二次創作小説(紙ほか)

世に放った誠を探しに(決着編)(その1) ( No.574 )
日時: 2025/10/24 18:46
名前: 桜 (ID: /NvYW5tc)

今回で完結である決着編!戦闘シーンが大分ありまーす。






Deuilの街のイベントでのライブが始まる寸前に襲撃して来た御陵衛士達を王ドラ達が次々と倒しに行っていた。


王ドラ「オラオラ!どけぇぇぇぇぇー!!」
アサト(燕青)「この狭客に目をつけられるなんて愚かだなぁ?あらよっと!」


御陵衛士達の数が少なくなっていくが、王ドラはレントラーの姿をした永倉を抱えながら動いたこともあってか体力が削れて来た。


王ドラ「はぁ、はぁ・・・」
レントラー(永倉)「おいっ!後ろー!!」


そんな彼の背中から御陵衛士達が斬ろうとするが、トリスタンのハープから放たれた音の刃が阻止した!


トリスタン「背中は任せて下さい。貴方をこんなところで死なすわけにはいかない・・・」
王ドラ「トリさん・・・」


そこに天草も黒鍵を持ちながら言う。


天草「そうですね。それならば、私は横でいいですか?」
王ドラ「天草さん・・・わかりました。二人とも、ヘマしないで下さいね!」
トリスタン&天草「はい!」
レントラー(永倉)「・・・へへっ(いい仲間を持ってんじゃねーか」


一方、襲撃されたDeuilはファン達をなんとか安全な場所に避難誘導しつつ、襲撃して来た御陵衛士達にスキルや魔法で攻撃していた。


スマイル「なんかボク達を狙ってるっぽいネ?」
アッシュ「それなら尚更、ユーリを守らないと・・・!」
ユーリ「・・・」


その直後、事態を察したユーリはアッシュとスマイルの二人を蹴り飛ばした!


スマイル「!?」
アッシュ「ユーリ!?」
ユーリ「行け。こいつらの狙いは私ではなくお前達だ。あと、さっき向こうで戦う土方を見かけた。奴がいるところまで行ってこい」


ユーリのキツい言葉にアッシュとスマイルも事態の真相に気付いたことで彼の言葉に隠された優しさと気遣いを感じつつも、アッシュとスマイルの二人はユーリに背を向けた!


アッシュ「ユーリ!必ず帰って来るッス!」
スマイル「無事でいてよね〜」


アッシュとスマイルが土方達のところへ走り出した後、ユーリは御陵衛士達に向けて最上級魔法を放った!


ユーリ「デビルスカーレット!(それはこっちのセリフだ!」


一方、王ドラ達はなんとか半数の御陵衛士達を倒した後、リップが訊ねる。


リップ「あと何人くらいなね?」
沖田「えーと・・・50?60?判断ができませんねぇ;」←難しいことを考えるのが嫌いなタイプ
ペイペイン「とにかく今こそ大元を叩いた方が良さそうですね「おーい!」


すると、ユーリの手引きで逃げて来たアッシュとスマイルが声をかけながら走り出して来た!


土方「お前らは・・・」
王ドラ「アッシュさんとスマイルさん!?」
アッシュ「よかった、土方さんだけでなく、王ドラ君達もいるンスね?」
以蔵「そういや、おまんらもそうじゃったか・・・」
スマイル「うん、ボクらもあの時に無事だった側だからネェ。ヒヒッ!」
お竜さん「ちなみにユーリはどうしたんだ?」
スマイル「ユーリならボク達を行かせてくれたんだ。多分御陵衛士達を倒しまくってるんじゃない?」
斎藤「あの数を一人で倒せるっていうのか!?やっべえ、流石肝の据わり方が違うな・・・;」


二人を見た土方はため息をつきながら告げる。


土方「ならば、とっとと逃げろ。ここは俺達がなんとかする。ユーリは死なないがな」
アッシュ「えっ!?」
山南「土方君!そんな追い払うみたいに」
アイオーン「土方!」


それを見かねたアイオーンがポーズなしで土方を嗜めた後、彼は後ろを向いたまま呟く。


土方「好きにしろ」
マサムネ「えっ!?いいのかよ!?」
龍馬(アイオーン君・・・)


すると、アイレーンが何かに気付く。


アイレーン「あのタワービルは襲撃されてないのだ」
ペイペイン「え?確かに何もないようですね」
アイレーン「きっと何らかの結界でも張って」


アイレーンが言おうとしたら、王ドラが腕を掴んで来た!


アイレーン「何をするのだこの無礼者「沖田さんと斎藤さんと一緒に来なさい。言ってることはわかりますよね?」


その言葉の意味を薄々と察したアイレーンは沖田と斎藤を呼ぶ!


アイレーン「沖田!それに斎藤!一緒に来るのだ!」
沖田「えっ!?」
斎藤「僕達を呼ぶってなんなの〜?」
王ドラ「アイレーンさん達はなんとか守っておきます。あなた達は後ろからも来る敵と戦いなさい!」
ドラニコフ「ウガ!?」
ハンドレッコ「マスター!?」


一部がそのタワービルに向かって行った後、トリスタンはトリ子に声をかけた!


トリスタン「レディ・トリ子。リップ達は頼みます」
トリ子「は!?どこに行くんだよ!?」
トリスタン「あと、以蔵殿。貴方の怒りは最もですが、それを実行する前にその頭に顔を思い浮かべて下さい」
以蔵「・・・」


トリスタンも彼らの後を追うように向かって行った直後、残されたキャラ達の後ろからサイボーグが歩いたような音がした!


乱麻「やはり来たか。服部」
服部「ええ。決戦の地ですからね」


一方、王ドラ達がタワービルに入った後、最上階にある部屋数—————資産家の田辺正志がいる部屋に入って来た!


王ドラ「ミスター・田辺!」
田辺「おお、無事だったか!」
王ドラ「そこに避難したのですか?」
田辺「ああ、大変なことにね。それとそこの女の子もあの少女の顔した御陵衛士と戦ったみたいで」


その直後、沖田の剣が田辺の方に飛んで来た!彼は間一髪でそれを避けた。


沖田「どうしてそのことを知っているのですか?しかも小夢ちゃんが少女だとわかってて」
田辺「何を言って・・・」






王ドラ「答えて下さい。あなたの本当の依頼は、自分が黒幕だと隠蔽するために私を間接的な間者にさせたことですよね?」

世に放った誠を探しに(決着編)(その2) ( No.575 )
日時: 2025/10/24 18:48
名前: 桜 (ID: /NvYW5tc)

田辺「は?そんなこと・・・」
斎藤「僕が言えたことじゃないけど、あんたは自分のしたことが悪そのものだってわかる?まあ、今は潰れたあの闇ギルドをあんたが金銭的支援していたからってってのもあるけど」
天草「つまり、あなたの狙いは王ドラ達への復讐ですね?」


王ドラ達に全てを見抜かれていたことを察した田辺はある人物を呼ぶ。


田辺「おい。あれを出せ、伊東」


田辺に呼ばれた伊東はひょっこりと出て来ながら言う。


斎藤「伊東・・・!」
伊東「全くマスターは人使いが荒いんだから」


伊東がリモコンのスイッチを押すと、上からある巨大なガラス瓶が出て来た。その瓶の中に閉じ込められたのは・・・


アイレーン「ミュウツー!?」
レントラー(永倉)「あの後に捕らわれたのか・・・!」


少し驚く王ドラ達を見下ろすかのように田辺は気味悪い笑顔しながら話す。


田辺「ああ、そうだ。あの闇ギルドには思い入れがあったからな。それをあの時にお前らが壊滅させたんだろうが」
王ドラ「あれはあの闇ギルドが発端でしょうが!それにサーヴァント召喚を行わせるために、少女達を攫ったのですよ!」
田辺「サーヴァント召喚には触媒というものがあるのを知っているか?つまり人の命もだ」
阿国「そんなもの、倫理観がないのでしょうが!」


それを聞いたアイレーンは田辺に告げる。


アイレーン「田辺正志。今すぐこの街を出て行った後にCOMや警察に自首するのだ」


アイレーンにも糾弾された田辺はニヤッと笑いながら言う。


田辺「それに呼んだのは伊東だけじゃない。こいつもだ!」


その上から今川義元が出て来た!


伊東「義元様!」
義元「露見したと聞いてな、こいつらに勝てばいいだけなのだろう?」
王ドラ「・・・」


その義元の姿を見た王ドラは彼にあることを呟く。


王ドラ「ねぇ、あなたは今川義元ですよね?和歌や蹴鞠は好きですか?」
義元「ああ。嗜んでいる」






王ドラ「やっぱり。あなたは今川義元ではなく、息子の方ですね?オーラからしてバレバレなんですよ、今川氏真」






自分の正体がバレた義元もとい氏真はあの質問がひっかけだったことに気付いて憤りを感じながら手を掲げた!


氏真「余をここまで愚弄するとはな・・・貴様も余を暗君だと言うのか?未来のからくりよ」
王ドラ「思いませんけど、こんな奴の復讐に加担するのは思い違いですよ」
氏真「確かにこの余は復讐の気持ちが薄くなっている。だが、マスターの恨みには共感こそできるのだ!」


氏真の圧に大半の全員が動けなくなるが、天草はその理由を察した!


天草「今川義元の概念を羽織っていたのですか!」
為朝「ウダウダ分析している暇はない。戦うぞ」


為朝が氏真に弓を放とうとしたら、田辺が伊東に令呪で告げる!


田辺「令呪を以て命じる。伊東、自分の主君である氏真を守れ!」
阿国「あの方にも令呪が・・・!?」


田辺の命を受けた伊東は氏真の前に立ちながら剣を構えた!


伊東「氏真様に傷をつけるわけには行かないのでね」


氏真を守る伊東と戦闘開始した!


天草「セット!ジェット付きの御陵衛士を使ってまで目的を成し遂げたいのですね、あなたは!」
伊東「ああ、そうだよ・・・って、ジェット?マスター、僕の御陵衛士達に何かした?」
斎藤「あんたも知らなかったのかよ!?Σ(°д°;)」


戦いの最中に彼はニヤリと笑った。


伊東「おっと、手始めとして僕を倒すのかな?」
斎藤「何?」


すると、氏真の弓が王ドラに放とうとしているのを見た!


為朝「!!王ドラ、避けるがいい!」
王ドラ「えっ?」
氏真「余の弓を、避けれるのなら避けてみるといい」


氏真が弓を放ち、王ドラはそれを間一髪でかわす!・・・左肩をかすったが。


天草「王ドラ!!」


天草達が左肩を負傷した王ドラの方に駆けつけようとするが、田辺にガンドをかけられて動きを封じられた!もちろん沖田や斎藤にも。


アイレーン「貴様・・・!」
田辺「勝利のためなら、なんでもするのがこいつらの生きた時代、なのだろう?」


田辺の行動に怒るアイレーンだが、王ドラが息切れをしながら言葉を発した。


王ドラ「大丈夫です!この程度で倒れませんよ!」


しかし、そんな彼の前に立った伊東が剣を構えて来た!


伊東「そんな口、もう叩けなくなるよ」


伊東が剣を振り上げようとした瞬間、永倉が彼の右腕に噛み付いた!


レントラー(永倉)「やめろぉぉぉぉぉー!!!」
伊東「っ!キミ、やはり生きていたのか!レントラーの身体で同居までしてなぁ!」


ブン!ガッシャーン!


伊東は永倉を振り払う形で窓に投げつけ、投げられた彼はそれを割ってまで貫通した後に外に出された!


王ドラ「永倉さん!!」
斎藤「王ドラちゃん!今怪我して—————なんだって?」


痛む左肩を堪えながら走る王ドラの言葉に斎藤はようやく気付きかけるが、伊東が隙を見せたと言わんばかりに後ろから王ドラを斬りつけようとした!


伊東「背中を見せたな!未来から来た猫のからくり、覚悟!」


しかし、そこに音を鳴らしたある攻撃によって伊東はぶっ飛ばされた!その攻撃を飛ばしたのは一人駆けつけて来たトリスタンだ!


阿国「トリスタン様!」
トリスタン「こんなことになるとは思いましたので、間に合ってよかったです。王ドラ殿がタケコプターであの飛ばされたレントラーを追っているのですから」


トリスタンが横を見たら、沖田と斎藤が戸惑いの表情を見せていた・・・


沖田「あのレントラーが永倉さん・・・?」
斎藤「いやいや、まさかそんなわけないでしょ」
アイレーン「・・・先ほど伊東はレントラーの身体に同居したと言っていたのだ。私の推測にしか過ぎんが、永倉の精神はレントラーの身体に・・・」


アイレーンの言葉を聞いた沖田と斎藤もようやくレントラーの身体の意識に永倉が入っていると気付くが、トリスタンは伝える。


トリスタン「下の方で服部武雄がリップ達と戦っている。今特に以蔵殿や柳生殿が頑張ってくれていますが、早く向かいなさい。あと、レディ・アイレーンはリップ達にここに向かえと伝えに行くように・・・彼は必ず生きますので大丈夫です」
アイレーン「・・・」


アイレーンと沖田と斎藤が下に降りて行ったあと、天草は皮肉混じりにトリスタンに話しかけた。


天草「まさかつけて来るなんて思いませんでしたね」
トリスタン「王ドラ殿に何かあったら、と思いまして。で、私達はこの氏真をなんとしてでも倒しますか」
田辺「円卓の騎士まで出て来るとは・・・!」


トリスタンを見た氏真は彼に訊ねた。


氏真「貴様、あの時も一緒にいたな。あのからくり達を間接的に救ったならまだしも、あの青髪のキャスターが森宗意軒に似た雰囲気はあるならわかるが、貴様のはあの中ではどう考えても特殊だ。もしやイレギュラーの類であったか?」
トリスタン「・・・」


一方、タワービル下の方で服部武雄と戦っていた以蔵達だったが、服部がなかなか倒れなかったこともあって流石に限界を迎えて来た。


柳生「ふむ。なかなか倒れんとは」
以蔵「しぶとい壬生浪やき・・・」
アサト(燕青)「こっちももう限界だ〜!!」
服部「そうでしょうね。このパワードスーツは弱い霊基を補うべく強化されたもの。いくら人斬り以蔵でも、強化した私には敵わない!」
クロウ「ずりーぜ!カッコいいパワードスーツなのがさらにムカつくぜ!」
シアン「あたしもこんなカッコいいパワードスーツ着たいにゃん!」
服部「なぜこんな時に言うのですか!?」
山南「そこは照れるのか・・・」


その直後に上から沖田と斎藤がアイレーンを連れて降りて来た!


うしお「沖田殿、斎藤殿!」
ペイペイン「アイレーン様、おかえりなさいませ!」
アイレーン「どうやら手こずっているようだな?王ドラは生きているから大丈夫なのだ。おい魔法少女の。トリスタンは今、今川義元の息子と戦っているから早く向かって来い」
リップ「!ありがとう、アイレーンさん!」
チャラ王「つか、あれは今川義元じゃなかったのかよ!?」


リップ達がトリスタンが戦っているタワービルの最上階に向かったあと、沖田は以蔵達に伝える。


沖田「ここは私と斎藤さんに任せて下さい!ダーオカだけにいい思いなんかさせませんよ!」
以蔵「今斬っちゃる(怒)じゃが・・・泣かしたりすんなき」


以蔵の言葉を聞いた沖田と斎藤は視線を服部に向けながら呟く。


沖田「ダーオカに言われたくない言葉ですねぇ」
斎藤「まあねー。よし、行くか」


一方、トリスタンによって下に飛ばされた伊東は負傷しながら剣を杖代わりにしてまで立ち上がっていた。


伊東「あの赤髪のアーチャーは前から思っていたけど・・・やっぱり、あの時に最初に始末した方が良かったな・・・オレンジの悪魔はどこに「おい」


王ドラのところに向かおうとした伊東の前に首輪をつけられたままのエージェントが立ち塞がった!


エージェント「お前の相手はこっちだろ?」
伊東「ふーん。わざわざ命を捨てに来たってわけだな。爆発したら一斉に吹き飛ぶから大損害が起きるね」
エージェント「好きなだけ言え。俺は首輪をつけたあんたをやっつけたいんでな・・・!」


エージェントが銃で何発か撃ち、伊東がそれを剣のカウンターで回避する中、首輪のアラームが鳴った!


エージェント「!」
伊東「ははっ、残念。時間だよ?」


このまま爆発するかと思われたが、首輪がアラームを鳴らしたままで何も起きなかった。


伊東「・・・どういうこと?まさかバグ?」
エージェント「いや、ホントだったら爆発してるぜ。この首輪のレプリカじゃなければなぁ!」


エージェントは自力で首輪を外す!そう、エージェントはあの後に本物の首輪を外せており、今つけているのはそれのレプリカだからだ・・・!


伊東「バカな!外せないはずだ!」
エージェント「俺はその手の類には巻き込まれてるから知ってるんでね、それで導き出したんだ。だが、この場合は俺のサーヴァント達にも協力が必要だった。このレプリカ作りも奴に頼んで作らせてもらったものだ。まあ、時間がかかったが」


一方、エージェントの首輪を外すことに成功したサンソン達はエージェントが向かった街でのニュースを見ながら、サンソンは高杉に声をかけた。


サンソン「レプリカを作ってくれてありがとうございます」
高杉「でも、本物みたいだったろ?僕ってばこんなところもゴホッ(吐血」
パラケルスス「薬を飲みますか?私が作っていたあの薬を」
小太郎「流石にやめて下さいよそれ!」
サンソン(・・・待ってますからね、エージェント様)


一方、エージェントに首輪を外されただけでなく、そのレプリカまで作ったことを伊東が知ったことでわなわなと震えていた。


伊東「キミは最初からわかっていたということか・・・!?」
エージェント「ああ。それにそのセリフは氏真や自分のマスターをも利用した黒幕のお前が言えることか?」


エージェントからそう勘繰られた伊東は笑顔を浮かべた。


伊東「ふーん?僕が事件の発端だというのかい。あはは・・・思い上がるなスパイの若造が!!」
エージェント「!?」
伊東「僕が氏真様とマスターを操っているというのか!?ふざけるな!僕は氏真様やマスターへの思いを前に忠誠を誓っているだけだ!服部君も同様にだ!」


突然豹変した伊東の剣撃にエージェントは流石に限界を感じ始めて来た!そして彼の持つ銃が弾き飛ばされてしまった!


エージェント「しまっ「それを貴様らにわからないだろうな現代と未来における者達にはなぁぁぁぁぁー!!」


このまま剣を振り上げまるかと思えば、後ろからの手刀で伊東を倒した!首輪をつけたのは伊東であることを知る土方歳三だ。


エージェント「土方!」
土方「お前は俺に犯人を導き出すだけでいいと言ったんが、ここは新選組に任せろ」
エージェント「は!?こいつは俺が」
土方「新選組の問題だ」


土方はバーサーカーであるが、彼の迷いのない目を見たエージェントは引き下がった。


エージェント「わかった」
土方「だったら、さっさと行け」


エージェントが走って言った後、土方はその直後に出て来た御陵衛士の方に向いた!


土方「寿々には行かせて欲しいと無理を言ったが・・・聞け!俺がいる限り、新選組は不滅だぁぁぁぁぁー!!!」


一方、飛ばされた永倉を王ドラがタケコプターを使ってまで追いかけていた。


王ドラ「永倉さん!!(このままでは・・・!」


すると、急にワープ空間が出現して、そこからローアが飛んできた!


王ドラ「!」
マホロア「ヤア、逃亡した時間はムダじゃなかッタネェ〜」


マホロアが操縦するローアが落ちそうになった永倉をキャッチした!


王ドラ「よかった・・・;」


ほっとした王ドラは永倉のいる甲板に降りた後にタケコプターを外した!


王ドラ「永倉さん、痛くないですか・・・」


しかし、レントラーの身体は息はしていなかった!


王ドラ「ウソ・・・!!永倉さん、起きなさい!!レントラーさんも永倉さんも助けると言ったじゃないですか!!」


顔を青ざめた王ドラは半泣きになりながら、お医者さんカバンを使ってまでレントラーの身体に息を吹き返させようとしていた!


王ドラ「お願いです!起きて下さい!死なないで「誰が二人とも死ぬかよアホが。その涙を見たら尚更な」


その声を聞いた王ドラが顔を上げた時、レントラーは意識を失ったままだが、息を吹き返していた・・・






一方、服部班では沖田も吐血したりして限界に近づいて来た。


アイレーン「沖田!」
沖田「ゴホッ。わ、私はまだまだ行けます。大丈夫ですよ」
服部「いや、生前から継いだ病弱の前には抗うことはできない。いくら新選組の最強剣士でも二人だけでは「二人だけじゃねーだろ!」


その声を聞いたことで大半の全員がその方向に向いた。


ハルトマン「あ!あんたは・・・!?」
レガムント「・・・!」


それは沖田達と同じく浅葱色の羽織を着る剣士。彼らを指して、一のとはこの異名が我武新である強面の男。そう、この男こそが新選組で最強を争った二番隊隊長・・・!






バーサーカー、永倉新八

世に放った誠を探しに(決着編)(その3) ( No.576 )
日時: 2025/10/24 18:51
名前: 桜 (ID: /NvYW5tc)

山南「永倉君・・・!」
斎藤「新八のアホがこんな時に出てくるなんて思わなかったなぁ〜」
沖田「永倉さん、おかえりなさい!」
永倉「・・・へへっ」


元に戻った状態で新選組と再会した永倉は思わず照れくさそうにするが、彼を見た服部の方は驚いていた。


服部「バカな・・・!?貴様がこのような場所に出てくるなどと・・・!」
永倉「ああ。俺はもう一度戻りたくなったんでな。ということで御用改めだ」


新選組三人は掛け声をあげる!


永倉「一に永倉!」
沖田「ニに沖田!」
斎藤「三に斎藤!」
永倉&沖田&斎藤「いざ勝負!!!」


一方、氏真と戦っていた天草達はいい加減に体力がもたなくなってきていた。


阿国「なかなか倒れませんね・・・どんな概念を・・・」
氏真「ここに複数の霊基の魔力を吸収している。所謂服部と同じ理由だ」
トリスタン「そんな方法で・・・!?」


あまりの衝撃さにトリスタンが目を狼狽えている隙に氏真が攻撃しそうになったが、その直後にトリ子がそれを打ち返したことで阻止した!


トリスタン「トリ子!」
トリ子「変人のくせにこんな時に限って同様すんじゃねー!」


それと同じタイミングでリップ達がやって来た!


リップ「トリスタンちゃん、みんな!」
為朝「リップと、その仲間を味方と認識」
チャラ王「なぁ、氏真とやらは・・・って、この街を金銭的な支援しているという資産家を連れてんじゃねーか!」
天草「実はかくがくしかじかで・・・」
ルート「あの資産家が氏真達のマスターで、その目的は自分が支援したっていう、あの江戸化事件の発端の闇ギルドを壊された復讐!?」
メルト「よくわかったわね;」


トリスタンのマスターのリップとその仲間達を見た氏真はククッと笑う。


氏真「こうしてみると、貴様らは矮小なものだな?そんな貴様らに我らの最大の目的を見せてやろう。あのタワービルだったものを見ろ」
リップ「タワービル、だったもの?」


リップ達が上を見たら、タワービルは・・・






空飛ぶ大きい大陸のような空の島に変貌していた・・・!!






チャラ王「タワービルが、島に変えてまで飛んでる!?」
ルート「何が目的だ!」
氏真「決まっているだろう。今はこの世界を我らの生きた戦国時代のような場所に変化させ、歴史を入れ替えること。余の場合は・・・父上が織田信長に敗北したことだな」
天草「まさか、そんなこと・・・!」
氏真「できるのだよ・・・父上の概念をまとった余ならばな」


そう、あのタワービルの正体は氏真が開発していた空の島であり、今までの外観は魔術によって偽装されたもの。その裏には歴史を入れ替える力を持ち、彼が狙うのは本来の歴史を自分の父親が織田信長に勝利する歴史に入れ替えること。当然そんなことがあったら、歴史の流れがめちゃくちゃになり、当然王ドラ達の22世紀にも影響する。氏真はそのリスクを考えたとしても、最初からそれをわかっていた上で実行しようとしていた。
そんなことがあってたまるかと、全員はスキルや武器を解放させた!


リップ「そんなことさせない!戦闘開始!」


一方、服部と戦っていた三人は服部がそれでも倒れなかったことで流石に息切れが聞こえて来た。


アサト(燕青)「すごいねぇ、三人とも」
龍馬「そうだねぇ(でも・・・!」


しかし、三人にバフがかかった。山南が宝具、山桜で彼らに力を与えたからだ。


服部「山南先生、その宝具はあなたが死んだ時に伊東先生が書いた和歌から・・・!!」
山南「ごめんね。どうしても切り捨てられないんだ」


そのバフを受けた永倉は服部に宝具を服部にぶちかまし・・・!






永倉「龍飛剣—————!!」






永倉の宝具により、服部のパワードスーツがパキッと割れた・・・


服部「・・・見事」


その割れた隙間から血が流れていた・・・。


ジャクリン「貫通したんやな・・・」


瀕死の服部を前に永倉はこう話した。


永倉「服部。お前とは最強の座を狙って競い合った。その決着をサーヴァントになってからも付けたかっただけだ。いや、もう付けているのかもしれないが・・・それに俺が戻って来たのは新選組を受け入れてくれた奴らのおかげでもあるんだ。こいつらも含めてな・・・」
ツキノ「・・・!」
永倉「今どう足掻いても負け惜しみだ。大人しくそれを認めろ・・・」


永倉は服部に自分の剣を構える。しかし、服部が剣でそれを跳ね除けた!


永倉「!?」
服部「ならば・・・最後の悪あがきをさせてもらう・・・!」


服部は霊体化を使って、その悪あがきの場所に向かって行った!


うしお「逃げたか・・・!」
ベンちゃん「いいえ、それというよりも・・・一体どこに・・・」


一方、氏真と戦っているトリスタン達はあの空の島が落ちてくる前に倒そうとするが、氏真の強さを前に苦戦していた!


メルト「なかなか倒れないわね・・・!」
チャラ王「このままだと、あの島が落ちるー!!」
氏真「む?」


氏真は自分の元に歩いて来た人物に気付く。瀕死の服部だ。


服部「氏真様・・・私はここまでのようです」
氏真「・・・」
服部「だから、せめてもの私の残された霊基をあなたに捧げさせて下さい。伊東先生・・・あとはお願いします・・・!」


服部が氏真に自分の残っていた霊基を譲った後に消滅し、氏真はさらに強力な魔力を得た・・・!


おぼろ(モイモイ)「魔力をもらってる!?もうダメだわー!!」
氏真「ははは、そうであろう。あのへっぽこな猫のからくりも左肩を負傷している。何かができるはずも「誰がへっぽこな猫のからくりですって?」


その声をした時に氏真が上を向くと、マホロアが操縦しているローアが飛んでいた!


氏真「な、なんだあの船は!?船は海で泳ぐものだろう!?」
阿国「あれは・・・!」


マホロアと一緒にローアに乗っているのは・・・






王ドラ「私の左肩に怪我させた恨み、ここで果たさせてもらいます!」






マホロア「こ、壊さナイでネェ・・・;」
トリスタン「王ドラ殿!」
ルート「マホロアもいるのか!」


王ドラがマホロアの乗るローアを使ってまで自分のサーヴァント達やトリスタン達を助けに来たのを見て田辺は舌打ちした。


田辺「大人しく果てればいいものを・・・!」


そんな舌打ちを気にせず、王ドラは天草とトリスタンに声をかけた!


王ドラ「今川氏真は確かに強力な魔力を吸収し続けています。ならば、それ以上の魔力で対抗すればいい。それにはリップさんの協力が必要です」
リップ「えっ!?アタシ!?」
王ドラ「あなたならばわかるはずです。私にも付けられている強力な魔力を得ることができるものを・・・」


その言葉で思い出したリップは頷き、それを見た王ドラが為朝に告げる!


王ドラ「為朝さん!」
為朝「了解した」


為朝が天草を抱えながら飛ぶのを見た氏真は疑問符を浮かべた。


氏真「なぜあのルーラーのサーヴァントを抱えているのだ・・・?」


上に回ったら、為朝は天草を放した!


為朝「マスター!」
王ドラ「—————令呪を以て命じる!天草四郎、上から今川氏真に宝具を放て!」


王ドラの令呪を受けた天草は氏真に向かって自分の宝具を放った!


天草「双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)!!」


天草の宝具によって氏真が大ダメージを受けた後、氏真が上を見渡した!


氏真「上から宝具を・・・ということは上「ではありませんよ?」


いつの間にか氏真の前に飛んでいたトリスタンにリップは自分の令呪を光らせた!


リップ「令呪を以て命じる!トリスタン、今川氏真にトドメの宝具を放て!」


リップの令呪を受けた自らの宝具を氏真に放った・・・!






トリスタン「これ以上好き勝手にはさせませんよ!痛哭の幻奏(フェイルノート)!」






一方、こんなこともあろうかと来たある四人は彼らと同じタイミングで降りて来そうになっている空の島にアッシュが呼びかけた!


アッシュ「藤太さん!出番ッス!」


アッシュに呼ばれた藤太は自分の宝具を放った!


藤太「中々やりがいがありそうだな![[rb:八幡祈願・大妖射貫 > なむはちまんだいぼさつ・このやにかごを]]!」


藤太の宝具によって空の島が割れた後、そこから浮き出た真核を確認した!


スマイル「浮き出たネ。じゃあ、ドラニコフ君、お願いダヨ?」


スマイルがドラニコフにタバスコを飲ませた後、事前に変身していた彼は空の島の真核に向けて、口から火を放ち・・・






ドラニコフ「オォォォォォーン!!!」






ドラニコフに炎を放たれたことにより、降りる寸前だった空の島は全壊した・・・!






田辺「氏真様!!」


自分に致命傷を与えただけでなく、空の島まで壊滅させられた氏真は満身創痍で呟く。


氏真「伊東。いるなら来い」


氏真に呼ばれた伊東も瀕死の状態で出て来た!


氏真「今から貴様に霊基を譲渡する。余の代わりに貴様が自爆という形でもこいつらを倒して「申し訳ありませんが、僕はそれを受けることができません」


伊東の断りに氏真は目を見開いたが、伊東は話を続けた。


伊東「僕は氏真様とマスターに忠誠を誓うものです。それに僕は主君を置いて生きることはできないので。もちろん先に逝った、服部君も」


伊東の言葉でようやく観念した氏真は田辺に告げた。


氏真「マスター。貴様の動機はめちゃくちゃだが、悪くなかったぞ」
田辺「・・・!」


氏真が満足しながら消滅した後、伊東は呟く。


伊東「キミ達に教えてあげるね。あの時に永倉君を死なせかけた事故も、あの少女の姿を模した御陵衛士も作ったのも全部、氏真様やマスターに命令された僕だ」
王ドラ「・・・」
伊東「前者はその気はないと見られるが・・・後者は復讐の権利がある。そうだろう、人斬り以蔵君?」


いつのまにか伊東の後ろには剣を持った以蔵が立っていた・・・!


伊東「キミの大切な子を模したんだ。恨むなら斬ってくれ」
王ドラ「!以蔵さん、やめなさい!」


以蔵は一旦は剣を振り上げる素振りを見せた後、すぐに鞘に戻した。


以蔵「斬っちゃるなら、斬っちゃるが・・・それをしちょった後の小夢の泣き顔が浮かんだがじゃ。こんなことしちょっても、小夢が喜ばんきに。わしが言うのもなんじゃが、復讐は何も生まないからじゃ」


以蔵が復讐を放棄したのを見た伊東は負け惜しみな笑顔を浮かべる。


伊東「へー。どうやら今回はキミ達や新選組の勝ちだ。せいぜい未来まで僕達を切り捨てた後に破滅をたどった新選組の話が続くといいさ・・・」


伊東がそう言い残し、消滅した後にユーリが来た。


ユーリ「田辺正志。今回の事件に関してご同行させてもらう」
田辺「・・・」


COMに所属しているユーリに連行された際の田辺を見た王ドラは心の中で呟く。


王ドラ(あんな闇ギルドのために自ら破滅の道に行ってしまったのですね・・・)

世に放った誠を探しに(決着編)(その4) ( No.577 )
日時: 2025/10/24 18:53
名前: 桜 (ID: /NvYW5tc)

その数分後、ようやく合流した一同の中で永倉は全てを話した上で土方達現行の新選組に謝った。


永倉「すまねえ。俺はあの時に・・・」
土方「いや。あの時は相手が厄介だっただけだ」


そんな永倉を斎藤が声をかけた。


斎藤「ごめんな、新八・・・」
永倉「いや、いいさ。お前があいつらによって思いとどまったなら・・・」


その直後、斎藤と永倉がクロスカウンターからの喧嘩が始まった!


ベディ「クロスカウンターからの喧嘩ー!?」
沖田「あ、斎藤さんと永倉さんは生前からも仲が悪かったんですよ」
ガレス「生前もあんなやりとりなんですか!?」


ひとまずこれで解決したが、まだ課題が残っていた・・・


ロージア「でも、街が・・・」
ホルミー「支援する資産家もいないですし・・・」


田辺が召喚した氏真や伊東が率いるゾンビに類いされる御陵衛士達により街が半壊しており、一部には全壊した店や建物まであったことからして被害は甚大なことになっていた。
復興するにも今まで支援して来た資産家の田辺もCOMに今回の事件の黒幕として連行されたため、支援する者もいなくなった状況だ。
これからどうするのか悩んだ矢先、アイオーンがスマホを切った音がした!それにより大半の全員が彼に向いた。


アイオーン「今話をつけた。おばあさまが、この半壊した楽園を修復や支援を担うと言った・・・」


兄の言葉を聞いたアイレーンは訊ねる。


アイレーン「お兄ちゃま、おばあさまに話を付けてくれたのか?」
アイオーン「ああ。俺にはこれしかできんが・・・」
アイレーン「お兄ちゃまぁ!ありがとうなのだぁぁぁぁぁ!」


嬉しいあまり、アイレーンがアイオーンに抱きつくが、王ドラが上を見たら、あのタワービルもとい空の島が崩壊した際に解放されたミュウツーが飛んできていた!


王ドラ「永倉さんの霊基を返したのも、ミュウツーさんですよね?」
ミュウツー「あのまま二人とも、死なれていては困るからな。約束も果たしていたのだから」






その街には彼らの勝利を祝うかのように、雲が消えた青空に虹が出て来ていた・・・。






その数日後、王ドラとドラニコフが御陵衛士達による事件に巻き込まれたことを知ったドラケロ防衛隊のメンバーの一部が二人を問い詰めていた。


キッド「おい王ドラ、ドラニコフ!お前ら、御陵衛士とか何やらが起こした事件に巻き込まれたって聞いたぞ!」
ギロロ「つか、王ドラが新選組の羽織着てるってことはとうとう新選組に入ったのか!?」
風間「つか、行方不明の永倉新八っていうサーヴァントがミュウツーさんによってレントラーと意識を同居していたって本当ですか!?何から聞けばいいんですか!?」
王ドラ「入ってないのですが・・・ええ、入ってませんよ;」
ドラニコフ「ガウ」
ドラえもん「というか、その計画が実行したらぼく達も危なかったんだね?」
王ドラ「はい。父親に対する贖罪だとわかっていながらも、止めなくてはいけなかったので「よう、ぼっちゃん!」


王ドラに声をかけたのはすっかり元気になったレントラーではなく、彼の隣にいる永倉新八だ。


ボー「これが、永倉新八」
王ドラ「永倉さん。レントラーも!」
永倉「スマブラ屋敷に常駐することになった後にレントラーと歩いていたら、お前を見かけてなー。狼の兄ちゃんまで・・・ん?なんか増えてねーか?カエルやオタマジャクシまでいるし、ガキどももいるじゃねーか!」
王ドラ「彼らは私達の仲間です。特にドラえもんズも含めた猫型ロボットはみんなこんな感じですよ」
永倉「おー、そうか・・・(ということはこいつらにも新選組の歴史が伝わっていたか・・・」


レントラーは王ドラの羽織について訊ねた。


レントラー「羽織はもう脱ぐのか?」
王ドラ「ええ。永倉さんを見つけるまで中心人物として無理やり着させられたものなので「それまではじゃねーぞ?」


そんな一同や永倉達の前に土方がザッとやって来た!


マサオ「土方さん!?」
土方「俺は永倉を見つけるまでは入らせるとは言ってねえ。お前は今回もよく動いてくれた。つまり臨時隊士、新選組に入ったも変わらない、ということだ」


それを知った一部のメンバーが驚きの表情で王ドラを見た後に問い詰めた!


マタドーラ「どういうことだ王ドラぁぁぁぁぁー!!?」
ネネ「やっぱり入ってんじゃないの!!」
王ドラ「違いますよ誤解ですぅぅぅぅぅー!!」
永倉(ヤバくなった時は逃してやるか・・・;)


一方、沖田はアイレーンに雑誌を見ながら話しかけていた。


沖田「アイレーン様、あの街の復興が大分進んでるそうなので終わったら、スイーツ店に食べに行きませんか?」
アイレーン「それでも完全には復興してないのだろう?また血が吐かれたら・・・まあ良いのだ。行くか」
沖田「はい!」


一方、トリスタンは天草とミュウツーと酒を交わしながら、今回の事件について語り合っていた。


トリスタン「いやー、今回の事件はやばかったですねー。あのまま落とされていたら、私のフルシェイクが(酔っ払ってる」
天草「あなた、相当酔ってますね;」
ミュウツー「おい天草、酒は飲めるのか?」
天草「飲めますよ。お酒を飲む年齢なので」
ミュウツー(いや、そうは見えんだろ。それに今回の事件、よくわからぬが・・・)


すると、そんな彼らの元に今回の事件の主犯が現れた!


ミュウツー「!貴様は今川の・・・」


しかし、ミュウツーは氏真とは別人であることに気付いた。そう、この男は氏真の尊敬する父親の・・・!


義元「—————わしが消滅する前に伝説のポケモンと酒を酌み交わそうと思ってな」
ミュウツー「・・・」


義元と酒を酌み交わしたミュウツーはトリスタンと天草が酔っ払っている隙に彼に訊ねた。


ミュウツー「貴様は、息子がどう思っている?」
義元「一度目か二度目かはわからんが、あの人間に呼ばれたと聞く。元々はその人間が支援していた闇ギルドが貴様の仲間によって滅ぼされたと聞く。それはどうなんじゃ?」
ミュウツー「・・・そいつらが悪いと聞く。元はその闇ギルドが発端であることだ」
義元「ああ、わしもそう思っている。氏真があれに共感したなら、シンパシーを感じてしまうのも無理はないかもしれないが、もしわしであれば、マスターを斬ってでも止めていたであろう」
ミュウツー「それで良いのか?」
義元「ああ。こうして貴様らがいる時代にまで繋がったのだろう?たとえ今川家が没落したとしても」






ミュウツーは義元が消滅するまで、彼と酒を酌み交わしていた。その酒の入った杯には、ほんの少しの輝きを見せて・・・


おしまい

世に放った誠を探しに(決着編)(その5) ( No.578 )
日時: 2025/10/24 18:55
名前: 桜 (ID: /NvYW5tc)

「サーヴァント組キャラデータエイト」


今回は現行の新選組のキャラデータ!


・「美少女天才剣士」沖田総司
アイレーン直属の「剣士」のサーヴァントであり、新選組で天才と謳われた病弱の剣士。史実では男性だが、ちゃんとした女性である。
性格は和服を身にこなし、物腰柔らか、かつ謙虚を絵に描いたような大和撫子のような見た目からしていつも冷静だが、陽気でお調子者で子供好きな一面もある。しかし、斬れと言われたら必ず実行するような冷徹な人斬りに変貌する。猪突猛進の面があり、自分の体調を度外視するような発言したり、空気を読めないようなことをしては土方やマスターのアイレーンに怒られている。史実では結核で死んだことからちょっと病弱でことあるごとに血を吐いており、そのたびにアイレーンによく心配されているが、本人は新選組として最後まで戦い抜きたいという想いがあるため、いかなる時であろうともそれが折れることはない。甘党でみたらし団子などを好んでおり、特に汁物の歴史には詳しい。アイレーンのことはいつもの言動には呆れつつも嫌ってはおらず、彼女のクルーク探しにも協力していた。サラシを巻いているためわかりづらいが、実はボンキュボンである。幼馴染でもある土方には好意を寄せているが、彼が狙っている以蔵(新選組にとっても因縁深い人物である)にジェラシーを感じ、またノッブとは腐れ縁のライバルである。ギャグカオス組だが、オシオキにはちゃんと参加する。一人称は私で敬語口調。


・「鬼の副長」土方歳三
寿々姫直属の「狂戦士」のサーヴァントであり、戊辰戦争で最後まで戦い抜いて函館で戦死した新選組の副長。バーサーカーだが、通常の会話は可能。
性格は厳正で苛烈な性格であり、敵前逃亡は御法度、己を召喚したマスターでも戦うことを諦めた際には即粛清対象。過去も未来も意味はなく、ただ己の誠のために戦い抜くという狂的なものを秘めていることから大半のキャラ達からも恐れられている。それゆえにどんなことが起ころうとも決して諦めることはない寿々姫を内心では目をかけている。しかし、強面やそんな一面とは裏腹に色恋話が多いとされる伊達男であり、ガウェイン同様の巨乳好きである。また沢庵が大好物で沢庵をメニューばかりに出して沖田達を困らせることもあるが、カレーも食べていることから極端な偏食家ではない。生前のことから腰抜けの幕臣、長州や薩摩の人物を苦手としているが、以蔵のことは男性でありながら、ちょっかいをかけたり粉かけたりしており、同じく彼にクソデカ感情を持つ龍馬と特に張り合っており、以蔵が沖田と斎藤に命を狙われるさらなる原因。以蔵と仲のいいクルークに対しては内心では嫉妬している(クルークはそれを知らない)王ドラについては好みではないものの、強さはきちんと評価している。裸族は即粛清対象とみなすオシオキ組。一人称は俺。


「無敵の剣の使い手」斎藤一
スマブラ屋敷に常駐する「剣士」のサーヴァントであり、新選組で沖田や永倉とも並び立つ隊士であり、明治維新後は名を変えて警察官として生きたラスト・サムライ。
性格は締まりのないヘラヘラした笑みを浮かべており、沖田からは「ヘラヘラ新選組」とも揶揄されているが、その裏では洞察力と観察眼に優れており、一度本気を出せば真剣味のある表情を浮かべて任務を着実に実行する。新選組では稀に見る柔軟性と価値観を併せ持つ世渡り上手。しかし、新選組の隊士としての誇りや矜持を最後まで持ち続けるなど新選組に対しては思いやりが深い。高杉晋作による江戸化事件で戦力として召喚されるが、実は「第二次幻奏聖杯戦争」におけるセイバーのサーヴァントであり、その主催者(アッシュの曽祖父に値する人物)によって自分のマスターも含めたマスター達が殺される形で終わったことで持った怒りを此度の召喚でも保持している。高杉達を召喚した闇ギルドが「第三次幻奏聖杯戦争」を起こそうとしているのを知ったことで怒りを爆発し、それが元で高杉や新選組を裏切ってまで、マスタークラウンと共謀した上でチェリーワールドを壊すために暗躍するが、王ドラ達によって阻止されたこととそのマスターに諭されたことで思い留まった(なお、そのマスターはシアンに似ている)そのことで新選組や王ドラに罪悪感を感じており、それ以降は特に王ドラのことを気にかけて守ろうとしている。沖田には好意を寄せており、彼女が土方に好意を寄せていることも知っているが、その土方が元敵でもあった以蔵に粉かけていたことを知ったため、王ドラを巡る件もあってか以蔵や同僚でもあった永倉新八とは仲が悪い。ツッコミ組かつオシオキ組の一人。一人称は僕(土方や沖田などの一部の人物の前では俺)


・「心優しき総長」山南敬助
スマブラ屋敷に常駐する「剣士」のサーヴァントであり、新選組の総長として近藤勇を支えた隊士。新選組には似合わないほど穏やかな雰囲気を持つ。
性格は「親切者」と呼ばれるほど思いやりが深く頭も回り気が利く性格だが、自分はただの臆病者だと自嘲している。感性が現代の人間とは全く同じもの。良くも悪くも固い信念を持って突っ走る他の隊士とは異なり、過去を振り返って思い詰めやすい一面も持ち、それが原因で生前に逃げ出した末に切腹したが、とある経緯から「もう逃げない」ことを強く誓っており、それは此度の召喚でも引き継いでいる。本人の性格や男性でありながら癒し系とされる母性に溢れていたことからチェリーワールドのキャラ達からも慕われている。高杉晋作による江戸化事件の際に戦力として召喚されるが、王ドラ達のことは悪印象を抱いておらず、高杉の意図についても気付いていた。土方が原因の色恋沙汰に以蔵を巻き込んだことを申し訳なく思っており、時に陰ながら取りなしたりして逃している(以蔵は山南が敵対する新選組の一人だと知りながら、彼の最期については思うところがあって、山南に対して悪感情が薄い)裸族を見ると気絶するタイプ。一人称は私で基本的に敬語口調


「我武新の最強剣士」永倉新八
スマブラ屋敷に常駐する「狂戦士」のサーヴァントのであり、最強の座を争った新選組の隊士の一人。明治維新後も斎藤同様に生き続けた。
性格は強面な見た目に違わず乱暴者で頑固で短気かつ、何かあるとすぐに手が出る性格。馬鹿にされるのを嫌っており、それをされるとすぐに激昂する。新選組で我武者羅に暴れ回ったことから「我武新」の異名を持つ。良くも悪くも相手と対等であることを求めており、組織人には向かない。またその本質がまともすぎたことから新選組に対しては後悔や罪悪感を持つ。ゆえに新選組を馬鹿にする奴は絶対に許さない。普段の振る舞いからびっくりされるが、これでも上土の武家の生まれ。また色恋には初心かつ純情で女子の水着姿にはドン引きかつ顔が真っ赤になっている。江戸化事件の際に戦力として呼ばれたサーヴァントの一人だが、事件の真相を知ったことと知っても斎藤から離れない土方達に対して失望したことで王ドラ達が来る前に生存したまま離脱。離脱していた間に出会ったレントラーとは同じ性質からか喧嘩こそするが良き相棒となっていくが、とある人物が差し向けたかつての新選組の一員だった伊東甲子太郎により襲撃された際の事故でレントラーを庇ったことで死にかけたが、彼がミュウツーに助けを求めたことで霊基を保護される代わりに自分の意識がレントラーに同居される。それにより一部の記憶を失ったまま空腹で倒れていたところを王ドラと出会い、永倉の相棒のレントラーとして彼や新選組と行動を共にしていたが、途中で真実の記憶を思い出す。その後、意識が自分に支配されそうになったレントラーを助けるために王ドラの協力もあって伊東や服部達と対峙した際にミュウツーによってレントラーから意識を引き離される形で元の霊基を取り戻した後に戦いを勝ち抜いた。その後、土方達に全てを話した上で江戸化事件での一件も含めて謝ったことで許してもらった。なお、新選組を受け入れてくれた王ドラ達には内心では感謝している。普段は第二霊基の若い姿で行動するが、第一霊基では強面老人の姿である(ゆえにジジイ扱いは嫌い)性格の相性の悪さから斎藤とは犬猿の仲。裸族が大嫌いでオシオキ組の一人。一人称は俺(老人姿は儂)


現行の新選組のキャラデータ、これにて完了!ある程度揃ったらあげようと思ったのがようやく形にできた・・・;






「後書きという名のおまけ」後編の矛盾


クロウ「お前らが氏真によって飛ばされた時に王ドラのどこでもドアを使ったら帰れたんじゃないのか?」
王ドラ「いいえ、それが飛ばされた衝撃で使えなくなりましたOTL(今は自分が修理して治った」
クロウ「ええ・・・;」


後編の話がちょっと矛盾してるところがあるので捕捉。あ、最後に今回の前後編で登場したオリキャラのデータ。


・田辺正志
最近ある街に金銭的支援などを請け負ったことで急速に発展させた資産家。母方の家系が今は廃れた魔術師の家系であり、サーヴァントの知識もあり、本人も少しだけ魔術が使える。実は前に今は崩壊した闇ギルドと懇意となり金銭的支援していた人物であり、彼らが王ドラ達によって江戸化事件によって潰されたことを知っている。






長かった・・・;感想OK