二次創作小説(紙ほか)

雪月に小さな花びらを(後編)(その1) ( No.425 )
日時: 2025/03/28 17:18
名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)

いよいよ後編です!タママとモードレッドの間にすれ違いが発生してしまい・・・!?






「小ネタ」入れ替わり


チャラ王(リップ)「なんか入れ替わっちゃってて;」
ルート(チャラ王)「朝からこんなんだよ;」
リップ(ルート)「きっと何らかの魔法が原因だな」
トリスタン「そうですか(口調聞かなきゃあまり誰かわかりませんね・・・」
メルト「どっちにしたって今日1日ぐらいね」
おぼろ(モイモイ)「バッサリ言うよね」


しかし、今日1日ぐらいは入れ替わっているというので試しに・・・






リップ(ルート)「パピラキラブナピュアクル!みんな笑顔にしちゃえー!」
ルート(チャラ王)「ずっと好きだったんだぜ(チェロ弾きながら斉藤和義のずっと好きだったを歌唱」
チャラ王(リップ)「あああ貴重な経験んんんんん!!(悶えてる」






チャラ王(リップ)「アタシの一生の宝物にする(●REC」
トリスタン「結構サマになってますね」
メルト「これからエージェント辺りにでも脅かしに行く?」
おぼろ(モイモイ)「いいわね行きましょう!」


翌日、元に戻りました(なお当のエージェントは入れ替わった三人を見て呆然)






ーーーーーああ、ごめんね。


キミを守れなくて、本当にごめん。


キミの大切な●●●●●●までも悲しませて、ごめんーーーーー






その夜が明けた朝、タママとモードレッドはあれから口を利いていなかった。


タママ&モードレッド「・・・」


口を利いてない二人を見たアンメアとましろはたじたじとしていた。


アン「やっぱり喧嘩したんですかね?」
メアリー「痴話喧嘩ならよくあるんだけどね」
ましろ「・・・」


そろそろ目的地まで近くなった際、タママは一人水浴びをしながら夜明け前にモードレッドが愛しく見えたことで彼女を思わず抱きしめてしまったことを悔いていた。


タママ「あー!!すっげ可愛かったから抱きしめちゃったよ!!?んで、嫌がられたしそんで口利いてくれないし!!どうすんだよもう嫌われたも同然じゃん!!」


タママは頭を抱えながら、もうどうしたらいいかわからなくなっていた。


タママ「嫌われたのかな・・・オレは・・・」


一方のモードレッドは一人コーラを飲んでいたところをメアリーに声をかけられていた。


メアリー「少しだけ隣いいかな?」
モードレッド「好きにしろ」


モードレッドの隣に座ったメアリーはモードレッドに訊ねる。


メアリー「やっぱり嫌いになったの?」
モードレッド「・・・何がだよ」
メアリー「タママのこと」


メアリーに指摘されてムッとするモードレッドだが、直後に彼女は静かに呟くように答えた。


モードレッド「・・・嫌ってねーし。つか、オレに嫌悪してるだけだ。あのババアと同じように思われると」
メアリー「・・・!」


モードレッド。アーサー王ら円卓及びブリテンを滅ぼす野望のために王の異母姉でもある魔女モルガンにより生まれたアーサー王の血を引くホムンクルス。当然アーサー王を陥れるための道具として利用されたことで淫蕩な母を嫌っていたことから絶対に同じにはなりたくないとしていた。タママに抱きしめられた時に拒否ったのはそれが自らで否定するのを恐れたからだ。


モードレッド「オレはタママにはあんな女と同じ「売女」だと思われたくない。でも、オレはオレのマスターのあいりが好きだ。だけど、それだけでは混乱するからわからなくなっただけだ・・・」


モードレッドが飲み干したコーラの缶を持ちながら立ち去った後、メアリーは横を向いた。


メアリー「・・・これ伝えた方がいい?悪い?」


そう聞かれたメアリーから少し離れた木の後ろからアンとましろがひょっこりと出てきた。


アン&ましろ(・⚪︎・)ひょっこりはん
メアリー「こんな時に小ネタを挟まないで;」


一方、タママはみんなのところに一人戻ろうとしていたら彼女があの時に落としたチェロ用の楽譜を思い出した!


タママ「加えてあいつが落とした楽譜を届けなきゃならないし・・・」


しかしタママが曲の題名を見た瞬間、彼は顔を上げながらそれを持って走り出した!


タママ(バカ。バカだ。バカ野郎が。ばかバカ馬鹿BAKAバーカ!なんで、題名を思い出せなかった。あいつがあの時に弾いた曲は、オレに)


タママは自分の脳裏に前にモードレッドと話していたことを思い出した。


モードレッド『春に雪月花があればいいな』
タママ『なんで?』
モードレッド『この霊基のオレの好きな桜の花だ。あいりと出会った時がそれだったから運命だったんだよ。もしそれと同じぐらいの運命があったら、オレが春らしい曲弾いてやったな。まあ来ねーけどな!』
タママ『結構バッサリしてるなお前・・・;』






春よ、来い






タママ「どうしてあの言葉を忘れてたんだ・・・!」


そのことを思い出したタママは走ろうとした瞬間につまづいてしまう!


タママ「いったぁ〜・・・;なんですかもう・・・」


しかし、彼の後ろにはエネミーの一体が・・・


タママ「ぎゃあああああーーーーー!!!」


その叫びを少し離れたところで聞いたモードレッドは首を傾げる。


モードレッド「タママ・・・?」


モードレッドはすぐさまタママの方に向かったが、すでに彼の帽子だけであった!


モードレッド「タママ!!」


その直後に異変に気付いたアンメアとましろが来た。


アン「どうしましたの!?」
モードレッド「タママが、拐われた」
メアリー「ええっ!!?」
ましろ「うそやん・・・;」


タママが拐われたことによりアンが行った偵察から犯人を割り出した!


アン「タママさんを拐った犯人割り出しましたわ!犯人はあの雪の女王の城にいる伏兵クラスのエネミーです!」
メアリー「僕達がもうすぐ辿り着くことを勘付いたんだね。だから、唯一の生者であるタママを拐ったってことか・・・!」
ましろ「どうするんや?」
モードレッド「ああ。助けに行くしかないだろ」


モードレッドはクラレントを構えながら走り出す!


モードレッド「では行くぞテメーら!!」


一方の拐われたタママは手を手錠で縛られた状態で衛兵のエネミー達により連れ出されていた。


タママ「・・・」


タママが不安げな表情を浮かぶ中でようやく足が止められ、衛兵のエネミー達に身体を押されたタママは目の前にいる人物のもとに出された。


雪の女王「無礼。まだ命を出されてないのに捕虜に対して乱暴に扱わないで」
衛兵のエネミー「・・・!失礼しました女王陛下!」
雪の女王「下がりなさい」


衛兵のエネミーが立ち去った後、タママは目の前にいる人物、雪の女王の顔を見た。


雪の女王「はじめまして。別世界からの転移者。私はこの雪月界を治める雪の女王グレイス」
タママ「グレイスってウィンが言ってた同じぷよクエ組の女の名前!?」


タママの言葉を聞いたグレイスは顔を彼の方に向きながら言う。


グレイス「・・・あの子に会ったの?」
タママ「フレッドさんによくちょっかいかけにいってるのを目撃してるから。悪意を持たれることは少ない方だと思いますけど」


タママの話を聞いたグレイスは窓の方を見ながら言う。


グレイス「なら、私の目的は尚更達成しやすいわね」
タママ「達成・・・?」


グレイスは淡々と自分の目的を明かす。


グレイス「私の最終的な目的はチェリーワールドをも我が雪の中に埋もれさすようアーチを作ること。そのためにそれに関係する漂流者をずっと探していたの」
タママ「・・・!」
グレイス「まあ誰が飛ばしたか知らないけど、好都合だと捉えたわ。このパイプオルガンを使った魔法とあなたの身体を材料にそのアーチが作れるとね」
タママ(ボクを生きたまま錬成するためにわざわざ拐いに来やがったのか・・・!!)


一方、ようやく辿り着いた雪の城の地下から潜入した三人(+ましろ)は並いる伏兵や衛兵のエネミー達を次々と倒しながら歩を進めていた。


モードレッド「数が多いが、雑魚敵ばっかりだぜ!」
メアリー「これなら何とかなるかもね」


しかし、突如パイプオルガンの音色が聞こえた!


モードレッド「パイプオルガン・・・?(だが、なんか嫌な感じだな・・・」


その音色が止んだ途端に下から大量の水が溢れ出した!


アン「水・・・!!?」
モードレッド「がばばばばば(溺れかけてる」


水の中で三人が泡を出しながら溺れかけるが、ましろが横を見ると何かを発見した!


ましろ「これは・・・!一か八かや!」


ましろはカッターを使って発見した何かをあるものに錬成させ、それを三人に投げつけた!


ましろ「船や!早よ乗りぃ!」
三人「!!!」


三人はましろが作った船に乗った後、生き残った巨大エネミーが立ちはだかって来た!


メアリー「まだいたのか!舐めるなよ海賊を!」


メアリーがカトラスで斬りつけた後、アンに呼びかけた!


メアリー「アン!」
アン「これが二人の絆ですわーーーーー!!!」


アンがマスケット銃で援護して巨大エネミーを撃ち抜いた!このコンビネーション攻撃が生前に捕縛する寸前まで戦い抜いた逸話を持つ宝具「比翼にして連理(カリビアン・フリーバード」・・・!!


モードレッド「思い切りのいい女どもだな・・・!」
ましろ「うんうん。これこそが大海賊時代で名を馳せた二人一組の女海賊、アン・ボニーとメアリー・リードやで・・・!」


船が地上にまで上がり、地下から抜け出せた後にアンはメアリーが体調を崩しかけたことに気付いた。


アン「メアリー!?」
メアリー「ごめんアン。ちょっと足が崩れかけてるかも・・・」
アン「いいんですよ。ごめんなさいお二人とも、私達はあちらで少し休ませてもらってもよろしいです?」
モードレッド「ああ。行ってこい」
ましろの筆談「任せとき」


アンがメアリーを連れて休んで行った中、モードレッドはましろに訊ねる。


モードレッド「・・・そろそろ言わねーのか?」
ましろ「えー。何言ってるんや。アタシに隠し事なんて」
モードレッド「あいつのことでオレに謝りたいんだろ?アイシラ」


その名前を聞いたましろは突如ピタッと笑いを止めた。


ましろ「・・・いつから気付いてた?」
モードレッド「最初にあいつの親友だったお前を見た時からな。お前が気付かれないようにエセ関西弁を使ってんのはわかるぜ」


それを聞いたましろはクスッと笑いながら話す。


ましろ(アイシラ)「・・・そうだよ。あの時はあの子の家の妨害もあって助けに来ることができなかったんだ」
モードレッド「・・・」
ましろ(アイシラ)「駆けつけた時はもう遅かったんだ。あの子のサーヴァントだったキミが生きてくれたことは嬉しかった、けど・・・ごめん、本当にごめんね・・・!」


自身の正体であるアイシラだった時の口調に戻ったましろは涙ぐみながらながらモードレッドに謝った。彼女はその頭をポンと撫でながら言う。






モードレッド「あの時は確かに恨んだが、それはお前にじゃない。あいつを陥れた身内にだ。お前に対しては恨みもへったくれもない・・・」


ましろは涙ながらに笑顔を浮かべた・・・。

雪月に小さな花びらを(後編)(その2) ( No.426 )
日時: 2025/03/28 17:21
名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)

一方、王の間ではグレイスが高い丸台の上に座らせられたタママを後ろにパイプオルガンの方に向かっていた。


グレイス「もうそろそろ弾いてあげるわ」
タママ「こんなところで死ぬのは嫌ですぅぅぅぅぅー!!!」


しかし、弾く直前に扉がドッカーンと壊された!


グレイス「誰?」


渦巻く煙が消えたら、そこには・・・






モードレッド「タママを、返せ・・・!」
タママ「モー公・・・!」






自分を助けに現れたモードレッドの姿を見てタママは思わず涙を浮かべる。その彼女の後ろからアンメアとましろがひょっこりと出て来た。


アン「私達も」
メアリー「いるよー」
ましろ「待たせたなぁ」
タママ「みんなも!」


彼女達の姿を見たグレイスはエネミー達を魔法で呼び出す!


グレイス「命令よ。妨害しなさい」


グレイスの命によりモードレッド達に立ち向かおうとするが、次々と一掃されていった。


メアリー「こんなの敵じゃないよ!」
アン「ここは私達に任せてモードレッド、今のうちにタママを!」
モードレッド「おうよ!」


モードレッドはクラレントを使ってタママのいる高台の方にまで飛んだ!


モードレッド「来たぜ!」
タママ「あ・・・」


自分を助けに来てくれたモードレッドの姿を見たタママは思わずたじろってしまう。


今日の夜明けは・・・「悪かったな」


モードレッドの呟いた言葉を聞いたタママはぱっと彼女の方に向いた。


モードレッド「急に抱きしめられたからびっくりしてたんだ。まさかあんな抱きつかれるなんて思わなくてな」
タママ「(あ、そっちだったか;だけど・・・)オレも、悪かった・・・」


すると、カレカノシチュスタンプカードが光り出し、四つ目のスタンプが記された!


ましろ(アイシラ)「おー、またアタシの願いが叶ったんやな。〝喧嘩した後にお互いに謝って仲直り〟!」
モードレッド「果たしてこれでいいのか・・・」


その様子を見たグレイスは動きがよろけていた。


グレイス「う・・・」
パイプオルガン「女王陛下。ここは私にお任せを」


すると、パイプオルガンが自分の音色をかき鳴らし始めた!


モードレッド「この音はあの時の・・・お前は・・・」


すると、突然アンの方に異常が来した!


アン「あぐっ・・・!」
メアリー「アン!大丈夫!?」


すると、アンが自分のマスケット銃をメアリーの眉間の方に向き始めた。


メアリー「アン・・・?」


撃たれそうになったところを間一髪でモードレッドに助けられた!


メアリー「モードレッド!」
モードレッド「気をつけろ。あの妖怪メロン女は今回の発端に操られてやがる!」
タママ「発端!?」


その言葉を聞いたタママはパイプオルガンの方に向くが、パイプオルガンはせせら笑っていた。






パイプオルガン「そうです。我が女王陛下を操ったのもあの地下室で水を出すように差し向けたのも、この私の音色なんですからなぁ・・・!」






今回の発端として、その本性を露わにしたパイプオルガンを前にタママは訊く。


タママ「それなら・・・お前の目的は、なんですか?」
パイプオルガン「それは決まっています。チェリーワールドと雪月界の二つの世界、両方とも我が支配下に置くことです。とある方に置き去りにされた私ですが、そこで思いつきました。どうせなら私が影の王となり、幾多の世界を支配してやろうと・・・!そのために哀れな哀れなひとりぼっちの雪の女王を利用しましたからな」
モードレッド「貴様・・・!」


パイプオルガンの言葉に三人(+ましろ)の顔には怒りの表情が浮かんだが、彼は話を続ける。


パイプオルガン「ではお行きなさい。今度は共に逝けるのですから・・・!」
メアリー「アン・・・!」


パイプオルガンによって操られたアンはマスケット銃で撃ちまくるが、三人は別々に分散した状態でそれを避けた!


モードレッド「相方が呼びかけてるから目を覚ませー!」
タママ(確か生前のアン・ボニーは捕縛された後に・・・これじゃ・・・)


すると、アンは何かを呟いた!


アン「いや・・・逃げて・・・メアリー・・・!」
モードレッド「!まだ自我が残っていたか!」
ましろ(アイシラ)「あれは心底ではあのパイプオルガンに抵抗しとるな・・・」


だが、このままではアンの心底さえもパイプオルガンに操られてしまうのだろう。そう考えたタママは咄嗟に彼女の方に飛んだ!


タママ「させるか!」
モードレッド「タママ!」


タママは拳を飛びながら口を動かした。






タママ「メアリーを「また」先に逝かせんな!」
アン「・・・!!」






タママの拳がアンの脇腹を掠った後、彼女のマスケット銃がカタンと落とされた!


タママ(わざと当たらなかったけど、これなら・・・)
アン「メアリー・・・?」


アンの様子が通常の状態に戻ったことでメアリーが駆け寄った!


メアリー「アン・・・!」


メアリーを見たアンはポロポロと泣き出しながら彼女に抱きついた!


アン「ごめんなさいメアリー!危うくまたあなたを先に逝かせるところでした・・・!」
メアリー「・・・!」


メアリー・リードは捕縛後に獄中で熱病を患ったことによる最期があった。反対にアン・ボニーは父親が手を回して逃亡に成功した後に普通の人生を全うしたという。だからなのかサーヴァントになってからは、お互いに先に死なせたくないのだ・・・。


モードレッド「・・・」


すると、持ち直したグレイスが杖をタンと鳴らした!


グレイス「待ちなさい。こっちも忘れてないわよね?」


その直後にグレイスが氷の魔法を出させた!


グレイス「まさか私が氷を出せること気付いていないわよね?フィンブル」


その氷の魔法で四人に攻撃するが、モードレッドがクラレントで攻撃を弾き返した!


モードレッド「そろそろやべーな。あの女王サマを助け出さないとな・・・!」


モードレッドはタママの方を向き、それに気付いたタママは頷く。


タママ「あまり強い力を出せないがーーーーー令呪を以て命じる。今こそ影の王を名乗る者を討て、モードレッド」


令呪三画を使ってまで自身に刻まれたモードレッドはすぐさま飛ぶ!


パイプオルガン「ふん。どれだけ令呪三画を使おうともこの私の音色には・・・」


パイプオルガンは再びかき鳴らそうとするが、モードレッドの飛び蹴りに阻まれてしまった!


モードレッド「三度もさせるか!」
パイプオルガン「なっ・・・!!」


その様子を見たグレイスはモードレッドに問う。


グレイス「あなたは私に対して叛逆するつもり?」
モードレッド「ああ、叛逆するさ!だけど、お前に雪を吹雪かせるのを見る方が哀れだからな!そしてこのクラレントで安らぎを得てやんよ!」






モードレッド「お前の心を凍りつかせた、その氷を解かしてでもなぁ!!」






モードレッドの宝具・我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)によりパイプオルガンが叫びながら粉々に粉砕され、グレイスは壁に追いやられた!


グレイス「う・・・ぐぅ・・・!」


グレイスは目の前のモードレッドを見た後、その胸元を突かれた・・・!


グレイス「ア・・・ア・・・アアァァアア」


貫かれたのは彼女ではなく、彼女の中にあったパイプオルガンによる音色だった。今の彼女の叫びがその証拠であった・・・






タママ「モー公・・・」
モードレッド「見てみろよ。ほら」


モードレッドが指した方向を見ると、そこには立ち尽くすグレイスの姿があった。


アン「これは・・・」
ましろ(アイシラ)「それがこの女王様の素顔やで」


ましろはパイプオルガンの破片を持ちながら説明した。


ましろ(アイシラ)「このパイプオルガンはおそらくチェリーワールドから持ってきたものやろ。なんかのダークパイプオルガンってやつ」
タママ「闇の楽器・・・!」
ましろ(アイシラ)「そういう類やったんか。普通は意思があそこまで示されないものやと聞いたんやけど、何らかの力が増幅されたんやな。そしてこれがこの城でずっとひとりぼっちだったこの女王様と偶然にも共鳴してたってことや・・・誰が置いたかは知らんが・・・」


すると、正気に戻ったグレイスは静かに呟く。


グレイス「・・・そうよ。この雪月界の統治者として、ずっとこのお城で暮らしていたの・・・この世界を動かすための装置・・・それだけで私が生まれた・・・だけど、私は寂しかった・・・外の世界の明るい声を耳にするたびに疎外感に苛まれて苦しかった・・・だけど、私はそんなものには・・・」
メアリー「違うと思うよ」


メアリーの言葉にグレイスは思わず顔を上げた。彼女は話す。


メアリー「それが人としての感情じゃないか。単に世界を動かすための装置なら、その感情は出てこないよ。もちろん僕達だって、タママだって同じ。人間人外でさえも人の心があれば、出てくるものだってタママから聞いてるんだ・・・だけれど、なくさないようにしてるんだって。まあ、人の心があってもそれがわかるのは別だけどね。僕達も生前に同じようなことしてるしさ」
モードレッド「確かに言えてはいるな;」
メアリー「とにかくキミは、単に人に歩み寄りたいだけだ。もし寂しいなら、最初から話せば良かったんじゃないかな・・・」


メアリーの言葉にグレイスは彼女の手を握りながら言う。


グレイス「あなた達はサーヴァントでも元は人間なのね。手が温かいわ」
メアリー「そりゃね」
グレイス「ありがとう・・・」


雪月界の空が元の穏やかなものに戻った後、モードレッドは立ち上がる。


モードレッド「これで解決したと言っていいな。行くぞタママ、ましろ」
グレイス「待ちなさい。行く前にこれ」


別れ際にグレイスから渡されたものを見て、モードレッドは少し驚いた。


グレイス「地図よ。あなたの大切なものの一つである場所が記されたもの。なんで移されたかは知らないけど」
モードレッド「・・・感謝するぜ女王サマ。じゃあ、あばよ!」
タママ「あ、バイバイですぅ!」
ましろの筆談「またなー」


二人(+ましろ)はその雪の城の窓からぴょんっと飛び降りた!


アン「あっ、待ちなさーい!私達よりも先に行くなんてー!」
メアリー「ホントだよね!タママ、ちゃんと聞いてよ!アンを助けてくれてありがとー!」


アンメアは笑顔で手を振り、グレイスはそれをただ笑顔を浮かべて二人の姿が見えなくなるまで見続けていた・・・。

雪月に小さな花びらを(後編)(その3) ( No.427 )
日時: 2025/03/28 17:23
名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)

二人はましろと一緒にグレイスが渡してくれた地図に示された場所に向かう。その場所に着いた時、ましろは言う。


ましろ(アイシラ)「チェリーワールドのどこにもいないかと思えば、こんなところに移されたんやな。神様の気まぐれかは知らんけど、荒らさずに済んだわ」


そう言ったましろは一旦消えた後、モードレッドは目の前のそれを見る。そこには・・・






モードレッド「あいつの墓は、この雪月花の姿に変えていたのか・・・」






モードレッドは愛おしそうにその鮮やかに色づいた雪月花に変えていたーーーーー元のマスターの眠る墓を見る。タママはそんな彼女に訊ねる。


タママ「この雪月花は・・・」
モードレッド「元はチェリーワールドにオレが立ててやったあいつの墓だ」


モードレッドはその雪月花に静かに手を添えながら彼女の名を呼んだ・・・






「ユキア」






モードレッド「あの時、お前はオレを生かしてくれたから父上や生前の円卓、今のマスターやその仲間に出会えた。ありがとう・・・」


それを見たタママは何かを思い出した。


タママ(エタにゃから聞いた話だが、チェリーワールドにおいてこいつのマスターには二人いる。それしか教えてもらえなかったけど・・・)


タママは溢れ出しそうな気持ちをぐっと堪えながらモードレッドに言う。


タママ「モー公。オレはあっちで待ってるから・・・」


タママが一旦立ち去ろうとしたら、モードレッドがその手を掴んでいた。


モードレッド「・・・今はユキアにはケジメつけたいから教えろ。お前はオレのこと、どう思ってんだ?」
タママ「・・・っ」


タママは自らの恋情が爆発寸前なのを抑えながら頭の中で言おうとした仮初の言葉を浮かんだ。〝何も悪く思ってない。大切な仲間だから放っておけないんだ。叛逆しようともお前は最高の騎士だよ〟と。


タママ(そうだ、それでいい。この気持ちを溢れ出す前に思い浮かんだ言葉を言わなきゃーーーーー)


しかし、タママがモードレッドの方を振り向いたら・・・






彼女は怒るわけでもなく睨みつけるでもない真剣な瞳で泣きそうな表情をしていた・・・






それを見たタママは口をはくはくとさせながら言おうとした。自分のモードレッドに対する想いを・・・


タママ「ボクは・・・同性なら軍曹さんには今も憧れてるし好きですぅ。だけど、異性なら・・・女の子、なら・・・」






タママ「オレは、お前に愛されたい」






タママ「お前はアイルーが好きだって、わかってる、けど・・・」


タママは言葉を続けようとした途端、涙が溢れてしまった。


タママ「ごめん。お前は女扱いされるのは死ぬほど嫌なのに。だからこそお前にオレの想いを押し付けるようなことしたくないんだ。なかったことにしたい。本当にごめん。もうお前にこんな想いを抱かないから・・・」


すると、モードレッドは顔を上げながらタママに告げる!


モードレッド「・・・よく聞け、タママ。このオレはあいりに出会ったことが運命だと思ってる。オレは今でもあいりが好きだよ・・・たとえお前が相手でもこの気持ちを、誰にも譲ることはできない」


それを聞いたタママは涙ながらに首を縦に振ったが、モードレッドは離されようとしていたタママの手をぎゅっと強く握りしめた!


モードレッド「だからこそ、どうしたらいいかわからないんだ。あの人妻不倫騎士がやらかした二股もしたくないしな。だからこそお前に聞いてほしい」






モードレッド「オレは、お前が好きだ」






モードレッド「だけどさっきの言った通り、あいりも好きだから混乱してるんだ。オレに好きな奴が二人いるなんて、それこそがクソみてーなのに・・・だけど、見てるだけでは本当に寂しい・・・こんななりだから、付き合うことはできないけど、オレを好きでいてくれないか?タママ」


それを聞いたタママはモードレッドをガバッと抱きしめた!


タママ「バーカ。その言い方はずるいよ。モー公・・・!」


タママの泣きながら赤くなった表情を見て、モードレッドはこれ以上ないぐらいのときめきと愛しさを覚えた・・・
すると、カレカノシチュスタンプカードが光り出し、五つ目のスタンプが印された!


ましろ(アイシラ)「なーんだ、叶ったんやなー。〝好きな人に告白する〟って」
タママ「えっ、それじゃ・・・」
モードレッド「ちげーから!スタンプを印させるためにあんなこと言ったわけじゃねーよ!」
タママ「タマッ!?」


それを聞いたタママは顔を真っ赤にして、そっぽ向いていたモードレッドも同じぐらい顔を赤くしていた・・・。






その数時間後、二人はとある町の宿に着いた後にタママが温泉に入っていた。


タママ「いい湯ですぅ〜。なかなかのサービスですぅ」


タママがリラックスしていたら、ドアをカララと入ってきた人物がいた。すでに裸にタオルを巻いた状態のモードレッドだ。


タママ「タマッ!?モー公!?」
モードレッド「いや、混浴だってさ。パンフ見なかったのか?」
タママ「そういやそう記されていないような・・・」


しかし、モードレッドの華奢な身体を見たタママは彼女から顔を赤くなりながら離れた。


タママ「だけど、オレはお前を襲いたくない。好きなんだ・・・」


すると、モードレッドがタママをくいっと自分の身体に寄せさせた!


モードレッド「わかってるさそのぐらいは・・・オレがもうちょっと整理するまで、待ってろ」
タママ「・・・!うん」


すると、カレカノシチュカードが光り出して、六つ目のスタンプが印された!


ましろ(アイシラ)「うちの〝二人で仲良くお風呂に入る〟っていう願い叶えてくれてありがとうな。んで、あのあと一線超えたんか?」
タママ「そんなことしてない!(顔真っ赤」
ましろ(アイシラ)「そうかー」


その数分後に宿を出たあと、タママは歩きながらモードレッドに訊ねた。


タママ「こんな時に言って悪いと思ってるけど聞くわ。あのさ、ツーたんに対して思うことはない?」
モードレッド「ツーストに対して思うことは、なぁ・・・」


モードレッドは一息つきながら答えた。


モードレッド「オレはスマブラ屋敷に着いた時にあいりとツーストが付き合ってるのを知ったって思われてそうなんだけど、本当はその前にみくるから聞いてたんだよ」
タママ「みくるが・・・!それを聞いてどう思ったんだ?」
モードレッド「あいりを泣かす奴だったらぶっ殺してたところだったんだがな・・・予想に反してあいり一途だし、男のくせに乙女かって思うところはあるし、周囲にはイジられてでも人望もあるし根はいい奴だし。そんな男をあいりが好きにならないわけねーじゃん。だからといって諦めるわけじゃねーけど」


タママはモードレッドの後ろ姿を見ながら切なそうな表情をしていたが・・・


タママ「軍曹さんも人徳もなくていいところだけはちゃっかり持っていくくせに根は善人だから好かれやすいんだよー。王ドラさんもオレに対してもこき使ってよくえげつない方法を取るし丁寧な感じで口悪いし、変なことを思い付いてはよくやらかすけれど・・・なんだかんだでちゃんと心配してくれるから、みんなには慕われてるんだよね」
モードレッド「あー、あいつらに関しては言えてるかもな。オレンジダヌキはあれだけ矢印向けられてるくせに誰も手を出してねーし。男相手だったら貢がせそうではあるけど」
タママ(誰も手を出してない理由がちょっと違うと思う;)


すると、ましろが笑顔ながらに二人に話しかけてきた!


ましろ(アイシラ)「二人とも、なんか楽しそうやなー。アタシも話してええ?」
モードレッド「いいぜ。ユキアのことだろ?」
ましろ(アイシラ)「うん。あの子は小さい頃から人とあんまり関わりたがらなくて自分の意見をはっきりと言えない子やったんや。とろくさいかったんよ、勉強はできるし魔法だって使えるし。でも、アタシは放っておけんかったなぁ。ひとりぼっちはどう考えたってかわいそうや」
タママ「そうだったのか・・・」


重い話ながらもましろは飛びながら笑顔を振りまいた。


ましろ(アイシラ)「あんたらが自分の仲間のことで語り合ったから、アタシも思わず話しちゃった。だって楽しそうやったもん・・・」


すると、ましろの身体が突然消え始めていた!


タママ「おい!ましろ、身体が・・・!」
ましろ(アイシラ)「・・・ああ、そうやったんか。最後のが叶えちゃったんやなぁ・・・」


それと同時に七つ目のスタンプが印されていた。そう、ましろの最後の願いは・・・






ましろ(アイシラ)「〝友達と語り合いたい〟っていう願いが・・・」






ましろは身体が消えかけながら呟いていた。


ましろ(アイシラ)「もしも、アタシやユキアがタママ君みたいな人やその仲間達に会えていたら、きっといい友達になった気がするね」
モードレッド「だったら・・・」


モードレッドはましろを見上げながら笑みを浮かべた・・・






モードレッド「だったら、生まれ変わりゃいいじゃねーか。今度は、ユキアと一緒に」






ましろ(アイシラ)「・・・ははっ。そうだね!」


「ありがとう」ーーーーー。ましろは一筋の涙を流しながら、二人に見守られて成仏した。来世こそ、ユキアと共に生まれ変われるように・・・


モードレッド「タママ。ましろは・・・」
タママ「いいよ。もう知ってるから」
モードレッド「!そうか・・・」


二人は笑い合いながら、次第に光に包まれていった・・・

雪月に小さな花びらを(後編)(その4) ( No.428 )
日時: 2025/03/28 17:26
名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)

ケロロ「・・・二等!タママ二等!」
タママ「ん・・・」


タママは気付いたら元いた場所でケロロ達に囲まれながら目を覚ましていた。


タママ「軍曹さん・・・みんな・・・?」
パーシヴァル「よかった意識が戻って・・・!」
ギロロ「やっと起きたか。全くまた昼寝でもしたな?」
王ドラ「いや、また夜中にゲームでもしたんでしょうね」
クルル「いや、おそらく俺が開発したあのマッサージチェアに座ったんだなァ」
タママ「あの・・・モー公は?」
ドロロ「今もまだ寝てるでござる。ガウェイン殿らがなんとか起こそうとしてるところでござるが・・・;」
ガウェイン「モードレッド、起きなさい!夕食前に昼寝はダメですよ!」


ガウェインに起こされてもなお寝ているモードレッドを見て、タママはわずかながら思う。


タママ(あの出来事は・・・夢・・・?)


しかし、自分の横にはなんと、制覇済みのカレカノシチュスタンプカードが置いてあった・・・!


タママ(夢じゃ・・・なかった・・・!)
トリスタン「ん?タママ殿、なんですかそのスタンプ」
タママ「いや、なんでもないですぅ!」


一方、モードレッドを叩き起こそうとするガウェインを見たベディヴィエールが自分の銀の右腕の義手を構え始めた。


ベディ「ガウェイン、手伝いまスイッチオン」
アイオーン「ヴッ;(制止」
ツースト「気持ちはわかるが、無理に起こそうとすんなよ;あーもー・・・モーさん、もう起きろ。あいりがもうすぐ来るから・・・」
モードレッド「むにゃ・・・」
クロス「む、起きそうな雰囲気はしているが・・・」






モードレッド「オレ・・・タママと雪月界を冒険したり・・・一緒に宿に泊まったり温泉に入ったり・・・ライダーのサーヴァントと会ったり雪の女王を助けたり・・・お互いに告ったのを言わねーよ・・・むにゃ・・・」






モードレッドがまた寝てしまった瞬間、大半の全員は一瞬だけ沈黙した後・・・


マタドーラ「はあああああー!!?どういうことだよ!!?」
キッド「お前らマジかよ!!?」
パーシヴァル「とうとう想いを告げたのですか!?」
タママ「こ、これは・・・」
王ドラ「私を出し抜くだなんて・・・白杖しなさい!!」
タママ「いやですぅー!!」


それを見たベディはガウェインに話しかけた。


ベディ「ガウェイン卿、あくまでもモードレッドの寝ぼけたことですの、で・・・」


その直後、ガウェインがガラティーンを構えながら立ち上がった!


ベディ「え?なんですかその反応・・・」
ツースト「!!逃げろお前ら!!ガウェインに殺される!!」
タママ「ゲェーッ!!?」


一方、桜は何らかのモニターを見ながら呟く。


桜「そう。二人の反応がないなと思えば、雪月界に飛ばされていたのね・・・しかも、ご丁寧にそこにあったダークパイプオルガンの反応が消えて・・・」
クレハン「ともあれこれで脅威はひとまず消えたってわけだな。どうする?」
桜「とりあえず完了で行くわよ(つか、いい加減に黄泉の居所を突き止めなきゃいけないし・・・それに・・・」


一方、とある海の崖の上で二人の女性が立っていた。すでに退去していたはずのアンメアだ。


アン「てっきりあの世界から退去するかと思いましたが、こちらのチェリーワールドに飛ばされるだなんて・・・」
メアリー「まあ何らかの巡り合いがあったってことだ。さてあの二人の行方探しを兼ねつつ、まずは・・・」


アンメアはそれぞれの武器を持って、ある船の上で盗みを働いているモブ海賊の方に飛んだ!


アンメア「そのお宝を強奪だ!!」


その数日後の昼頃、タママはいつもの如く呼び出されたことでモードレッドらの住む白金のマンションの前にいた。
・・・いや、いつもというよりも少しだけ変化はあった・・・!






モードレッド「よう!よく来たな!」
タママ「おう」






本当の恋人になったわけでもない。だけど、


あの花舞った雪月花の下での日から前よりもちょっと違う挨拶。ただそれだけ。






おしまい






「後書きという名のおまけ」


桜の城ではようやくあいりやランスロット達が駆けつけてきた!


ランスロット「ツースト殿、アイオーン殿!遅れてすまなかった!」
ツースト「よく来たな・・・」
アイオーン「・・・」


あいりは慌てた様子でツーストに訊ねた。


あいり「モーさんは?」
ツースト「今あの部屋のベッドの上で寝てるよ。多分そろそろ起きてるんじゃねーか?」
あいり「行きましょう、ガレスちゃん!」
ガレス「はい!我が王も少しでも心配した様子でしたので・・・!」


あいりとガレスがモードレッドの眠る部屋に行った後、何らかの破壊音が響いた!


ランスロット「!?敵襲か!!?」
ツースト「いや敵襲じゃないと思うぜ!」
ランスロット「じゃあ、何があった?ガウェイン卿らも大丈夫か?」
ツースト「大丈夫だと・・・思うが・・・;」
アイオーン「・・・;」


一方、破壊音が響き渡った部屋では・・・






ガウェイン「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)ーーーーー!!!」






先ほどのモードレッドの寝言を聞いて暴れたガウェインの宝具を王ドラが改造していたひらりマントで防いだ!


王ドラ「やめて下さいよ!城を壊したら作者に怒られますよ!」
ガウェイン「黙れトリスタンやモードレッド、パーシヴァルが手籠めにされた原因を作っておきながら・・・!!」
王ドラ「そんなことしてませんよ!!」


二人が戦う様を見たベディがキッドに訊ねた。


ベディ「あれはどういうことですか!?」
キッド「タママとモードレッドが親しくなったのを知ったガウェインがかなり気に入ってなくてさ、それでオレらは前よりも目をつけられてたんだよ!それをトリスタンが漏らしやがったんだ!」
トリスタン「ええ。ですが、あの二人は兄妹仲がよろしくないので何も思わないと思っていたので・・・」
ベディ「トリスタン卿、あとでお話があります(^ω^#)」


一方、当のタママは震えながら横にいるパーシヴァルに声をかけられていた。


パーシヴァル「マスター!義兄上に認めてもらう可能性は残されてあります!」
タママ「やめて今言うことじゃないですぅ!!」


そのあと、その部屋にいた全員が騒ぎを聞いて駆けつけた桜に怒られたことは言うまでもない。ランスロットやガレス、あいりは騒動の最後まで知らされていないので「?」となっていた。






以蔵「聞いちょったき!おまん、とうとうモー公に告白したんか!」
クー「しかも、そのモー公からも告白されるなんてやるじゃねーか!」
タママ(昨日の話なのになぜ知ってる!!?)






最後にましろのデータ。


・ましろ/アイシラ
雪月界に飛ばされていたタママとモードレッドの前に現れた幽霊の少女。関西弁で喋り、自分の姿が見えた二人に対して自分の未練を解決させるべく七つのスタンプカードにしたカレカノシチュエーションを行うよう命じた。性格ははつらつとした明るい性格だが、下ネタが好きな今時の思春期女子。その正体はモードレッドの前のマスター・ユキアの親友アイシラであり、喋る関西弁はエセであった。






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