二次創作小説(紙ほか)
- 世に放った誠を探しに(後編)(その1) ( No.569 )
- 日時: 2025/10/17 17:50
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
後編ですが、内容の関係で長くなりそうなので三つに分けることにします;
立ちはだかって来た御陵衛士の一人・服部武雄を前に王ドラ達は・・・!?
—————御陵衛士達が襲撃して来た一方、イギリスの諜報部員はとある人物と対峙していた。
エージェント「待てやコラァー!!」
その人物は敵組織の諜報部員でとある機密に関する資料を持っていたことから、その資料を奪還しろという組織からの任務を受けていたエージェントは彼を追っていた。
そしてその人物がビルにて行き止まりの道に着いた時にエージェントは勝利を確信した。
エージェント「へへっ。もう逃さないぜ?」
しかし、その人物は事前に霊体化を解いたとあるサーヴァントに後ろから斬られた!
エージェント「!?」
エージェントは斬ったサーヴァントを見るが、その人物は敵組織にも自分の組織にも所属していないことを気付いた。
エージェント「誰だあんた。この先は立ち入り禁止だぜ?」
エージェントは剣を持ったそのサーヴァントと交戦するが、煙幕弾をばら撒かれた!
エージェント「なっ!?」
煙幕によりそのサーヴァントの姿が見えなくなったエージェントは周りを見渡す。
エージェント「おいっ!どこに」
しかし、エージェントはいつのまに背後を取っていたサーヴァントにある首輪をつけられた!
エージェント「は!?」
エージェントはつけられた首輪がなんなのか知っていた。そのサーヴァントは勝ち誇ったような顔をしながら、すぐにビルから飛び降りた!
エージェント「待て!(ヤバい・・・!この首輪は・・・!」
一方、突然立ちはだかって来た御陵衛士の一人・服部武雄を前にした王ドラ達は驚く。
服部「本来なら新選組だけを狙う手筈でしたが・・・ドラえもんズもといドラケロ防衛隊の一人、王ドラ殿。あなたの命も今ここでいただく」
服部からそう告げられたのだが・・・
王ドラ「あの、江戸時代にはもうそういう科学があったんですか?」
ドラニコフ「ガウ?(訳:為朝さんと同様にありそうな気がしますが」
服部「んな!?」
斎藤「待って!?そいつは今王ドラちゃんの命を奪うと言ってるけど!?」
自分の機械のような見た目に興味を持って目がキラキラしている王ドラとドラニコフを前に服部は敵でありながら戸惑ってしまう。
服部「これは弱い霊格を補うためのもの!今の私の顔がこれだというわけです!あなた達やそこのロボアーチャーのようなものではなく、パワードスーツ!所謂サイボーグ化ですよ!」
王ドラ「パワースーツでサイボーグってカッコいいじゃないですか!」
ドラニコフ「ガウ」
服部「うぐぅっ;(少し照れてしまう」
チャラ王「あ、そこはテレるのか」
服部は二人の態度に戸惑いの感情を抑えて、自分の剣を構えた!
服部「ではそれをお見せしましょうか・・・サイボーグ化した私の剣を」
その直後、服部が剣を二人に向かってドカアッと振り上げた!その威力は地面を潰すほど絶大だが、振り上げる直前に王ドラをトリスタン、ドラニコフをアサトが庇ったことで外した。
服部「あなたのサーヴァント達によって避けれましたが・・・これが私の剣です」
ハルトマン「まずい!あいつの剣はかなりのものだ!」
周囲も服部に恐ろしさを感じ、このまま怯えるかと思われたが・・・
王ドラ「私にどうしても乱暴する気なんですか!私を襲ってまで!」
トリスタン「なんですって?」
服部「なぜそうなったのですか!!?あと、そこの赤髪のアーチャー、目が全く笑ってないように見えますけど!?」
アサト「つかwwwセリフが同人みたいになってるけどwww」
山南(服部君が振り回されてるなんて・・・;)
服部の方が戸惑う隙に向こうからある弾丸が出て来た!騒ぎを聞きつけてやって来たスマブラ屋敷直属のサーヴァントの一人、アーチャー・高杉晋作だ。
高杉「おい!それなら僕の奇兵隊の方がカッコいいんだけど!?褒めてくれよ!」
阿国「高杉様!」
服部を前に高杉は彼に伝える。
高杉「こりゃあまた面白いのが出て来たけど・・・今彼らは疲弊している。自分の性分である以上、キミも今は本気で暗殺するところではないと思っているだろう?」
服部「・・・」
服部は剣を振り下ろした後に王ドラ達に背を向けた。
服部「今日のところは引き上げます。せいぜい自分達の仲間との別れを惜しまないことです」
土方「待て!」
服部が一旦は立ち去った後、高杉は意気揚々と王ドラ達に話しかけた。
高杉「キミ達、また面白いことに巻き込まれてるな。まあ新選組関連のいざこざだけは気に食わないけど」
王ドラ「いいえ。私達を助けてくれてありがとうございます、高杉s・・・」
すると、空から紫の炎が急速で降りて来た!
レガムント「!?あれは貴様の仕業か!?」
高杉「いや違うよそれ!?」
トリスタン「王ドラ殿、こちらへ!」
トリスタンは身を挺して王ドラを庇うが、その余りの威力に二人とも吹き飛ばされてしまった!
ドラニコフ「ガウゥゥゥゥゥー!!?」
リップ「トリスタンちゃんんんんんん!!?」
それを見た天草とレントラーは二人を救出に向かう!
天草「全く仕方ありませんね!」
レントラー「待ってろー!!」
斎藤「!」
その直後に斎藤も彼らのところに走った!
斎藤「すみません、副長!あいつらはちゃんと連れ帰ります!」
土方「斎藤!?」
こうしてしばらくは別々に行動する羽目になった・・・。
初っ端から別々に・・・
- 世に放った誠を探しに(後編)(その2) ( No.570 )
- 日時: 2025/10/17 17:52
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
「トリスタン。おはよう」
誰?いや、この声は知っている。もう懐かしい、私の貴方・・・
王ドラ「トリさん?」
トリスタンはふと目を覚ましたら、その横に王ドラが座っていた。
トリスタン「王ドラ殿・・・」
王ドラ「大丈夫ですか?」
トリスタン「ええ、大丈夫です・・・」
王ドラ「なんか泣いてるように見えましたけど、そんなに痛かったのですか?」
王ドラの言葉にトリスタンは少し驚いたような顔をするが、すぐにいつもの表情に戻した。
トリスタン「いえ、大丈夫ですよ」
王ドラ「そうですか・・・」
そこに天草と斎藤とレントラーがひょっこりと顔を出して来た!
天草「よかった、トリスタンも目を覚ましたようですね」
斎藤「トリスタン君はかなり強く尻餅がついていたからねえ」
トリスタン「えっ!?尻餅がついていたのですか?」
レントラー「気付いてなかったのかよ・・・;」
レントラーは周りを見渡してから一瞬だけ立ち止まった。
斎藤「どうしたの?」
レントラー「間違いねぇ。ここは新八と逸れた場所だ」
王ドラは地図アプリを見ると、そこには今いる場所の地名が書かれていた。
王ドラ「ここは・・・千葉県市原市の郊外ですね・・・」
一方、王ドラ達とはぐれただけでなく、斎藤も彼らを救うべく向かってしまったのを受けた土方にチャラ王は問い詰めた!
チャラ王「あんた、自分の部下に任せるってどうすんだよ!?」
リップ「ちー君、やめて!」
土方「あいつは必ずあいつらを連れて帰る。少なくとも、裏切ることはない」
ルート「でも、召喚された際に一度裏切ったと聞いたんだが・・・」
土方「それは理由があるそうでな」
そこで疑問を持った寿々姫は沖田に訊ねる。
寿々「沖田。このチェリーワールドに召喚されたあやつに何があったか教えて欲しいんじゃが」
沖田「・・・」
沖田は自分達が巻き込まれたチェリーワールドの江戸化事件と斎藤に関する真相を話した。
おぼろ(モイモイ)「そうだったの・・・」
乱麻「そこには今は寮で寝てる以蔵も尽力してくれたってことか・・・」
土方「だからこそ、そうなった場合は何度でも俺が止める。あいつらに借りっぱなしだからな・・・」
アイオーン「・・・」
思わず斎藤でさえも責められない気持ちになるが、山南がそれを踏ん切りさせるように手をパンと叩いた。
山南「今日はもう遅い。王ドラ君達を探すのは明日。だから、みんな早く自分達の家に帰るんだ」
ドラニコフ「ガウゥ・・・」
クロウ「ドラニコフ・・・」
みんな帰った後に土方もスマブラ屋敷を出るが、何かを呟いた。
土方「おい。いるな?」
土方に呼ばれたら、サンソンと風魔小太郎が気配遮断を解いて出て来た!
小太郎「・・・」
サンソン「少しだけ、ご同行願えますか?」
一方、仲間と共に市原市の郊外を歩いていた王ドラはレントラーに訊ねた。
王ドラ「ここは発電所だらけだと思いますが・・・永倉さんは本当にそこにいるのですか?」
レントラー「ああ。俺と一緒に来ているからな。なんか怪しいところだと思って」
何気なく永倉新八との出来事を話すレントラーに斎藤は聞く。
斎藤「なぁ、あんたの言う新八ってどんな奴らだ?」
レントラー「新八はとにかく強面に似合わず乱暴だな。あと、組織の掟を破りそうなほど自由を好んでいたし。あと、アホヅラでバカツラ」
斎藤「一応同一人物かと疑っていたからあえて訊ねてみたんだが・・・うん、僕達の知る新八とは全く同じだねぇ」
王ドラ(そこまで言われるほどの人物だったんだ!?)
レントラーは「あ、でもな」と話を続けながら言う。
レントラー「その分、豪胆で困ってる奴を見過ごせないほど正義感があった奴だったな。出会った時に俺が助けようとしたポケモンに傷つけるのかと思ったけど、あいつは俺もそのポケモンも助けてくれたんだ。その後に一緒に落とし穴に落ちたりとか巻き込まれたりしたけど、あいつの人柄に憧れてついていったんだ。最初は拒否られたけど、諦めずに粘ったら同行を許してくれた。そんな新八がいなくなってしまったら、探さないわけにはいかないだろ!」
斎藤「・・・そうか・・・」
レントラーから永倉のことを聞かされた斎藤は多少複雑な気持ちになり、王ドラは方位磁針を見ていた。
王ドラ「あ、近くですね」
一方、サンソンと小太郎にエージェントの住む屋敷に連れて行かれた土方は目隠しをされた状態で階段から地下室に降りた後、とある部屋にたどり着いた。
サンソン「鬼の副長にこんなこと言うのは正直恐れ多いのですが・・・この部屋での会話は誰にも内密にしておくようにお願いします」
土方「ああ」
小太郎「ではまた」
サンソンと小太郎が部屋を出た後、目隠しを解かれた土方は設置されていた黒電話を使って、目の前のガラスの部屋の中にいる人物に訊ねた。
土方「サンソンのマスターがなぜそんな状況になってやがんだ?」
土方に呼ばれたサンソンのマスター、エージェントは電話越しに答えた。
エージェント「いやー、それがどうも任務の最中に外部の介入があってさ、俺はそいつに首輪をつけられちまった。二日後には持ち主ごと爆破するってやつ」
土方「つまり命の危機に遭っているのか。お前なら腐っても死ぬ気配がしねぇけどな」
エージェント「酷いなー!これ、爆破したら周囲にまで被害が及ぶやつなんだぜ?」
命の危機に遭っているにも関わらず、明るい表情を見せるエージェントに土方は訊ねる。
土方「それで、それが俺にどう関係があるんだ?」
エージェント「だって、その首輪を付けた奴があんたら新選組に関連してそうなんでな」
その言葉を聞いた土方は一瞬だけ目を見開いた。
土方「なぜそう思ったんだ?」
エージェント「正確には新選組の奴じゃなさそうなんでな。だけれど、新選組にいたような感じがしたんだ」
推測に過ぎないものの、的確に突くエージェントの言葉に土方は一呼吸を置きながら答える。
土方「ほぼ同じタイミングだな。俺達は今、永倉を探すのと同様に御陵衛士という奴らと戦っている。お前に首輪を付けた奴は御陵衛士だな?」
エージェント「御陵衛士?確か新選組と分裂した別働隊で、大半があんたらに暗殺されたことで壊滅した聞いたんだが」
土方「正確には生き残りが多く残っていたが」
エージェント「なるほどなー。だが、俺にこんな首輪を付けた奴はそいつな気がするぞ!」
土方「それはよかったな。んで、何が要求だ?」
土方の問いにエージェントは答えた。
エージェント「御陵衛士という奴らの中から、俺にこの首輪を付けた奴を見つけ出して欲しい」
一方、寮で眠っていた以蔵は自分の部屋の布団の中で目を覚ました。横には乱麻がいた。
乱麻「目覚めたようだな」
以蔵「乱麻!あの、わしは・・・」
乱麻「いや、いい。他に原因があるのでな。お前は怒ってしまっただけで責めるつもりはない」
以蔵「ほんなら、何があったんじゃ?」
乱麻は新選組などから聞いた事実を以蔵に話した。
以蔵「ほうか・・・つまり、壬生浪から分裂した御陵衛士という奴らが小夢の姿を・・・許せん!壬生浪よりも斬りたくなっちょる!」
乱麻「そうか。怒るのは必然だがな」
以蔵「それなら、王ドラにも事情を話してその発端の御陵衛士を斬るようにしちょいてもらうぜよ!王ドラもなんか関係しちょるな?」
乱麻「それが・・・王ドラがトリスタンとレントラーとかいうポケモンと共に行方不明になった。天草と斎藤が探してくれているから、生きているとは思うが」
以蔵「!」
一方、王ドラ達は目的の発電所の前まで着いていた。そこは廃発電所跡だった。
王ドラ「本当にここで間違いないのですか?」
レントラー「ああ。新八が調査で見つけたものだからな」
王ドラ達がその廃発電所跡に入ると、そこではライトが付かない限り暗いままの空間であった。
トリスタン「暗いですね・・・」
天草「一応ライトをつけたので大丈夫だと思いますが、侵入者だと思われたらまずいので、慎重にですよね?」
王ドラ「はい」
王ドラ達が電灯ライトを使って歩いたら、とある地点で足が止まった。
王ドラ「何か書かれてるような感じがあります」
斎藤「何?念の為に見てみるか・・・」
王ドラ達がその書かれているものを調べていくと、そこにはある魔法陣が映し出されていた!
トリスタン「!待って下さい。この魔法陣は・・・」
天草「さらに調べてみましょうか」
王ドラ達が調べると、導き出したその魔法陣は・・・
王ドラ「サーヴァントの、召喚陣・・・!?」
サーヴァントの召喚陣に気付いた王ドラ達はそれも含めてひとまず考えた。
王ドラ「じゃあ、誰を召喚して・・・まさか・・・」
斎藤「服部とか他の御陵衛士とかを呼んだ可能性があるね・・・この召喚陣は通常よりも大きいし「その通りだよ、斎藤君」
後ろから聞こえた声に反応した王ドラ達が振り向いたら、そこにはとある糸目の極薄そうな男が立っていた。その男の名を彼に呼ばれた斎藤は呼ぶ。
斎藤「伊藤甲子太郎・・・」
その名を聞いた王ドラは頭の中で日本史を辿った上で斎藤に聞く。
王ドラ「彼って元は新選組参謀兼文学師範だったのを御陵衛士の長になった男ですよね?ということはまさか・・・」
斎藤「ああ。あいつが服部と一緒に呼ばれたんだな」
斎藤に指摘された伊東は何も考えてるか分からないような笑顔をしながら答える。
伊東「斎藤君ってば、流石に気付くなぁ。流石、生前にうちの御陵衛士に間者として忍び込んだ新選組のスパイなだけある」
王ドラ(授業で教わった日本史の中の話だと思っていたのに、そんな江戸時代からすでにスパイの文化があったんですね・・・;)←ロボット学校時代の日本史の授業でも知っていたことが事実だと思い知った
それを見たトリスタンと天草は王ドラの後ろから密かにそれぞれの武器を取り出すが、それに気付いた斎藤に制止された。
斎藤「どうやら伊東の後ろにいるようだよ?」
その言葉通り、伊東の後ろから霊体化を解いた服部が出てきた!
伊東「あちゃー、気付かれちゃったか。服部君、今の気持ちはどう?」
服部「いいえ・・・ですが、あの男は最も信用できない男。気付かれるのも時間の問題だと思いました」
王ドラ「で、私にも何の用ですか?あなた方の狙いは私もなんですよね?」
伊東「そうだね。そんな新選組の羽織を着てちゃ・・・」
すると、伊東は自分達を睨みつけるような表情のレントラーを見た!
伊東「・・・」
伊東は少しだけ驚いた顔をしたが、すぐにいつもの笑顔の表情に戻した。
伊東「本当ならキミ達を殺すつもりなんだけど、今はやめとくよ。決戦まで取っといた方が良さそうだ。それにあのお方やマスターにも怒られるし」
王ドラ「・・・あのお方?」
伊東「・・・じゃあ、決戦までちゃんと帰るようにね」
伊東が服部と共に立ち去った後、王ドラは斎藤に訊ねた。
王ドラ「どうですか?服部さんがあなたを信用できないように、あなたは伊東さんのことを信用できませんか?新選組のスパイさん」
斎藤「ああ、信用できない。伊東の方がな。つか、相変わらずいいところを突くねー;」
王ドラ「ちょっと面白かったので」
レントラー「面白いのかぁ?少なくとも俺は・・・」
レントラーは自分の言葉にはっと我に返った。
天草「どうしましたか?」
レントラー「いや、なんでもねーよ!新八が、の間違いだったなーって!」
王ドラはレントラーの様子に思うところがありつつも、時間を見た。
王ドラ「今日は遅いですね。ここで寝泊まりしましょう」
一方、BRRの下にあるアンゼリカが店頭に立つカフェアンゼリカではシアンが今日の出来事を思い返していた。
シアン「今日は色々あったけど・・・王ちゃん達、大丈夫かにゃあ・・・」
クロウ「あいつらのことだ。きっと帰って来るぜ!アイオーンもいい加減に落ち込んでんじゃねえ!」
アイオーン「ヴゥゥ;」
そんな中で彼らの近くの席で食べていたツキノが何かを思い出した。
ツキノ「そういえば、御陵衛士の中に武将みたいな人がいたのを思い出したの」
レガムント「!本当か?」
ホルミー「それが事実なら、どんな人ですか?」
ツキノ「豪華な鎧を着ていて、ちょっと線が細そうな男の人なの!名前は、確か今川?っていう・・・」
うしお「待って下さい!その武将は今川義元のことなんですね?」
ツキノ「そうなの」
ハルトマン「今川義元って信長に奇襲されたことで倒れるまで絶対的な強さを持つ武将だった・・・」
もし、それが事実なら今川義元が敵として立ちはだかって来たことに一部は顔が真っ青になるが、アサトが場を持ち直した。
アサト(燕青)「そういえば、土方の奴もそう名乗っていたらしいから、強さは土方ぐらいに思えばいいかもなぁ」
ベンちゃん「そうですか。その方が安心できますな」
ベディ「思えますかあれは戦い方がめちゃくちゃでも強いというのに!」
ガレス「さぁ、夕ご飯を食べましょー。龍馬さん達がトリスタン卿や王ドラさん達の行方を調べてくれてますし」
すると、誰かがいることにロージアが気付いた。
ロージア「?」
ジャクリン「ロージア、どうしたん?」
ロージア「いいえ、なんでもないわ(店の前に誰かがいたような・・・」
そんな中でメルヘン王国北部にある、妖怪バンドDeuilの住む城ではリーダーを務めると同時に城主を務めるユーリがアッシュとスマイルにあることを告げていた。
アッシュ「ライブッスか?」
ユーリ「ああ。とある資産家の依頼で人間界にある街のイベントにメインで出席してくれだそうだ」
スマイル「ライブだからいいけどサ、どこの街?」
ユーリ「確か、その資産家の支援で観光やビル建設などで発展した街だな(なぜか匂うのだがな・・・」
一方、王ドラが出してくれたひみつ道具であるそれぞれのキャンピングカプセルの中で泊まることになったが、彼が持って来た食材を使って作ってくれたそばなどの和食をみんながありつけていた。
トリスタン「あなたの作る料理は相変わらず美味いですねぇ」
王ドラ「そういや、あなたはこんな風に食べてましたねぇ」
斎藤「僕はそばとかの麺類が好きだから嬉しいなあ。あと、コロッケつけてくれたら尚更嬉しいけど」
王ドラ「コロッケがよほど美味かったんですね・・・ほら、レントラーさん、はい」
レントラー「おう、ありがとな!(そばをガツガツと食べる」
王ドラ(食べてる姿だけでも普通のレントラーだと思うけど・・・)
その後、皿を洗いながら片付けていた王ドラに斎藤が話しかけた。
斎藤「王ドラちゃん。今いいかな?」
王ドラ「いいですけど」
斎藤「あの・・・もうなかったことにされてるけど、僕はあんたを殺してるんだ」
王ドラはその言葉に振り向いたが、斎藤は話を続ける。
斎藤「あんたは最後まで諦めることはなかった。自分の命をも顧みずにあの子を助けて、それが今でも、ずっと。なかったことだとわかっていても、言わせて欲しい・・・ごめん。本当にごめん・・・」
堪えながら斎藤の謝罪を聞いた王ドラは皿洗いを進めながら一息ついて言う。
王ドラ「もういいですよ。それはなかったことにされてるので。それになかったことになるとしても、私は間違いなくその選択を選んでいたんだと思います。あなたにも、彼女にも、それを恨む理由はありませんよ」
王ドラの言葉に斎藤はようやく安心したのか微笑みながら目を閉じた。それをレントラーが聞いているにも知らずに・・・
レントラー「・・・」
一方、BRRのカフェアンゼリカの前で今川義元が召喚されていると聞いた土方はそれを地下室でエージェントに電話越しで伝えた。
エージェント「今川義元?あんたが正体を隠すために名乗っていたやつだろ。俺んとこにも耳が入って来たんだぜ?」
土方「だが、今川義元が呼ばれるということは俺のとは全く別の意味での強さを持つ武将だ。下手したら負けるかだな」
エージェント「だが、あんたら新選組は倒れないだろ?それがあんたの「誠」なんだから」
土方「—————新選組には、俺がいるからな。絶対に叩き出す」
その翌日の朝、再度永倉とレントラーの足跡を追うことにした王ドラ達は早く帰らずに、今度も別のところまで歩き出していた。
- 世に放った誠を探しに(後編)(その3) ( No.571 )
- 日時: 2025/10/17 17:55
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
レントラーの秘密が判明
王ドラ「すみませんが、今度は別のところですか〜?」
レントラー「当たり前だ!この先に何かがあると言ってる!」
トリスタン「いい加減に疲れてきて、とても悲しい・・・」
大半が疲れていても、レントラーはなおも歩きを進めるが、斎藤もそろそろ限界になってきた。
斎藤「なぁ、そろそろやめにしない?この先は何もなさそうだ」
すると、レントラーが転んでしまった!
レントラー「わわっ!?」
王ドラ「危ない!」
王ドラはレントラーを受け止めようと手を伸ばすが、彼が地面に頭をぶつけてしまったことで二人とも気を失ってしまった!
天草「!王ドラ殿!レントラー!」
一方、リップは自分の家でトリスタンの無事を祈りつつ、様子を見に来たチャラ王共々、ルートに勉強を教わっていた。理由はもうすぐ中間テストがあるからだ。
リップ「あーあ・・・トリスタンちゃん達、無事かな・・・」
チャラ王「大丈夫だ。そのうちバカみたいな音を鳴らしつつ帰ってくるさ!」
ルート「それも大事なのだが、お前達は他にも大事なことあるだろう?今度の中間テストだ」
リップ&チャラ王「」←英語以外は主要科目の成績が悪い二人
それをこっそりと見ていたメルト達は、メルトが静かに呟いた。
メルト「別にいてもいなくても変わらないけど・・・やっぱり気に食わないわね・・・」
おぼろ(モイモイ)「やっぱり寂しいよねー」
トリ子(トリ・・・あいつらと一緒に、早く帰ってこいよ・・・)
一方、BVL+αが住むお屋敷では沖田がまた血を吐いたためにマスターのアイレーンが彼女を寝かせていた。
沖田「別にこんなの大丈夫ですよ〜、ゴホッ」
アイレーン「よくないのだ!今だって吐血しているというのに・・・」
沖田「アイレーン様にもそういうところがあるのですね。人らしさというか」
アイレーン(°言°#)
沖田「ごめんなさい、二度と言いません;」
沖田の様子にアイレーンは一息つきながら訊ねた。
アイレーン「やはりあいつらのことが心配なのだな?」
沖田「ええ・・・斎藤さんは新選組の一人なので・・・それに・・・」
アイレーン「わかるぞ。なんだかんだで王ドラが一番貢献してくれていたのだからな・・・」
しんみりする中、それを見ていたペイペインも思うところがあるのか静かにドアを閉めた後、インターホンが鳴った!
ペイペイン「なんなんですか・・・;」
ハンドレッコ「とりあえず開けようよ。マスターを狙う変なやつかもしれないし」
ペイペイン「とりあえず武器は持ちますね(背筋をシャキンッ」
ペイペインとハンドレッコがドアを開けると、そこには寿々姫がいた。
ペイペイン「あら、あなたは土方殿のマスターの・・・」
寿々「土方の奴を知らぬか?あいつのことだから生きていると思うが、帰ってこないままなのじゃ!」
ハンドレッコ「なんだって!?」
とある場所。その場所ではとある男がその地に降り立っていた。彼が新選組の一人であるサーヴァント、永倉新八だ。
永倉「気まぐれにこの地に降り立ったのはいいんだが、何かがあるような気がするな・・・調べてやるか」
すると、永倉は何やら足に怪我している様子のポケモンのフシギダネを見つけた!
永倉「こいつはポケモンのフシギダネというやつか・・・足に怪我したのか!おい!大丈夫か・・・」
永倉がフシギダネに触れようとした瞬間、駆けつけてきた別のポケモンがフシギダネの前に出る形でそれを阻んできた!そのポケモンが・・・
レントラー「フシギダネに何をするつもりだ、人間!!」
永倉「なんだなんだぁ!?」
レントラーがフシギダネを守ろうとする様子を見た永倉は今すべきことを考えていた。
永倉(これはどうするんだ?この怪我は麻痺もありそうだな・・・あ、これなら!)
永倉はとある薬を二匹に見せた!通行人からもらっていたまひ状態を治す薬だ。
永倉「これを見たら、文句ねーだろ?」
レントラー「それはまひを治すための・・・!」
永倉「本当なら捨てる手筈なんだが、まさか使うことになるとはな」
永倉がフシギダネの足にその薬を塗ると、フシギダネのまひは解除された!
フシギダネ「!」
永倉「おー、治ったな!よかったじゃねーか」
レントラー「・・・!」
永倉「お前さんも自分の仲間を助けてもらえてよかったな。もう行くぜ、じゃあな」
そう言って立ち去った永倉だが、レントラーはこっそりと彼の後をつけていた。
レントラー(別にあいつを信頼するわけじゃねーけど・・・)
そんな中でレントラーはあるポケモンハンターに見つかった!
ポケモンハンター「こいつは希少価値が高そうだぜ!」
レントラー「!!(しまった!」
しかし、そんなポケモンハンターを峰打ちで倒した人物がいた!後ろの会話に気付いた永倉だ!
永倉「なんだお前か。ついて来たのか」
レントラー「あ・・・」
永倉「自分の命が大切なら、もうついてくんじゃ・・・」
すると、二人のいた地面が割れた!それは落とし穴であった・・・
永倉&レントラー「わぁぁぁぁー!!?」
二人がドン!と落ちた場所はある向こうまで一本道に通じる場所であった。
永倉「いてててて・・・;落とし穴に落ちたが、ここは何らかの道があるみてーだな」
レントラー「とりあえず行くか」
二人がその向こうにまで向かうと、そこは行き止まりであるのと同時に何らかの祭壇のようなものがあった。
永倉「祭壇・・・?いや、何らかの暗号があるようだが、新選組の二番隊隊長、永倉新八である俺は難しいことを考えるのが嫌いだから、わかんねえ・・・」
すると、レントラーが何かを咥えながら持って来た。
レントラー「暗号の答えはこれだろ?鞘だけのようだが」
永倉「・・・」
永倉が鞘をそこにはめ込むと、祭壇らしきものが反応し、とある文字が示されていた!
永倉「文字だな。そこは・・・」
しかし、その瞬間に罠が発動し、上から石の雪崩が落ちて来た!
永倉「やべぇ!逃げるぞ!」
レントラー「おうよ!」
その後、二人が何とか脱出した後、永倉はレントラーに話しかけていた。
永倉「さっきはありがとよ。示された文字は全部読めなかったが、暗号は解けれた。俺は行くからな、もうついてくるなよ」
しかし、立ち去ろうとした永倉の後をレントラーが着いてきた!
永倉「ついてくんなと言っただろうが!」
レントラー「いいじゃねーか別に。それに俺はあんたと新選組の話を知ってみたいし」
レントラーの固い意志に永倉はため息を吐きながら答える。
永倉「はぐれたら置いていくからな。覚えておけ!」
レントラー「わかってるぜ、新八!」
こうして、二人は行動を共にすることになった・・・
そこで王ドラは目を覚ました。どうやら先程の空間はレントラーの・・・
トリスタン「よかった、目を覚ましましたか!」
王ドラ「あの・・・レントラーさんは・・・」
レントラー「ここにいるぜ。あんたよりも少し早く目を覚ましたんだがな」
王ドラ「・・・」
すると、王ドラはあることを言い出した!
王ドラ「確か、ここの近くに自販機があります。トリさんと天草さんと斎藤さんの三人がウーロン茶を買って来てください」
トリスタン「はぁい」
天草「確か自販機があると聞きましたね」
斎藤「わかった。だが、周囲には気をつけてね?王ドラちゃん」
三人がウーロン茶を買いに近くの自販機に向かいに行った後、残されたレントラーに王ドラは声をかける。
王ドラ「あなたに質問したいなって思いました。レントラーさん」
レントラー「・・・ああ、いいぜ」
王ドラは手始めに一つ目の質問をした。
王ドラ「あなたと永倉さんはここで出会ったのですね?」
レントラー「ああ。ポケモンも目撃されているのでな。中にはフシギダネや俺みたいな奴もいる」
王ドラ「では、話としてあなたは怪我しているフシギダネを見つけた。先に声をかけたのですか?」
レントラー「よく知っているな。俺が先に見つけたんでな。そこにたまたまその場にいた新八から薬を」
王ドラ「先にフシギダネを見つけたのも、自分から薬を渡したのも、永倉さんですよね?」
レントラー「・・・ああ、そうだな。その後にポケモンハンターに襲われたけど、俺一人でやっつけたんだ」
王ドラ「違います。ポケモンハンターをやっつけたのは・・・あなたを助けたのは永倉さんのはずだ」
王ドラに矛盾を指摘されたレントラーは一息つきながら答える。
レントラー「俺の記憶を見たのか・・・」
王ドラ「ええ、気絶している間に。あの時も、今もあなたの記憶とリンクしていたのです」
王ドラに気付かれたレントラーは背を向きながら答える。
レントラー「なら、新八がどこにいるのかもわかっているのか?俺は転んだ拍子で思い出したんだがな」
王ドラ「永倉さんがどこにいるかわかったんですか?彼はどこに」
王ドラはそこでようやく気付いた。レントラーはやるせない笑顔を浮かべながら、王ドラの方を向いた。
レントラー「・・・ああ、俺と新八はその後、御陵衛士の召喚陣を調べた後に襲撃を受けてな、新八は俺を庇って・・・」
レントラー「新八!!新八ぃぃぃぃぃー!!!」
あの事故の時にレントラーは自分を庇ったことで倒れた永倉を呼びかけるが、彼には反応がない。その上でレントラーが何かを見つけた。
レントラー「あんた・・・ミュウツーか!?」
ミュウツー「・・・」
ミュウツーは偶然その場に向かっただけだったのだが、レントラーは彼に懇願した。
レントラー「お願いだ!新八を助けて欲しい!新八を新選組の奴らに会えないまま、死なせたくない・・・!」
レントラーの決死の懇願にミュウツーは呟いた。
ミュウツー「人間は愚かだ。そいつがサーヴァントなら、尚更だ。だが・・・そいつは心からお前を助けようと身を挺してまで庇った。お前の頼みに免じて、それに応えよう」
ミュウツーはレントラーの方に手をかざしながら呟いた。
ミュウツー「永倉新八の霊基である身体はこちらが預かる。その精神はお前に渡そう。代償として一部の記憶は・・・」
その後に一部の記憶をなくしたレントラーは王ドラと出会い、現行の新選組とも会った。こうなると、つまり・・・
レントラーと精神を同居した永倉が、王ドラと出会い、現行の新選組とも再会していたのだ・・・!
- 世に放った誠を探しに(後編)(その4) ( No.572 )
- 日時: 2025/10/17 17:57
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
その事実を知った王ドラはレントラーの隣に座りながら話しかける。
王ドラ「まさか、あなたがレントラーさんと精神を同居してまで新選組と再会するなんて思いませんでした。永倉さん」
レントラー(永倉)「・・・ああ。レントラーが助けてくれたからな。それと、斎藤は止めれたんだな?」
王ドラ「はい。彼は前のマスターに諭されたことで思いとどまりました。私だけじゃない、残っていたみんなも。そこに高杉さんも」
レントラー(永倉)「そうか、高杉の奴がなあ・・・芹沢の旦那は、お前を庇って・・・」
王ドラ「はい。私のことを悪人じゃないと見抜きました。あと、子供をマスタークラウンの生贄にしたことで怒っていました」
レントラー(永倉)「あの人らしいな。芹沢の旦那は、あんなんでも子供好きだったからなあ」
レントラーと意識が同居した永倉は王ドラに感謝の言葉を伝えた。
レントラー(永倉)「斎藤の奴を止めてくれたこともそうだが・・・あいつらを受け入れてくれてありがとな。俺があの場から逃げてから、ずっと心に引っかかっていたんだ」
王ドラ「マスタークラウンのことを知ったら、誰だって憤りを感じるのは当然です。特にあなたみたいな人柄だったら尚更ですよ・・・私もあなたと会えてよかったですよ、永倉さん」
永倉は笑みを浮かべるが、立ちながら話す。
レントラー(永倉)「ならば、わかっているな?レントラーの意識はすでに俺の意識に塗り替えてる。このままだったら、レントラーが危険な状態だ。俺がやることは・・・」
王ドラ「ミュウツーさんを見つけて、あなたとレントラーさん、どっちも助けるということですね?」
レントラー(永倉)「ああ。あと、これは誰にも・・・」
王ドラ「はい。言いませんよ」
その数分後に自販機で買って来たウーロン茶を持ちながら戻って来た三人は天草が王ドラに聞く。
天草「少しは休んでから行きますか?」
王ドラ「いいです。もうレントラーさんの目的地に着いていたので」
斎藤「えっ!?そういう時はちゃんと言ってよ〜;」
レントラー(永倉)「すまんなあ(斎藤。俺が必ず戻って来て煽られたら殴ってやるよ」
その直後、王ドラ達の周りから御陵衛士達が一斉に出て来た!
天草「!やっぱり仕掛けて来ましたね!」
トリスタン「早く倒さねば・・・」
すると、ツルのムチが御陵衛士達を攻撃した!あの時のフシギダネと同一のだ!
レントラー(永倉)「フシギダネ!」
フシギダネ「やっぱりレントラーだったんだ!早くその人達と一緒に逃げて!ここはあたしが引き受けるわ!」
フシギダネの瞳を見た王ドラは彼女が薄々と気付いていたと勘づいた上でレントラーを抱える。
王ドラ「行きますよ。ここはあのフシギダネの意志に応えましょう・・・」
レントラー(長可)「・・・」
王ドラ達が逃げた後、フシギダネは心の中で呟いた。
フシギダネ(必ず、レントラーを助けてね・・・!)
王ドラ達が逃げるために走っていたら、今度は上から誰かが出て来た。服部だ!
斎藤「服部!お前・・・!」
服部「・・・」
服部が来て絶望的かと思われたが、彼は呟いた。
服部「今貴様らと戦う気はない。決戦の時で勝つと決めているからな・・・」
斎藤「!」
服部「王ドラ殿。決戦の時に備えるために必ず帰るように。我らとの決着はその決戦の時にて。約束を、破ってはいけない」
王ドラ「・・・。はい。必ずあなた達に勝ちます」
王ドラ達は服部に逃される形で走り続ける。かなり歩いたことで足が限界に近づいて来た。
王ドラ(このままじゃダメだ。今人数分のタケコプターを・・・)
すると、王ドラ達の前に誰かが出て来た!しかし、彼は自分達の敵(一部は違うが)ではなかった・・・!
以蔵「見つけたぜよ、王ドラ」
王ドラ「以蔵さん!」
王ドラ達を見つけた以蔵の後ろから、ドラニコフがひょっこりと出て来た!
ドラニコフ「ガウ」
王ドラ「ドラニコフも!」
斎藤「なんでここに来たわけ?」
以蔵「乱麻からおまんらを見つけ出して連れて帰ってこいと言われたきよ。まあ壬生浪も連れ帰るのは癪じゃが。本当ならわし一人でじゃが、ドラニコフがどうしても一緒に行くと言って聞かないんじゃ」
王ドラ(ドラニコフを連れて行ってくれたんですね・・・!)
以蔵「あと、アイオーンから許可取れたんじゃ。こいつの操縦は必要じゃと」
すると、上からヘリコプターが降りて来た!そこから龍馬が出て来た!
王ドラ「龍馬さん!」
龍馬「みんな乗って!」
龍馬の指示で全員がヘリコプターに乗った後、操縦席に座ったドラニコフがそれをこなしていた。
ドラニコフ「ガーウ」
斎藤「意外。ヘリコプターの操縦ができるんだねー」
王ドラ「ドラニコフは俳優の仕事でヘリコプターのパイロット役をやっていたことがありまして、役作りのためにヘリコプター操縦の資格を取っていたんです。腕前が今となっては同じ資格を持つ私やパワえもんよりも上で・・・」
お竜さん「お前もパワえもんと競ったので取ったんだな。お前ら、懲りないなー」
以蔵「そうやき。ところで王ドラ」
すると、以蔵が王ドラの着てる浅葱色の羽織を掴んで来た!
以蔵「なんが壬生浪の羽織を着ちょるんじゃ!?」
王ドラ「私だってできれば着たくなかったんですよ!ただこれには事情がありまして・・・;(ドラリーニョを人質に取られたなんて言えない・・・;」
以蔵「事情かぁ?」
すると、斎藤が後ろから王ドラの肩を掴みながら言ってきた!
斎藤「僕だって着させたくなかったけど、鉄蔵さんよりはマシなんでね〜」
以蔵「この・・・!!誰のダチに密着できるがじゃ壬生浪ぉ!!」
斎藤「お前が一方的に思い込んでるだけだろうが、鉄蔵」
以蔵「なんじゃとぉ!!?」
王ドラ「ちょっと、二人とも!やめなさい!」
生前に人斬りと新選組の関係からも、普段から仲が悪い以蔵と斎藤の口喧嘩を見たレントラーはトリスタンに訊ねる。
レントラー(永倉)「あれは人斬り以蔵だな?お前らにとって「案外料理や家事が上手でエプロンが似合う男でもありますね。彼のマスターが家事が壊滅的なほどできないので」おお、そうか・・・(あいつのマスターの方が問題ある奴なのか?家事ができないぐらい、あると思うが・・・」
すると、そんな中で天草が望遠鏡で何かを見つけた!
天草「追ってきてます!ジェットを使って飛んでいる、御陵衛士達です!」
王ドラ「なんですって!?」
王ドラ達が見ると、確かにジェットを使って追ってきた御陵衛士達だった!
斎藤「もうなんでもありだねぇ;」
トリスタン「空からだったら、後ろから音の刃を放つことができますが・・・」
すると、それを聞いた龍馬がドアを開けた!
龍馬「以蔵さん、ヘリコプターの守りをよろしく!」
以蔵「龍馬!?」
ヘリコプターの上に立った龍馬は自分の剣を構えた!
龍馬「行くぜよ、お竜さん!」
お竜さん「ああ、行こう!」
お竜さんが本来の姿の竜種一歩手前の蛇に戻った後、龍馬はそれに乗った!
龍馬「天駆ける竜が如く!これで終いじゃあああああー!!」
龍馬の宝具により御陵衛士達が倒されたが、彼らに隠れていた御陵衛士が一人出てくる形で飛んで来た!
龍馬「(やはり隠れていたのか・・・)柳生さん!出番です!」
龍馬に呼ばれたことで事前に密かに乗っていた柳生が霊体化を解いた後、自分の宝具を展開させた!
柳生「剣術無双・剣禅一如」
一方、ヘリコプターにぶつかった音が聞こえた王ドラ達は揺れながら必死に堪えた!
ドラニコフ「ガウゥ!?」
以蔵「お竜の奴、元の姿に戻っちょったなぁ!?せっかく耐えてたのに酔うちやー!!」←酒に弱いことから乗り物にも運転が激しくなると酔いやすい
王ドラ「必死に頭を抱えなさい!このままじゃぶつか」
すると、王ドラが思わず壁に突進し、頭をぶつけてしまった!
王ドラ「痛いでしゅ〜〜〜〜〜」
トリスタン「王ドラ殿!」
王ドラが気絶した後に龍馬達と柳生が戻って来た!
龍馬「戻って来た「おい龍馬ぁ!!」
以蔵「どうしてくれるがじゃ!?王ドラがおまんらのせいで頭をぶつけて気絶したんじゃあ!!」
龍馬「えっ!?」
柳生「確かに倒れていたか」
斎藤「つか、あんたも乗っていたのかよ!?」
お竜さん「それは大変だな」
すると、お竜さんが気絶した王ドラを自分の方に引っ張る形で近づけさせた!
お竜さん「ではお竜さんが治療してやろう。口を通じてな」
大半の全員「!!?」
お竜さんは治療という形で王ドラに口付けた!(ぇ)お竜さんの唾も交えた舌を入れる深いそれに大半の全員が唖然となった・・・つか、それが治療だったの!?
お竜さん「終わったぞ。これでいいか?」
お竜さんに口を離された後、王ドラは目を覚ました!
王ドラ「頭をぶつけるとは・・・あれ?みんな、その顔は何があったんですか?」
龍馬「よかったね・・・ディープので・・・」
王ドラ「は?何の話ですか?」
龍馬「黙れぇ!!お竜さんも以蔵さんも奪ったたらしめがぁぁぁぁぁー!!!」
王ドラ「以蔵さんのは合ってますが・・・は!?なんでお竜さんを奪ったことになるんですか!!?」
王ドラと龍馬の言い争いが始まる中、以蔵はブルブルと震えてるドラニコフに声をかける。
以蔵「あれは忘れちょれ;」
ドラニコフ「ウガ・・・;」
俯いているトリスタンは叫んだ!
トリスタン「言っておきますが、王ドラ殿のファーストキスは私ですから!(風花月夜伝2の第一話参照」
ドラニコフ「ガウゥー!!?」
斎藤「えぇぇぇぇぇー!!?」
レントラー(永倉)「はぁっ!!?」
トリスタンの衝撃告白を聞いた斎藤と永倉は唖然となり、ドラニコフは言葉を失った・・・;
以蔵「ドラニコフ!今のも忘れちょれ!ほんに!」←その現場を目撃した人
ドタバタ騒ぐ中で柳生は動じない様子で伝える。
柳生「そろそろ到着する。備えをするが良い」
一方、アイオーンを通じて龍馬から連絡を聞いたリップ達は望遠鏡で王ドラ達の乗るヘリコプターを見た!
リップ「あっ、帰って来た!」
ベディ「全く、自分の親友やサーヴァント達にも心配かけて・・・」
ヘリコプターが降り立った後、開けた扉から王ドラ達が降りて来た!
阿国「王ドラ様!天草様も、おかえりなさいませ!」
王ドラ「ただいま。心配かけてすみませんね」
天草「少し寄り道しましてね」
チャラ王「全く人騒がせなんだからな」
トリスタン「すみません・・・」
沖田「斎藤さんもおかえりなさい!」
斎藤「ただいまー。あれ?副長は?」
山南「それが帰って来てないって寿々姫様から聞いてるんだ。多分色々調べていると思うんだけど・・・」
斎藤「そうですか・・・」
マサムネ「マホロアの奴にも聞いたんだが、奴はここずっと外出中なんだってさ!誰かから逃げやがったのかなー?」
以蔵「まあ、わしらみたいなことにならんとえいが。さっきも御陵衛士に追いかけられちょったし」
王ドラ「来る前に追われたんですか!?」
お竜さん「ああ、撒いたがな」
龍馬(さっきのことといい、なぜか特定しているみたいに追って来ている・・・まるでマークしてるような・・・)
すると、龍馬は何かに気付いた!
龍馬「そうか!王ドラ君!キミが御陵衛士達に命を狙われたのは、キミが新選組の羽織を着ているからだけじゃなかったようだ!」
王ドラ「なんですって?」
龍馬「それに狙われたのは、キミだけじゃない。ドラニコフ君とマホロア君、シアンちゃんとクロウ君もだったんだ」
ドラニコフ「!?」
クロウ「俺達も狙われたぁ!?どういうことだよ!」
龍馬「キミ達は高杉さん達と出会った際に起きたいつかの江戸化事件解決に貢献していた生者側なんだよね?つまり、どこからかその事件を知っていたんだよ(狙われたのはキミ達だけじゃないんだけどね・・・」
乱麻「では、あの時の小夢の顔をした御陵衛士が狙っていたのは・・・!」
龍馬「ああ、シアンちゃんだ。つまり、その時にBVLや沖田君と一緒にいたのも、それを見た以蔵さんが誤解したのも全くの偶然だったよ」
シアン「ということは、沖田ちゃんと以蔵ちゃんの二人はたまたま巻き込まれたに過ぎなかったにゃ・・・」
トリスタン「では私達とアサト達が狙われていたのですか?」
龍馬「要するに足止めの役割だよ。まあ、キミ達の前には全く動いていなかったといえるけどね・・・以蔵さんは乱麻さんからのおつかいに行っていたから、相手が場所を掴めなかったんだね」
ここまでわかると、王ドラ達はある答えを導き出した・・・。
王ドラ「つまり、犯人とその狙いは・・・」
龍馬「その事件の発端になった、今は潰されている闇ギルドの関係者による復讐だ」
- 世に放った誠を探しに(後編)(その5) ( No.573 )
- 日時: 2025/10/17 17:59
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
一方、とある場所では跪く服部を前に三人目の・・・ツキノ達が予想していた通り、今川義元が訊ねた。
義元「服部。なぜあいつらを逃した?」
服部「決戦までに生きて帰るよう約束をしていたのです・・・約束を反故にしては意味がないので・・・」
すると、義元が服部に弓を放った!服部は血を流しながら持ち前の胆力で耐え切っていた。
服部「—————ッ!!」
義元「それを耐え切ってまで生きたら、貴様の不義理を許そう。伊東、服部と共に下がれ」
伊東「はい・・・服部君、大丈夫?立てる?」
伊東が服部を支えながら立ち去った後、義元は自分の横でワインを飲むマスターに訊ねる。
義元「マスター。そろそろ始動だな?」
その翌日の朝、決戦の時に備えて王ドラ達は食事を取っていた。
王ドラ「たんと食べないと意味ないですよね?藤太さん」
藤太「そうだ。戦いの前は美味しいお米による食事だ!」
レントラー(永倉)「おい。魚のおかわりはないのかー?」
すると、トリスタンが永倉におかわりの魚を差し出した!
トリスタン「はい。今共にいるあなたの好きな和食の類なのでしょう?」
レントラー(永倉)「!お前さん、わかっていたのか?」
トリスタン「ええ、なんとなくそんな気はしたので」
レントラー(永倉)(この男、変なところで勘が働くようだが・・・嫌いじゃねーな)
永倉は楽しそうに食事をする沖田達を見つめた。
沖田「あっ、土方さん!沢庵の食べ過ぎですよー!」
土方「うるせぇ、いいだろ」
斎藤「あらま、山南さん、ご飯おかわりしすぎじゃないですか?」
山南「そうかな?まだ足りるんだけれど・・・」
レントラー(永倉)(待ってろ。必ず帰って来てやるぜ・・・!)
一方、例の街ではたくさんのファン達が集まる中、Deuilはステージ裏から様子を伺っていた。
スマイル「今日もたくさん来てるヨ〜」
アッシュ「ユーリ!」
ユーリ「ああ。行こう」
その直後にDeuilが出て来たことでファン達がたくさんの歓喜の叫びを上げるが、ユーリがマイクを構えた時・・・
ユーリ「む?あれは・・・」
空から誰かが降り立つ。そう、あれは剣を構えた御陵衛士達だ!
アッシュ「何スかあれー!?」
スマイル「みんな逃げた方がいいかもネ。じゃないと、殺されちゃうかもー?」
スマイルの言葉を聞いたファン達が御陵衛士達から逃げ回る中、それをタケコプターなどで空を飛んでいた王ドラ達が見つけた!
龍馬「やっぱり!みんな、行こう!」
王ドラ「はい!レントラーさんも行きましょう!」
レントラー(永倉)「ああ!(そして、俺の霊基を取り戻して、レントラーも助け出す・・・!」
完結となる、決着編に続く・・・!
次回で完結!感想OK
