二次創作小説(紙ほか)

日常ブレイカー?それとも・・・?(その1) ( No.553 )
日時: 2025/09/24 17:23
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

第五部のプレリュードに値するお話、妖精騎士トリスタンと名乗る少女がトリスタンなどの日常を引っ掻き回しまくります。
しかし・・・?






「妖精騎士トリスタン」を名乗る少女(トリ子)がリップ達の手により捕獲されてから翌日の朝。トリスタンは昨日まで一気に怒った色々な出来事に流石に疲れ始めていた。


トリスタン「うぅ〜・・・目が・・・」
リップ「トリスタンちゃん、いつも目を閉じてるじゃん;」
トリスタン「がくり」


そんなトリスタンを見かねたマスターのリップはある提案を思いついた。


リップ「ねぇ、アタシ達が学校から帰ったらスマブラ屋敷に行こうよ!ピカチュウやピチューとかリュカ君達が癒してくれるかもね」
トリスタン「そうですね・・・行きましょうか(リップの笑顔だけでも癒しになっていますが・・・」


すると、トリスタンの後ろから、メルトがぬっと出てきた!


メルト「・・・もちろん私もご一緒させていただくわ、よろしくて!?」
トリスタン「はいOTL」
リップ「うん、メルトちゃんも一緒に行こう!」


そして放課後、ルートとともにリップに呼ばれてきたチャラ王は少しだけ呆れていた。


チャラ王「で、結局行くのかよ;」
リップ「うん。トリスタンちゃんの癒しになってくれたらなーと」
チャラ王「俺達はついで扱いか・・・(リップは俺よりもトリスタンに優しいんじゃねーか」
ルート「ちー。ヤキモチか?」
チャラ王「妬いてねぇ!」


そしてリップ達がスマブラ屋敷に着いたら、なぜか騒がしくなっていた。


おぼろ(モイモイ)「なんか騒がしいわねー」
トリスタン「何があったのでしょうか・・・?」


すると、ルイージとファルコとウルフとマルスがトリスタンに飛びかかって来た!


ルイージ&ファルコ&ウルフ&マルス「トリスタァァァァァーン!!!!」
トリスタン「わっなんですかいきなり」
ルイージ「アンタ、どういうことだよ!?」
ファルコ「しかも女体化してやがるし!」
ウルフ「俺様の靴をダサいって言ってくれたしなー!!」
マルス「キミが普段から何考えてるかわからない性格してると思ったけど、あちこちで引っ掻き回さないでくれる!?」
トリスタン「え?え?え?何のこと「トリスタン」


すると、背後からの声にトリスタンはホラー映画の如くギギギ・・・と振り向く。そこに立っていたのは・・・






メタナイト「貴様、女の姿でよくも私の仮面のスペアまで全部割ってくれたな・・・命で償ってくれるか?(^ω^#)」
トリスタン「」






トリスタンは身に覚えのない出来事に一瞬考え込んだ。が・・・


トリスタン「逃亡します。すたこらさっさー」


ギャグによくあるような走り方で逃げ出した!


ルイージ「逃げた!!」
ファルコ「あの糸目野郎がー!!」
ウルフ「まあ、メタナイトの仮面がスペアまで割ってくれたのはいいんだがな!」
メタナイト「それを良いことのように言うな!!」
マルス「待てぇぇぇぇぇー!!!」


五人がトリスタンを追うが、そこにリップ達が五人の前に立った!


トリスタン「リップ!ちー殿らまで!」
リップ「行って、トリスタンちゃん。ここはアタシ達が食い止めるわ」
ファルコ「上等だぁー!!」
ウルフ「お前らもボコボコにしてやるぜ!!」
トリスタン「リップ、それとみなさん・・・すみません・・・!」
チャラ王「ついでみたいに言ってんじゃねーよ!?」


トリスタンが五人の足止めを担ってくれたリップ達を残して逃亡する中でふと脳裏によぎった。


トリスタン(つか、私の女体化、壊した仮面・・・まさか・・・)


最上階にある部屋に逃げ出すと、そこにはカービィの姿があった!


トリスタン「カービィ?」


しかし、彼女に近づきながら話しかけている人物は・・・






カービィ「トリスタン・・・?今日はどうしたの?」
トリ子「ふーん・・・逃げないのね、アナタ」
トリスタン(やっぱり!!)






案の定、二度目の脱走して来たトリ子がカービィに迫って来ていた。ちなみに今日、スマブラ屋敷でやらかした数々は彼女の仕業です。


トリスタン(予想はしていましたが・・・まさかの二度目の脱走って・・・;)
トリ子「迫って来ると、弱いんだな。でも、なんか先にされてるっぽいな。もしや誰かに調教されてるのか?」
カービィ「ト・・・トリスタン・・・」
トリ子「ま、その慣れてなさそうな顔の方がそそるわね」


トリ子がその唇をカービィに近づいた・・・が。


トリスタン「させませんよ!」
トリ子「ぎゃっ!?」
カービィ「!?」


カービィに見られないようにトリスタンが彼女に服を大量に被せたあと、トリ子に問いただした!


トリスタン「カービィに何をしようとしたのですか!」
トリ子「別に。可愛い顔してた割には慌ててたから、からかっただけよ」
トリスタン「まるでいじめっ子みたいじゃないですか!」
トリ子「悪属性なんでな。それにオマエも似たようなことしてるんじゃねーか?」


その言葉を聞いて怒りを来したトリスタンはサタンのぬいぐるみを出してから、自分のハープを現させた!


トリスタン「貴女が現れてから、ろくなことがありませんよ!我がマスターのリップも、王ドラ殿も、我が仲間も・・・これ以上我が平穏な日常を引っ掻き回さないでいただきたい!」
トリ子「ふーん?それはオマエにとっては自分で掴み取ったものだからか。所詮サーヴァントの身なら、仮初のもの、泡沫の夢に過ぎないのにな。癪だけどー」
トリスタン「・・・ルートのお屋敷に戻りなさい。言うことを聞かないなら・・・」
トリ子「オマエの血で私の痛覚を移したそのぬいぐるみを破裂させる気か・・・いいわよ、やってみれば?それがアナタの望みなら」
トリスタン「・・・っ」


すると、お互いに宝具を起動する!


トリスタン「我が心のままに!」
トリ子「めちゃくちゃに踏み潰してあげるわ!」


しかし、宝具を展開する寸前にドアからバンと音が鳴った!


リップ「ちょっと!やめてよ!」
ルイージ「おいトリスタン!ここにいんだろ・・・」


すると、トリスタンを追って来た五人の顔があんぐりとなった!それを見たトリスタンも驚愕した・・・。


ファルコ「はあっ!!?トリスタンが二人ぃ!!?」
ウルフ「お前ら、二人に分裂していたのか!?トリスタンだったらできそうだぞ!!」
ルート(あーあ、見つかってしまったか・・・;)
メルト(ちょっと、ケツ妖精。これはなんとかならない?)
ヒップ(記憶を失くさせる魔法があるップが・・・正直お勧めできないップ・・・;)
おぼろ(モイモイ)(ええ・・・)
メタナイト「いや、トリスタンが二人に分裂できるわけがない!これはどういうことだ!説明しろ!」
トリ子(ちょっとしくったな・・・ならば、ここはあえて・・・)


すると、トリ子はドレスの裾を掴みながら、ペコリと頭を下げた。


トリ子「自己紹介がまだだったな。私は「トリスタン」の女性版で召喚されたアーチャーのサーヴァントよ」
トリスタン「・・・!!」
ウルフ「は!?トリスタンの女性版で呼ばれたサーヴァントォ!!?」
マルス「だけど、騎士王は男性として伝説が伝えられてるから、それはありがちかもしれないかな・・・」


この妖精、ついに我が日常を堂々と侵食して来ました。頭の中がごっちゃになっていますが、今は一度逃げてから考えましょう。
トリスタンは再び、窓から飛びながら逃亡を開始した!


ルイージ「トリスタン!?ここ、最上階だよ!!?」
メタナイト「しかもハープを使って滑空するなぁぁぁぁぁー!!!」


一方、トリスタンに大量の服を被せられたカービィは・・・


カービィ「zzz・・・」


すやすやと昼寝をしていた(ちなみに幸いなことに先程の会話は聞いていなかった)






トリ子、スマブラ屋敷に来訪

日常ブレイカー?それとも・・・?(その2) ( No.554 )
日時: 2025/09/24 17:25
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

その数十分後、スマブラファイターのみならず、遊びに来ていた人達もトリ子の話題でざわついていた。


ルキナ「あの人、やっぱりトリスタンさんの女性版なんですって!」
サムス「トリスタンは外見だけはかなりいいから、そっちの方にも影響したのかしらね・・・」


ケン「少し不良っぽいが、顔は美人だなー」
スネーク「そうだな!それにいい身体してるし、性欲が(ry」


ネネ「なんか妖精さんみたいな雰囲気の人よね」
アリシア「トリスタンが妖精みたいな感じだから、そんな感じを受け継いでるの?」


誰もが口にするトリ子についての話題にトリスタンはどんよりとしながらハープを鳴らしていた。


リップ「トリスタンちゃーん;大丈夫?」
トリスタン「大丈夫です・・・OTL」
チャラ王「絶対大丈夫じゃなさそうだな;」
ルート「とりあえず、この屋敷にいる奴らには危害を加えない約束をしてくれたが・・・何が起こるかたまったもんじゃないな」


呼ばれて来た経緯を知るリップ達はトリ子には警戒を緩めない中、ある人物がひょっこりと顔を出して来た。


ゼオ「なぁ、トリスタンの女性版の奴が来たってホントか?」
リップ「ゼオ君!」
チャラ王「まあ、手違いで呼ばれて来まして・・・」


すると、見かけたトリ子がリップ達の方に駆け寄って来た。


トリ子「おい。このチビは誰だよ?」
リップ「ああ、彼は訳あってスマブラ屋敷に居候してる、闇の魔導師のフルーティストのゼオ・ウィグルゥ君。cantabileという人気バンドのフルート担当なんだ」
トリ子「ふーん」


トリ子が下を見たら、ゼオの履いてる靴に目をやった!


トリ子「アナタ、なんか一風変わった靴を履いてるわね。でも、ダサくねーな」
ゼオ「そうか?」
メルト(この妖精、靴に興味があるの?)
おぼろ(モイモイ)(音楽よりもそっちの方に目が引いてるなぁ)


そんな中でクルークがゼオに声をかけて来た!


クルーク「ゼオー。フォックスが用事手伝ってくれって」
ゼオ「ああ、今行く」
トリ子(今度は七三分けのメガネが出て来たな・・・)
メイヴ「ねえねえ、ついでに今話題になってる・・・」


すると、トリ子が突然びっくりして思わず倒れ込んでしまった!


メイヴ「ねえあなた、大丈夫!?」
トリ子「ああ、大丈夫だ。一瞬似た顔してるなと思って」
メイヴ「?」


ゼオ達がフォックスからの用事を手伝うために行ったあと、サンソンが声をかけて来た。


サンソン「何か話題になっていますが・・・そちらが例のお嬢さん?」
トリスタン「ええ、まあ・・・」
トリ子(今度はインテリそうな貴族のお坊ちゃんか。私の悪属性とは違いそうなんだけど)


すると、向こうから破壊音が響いた!


トリ子「なんだぁっ!?」
サンソン「あー、僕のマスターがまた逃げて来た拍子で墜落してるね;もっと話したいところなんだが、今日はここでお暇するよ」


サンソンが逃亡の際に墜落して来たマスターのエージェントの介抱に向かったあと、トリ子は引きながら訊ねて来た。


トリ子「あいつのところのマスター、かなり手のかかりそうな奴に見えるが、何の仕事してんだよ?」
チャラ王(さ、流石に鋭いところを・・・!!)


その直後、ププルが声をかけて来た!


ププル「キミ達〜。ゼオは知らない?」
リップ「ああ、ゼオ君ならフォックスさんの用事を手伝いに行ってるわ」
ププル「わかった、ありがとう・・・うわー、キミ、めっちゃキレイ!妖精さん!?」
トリ子「・・・まあそれみたいなやつなんだが(さっきのといい、なんで怒ることはあっても怯えない奴ばかりなんだろ・・・」
ププル「そうなんだ!あ、ギガディスっていう魔王とかに声をかけられたら言ってね?キミのような妖精さん?はそいつが好みそうだから!」
トリ子「ああ、わかったわ・・・(なんか守ろうとしてる?」
ププル「じゃあ、またね!」


ププルが手を振って向こうに行った後、トリ子は自分に対するこの世界の人達の態度に戸惑っていた。


トリ子「なぁ、あいつらの真意は?なんか裏が・・・」
チャラ王「そんなんはないな。まあ変なところではごく一部だ。とりあえずあいつらはいい奴だよ」
トリ子「そう・・・」
リップ(この子にしては普通な・・・前はアタシに対して木にぶら下がらせただけで他は危害を加えなかったり、捕獲した時もトリスタンちゃん以外は殺そうとしなかったりで・・・)


すると、向こうの壁の方からじっと見てくる人物がいた。アイオーンだ。


リップ(アイオーンさん?なんかじっと見てるけど・・・)
アイオーン「・・・」


アイオーンはリップ達には声をかけずに、そそくさと立ち去って行った・・・。


トリ子「私は夜になったら、ちゃんとドーナツ女の住む屋敷に戻るぜ。どうせ牢暮らしの身分なんだろ?」
ルート「・・・」


一方、クルークはフォックスからの用事を手伝っている中で、同じく手伝っているゼオに訊ねる。


クルーク「あの子、なんなのかと思ったけど意外と美人さんだよねー。ちょっとワルそうな不良っぽいけど、まあ慣れた方ではあるし。悲しいことにね。メイヴを見て驚いてたのは気になったけど」
ゼオ「ああ。だが・・・あの娘は、俺と同じ匂いがしてるんだがな」


その夜、のび太の部屋ではドラえもんがしんのすけからのLINEを見て羨ましそうにしていた。


しんのすけのLINE「なんかトリスタン兄ちゃんをおねいさんにしたような人が来てるゾ。でも、めっちゃキレイな美人のおねいさんなんだゾーv」
ドラえもん「いいなぁ。ぼくは今日は用事で行けなかったからなぁ・・・」


すると、のび太があるチラシを持って自分の部屋に入って来た!


のび太「ドラえもーん!明日、どっかに行かない?」
ドラえもん「どうしたの?」
のび太「なんか建設中のテーマパークが明日一日だけお試しで無料開放してくれるって。誰でも行けるらしいから、ドラえもんもキッドや王ドラ達を誘って行こうよ!」


のび太の提案にドラえもんは訊ねる。


ドラえもん「のび太君は、やっぱりしずかちゃん達と?」
のび太「うん、みんなで行こうって!それでウキウキしてるんだ!」
ドラえもん「そうかー。それならぼくもキッドや王ドラ達だけでなく、春我部防衛隊やケロロ小隊も誘おうかなー?」
のび太「うん、来てよ!パーシヴァルさんはタママのサーヴァントだから、絶対に来るよ!あ、モーさんも来るのかな?タママは嬉しがりそうだけど」
ドラえもん「なんで知ってるの;」
のび太「以蔵さん達が教えてくれたんだ。なんか二人が付き合ってるとか付き合ってないみたいな」
ドラえもん(厳密には友達以上恋人未満なんだろうけど・・・タママ君、大変だなー;)
のび太「あ、天草さん達はもちろん、トリスタンさんは絶対に来るかな;変なタイミングで絶対に王ドラの前に現れるもん;」
ドラえもん(それに関しては、王ドラが本当に不憫しかない・・・;)


その翌日、例の建設中のテーマパークの前に来ていた一行はスネ夫が訊ねる。

日常ブレイカー?それとも・・・?(その3) ( No.555 )
日時: 2025/09/24 17:27
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

建設中の遊園地の前にて






スネ夫「ドラえもんとのび太のことだから、できるだけ誘ってくるのは知ってるけどさ、なんで王ドラだけ遅れてるの?」
キッド「珍しいなー。あいつ、いつもなら遅刻しないのにな」
天草「まさかトリスタンに捕まってしまったというのは・・・今から私一人で乗り込みに行きますのでどうか「そうなる前に周囲が全力で阻止するだろうから安心してくれ;」
風間「でも、少し遅れるって事前に「おーい!」あ、来たようです」


王ドラがようやく来たが、ミニッツも一緒に連れて来ていた。


王ドラ「ミニッツさんもご一緒にしていいですか?」
ミニッツ「ミニッツも行くもん!」
しずか「ミニッツちゃん!ええ、いいわよ」
阿国「なんと!」
ドラえもん「このっ(タイマーに連絡しようとLINE打ってる」
のび太「ドラえもん;パーシヴァルさん、悪いけどドラえもんからスマホ取り上げてあげて」
パーシヴァル「わかりました。ドラえもん殿、トラブル防止のため、こちらは帰る時までお預かりします」
ドラえもん「ガーン!!」
天草「・・・」


すると、足早に急いでやって来た二人の人影があった!タママに誘われてやって来たモードレッドとフランだ。


モードレッド「すまねー、遅れた!」
フラン「ウ」
ジャイアン「モーさんとフランちゃん!やっぱり来たんだな」
モードレッド「そりゃあタママに誘われたからな。フランも行きたがってたし」
タママ「!」
パーシヴァル「よかったですねー!」
ドラメッド「キッドもドラミ殿を連れて来てたらよかったであるのに」
キッド「バッ、バカヤロー!あいつに情けないところ見せられるか!」←高所恐怖症


そして開園され、一行は早速遊園地のスタッフとマスコットキャラの着ぐるみに案内され、まずは試作段階の体感アトラクションに案内された。


スタッフ「こちらは魔法使いの世界に擬似で行けれる仕様になります!空を飛ぶ魔法使いと一緒に飛んでいる気分を味わえるのですよ♪」
ネネ「あらー!いいじゃない!」
スタッフ「ちなみに完成したら期間限定で魔法少女もえPと擬似冒険ができちゃいます!」
風間「やった!もえP〜v」←もえPの隠れファン(しかしバレバレ)
しんのすけ「ほうほう」


次に一行は軽いジェットコースター(試作段階)であるアトラクション「ファンタジークルーズ」に案内された。そこはファンタジーの世界の先々を見に行けるアトラクションであった。


阿国「幻想的な世界にいるようですねぇ」
スタッフ「こちらはこれまでのファンタジーのジャンルで知られる、あらゆる数の物語から着想を得て作られたアトラクションなのです」
ミニッツ「あっ、見て見て王ドラ!妖精さん!」
王ドラ「ホントですね。あ、ミニッツさん、そんなすぐに前に出ては行けません;危ないでしょう;」


次に一行は魔界の3D映像を見られるプラネタリウムのようなアトラクションに案内された。


ドロロ「今は戦っているのでござるな」
スタッフ「こちらは試作段階では魔界の戦争の3D映像を写していますが、本格的に開業されたらこれも含まれた幅広い世界を映すことを検討中なのです☆」
マサオ「ドラリーニョもランちゃん誘ったらどう?」
ドラリーニョ「そうだねー。この遊園地ができたら・・・」
ボー「ボ」


一方、彼らと同じくこの遊園地に足を踏み入れた人物達がいた。トリ子を連れたリップ一行である。


リップ「アタシ達もワクワクしてるから、いいんだけどね・・・;」
トリ子「なんで?せっかく人来てんだから嬲(なぶ)り放題じゃん!」
チャラ王「そうかよ;くれぐれも変なことやるなよ」
トリスタン「・・・;」


一方、王ドラ達はその遊園地のシンボルであるタワーに案内されていた。


スタッフ「こちらは展覧となっていますので、最上階からの写真撮影で思い出を残すこともできますよ♪」
モードレッド「写真撮影が可能になってんのか!早く開業されるといいぜ!」


しかし、スネ夫はちょっと不満に思っていたことがあった。


スネ夫「なんで展覧だけなんだよ;」
のび太「しょうがないじゃん、そう言われたんだし」
ジャイアン「そうだぞー。俺様だって愚痴言いたいけど・・・む?」


すると、ジャイアンは手を振っている着ぐるみを見つけた!


ジャイアン「おい!あの着ぐるみ、エレベーターみたいなやつで案内してるぞ!」
しずか「あのエレベーターもアトラクションなの?せっかくだし、一緒に乗らない?」
のび太&スネ夫「うん!」


同じ町内の四人組がそのエレベーターみたいなのに乗り込む一方、マタドーラが双眼鏡を見ながら声を上げる。


マタドーラ「王ドラ、来てるようだぜ!お前の愛妾(男)だ」
王ドラ「うわっ;トリさん、来てるんですね;」
マタドーラ「なんかあいつ、こないだスマブラ屋敷に来た妖精のようなセニョリータとつるんでるけどな」
王ドラ「はぁ?」


マタドーラに双眼鏡を貸してもらった王ドラはそれ越しでリップ一行を目にして驚いた!


王ドラ「え?あの人が例の彼女?」
マタドーラ「そうだけど、どうしたんだ?」
王ドラ「いえ、なんでも(こないだ突然来た「トリさん」じゃないですか・・・!まさか二人が分裂みたいなのしてます?」


一方、同じ町内の四人組はエレベーターの中で雑談していた。


ジャイアン「この遊園地が開園されたら、オレ様の素晴らしい歌声を響かせてやるぜ!」
スネ夫「うん、それはやめてね!!?」
しずか「あれ?さっきからこれ、どこまで行くの?」
のび太「ホントだ。上ばかり昇ってるんだけど」


しかし、エレベーターが行先は・・・






青空であった。






同じ町内の四人組「どうなってんのぉぉぉぉぉー!!?」


同じ頃、タワー内もざわついていた。


為朝「騒乱の気配」
ドラニコフ「ガウ?」


すると、見たのは青空の中のエレベーターに取り残された同じ町内の四人組だった!


モードレッド「は!?なんであんなとこにいんだよ!!?」
ドラえもん「のび太くーん!!?」


一方、タワーの下ではリップ一行も騒がしい原因を特定できた!


ルート「なぜあんなところにいるのか気になるが、まずいな。よく見たら、扉が開きそうになっている」
おぼろ(モイモイ)「エマージェンシー!!」
メルト「っていうか、揺らすから叫ばないでほしいわよ!」


それを見たリップはチャラ王とトリスタンに声をかける!


リップ「助けに行こう!二人とも、力を貸して!」
チャラ王「わかってる!今すぐ駆け出して・・・あれ、トリ子は?」
トリ子「一体どこに・・・?」


一方、同じ町内の四人組もエレベーターの扉が開きそうなことに気付いた。


のび太「ねぇ、これまずいやつだよね?」
ジャイアン「まさか扉が開いた瞬間に全て剥がされるんじゃ・・・;」


すると、エレベーターの扉が完全に開いたことでエレベーターがバラバラになり、同じ町内の四人組は下に落とされると言わんばかりに飛ばされてきた!


同じ町内の四人組「うわぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
ドラえもん「のび太くーーーーーん!!!」






しかし、そこに赤いカカトを踏みながら壁を走り出す人影があった!独自に駆け出してきたトリ子だ!


トリ子「ったく、トリスタンは殺すと言ったが、他はどうでもいい!あいつらに転落しろなんて言ってねーんだよボケがぁぁぁぁぁー!!!」






トリ子は自分の筋力を生かして、同じ町内の四人組を同時にがっと掴んだ!


スネ夫「助かったー!!」
のび太「あなたは、こないだの・・・!」


着地したトリ子は同じ町内の四人組を下ろした後、しずかは彼女にお礼を言おうとする!


しずか「助けてくれてありがとうございました!あなた、不良そうだけどいい人なんですね!」
トリ子「おい勘違いすんなよ。あと、私がお前らを助けたことは誰にも言うな」
ジャイアン「なんでだ?」
トリ子「私はザンコクなことを好む悪辣の妖精。だから、人助けする下等な妖精では、なく・・・」


すると、向こうから声が聞こえた!


トリ子「迎えに来たみたいだな。じゃあな」
のび太「あっ、待って!」


トリ子が帰った後、ドラえもん達が同じ町内の四人組に駆け出してきた!


ドラえもん「のび太君、よかったー!!」
しんのすけ「どんなやつ使ったの!?」
のび太「いや、それは・・・」


しかし、同じ町内の四人組を助けた人物がトリ子であることをリップ一行は勘づいていた。


リップ(まさか、この子達を助けに行っただけなの!?)
チャラ王(どういう気まぐれなんだ・・・?)


疑問符が浮かぶリップ一行の近くには、その事実に勘づいた人物がもう一人・・・


王ドラ「・・・」

日常ブレイカー?それとも・・・?(その4) ( No.556 )
日時: 2025/09/24 17:29
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

その夕方、ルートの屋敷の地下に一人で戻ろうと歩みを進めていたトリ子は道端にとある箱が置いてあったのを見つけた。


トリ子「なんだぁ?誰かがつまづいてたら、あぶねーだろうが」


トリ子が箱を開けると、ある手紙を見つけた。


トリ子「手紙・・・?」


その手紙を開いたら、その内容は・・・


手紙の内容「ありがとうございます。のび太君達を助けてくれて」


手紙の内容を見たトリ子はふと横を見て何かに気付いたようだが、彼女はすぐに前に向き直しながらつぶやいた。






トリ子「「言うな」とは言ったが、「気付くな」とは言ってねーな・・・まあ、気持ちは受け取っておくわ。王ドラサン」






横に隠れていた王ドラは少し照れ隠そうにしながら、彼女に気付かれないように向こうに歩んで行った・・・。






その夜、例の建設中の遊園地ではとある人物が訊ねる。あの遊園地スタッフに扮していたどくりんごだ。


どくりんご「すみませんが、あの子供達を助けたアーチャーはあなたが呼んだサーヴァントですか?あなたの命ならば、やりそうな気がしますが」


どくりんごの問いにトリストラムはクククと笑いながら答える。


トリストラム「いいえ?彼女は偶然呼ばれたようなものですよ」
どくりんご「なんと・・・!」
トリストラム「しかし、あのサーヴァントがこちらの味方か敵かどうかわからない。強いて言うなら、勝利の女神ならぬ巫女ということでしょうね。もし、あれがそうならば、彼女がこちらの味方に回ったら、私から直々にあのお方の元へ出迎えます」
どくりんご「逆にこちらの敵に回ったら・・・?」
トリストラム「我らが直々に仲間をも殺しに向かいますよ」


トリストラムの嘘偽りなく言った冷酷極まりない答えにどくりんごは思わず怯えそうになるが、トリストラムが背を向けながら話す。


トリストラム「それにもう見つけましたので。片方ですけれど」
どくりんご「やはり・・・もう片方は行方を掴みましたか?」
トリストラム「いいえ。ですが、必ず見つけて連れて帰りますよ・・・」






トリストラム「我らの国、フェアリーナイト王国へ」






トリストラムは不気味な笑みを見せながら、月の方に見上げた。
一方、トリスタンはアムールでの自室にあるベッドで横になりながら、何かを考え込んでいた・・・


トリスタン「・・・」






FIN・・・?






果たして・・・?感想OK