二次創作小説(紙ほか)

第2話:風を便りに(その1) ( No.445 )
日時: 2025/04/30 17:12
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

第2話はかぜのまち巡りの他にその住人や色んなキャスターやマスター達がちらほらと登場!色んな桜設定を詰め込んでるよ!






真っ暗闇の中、とある黒い何かが問いかけてきた。


トリスタン「今日は貴方ですか」
とある黒い何か「ここにいるということは今俺が伝えることはわかるな?」


とある黒い何かの問いにトリスタンは無言で頷く。


とある黒い何か「今の戦いはガウェインの時よりも遥かに過酷だ。もし、貴様が置かれる状況次第でどうしようもなくなった場合」






とある黒い何か「お前は初めて我が試練(力)を使うことになる」






ーーーーー視界が明るくなると、そこは煌びやかなシャンデリアのある天井。トリスタンはその部屋にあるベッドの上で目を覚ました。


トリスタン「ここは・・・」


すると、部屋に入ってきたのは先程自分達を見つけてくれた「メタナイト」だった。


メタナイト?「気が付いたか」
トリスタン「メタナイト殿!貴方も無事だったのですね」


トリスタンが自分を知っているような様子に「メタナイト」は首を傾げた。


メタナイト?「私はそなたと初対面のはずだが」
トリスタン「え?」
メタナイト?「そなたの仲間達は私の屋敷の大広間で待っている。早く向かうといい」


「メタナイト」の様子にトリスタンは疑問を浮かべた。



トリスタン(まさかあの灰色の雲に吸い込まれた反動で記憶を失ったとか・・・)


トリスタンが大広間に向かうと、そこで待っていたリップ達が出迎えてくれた!


リップ「トリスタンちゃん!よかった気が付いたんだね!」
トリスタン「ええ。あの、メタナイト殿は・・・」
チャラ王「ああ、俺達のことも覚えていない状態だぜ。恐らくあんなイカれた雲に吸い込まれた反動か何か・・・」


「メタナイト」が自分達を覚えていない様子に恐らくカービィのことを覚えていない状態だろうと思った。ルートが声をかける。


ルート「だが、それでも助けてくれたんだ。記憶を失おうとも本質的には彼であることには変わりはない」
メルト「要はいつものアナタ達らしく話しかけてあげればいいんじゃないかしら?少なくとも私はそれでだんだんと絆されてるわよ」
リップ「・・・うん!メタナイトさんは結局メタナイトさんだもんね!」
おぼろ(モイモイ)「それでいいのよー」


すると、「メタナイト」が人数分の紅茶を持ちながら入ってきた。


メタナイト?「目を覚ましたばかりだろうから、お茶を飲まないか?それで何があったか教えてくれ」
トリスタン「はい・・・」


トリスタン達の話を聞いた「メタナイト」は小さく舌打ちしながらため息をついた。


メタナイト?「・・・メモフィアか・・・よくもこんな過ぎた真似を・・・」
トリスタン「あの雲の詳細を知っているのですか?」
メタナイト?「私も密かに調査中の身でな、何に使うかはっきりわからないが・・・恐らくあの雲を作り出した目的はこの聖杯戦争の賞品である聖杯への錬成に向けての材料集めだ」
リップ「聖杯戦争?」
メタナイト?「ああ、蒸気聖杯戦争」


蒸気聖杯戦争の名を聞いたチャラ王は「メタナイト」に訊ねた。


チャラ王「じゃあ、あれが聖杯への錬成に向けて吸い込まれたんだとしたら・・・」
メタナイト?「ああ、このひかりのまちの城の前にある巨大な三角ダイヤにお前達の仲間が閉じ込められている。今でこそ生体反応があるが、もしそれが進めば生き残るのはもう絶望的だな」
ルート「そんな・・・!」
トリスタン(王ドラ殿もあそこに・・・必ず助けます)


一方のかぜのまち。あの後に蒸気クルークが(クルーク達が蒸気シェゾが呼び出したサーヴァントではないことを伏せた上で)話をつけて匿わせてもらった蒸気シェゾの住むアパートの一室でクルーク達が蒸気シェゾの鳴らすフライパンの音で目を覚ました。


蒸気シェゾ「おはようお前ら!朝食できてるぞー」


クルーク達が蒸気シェゾが作ってくれた朝食にありつけていた。


ププル「カッツ君はまだ目覚めてない?」
ノッブ「ああ、流石に消滅することはないが・・・」


そんな中でクルークはその隣の一室(桜サイドの蒸気シェゾと蒸気クルークは同じアパートに住む隣人同士かつ腐れ縁の友人)から医者のキャスターと共に朝食を集りにきていた蒸気クルークに聞く。


クルーク「さて、これから色々あると思うんだけど・・・どうするつもりかい?」
蒸気クルーク「今ボク達の世界のカービィが飛行機でこっちに向かってくれてるよ」
カービィ「飛行機?」
蒸気クルーク「今日は他のマスターへのお披露目(見せつけ)も兼ねて、キミ達にこのかぜのまちの案内をしよう」


その数分後、夢幻カービィが運転する飛行機「ワープスター号」に乗り込んだ蒸気クルーク達に彼女は自分と同じ姿を持つ「カービィ」にも感心していた。

第2話:風を便りに(その2) ( No.446 )
日時: 2025/04/30 17:14
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

夢幻カービィ「やっぱりそこの彼女はボクと同じ姿なんだねー」
蒸気クルーク「ボクもちょっと驚いた部分はあったけどね。あ、見つかったら色々ややこしくなるからちゃんと変装してね」
クルーク「ボク達は同じ姿だからってことかい・・・;昨日のこともあるから否定はしないけどさ」


一同が夢幻カービィの飛行機から降りた後のかぜのまちの中で向かったのはわいわいと賑わう商店や街の人達の姿だった。


ゼオ「おー、意外と賑わってんじゃん。あ、このマフィン美味そー!」
ププル「ゼオはここでも相変わらずなんだから!」
蒸気クルーク「ひかりのまちの貴族連中との身分差があっても負けずに楽しく暮らしてるからね。まあため息を吐く人達もいるんだけどさ・・・」


すると、何らかのステージで歌う声が聞こえた。ゼオとププルは興味を持ってそこに向かったら、なんと自分達が知る人物と同じ顔の女の子が歌っていた!


蒸気アルル「みんなー!新曲行っちゃうよー!」
大半の観客全員「わぁぁぁぁぁー!」
ププル(えぇっ!?アルルさん!?)
ゼオ(いや、この世界の住人だな)


その後ろにあるある食堂「ルルー亭」ではその店の店主蒸気ルルーがあまりの店の忙しさに頭を抱えていた。


蒸気ルルー「もうアルルったら!こっちは忙しく店が回っている状態だってのに・・・」
カービィ「あ、このスープはもうちょっと煮た方がいいかも」
蒸気ルルー「本当?よく指摘してくれるじゃない・・・え?」


蒸気ルルーはクエスチョンマークが浮かんだ状態でカービィを見た。


蒸気ルルー「カービィ?あなた、イメチェンしたの?」
カービィ「(やばっ;)い、いやっちょっとした気分転換だよ!」
蒸気ルルー「ふーん。まああんまり裸じゃなさそうだからいいけどね」
カービィ「よかったら手伝おうか?そこまで助力はできないかもだけど」
蒸気ルルー「本当!?じゃあ、早速これをお客さんに運びなさい!」
カービィ「はーい」


その1時間後、それぞれ戻ってきた三人に対して蒸気クルークは訊ねた。


蒸気クルーク「三人とも、どこに行っていたの?」
ゼオ「歌が聞こえたから聴きに」
ププル「上に同じく」
カービィ「ボクはちょっと手伝いに(蒸気ルルーからバイト代をもらった&また手伝いに来て欲しいと言われた」
メタナイト「えっ!?カービィ、それはどこの店だ?私に教えて欲しい」
クー(今さらっとカービィのメイド服姿浮かんだな;)


そんな光景を密かに見ている人物が見た。蒸気アルルだ。


蒸気アルル「やっぱり帰ってきてるよ。どうやら変わった異邦人連れてるようだけど、機関のキャスター、キミはどう思う?」
機関のキャスター「マスター、このまま様子を見るとする。貴様もいまだに積極的に戦おうとする様子はないだろう?」
蒸気アルル「・・・」


その数分後に一同は蒸気クルークが地図を見ながらかぜのまちを歩いていた。


クルーク「他には何かないのかい?」
蒸気クルーク「すぐそこにドロッチェという店長をしているカフェがあるんだけど、そこは昼食に寄るかなー」
メタナイト(この世界にもドロッチェがいるのか・・・)


すると、二機の飛行機が速いスピードで競走しているのを見た!夢幻カービィの乗るワープスター号ともう1機「グレートキングDDD十八世号」を。


夢幻カービィ「とりゃー!何度来ても同じだよ!」
夢幻デデデ「今日こそ優勝逃してたまるかぁー!!」
カービィ「あっ!あれ、この世界のデデデじゃない?」
メタナイト「大王の感じではない気がするが・・・」
蒸気クルーク「ちょっとキミ達!安全性を考えたまえよ!医者のキャスターが大怪我したと思ってワクワクしながら治療しちゃうだろー!」
エレナ「今なんて?」


すると、何らかの笛が鳴らした!チェリーワールドのラフィーナと同じ顔を持つ人物だ。


蒸気ラフィーナ「ちょっとクルーク!帰って来たなら言いなさい!あと、そこの二人はもう少し安全性を考えなさい!」
フィン(彼女はこのかぜのまちの警備かな?)
蒸気クルーク「(ううん、正確に言えば守り人だよ)はいはい、わかってるぅー」


そんな中でとあるワドルディが一同に対して謝ってきてくれた。


夢幻ワドルディ「ごめんなさい!今、カービィとうちのデデデ社長がいつものレースをしてまして・・・」
蒸気ラフィーナ「もう、レース自体は良いことなんですけどね」
夢幻ワドルディ「クルークさん、帰ってきたんですね」
夢幻クルーク「うん、ちょっと緊急事態なんでね」
ノッブ(ここでのペンギン大王は「社長」のだったか)


かぜのまちにあるデデデが社長を務める「デデデ工場」で働く整備士である夢幻ワドルディと話す中、とある夢幻ネスパーが鉄骨を落とされそうになった!


夢幻ネスパー「!!」
夢幻ワドルディ「あっ崩れちゃう!!」
ゼオ「危ない!」


すると、ゼオが魔法で落ちそうになった鉄骨を浮かばせて夢幻ネスパーを助けた!


夢幻ネスパー「あ・・・ありがとうございます!」
夢幻ワドルディ「あんな鉄骨を魔法で浮かばせちゃうなんて・・・!あなたはどんな魔法使いなんですか?」
ゼオ「(この世界にも最低限の魔法は存在するのか)俺は「ブラボーブラボー」


すると、誰かが拍手しながら現れてきた!チェリーワールドのマホロアと同じ顔をした人物だ。


蒸気クルーク「げっ;」
夢幻マホロア「ウチのトコの部下のネスパーの一人を助けテくれテありがとうネ。まさか魔法が使えルなんテ予想外ダケド」
ゼオ「ああ(厳密には魔法使いじゃないけどな」
夢幻マホロア「クルーク、いい旅人サンタチを連れてルネェ〜。ボクの横にいる「カノジョ」も興味津々ダヨォ」


夢幻マホロアの隣にいるローブを被った女性が頭をぺこりと下げた後、夢幻マホロアは笑いながら言う。


夢幻マホロア「でも、死ぬようナコトはナイようにネ?じゃあネ〜。いくヨ、ネスパー」
クルーク(ちょっと。あのマホロアは・・・)
蒸気クルーク(うん。この世界の普段は旅の薬売りしてるマホロアも蒸気聖杯戦争の参加者であのローブを被った女性はそのサーヴァントの「皇女のキャスター」だよ。あいつに関してはゾォルケンほどじゃないけど注意だな)


すると、ゼオはマホロアの部下の夢幻ネスパー達がたくさんいるのを見た。


ゼオ「ーーーーーちょっと待て。行く前に顔貸せ」
夢幻ネスパー「はい?」


すると、ゼオは青チェック柄のリボンを夢幻ネスパーのローブに着けさせた!


ゼオ「これであの大量のネスパーが見ても、お前だとわかるだろう。お菓子の箱に着けてたリボンだがな」
夢幻ネスパー「わぁ!これいいです!ありがとうございます!」
ゼオ「ああ。なくすなよー」


ゼオがくれたリボンを身につけた夢幻ネスパーを見送った後、ププルは声をかける。


ププル「いいことするじゃん」
ゼオ「マホロアの部下のネスパーが大量にいるから見分けるためにあげただけだぞ」


すると、何らかの手品ショーが催されているのを見た!


ディルムッド「手品ショーですかな?」
エジソン「少しばかり見るとしよう」


すると、そこには自分の手品を披露する、チェリーワールドのリデルと同じ顔をした人物と杖持つ少女の姿があった!


蒸気リデル「この緑のダイヤと青のダイヤを帽子の中に入れたら〜、3、2、1、帽子の中からおっきな花束が出てきまーす」
マジックショーを見にきた観客全員「おお!」
杖持つ少女「びっくりしたようだね」


マジックショーが盛況の中、蒸気リデルは蒸気クルークを見た。


蒸気リデル「あ、クルークさん。帰って来たのですね」
蒸気クルーク「ああ、ちょっと野暮用でね」
ププル(このリデルもキミの世界の人だよね?)
蒸気クルーク(うん、彼女はかぜのまちで活動する手品師だよ。そしてあの杖持ってる、魔女のキャスターのマスターだ)
メイヴ(つまり蒸気聖杯戦争の参加者ってことよね)


すると、魔女のキャスターがメタナイトにコイコイした!


魔女のキャスター「おや、キミは・・・いや、なんか違うね。よーし、この麦粥を食べさせてあげよう」
メタナイト「いらぬ。今はそんな時では・・・!?」


気付いたらメタナイトは魔女のキャスターに麦粥を食べさせられていた。そしてその直後、彼は豚の姿と化した!


メタナイト「ブヒ!?」
カービィ「メタ!?」
ゼオ「可愛いな。豚ナイトか(メタナイトの頭を撫でる」
メタナイト「ブヒィー!!(怒」
蒸気クルーク「ちょっと何するんだよ!」
蒸気リデル「ごめんなさい、また魔女のキャスターが勝手に・・・ほら、魔女のキャスターも謝って下さい!そしてあの人を元に戻して下さい!」


マスターの蒸気リデルからも謝罪を促された魔女のキャスターはなおも怯まなかった。


魔女のキャスター「だって、あの医者のキャスターのマスターだけじゃない、こいつらも女達を侍らせてるから悪いんだよ!そういう乱交は嫌いなんだよ私は!」
クルーク「ら、乱交って・・・!(顔が赤くなる」
医者のキャスター「誤解がすぎるな。今ここで戻さなければ僕の手で治療することになるかもな」
メタナイト「ブッ!?(寒気がした」
魔女のキャスター「そ、それは流石にヤバくなりそうだな・・・」


それを聞いて考え直した魔女のキャスターは一同に告げる。


魔女のキャスター「よしわかった、元に戻そう。ただし、この蒸気都市のダイヤモンド・タウンのかぜのまちに生えてある薬草モーリュをキミ達に取りに行かせてもらうよ。私もあれがないと解除薬を作れないんでね」
ノッブ「つまりそれが材料ってことじゃな?」
魔女のキャスター「そういうこと。とりあえず三つだけでいいからちゃんと見つけ出すんだぞ!」
ナーサリー(あ、三つでいいのね)


メタナイトの豚化を解くために大半の全員はそれぞれ分担して薬草モーリュを探す。豚化したメタナイトをゼオは撫で続けていた。


ゼオ「ははは大丈夫、暴れなくても元に戻れるさ(抱っこしてる」
メタナイト「ブヒィ〜(ゼオを恨めしそうに見てる」
カービィ「メタ、なんか嫌がってるみたいだよー;」
エジソン「もうそれぐらいにしておきたまえ、元に戻ったら即斬られるぞ」
エレナ「あっ、あった!この薬草よ!(手にしたのは薬草モーリュ」


続いてププル達も薬草モーリュを見つけ出す中、クルーク達と一緒に薬草モーリュを探していた蒸気クルークは呟く。


蒸気クルーク「これでマスターを全員お披露目し(見せしめ)たってことになるね。ゾォルケンはもう知ってるだろ」
クルーク「えっ?もう脱落したキャスターはともかくあと1騎のは?」
蒸気クルーク「それが呼び出されてると思うが、滅多に姿を現さないんだ。恐らくひかりのまちの城の中にいる。だからこそ最後に後回しにしてたつもりだよ」
クルーク「だけど、蒸気シェゾはマスターの資格持ってるんじゃなかったの?」
蒸気クルーク「うん、いまだにそのサーヴァントが現さないけどマスターの資格は未だに残り続けている。こないだも言ったと思うけど、その理由がわかってないんだ」
クルーク「へー。ボク達にそこまで教えてくれるなんて。普通はないと思うけど」
蒸気クルーク「うん、普通はないよ。だけど、キミ達はあの時にボク達を助けてくれたんだろう?誰に言われるまでもなくさ。それにすでに脱落したとされる絵本のキャスターを見たゾォルケンの奴が焦ったような顔してたし」
ナーサリー「あたしとあの子は違うわ」
蒸気クルーク「ははは、そうだねナーサリー」
クルーク(だけれど、そんなんだったらあの時にキミが夢幻カービィと協力してボク達を助けなかったはずだ)


すると、ナーサリーが何かを手に取った!


ナーサリー「あったわ!これでしょ?」
蒸気クルーク「あ。そうだよ薬草モーリュ!じゃあ、すぐにみんなと合流できるように戻ろう」
クルーク「うん!」


すると、クルークは自分達を見る誰かに気付いた。その人物は自分達の知るさかな王子(人間)と同じ姿の少年だ。


クルーク(人間のさかな王子と同じ姿の少年もいるのか・・・)


その少年はすぐさまに向こうに立ち去っていった・・・。

第2話:風を便りに(その3) ( No.447 )
日時: 2025/04/30 17:15
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

その数分後、ようやく合流した一同はそれぞれで見つけたモーリュを手にしていた。


蒸気クルーク「全部見つけたみたいでよかった、じゃあボクの世界のリデル達のところに行って渡そう」
ゼオ「えー。俺、結構メタナイトの豚化気に入ってたのに」
ププル「こら;」
カービィ「ボク、正直に言えば惜しいくらいだけど、このままじゃメタが嫌がるだろうし・・・」


すると、何かの叫び声が聞こえた!蒸気リデル達だ。


クルーク「この声は・・・」
医者のキャスター「何かあったようだな」
エレナ「行ってみるわよ!」


一方、蒸気リデルのところの陣営では突然襲撃しにきた蠢魔系のエネミー達と戦っていた。この蠢魔系のエネミーを放ったのは・・・


ゾォルケン「流石に偉大なる魔女も私のサーヴァントから生み出したモノには苦戦しているようだな」
剣士のキャスター「・・・」


剣士のキャスターは自分の腹から蠢魔系のエネミーを大量に放出させており、魔女のキャスターはその光景には思わず苦言を呈した!


魔女のキャスター「お前、自分のサーヴァントにこんなイかれたもの出させていたのか!全くこの蒸気聖杯戦争の参加者であるにも程がある!」
ゾォルケン「何だと・・・!!」


思わずピリついたゾォルケンが自分の魔術を魔女のキャスターに放った!しかし・・・


蒸気リデル「危ない!!」


蒸気リデルが身を挺してまで魔女のキャスターを庇ったことでことなきを得た・・・


魔女のキャスター「マスター!!」
蒸気リデル「えへへ、大丈夫。平気です・・・」


しかし、その直後にゾォルケンは蒸気リデルに対して魔術が発動した手を向けた!


ゾォルケン「死ぬ前に自分のサーヴァントを助けてよかったな。せいぜい二人であの世で彷徨えよ・・・」


すると、その手が何かが飛ばされたことで弾いた!


ゾォルケン「っ!!この絵の具は・・・」


ゾォルケンが上を見たら、絵の具を飛ばした蒸気クルークも含めた一同がおり、上から降りてきた!


蒸気クルーク「悪いけど、ボク達が先にこの子達に用事があるんでね。一旦退場してくれない?」
ゾォルケン「クルーク・・・!!」


一同はそれぞれで大量の蠢魔系エネミーと戦う!その最中でエジソンはゼオに訊ねる。


エジソン「ところであの少年を、チェリーワールドでも聞いたことはあるか?」
ゼオ「ああ、そうだな。魔術師の類だがな」


チェリーワールドの魔術師の世界にも「間桐臓硯」という人物が存在していた。その魔術師は長く生きていたともどこかの街の名士として居を構えていたという噂があったが、現在ではすでに死亡していると聞いている。何でも彼が行った「何かの悪どいこと」がユーリに露見して呆気なく殺されたらしいのだとか。


ゼオ「だが、あれは子供の姿だな。本物は爺さんだと聞いている」
エジソン「マホロア君とその男のどちらが悪どいのだ?」
ゼオ「うーん。マホロアだな。そいつのしたことの所業と比べてみたら、マホロアのしたことなんか可愛いもんだ。俺達が止めに行けるから」
エジソン「そうだといいがね;」


一方の他の人達は剣士のキャスターから未だに蠢魔系エネミーを生み出し続けている様を見て流石には疲れてきていた。


クルーク(あいつからこんなのを生み出すだなんて・・・!!)
魔女のキャスター「キミ達、無理しなくていい!あとは私達に任せるんだ!」
蒸気クルーク「ダメだキミ達は襲われた身!」


一方、それを見たゼオはとりあえず剣士のキャスターの真名を探っていた。


ゼオ(剣士のキャスターの真名はやっぱりあれかな。いや、当たってはいるが割と引っかかるものが・・・)


すると、何らかの疑問を浮かべていたゼオは剣士のキャスターに訊ねた。


ゼオ「お前、真名は15世紀のオルレアンを奪回したといわれる軍人ジル・ド・レェか?」
剣士のキャスター「良くぞお気付きで・・・はい」
ゼオ「じゃあ、さらに聞くがあんたと共に戦ったと言われるジャンヌ・ダルクは知っているのか?」






剣士のキャスター「誰だそれは?」






ゼオ「!」


それを聞いたゼオはとある名を口にした・・・






ゼオ「お前は青髭か」






自分の真名を見抜かれた剣士のキャスターもとい青髭は不気味な笑いを浮かべた・・・


青髭「ふ、ふふふ、ふふふふふ。ははははは!」


すると、青髭は姿を変質させた上で・・・






この蒸気都市ダイヤモンド・タウンの約5割を侵食しそうなサイズの巨大蠢魔に変貌を遂げさせた・・・!






医者のキャスター「奴め、そこまでの力を有していたのか・・・」
蒸気クルーク「とにかくゼオのおかげで真名は割り出せたから、この蒸気都市がこれ以上侵食される前に叩き落とすぞ!」


一同が巨大蠢魔に総攻撃に入る中、それを見ていたゾォルケンは笑っていた。


ゾォルケン「ハハッ!青髭の奴、とうとう隠し玉を出してくれたな!私が仕込んだ隠し玉をな!」


ああ、この蒸気都市ダイヤモンド・タウンのかぜのまちの建物が少しずつ壊されていく。かぜのまちの一部の奴らが逃げ出していく。それはそれで虚しさを抱えるはずなのに、だけれどーーーーー


ゾォルケン「ーーーーーそれすらも、感じられなくなったなぁ」


ゾォルケンの中に僅かに残っていた高潔さが、完全に失われたような顔をこの少年が浮かべていた・・・。
一方、何とか巨大蠢魔に攻撃を与えたつもりが全くダメージが通らなかった。


ノッブ「ダメじゃな・・・かなり硬いのう!」
カービィ「でも、このままじゃこのかぜのまちが・・・!」
メタナイト「ブヒ・・・」


その直後、騒ぎを聞きつけた蒸気ラフィーナが飛んできた!


蒸気ラフィーナ「クルーク、なんなんですのこれは!?もしやこの蒸気聖杯戦争に進展したの!?」
蒸気クルーク「ラフィーナ!多分そうだね。あれはゾォルケンの剣士のキャスターが変質したものだよ」
蒸気ラフィーナ「またゾォルケンの仕業なのね・・・!あ、なんかあなた達のところに連れて行ってほしいって言ってた人いるから連れて行ったわよ」


すると、蒸気ラフィーナの後ろからカッツがひょこっと出てきた!


ノッブ「信勝!」
カッツ「姉上ー!ついでにあなた達も!さっき僕が目を覚ましたらなんか向こうで騒ぎが起きたそうだからまさかと思って駆けつけました。その前にあのヘンタイ魔導師と同じ顔をした奴にキラキラした目で質問責めされて大変だったけど;」
ププル(蒸気シェゾさんだな;)
カッツ「あの後にこの格闘お嬢と同じ顔をした守り人に話して連れて行ってもらおうとした瞬間、なんかこいつらも連れて行ってほしいって・・・」


その直後に現れたのは夢幻マホロアと皇女のキャスターだった!


夢幻マホロア「オヤオヤ。ナンかヤバいコトにナッてルみたイダネェ?」
蒸気クルーク「マホロア・・・」
夢幻マホロア「ヨシ、貸しをヒトツあげテヤルヨ。皇女のキャスター。イマからボクがあのおっきなモノに抵抗する魔法陣をツクり出すカラ、ソレまで時間を稼いでヤッテネ」
皇女のキャスター「わかったわ、マスター」


そう告げた皇女のキャスターは自らのローブを脱いで、なぜか妙なぬいぐるみみたいなものを持つどこか気品と優雅さのあるオーラを放つ美しい少女の姿を現した!


蒸気リデル(キレイな人・・・)
皇女のキャスター「少しは大人しくなさい。ヴィイ!」


皇女のキャスターは自らのぬいぐるみ「ヴィイ」を撫でた後にそれが持つ魔眼を起動させて巨大蠢魔の動きを止めさせた!


ゾォルケン「ああ!クソッせめてあの薬売りを「させないわ」


皇女のキャスターはゾォルケンを即死レベルになるほどの威力を持つ氷の中に閉じ込めさせて凍らせた!


ディルムッド「あの者をあんな一瞬で・・・」


それと同じタイミングで夢幻マホロアがその魔法陣を完成させた!


夢幻マホロア「完成ダヨ。ジャア、攻撃しろヨ」


その時に魔眼の効果が切れた巨大蠢魔が攻撃を繰り出すが、その直後に跳ね返される形でダメージを受けた!






夢幻マホロア「コノままミンチ肉にナレェェェェェー!!!」






夢幻マホロアの持ち前の知略と機転の良さを活かした攻撃にゼオは思わず感心を抱く。


ゼオ「この世界のマホロアもなかなかやる奴だな」


それにより巨大蠢魔は大ダメージを受けた末微かな叫びを残して消滅した・・・。


蒸気クルーク「・・・やったかい?」
医者のキャスター「ああ、その通りのようだ。これで二人目の脱落者が出たな」


そんな一同に夢幻マホロアが声をかけてきた。


夢幻マホロア「コレでキミタチに貸しを与えタ。なるべくハヤく返そうネェ〜」
エレナ「でも、助けてくれたことは感謝するわ。ありがとう」
夢幻マホロア「感謝サれタイわけじゃナイんダケド;ホラ、キミからもごアイサツは?」
皇女のキャスター「私はいいわ」
夢幻マホロア「そうカァ。ジャ、おタガイに生き残レルようにネェ!」


夢幻マホロア達の陣営が行った後、魔女のキャスターは呟く。


魔女のキャスター「キミ達にも色々と助けてもらっちゃったね・・・」
ゼオ「今ここにあんたの要望であるモーリュがあるぜ。約束通り、この仮面の豚化を解いてくれるか?」
魔女のキャスター「ああもうわかったよ!今解除薬を作るから待っていてくれたまえ!」


その数分後、メタナイトは魔女のキャスターがモーリュを材料に用いて作った解除薬を飲んだことで元の姿に戻った!


メタナイト「全く酷い目に遭った・・・;」
蒸気クルーク「じゃあ、こっちも引き上げるか。ドロッチェのカフェで昼食をたくさん食べていいよ」
ゼオ「いいのか!」


一同がこの世界のドロッチェのカフェで昼食に行くべくここから引き上げようとした瞬間、医者のキャスターだけが蒸気リデルの方に振り向いた。


医者のキャスター「おいお前」
蒸気リデル「?」
医者のキャスター「・・・」


医者のキャスターは蒸気リデルに何かを感じ取りながら蒸気クルーク達の方に視線を向き直して立ち去った・・・。

第2話:風を便りに(その4) ( No.448 )
日時: 2025/04/30 17:18
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

夢幻マホロア「フンフフ〜ン♪」


一方、夢幻マホロアは自分と皇女のキャスターがこの蒸気都市ダイヤモンド・タウンにいる間泊まっているかぜのまちにあるホテルである資料が中に含まれていた書類を見返していた。


ネスパー「マホロア先生、コーヒーをお持ちしました」
夢幻マホロア「アリガトウ。ア、キミはあの魔導師に助けらレタ、ネスパーダネェ。キミのローブにソレはリボンカイ?」
ネスパー「はい。彼が私だとわかるようにあげてくれました。嫌でしたか?」
夢幻マホロア「イヤ、イイヨ。その方が見分けやすいナァ」
ネスパー「はい。私だとわかってくれるからいいと思います。他のネスパーにも違うのを着けた方がいいかと」
夢幻マホロア「考えとくヨ。今日はヤスんでネェ」


ゼオに助けてもらったネスパーがお辞儀をした後に部屋から出た後、皇女のキャスターは霊体化を解除しながら彼に訊ねた。


皇女のキャスター「本心は気に食わなかったりするのかしら?」
夢幻マホロア「マサカ!ただ異邦の魔導師にイッポンくらっちゃッタカラ、少し悔しいダケダヨォ。キミは?」
皇女のキャスター「そんなことはないわ。あなたが嫌だったりするのかと聞いただけよ」
夢幻マホロア「・・・」


夢幻マホロアは自分が蒸気聖杯戦争に参加することになった際に皇女のキャスターを召喚した時のことを思い返していた。


夢幻マホロア『ヤァ、コンニチハ!ボクがキミのマスターダヨォ〜』


夢幻マホロアは自分の黒い本心を隠しながら、皇女のキャスターに気さくに接そうとしたが・・・


皇女のキャスター『あなたが望むなら、私はどんな命令でも応じるわ』
夢幻マホロア『・・・』


皇女のキャスターが最初から自分に付き従おうとした彼女を見た夢幻マホロアはそれらはすぐに打ち消していた。彼女は自分の言葉や命令にはちゃんと了承してくれる。しかし、それを夢幻マホロアはどこか引っ掛かりを覚えていた。何しろ彼女の死因は・・・
夢幻マホロアはマスターとして彼女とはこのままじゃ逆に良くないと思いつつ、あまりの踏み込みは良くないと自分に言い聞かせながら彼女にはフレンドリーに接していた。


夢幻マホロア(皇女のキャスターとのコトもダケド、コッチもあるンダヨナァ・・・)


夢幻マホロアは例の書類とその資料を見返していた。


夢幻マホロア(ボクはこの聖杯戦争にはソコまで興味ナイケド・・・デモ、その賞品の「聖杯」はヤッパリ・・・)


夢幻マホロアが「蒸気聖杯戦争」における聖杯の真実に気付きそうになった瞬間・・・






ある黒い剣筋が、ホテルの窓ガラスを突き破るほど飛んできていた。


ザァンッ!!






夢幻マホロア「ア゛・・・ッ!!!」
皇女のキャスター「マスター!!」


皇女のキャスターが致命傷を負った夢幻マホロアを抱き止めようとした寸前に彼は光と化して消えた・・・


皇女のキャスター「・・・っ」


しかし、夢幻マホロアが消えた際にあの戦いで忍び込まれた「蟲」を頼りにとある人物がホテルの部屋に入ってきた!


皇女のキャスター「あなたは・・・あの時、撃破されたはずじゃ・・・あ・・・あああぁぁぁあああ」


時すでに遅し、皇女のキャスターは大量の「蟲」に囲い込まれながら今は届くことのない叫び声をあげていた・・・






一方、マジックショーが終わった蒸気リデルは先程の件で魔女のキャスターを嗜めていた。


蒸気リデル「もう!人を豚にするのはもうダメですからねっ」
魔女のキャスター「別に悪い魔術じゃないよー(まあ彼がチェリーワールドにおけるメタナイトなのは多少びっくりしたけどね・・・」


魔女のキャスターを叱った後、蒸気リデルは一息つきながら彼女の手を掴む。


蒸気リデル「まああの後に戻してくれたのはよかったですけど。今日は一緒にご飯食べませんか?」
魔女のキャスター「・・・いやいい。あと、あまり私を誘わないでくれ!」
蒸気リデル「はーい」


ああ、ダメだ。リデル、マスターのキミが私を気にかけ続けたら、私はキミを■してしまうから。
魔女のキャスターが一人立ち去ったあと、そこにとある人物が会いにきていた。この辺りの騒動を聞いて会いにきてくれた蒸気リデルの知人の蒸気アルルだ。


蒸気アルル「聞いたよ。脱落したゾォルケンの襲撃に遭ったんだって?」
蒸気リデル「はい。マホロアさんやクルークさん達のおかげで事なきを得ましたが。クルークさん達の方は変わった人達も連れていましたが・・・よく見たらクルークさんと同じ顔の人です」
蒸気アルル「えっ?クルークと同じ顔の子??」
蒸気リデル「多分シェゾさんはその人達の秘密を知らないのでしょうが・・・恐らくクルークさんの隣室のあの人のところに匿わせてるかと」
蒸気アルル「(シェゾのところに匿わせてた・・・?確かにシェゾは契約するサーヴァントが召喚されていないとはいえマスターの資格はある。何があったかわからないけど・・・)そう。まあ、たまたまそっくりさんに会っただけでしょー」


一方、「この世界のドロッチェ」のカフェではクルーク達が美味しい日替わりランチとコーヒーを味わっていた。


夢幻ドロッチェ「おー、そんなに美味いか!」
ゼオ「ウマー!」
ププル「くぅちゃんも喜んでおかわりしまくってるよ」
くぅちゃん「くー!」
メタナイト(この世界のドロッチェは随分とさわやかなんだな;)


みんなが楽しそうな表情で食事する様子に夢幻ドロッチェは蒸気クルークに話しかけていた。


夢幻ドロッチェ「クルーク、お前の連れてきた友達はみんなキラキラしているなー」
蒸気クルーク「うん。騒がしいけれどね」


すると、夢幻ドロッチェの目に鋭い光が宿り、先程のとは低くなったような声色で訊ねた。


夢幻ドロッチェ「やっぱりメモフィアに吸い込まれていたのか」
蒸気クルーク「うん。彼らは運良く助かったけどね」
夢幻ドロッチェ「もう時間がないってことか・・・メタナイトはこのことを知ると思うが・・・おっと、お前の連れてきた彼のことじゃないぞ」
蒸気クルーク「だからこそお互いの利害の一致で協力してるんだ。まあ彼らにはボクと医者のキャスターをゾォルケンから助けてくれたってのもあるけどね・・・」
医者のキャスター「最初は信頼していいのかわからなかったけどな」
夢幻ドロッチェ「そうか。まあ気をつけろよ・・・それに、あいつらはいい奴らだ。守ってやれよ」


夢幻ドロッチェの言葉に蒸気クルークは頷く。一方、三人の会話を聞いていないクルークはメニューを開いていた。


クルーク「あれ?そういえば、デザートのメニューがないな・・・(それにこのかぜのまちにはお菓子を食べてる人が一人もいない。なんのつもりか知らないけど・・・」
メイヴ「でも、このカフェの日替わりランチとコーヒーは美味しいし、なくてもいいじゃないの」
クルーク「う、うん。そうだね」


一同が終始上機嫌で食べ終えた後、蒸気クルークは夢幻ドロッチェに言う。


蒸気クルーク「今日も美味しいランチをありがとう」
夢幻ドロッチェ「ああ!昨日帰って来たばかりだし、また来いよ!」
エレナ「二人は随分と仲がいいのね?」
蒸気クルーク「ボクのランチでの行きつけの店だからね」


こんな親しい会話を繰り広げた二人を見て先程の三人の会話を知らずに微笑ましさを覚えていた。ドロッチェの人気カフェの店長は仮の姿。彼の本当の顔を知る者は、この「かぜのまち」では蒸気クルークと医者のキャスター以外で知る者は一人もいない。


エジソン「ではそろそろ帰路に着くとするか?」
蒸気クルーク「うん、カービィとデデデ社長の飛行機レースが終わってたし。カービィがまた勝ったよ」
フィン「どこの世界でも、それは変わらないな・・・」


すると、一同の目の前に「ひかりのまち」の騎士の一隊が槍を持って立ちはだかって来た!


蒸気クルーク「なんだよ!」
ゼオ「やっぱり追われてんのかよ・・・!」


それとほぼ同じタイミングでゼオが突然出現した丸い玉の中に閉じ込められてしまった!


ププル「ゼオ!!」
ディルムッド「お待ち下さい!ここは私の槍で「おっと、それは反則だぜ」


声と共に現れたのは「ひかりのまち」の城に仕える騎士蒸気ツーストだった!


蒸気クルーク「ツースト・・・!!」
蒸気ツースト「ああ、やっぱりか。こいつは重要参考人として連れて行くぜ。悪く思うなよ」
エジソン「待て!我がマスターを連れて行くなら、代わりに私を」


すると、前に出て来たエジソンを乱入したグローマンの剣に弾き飛ばされた!


エレナ「エジソン!!」
蒸気ツースト「グローマン、やるじゃねぇか」
グローマン「・・・」
蒸気クルーク「あっ!」


そして捕らわれたゼオは蒸気ツーストが率いる騎士の一隊に「ひかりのまち」にある城に連れて行かれた・・・!!


ププル「ゼオ!!ゼオォォォォォーーーーー!!!」






続く・・・!






まさかの急展開に。感想OK