二次創作小説(紙ほか)

○○○の○○は蜜の味(その1) ( No.597 )
日時: 2025/12/03 18:52
名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)

今回はvs悪食の騎士・リターンズ!今回のタイトルは前回の仮のタイトルから取ったのですが、意味はラストまで読んでみれば、少しはわかるのではないかと(震え声)






「おはよう、○○○!」
「○○○、仕事を手伝ってくれてありがとう!」
「○○○、頼みがあるんだけど、いいかな?」


「○○○、やってくれるよね?友達の頼みなんだから」
「○○○はこんなことで挫けちゃだめだよ!」
「だって、私達の○○○は————」






「私達のいい慰みもの、なんだから」






トリ子「・・・」


チュンチュンと朝の鳥のさえずりが響く中、自分の用意された部屋のベッドの上で目を覚ましたトリ子は静かに舌打ちをした。


トリ子「クズどもが・・・」






一方の以蔵達の住む学生寮。そこに遊びにきたトリスタンとアサトはすっかり自分の家のようにくつろいでいた。


トリスタン「以蔵殿、テレビのは面白いのやってますか?」
アサト(燕青)「イゾー、ジュースのおかわりあるー?」
以蔵「寮を自分の家のように使うなきに!(怒」


二人の好き放題さに流石に怒る以蔵だが、乱麻直属の執事の一人・伊庭タケルは新聞を読みながら笑っていた。


伊庭「いいじゃねーか、時にお前を助けてくれるような友達なんだろー?」
以蔵「おまんはせめて仕事しちょけ!わしだってちゃんと仕事しちょるぞ!」


すると、二人と同じく遊びに来たサンソンが部屋に入って来ていた。


サンソン「以蔵さん、洗濯終わったよ」
以蔵「サンソン。悪いきの、家事を手伝っちょってくれて。くつろいちょる二人とは違ってありがたいんじゃが」
サンソン「ううん、いいんだ。以蔵さん、今日も忙しそうだし」


そんな中でテレビを見ていたアサトはある特集番組を見た。


アサト(燕青)「ん?これは・・・」
アナウンサー「今期間限定でピザフェスを開催中!各地におけるピザ料理店が出張出店で集まり、豊富なピザメニューやサイドメニューを来場してきたお客さん達に提供しています!お客さん達からは美味しいと評判が相次ぎ————」
トリスタン「ピザフェスですか。よくあるデリバリーのピザではないのですね・・・食べたいです」
アサト(燕青)「いいな!それなら他の奴らも誘っちゃおうぜ!」


すると、アサトがサンソンと以蔵に声をかけて来た!


アサト「サンソン、イゾー!ピザフェスに行かねーかい?今テレビで特集されてるよぉ」
サンソン「デリバリーのピザのかい?そんな身体が悪くなるものはちょっと・・・」
以蔵「いや、各地のピザ料理店が多数出店しちょる。行くか」
サンソン「うん、行こう(テレビでピザフェスの特集を見て行く気になった」


ピザフェスに行く気になった四人を見て伊庭は言う。


伊庭「乱麻様達には俺が言っておくから行けよ!あと、帰って来たら俺にもピザのお土産をくれ」
トリスタン「あっ、桃介殿にもピザのお土産いいですか?」
伊庭「頼むぜ!」


その翌日、ピザフェス会場近くの駅前にいたモードレッドはトリ子やメルトと共に自分達を誘ってくれたトリスタン達を待っていた。






今回はピザフェスでのお話

○○○の○○は蜜の味(その2) ( No.598 )
日時: 2025/12/03 18:54
名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)

ピザフェス会場近く






モードレッド「遅い!ピザフェスに行こうって誘われてたから、来てやったのに!」
メルト「喜んで応じたのはアナタじゃないの・・・」


ベンチに一人座るトリ子を見たメルトは彼女に話しかけた。


メルト「アナタはなんか浮かない顔ね。嫌だったの?」
トリ子「嫌というわけじゃねーよ!ただ・・・(こんな悪逆の妖精も誘って来たから行かないわけにはいけねーじゃねーか・・・何するかわからないのに」


すると、以蔵達男四人が走ってやって来た!


以蔵「待たせちょったな!」
モードレッド「おせーぞお前ら!ピザフェスに行こうって誘ったのはお前らなのに何してんだよ!」
トリスタン「それがサンソン殿や以蔵殿が少し大変でして・・・」
メルト「何があったの?以蔵はともかくサンソンまで」
アサト(燕青)「サンソンはエージェントに防犯ブザーとかミニ警棒とか複数のスマホとか入れられて、以蔵は乱麻の嬢ちゃんに特製農薬噴霧器を持って行けと言われて断るのに大変だったんだよぉ;」
トリ子「過保護だな;少し子・・・ん?離れみたいなことできねーのか?」
サンソン「あはは・・・;その、来てくれたんだ。ありがとう」


サンソンの言葉にトリ子は無言で首を横に振る。それを見たトリスタンはクスリと微笑う。


トリスタン「照れてるのですか?」
トリ子「ちげーよバカ!!」
サンソン「とにかくピザフェス会場はこの近くだね。行こう」


トリスタン一行がピザフェス会場に向かう中、それを遊びに出かけていたところをたまたま見かけた人物がいた。


リップ「あれ?あれは・・・」
チャラ王「うちのところのサーヴァント達だな。それにサンソンさん達まで」


トリスタン一行が向かう方向を見た二人は彼らがどこに向かうのか勘づいた。


リップ「別でゲーセンに出かけるからと言ってたけど、もしかしてピザフェスに行くつもりだったの?」
チャラ王「デリバリーのはあまり好きじゃないって言ってたサンソンさんも乗ったってことはきっと、出店してるのはピザとか出してるイタリア料理店のだな」


流石に行きたくなった二人は思わずウズウズしてしまった。


リップ「ルートちゃん達にも土産を買うとしてつけに行く?」
チャラ王「!いいなそれ・・・」


すると、茂みから揉めている声が聞こえた!


チャラ王「おーい、誰だ?茂みの中とはいえこんな人前で」







エージェントΣ(;°д°)やべっ
アリシア( ・ω・)あ
乱麻&弓弦「・・・;」
リップ&チャラ王「・・・」






その数分後、ピザフェス会場に着いたトリスタン一行はワイワイと人が賑わいながら集まる風景や美味しそうなピザの匂いに早速興奮した。


モードレッド「着いたけど、やっぱり美味しそうなピザの匂いがしてやがる!」
アサト(燕青)「早速だけど、あの店に行こうぜ!ランチメニューが豊富な人気店なんだって」
トリスタン「確かにピザだけでなく、フライドチキンやサラダとかもありますね。行きましょうか」


トリスタン一行が早速、最初のイタリア料理店に向かう一方でそれをリップ一行がコソコソと見ていた。


リップ「早速行ってるね。やっぱりランチメニューが豊富なあの店かな?(案内パンフレットを読む」
チャラ王「多分そうかもなー。つか、乱麻さんはバズーカ銃を装備すんなよ;」
乱麻「していない。持って来ただけだ」
チャラ王「はいはい。つか、聞いたんだけど、サンソンさん達が行く前にどこに行くのか聞きまくったんだって?」
エージェント「ぐっ;だって、サンソンが以蔵達に誘われたから行くって言ってたんだぞ。真面目な分かなりの天然だから、変な奴に声をかけられないか心配になってきて・・・」
アリシア「アリシアはエージェントにただこねてでもついてきたのよ」
リップ「あら、頼もしいわ!弓弦君は乱麻ちゃんについてきたんだよね?」
弓弦「そうだよ;乱麻さん達が一緒に向かえと言ってたので・・・伊庭さんは何も話してくれないし」
チャラ王(あー、伊庭さんは知っていたのか;)


とはいえ美味しそうなピザの匂いに視線が移ってしまい、リップは思わず立ち上がった!


リップ「アタシ達も行こう!ピザの匂いがよすぎてたまらないし!」
チャラ王「食べに行くのか?それなら俺も同意見だ!」
乱麻「食べる気か?以蔵達に気付かれないように我慢し・・・」
エージェント「アリシアも食べるか?俺が頼んだピザを切り分けてやるから」
アリシア「こっ、子供扱いしないで!(顔が赤くなる」
乱麻「おい。なぜ乗って」
弓弦「乱麻さん・・・(案内パンフレットに乗ってあるピザの写真を見せる」
乱麻「・・・。仕方ないな、せめて気付かれるなよ」


乱麻さん、人に厳しいように見えて案外甘いですよね;一方、例のイタリア料理店でピザなどのランチメニューを食べにきたトリスタン一行はその美味さに思わず唸った。


以蔵「ん〜!美味いきにこのカプリチョーザピザ!」
サンソン「サラダも見た目は洒落てるし、味も美味だね」
トリ子「お前ら美味しそうに食べてんだな。私と同じサーヴァントのくせに」
モードレッド「それはそうなんだが、でも、結局食事は必要ないって言われても食べさせてくれる奴がいるんでな。オレンジダヌキとかクルークとか」
トリ子「ああ、前者はあのオレンジのからくりか。後者のはこないだ会ったメガネの子か。なんで?」
モードレッド「サーヴァントでも食事を楽しむなとかそんなこと誰に言われたんだって度々言われるんだ。だけど、腕が変とかツノがあるとかの差別感情はあいつらには全くないんだよ」
トリ子「私のマスター同様に平和ボケな頭だな」
モードレッド「オレ達もたまに思うぜ。だけど・・・あいつらの平和ボケな頭にオレ達も度々救われてるんだよ。誰に言われたわけでもないのに、多少無茶を犯してでも寄り添おうとしちまう奴らなんだ。あいつらが聞いたら、そんなことないとか自分の力だとか言うけど、お前もそうだろ?」
トリ子「・・・」


それを離れた席でピザを食べながら聞いていたリップは少し感嘆した。


リップ「あの子達、そんなこと思ってくれてたなんて・・・!(ジーン」
チャラ王「無茶は言い過ぎ・・・いや、あったな」
エージェント「そういえば、傷だらけの三つ巴の件もあれは俺達の責任だから、サーヴァント達を責めなかったんだが」
弓弦「そうですね。だけど、今思えば、その対応が正しかったかもしれませんね・・・」
乱麻「・・・」
アリシア「アリシア達だって、ナーサリー達がサーヴァントでも一緒に遊んでるわ!茶々は誘っていても断られちゃうんだけどね・・・」
エージェント(そういや、茶々様は幼い霊基でも子持ちの母親だったな)


その直後、リップ一行の方にとある咳払いが聞こえた。なぜかわざとらしく。


???「・・・コホン。ゴホンゴホン、オッホン!」
チャラ王「ん?この聞き覚えのある咳払いは・・・」


チャラ王が隣の席の方を見ると・・・






隣の席に座っている人物:新聞を読みながらピザを食べてる王ドラ(しかも変装してる)
チャラ王(°д°;)






名前を出された人物の姿を見て、少し驚くリップ一行。王ドラはトリスタン一行に見つからないように小声で彼女達に物申す!


王ドラ「あとで騎士王さんに伝えなさい!あなたのところの叛逆騎士があんなこと言ってたって」
アリシア「それは聞いてくれないと思うわ。だって、今顔が赤くなってるんでしょ?」
王ドラ「なっ・・・!」


王ドラは思わず黙りながら新聞を再び読み始めるが、リップが訊ねる。


リップ「王ちゃん、なんで来てるの?まさかトリスタンちゃん達を心配して?」
王ドラ「ち、違いますからねあんな男!サンソンさんや以蔵さんが心配だったし、モーさん達の方はピザフェスで暴れたりしないか不安で・・・」
チャラ王(こっちも過保護気味なのかよ!?)
エージェント(なんだかんだで気にかけてるんじゃねーか;)


すると、乱麻が王ドラに近づきながら訊ねる。


乱麻「お前は以蔵をストーカーしてるのか?」
弓弦「ちょっと乱麻さん!」
王ドラ「失礼ですね。私は結構好かれやすいサンソンさんと以蔵さんを守るナイトでもあります!」
チャラ王(いや、ストーカーじゃん;)


王ドラを見たリップは彼に提案をした。


リップ「じゃあ、アタシ達と一緒に行こうよ。ピザフェスで一人食べてもいるんでしょー?」
王ドラ「その提案をしなくとも。私一人で」
アリシア「じゃあ、トリスタンに聞こえるように言うわ。これ、あの人が嬉しくなるような一件よ」
王ドラ「」


一方、トリスタン一行はピザのストラップなどのグッズが置いてある土産屋に入っていた。


以蔵「食べ物だけやないのか・・・」
サンソン「でも、いろんなピザのグッズを揃えてるね。流石ピザフェス」
トリ子「人間ってこういうちまちましたのを作るのが好きなのね?」
トリスタン「でも、職人魂もいいものですよ。私は買いましたし」←両腕には大量のピザグッズが入ってある袋
トリ子「なんで買ってんだよ!?」


一方、それを外から見たチャラ王は怒りでわなわなと震えていた。


チャラ王(^д^#)あいつ、また浪費しまくりやがったな〜
王ドラ「やめなさいこんなピザフェスに突入なんか;ベディさんに教えてやらなきゃ・・・」←あのあと、リップの提案に応じた
アリシア「エージェント、あいつらが行った後にお土産屋寄って!ピザがプリントされた枕!」
エージェント「欲しくなったのかよ!?」


すると、ピザフェスの警備の誰かが後ろから来るような音がした!しかし・・・


土方「おい、コソコソと何して・・・って、お前らか」
リップ「土方さん!?」


新選組の鬼の副長が来たことに大半の全員はびっくりして、思わず姿勢を正す。


弓弦「なぜここに・・・?」
土方「俺ら新選組にこのピザフェスの警備をして欲しいと依頼されてな。んで、警備の仕事をしていたら、お前らを見かけたんだ」
チャラ王「そうだったんすか・・・あ、以蔵さん達が出てきた。どうやら欲しい土産買えたっぽいな」


トリスタン一行が出てきた瞬間に土方は向かおうとするが、そこに王ドラが阻んできた!


王ドラ「ダメです。以蔵さんに近づくつもりでしょう?」
土方「どけ。わかるな?」
王ドラ「あなたはいつものように以蔵さんにちょっかいをかけようとしてますが、以蔵さんは新選組副長の土方さんを苦手としてるんですよ。それに比べて私は以蔵さんに優しくしてるので信頼されて」
土方「言いたいところはそれだけか?」
王ドラ「いいでしょう、私は今日こそ脱・浅葱色の羽織を」


その直後、そんな二人の頭に拳骨が飛んできた!拳骨を飛ばしたのはそれを見ていた乱麻だ。


王ドラ&土方「」←頭にたんこぶ
乱麻「どっちも問題だ。あと、以蔵は貴様らにも渡さん」
弓弦「あの鬼の副長相手にも拳骨を繰り出すなんて・・・!!」
エージェント(何十回は新選組に斬られても仕方ないのに、よくここまで生き延びられるな;)


その数分後、トリスタン一行は案内パンフレットでピザの屋台の存在を知った。

○○○の○○は蜜の味(その3) ( No.599 )
日時: 2025/12/03 18:56
名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)

アサト(燕青)「ピザの屋台とかもあるんだねー」
モードレッド「それならあいりやツースト達にもお土産買うから、お前らも買えばいいじゃねーか」
サンソン「え?子供達が気付いてギャーギャー言ったりしないかな・・・」
トリスタン「ギャーギャー言われても行ってないふりをすればいいのですよ。私もそうしますし」


それを隠れて聞いたリップ一行は半ば呆れたような顔をした。


大半の全員(もう気付いてるんですけどー!!?)
チャラ王「つか、なんであんたもいるんだよ!?警備は!?」
土方「俺は岡田が何かやりそうなのをマークして」
エージェント「いや、以蔵は狙われる側だよ!?あんたが下心で来たんじゃねーか!!」
乱麻「おい静かにしろ。気付かれる!」


一方、ピザの屋台に行く最中にトリスタンは誰かにぶつかった!


トリスタン「あっ。すみません、少し急いでいたもので・・・」






悪食の騎士「こちらこそ・・・あ」
トリスタン&メルト&トリ子「!!」







フードを被っているようだが、明らかに悪食の騎士の姿にトリスタンとメルトとトリ子は戦々恐々とするが、何も知らない以蔵が三人に声をかけた。


以蔵「おい。はよ行かんのか?姉ちゃん、すまんなこいつらが「以蔵!!少し被ってろ!!」


その直後に以蔵が飛んできたタオルに顔を被せられた!


以蔵「なんっ!!?」
サンソン「以蔵さん!?」


サンソン達が倒れ込んだ以蔵を介抱に向かう中、トリスタンはばっと飛んできたリップとチャラ王の姿を見た!


トリスタン「リップ!ちー殿!」
チャラ王「こないだ会ったあの地縛霊を食べようとしてた女か!」
リップ「なんでその覚え方なの!?ねぇ、今度は何!?」
悪食の騎士「私は人間界で行われるこのピザフェスの調査に来ただけだ!決して美味そうなピザばかりだからというわけでは」
チャラ王「食欲のじゃねーか!!」


悪食の騎士が素早く弓を引き始めた一方、土方と王ドラは周辺の来場者に避難を指示した!


土方「お前らは向こうには近づくな!緊急事態だ!」
来場客A「何が起こったんだよー!!?」
来場客B「通り魔!?」
王ドラ「通り魔ではありませんが、今は自分や家族やお連れ様の身を考えて避難です!(トリさん達、今度はまたおっかないのに会いましたね・・・!」


そんな中で弓弦は乱麻に伝えた。


弓弦「以蔵さん達は別の場所に避難しているようです!以蔵さんが気絶してますけど」
乱麻「そうか・・・しかし、あいつらは今度は誰と戦ってるんだ・・・?」


悪食の騎士を遠目に見た土方はマントを脱いだ後に歩き出す!


土方「エージェント、アリシアを守ると同時に俺の代わりに来場客の避難を任せる」
エージェント「えっ、土方さん!?」
アリシア「どこに行くのよ?」


一方、悪食の騎士は無数の矢を飛ばしながら五人に攻撃するが、リップの魔法による盾でそれを防いだ!


リップ「もう!魔法による盾がないと不便よね!」
チャラ王「だけど、こないだよりもやばくなってきやがったな・・・!」
トリスタン「あの攻撃が止んだら飛びますか?」
リップ「いいわねそれ!」


しかし、攻撃が止んだ直後にメルトが足を滑らせながら悪食の騎士に攻撃に向かった!


チャラ王「メルトちゃん!?」
メルト「こないだのお返しよ!逃さな———」


すると、悪食の騎士の身体が無数の葉っぱに変わった!


メルト「え?」
トリ子「!避けろ!」


無数の葉っぱはメルトに一斉攻撃を与えた!


メルト「あああああー!!!」


それによりメルトの身体に無数の傷が付いたのを見たリップはトリ子に問う。


リップ「トリ子ちゃん!これは・・・!?」
トリ子「あいつの技だ。私もこの前、それで傷いったんだ」
トリスタン「・・・!!」


そんな彼らの様子とは裏腹に悪食の騎士は再度弓を引いた!


悪食の騎士「おい、隙だらけだぞ。これで最後」


すると、その矢を撃たれる形で飛ばされた!悪食の騎士はこれに驚く。


悪食の騎士「誰だ!?」


悪食の騎士の矢を撃ったのは新選組の鬼の副長と呼ばれる・・・!






土方「ここからは俺一人で行く。待ってろ」






土方の助太刀に五人が驚くが、彼はそれすらも気に留めずに悪食の騎士の方に向き直した。


悪食の騎士「貴様・・・!もしやサーヴァントだな!何者だ!」
土方「俺の誠を見たら分かると思うが。あと、胸は合格だ!」
チャラ王「助太刀に来たのは胸目当てかよ!?」


悪食の騎士は気を取り直して再度弓を引いた!


悪食の騎士「貴様の真名はわからぬが、人が一人増えたところで同じことだ!覚悟!」


悪食の騎士は矢を放つが、土方はそれを剣で撃ち返した!


リップ「矢を剣で・・・!」


土方は飛んだ後に悪食の騎士の左腕を斬ろうとするが、彼女は左腕を木に変えて防いだ!しかし・・・


悪食の騎士「!?(木が揺らいでる・・・!?」


剣も火縄銃も関係なく使い、戦い方も力任せてめちゃくちゃに見える。しかし、この男の恐ろしさはこれだけではなかった。


悪食の騎士(バカな!?なぜ倒れる様子がない!?)


土方は生前の最期からも見ての通り、新選組を守るために戦死したとしても立ち続けた男。それゆえか彼は英霊の座に刻まれ、サーヴァントになってでも倒れることはない。己の誠————自らが新選組である限り。


土方「俺は倒れねぇ。なぜなら———」






土方「誠の旗が、ここにあるからだぁぁぁぁぁー!!!」






土方の一撃により悪食の騎士はダメージを食らった!これ以上この場にいるのは不利だと察した悪食の騎士は弓を下ろす。


悪食の騎士「惜しいが、これ以上の長期戦は野暮だ!今日のところは撤退する!」


悪食の騎士が転移の魔術礼装で去ろうとするが・・・


土方「おい。お前にも使命があるようだが、お前にとっての誠は良いものか?俺が口を出す権利はないだろうが、一度は立ち止まって考えてこい」
悪食の騎士「・・・」


悪食の騎士は一度だけ振り返った。


悪食の騎士「貴様ら。騎士は私達以外にも三人いる。そいつらが聞き及んで襲撃しに行くだろうから、気を抜くな。せいぜい私が再び現れるまで死ぬなよ」
トリスタン「・・・」


悪食の騎士が立ち去った後、土方は一人呟く。


土方「また寿々の奴に怒られるな・・・」
リップ「土方さん・・・!助けてくれてありがとうございました!」
チャラ王「あんた、戦い方がもうめちゃくちゃだが、強かったんだなー」
土方「・・・そうか」
トリスタン(・・・あ)


トリスタンには一瞬だけ土方が微かに笑っているように見えた。
リップが三人の方に向きながら言う。






リップ「そういえば、三人でゲーセン行くって言ってたけど、ピザフェスに遊びたいゲームがあったの?」
トリスタン&メルト&トリ子「!!!」←図星






その数時間後の夕飯、ようやく合流した全員は乱麻達の住む学生寮で夕食を食べていた。と言っても、メニューはあの後にピザフェスの屋台で買ってきた複数のピザやサラダやチキンなどの揚げ物やデザートのアイスだ。






土方さんが大活躍(震え声)

○○○の○○は蜜の味(その4) ( No.600 )
日時: 2025/12/03 18:59
名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)

乱麻「たまにはいいなこれ」
以蔵「そうじゃろ?そう考えると、わしもたまには手を抜いても構わんじゃろ。つか、王ドラ達はともかくなぜ土方までいるがじゃ!?」
土方「俺が撃退したから構わないだろ。あと、確かに俺は沢庵が大好物だが、それ以外は食わねーわけじゃねーぞ」
チャラ王「ま、まあまあ、せっかく追い払ってくれたんだしさ!今は食べようぜ!」


カンフーの達人は自分のピザを切り分けながら食べている最中に先程の出来事について考えていた。


王ドラ(あの騎士を退けるとは大したものですね、このムッツリ怖い顔マンは。しかし・・・傲慢、嫉妬、悪食の騎士、そしてあの仮面の男・・・フェアリーナイト王国の騎士達は私だけでなく、リップさん達を狙うようになっている・・・だけど、私達を狙うのはあくまでも追っているから、自分達を退けたからであって、一番狙っているのとはまた違う気がする。一体誰を・・・)
サンソン「王ドラ殿?食べないのですか?」
王ドラ「いっ、いいえ、食べます。あと、天草さん達への土産にピザを切り分けても構わないですか?」
アサト(燕青)「いいよ。好きなだけ持っていけよ〜」


そんな中で叛逆の騎士が自分が買ってきたデザートやコーラを口にしていないことに気付いた。


リップ「あれ?モーさん、それは食べないの?」
モードレッド「ばっ、ばかやろう;あいりやツースト達だけにじゃない、シルクやフラン達へのも入ってんだ」


そんなモードレッドの態度にトリスタンはあることに気付いた。


トリスタン「ほう・・・ではこれらはタママ殿へのお土産なのですか?」
モードレッド「ぐっ;」
トリスタン「おや、やはり図星なのですか?」
王ドラ「!」
トリスタン「貴方、何気にタママ殿を守ったりしてますね、針音ノ時計塔(ハートビート・クロックタワー)の時も密かにタママ殿をグレン殿の船に連れ込んだりしてますし」
モードレッド「それはタママがガウェインに狙われる可能性があるからで、マルクはアホそうなピエロでも強い奴だし」
トリスタン「今も家に呼びつけたりして、なんだかんだで気に入ってるじゃないですか〜♪(ポロロン♪」
モードレッド「ちげーし!お前と違って寝たりしてねーよ!」


その話を聞いたエージェントは少ししんみりとしながら発言した。


エージェント「ツーストは薄々知ってそうだが、あいりは知らなそうだな」
モードレッド「おい!あいりには話さないつもりはなかったんだよ!言うのを忘れただけで」
以蔵「喧嘩した際にわしのところに脱藩(家出)しちょるのに・・・」
モードレッド「混乱するから、以蔵は黙ってろ!いい加減にしろトリ野郎!ピザは食べさせねーぞ!」
トリスタン「ふふ、すみませんね」


そのやりとりを聞いた王ドラはスマホを取り出しながら、土方に話しかける。


王ドラ「土方さん、今すぐタママさんを捕まえることできませんか?問い詰めたいことが山程あるので」
土方「構わねーぞ」
トリ子「つか、人をこれほど惑わしてるタママっていう奴は何者なんだよ?」


すると、弓弦がかじった拍子で自分のピザのソースを飛び散ってしまった!


弓弦「ぐにゅっ!」
以蔵「弓弦!ほら、拭いてやるきの」
弓弦「あっ、すみません・・・」
以蔵「えいから。お、ここにもついちょるなー」
土方「・・・」


それを見た土方は以蔵に声をかけた。


土方「岡田。俺にもソース飛び散ったから拭け(顔にはあえて飛び散ったソースが」
以蔵「おまん、わざと飛び散ったじゃろ!?」


土方さん、お願いですから食べ物を粗末にしないで下さい;






一方の建設途中の遊園地ではあの後にトリストラムに待機を言い渡された悪食の騎士は気休めに自分の愛読書を読んでいた。その本の題名は「みんなの新選組」。
そこにある通信が入ってきた。


???「おーい、いるかい?トリストラムさんに待機を言い渡されたんだって?」
悪食の騎士「ああ、私も失敗したからな」
???「それで気休めに自分の好きな本を読んでいるのか。チェンジリングで流れてきただけなのに、本当に新選組が好きなんだな」
悪食の騎士「そうだ。新選組は最後には崩壊してしまったが、それでも江戸の時代の最後まで戦い抜いた、日本の偉大な剣士だからな」
???「いいねー、そういうの。青春だなぁ」
悪食の騎士「本当はそう思ってないだろう?人の不幸を好むくせに。上皇に有能とされてる商人様、シャルカムは」


シャルカムと呼ばれた男はニヤリと笑った・・・






シャルカム「当たり前だろ。人の不幸は、蜜の味だからねぇ」






ケイゴ★「!!!」


撮影の休憩中にコーヒーを飲んでいたケイゴ★は何かしらの悪寒を感じ取った・・・


エリカ「?どうしたの?」
ケイゴ★「いや、なんでもないっす。なんでもないっすよ・・・」






一方、タイマーはミニットと住むマンションの一室のベランダから月をじっと見ていた・・・


タイマー「・・・」






END・・・?






「おまけ」外野


一方、他の新選組の仲間と一緒にピザフェスの警備に回っていた斎藤一は辺りを見渡していた。


斎藤「警備といっても、平和的だねー。だけど、仕事はきちんと行わなくちゃな」


新選組の三番隊隊長は真面目に警備の仕事に取り組むが、そんな中で自分に話しかける人物の姿があった。


ツースト「あれっ、あんたはヘラヘラ新選組のじゃねーか!」
斎藤「おっ、ミラクル☆4のアイドル様か!何してんのそんなところで」
ツースト「〝俺の〟あいりとデートなんだけど、その最中にクリクリやうしお達に遭遇してな、俺はここで待ってるってわけだ。ベンちゃんは今トイレに行ってるけど」
斎藤「あー、女子会みたいなもんだね。まあ、戻ってくるから大丈夫だけど・・・(何気なく強調してるのは気のせいか?」


すると、ツーストのスマホにLINEの通知が鳴った!


ツースト「あ、あいりからのLINEだ・・・えっ!?」
斎藤「どうしたの?」
ツースト「これ、あんたの上司じゃねーか!?」
斎藤「え?なになに・・・」






あいりが送って来たLINEの内容:悪食の騎士と戦う土方の動画(二通目には「これ、土方さんよね!?」というメッセージが)






斎藤「副長、何やってんのぉぉぉぉぉー!!?」


あの後、斎藤が土方を探そうとしたが、彼はすでにみんなでピザを食べるために外に出たのでした(ぇ)ちなみにお土産を渡されました。






ケイゴ★に何が・・・?感想OK