二次創作小説(紙ほか)

桜サイドの快刀家の事情〜次兄編〜(その1) ( No.433 )
日時: 2025/04/09 18:11
名前: 桜 (ID: CkpTUGPA)

今回の快刀家シリーズは次兄編!三兄とは色々違う意味での曲者でございます(ぇ)






「小ネタ」単細胞騎士とドノツラフレンズ


パーシヴァル「うんうん。今日も平和で何より」


とある日、パーシヴァルは道を歩きながらなんだかんだで楽しそうに通学路を歩く学生達や井戸端会議をする奥さん達や会社や勤務先に少し急いで通勤するサラリーマンなどのワーカーを見て現代が平和なことを実感していた。


パーシヴァル「しかし、珠黄泉族らのようにこの平和を脅かすような悪が来なければいいのだが・・・」
マホロア「そんなキミにスペシャルな情報ダヨォ!(ひょこっと出てきた」
パーシヴァル「キミは・・・アホロア殿か!」←悪気ない
マホロア「マホロアだこの単細胞(^ω^#)ジツは平和を脅かすワルモノが一人いるンダヨォ!マルクというヤツナンダ!(マルクの写真を見せる」
パーシヴァル「あの、小さいのを傷つけるというのは・・・」
マホロア「ところがドッコイ。マルクは普段はアンナ姿ダケド、めちゃくちゃ強い魔法使いで、過去には太陽と月をケンカさせたコトもあるンダ!カービィとも戦ッタことがあるシ、あのガウェインの宝具をウケても死ななかッタんダヨォ!イマもナニか企んでルんじゃナイカナァ?」


マホロアの話を聞いたパーシヴァルは目つきがキラッと変わった!


パーシヴァル「確かにそれは聞き捨てならないね。情報提供をありがとう、今すぐ退治してくるよ!」
マホロア「気をつけテ、行ッテきテネェ〜」


パーシヴァルがマルクのところに駆け出しに行った後、マホロアはクスクスとほくそ笑んだ。


マホロア「ホントに行っちゃッタ・・・アイツってば、ホント円卓らしく単細胞ダヨネェ〜!マルクめ〜wwwズタボロになってルといいナァ〜www」


その数時間後、何やら戦い終わった様子のパーシヴァルがマホロアに会いにきた!


パーシヴァル「やあ!彼と戦って来たけれど、やはり強かったよ。矢や氷を振ってくるし、ブラックホールを放つし、目から複数の目玉を浮かばせるしで正直に言えば危ないところだったね」
マホロア「ソウ!ソレはよかったネェ」
パーシヴァル「だから、こんなこと言ってなんだけど」






パーシヴァル「私は今からキミと戦うよ」
マホロア「ゑ?」






パーシヴァル「先程、そのマルクから聞いたのだがキミも強い魔術師だと聞いたよ。あの天空の船ローアも操れるし」
マホロア「イヤソレばボクがローアの操縦士デ」
パーシヴァル「過去にはカービィ達四人と戦ったこともあるのだとか。その中にはメタナイト殿もいたようだったね?」
マホロア「イヤアレはマスタークラウンのチカラでアノ」


マホロアの必死の弁明もむなしくパーシヴァルは聖槍を手に取った!






パーシヴァル「ならば、私はこの平和を脅かす悪であるキミも倒すのみ!」
マホロア「アノー;ボク、イマから歯医者デ(ここから先はお見せできません」






翌日、パーシヴァルは事実を知ったタママや裏桃華達から説教されたことは言うまでもない。


マルク「このボクをハメようなんざ100万年早いわハッハー!!(入院先のベッドの上&全身を包帯で巻いた状態」
マホロア「・・・(チッ・・・ウッゼ・・・(マルクと同じく」






陽気訪れる春のとある日。乱麻達の住む学生寮では今日も乱麻と弓弦が忘れた弁当を届けた後に帰って来た様子の以蔵の姿があった。


以蔵「春なのはわかるが、少しはちゃんとせい。毎回届けるこっちの身にもなれや・・・;」


すると、以蔵はたまたまつけていたテレビに映されたあるCMを見る。それはとある俳優の大手メーカーの缶コーヒーのCMだった。


テレビ「日夜働く男の仕事の合間に。新発売ブレッドコーヒー、ショーブレッドーーーーー」
以蔵(ほー。今度は缶コーヒーのか・・・)


その数時間後に訪ねて来たスマブラ屋敷でルキナと夏美が芸能雑誌を見ながら話していた。


ルキナ「今日の夜はあのドラマのですか?」
夏美「そう!超人気俳優の静馬主演の恋愛ドラマ!静馬が演じる久遠寺光成がもうカッコ良すぎるのよー!」
以蔵(ほうか、今日はあの恋愛ドラマのか)


すると、二人の話を遠くから聞いている以蔵に対し沖田がいつものごとくちょっかいをかけて来た!


沖田「ダーオカ、乙女の会話を密かに聞くなんてクズすぎますねー!」
以蔵「はぁっ!?わしはたまたま聞いただけじゃあ!!」


沖田と以蔵がそれぞれの剣を使って危うく乱闘騒ぎの寸前にルフレと山南が止めに入って来た!


ルフレ「こらっ!剣を使ってまで乱闘騒ぎを起こすな!」
山南「沖田君、キミもちょっと場所と言い方をを考えてくれないかな?」
沖田「はーい・・・」
山南「岡田殿も本当にすまないね」
以蔵「はよ行けぇ」


山南が沖田を連れ出した後、以蔵はルフレに訊ねる。


以蔵「なぁ、俳優の静馬ってそんな人気か?」
ルフレ「ああ、そうらしいな。初出演作で一世を風靡した頃から整った顔立ちからミステリアスな雰囲気に反していろんな役を演じ分けるほど高い演技力。数多の新人賞総なめ。ツーストとは違うタイプの有望株俳優の一角だぞ。ただ肝心のプライベートは謎に包まれてるらしいが」
以蔵「・・・」


その夜中、以蔵は晩酌の前に明日の乱麻達の弁当の準備をしていた時にインターホンが鳴った!彼はすぐに出る。


以蔵「おん「俺」・・・」


以蔵がドアを開けると、そこにはキャップを被りながら座っている様子の・・・






以蔵「またおまんか。何事じゃきこんな夜中に」
静馬「別に寄っただけだよ」






乱麻達の学生寮に来た変装はしていたが、間違いなく超人気俳優の静馬であった。以蔵は密かに迎え入れた後、彼に自分が作ったご飯と味噌汁と魚を振る舞った。


以蔵「全く・・・今や人気俳優じゃけ乱麻にも来るなと言われたばかりじゃろ」
静馬「でも、仕事の合間にお前の料理を食べたくなるんだ。人気俳優になろうが関係ない」
以蔵「いや関係あるき;とにかく食べたらもう帰れ。吾妻達が今頃探しちょるわ」
静馬「うん。ところで俺の新CM見たか?」
以蔵「ああ、見たき。新しく出た缶コーヒーのか?」
静馬「そうだ。あの時はポーズで色々ダメ出し食らったから大変だっんだよ」
以蔵「ほー。最終的にOK出してくれてよかったやないか」
静馬「何日も風呂入ってない」
以蔵「風呂貸すから早よ入れぇ!」


静馬を学生寮の浴場に入れさせた後、またインターホンが鳴った!


以蔵「はい「俺ー」ツーストか」


以蔵がドアを開けると、何やら差し入れを持って来た様子のツーストの姿があった。


ツースト「カップケーキの差し入れ。あいりが作ったのをお前らのところに持って行けってさ」
以蔵「ほんにか!?明日の学校から帰宅後のおやつにするき!」
ツースト「別にお前が全部食べても問題ないんだけどな」
以蔵「いや、これは乱麻達の分もあるき」
ツースト「そういうところはしっかりしてるな・・・ん?」


すると、ツーストは初めて見たような靴を目にした。


ツースト「誰か来てんのか?」
以蔵「ほうじゃな・・・この後、すぐに「以蔵、タオルあるか」


風呂上がりの静馬の姿を見たツーストは驚愕する!静馬は彼に気付く。


静馬「あれ。あんたは前のドラマで共演していた、ミラクル☆4の二番手?」
以蔵「ツーストに会ったことあるき?あと、早よ身体拭け」
静馬「前の映画の撮影とかで顔合わせたりしていたんだ。この二番手が主演の」
以蔵「おん、あの映画か!確かおまんは主人公を陰日向に支える兄弟子という役柄で・・・おん?」


ツーストは気付いたら逃げ出してしまっていた。以蔵はあいり作カップケーキの箱を見る。


以蔵「なんか誤解されちょる・・・;」
静馬「別にこのままでも構わないが」
以蔵「そういうわけにも行かんじゃろ!」


その翌日、以蔵はツーストに弁明しようと追いかけていたが、ツーストの方は以蔵から逃げ出すように走っていた。






今回の快刀シリーズは次兄編!

桜サイドの快刀家の事情〜次兄編〜(その2) ( No.434 )
日時: 2025/04/09 18:13
名前: 桜 (ID: CkpTUGPA)

なんかヤバそうな風に;






以蔵「おいツースト、待て!話を・・・!」
ツースト「しつけーなこら!」
以蔵「わしは静馬から金貸してもらっちょらん!」
ツースト「確かに金貸してもらった様子はないが、それでも寝たんだろどうせ!それを俺のあいりにも同じことするつもりじゃねーか!」
以蔵「静馬と寝たって・・・は?相手がわし!?」


一方、シンガンの侍ベーシストは男子トイレの前でシンガンの紅蓮ギターボーカルを待っていた。


ヤイバ「クロウ、まだレジェンド・オブ・時間がかかるのか?」
クロウ「もう出るぜー」


すると、クロウがドアをバンと開けた拍子にヤイバと同時にツーストがぶつかった!


ヤイバ「ゆえっ!?クロウ、いきなりドアを開けるな!」
クロウ「おめーがそこで・・・って、ツースト!?」
ツースト「イッテェ・・・;なんなんだよもう・・・;」
以蔵「追いついたき!話を聞きとうせ!」
ツースト「イヤだね!あんな状況で寝たとしか思えないだろ!」
以蔵「確かにわしは生前それみたいなことはやっちょったが、流石に人の女取るような真似するか!あと、わしはあいつとは寝ちょらん!」
ツースト「名前呼びとか言い方がもう親しいんじゃねーのか!?」


ツーストと以蔵の激しい口論を前にしたクロウとヤイバはお互いの顔を合わせてから二人に声をかけた。


クロウ「何があったんだ?とうとうあいりを以蔵に取られたのか?」
ヤイバ「いや、トリスタンと違って故にそんなことしないと思うぞ。故にそれに関しては」
ツースト「聞けお前ら!」


ツーストから話を聞いたクロウとヤイバは驚く!


クロウ「えっ、乱麻達の住む学生寮に人気俳優の静馬が風呂上がりの姿で出て来たって!?見間違いじゃねーのか?」
ツースト「撮影で何度も会ってるから間違いねーよ!あの様子は絶対何かあったんだ!」
ヤイバ「拙者らは見てないからどちらかは断定できないが・・・以蔵からも話を聞きたいのだが」
以蔵「それは・・・」


すると、あるリムジンが四人の前に来た!そこから降りたのはアルカレのメガネヴァイオリニストだ!


オリオン「やあ、お前達。いつもよりもさらに貧相になってどうしたんだ?」
クロウ「げっ、アルカレのメガネ野郎!」
ツースト「実はこいつが!(以蔵に指さす」
以蔵「わしはしちょらん!」
オリオン「金貸しで揉めているのか。ならば、特別に俺から金渡して「違うしこんな時にいらんわ!!」


以蔵の強情ぶりに何も知らないオリオンは高笑いした!


オリオン「普段はどうしようもないのにこういうところはしっかりした男だ!そういうのは嫌いではないのだが」


すると、以蔵を後ろから抱きつく人物がいた!キャップを深くかぶっているので一瞬わからなかったが・・・


静馬「あんな偉そうな成金にはついて行くな」
クロウ&ヤイバ「えええええーーーーー!!?」
以蔵「静馬!?」
ツースト「やっぱりお前らそういう関係なのかよ!?」


静馬の姿にオリオンは彼が誰なのか気付いた。


オリオン「お前はキャップを深くかぶっていたが、今話題になっているという俳優の静馬か。マウントがわかりやすいな」


すると、後ろから静馬を手刀で当たらせた!騒ぎを聞きつけたであろう乱麻だ。


オリオン「!」
静馬「いてっ」
乱麻「何やってるんだ」
ツースト「乱麻?まさかお前公認か!?」
乱麻「絶対違う」
オリオン「じゃあ、静馬はお前のなんなんだ?言ってみろ」


乱麻は気絶した静馬を連れながら言う。






乱麻「次兄。二番目の兄だ」
ツースト&クロウ&ヤイバ「えっ!!??」






乱麻が行った後、彼女が話してくれた内容を聞いたオリオンは少し驚いていた様子で頷く。


オリオン「そういえば、静馬の顔立ちの感じが乱麻嬢に少し似ていると思ったが、兄妹だったのか」
以蔵「おん・・・」


その翌日、クロウから話を聞いたことで知ったクルーク達は以蔵の元を訪ねていた。


クルーク「以蔵さん、乱麻さんの二番目のお兄さん、静馬なの!?」
以蔵「おん、本当はあまり明かしたくないんじゃが」
ラフィーナ「なんか知らないような感じはしましたが、そういうことですのね!?」
アミティ「やっぱり本当だったんだ!」
以蔵「おいちょっとは落ち着けぇ・・・」
夏美「ちょっと以蔵さん!静馬のこと、私にも話してよ!」
以蔵「・・・;」


その後にも数人からの質問責めにあった以蔵はその後に疲れが来たのか酒を飲みながら項垂れていた。


以蔵「バカ乱麻・・・そもそも静馬が自分の兄だと明かすなと言ったのはおまんの方やき・・・」


その直後、以蔵の目の前に追加の酒の入ったとっくりが移されるようにあった。とっくりを渡してくれたのは一連の話を知って彼に会いに来たサンソンとトリスタンとアサトだ。


サンソン「今日ぐらいはいいよ」
以蔵「おまんら・・・」
トリスタン「あと、リップが作ってくれたおつまみも持って来ました。ひとまず今夜はこの四人で飲みましょう」
アサト「いや、四人じゃないだろ。ジャガーもだよぉ」
ジャガー「オレをついで扱いすんな;以蔵、オレでも話ぐらいは聞いてやるから元気出せ」
以蔵「お、おまんら・・・!」


五人だけの宴会で以蔵は静馬のことを話してくれた。


以蔵「芸名は下の名前だけじゃ。家のことも関係するからとな」
サンソン「確かにそれなら配慮的には正しいね」
以蔵「インタビューでも明かさなかったが、静馬を俳優の道を歩ませたのはわしじゃ」
トリスタン「えっ?どうやって・・・」
以蔵「わしが気まぐれで見た芸能雑誌の一文にあるドラマのオーディションの広告があってな、それなら静馬にぴったりやないかって思って誘ったんじゃ。普通の服装で行ったし受かるとは思っちょらんが、それが審査員じゃったプロデューサーやある芸能事務所の社長の目に止まってな。そのまま俳優としてデビューしたき」
ジャガー「それが一世を風靡したって話のデビュー作だったってわけだな」
以蔵「おん」
アサト「でも、乱麻ちゃんや弓弦はそのオーディションに行ったことは知らなかったんだよね?」
以蔵「おん、最初はな。乱麻もそれから少しよそよそしくなったし・・・やっぱりまだおこっちょるかな・・・」
サンソン「そんなことないと思うよ」
トリスタン「ちなみにその社長の芸能事務所はどこのですか?その言い方だと所属しているってことですよね」
以蔵「おん。確かラウンドナイツじゃ。あのトップバンドのcranberryも所属しちょるやつ」
トリスタン(cranberryと同じ・・・!)


静馬がチャラ王の父親・トキオや空の父親・アキトがそれぞれキーボードやギターを務めるcranberryと同じ事務所に所属していることを知ったトリスタンは何か言いたそうだったがなんとか堪えて口を噤んだ。


アサト「とにかく!テレビの中の静馬を見ろ!あの姿はまさしくあいつの天職だ!」
以蔵「ハハッ。ほんにそうやき」


その数時間後・・・


ジャガー以外の全員「」←酒の飲み過ぎでダウンした
ジャガー「酒飲みすぎだお前ら」


一方、これを外から双眼鏡で見ていたベディは龍馬に聞く。


ベディ「どうやら彼は静馬とやらを俳優の道を教えたそうですが」
龍馬「以蔵さんは割と見る目があるからね。それはそれとして・・・」






龍馬「以蔵さんに手を出したらドラマにも出られないかもねぇ(にっこり」
ベディ「やめて下さいよ本当に・・・;」
お竜さん「リョーマ、そんなことしたらファン達が泣くぞ」






その数日後のエージェント達の住む屋敷、エージェントが何らかの雑誌をアリシア達に持って来ていた。






教訓:お酒はほどほどに

桜サイドの快刀家の事情〜次兄編〜(その3) ( No.435 )
日時: 2025/04/09 18:16
名前: 桜 (ID: CkpTUGPA)

撮影現場って自分の地域でやったらワクワクしない?






エージェント「お前らー。今度街のデパートで撮影やるらしいってさ」
アリシア「ふーん」
エージェント「んで、見学がOKらしいから一緒に「あっ、これ静馬主演のドラマじゃないの!」
サンソン「静馬、の・・・」


子供達を中心にウキウキになる中、サンソンはどこか苦い表情しながら以蔵に電話をかけた。


サンソン「もしもし、以蔵さん?実は・・・」
以蔵「ほんにかー!!?」
サンソン「うん、だから以蔵さんも来るなら僕が彼のファンから守っておくけどとりあえず気をつけた方がいい」
以蔵「元から行くつもりやき。まあ気をつけっちゅう」


以蔵が電話を切った後、いつものように昼食後の皿洗いしようと食堂に向かっていた。


以蔵「確か今やってるドラマが恋愛ドラマやが。そりゃあファンが来ないはずが・・・」






乱麻(・ω・###)もちろん私らも行く。いいな?
以蔵「お、おん・・・;(いつのまに・・・;」






その数日後の撮影日、撮影現場の見学席では大勢の静馬のファン(特に女性の)が賑わっていた。


姫子「わー、流石人気俳優ですわね〜」
アストルフォ「ファンって現代でも大体こんなもんだね〜」
弓弦「あなた達の時代にもあるのですか?」
アレク「僕は確かにあったような気がしなくもないけど・・・」
エージェント「つか、以蔵や小夢ちゃんはともかくなんで保護者とそのお付きも来てるんだよ;」
小夢(あ、私はいいのか)


段蔵はあまりの人の多さに思わず機能がエラーになってしまいそうになっていた。


段蔵「人があまりにも多いですね・・・こちらで視認するのでいっぱいで・・・」
ベリー「そんなの視認しなくて大丈夫だよ;」
サンソン「あっ、もうすぐ来るらしいよ。変なことになりそうになったら言って欲しい」
以蔵「おんー」


一方、撮影現場から少し離れた木の上ではアイオーンと龍馬(+お竜さん)とベディヴィエールと小太郎が座っていた。


アイオーン「ヴッ」
龍馬「以蔵さんを見たそうだよ。どうやら乱麻さん達やエージェント君達と一緒にいるって」
ベディ「ガレスちゃんはモードレッド卿らとショッピングに行っているから巻き込まれるよりも幸いかもしれませんが・・・;」
お竜さん「お前も行くなんて珍しいなー」
小太郎「いえ、僕は母上のことが心配になってしまったので・・・」
チョコ(あ、確かにエラー起こしそうになってる;)←アイオーンに抱き抱えられてる


すると、ガサっと茂みが動いていたのを見つけた。ベディはその茂みを開いてそこにいる人物を確かめた。


ベディ「あなたも誰か心配なのですか;」
王ドラ「わっ、ベディさん!?決して乱麻さんのあの無表情次兄が以蔵さんに何かしたらとかじゃないですからね!」
お竜さん「絶対そっちのじゃないのか?」


そして静馬が撮影現場に来た瞬間、見学席にいるファン達が大きい黄色い歓声を上げた!


マキノ「うるさいな・・・」←以蔵の胸元にくるまってる
以蔵「すまんな辛抱せい;」


すると、遠くから以蔵らに対して振るような手があった!


以蔵「なんじゃあ・・・って、トリスタン!?」
トリスタン「やはり来ていたのですね」
エージェント「あっ、リップやチャラ王にまで!」
リップ「こんにちはー」
チャラ王「ルートは今日は部活で行けないって。メルトちゃんは王ドラを探しに行くそうだ。トリスタンも同じことしようとして間一髪で捕らえたぜ;」
おぼろ(モイモイ)「おぼろもいるんだけどー。静馬のサインよろしくって春海さんから頼まれてるだよね・・・」
フルシュ「あの人、意外とミーハーなんですよね・・・;」


小太郎「見つからなくてよかったですね・・・;」
王ドラ「・・・;」←メルトにも猛アタックされている


撮影の準備が整った静馬に監督が話しかけて来た。


監督「静馬くーん。今日演るクライマックスシーンについてちょっと頼みたいことがあるんだけどー」
静馬「はい。ああこれですね。わかりました」


監督の話を聞いて頷く静馬の姿にプロキオンは聞く。


プロキオン「あの人、どうやって演技してるの?」
以蔵「靴じゃな」
プロキオン「靴??」


静馬がショートブーツを鳴らしてから本番の演技が始まった!


監督「では本番スタッ!」


本番の演技が始まった静馬は先程までの様子とは打って変わった様子でヒロイン役の女優の元に駆け出して来た!


静馬「也哉子!何があった!?」
ヒロイン役の女優「智紀・・・実は・・・」


静馬のレベル高い演技を見た見学席は思わず釘付けになり、乱麻は聞こえないように呟く。


乱麻「靴の音を鳴らすことでその役に入り込んでるんだ・・・まるでそいつがいるぐらいにな」
トリスタン「つまり役の演じ分けってことなのですね。もちろん高い演技力も必要なのですが・・・」
チャラ王「演じ分けるのも俳優には必要だってことだな・・・確かに当たってるけど・・・」
監督「よしOK!いいじゃないか!次のシーン行こう!」


本番のシーンの一つが終わった後、ミネラルウォーターを飲む静馬はふと見学席を見渡したら以蔵達を見かけた!


静馬(あれは、以蔵・・・それに妹達や弓弦も・・・みんな来てくれたってことだな。いや、以蔵だけでもいいが)


なんか嬉しそうだねあんた;一方、静馬の一部の女性ファンは以蔵を見かけた!


静馬の女性ファンA「あのちょいワル男、静馬が出入りしてるあの館みたいな建物にいる・・・」
静馬の女性ファンB「静馬を独り占めしてるだけでなく撮影現場までも・・・!」
静馬の女性ファンC「静馬を取るなんて許さないわ!」


その直後、静馬の女性ファン達が以蔵の元に来た!


以蔵「なんじゃあ!?」
静馬の女性ファンA「ちょっと!静馬とどういう関係なのか説明してもらうわ!」
サンソン「キミ達!以蔵さんとはそういうことじゃ」


サンソンが弁明しようとした瞬間、トリスタンが静馬の女性ファン達の前に立った!


トリスタン「それよりもこんな撮影現場で騒がれたらスタッフさんにつまみ出されますよ。可愛らしいレディ達」
静馬の女性ファンB「えっ!?ち、違うし!静馬に何かあったらと・・・!(イ、イケメン!」
静馬の女性ファンC「でも、確かにそうだね!今日はやめとくわ!(こんなイケメンにも嫌われたくないー;」


静馬の女性ファン達が一旦は退散した後、サンソンはトリスタンにお礼を述べる。


サンソン「ありがとう」
トリスタン「ええ。それよりも好かれる分敵作りまくってますね」
以蔵「敵作りまくりちゅうのは否定せんが、なんがわしが好かれるんじゃ?」


一方、それを双眼鏡で見た龍馬は震えながら自分の刀を出そうとしていた。


お竜さん「落ち着けリョーマ。撮影現場で暴れたらクソザコナメクジに怒られるぞ」
王ドラ「でも、また以蔵さんが静馬さんの熱狂的なファンに絡まれたらたまったもんじゃありませんね・・・だから」


すると、王ドラが四次元袖からバズーカらしき大砲を出した!


ベディ「バズーカ!?」
王ドラ「ただのバズーカじゃありませんよ。撃たれたらポップ君になるやつです」
小太郎「な、なんか別の意味で危なそうですよそれ!」
王ドラ「また熱狂ファン達が以蔵さんに変なちょっかいをかけたらって思うと引き金を引きたくなるじゃないですか?(^言^)」
アイオーン「ヴーッ!!」


王ドラがなんとしてでもやる気なことを感じ取ったお竜さんは目を開かせながら彼の前に出た!


お竜さん「そうか。そうだったなお前は。だが、それでクソザコナメクジが泣いたら流石にお竜さんも怒るからな。そのバズーカはお竜さんが食ってやるから渡せ」
龍馬「お竜さん!?」


お竜さんが次第に自分の方に近づいたのを見た王ドラはふっと笑った。


王ドラ「・・・ほー。喧嘩する気は満々なんですね・・・」






王ドラ「でも、確かに以蔵さんが泣き出したらイヤですね。気が変わりました、このバズーカを「パァン!」






大半の全員「!!??」
王ドラ「え?」
お竜さん「あ」


すると、撮影現場で突然の地鳴りが鳴った!


エージェント「地鳴り?」
アリシア「地震かしら?」


すると、地面から出て来たのは・・・






王ドラのバズーカとそれをお竜さんが止めようとして間違えて撃ったことで誕生した超巨大ポップ君だ・・・!






ポップ君がこんな巨大エネミーに(ぇ)

桜サイドの快刀家の事情〜次兄編〜(その4) ( No.436 )
日時: 2025/04/09 18:18
名前: 桜 (ID: CkpTUGPA)

照明係のスタッフ「監督!あれも台本に書いてあるんですか!?」
監督「書いてないけど!?つか、みんな逃げろ!見学席にいる奴らは全員避難しろー!!」


見学席にいる人達が監督を含めたドラマ制作陣の指示に従いつつ逃げ出す中でエージェントはそのポップ君の姿に驚愕していた。


エージェント「ポップ君は俺達の世界のなんだが、なんであんな大きく・・・;」
アリシア「きっと誰か細工したのね」
サンソン「事前に聞くけど・・・以蔵さんも対処しないわけじゃないだろう?」


サンソンの言葉に以蔵は乱麻の方に叫ぶ!


以蔵「乱麻!」
乱麻「わかった。弓弦は小夢やマキノ達を避難しろ」
弓弦「わかりました!こっちだよ!」


小夢達を避難させた後、トリスタンはハープを奏でながら言う。


トリスタン「では鎮めましょうか」
リップ「よくわからないけど、そうだね。あんなヤバいのがいたらハンマーで殴らないわけないもん・・・!」


巨大ポップ君に攻撃を開始する中でふざけた見た目に反して強力な防御の硬さに流石のチャラ王も参っていた。


チャラ王「ダメだ・・・俺の空手でもかてぇぞあれ!」
アストルフォ「こっちもダメー;」


このままではヤバくなるかと思ったが、ある声が辺り一面に響いた!


静馬「こっちだ!狙いは俺だろ」
乱麻「静兄!?」
巨大ポップ君「・・・!!」


その声を聞いたポップ君は静馬の方に振り向き、そして追いかけ始めた!


アレク「逃げて!」
静馬「心配ない。舞台で殺陣をやったことがあるから大丈夫だ」
以蔵(確かに舞台で殺陣やってるだけ静馬は身体能力に優れちょる。じゃが、このままやと・・・!)


すると、あるギターの音が鳴った!全員はその方向を向いたらある四駆のベンツ。そこには・・・!


ジャガー「待たせたな!」
段蔵「ジャガー殿!」
伊庭「おい!持って来たからにはヘマするなよ!」←ジャガーを連れて行くためにベンツを運転してた(自動車免許取得済み)
ジャガー「おうよ!」


ジャガーは何かを持って来た上でそれを乱麻に投げつけた!


乱麻「これは・・・」
ジャガー「奴の錯乱にはなるだろ!その隙に以蔵が切り札を放て!」
以蔵「!おん!」


巨大ポップ君はなおも攻撃しようとするが、その直後にライトが照らした!


巨大ポップ君「!?」
エージェント「ライトの光で混乱させようってやつか!確かに攻撃ができない分この手の錯乱には効く!」
乱麻「以蔵!」


すると、以蔵は第二霊基の姿で剣を構えながら飛んだ!






以蔵「少しは大人しくしちょれぇぇぇぇぇー!!!」


ザシュ!ザシュザシュ!ザァァァァァン!






以蔵の宝具・始末剣の峰打ちにより巨大ポップ君は消滅し、気絶している三人の女性に変わっていった・・・


アストルフォ「この女の子達は?」
トリスタン「あ。よく見たら以蔵殿に絡んでた静馬のファンのレディ達ですね」
静馬「だから俺を狙ってたってわけか・・・」


静馬はチラッと乱麻や以蔵を見ながら言う。






静馬(桂馬から話を聞いてはいたが・・・理解してくれる友達に巡り会えたのか・・・)






その10分後、今回の巨大ポップ君を生み出した張本人(だと本人がお竜さんの罪を自ら被る形で名乗りをあげた)である王ドラはみんなの睨みつけるような視線を浴びながらため息を吐く。


王ドラ「よほど怒ってますねぇ・・・私が悪かったです。すみませんでした」
ジャガー「やけに素直だな・・・」
お竜さん「おい。王ドラが悪いわけじゃないぞ。お竜さんが止めようとしたら引き金をうっかり」


すると、そこに龍馬が割って入って来た!


龍馬「ちゃんと反省してることだし、許してあげてくれないかな?」
以蔵「まあ王ドラはそこまでゲスなわけやないし・・・謝っちょったなら・・・」
エージェント(いやいやいやゲスじゃなくても過去にも結構えげつないことやってんぞこいつ!?)
リップ(ちょっと黙っててあげてね;)


すると、静馬がひょこっと以蔵達に声をかけてきた。


静馬「話し合いは済んだか?」
弓弦「はい、なんとか」
ベディ「結局撮影中止になったこと、申し訳ありませんでした・・・」
静馬「いや、別の日にしてもらったからいい。それよりもあんたら乱麻達の友達か?」
チャラ王「そうっす」


静馬はチャラ王をじっと見るような様子があったが、すぐに視線を戻しながら言う。


静馬「乱麻と弓弦は昔からちょっとそれぞれ社交性がなくてな。小夢も家族とはいえその実難しい立場だし、以蔵は敵も多いし。だから、気を許す友達や仲間が出来て嬉しい。これからも仲良くしてあげてくれないか?」
エージェント「は、はい!」
アイオーン「闇の太陽神には不可能なことなし・・・」


その数日後のアムールの住区であるリップ達の家ではその後の記事を見ながらルートは呟く。


ルート「へー。あれは野生動物の仕業ということにされたのか」
リップ「うん。なんか一般市民の人が知ったら不安になるからって」
チャラ王「内心気に食わねえが、その方がいいかもしれねーな」


そんな中でメルトはトリスタンに訊ねた。


メルト「トリ、確か静馬の音楽事務所がcranberry、トキオという人と同じところなのよね?」
トリスタン「ええ。ですが、以蔵殿は、ちー殿がトキオ殿の隠し子、しかも赤ん坊の妹までいることは知らないはずだと思いますが・・・」
以蔵「失礼やき。知っとう。ほらお裾分け」
おぼろ(モイモイ)「あっ、ダックワーズねv」


その直後、チャラ王が以蔵に詰め寄ってきた!


チャラ王「えっ!!?な、なんで・・・!どこから知ったんだ!?」
リップ「やっぱり乱麻ちゃんの実家の力!?」
以蔵「そんなもんのために使うかぁ!」
トリスタン「ではどこから知ったのです?」
以蔵「は?トリスタンが喋っとう。やっぱり酒飲みすぎで覚えてなかったんやが」


以蔵の発言にリップ達はトリスタンを見て、トリスタンの方は汗をダラダラと垂らしていた。


トリスタン「嘘ですよね・・・いつから・・・;」
以蔵「いつやったき。わしがトリスタンらと再会したばかりの頃の飲み会じゃったか?まだガウェインとも戦っている頃で。わしも酒飲んでたしあくまでも酔っ払った状態やが」
ルート「なあ。トリスタンがどれぐらい喋ったのかできるだけ教えてくれ」
以蔵「チャラ王はcranberryのトキオの隠し子でしかも世間様や一部以外の奴には今も明かしちょらん、しかも海外にいる母と一緒にいる赤ん坊の妹もおる、チャラ王は麻生夢叶名義で曲を書いてちょると」
チャラ王「全部喋ってんじゃんお前!!?」
トリスタン「まさか酔っ払った状態でも覚えていたとは・・・;」


リップはふと何かはっとした様子で以蔵に聞く。


リップ「知っていて乱麻ちゃん達には黙ってくれたってこと?」
以蔵「そういやそうじゃな。やからて言わないつもりはなかったんやが」
リップ「ありがとう。でも、龍馬さん達にも言わないでね?」
以蔵「龍馬は知らんか・・・わかったき、龍馬に対する当てつけも兼ねて言わん」
ルート(龍馬にクソデカ感情を抱かれてるのにこいつは・・・;)


その数分後、帰路に着く以蔵のスマホに乱麻から電話がかかってきていた。


乱麻「以蔵。静兄の出るドラマ放送は今日の夜だからな」
以蔵「今日か。わかっちょる」


乱麻との電話を切った後に以蔵のスマホに今度はLINE通知が鳴った!静馬からだが、その内容は・・・






静馬からのLINE「なぁ。あのチャラそうな友達はトキオさんの息子か?」






以蔵はそれに「そんなわけないろう」と返信した・・・


以蔵(一体どこから知ったやき・・・)


その夜、エージェント達の住む屋敷では。


アリシア「ねぇ!静馬のキスシーンあるわよ!」
エージェント「はいはい;」


おわり






「後書き」
最後はどこか意味深な終わり方になりましたが、それはまた別の機会。それまでこのシリーズが続ければですが!
そういえばリアルのお話になりますが、この春からようやく親元を離れて一人暮らしを開始します。まだまだ色々なことがあると思いますが、それでも踏ん張りたい今日この頃。






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