりんの様子を見たツースト達は確信した!


アタランテ「今のでわかったか?」
サン「間違いないアル。今出て行ったのが本物のあいりアル!」
しおん「追いかけよう!」
ぽぽか「うん!」


ツースト達があいりとモードレッドを追いかけた末に合流した後、ツーストはあいりに謝った。


ツースト「あいり、ごめん・・・あんなあいりの姿を騙し取った奴の言葉を信じちまって・・・」


その言葉を聞いたあいりはツーストに歩み寄った後、彼の頬をつねった!


あいり「私、あんな言葉信じて悲しかったなー!」
ツースト「いででででで!!ほんほひふはん!!(訳:本当にすまん」
あいり「・・・ただいま」
ツースト「!」


その様子を見た以蔵達とカービィとメタナイトはその様子を呆れた様子で見ていた。


以蔵「誤解は解けちょったみたいじゃ」
カービィ「でも、ボクはちょっと疑問に思ってるよ」
乱麻「何がだ?まあ今は言わなくていいが」


一方、ふたば幼稚園近くの建物の上では「赤いトララ」とレララ伍長、怒りのアーチャー達が近辺を観察していた。


怒りのアーチャー「マスター、本当にやるのか?」
赤いトララ「ああ、あいつらを誘き寄せるには十分だろう。それともお前はあのメガネのマスターにも出くわしたのと同じ、子供に手を出すのは許せないか?」
怒りのアーチャー「そういうわけじゃねーんだがな・・・」
赤いトララ「言ったはずだ、躊躇いは負けに繋がると。もしヘマしそうになったら令呪で防ぐぞ」
怒りのアーチャー「・・・」


すると、レララが近況報告した!


レララ「今アサシンが罠を設置完了した。襲撃するゼ」
赤いトララ「ああ。ーーーーーこれより作戦(ミッション)を開始する!」


一方、そうとも知らないふたば幼稚園ではしんのすけが帰り際にこんなことを言い出した。


しんのすけ「知ってる?最近、王ドラがまた女の子の心を奪い去ったってー」
マサオ「えー?その話、誰から聞いたの?」
風間「本当か?ボクはドラメッドさんから王ドラが女の子を来させてるって聞いたけど」
ネネ「それはその子の近所の日向家でしょ?ネネは王ドラが女の子にプレゼントしてるって夏美さんから聞いたわ〜」
ボー「ボクは二人が逢瀬に行ってるとクルルさんから聞いた」


なんか王ドラを(周囲の吹き込みが原因で)大誤解してんぞお前ら!!?ちなみにしんのすけが聞いた話はマタドーラからのです(ぇ)


吉永「こらこら、そんなことで話題にするんじゃありません。王ドラさんに失礼なんだから・・・」


吉永が窓ドアをガラッと開けた瞬間、目の前に飛び込んだ小さな赤い人外の手が伸ばされーーーーー






一方の日向家ではタママがポテチを食べている最中に王ドラにじーっと見られていることに気付いた。


王ドラ〈●〉〈●〉
タママ「なんですか・・・;」
キッド「王ドラ、やめとけよ;」


やはり知らない様子であるケロロ小隊にドラえもんズはそろそろ彼らに言うべきかと悩んでいた。


ドラえもん(やっぱりここは正直に話した方がいいよ)
王ドラ(でも、タイミングっていうものが・・・)
マタドーラ(バカか。遭遇したクルークがゼオ達に話してるかもしれねーし)
王ドラ(うぐっ;)


すると、本を読んでいる途中である天草のスマホにみさえからの電話が鳴った。


天草「もしもし、みさえさん?どうしました、そんなに慌てて。春我部防衛隊はもうすぐ幼稚園から帰って来ますが」
みさえ「違うの・・・!」


パニックになっていたみさえからの説明を聞くうちに天草の顔は次第に驚愕に変わった!


天草「・・・何ですって!!?わかりました、必ず救います!」


天草が電話を切ったのを見たドラリーニョが聞く。


ドラリーニョ「どうしたのー?」
天草「ふたば幼稚園に襲撃です。しかも、「赤いトララ」の」
王ドラ「!!」


ドラえもんズが急に支度しているのを見たケロロ小隊は驚く!


ケロロ「どうしたでありますか!!?」
ドラえもん「ごめん、すぐに帰るから!」


ドラえもんズが走り去ったのを見たケロロ小隊は事態を飲み込めなかった。


ドロロ「前から思っていたが、やっぱり何かあるのでは・・・」


すると、入れ違いにある人物がひょっこりと顔を出した!


ギロロ「!お前は・・・」

三の儀、偽物と本物(その3) ( No.379 )
日時: 2025/01/22 17:46
名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)

一方のドラえもんズはドラメッドの魔法のじゅうたんでふたば幼稚園に向かって行く途中で慌てた様子で走るトリスタンやリップ達を見た。ちなみに王ドラのサーヴァント達は霊体化中だ。


王ドラ「トリさん!」
トリスタン「こうなっては仕方ありませんね。とことん付き合いますよ!」


トリスタンの言葉にドラえもんズは強く頷いた!一方、襲撃されたふたば幼稚園の周りでは警察や野次馬が集まって来た。


怒りのアーチャー「おい、騒ぎを聞きつけてやがる!」
赤いトララ「私とレララは今生体恋化(アホトロン・フォーム)で地球人に変化しているから心配するな」
吉永「トララちゃん!?あなたが自分の恋路のためならなんでもする性格なのは分かるけど、子供達には手を出さないで!」


吉永が春我部防衛隊を始めとした子供達を守りながら啖呵を切る姿を見た赤いトララは無言で巨大な盾に変えたホルンを振り上げようとするが、その直前に出現した斬サブローが阻止した!


赤いトララ「ほう?」


それに続いてドラえもんズや王ドラのサーヴァント達、サーヴァントを引き連れたリップ達が現れた!


王ドラ「小さな子供にホルンが変化した盾を振り上げないで下さいよ!」
風間「みんな・・・!」
しんのすけ「おおー!」


その直後、くるっと向いたルートが叫び出した!


ルート「この後に頭に女物のパンツを被せた通り魔が来るぞ!みんな逃げろおおおおおー!!」


それを聞いた警察や野次馬が一斉に逃走した後、チャラ王は思わず呆れる。


チャラ王「酷い嘘吐くよなぁ。本当はそんな奴いてないのに」
マタドーラ「オレ様だったらちく寿司で(ry」


それを見たレララは思わず舌打ちをする。


レララ「勝手なことを・・・!」
赤いトララ「気を抜くなよ。こいつらは予想に反して諦め悪いのでな・・・!」


レララが銃でキッドを撃とうとしたら、かわされた!


キッド「銃!?」
レララ「フン」
リップ「あの子、ギロロさんと同じ機動歩兵の類だよ。銃を持ってるのがその証よ!」
為朝「銃を持っているからなんだ。一瞬で撃ち抜いてやる・・・!」


それを見た赤いトララは次第にこっちが押されてるのを感じ取った。


赤いトララ(まずい、完全に体力を失っている。目を瞑ったが、こうなれば仕方ない)


何かを決した赤いトララは右目に付けていた自分の眼帯を取り出した!


マサオ「えっ!?」


大半の全員が見たのは赤いトララの左目とは違う右目の紫色。つまり彼女はオッドアイであったが、問題はそこじゃない。何か光り出しているのだ。


天草「まずい!あれは魔眼です!」
赤いトララ「立ち上がる動きを止めよ!星を燃やす炎よーーーーー!」


赤いトララが魔眼の力で王ドラやトリスタン以外の動きが止まった!


王ドラ「みなさーん!!」
赤いトララ「おや?お前は見なかったか」
トリスタン「ええ、弱視なのが役に立ちましたよ」
赤いトララ「弱視も考えものだな・・・」


その直後、怒りのアーチャーが王ドラに攻撃する!


王ドラ「一応聞きますが、あなたは地球に反してるってわかっていますか?あなた達サーヴァントの歴史が生まれるのはこの地球なんですよ!」
怒りのアーチャー「わかってるよ・・・だけど、マスターには逆らわないのは影法師とも言えるサーヴァントの第一だろうが!それはテメェもよく知ってんだろ!?」


怒りのアーチャーの怒りぶりに王ドラは次第に焦りが見え始めた。


怒りのアーチャー「わかったか!これがマスターのやり方だ」


その直後、水の弓が怒りのアーチャーに浴びせた。その人物の方を見た王ドラ達は驚愕する。


王ドラ「アルジュナさん!?」
アルジュナ「随分と傷だらけになりましたか」
ナルカミ「クルークさんと一緒に助けに来たらこうなりかけましたね・・・」


思わずダメージを受けた怒りのアーチャーはよろけながらも立ち上がった!


怒りのアーチャー「まさかアルジュナが召喚されやがったとはな・・・」
アルジュナ「呼ばれたのが私だけではないと知ったら?」
怒りのアーチャー「何?」
アルジュナ「王ドラ、悪いと思いますがこの勝負は代わらせてもらいます」


すると、アルジュナが呼びかけた!


アルジュナ「カルナ!貴様の同陣営である奴との決着(ケリ)をつけろ!」


すると、カルナの槍が飛んできた!彼はヴリドラに言われた言葉を思い出した。






ヴリトラ『奴はインド神話「マハーバーラタ」における登場人物。その真名は、アシュヴァッターマン。それを覚えてけ』






カルナ「ヴリトラから聞いたな。アシュヴァッターマン!」
アシュヴァッターマン「ヴリトラァァァァァー!!!」


怒りのアーチャーの真名を聞いた一部以外の人達はびっくりしていた。


おぼろ(モイモイ)「アシュヴァッターマンってマハーバーラタにおけるカウラヴァ百王子側の・・・!」
シグレ「俺もびっくりしたんだ。まさかカルナと同じ陣営の奴が敵側に回ってるなんて思ってなかったから。だから、カルナが自分に決着を着けさせてほしいと自ら懇願したんだ」
ラフィーナ「自分と同じ陣営だからこそ止めたいわけね・・・!」


カルナがアシュヴァッターマンの巨大なチャクラムと槍を打ち合うごとに彼を叱咤する!


カルナ「マスターだからといって暴挙を止めるぐらいはできるだろう。貴様らしくもない。貴様はこんな時でも怒りを抱くであろう!」
アシュヴァッターマン「・・・!」


カルナは自分の宝具を打ち出した!


カルナ「日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!」


アシュヴァッターマンを下したカルナの宝具を見た王ドラは思わず驚嘆する。


王ドラ(これが施しの英雄の力・・・!)


カルナの強さを認めざるを得なかった大半の一同だったが、アシュヴァッターマンはよろけながらも立ち上がった。


アシュヴァッターマン「マスター、すまねえ。真名が割れちまった・・・」
赤いトララ「邪竜が現れたと気付いたが、やはり先に断つべきだったか・・・」


そんな赤いトララにベディの剣が向けられた。


ベディ「貴女のしたことは単なる地球侵略の作戦を超えたものです。大人しく投降なさい」
レララ「テメェ、隊長に何すんダ!」


レララがベディを銃で撃とうとしたら、トリスタンのハープによる矢で阻まれた!


トリスタン「邪魔はさせませんよ」
キッド「あんた、タママへの恋心からじゃなかった「待つであります!」


声がした方向に向くと、事態を知ったケロロ小隊とパーシヴァルが駆けつけてきた!


クルーク「ケロロ小隊とパーシヴァル!?」
ドロロ「今、攻撃する前に話をさせてほしいでござる」
メルト「どういう意味よそれ?」
パーシヴァル「彼女を見たらわかるよ」


すると、パーシヴァルの後ろからひょこっと出てきたのは・・・






ププル「トララちゃん!?」
トララ「・・・」






赤いトララ「・・・!」


トララは「赤いトララ」に対して静かに訊ねた・・・






トララ「僕を探しに来たのでしょう?お姉ちゃま」

三の儀、偽物と本物(その4) ( No.380 )
日時: 2025/01/22 17:49
名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)

大半の全員「えええええーーーーー!!!?」


トララの発言に大半の全員は寝耳に水の如く驚愕した!


サンソン「姉妹だったのですか!?」
ギロロ「トララがケロン軍に入っているのは知っているな?それは自分の実力もだが、姉による恩恵が大きい。女ながら実力で少尉にまで登り詰めたホルル少尉のがな・・・!」


赤いトララことホルルは妹のトララに聞く。


ホルル「私の元に戻る気はないか?お前の意中の相手も連れ出して」
タママ「・・・!」
トララ「それは・・・」


一瞬返答に躊躇ったトララだが、タママを見て決意を改めて固めた!


トララ「地球侵略はタママ先輩達ケロロ小隊の任務です。僕達が邪魔する余地はありません。それに僕はこの地球でトランペットを吹けるから戻るつもりはないです」


妹にはっきりと断られたホルルは思わず唇を噛むように見えた。


ホルル「そうか」


それを聞いたホルルはレララとアシュヴァッターマンに告げる!


ホルル「この場ではこれ以上の戦いは不利。これより一旦撤退する」
レララ「!」
アシュヴァッターマン「・・・!」


ホルルは去り際にケロロに告げる。


ホルル「ケロロ軍曹。これはケロン軍からの通達の上ですよ」
ケロロ「・・・!!」


ホルル達が去った後、チャラ王はトララに聞く。


チャラ王「あんたを探しに来たってどういうことだ?」
トララ「それは・・・」


そこにランスロットが窓のドアを開けて入って来た。






ランスロット「ケロン軍も話題になっていた。君がタママ殿への恋心ゆえケロン軍には失踪扱いしたというのでな・・・」
トララ「・・・」






一方、ベリーと彼女のサーヴァントのアサシン・加藤段蔵はエージェント達の帰りを待ちながら歩いていた。


ベリー「パパ達、いつになったら帰って来るかなー?」
段蔵「何らかの事情があるのでしょう。待ちましょう」


すると、二人は何やら隠れている様子のスマブラ屋敷に常駐するサーヴァントのアサシン・風魔小太郎を見つけた。


段蔵「小太郎?」
小太郎「母上とその主殿!?ちょっと為朝殿が飛んでいたのを見たからどこに行ったか探ろうとして(何だかキラキラ」
ベリー「男の子ってロボ好きなのは本当だね。じゃあ、あっちのもいるんだけど?」


ベリーが指差した方向にからくりのアサシンがいた!


からくりのアサシン「エ?」
段蔵&小太郎「!!?」


からくりのアサシンが二人を見て驚いた様子を見せたが、すぐに立ち去った!


ベリー「あっ、大声を出したらダメだね・・・って、二人ともどうしたの!!?」


一方、ふたば幼稚園ではトララの行動にゼオは察した。


ゼオ「つまりケロン軍に虚偽の申請をしたわけか。そりゃ帰れんな」
トララ「うるさいですね!大体あの女が厳しすぎるからなんですよ!僕に対して冷たいし、意地悪な行動を繰り返すし、みんなが僕をあの女と比べてくるし・・・!」
フィン「単なる姉妹喧嘩もあったか」
ギロロ「俺は気持ちはわからなくはないがな」←兄がガルル中尉


すると、エージェントの方に電話がかかって来た!ベリーからだ。


エージェント「おう、ベリーか?」
ベリー「からくりの女の人に関して誰か知ってる人いる?段蔵ちゃん以外で!」
王ドラ「はい、会いましたよ。敵側としてね。いや、私達を改造しようと狙って来たから一番ヤバい類なのですが・・・;」






ベリー「段蔵ちゃんとこた君がその人のことを知ってそうなの!」
大半の全員「!」






その数分後、ふたば幼稚園を出た大半の一同は呼ばれたエージェント達の住む屋敷で小太郎が前提としてこれまで彼らの身に起きた話を聞いた。


小太郎「やはりそうでしたか。ケロロ小隊に代わって地球侵略しに行くとは・・・ケロロ小隊が地球侵略の任務でも絶対遂行しないから安心していたのに」
ギロロ「失礼だな!真面目に地球侵略の任務を行おうとしているのではないか!」
クルル「それが全く進まないから英霊どもが安心してるんじゃねェか〜?」
ギロロ「ぐっ;」


小太郎は思わずオロオロするが、すぐに体勢を立て直してあることを話した。


小太郎「は・・・いえ、段蔵殿は初代風魔小太郎によって作られたからくりであるのは知っていますね?」
王ドラ「はい。あなたがスマブラ屋敷に来たばかりの頃に教えてくれましたから(素直に母上って呼べばいいのに」
小太郎「彼女を作ったのは初代風魔小太郎だけではないのですよ。彼は協力の元だったのです。史実こそ風魔の血を汲む忍者として伝えられていますが、それは当時としては陰陽術のようなもので、その製作者が妖術師ですから。なぜか女性の身体に改造していましたが」


小太郎の話を聞いた王ドラ達はからくりのアサシンの真名を導き出した!


王ドラ「じゃあ、からくりのアサシンの真名は・・・」
段蔵「はい」






段蔵「妖術師・果心居士。「今の姿」ならば小太郎殿の遠き祖母のようなものにあたります」






一方、とある場所ではアシュヴァッターマンの真名が割れた理由をラババ兵長に話していた。


ラババ「えーっ!?お前の生前の仲間と敵が地球側に呼ばれてたぁ!!?」
アシュヴァッターマン「ああ、見た時には驚いたな・・・」
レララ「まあいいサ。隊長の正体がバレたけれど、妹のトララは見つかったし、からくりのアサシンだけは真名がバレてねーし・・・」


それを聞いた果心居士は首を横に振った。


果心居士「いイえ、モう知られルとコろでス。地球側にいル風魔小太郎と加藤段蔵に顔を見ラれましタ」
ホルル「お前の可愛い家族が地球側にか?・・・そうか・・・」


ホルルはすぐに振り向きながら告げる。


ホルル「ならば、今日はもう下がれ。あ、ドルルにも声をかけてやってくれ」
果心居士「はイ」


部下達と自分のサーヴァント達が部屋から出て行った後、ホルルはホルンを吹きながら何らかの出来事を思い浮かんだ。倒れた子供を前に泣く少女。


泣く少女『ーーーーーっ!!!』


あの時からそれを思い浮かぶたびにホルンを吹いていた・・・。


ホルル「・・・」


すると、そこにトリストラムが部屋に入って来たことで演奏を止めた。


トリストラム「おや、音がいつもよりも悲しみを秘めている。もしや自分の妹に拒絶でもされたのですか?」
ホルル「お前にはわからぬだろうな。どうせ腹の中では笑っているのだろう」
トリストラム「ええ、それはもう爆笑ですよ。貴女のホルンが泣いているとね」
ホルル「ああ・・・お前好みではないだろうな」
トリストラム「大嫌いですよ。あのお方以外は何もかも」


ホルルは仮面越しから嘲笑う彼を一度睨むように見た後、いつもの無表情を取り戻した。


トリストラム「それで?邪魔が入ろうとも「あれ」の封印措置は進めましたか?」






ホルル「ああ。完成まであと一息のところまで来ている」






続く・・・






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