二次創作小説(紙ほか)

時空鉄道の夜(前編)(その1) ( No.483 )
日時: 2025/06/20 17:13
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

今回は以蔵さんメインの前後編!そしてあいつがなんらかの形で再登場。口調とかも少しだけ変わってます。






「小ネタ」太陽


ランスロット「あ゛ーづーい゛ー!!」
ガウェイン「私はこんな程度なら塵にも響きませんが」←太陽の下なら力が倍になる
ランスロット「卿は太陽がパワーアップの源になっているからだろう!」
ベディ「そういえば、アイオーン様らが魔王サタンの仕業とか囁いてるのを見ましたが、なんでもかつて彼が太陽を大きくしたとかいう前科があるとかで・・・」
ガウェイン「なんですって!?(彼を利用して太陽を大きくさせたら、あのオレンジの悪魔を倒せる可能性が・・・!)早速(私の力の源として)捕縛しに行ってきます!」
ランスロット「ガウェイン!?」
ベディ「ああっ、おやめなさい!」


そしてガウェインは着いたDXサタン城のドアを開けた!


ガウェイン「魔王!貴方を私の太陽を大きくさせるための源として」






ガウェインが見たもの:マシンガンを持ってる王ドラとそれに向けられているサタンの肉塊
ガウェイン(°ω°`)






サタンだったもの「」
王ドラ「太陽を大きくさせたいのですね?殺られたいのですか?」
ガウェイン「すみません私が悪かったですOTL」


サタンとガウェインは普段はソリが合わないけれど太陽関連で手を組んだ上で後衛と前衛になる厄介な関係になりそう。






ーーーーーああ、なぜこんなところにいるのだろう。


こんな孤独なだけの日々をめぐるだけだというのに。俺にはそんな資格もないというのに。


ああ、だけど、だけれど・・・


これは何も残せぬ俺が、ただ一度だけ、誰かに助けを求めた物語。






その日、スマブラ屋敷でいつもの日常を過ごしていたら・・・






床から大きな異形のモノが出てきた。


ドッカーン!!!






その直後に鳴った警報を聞いて駆けつけた一同は例の非常事態を聞いて呆然!


マルス「スマブラ屋敷内で襲撃!?」
マスハン「ああ、今クレハンがその襲撃犯の解析をしている。すぐに終わると思うのだが・・・」
クレハン「お、今終わったぜ!これは人間のものではない異形というか機械人間だな。そこにある人物の魔力があったが、誰のか知らねーけど恐らく奴らの正体は・・・」






機械化人






アイク「機械化人って昔、そこらにうろついていた機械人形だったか。200年前に絶滅したと聞いたが」
マスハン「俺も聞いた時はびっくりしたんだ。まあ人ではないが良くも悪くもそれに対応できる奴として、ある人物を真っ先に向かわせた。今頃斬りまくってんだろ」
マルス「!まさか!」


一方、その人物は増殖する機械人間達を斬りまくっていた。次第に息切れしかけた人物、岡田以蔵は今なお増殖し続けるそれを見ながらキレた!


以蔵「マスハンの頼みやから仕方ないけえの、これだけ増殖し続ける機械人間は見たことないきに!」
乱麻「文句は言うな。とにかく今は私達に続いてやってくるであろう他のサーヴァント達に教えるために弱点を見抜かなくては」


すると、その機械人間の手が弓を引いた弓弦に及んで掴んだ!


弓弦「っ!!」
乱麻「弓弦!」


続いて乱麻も機械人間達に掴まれた!


以蔵「乱麻!!」
乱麻「いい!今はこいつらを斬れ」
以蔵「そうは言うても・・・!」


以蔵がふと上を目にやると、空からある光が見えた。


以蔵(これは・・・昼なのに流れ星二つかえ?)


すると、その流れ星二つが以蔵の前に降りてきた!その二人の人物は笑顔を浮かべた少女と真面目そうな小柄な少女であった。


以蔵「!サーヴァントか!?」


すると、その笑顔を浮かべた少女は機械人間を蹴り出して乱麻と弓弦を解放させた!


以蔵「キック!?」
笑顔を浮かべた少女「未来の人間さん達に手を出すなんて!あ、アサシンのあなたはあのマスター達の方に駆け寄ってあげて」
真面目そうな小柄な少女「ちょっと!開始早々やりすぎです!」


乱麻は笑顔を浮かべた少女と真面目そうな小柄な少女を見ながら訊ねる。


乱麻「お前達は・・・」
笑顔を浮かべた少女「大丈夫よ!すぐに還るから」


笑顔を浮かべた少女のキックによって機械人間達が次々と倒されていった!


弓弦「すごい・・・次々と倒されていく!」
以蔵(あの機械を殴ってるキック巫女風女とそれを制する巫女、どのクラスのサーヴァントかは知らんが、まさか・・・ルーラー!?)


以蔵が彼女達のクラスを割り出した直後、その機械人形の魔の手が彼に及んできだ!


以蔵「っ!!」
乱麻「以蔵!!」


以蔵はその機械人形の手の中の空間に吸い込まれてしまった・・・

時空鉄道の夜(前編)(その2) ( No.484 )
日時: 2025/06/20 17:16
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

以蔵「う・・・」


以蔵が目を覚ましたら、そこは何らかの駅跡だった。よく見たら周りの景色も夜だ。


以蔵「ここは・・・」


以蔵が周りを見渡したら、至近距離で自分を見る相手を見た!


???「じーっ」
以蔵「・・・は?」


以蔵はその人物の姿を覚えていた。ドラ・ザ・キッドの擬人化の時と同じ顔だが、雰囲気や服装が違う。擬人化すれば彼と似た顔を持つパワえもんとも違う。何より前にクルークの居場所を吐き出させるために自分を殺そうとした男。そう、この男は・・・






以蔵「ブラッディクス・・・!?」






あの時と同じ姿で現れた男を前にした以蔵は思わず後ずさる!攻撃されるかと思ったが・・・


ブラッディクス「後ずさりできるほどには元気が残っているようだな」
以蔵「はぁっ!?」
ブラッディクス「安心しろ。俺はお前を殺す気はない。それに俺が手をかけなくとも勝手に殺されるだろうな」
以蔵「どういう意味じゃ・・・」


その直後、何らかの叫びが聞こえた!


以蔵「!?」
ブラッディクス「始まったか・・・」


二人が向こうを見たら、以蔵が知る人物の影達だった!その影の一人のドラえもんが宣誓する!


ドラえもんの影「みんな!ぼく達が、この地球を守るんだ!」
以蔵「ドラえもん!?おまんらも、聞こえちょるかー!?」


以蔵が呼びかけるが、ブラッディクスが静かに制した。


ブラッディクス「無駄だ。奴らにはお前の声を認識していない。もちろん俺のもだが。奴らはそれぞれで最大の敵を認識しているのだろう。つまり奴らにとってお前は世界を滅ぼす奴(俺)の側近か相棒かと思われてるんだろう」
以蔵「・・・!!」


その言葉を聞いた以蔵は影とはいえ仲間を斬らなければいけない思いに駆られる。
その直後、ギロロの影が以蔵の方に撃ってきた!


以蔵「!!」


しかし、銃声と共に自分は倒れ込んだ。武器のライフルガンを構えたブラッディクスが以蔵を突き飛ばしたからだ。


ブラッディクス「っ、死にたいのか?生前の最期のように」
以蔵「・・・(こいつ・・・今、わしを庇って・・・?」


ブラッディクスはライフルガンで影達を撃ちまくるが、それでも次々と増殖されていった。


ブラッディクス「やはり、一人じゃ限界があるな・・・おい」


ブラッディクスは以蔵を見ながら言う。


ブラッディクス「お前、一時だけでも俺と契約する気あるか?」
以蔵「は!?」
ブラッディクス「お前に力を貸せと言ったんだ。それにお前は本来のマスターとはぐれたままでは力を思うように発揮できん。お互いのメリットはあるだろう?」


以蔵はその言葉に戸惑うが、ブラッディクスはあの時にギロロの射出から自分を庇ったため、彼に対する態度に変化が生まれていた。それにブラッディクスの表情が・・・
彼に思うところがある以蔵は首を縦に振る。


以蔵「元の世界に帰るまではわしの命はおまんに預ける。それが条件やき」


以蔵と仮契約を果たしたブラッディクスの令呪が光った!


ブラッディクス「では契約成立だ。令呪を以て命じる。アサシン、俺に助力しろ」


ブラッディクスの命を受けた以蔵は仲間達の影を斬りかかる!しかし、それでも増殖を止めることができず、ついに囲い込まれてしまった!


ブラッディクス「囲まれたな」
以蔵「どうするんじゃあああああー!」


このまま倒される直前、列車が飛んできてそこから誰かが飛んできた!


???「Montjoie!」


その人物が片手槍で二人を囲い込んでいた影達を一斉に消滅させた!その人物は軽やかにくるっと回る。


???「マスター!助けに来ました!さぁ、こっちへ!」
ブラッディクス「ブラダマンテか・・・」
以蔵「は!?サーヴァントか!?」


ブラダマンテは彼の隣にいる以蔵の姿を発見する!


ブラダマンテ「彼は・・・」
ブラッディクス「俺と仮契約果たしたサーヴァント。どうやら迷い込んだらしい」
ブラダマンテ「ええっ!?」


驚くブラダマンテをよそにブラッディクスは以蔵の方を向けながら言う。


ブラッディクス「あの列車に乗り込むぞ」
以蔵「!おん、死ぬよりはマシやろうし」


三人が列車に向かい、ようやく着く直前にレムレスとサタンの影に阻まれた!


以蔵「先回りしちょったんか!?」
ブラダマンテ「ああ、ようやく着いた頃なのに・・・」


すると、急に止まった赤い車から現れた人物の槍術で二人を攻撃してくれた!


???「戦いですね!お任せ下さい!」
以蔵「おまんは、長尾景虎・・・!」


王ドラが禍いの種に倒れた際の夢の世界で最初に会った人物で黒幕により英霊剣豪となったことで最初に倒した人物、ランサー・長尾景虎。あの世界に呼ばれた彼女とは別人だが、急に会ったことには戸惑ってしまう。


景虎「おや、見つけましたよ晴信!彼です!」
晴信「本当のようだな。これで帰れそうだが」


晴信と呼ばれた赤い配色の服を纏う男も現れたタイミングで空間が出現し、そこから先ほどの二人のルーラーと坂本龍馬(+お竜さん)が出てきた!


笑顔を浮かべた少女「坂本君、ようやく助けれるわ!」
龍馬「以蔵さん!急に攫われたと聞いてそれで彼女達に協力したり、なぜか現界していた二人に依頼したり・・・!」
以蔵「龍馬・・・!ええい、泣くなうっとうしい!」
お竜さん「クソナメクジ、リョーマの思いを無駄にするな」


真面目そうな小柄な少女はブラッディクスを睨みつけながら訊ねる。


真面目そうな小柄な少女「チェリーワールドの岡田以蔵を攫ったのはあなたですね?」
ブラッディクス「・・・」
ブラダマンテ「どこのサーヴァントか知りませんが、マスターに手を出さないでくれますか!?」


すると、仲間の影達が追いつきそうになっているのを見た!全員走っている。


ブラッディクス「追いつかれたようだな。行くぞ、ブラダマンテ、以蔵。列車の旅だ」
真面目そうな小柄な少女「岡田以蔵。あなたは彼にいいように使われているだけです。行かなくて・・・」


すると、以蔵もその背を向けてまで走って列車に乗り込んだ!


龍馬「以蔵さん!?」
景虎&晴信「・・・」


景虎と晴信も以蔵の後を追うように列車に乗り込んでしまった!


真面目そうな小柄な少女「ちょっとー!!?」


その列車が空に向けて発車した後、笑顔を浮かべた少女は呟く。


笑顔を浮かべた少女「ブラッディクス、どう考えたって以蔵君を傷つけるつもりはなさそうだけど・・・?」


その列車の中、以蔵はブラッディクスに訊ねる。


以蔵「わしら、どこに行くつもりじゃ?」
ブラッディクス「あの影の増殖を止める旅だ。本来は七つの「ジョバンニ」と呼ばれる機械を俺が使役するんだが、それがそれぞれの時空に分かれ、その時空を守る役割を持つ人物が連なる「ステーション・ガーディアン」が生まれたことによりあいつらを増殖させてしまった。まあ俺はその使役を押し付けられたんだが、放っておくわけにも行かん」
以蔵「つまり・・・?」






ブラッディクス「七つの時空にあるジョバンニ回収、いわゆる時空鉄道の旅めぐりだな」

時空鉄道の夜(前編)(その3) ( No.485 )
日時: 2025/06/20 17:18
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

時空鉄道、最初の目的地






ーーーーーああ、全てを失ってからどれほどの時を歩んだのだろう。


何もない状態で彷徨う自体も奇跡だった。よく生き続けたと思う。瀬戸際だというのに。


そんな中である人格を得た。いや、勝手に得させられたのだ。


また同じことを繰り返すのかと心底嫌悪を抱く。何もかも。






時空鉄道の列車が最初のジョバンニのところに向かう中、ブラダマンテは列車内に設備されていた食機から購入した弁当を食べていた。


ブラダマンテ「うーん、意外と美味しい!この列車内には食機があるのがいいですね!」
以蔵&景虎&晴信「・・・」
ブラダマンテ「アサシンはともかくこの二人がいなければ、ですが」
景虎「別にいいじゃないですか。そのアサシンにあなたのマスターが危害を加えさせないよう見張るだけですよ」
晴信「まさかアサシンが自分の意思で列車に乗り込んだのは予想外ではあるがな」
以蔵「わしも気付いたら足が動いたちゅうか・・・(じゃけど・・・」


ブラッディクスは紅茶を一口啜りながら口を開いた。


ブラッディクス「もうすぐ列車が到着するが、その目的地の時空を教えてやろう。まあジョバンニが作り出した仮想空間に過ぎんが・・・ルシフェニア王国」
以蔵「ルシフェニア・・・(中世ボカロかなんかの世界にある国名か!」
ブラッディクス「よかったな。アサシン、早速苛烈な仕事を与えられたな。あのルシフェニア革命が勃発されているのだから、そのステーション・ガーディアンであるリリアンヌ王女の首を斬れるぞ」
以蔵「・・・」


すると、列車が止まりドアが開いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。リリアンヌ王女が待つルシフェニア王国へ・・・」






最初のステーション・ガーディアンが待つルシフェニア王国に踏み入れた一行。勃発したルシフェニア革命により戦禍の風景かと思われたが・・・






ルシフェニア王国の風景:リゾート風の街並み






ブラッディクス「・・・なんだこれは。戦禍の中にある風景を想像したんだが」
景虎「でも、人々が楽しそうに街を回っていますよ?」
晴信「軽々と歩き回れる辺りが戦禍の中じゃないと思うんだが・・・」
ブラッディクス「・・・」


ブラッディクスも戸惑うほどの楽しいリゾート地。ブラダマンテはあるホテルを見つけた。


ブラダマンテ「ホテル?リリアンヌ・ホテルという名前がありますが・・・」


すると、ブラッディクスがそのホテルに乗り込んでフロントに問い詰めた!


ブラッディクス「おい、ここの支配人はいるか!?早急に話をしたいのだが!」


しかし、その警備と思われる兵士達が揃って立ちはだかってきた!


ブラッディクス「ほう、警備を使うとはよほど・・・いいだろう!殺す!」
以蔵「お、おい!」


ブラッディクスは縦横無尽に兵士達を圧倒するが、倒しても倒してもまた出てきたりして次第に体力が切れかけた!


ブラッディクス「なぜだ!なぜ減らぬ!」
???「そりゃあ妾が事前に配置換えしていたからな」


その声を聞いた兵士達が跪き始め、彼らの前に現れたのはこのルシフェニアのステーション・ガーディアンであるリリアンヌ王女その人(鏡音リンがモチーフ)だった!


景虎「リリアンヌ王女!」
ブラッディクス「貴様。どういうつもりだ?」
リリアンヌ「いや、妾は最初から自分の意思でしている。このルシフェニアをリゾート地に発展させなきゃならんからな!」
以蔵(おい。なんか性格がかわっちょる?)
リリアンヌ「妾が警備を配置させたのは貴様が来るからじゃ。あと、そこのアサシンも」
以蔵「わし!?」
リリアンヌ「そのアサシンはチェリーワールドとやらから来たのが怪しかったのじゃ!妾からジョバンニを欲するならやってみよ。じゃが、妾を満足させればの話じゃ!」


ホテルを追い出された一行はベンチで思案していた。


以蔵「追い出されちょったな」
ブラダマンテ「あの王女を満足させる方法ですか・・・どうしたらよいのです?」
晴信「知らんな。俺とてあの箱入り娘の対処はわからん・・・」


どうやったらリリアンヌを満足させるか思案していた一行の前に何らかの黒い影が現れた!


黒い影「随分と悩んでそうだね〜」
以蔵「!?煙か!」


以蔵が手で払い除けようとするが、黒い影は消えない。


黒い影「あはは、くすぐったい。やめてよ〜」
晴信「どうやら人格はあるらしい。誰だ?」


黒い影は飛びながら正体を現した!時空の旅人エコロだ。


エコロ「どうせすぐ忘れちゃうけれど、ボクはエコロ。時空の旅人だよ〜」
以蔵「クルークとかがいっちょった、厄介な黒い影か・・・」


すると、ブラッディクスがライフルをエコロに向けた!


ブラッディクス「貴様。今更何の用だ」
エコロ「酷いなー。救った相手の顔も忘れたのかな?まあ覚えてないけど」
以蔵(何やらかしたんじゃこいつ!?)


突っ込みたいところは色々あるが、ブラダマンテが二人の間に割って入って来た。


ブラダマンテ「あなたからは厄介そうな雰囲気がしますが、もしや私達にヒントを与えに来たのですか?」
エコロ「うん、ちょっとチラッと聞いてね。あの王女サマを満足させる方法はつまり最後まで自分の元に辿り着けるかどうか。要は踏破型のバトルマッチさ」
景虎「あー、確かにタワーらしきがありますね。催しですか?」
エコロ「そうだよー。なんかの試合だって。シンプルに勝ち続ければ王女サマは満足し、キミ達に最初のジョバンニを渡せるかもしれないねー」
以蔵「ほうか・・・よし、やっちゃろう!」
ブラッディクス「はぁっ!?なぜ思い切りが良いのだ!」
以蔵「チェリーワールドの奴らの影響を受けたかもしれんき」
ブラダマンテ「あなたの話を聞く限り、チェリーワールドの世界って、そんなにフリーダムなんですか・・・;」


それからの踏破型の試合。当然一行の前に立ちはだかる面々があった。


ジェルメイヌ「女だからって甘く見るんじゃないわよ!行くわよー!」
以蔵「上等やき。かかって来いや!」


景虎「おーい、どこにいますかー?」
マリアム「私がどこに行ったか探す時点であなたの負けね」←後ろに隠れてた
景虎「え?」


カイル「キミ、変わった武器を持っているな」
ブラッディクス「そうか、この国は(一応)中世だったな」
ブラダマンテ「ならば、私の槍術で対応します!とりゃー!」


晴信「貴様らの負けだ!大人しく認めろ!」
グーミリア「ぐ」
エコロ「女の子をいじめるなんてひっど〜い!」






エルルカ「そうね。私が何らかの魔術をかけたことに気付いてないのもね」
晴信「ゑ?」


ドッカーン!






そんなこんなで一気に制覇したが、リリアンヌが待つ最上階に登る前に休憩することにした一行。大半が寝静まった後、ブラッディクスは窓越しに外を見た。


ブラッディクス「・・・」


そんな彼のところにエコロが声をかけた。


エコロ「キミが物思いふけるなんて、相当ふぬけたよね〜」
ブラッディクス「ほっとけ。それよりもまた現れてどういうつもりだ」
エコロ「いやいや、笑いに来たわけじゃないし。ただキミの結末が気になっただけだよ」
ブラッディクス「結末・・・?」
エコロ「キミの旅の結末だ。もちろんキミがどんな結末を選んでもいい。ボクはそれでもキミの結末に、わずかでも希望を見出すのを見たいだけだよ」
ブラッディクス「・・・」


その翌日、一行はようやく最上階に足を踏み入れる!待っていたリリアンヌは玉座を模した椅子に座りながら振り返る。


リリアンヌ「やはり来たか。待ちくたびれたぞ」
景虎「じゃあ、戦ってくれますか?あなたにはただであげるつもりはないでしょうし」
リリアンヌ「よくわかっているではないか・・・アレン!」


リリアンヌに呼ばれたアレンは跪いた!


アレン「はっ」
リリアンヌ「こいつらと戦ってや」


その直前に空間が現れて、そこから誰かが出て来た!以蔵を探しに来ていた龍馬(+お竜さん)だ。


リリアンヌ「なんじゃあ!?」
以蔵「龍馬!?」
龍馬「以蔵さん!探しに来たんだ、さぁ帰ろう。キミがあのマスターに酷いことされたらと思うと不安になるんだ・・・」


龍馬に手を握られながら以蔵はブラッディクスの方に振り向く。


以蔵「早う帰りたいのはあるが、悪いきに。わしはブラッディクスを放っておけん・・・」
龍馬「以蔵さん!?長尾公と武田公、一緒に以蔵さんを説得して!」


龍馬が景虎と晴信に説得の増援を頼むが、二人の反応は・・・


景虎「すみません。ブラッディクスは今のところ岡田殿に危害を加えていないので」
晴信「それにそいつには痛がってる様子もないし・・・せっかくの依頼に悪いな」


二人が以蔵と同じ意見であるのを知った龍馬の身体が震えた!


龍馬「ひ、ひどい・・・以蔵さんは僕にはなびかないんだ・・・」
以蔵「わしを先に置き去りしたのはおまんの方じゃろ!」
龍馬「僕はただ以蔵さんを助けたいだけなのに・・・!!」


以蔵に振られた(と思い込んだ)ショックで龍馬がわっと泣き出してしまい、それを見たリリアンヌも流石に龍馬に同情した。


リリアンヌ「自分を助けようとした男を泣かすなんて・・・とんだ罪深い奴じゃ、アサシンは」
ブラダマンテ「あーあ・・・泣かせましたね。アサシンが悪いのですよ」
景虎「もう少し言い方を考えないものですかねぇ?」
以蔵「は!?なんでわしなんじゃ!?っちゅーか、景虎も一緒のこと言ったじゃろ!」


すると、以蔵の後ろから巨大な音が聞こえた。彼は顔を真っ青にしながらそれに振り向く。


お竜さん「泣くなリョーマ。おいクソザコナメクジ。お竜さんが食ってやる(激怒&本来の姿」
以蔵「」


激怒したお竜さんを前にした以蔵は思わずおじけついたが、晴信は慌てながら彼女の方に向かった!


晴信「待て!確かにそいつが泣かせたのが悪いが今は落ち着け!なんか後ろの物も破壊してる!」
お竜さん「お竜さんは最強のつよつよだからな」
晴信「つよつよであればいいのかー!!?」


すると、上から笑顔を浮かべた少女が降りて来た!


笑顔を浮かべた少女「こらー!喧嘩はやめなさい!まずはじっくり話し合うべきよ!」
エコロ「可愛い女の子だ!あ、よく見たら卑弥呼様だったか」
以蔵「卑弥呼・・・!?」


エコロの発言で彼女の真名を知った以蔵だが、卑弥呼は攻撃して来たお竜さんにキックで跳ね返していた。


お竜さん「お前!このナメクジを庇うのか!?」
卑弥呼「庇ってるんじゃないわ!彼はただブラッディクスを放っておけないだけよ!一度決めたら折らない人なんだからね!あと、ナメクジじゃなくて犬よ!」
以蔵「誰が犬コロじゃあ!!?」


卑弥呼が折らないとわかったお竜さんは黒セーラー風の姿の美女に戻り、いまだに泣く龍馬の頭を撫でながら以蔵を睨みつけた!


お竜さん「クソザコナメクジ。必ずリョーマを泣かせた罪をしっかりと味わってもらうからな!」


お竜さんが龍馬を連れて転移した後、リリアンヌは先程の出来事に多少驚きながら一行の方を見る。


リリアンヌ「もうよい。興醒めしたぞ。ジョバンニをお前達にくれてやる!」


リリアンヌが投げつけたジョバンニを以蔵がキャッチした!


以蔵「あっさりとくれたか・・・まああいつらのせいじゃが;」
ブラッディクス「それをくれ」


以蔵からジョバンニを渡されたブラッディクスはそれを自分の身体の中に吸い込ませた!


ブラッディクス「なるほどな・・・このジョバンニは陽気さはあったか」
晴信「わかるのか?」
ブラッディクス「ああ、多少はな」


すると、時空鉄道の列車が一行の前にやって来た!


ブラッディクス「来たな。行くぞ」
以蔵「エコロと卑弥呼サマは行かんのか?」
エコロ「まだ行ける気分じゃないんだよね〜」
卑弥呼「私の方もごめんね、まだ同行できないの。後からなら乗り込めるんだけどね」
景虎「そうですか。だけど、それもそうですね!」


エコロと卑弥呼を残して一行を乗せた列車は次の時空に向けて走り出した・・・!






一つ目のジョバンニ入手

時空鉄道の夜(前編)(その4) ( No.486 )
日時: 2025/06/20 17:21
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

次の目的地の時空






ーーーーー人の心を持った機械は失くした時が一番虚無になれるという。


人の心など取り入れなければよかったというのに、周りはそうさせてくれない。いや、時代がそうさせてくれなかったのだ。


なぜこの時代に変わってしまったというのだ。






時空鉄道の列車が次の時空に向かう途中、景虎は大好きな酒を飲んでいた。


景虎「いやー、ひっくここの食機はひっくサービス旺盛ですねぇひっく」
晴信「おいこんな時に酒飲むな!」
以蔵「はっはっはっ、ここの食機はずるいもんじゃのう!」←同じく酒飲んでる
晴信「お前も便乗して飲むな!」


ブラッディクスは紅茶を一口啜りながら話す。


ブラッディクス「約2名には酔っ払っているところ悪いが、もうすぐ次の時空に着く。サウンドワールドのMIDICITYだ」
以蔵「アイオーン達が住んちょるところかぁ〜(ひっく」
ブラッディクス「アサシンは知っているようだな。しかし、このMIDICITYは貴様の知るものとは違う。ジョバンニが作り出したものとはいえ貴様らとの記憶もない。せいぜい身に沁みておけ」


そして列車が目的地のサウンドワールドのMIDICITYの時空に着いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。今度こそ戦禍の時だ・・・」






一行が足を踏み入れたサウンドワールドのMIDICITY。しかし、その風景は・・・






ヤンキーの死語がみっちりと並んでいるようなポスターや旗などがあった(ぇ)






ブラダマンテ「・・・あの、ここは不良都市なのですか?」
晴信「これも目的に取り入れたのか?」
ブラッディクス「なっ!俺のせいじゃないやい!」


すると、ヤンキーのミューモン達が一行の前に立ちはだかって来た!


ヤンキーのミューモンA「そこの姉ちゃん達〜。そんなチンピラと赤いのと暑そうなのはやめて強い俺達と遊ぼうぜ〜」


※1分後


景虎「どこが強いのですか?全然弱いではありませんか!」
ブラダマンテ「私のマスターを侮辱しないで下さい!」
ヤンキーのミューモンB「すみませんでしたOTL」
ヤンキーのミューモンC「おいもう行こうぜ!」


景虎とブラダマンテにボコボコにされたヤンキーのミューモン達が逃げ去った後、以蔵はふと死語が書かれてある旗を見た。


以蔵「ほんにガラの悪い街並みやき」
???「そりゃそうだな。違う意味で乗っ取られたんだからな」


一行が声がする方向に振り向いたら、そこにいたのはシンガンクリムゾンズの筋肉ドラマー・ロムだ!


以蔵(ロム・・・!)
ロム「どうやら見慣れない顔がいるから見に来たら、例の機械人間が来てるじゃねーか」
ブラッディクス「・・・」
ブラダマンテ「マスターを傷つけないで!」


それを見たロムはため息を吐いたが・・・


ロム「ちょうどいい。お前ら、俺と共同戦線張らねーか?」
ブラッディクス「は?」


突然申し出された共闘に一行は戸惑ったが、ロムの顔からは本気であることを見抜いた。


晴信「・・・何かあったようだな?」
ロム「ああ。実はこのMIDICITYを牛耳っていたダガー・モールスというクラゲ野郎が復活してな、例の機械を使って再びMIDICITY及びサウンドコスモ全体を支配しようとしていたんだ」
以蔵「ジョバンニか・・・!」
ロム「よく知ってるなお前」
ブラッディクス(ダガー。奴がここのステーション・ガーディアンか)
景虎「支配はこの不良の街並みにしてまでするというものですか?」
ロム「いや・・・話はここからなんだが」


ロムが語るところによれば・・・






ダガー「貴様・・・!学生の身分で生意気だぞ!」
双循「くくく・・・おどれを倒せれば、このジョバンニはワシのもの。このMIDICITYで最強かつ支配者になるのはこのDO根性北学園の生徒会番長・双循じゃ!」






ロム「どこ指のあのゲスドラマーがジョバンニを使って支配したことでこの街が一気にスラム街に・・・;」
大半の全員「」


まさかのどこ指のえげつないドラマーで有名な双循の下剋上によりダガーから支配者の権利を強奪。それでこのMIDICITYが不良だらけの都市にまで変わり果ててしまったそうだ・・・;つか、何してんですかあんた。


ブラダマンテ「ちなみにそのダガーはどうしましたか?」
ロム「ダガーの奴はどこかに閉じ込められた。居場所は俺もよく知らねぇ・・・」
以蔵「つまりおまんは双循を止めるためにわしらと手を組めと?」
ロム「ああ、このままではMIDICITYがますますおかしくなる。クロウ達も奴に囚われてしまったし、何よりも俺は双循を止める。お前らはジョバンニとやらを回収する。その機械人間をどうするのかはそれからでもいいだろう」
晴信「確かに利害は一致している・・・どうするんだ、アサシン」


以蔵は思わず悩んだが、意を決してロムを見る。


以蔵「承ったき。わしもMIDICITYがこんな状態では吐き気がするきの」
ロム「よし、決まりだな!それとお前、まるでMIDICITYを知っているような言い方をしてるな」
以蔵「た、たまたま似たような街並みがあっただけじゃあ!」


そして双循がいる場所であるMIDICITYで高くそびえ立つタワーに着いた後、一行は下から上る形で乗り込むことにした。


景虎「階段を上らなければならないのですねぇ」
ロム「気をつけろ。そこは警報アラームが鳴る箇所がある。もし鳴らしてしまった場合はせめて囲い込まれないように気をつけてくれ」
ブラダマンテ「はーい」


すると、晴信がうっかりその箇所を踏んでしまい、警報を鳴らしてしまった!


景虎「はーるーのーぶー!」
晴信「わ、悪かった!すぐに逃げるぞ!」


一行が赤レーザーとかサンダーの波から逃げ出し、ようやく警備を撒いた!


以蔵「サ、サンダーの波って・・・;」
ロム「双循の奴、これを用意しやがったな・・・まあ次から気をつけろ。行くぞ」


気を取り直して上の階に向かう中、ブラダマンテは以蔵に訊ねる。


ブラダマンテ「あの、アサシン・・・別世界とはいえ二人のことを面識があるようですが」
以蔵「・・・」
ブラダマンテ「もしやあの双循という方はあなたの世界でもあんな感じですか?」
以蔵「ほうじゃな」


双循はどこの世界線でもあんまり変わらないようなイメージ






ようやく最上階に着いた一行は双循が待つ部屋に乗り込んだ!


ロム「おらぁっ!!双循、いい加減にしやがれ!!」
双循「ほう、とうとうリーダーがわしに捕まえてもらいに来たようじゃの・・・なんか増えておるか?」
晴信「ロムから共闘を勧めてくれたから了承した。力ずくでも返してもらうぞ!」


晴信がパンチで双循を吹き飛ばそうとしたら、後ろを向いた彼のカバンで手を痛めてしまった!


晴信「い゛っ・・・!!!」
ロム「あんた、大丈夫か!?」
以蔵「これ・・・まさかカバンに鉄板はいっちょるのか!!?」
双循「よく見抜けおったのう。本当ならいじめ倒そうと思ったが、侍風のチンピラのおどれはよく見たら可愛い顔をしておるからワシが侍らせてやっても構わんぞ」
以蔵「わしを女役にすんなや!!」


立ち上がった双循はニヤリと笑いながら告げた。


双循「そんなこと言ったら足が痛くなるわい」
以蔵「は?」


すると、以蔵の足に強烈な痛みを感じた!


以蔵「いっだぁぁぁぁぁー!!!」
ロム「これは・・・マキビシか!」
双循「そのマキビシが下にある限り、ここには来れんのう」


双循は笑うが、その直後にこの時空におけるジョバンニが光りだした!


双循「!?」


その光はブラッディクスや以蔵に及ばせた!


ブラッディクス&以蔵「!?」
ブラダマンテ「マスター!!」






以蔵(ここは・・・)


以蔵は目を覚ましたら、何らかの空間にいた。混沌を極める空間に。


以蔵(なんじゃこれ。頭痛い痛い痛いき!!)


以蔵は頭を抱える最中に何らかの記憶を見た。そこはとある墓の前で泣く、自分が知る人物。


以蔵(あ、あ、あ、あーーーーー)


次第に自分自身にも流れ込んできた。悲しみ、慟哭、喪失。それで頭が支配されたーーーーー






以蔵を助けるために駆け込んだ、維新の英雄が来なければ。


龍馬「以蔵さん!!」






龍馬の自分を呼ぶ声に以蔵は目をゆっくりと見開いた。


以蔵「りょ・・・うま?」
お竜さん「お竜さんもいるぞー」
龍馬「以蔵さん!よかった・・・!」
以蔵「なんでおまんらがここに?」
龍馬「キミを助けたいと言ってるんだよ!たとえおまんに拒絶されても、わしの思いは変わらんぜよ!」
以蔵「あの時はおまんがわしを置き去りに・・・ああ、もうええきに!!」


すると、以蔵がふと何かに気付いた。


以蔵「おまんら、どうやってここにはいっちょるのか?」
龍馬「壱与さんの力を借りたんだ。あと、彼女は本来のステーション・ガーディアンだった彼を助けてるんだ」
以蔵「は?それに壱与って・・・」


一方、外の空間では真面目そうな小柄な少女もとい壱与に救出されたダガー・モールスが双循の方に怒鳴り込んできた!


ダガー「貴様ぁ!!私のジョバンニを好き放題に使うとは・・・!!」
双循「これはかなりまずいやつじゃな;」
ロム「まずいのレベルの問題じゃないだろ!!」


そんな一行の前に立っていたのは・・・






この時空のジョバンニによってライフルガンを一行の方に構えてきたブラッディクスの姿があった・・・!!






ブラダマンテ「マスター!!目を覚まして下さい!」
壱与「いや、あれは一時的です。処刑も視野に入れても多分キックで目を覚ませられると思いますが、タイミングが合えれば・・・」
晴信「なんで殴るという答えになるんだ!?邪馬台国の奴らはこんな感じか!?」


すると、出現した空間から龍馬に救出された以蔵が彼らと一緒に出てきた!


晴信「アサシン!」
以蔵「おまんら!っちゅーか、ブラッディクスはなんか豹変しちょるき・・・;」


以蔵もブラッディクスの姿を見て察したのか汗だくになる。お竜さんが気ままに飛びながら言う。


お竜さん「お竜さんが食ってやろうか?」
龍馬「ダメだと思うよ;」


すると、ブラッディクスがライフルガンの引き金を引こうとした!


以蔵「!!ブラッディクス!!」


以蔵はやむを得ずブラッディクスと戦う。その中で呼びかけた!


以蔵「目を覚ましちょれ!!わしはおまんに失わせるようなことしとうない・・・!!」


以蔵の呼びかけにブラッディクスは上を見上げた。


ブラッディクス「・・・アサシン・・・?」


ブラッディクスはよく見たら視線が通常に戻っている。ブラダマンテは安堵する。


ブラダマンテ「マスター!よかった・・・!」
景虎「何があったのですか?」


ブラッディクスは気付いたら自分の中に取り込めたジョバンニについて推察する。


ブラッディクス「・・・何らかの叛逆だな。しかもジョバンニ側の」
以蔵「叛乱?何があったんじゃ」
ブラッディクス「助けてくれたことは感謝する。しかし、それについては貴様には関係ない事項だ」


双循はとっ捕まえたし、ダガーも流石にやる気が失せたということでロムは歩き出す。


ロム「じゃあ、共闘は終わったということだな。お互いの目的も不本意だが果たせたことだし」
以蔵「待っちょれ。こいつに手をかけるつもりか・・・?」


以蔵が守るようにブラッディクスの前に出たが、ロムはふっと微笑った。


ロム「いや、やめておく。こうなっちまったのは双循が全面的に悪いしな」
以蔵「!ほうか」
ロム「シアンも元の世界に帰っちまったし、お前らに出会えたことが幸運だった。ありがとな!」
龍馬(?この時空のシアンちゃんは元の世界に?)


そして別行動する龍馬(+お竜さん)と壱与を残して一行が乗る時空鉄道の列車が次の目的地に向けて発ったのを見届けたロムにメイプル社長が声をかけた。


メイプル「ロム君はこれでいいのですかな?」
ロム「ああ、ダガーも戦意喪失したしな・・・しかし、あのアサシンはどう見ても俺達を知ってるように見えたんだが・・・?」


その理由は以蔵本人にしかわからない。一方の龍馬も竜化したお竜さんで飛び立った際に上からMIDICITYの風景を見ていた。


龍馬(この時空でのアイオーン君もちゃんと元気にしているみたいだね・・・)






二つ目のジョバンニ入手

時空鉄道の夜(前編)(その5) ( No.487 )
日時: 2025/06/20 17:24
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

三つ目の時空の目的地






・・・一行がこれから向かう目的地の時空であるスマブラXの世界。この時空では原作通りタブー率いる亜空軍と戦っていたが、途中で突如降りてきたジョバンニの力により亜空軍が塵もなく全滅。不本意にも勝利したスマブラファイター達はジョバンニを落としたのは誰なのか時に戦いながら調査していた。


マルス「メタナイト。ジョバンニを落とした輩は誰なのかわかった。今はこの世界に向かってる」
メタナイト「そうか。そいつには確か英霊という存在を使役している。その中には剣を持った人物がいる」
マルス「で、アイクは自らジョバンニを取り込んでくれてるけど・・・どうするんだい?」


メタナイトは宝剣ギャラクシアを鞘から出して・・・






メタナイト「では殺すか。そいつ諸共だ」






一方、時空鉄道の列車で次のスマブラXの時空に向かっている途中でブラッディクスが紅茶を一口啜った後に窓の方を見ていた。


ブラッディクス「・・・」


その数分後、呼び出された以蔵達はブラッディクスから内容を伝えられる。


ブラッディクス「次の目的地はスマブラXの時空だ。もちろん死んだとしても、それは影が消滅しただけ。まあ前二つの世界は嫌な奇跡のように死亡者は出なかったがな・・・」
以蔵「また変な改造されん?」
ブラッディクス「さ、流石に今回はちゃんとした戦場だ!」
晴信(前二つの世界がこいつにとってもヤバかったか・・・;)


そして時空鉄道の列車が目的地のスマブラXの時空に着いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。いつにも増してピリピリされているようだがな・・・」






この世界のジョバンニがあるであろうスマブラXの世界はちゃんと原作通りの世界であった。


以蔵(よかった・・・ちゃんと原作通りやきに・・・;)


すると、後ろから弓の攻撃が飛んできた!以蔵がそれを剣で弾く!


以蔵「っ!」
景虎「おー!やりますね!」


一行が上を見上げると、トライフォースの勇者リンクと飛べない天使ピットがいた!


リンク「おい機械人間。悪いが、あの変な機械を落としてくれた罪は命を以て償ってもらうぞ」
ピット「そのアサシンも一緒にです!」
ブラッディクス「!(ようやくまともになったか・・・;」


すると、景虎が自分の杖を持ちながら笑った!


景虎「ようやくきました!ここは共に川中島を駆け抜けましょう、晴信!」
晴信「ここは川中島じゃないんだが・・・;」


景虎が槍を持って軽々と飛んできた!


リンク「ピット!女だからって油断するな!」
ピット「わかってます!」


ピットが矢を放つが、景虎はそれを軽いと言わんばかりの動きで避けていた!


景虎「あははははは!無駄無駄!」
リンク「な、なんだこいつー!!?」


すると、晴信の攻撃力アップのバフが景虎に与えた!


晴信「お前に任せる!俺と戦ったイかれた武将の長尾景虎!」
景虎「はーい!」


景虎は宝具展開し、その弾みでなぜか召喚された愛馬に乗りながら・・・


景虎「駆けよ、放生月毛! 毘沙門天の加護ぞ在り! 」






景虎「毘天八相車懸りの陣!」






景虎の宝具によりリンクとピットが致命傷を受けた・・・


リンク「・・・あの女、ガノンが会っていたらタチ悪そうに思われたかもな」
ピット「無念です・・・」


二人は黒い砂と化して散った・・・


以蔵「景虎も相変わらずいかれちょるのはあるが・・・あれがジョバンニによる世界の死亡・・・」
ブラッディクス「おい行くぞ。あまり時間がない」


その数分後、一行はとある町の前に着いた。


ブラダマンテ「ここは・・・」
ブラッディクス「行くか。ホシはあるようだぞ」


その町に入ったら、ブラッディクスの予想通り大量のプリムを連れたマルスが立っていた!


以蔵「おまん・・・!」
マルス「やあ、機械人間さんと引き連れてるアサシンさん。会って悪いと思ったけど、死んでくれない?」
ブラッディクス「ほう?もしやジョバンニが落としたのは俺なのだと?まあ当たってはいるが」
マルス「キミが諸悪の根源なんだからね」


神剣ファルシオンを構えたマルスをブラダマンテがじっと見ていた・・・。


ブラダマンテ「・・・」


ブラダマンテは一旦は目を閉じて・・・






ブラダマンテ「そんな軽い剣で私をも倒せると思ったのですか!」
マルス「!?」






ブラダマンテの言葉に大半の全員は言葉を失った。え?マルスの神剣ファルシオンが軽い・・・?ブラダマンテは槍と盾を使ってプリム達に攻撃する!


ブラダマンテ「私が尊敬する円卓の騎士様の方がもっと強そうなんだから!陛下の方が親しみやすいわ!あと、私の大好きなロジェロの方が百倍カッコいい!」
晴信「おい!次々とプリム達を倒してやがる!?」
景虎「彼女もなかなかのものですねー」


次々とプリム達が倒されたのを見たマルスは思わず戦慄する!


マルス「ああ・・・やめて!そんなめちゃくちゃなやり方で攻撃しないで!せめてちゃんと戦おう!」
ブラダマンテ「これでもちゃんと戦っているつもりです!」


ブラダマンテが宝具を展開し・・・






ブラダマンテ「目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)!!」






ブラダマンテの宝具により致命傷を受けたマルスは自身が黒い砂と化する前に呟く。


マルス「ああ・・・キミは守ろうとするんだね。マスターはキミが憎む悪の仲間だというのに変わりないのに」
ブラダマンテ「・・・」
マルス「どういう心変わりかは知らないけど・・・せめて後悔のないように・・・」


マルスが黒い砂と化した後、ブラダマンテがくるっと振り向きながら声をかけた!


ブラダマンテ「さぁ、マスター、みなさん!行きましょう!」
ブラッディクス「ああ。アサシン、この時空におけるステーション・ガーディアンは誰だと思うんだ?」
以蔵「誰って・・・どういう意味じゃ」






ブラッディクス「この世界のステーション・ガーディアンはグレイル傭兵団団長のアイクだ」






その数分後、ようやくそのアイクが待つ工場に着いた一行。しかし、とある剣技が飛んできた!


以蔵「っ!」


以蔵が思わず剣で打ち返すが・・・


メタナイト「ほう?流石腐っても剣の天才なだけあるな」
以蔵「メタナイト・・・!」


自分の姿を見て驚く以蔵をメタナイトはじっと見る。


メタナイト「貴様が機械人間と契約したアサシンのサーヴァントだな?悪いが、貴様にはここで死んでもらう」
以蔵(うわっカービィ限定の色ボケ成分を抜きちょるが怖いきに!!)


すると、晴信が以蔵の前に立った後、メタナイトに呼びかける。


晴信「どうしてもこいつらを殺さないとダメなのか?それにアサシンは元の世界から飛ばされた奴であり、その世界には本来のマスターがいる。しかもなんだかんだで信頼し合う主従だと聞く。お前が言うそれはこれを聞いていても、か?」


メタナイトはため息を吐いた後・・・


メタナイト「知らぬ。そんなもの知ったことではない」
大半の全員「!?」


晴信の説得を即座に切り捨てたメタナイトに大半の全員が驚愕。彼はそれを意に介さずに話を続ける。


メタナイト「聞けば貴様らは影法師に過ぎぬ死者。たとえ楽しい記憶があるとしてもそれが本体に還元されるばかりでまた呼ばれた際にその記憶はないのだ。貴様らはそのぐらいは理解あるだろう」


メタナイトはブラッディクスを見ながら発言する。


メタナイト「それにこの機械人間には殺される理由がある。そいつはいわゆる■■■■■だ」
ブラッディクス「・・・っ。黙れ」
以蔵(今なんと・・・いや、そんなことよりも)


以蔵は剣を鞘から取り出して、それをメタナイトに向けた!


以蔵「わしは難しいことはようわからん。おまんの言ってることは正しいとは思うが、全くわからん!!頭固いだけのジジイと違ってわしは変に情を覚えるような奴じゃ!わしの本当のマスターとその仲間との日々をこんなことで知ったことないと済まされとうない・・・!」


以蔵の啖呵を聞いたメタナイトもギャラクシアを構えた。


メタナイト「それでも争うというのか人斬り。まあジョバンニを取り込んだのはこっちの方にいるのでな」


すると、ジョバンニを取り込んだステーション・ガーディアンであるアイクが来た!


アイク「メタナイト。こいつらを殺るぞ」
メタナイト「貴様ら。生きるか死ぬかだ。どっちを選ぶか好きにしろ・・・!」


両者の信念を賭けた戦いが始まった・・・!






アイク「天ッ!空ッ!」
ブラダマンテ「わわっ!」


アイクと戦っているブラダマンテ達は彼のパワー溢れた剣撃に思わず体勢を崩しそうになる場面もあったが、ブラッディクスの支援もありなんとか乗り切っていた。


景虎「おー、やっと手応えのありそうな剣士に会えましたねぇ!」
晴信「こっちは思わず圧倒されそうだがな・・・;」
ブラダマンテ「あれは太陽の騎士ガウェイン様に遜色ないほどの実力がありますね・・・!」


一方、メタナイトと剣を打ち合う以蔵は彼の剣技について自己分析していた。


以蔵(剣術の大本は本物のメタナイトのとは変わらんか。変に自由自在でわしが取り入れられん類。・・・じゃが、おまんは愛する奴を得たメタナイトには足元にも及ばん!わしでもかろうじて勝てるレベルやき!)


一方のメタナイトの方も以蔵の剣を自己分析していた。


メタナイト(外道の剣であると聞いているのだが、あれはどう見ても人を守る剣だ。そこまでしてあの機械人間を、本来のマスターを守りたいというのか)


一方、ブラダマンテ達と戦うアイクは最後の切りふだに乗り出した!






アイク「大天空!」






アイクの最後の切りふだによる一撃を受けた大半は大ダメージを受けた。


景虎「あははは!痛い痛い!強いのに会えました!」
晴信「こっちは死にかけたのによく笑えるなお前は!?」
ブラダマンテ「魔盾にヒビが入ってる・・・!」


思わず苦戦したブラダマンテ達を尻目にアイクがブラッディクスに神剣ラグネルを向ける。


アイク「機械人間。ここでトドメを刺してもらおう」


それを聞いたブラッディクスはライフルガンを取り出そうとする。が・・・


晴信「おい。お前が手を下す必要はない」


すると、晴信が宝具を展開させた!


ブラッディクス「貴様、それは・・・」
晴信「ああ、俺の宝具は四つの属性を操れる。陣を敷き、炎に包まれた騎馬軍団と、トドメの移山を突撃させることができる。今は貴様に向けないだけありがたいと思え」


そして晴信がアイクの方に軍配を振り・・・






晴信「風林火山!!」






晴信の宝具を受けたアイクは致命傷となった後にメタナイトを見る。


アイク「ーーーーーここまでか。メタナイト。俺は先に逝くぞ」


アイクは黒い砂と化して散った。彼が自ら取り込んでいたこの世界のジョバンニを残して・・・


ブラッディクス「・・・」


一方、以蔵の方も時にメタナイトの剣術に圧倒されそうになりながらも持ちこたえつつ自分の剣で彼と打ち合い続けていた。


メタナイト「はぁぁぁぁぁ!!」
以蔵「キエェェェェェー!!!」


メタナイトと以蔵が飛びながらお互いの剣をキンと打ち合った後、息切れする以蔵にメタナイトは訊ねる。


メタナイト「貴様。それをどこで覚えた?」
以蔵「おまんの剣技を少しだけ真似てやったき・・・おまんの剣が自由自在やから少しだけ、な」


メタナイトはふっと笑いながら言う。






メタナイト「ーーーーー見事だ」






そう呟いた直後、メタナイトは画面越しで口から血が吐いた。つまり勝利したのは岡田以蔵・・・!


メタナイト「聞くが、貴様は・・・諦めないつもりか?いつか別れが来るとわかっていても・・・」
以蔵「おん。やからこそ、諦めん。人間の命にも限りがあるから頑張れるもんじゃろ?」
メタナイト「・・・そうか。そうか」


そう言い残した後、メタナイトは黒い砂と化して散った・・・


ブラッディクス「これで三つ目のジョバンニを取り戻せた」


ブラッディクスは三つ目のジョバンニを自分の中に取り込んだ・・・






ブラッディクス「さぁ、次の時空に向かうぞ。アサシン、貴様が血にまみれるのを楽しみにしていない訳ではないぞ」
以蔵「・・・」






一方、別の場所では龍馬達が敵と戦い勝利を果たしていた。


お竜さん「おい人間。お竜さんが食ってやろうか?」
アイク「いや食べないでね;」


彼らが今話しかけているハイラル王国の姫君ゼルダは首を横に振る。


ゼルダ「いいえ、いいです。それでなくとも私達は消える運命にあると察していますので」
エコロ「へー、このゼルダ姫もこっちのとはあんまり変わらないのか。この世界についてはどう思ってるの?」


時空の旅人に問われたハイラルの姫君は答える。


ゼルダ「・・・勝手に作動していたり、私達を動かしたりもしてきます。完全に憶測ですが、まるでジョバンニが意思を持っているような・・・」
壱与「ジョバンニが、意思を?」
ゼルダ「それにあの機械人間には攻撃する意思はないように見えます。虚無のような瞳をしていますが・・・」
卑弥呼「ブラッディクスに攻撃する意思はないって・・・」


ゼルダから情報を聞いた龍馬は前にブラッディクスと対峙した出来事を思い返していた。


龍馬(あの彼はパンキッシュに身体を乗っ取られていたドラ・ザ・キッドとはいえ明らかに僕達を敵として認識していた。だけど、今思えば僕達をも敵としてはっきりと認識していない・・・)






じゃあ、あの「ブラッディクス(ドラ・ザ・キッド」は一体誰なんだ?






後編に続く・・・






あのブラッディクスは一体・・・?感想OK