二次創作小説(紙ほか)

その呪文の続きには(その1) ( No.61 )
日時: 2023/05/18 19:32
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

今回はいよいよ二つの勢力+αがとうとう出現したハートビート・クロックタワーに到着!彼らの運命は如何に・・・?
そして明かされたブラッディクスの正体とその真実は!?
ちなみに彼の名の由来は色の黒を交えたブラックの置き換えです。






ハートビート・クロックタワーまで向かう空上のグレンの飛行船。ハートビート・クロックタワー出現までの四つの勝負をけしかけたブラッディクスを追うべく大半が急いで事態を阻止しようとしていた。


グレン「急げ!もうハートビート・クロックタワーまでは近いぞ!」
ライト「こっちもなんとか運転は正常です!」
クルーク(わかってる。着いたらガウェインが待ち受けていること。でも、このままじゃ・・・!)


すると、何かしらの炎の流れ弾がグレンの飛行船に攻撃した!


モードレッド「!?ガウェインか!?」
サンソン「いや、これは確かに彼のだが、どう考えても・・・!」


すると、直後に謎の砲撃の流れ弾があった!グレンの飛行船に直撃しなかったが、その掠ったことで空気が割れかけた!


アミティ「きゃあああああー!!!」
プロキオン「行く前に落ちるー!!」
ブラック「大丈夫だしっかり捕まってろ!!」


そしてグレンの飛行船がハートビート・クロックタワーに到達しかけた時に何らかの光が放った!


クルーク(あ。これは、ダメだ)


その包まれた光により大半の全員は死を覚悟した・・・。






あいり「で。葉樹、モーさん達の行き先はそれで合ってますのね?」


一方、ハルバード船内ではあいりは昔からの顔馴染みである葉樹に対してモードレッド達の行き先を問い詰めていた。


葉樹「はい。多分ソコダヨー」
ツースト「ミクダヨーすんなよ;(クロスの奴、結局見つけれないけどどこ行きやがったんだよ・・・」


すると、その様子を目撃していたあおいとロビンフッドは話を理解した上で緑の狩人がウサギの弟君に問いていた。


ロビン「・・・おたくもわかってますよね?あんたもあのアーチャーの」
あおい「わかってます。よくわかりませんが、あいつがなんとなく気を遣っていたのは確かです」
ロビン「可愛い外見に似合わない、歴戦の勇士らしい顔だな」
あおい「そのまま姉さんにちょっかい出さないでもらえます?」


一方、ハルバートの運転室では球由良ブラザーズとともに護衛の一人として加わっていた元珠黄泉族の用心棒サタケがハートビート・クロックタワーにようやく到着すると伝えていた。


サタケ「おーい、そろそろ到着するぜ!」
チュチュ「この人、なかなかいい身体と器量の良さしてますわ!」
メタナイト「いよいよか。もう夜なのになぜか太陽が未だに照らしているのが気になるが・・・」


すると、何らかの警報が鳴った!敵襲なのか大半の全員がざわついていた。


ひろし「もう敵襲か!?」
マリオ「いや、これは・・・!映像が勝手に動いてやがる!?」


すると、ハルバード船内のモニターが動き出し、何らかの映像が映し出された!


???「やあ諸君。あの子らを匿わせるために自分達から出てきたか」
ギロロ「!?子供・・・?誰だ貴様は?」
???「そうか。名を名乗れなければ信じぬか」






???「我が名はククラ。青の吸血鬼一族第二始祖であり一族の長だ」






クロウ「まさかお前が・・・!!」


すると、呪われた五英雄の一人のエルドゥールとヴァハトが運転室に入ってきた!


ヴァハト「せっかく寝てたのに・・・!!?」
エルドゥール「・・・・・・ククラ・・・!!?」
ククラ「久しぶりだなエルドゥール。安心しろもう貴様らに用はない。むしろあの騎士らと出会わなかったのが私の英断であったと思え」
エルドゥール「・・・・・・!!?」
あいり「エルドゥールさん!」


すると、他のキャラ達と同じように運転室に入ってきたあいりが武器の憤怒の斧を振りかざそうとしたエルドゥールを制止するかのように手を掴む!


エルドゥール「・・・・・・あいり」
あいり「あなた達の今の居場所はここよ!私が今ちゃんと証明してるでしょう?」


すると、あいりと同じように運転室に入ってきたツーストをククラが見た。


ククラ「!・・・そうか。そういうことだったか!面白い、奴にとっては最高のタイミングだったな。しかも貴様さえも気付かないとは!」
ツースト「・・・!?」
ククラ「セイバー、ガウェイン。これは貴様に任せる。ではあれであの世にまで行かぬようにな」
メタナイト「!?待て!!」


ククラが映像を切った直後に何らかの破壊音がハルバード船内に響いた!


ロム「今度はなんなんだ!!?」
レモン「映像は確認したわ!今度は違う人物だけど・・・!!」


すると、映像にはククラの命を受けて宝具でハルバードに攻撃しようとしたガウェインの姿があった!


ケロロ「地球人!!?」
ローズ「いえ、これは人間でもあるけど、彼はあいつらが召し抱えてる例のサーヴァントよ!!」
マルク「!!?(あいつ、新世界の・・・ついに出くわしたな・・・!!」


すると、あいりはガウェインの顔を見て何らかの気配を感じ取った。


あいり(・・・?何この人。まるでこないだの夢の・・・!)
メタナイト「そっちが攻撃するならこっちも砲撃だ!出力準備!」


すると、ガウェインの宝具が放たれたと同時にハルバードの砲撃も開始した!


メタナイト「砲撃開始ーーーーー!!!」
カービィ「お願い弾き返せーーーーー!!!」


ハルバードの砲撃とガウェインの強力な宝具。最初は前者が優勢だったが、強力な宝具によりそれが相殺し始め次第に劣勢になってきた。


シアン「このままじゃ無理にゃあああああーーーーー!!!」


ガウェインの宝具にやられそうになりかけた時に突如二つの球が両者に降りかかった!


ガウェイン「!?これは・・・」


その二つが一つに集まった黒い球の波動による攻撃でハルバードも、ガウェインも巻き込まれた。そう、グレンの飛行船に放った二つの流れ弾と光は彼らの激突によるものであったのだ・・・!!

その呪文の続きには(その2) ( No.62 )
日時: 2023/05/18 19:52
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

リップ「う・・・」


とある草原の上で目を覚ましたリップは少し頭が混乱したが、すぐにあの光からの爆発によりみんながバラバラに分散されたと思い出した。


リップ「みんなは!?あっ!」


すると、彼女の隣には未だに気絶しているチャラ王を見た。チャラ王が隣にいたということでリップはあの光による爆発の際に彼が身を挺して自分を守ってくれたことに気付いた。


リップ「ちー君・・・!!ごめん、ごめんね・・・!!」
チャラ王「誰が死んだって言った?」
リップ「えっ?」


すると、チャラ王の声にリップは泣き止んだ。チャラ王はボロボロの状態だが生きていたのだ。


リップ「ちー君・・・!!みんなは!?ここは!?」
チャラ王「あのハートビート・クロックタワーの上だな。・・・辛うじて着いたな俺達。みんな生きているかわからねーけどすぐ探すぜ!」
リップ「うん!」


リップとチャラ王が手始めにルートやトリスタン達を探すと同時にトリスタン達の魔力や気配に気付いた。


リップ「トリスタンちゃん!?みんな!?いるの!?」
チャラ王「生きてたか!だけど・・・;」


二人が見た光景:水の中に溺れかけたトリスタンを抱えて這い上がってきた以蔵とそれを縄を使ってゆっくり引っ張るルート達や乱麻達


以蔵「あっ、リップ、チャラ王!よかった生きちょったか!」
チャラ王「・・・以蔵、うちのバカがごめん;」
メルト「トリが溺れかけたところを先に目を覚ましたイゾーが見つけて助けたのよ。まあ生きてるけど」
リップ「よかった・・・!」
おぼろ(モイモイ)「まあこの男は見つけた時に犬神家の一族みたいだったけどね」
ルート(それにしてもあの爆発からトリよりもお前の方から先に庇うとは・・・)
チャラ王(ほっとけ!この食べかす女!)


すると、リップがまだクルーク達と合流していないことに気付いた。


リップ「そういえば、他のみんなは!?」
乱麻「それが私達も目を覚ましたのはついさっきでな、以蔵が池の中で溺れかけてたのトリスタンを見つけて助けた時にルート達と合流したんでな」
マキノ「このままだとクルークはガウェインに囚われる可能性がある」
弓弦「不吉なこと言わないで下さいよ!(泣」
チャラ王「そんな!!早く他の奴らも見つけて・・・ん?」


すると、その直後にトリスタンが目を覚ました!


トリスタン「うう・・・私は悲しい。救い出された私が目を覚ましたというのに・・・」


すると、今のリップ達と同様にトリスタンも驚愕した!なぜなら・・・






ツキノ「あっ、リップちゃん、みんなー!ロージア達やレガさん達やアサトさん達も無事なの!」←ロージア達全員を抱えた巨大カゴを軽々に持ちながら駆けつけてきた






なんと、ツキノが持ち前の怪力を使ってロージア達を元は食べ物用だった巨大カゴを持って運んできました(爆弾投下)ツキノちゃん、なんてことないように振る舞ってるけどみんな驚いてるから・・・;


ツキノ「!?どうしたの、みんなまだ何か痛いの・・・?」
以蔵「いや、わしももうどこから突っ込んでえいか・・・;」
弓弦「ねえ、あれは本気ですか!?以蔵さんが話してたあの檻の柵を自力で動かして脱出したって!!?」
チャラ王「誰だって驚くだろこれ!!?トリスタンもマジ目を見開いて驚愕するわ!!」
リップ「そういえば、ここはどこだろ?あの塔の上だってわかってるけど・・・」


すると、彼らに近づく足音が鳴った。思わず身構える中でその姿を見て驚いた!


キッド「ここはな、ハートビート・クロックタワーの塔の上にある空中庭園だ。あ、空中だからそう言えねーな」
チャラ王「キッド!?」
キッド「クルーク達はそれぞれ散り散りになってるけど全員無事だぜ。クルーク達の方はある男に発見・保護されてるけどな」
リップ「キッド君、何があったの!?姿がなんかいつものに戻ってるし・・・!」


すると、リップの言葉に悲しそうな顔をしたキッドはある言葉を発する。


キッド「・・・お前ら。オレを止めに来い」
メルト「えっ?」
キッド「さっきはなんとか邪魔できたけど、今度はもうダメだと思う。だから、オレを止めに来い。オメーの方にもあとで謝ってやる」
以蔵「は!?どういう・・・」
キッド「旧ルパープ宮殿跡にいるから・・・!うわあああああーーーーー!!!!」
乱麻「キッド!!」


何かを落としたキッドが再び姿を消した後に目を覚ましたレガムントはキッドの声に気付いていた。


レガムント「ツキノ?・・・今、キッドの声が聞こえなかったか?」
ツキノ「止めに来てって言ったの!」
レガムント「何?」
弓弦「キッドさんはこの塔内にある旧ルパープ宮殿跡にいるって・・・!」
レガムント「・・・そうか」


すると、同じく目を覚ましたアサトがキッドが落とした何かを持って聞いた。


アサト「おい!これはここの地図じゃねーか!?古代地図だけど、地図の名前が記されてる!」
チャラ王「なんだって!?」


キッドが去り際に落とした古代地図を読み取ったリップ達は後から目を覚ましたハルトマンやロージア達、うしおやベンちゃんも含めてルパープ宮殿跡に向かうことを決意する!


ロージア「あのバカ、後で親友達から説教ものですよ!?」
ハルトマン「行くぞ!ルパープ宮殿跡に行くには恐らくここに隣接する広場が近道だ!」
ベンちゃん「我らもご一緒に同行します!」


一方それをトリスタンがあの時に会った、ローブを被った少年が伝燈の上から見ていた・・・






クルーク「ん・・・」


一方のクルークは気付いたらとある石の部屋のベッドの上で目を覚ました。どうやら自分は運ばれたらしい。


クルーク「ここは・・・まさかガウェインに囚われた!?」
???「違いますよ。見つけた私が運んだんですから」
クルーク「!?」


すると、クルークは隣にいた幼さが残るような顔立ちをした神父のような青年を見る。一見うさんくさいように思えるが。


クルーク「あなたは・・・?」
???「私はこの塔にただ一人住まう者ですよ。まあ奴らからの逃げ場所として使ってましたが、あなた方が何かしら利用されたとかでラティアス達が教えてくれまして。どうやらあなた方に非はなかったようで」
ラティアス「!ーーー!(クルークと再会した嬉しさで抱きつく」
クルーク「ラティアス!ラティオスもっ」
ラティオス「おい、あの時計のオルゴールだけは全くの偶然だが」
クルーク「ラティアスとラティオスが話した・・・?じゃあ、あなたがあの魔法の手紙をラティオスに託したんですね!?」
???「はい。まさか私があの時ガウェインを退くために使った宝具があの飛行船にも空中戦艦にも当たったと思ってなくて。全員はどうやら無事ですが、そのうちの彼らも私が保護しました」
クルーク「メイヴ達も!?」
???「はい、気絶してますが無事です」


すると、クルークはその青年に案内された部屋に行くと、なんとそれぞれのベッドで眠っているゼオやププル、アミティやラフィーナやシグ、メイヴやクーやナーサリーやカーン、フィンやディルムッド、エレナやエジソン、モードレッドやアタランテやフランやしおんを見つけた。くぅちゃんや彼らのポケモンもどうやら全員無事らしい。


クルーク「よかった・・・!みんな気絶してるだけか・・・!」
よぞら「クルークー!」
クルーク「よぞらも無事だね!まあみんなすぐに目を覚ますけど・・・」


すると、クルークは何らかの音を聞いた。


ぐーぎゅるるるるる〜べぎゅるろろ〜ん(ゼオの腹からすごい音)


ゼオのすごいの腹の音を皮切りに気絶中の寝言による合唱(!?)が始まった(ぇ)


ゼオ「うーん、プリン、クレープ、たこ焼き、ショートケーキ、お好み焼き、ステーキ、唐揚げ、しゃけの魚焼き、ハチミツトースト、ホットケーキ、フルーツサンド、プリンアラモード(ry」
ディルムッド「貴様らは・・・そんなにも・・・そんなに勝ちたいか!?そうまでして聖杯が欲しいか!?この俺が・・・たったひとつ(ry」
アタランテ「子供達に好かれまくるエージェント殺すエージェント殺すエージェント殺すたとえアストルフォ達が相手でも殺す(ry」
クルーク「うわっめちゃヤバい三部合唱ーーーーー!!!!(汗」
ゼオ「肉!?(寝ぼけ眼によぞらが肉に見えた)肉!!」
よぞら「きゃー!!?(恐怖でシュバッとクルークに飛びつく」
ゼオ「あれ!?クルーク!?無事か!(目を覚ました」
クルーク「ゼオ、よぞらが怯えるからやめようよ・・・;」
???「よく知りませんけど貴方も大変なんですね;」
クルーク「すみません、やっぱり驚きますよねOTL」


そしてその後部屋にいた全員が目を覚ました後にクルークは自分達が何らかの神父の青年に助けられたことを話した。


ププル「そっか、ボク達死ななかったんだね!」
クー「だが、どこか胡散くせぇな。あんたよく見たら英霊だし」
ラフィーナ「英霊!?じゃあ・・・」
モードレッド「ああ。胡散臭いのが気に食わんが、話から察するにお前はあの青の吸血鬼一族らから逃げてきたサーヴァントか。それで自分が見つからないようにガウェインに宝具を放ってオレ達をも巻き込んだと」
アミティ「サーヴァント?でも、どんな類にも値しなさそうだけど」
フィン「メルトリリスはアルターエゴのサーヴァントなのは知っているだろう?アルターエゴは未知なるエクストラクラスの一つ。つまり、彼はエクストラクラスのサーヴァントだ」
ラフィーナ「!」


すると、自分の正体を見抜かれた青年は自らの真名も含めて明かした。


???「そうです。私はあの青の吸血鬼一族の直属の陣営の者として召喚されましたが、私の人類救済という使命と奴らの方針との食い違い、そしてガウェインらの今の有様を見て失望したことであの場から離反し身をこの塔に潜めているルーラーのサーヴァント、天草四郎時貞である」
カーン「ルーラー!?どう考えてもセイバーのように思えるが」
アタランテ「ルーラーは裁定者のサーヴァントだ。通常の聖杯戦争においてもその審判者として召喚されるんだ。まあ私はルーラーについてはあまりいい思い出がないように感じているが・・・」


すると、何かに気付いたクルークが天草に問い詰める。


クルーク「そういえば、アイオーン達やエージェント達、ハチ達は無事なのかい!?」
天草「今は探していますがなかなか発見できない状態にありますが、全員無事に生きてるようです。今に限ってはオタマジャクシの少年も気絶したところを発見しましたが」
モードレッド「オタマジャクシの少年!?」






天草登場

その呪文の続きには(その3) ( No.63 )
日時: 2023/05/18 19:39
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

そこはとある空間。気付いたらいるタママは誰かに声をかけられていた。


タママ(何ですか・・・?モモッチ?そうか、あれでも生きて帰ってきたのか・・・)
モモッチ「今日から新しく私の友達になったガウェインさんよ。タマちゃんの代わりにガウェインさんが全部やってくれるから何も心配いらないわ。だからもう帰って来ないでね!」






タママ「何それ流石に冗談じゃないでしょそれ!!?早まるなモモッチ!!モー公とはそんなんじゃないからそんな金髪イモゴリラみたいな騎士の薄汚い手に触るなあああああ!!!(ぐわっ!!!」






タママは気付いたらクルーク達にベッドに囲まれながら目を覚ました。大半が少し引いたかのような顔をしながら。


シグ「起きたか」
エレナ「桃華の夢見たのね;ふーん・・・;」
メイヴ「起き方キモ・・・( °Д°`;;)」
エジソン「すごい顔して起きたな;」
ナーサリー「っていうか、そんなに夢の中に出るほど桃華が憎らしいのかしら?酷いわ!」
タママ「ちっ、違うですぅ!!」
モードレッド(´°Д°`Ⅲ)
クルーク「モーさん!?何その顔!?気に入らない!?気に入らないなら怒っていいか」
モードレッド「お前らもタママ同様にあいつがそんなに金髪イモゴリラに見えるか?挙手してくれ」


モードレッドは 思わず放った質問に ほぼ満場一致で 挙手した!▼


モードレッド「そうか・・・あいつ、もう引くぐらいどうしようもねーじゃねーか・・・;」
ゼオ「えっ?すまん。俺のこないだの仕返しも少し含まれてる」
モードレッド「あいつ、何言ったんだよ!?」


別の意味で引いてるモードレッドを見たタママは恐る恐ると聞く。


タママ「オレの寝言については怒ってないのか・・・?」
モードレッド「怒る・・・というわけじゃねーな。確かにあのお嬢様も思うとこあったかも。友達のお前を呼び出したり時に連れ回したりしてるから」


そんな二人を見たププルはジト目でタママに尋ねる。


ププル「タマちゃん・・・モーさんに何したの?トララちゃんには言わないであげるから言ってごらん?」
タママ「何もしてないですよボクは!!ただ新世界の時にマルク同様に助けてくれたから、その・・・」
ゼオ「マルク?そういえば、あいつはエンデ・ニルと対峙した時に俺達の元に駆けつけてたな!何が起こったのか言ってくれないけど、確かモー公のところに保護されて」
モードレッド「・・・」


すると、モードレッドはアタランテやフラン、しおん同様にクルーク達に跪いた。


クルーク「モーさん、あっちゃん達も!?急にどうしたの!?」
フラン「うー・・・」
しおん「あの子、タママと一緒にいた時にゴルルムンバを倒しただけでなくワドルディ達を斬ろうとした奴に食ってかかって彼らを庇うかのように宝具を受けたところをモードレッドが見つけて保護したのよ。マルクが目を覚ますまで匿ったの」
ラフィーナ「マルクがゴルルムンバを倒してたのを見てた・・・?あれは新世界に来てた貴方達が倒したものだと思いましたけど、違いますの!?」
アタランテ「違う。あの時の奴の目的はビースト軍団のボスの肉体を手に入れること。そのために汝らがビースト軍団のボスを倒す機会を窺ったんだ!私達もそれに関しては知らなかったし、奴も想定外の事態が起きていたが、逆に好機だと捉えたんだ」
カーン「ではビースト軍団のボスの肉体を奪い去ったのは・・・」
クー「天草!!テメェは知っていたのか!?」


クーに問い詰められた天草は口を濁しつつ答える。


天草「私も外部から奴らの行動を伺ったのですが、まさかそこまでするとは驚いてました・・・その目的はまだわかりませんが」
メイヴ「じゃあ、カービィちゃんに伝えなきゃ意味ないわね!」
クルーク「うん。無事に帰れたらちゃんと伝えるよ」


しかし、天草はまた何かを伝えようとしたが、クルーク達のあの雰囲気から思わず口を噤んでしまった。カービィ達がハルバードでゼオ達に事実を話してもらうために乗り込んだのを自分の宝具の巻き添えになりその大半がグレン達同様に青の吸血鬼一族らに捕まっていることを・・・。






ハートビート・クロックタワー内にある地下。そこではぐれた仲間達同様に生き延びていたリデルやラーマ、アイオーンや龍馬、BVLや沖田、ほわんやヒメコやジャック、ヤスやハッチンやパリス、エージェントやアリシアや姫子、ベリーやプロキオンやフルシュ、サンソンやアレクやアストルフォ、ジャガーやブラックやデオンが隙間からはぐれた仲間達の様子を探ろうとしていた(ちなみにアイオーンの子猫ショコラやエージェント達の子犬の豆柴未亜やプロキオンのニャオニクス夫婦も全員無事)


アリシア「ここから見えるの?」
エージェント「ああ、俺の発明品に任せろ・・・あった!」


すると、今は大破されているグレンの飛行船と青の吸血鬼一族らに捕縛されているグレン達の姿があった!


アイレーン「見つけたか!何ということ・・・あれ?」
ハンドレッコ「隣に何かあるね。ハルバード?なぜここに大破されてるハルバードがあるんだい!?」
アイオーン「あれは小動物?ロムやヤイバ達も・・・まさか!」


すると、後ろからある足音が鳴った!彼らが振り向くとそこには後ろにいる粛清騎士を連れたある仏頂面の老いているかのような騎士らしき男がいた。


ハッチン「ファ〜?ジョウやあのクソ外道も囚われてるこんな時になんだテメェは?」
???「噂には聞いていたが、威勢の良さはあるようだな。ガウェインが欲しがったあの人間の子供はここにいないようだが」
ヤス「ガウェイン・・・!?お前は!?」


すると、その騎士は自らの真名を明かした!


???「私はアグラヴェイン。青の吸血鬼一族ら側のサーヴァントだ」
ヒメコ「アグラヴェイン・・・確か嫌われ役を受け持っていた円卓の騎士の一人・・・!」
アグラヴェイン「ククラに命じられガウェインと共にこの塔に馳せ参った次第、貴様らを殺す。しかし、貴様らだけは取り逃す。そこのライオンの兄妹。貴様らはククラの前に差し出す。あの幼い獣のような長の子孫だ。貴様らもいつか同じようになる運命からは逃れはしないだろう」
ペイペイン「誰が我らのアイレーン様を連れて行かせるか!!」
沖田「そんなことになる前にその無愛想な老け顔斬りますよ!!」
お竜「あいつ、殴っていいか?」
龍馬「ダメだよ;アイオーン君・・・」
リデル「アイオーンさん、アイレーンさん・・・!?」


すると、二人の答えはアグラヴェインとの取引を拒絶する。


アイオーン「断る。我はあの者の子孫でも青の吸血鬼でもない。聖域を守護する闇の太陽神である」
アイレーン「私は自身の闇音楽で世界を闇に染めると決めた。そこにククラの子孫であるというのは含まれていないのだ!」
龍馬「アイオーン君・・・!」
沖田「アイレーンさん・・・!」


二人の拒絶を聞いたアグラヴェインは少し呆れながらも何かを作動させた!


アグラヴェイン「そうか。残念だな。貴様らは闇に染まりながらもまっすぐな気持ちを胸に命を落とすのだ」


そして後ろにいた粛清騎士達が次第にバーサーカークラスに変貌していった!他の全員も戦うことを決意!


ラーマ「一発で無力化すればいいのか?」
サンソン「・・・今は殺す時じゃない」






塔内にある部屋。その鎖付きの椅子に座っている人物を見た傷だらけの三つ巴悪魔の一角である吸骨鬼一族の長ボーン・キングが煽るかのように話す。


キング「あんたの女は未だに逃げ回ってるけど、すぐ捕まるから安心せえや?ミラクル☆4の2番目君?」
ツースト「ケッ、それなら俺をこんな椅子に縛り付けんな。出ようとして出られないだろ」
キング「そりゃあ出ようとしたら雷が降るからな〜・・・ところでな」


すると、キングがある話をする。


キング「ワイらはちょうど行方不明になってるというとある貿易会社社長の頼みでご子息を連れ戻すために動いてるんや〜。やっぱり親が子供を探すのは感動ものやで!」
ツースト「そんなわけあるか。そのご子息からすれば余計なお世話だ」
キング「ほうか〜?お前は冷血やで!人の心はないんかなー?」
ツースト「それは父親の方だな。ご子息には同情するぜ」
キング「ここまで言っても誰のことかわからないんか?口を固く噤んでるようやけど」






キング「あんたのことや。フィニス貿易会社社長のお坊ちゃん?」






ツースト「・・・何で俺だってわかった?」
キング「だからなー。お前を連れ戻しに来るようにワイらに頼んでいたのは、他でもないお前の親父なんやで」


キングの発言にツーストは顔真っ青になる。まさか自分の父親が、あいり達から引き離すために吸骨鬼一族に・・・。


キング「まあ心配すんなや。あの女も見つけたらすぐに殺したるわ。あの憎たらしいモードレッドも消滅することやしな!」
ツースト(こいつら、あいりがモーさんの本当のマスターだと知ってたのか・・・!!)


ツーストはキングを睨みつつあいり達も巻き込んでしまったと内心では自分や自分の父親に対する嫌悪感とあいり達には申し訳ない罪悪感も抱えていた・・・。






アグラヴェイン登場&ツーストの明かされた過去

その呪文の続きには(その4) ( No.64 )
日時: 2023/05/18 19:42
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

ブラッディクス正体判明






空中庭園に隣接する広場を伝いルパープ宮殿跡にようやく辿り着いたリップ一行はその高度な科学が含まれた外観を前にして思わず畏れを抱いた。


ホルミー「ここがルパープ宮殿跡・・・」
ジャクリン「流石に錆びれとんなあ;」
トリスタン「・・・!!」


すると、トリスタンの体調に異変をきたしたか思わず立ちすくんでしまった!


リップ「トリスタンちゃん、どうしたの!?」
トリスタン「あの宮殿跡の奥に・・・ガウェインの気配が・・・」
チャラ王「ガウェインの奴、キッドと一緒にいるのか!?」
うしお「・・・」


すると、トリスタンの事態を察したうしおは彼の体調の状態を踏まえた上でリップに進言する。


うしお「リップ。トリスタンやちー達と共にここで待って下さい」
ルート「うしお!何を言って・・・!」
うしお「向こうは知らないとはいえトリスタンの方は奴を知っている。かつての同胞に対峙する覚悟ができないままでは戦わせるわけには行かないだろう」
おぼろ(モイモイ)(彼女の言うことは酷だが確かに一理ある。でも・・・!)


トリスタンの今の状態を顧みたリップはうしおの頼みを承諾する。


リップ「わかった。すぐ生きて戻って来てね!キッド君を止めた上で!」
メルト「今のあいつに蹂躙されるのは許さなくてよ?」
乱麻「ああ。・・・大丈夫だ、あいつは生きて連れ戻す」


そして通路側で待つリップ達を除いてツキノ達は奥にある大広間にたどり着き、そこで歩く音がした。ブラッディクスと、彼の後ろにいるガウェインだ!


弓弦「キッド!!」
ブラッディクス「ああ。まさかあんな爆発から生き延びるとは」
レガムント「ガウェイン・・・てっきりクルークを追っているかと思ったが」
ガウェイン「そうですね。あの宝具に私も巻き込まれて最初の命を落としたのですから。おかげでこちらは貴公らの抹殺にブラッディクスとともに向かうように命じられたのだぞ!」
ハルトマン「最初の命を落とした?それはどういう・・・」


すると、突然全員がブラッディクスが作り出した箱型の空間に閉じ込められてしまった!


全員「!!?」
リップ(みんな!!)
ブラッディクス「まあ後で抹殺するがな。その前にあの三体のサーヴァントを連れたメガネの子供の居所は吐かせてもらうぞ。貴様だ。人斬りのアサシン」
以蔵「ぐっ!!?」


すると、箱の中から取り出された以蔵はブラッディクスが放つ電撃に浴びせられてしまった!以蔵はあまりの痛さに叫び声を上げてしまった!


以蔵「あぁああああぁぁああああぁあーーーーーっ!!!!」
アサト「イゾおおおおおおー!!!」
乱麻「イゾー!待ってろ、剣で奴から・・・!」
ガウェイン「おっと。介入はしないでいただきたい。令呪まで使ったら・・・どうなるかわかりますよね?」


一方それを見ていたリップ達は慌てふためきながらも助けようとしていた!


リップ「大変!!助けないと!!」
チャラ王「俺が行く。あいつに斬られるとしても」
ルート「バカ無茶だ!!ちーが斬られたらトリスタンに深い傷を与えかねんぞ!!」
チャラ王「それでも!!トリスタンがあれを見てさらに震えてると言えないと思ってんのか!?」
メルト「トリ・・・!!」
おぼろ(モイモイ)「トリスタン、しっかりして!!」
トリスタン(わかってる。リップ達が私の気持ちを顧みていることはわかっている。だが、私がガウェインや王に弓を放たなければならない覚悟をしなければならないのに・・・!!)


すると、トリスタンの頭を後ろからポンと撫でる音がした。その人物のローブを被った少年がそれを見たリップ達に注視された時にこう言った。


???「あれは私の仕事です。命をかけてもすぐに助け出します」


一方以蔵はブラッディクスに電撃を浴びせられ続けても決して口を開こうとしていなかった。


マキノ「以蔵・・・!」
以蔵「ふん。そんなのよりもわしの最期の斬首の方が効いちょるわ・・・!!絶対に喋らん!!」
ブラッディクス「教えないのか、その子供の居場所を。人斬りのくせに。じゃあ、次はMAXだ。死んでも知らんぞ」
乱麻「!!やめろ!!」


すると、何かが飛んだことにガウェインは気付いた。本人も予想外なスピードに唖然とし、それをドロップキックで打ちまかした!


ブラッディクス「ガウェイン?」
ガウェイン「が・・・は。貴様、また邪魔をする気か・・・!」


思わず呆気に取られたブラッディクスから離された以蔵はその人物の姿を見て言葉を発した。


以蔵「・・・おまん、あの時の借りを返すためか?」






王ドラ「あなたへの借りはまだまだありますよ!今のでやっと一つは返しただけです!」






なんと黒ローブの少年の正体である王ドラが彼らの知らぬ間に単独で真相を探って駆けつけたのだ・・・!ドロップキックをぶちかました衝撃でローブが破けてしまったが。


アサト「王ドラちゃん!!あんた、カッケーよ!!」
王ドラ「私だって男ですからね!?」
ガウェイン(あの時の出くわした時にあまりにも豊かな胸がないからすぐにわかりましたが)←最低な察し方


駆けつけた王ドラを見たブラッディクスは何かを問う。


ブラッディクス「お前、親友の俺を裏切る気か?薄情者」
王ドラ「・・・キッドはもっと騒がしく私に罵倒言ってますよ」






王ドラ「だってあなたはキッドじゃないでしょう?」






矛盾を突きつけられたブラッディクスは一瞬だけ無言になり、すぐに三日月笑いに変わった。


ブラッディクス(???)「おや?バレちゃったのか?正確に言えばあの本の呪文を放ったドラ・ザ・キッドの身体を乗っ取ってるだけだがな」
王ドラ「・・・お前、よく見ればあの時のアリシアちゃんの長兄から金ふんだくって逃げた秘書の女ですか!!」


キッドの身体を乗っ取ったことや正体を勘付かれたブラッディクスはその髪色を黒と紫のメッシュに変えながら名乗る。






ブラッディクス(???)「ある時は美人秘書ケイネ、ある時はブラッディクス。様々な人物に時に乗っ取ってでも扮する私の真実。私は青の吸血鬼一族第六始祖、パンキッシュ!」







一方、天草により一時的に休ませてくれた時間の間、クルークに一人呼び出されたモードレッドは尋ねる。


モードレッド「オレ一人を呼び出すのは無防備だな。よほど信頼してんのか?」
クルーク「うん、信頼してるよ。キミの本当のマスターはしおんじゃないだろう?」


クルークに問われたことでモードレッドは一瞬だけ動きが止まった。


モードレッド「・・・なぜそうわかるか?」
クルーク「あの時に感じたんだ。ボクらに刻まれた令呪は命令する時に赤い光を出す。もちろんフランのは本物だ。でも、キミとあっちゃんの場合、その光が赤色に少しだけ紫色が帯びてる」


クルークの察した理由を告げられたモードレッドはこれ以上は誤魔化しきれないと判断した後にずっと自分が隠して来た真実を話す。


モードレッド「大した観察眼だ。思わず畏れるぐらいにな。そうだよ。しおんは葉樹の魔術でオレとアタランテの仮のマスターに合意の上で務めているんだ。そしてオレの本物のマスターは」






モードレッド「お前らの仲間でもあり友達、オレの仕える愛し君でもある月島家令嬢、月島あいりだ」

その呪文の続きには(その5) ( No.65 )
日時: 2023/05/18 19:46
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

キッド「ん・・・」


目を覚ましたアメリカ西部の保安官代理は気付いたらある幻想の空間にいた。隣には巨大な鏡、そこから見たのは衝撃の事実だった。


キッド「ここは・・・つか、こいつは・・・オレ!!?」


ブラッディクス(パンキッシュ)「私はあの時に逃げた後にガウェインに条件付きで助かってたのだ!身体を乗っ取るために使える奴を探してたら、ちょうど貴様らと喧嘩してたキッドを見かけてな」
キッド「は?」


キッドは鏡の映像越しに聞いたことで何かを思い出した。そういえば、あの本はなぜか落ちてたのを自分が見つけたこと。あれは武器生成に関する呪文と書かれていたが・・・


キッド(えーっ!!?あれは武器生成じゃなくて、こいつの乗っ取りを解放する呪文だったのかー!!?)
ブラッディクス(パンキッシュ)「以来この身体を使ってあの女癖が悪い魔王を利用して初代ARSを騙してこの塔を解放するためにあの少年達に勝負を消しかけたのだ。この方法ならしばらくバレんからな」
キッド(なんだって!!?ギガディスやシェゾ達をも騙したのか!!?)


すると、王ドラは武器のヌンチャクを構えながら言う。


王ドラ「人の親友の身体を使って馬鹿げた真似を・・・」
ガウェイン「パンキッシュ、気をつけなさい!あれは私の宝具を防ぎ切ったのだぞ!」
ブラッディクス(パンキッシュ)「平気だ。私がそんな小童にやられるわけが「失礼!」


すると、ブラッディクスに扮したパンキッシュが油断した隙を突かれて王ドラに捕われてしまった!


王ドラ「案外呆気ないですねえ。私がチビだと油断てしましたか?」
ブラッディクス(パンキッシュ)「ぐっ・・・!!」
王ドラ「大人しくしなさい」


すると、パンキッシュは攻撃される前に叫んだ!


ブラッディクス(パンキッシュ)「この身体はキッドのものだぞ!!攻撃されるのはキッドだ!つまり、キッドはそれで死ぬことになる!!一度失った時のキッド同様にその後に出会った最愛の恋人をも悲しませる気か!?」
王ドラ「キッド・・・!」
キッド(王ドラ・・・)


王ドラは放たれたその言葉で思わず揺らいでしまったことでパンキッシュを離してしまい、パンキッシュは王ドラの首を噛んだ!


キッド「王ドラーーーーー!!!」
以蔵「楽!!!」
王ドラ「ぐ・・・ああ・・・!!」
キッド「コラー!!パンキッシュ!!王ドラを離せー!!年増がー!!」


すると、キッドは咄嗟に何かを思い出した!


キッド(そういえば、あの呪文の本には解除の呪文が一緒に記されたはず・・・!!確か・・・)


キッドは考えたが、なかなか出てこない。そう、忘れてしまったのだ!


キッド「忘れたー!!一度起き上がってなんとか邪魔できた方が奇跡だったのにー!!」
王ドラ「う・・・あ!」
キッド「王ドラ!!(このままじゃ王ドラがあいつらの言いなりに・・・!!」


すると、キッドの後ろにとある声が聞こえた。何らかの光からだ。


何らかの光「名前よ。あの呪文の続きに名前をつけて、返せばいいのよ。あの子を悲しませないうちに早く言って」


その何らかの光の姿にキッドは驚きつつも明るく笑う「彼女」に思わず微笑んだ。






鐘を鳴らす小鳥、千年の森の唄、鏡の中のわたし、あなたは誰・・・?






キッド「〝あなた〟はオレ・・・!ドラ・ザ・キッドだ!!」






ブラッディクス(パンキッシュ)「!!!」


すると、パンキッシュがキッドの身体から分離させられ、キッドは元の彼に戻った!


キッド「へぶっ!!」
ハルトマン「キッド!!」
パンキッシュ「あ・・・!貴様!!」


すると、王ドラはパンキッシュの方にヌンチャクを振ろうと飛ぶ!


王ドラ「さっきは血を吸おうとした仕返しです!」






王ドラ「ぶっ飛ばせえええええー!!!バットヌンチャク!!!」






パンキッシュが王ドラのバットヌンチャクにぶっ飛ばされた瞬間にガウェインは持っていた彼女の灯火のストーンが割れ始めた!


ガウェイン「・・・!!!」
パンキッシュ「・・・せっかく条件提示してくれたのに悪いな。ガウェイン・・・」


そして灯火のストーンが完全に砕かれた時に彼女の命ごと身体を砕くようにバラバラに割れた!
以蔵達がパンキッシュによる呪縛から解放されたキッドに駆け寄った。


以蔵「おい!!大丈夫か!?」
キッド「ああ、大丈夫だ・・・すまんなあ。あの時にあのへちゃむくれと親しげに話しててやきもち妬きちまってその・・・」
以蔵「は?わしはが・・・王ドラ達にチャーハン振る舞うためにバリエーション増やしたいと思って親しいあの子に相談しちょっただけじゃが?」
キッド「は!?」


すると、それを見てニヤニヤしていたロージアが言う。


ロージア「ドラミちゃんへの恋心が隠し切れてませんねえ」
キッド「うっせーーーーー!!!!(顔真っ赤」


リップ「でも、キッド君が戻ってよかった!」
チャラ王「あんな役割は王ドラちゃんぐらいしかできねえな;」
トリスタン(よかった・・・キッド殿が戻ってくれたことで王ドラ殿が血を吸われずに済んだ・・・)


王ドラ「キッド。その、私もあの時は悪かったですから、あなたに謝りたいと」


すると、王ドラ以外の人物が一度は解放されたかと思われたのを再び箱の空間に閉じ込められてしまった!


以蔵「!!?楽!!」
王ドラ「な!?なんで・・・「貴様以外は動くな」


王ドラは後ろに聞こえる人物に気付いた!そう、これは彼が勝手に発動したもの・・・


ガウェイン「動いたら、クルーク以外は全員殺す」


静かな怒りを露わにしたガウェインを前に思わず武器のヌンチャクを構えた王ドラはその尋常じゃない雰囲気を感じ取った!


ガウェイン「貴様が殺したと思っているのだが・・・実際には私が提示した上で生かした条件が発動して灯火のストーンが割れて殺されたのだ。しかし、貴様が再び現れたことによりルール違反として台無しにした。その報いは受けてもらうぞ。もちろん、そいつらを事実を聞くためにこの塔に駆け込んだ貴様らの親友やその関係者の妹もとい恋人も一緒にだ」
王ドラ「!!?(まさか・・・!!」
キッド「!?ドラミ!?お前、ドラミやドラえもん達に何をした!!?」
アサト「おいっ落ち着け!!」


一方、アグラヴェイン率いる黒く変化された粛清騎士達を倒したエージェント一行を見てアグラヴェインは思わず関心を寄せた。


アグラヴェイン「どうやら普段の行動に反して手応えはあるようだ。癪だが、我らの獅子王は貴様らを敵として認めるだろう」
エージェント「そりゃあこの騎士じゃなくても強化された奴ならいっぱい立ち向かってんだからよ!」
アグラヴェイン「・・・これ以上の長居は無用だ。そろそろ奴からの招集だ。そのアサシンの救いを見出すために命を絶たせる様を見るのは少しは惜しいがな」
サンソン「・・・!!」


すると、とある魔弾の射出がアグラヴェインに向かって撃つ!咄嗟に避けたアグラヴェインは放った魔弾の主に問う。


アグラヴェイン「・・・貴様らか」
モリアーティ「それに殺させるのは惜しいねえ。彼らは生かすだけで価値があるような宝石の類だヨ?私らはせっかくの機会だから助けようとしただけサ☆」
シェリー「・・・」
エージェント(シェリー?)


すると、アグラヴェインは何かを伝えた。


アグラヴェイン「少しのヒントはくれてやる。我ら円卓はモードレッド討伐のためにある英霊を除いた六人が召喚されているが、うちに活動しているのは私を含めて四人だ。そのうちの二人はガウェインと、獅子王陛下だ」


アグラヴェインがそう言って立ち去った後にシェリーはエージェント一行に駆け寄った。


シェリー「みんな、大丈夫かい?」
エージェント「あ、ありがとう、シェリー。でも、その爺さん、お前の義父だよな?」
サンソン「・・・シェリー嬢の義父に扮して目的はなんだ?モリアーティ」
ほわん「ほわっ!?」


サンソンにあの時に彼が持つ嗅覚で正体を看破されていたモリアーティは言う。


モリアーティ「やっぱりバレたかと思っていたけど、キミが持つその能力はやっぱり侮れないね。というわけで名乗るさ。シェリーのパパ「おい(ゲシゲシ」わかったから足を怒りで踏まないでヨ!!・・・シェリーのサーヴァント・アーチャー、ジェームズ・モリアーティだよ」


エージェント一行がシェリーとモリアーティに助け出された一方、王ドラはルール違反として怒りを来したガウェインと激闘を繰り広げていた!






キッド救出&シェリーやモリアーティが合流

その呪文の続きには(その6) ( No.66 )
日時: 2023/05/18 19:51
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

王ドラ「チッ!(ちょこまかとパワーで打ち負かそうとしてきましたね・・・!」


王ドラは攻撃力に特化したバスターであるガウェインの猛攻にもものともせずに持ち前の機転の良さとスピードでなんとかかわす。一見ガウェインが押しているのかと誰もが思われた。


ロージア「あの騎士、完全に自分に流れがきてるわ・・・!」
キッド「!いや、よく見ろあいつの顔は・・・」
ガウェイン(ふん。何が自分に流れが来てるんですか?動きが読めない!逆にこっちの動きを完全に予測されてる!攻撃しつつもちょこまかと動く戦法は、こっちのが不利だ!)


実はガウェインの方が劣勢になることを予測していた王ドラはそれを弱く見せるためにわざと素早く回避することで彼の動きを読んでいたのだ!


王ドラ(なるほど。あのバカトリと違ってこっちのが動きが読める!トリさんが普段から考えが読めない振る舞いしてるからですか)
ガウェイン「答えよ!貴様はあの黄色のからくり猫がパンキッシュに乗っ取られていることを知りながら戦った!調べれば貴様らは親友同士であると聞く!そう知りながらなぜ戦うのだ!」


ガウェインの問いに王ドラは答えた。


王ドラ「そんなのなんだかんだで親友だからですよ。親友が何か危険な目に遭ったり操られたりしたらそこから救い出せるのなら時に矛を向けなきゃいけないことだってあるんですよ!」
トリスタン「!」


トリスタンはその言葉を聞いてふっと何かが頭に過ぎった。それは前に彼が王ドラに聞いたこと・・・


トリスタン『貴方はもし私の立場ならば自分の親友と戦うのも受け入れるというのですか?』


王ドラ『親友が何か危険な目に遭ったり操られたりしたらそこから救い出せるのなら時に矛を向けなきゃいけないことだってあるんですよ!』






トリスタン(ああ、そうか。これがあの後は結局はぐらかしていた、私への質問の「理由(答え」か)






王ドラの答えを聞いたガウェインはそれで火が点いたのか自分の宝具を放とうとした!


ガウェイン「ならば、それをその身で証明してみよ!この剣は太陽の写し身・・・」
キッド「王ドラ!!逃げろ殺される!!」
王ドラ「ひらりマント!!」






ガウェイン「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!!」






その時に彼の怒りを放った宝具はかなりの高威力が込められたことでその時のルパープ宮殿跡が炎に包まれていた。王ドラは自分が改良を重ねていたひらりマントのおかげでなんとか防いだものの壊れてしまい、ガウェインに馬乗りにされている形でガラティーンを喉元に突かれそうになった。


ガウェイン「そのマントが壊れた以上、私の勝ちです・・・!」
王ドラ「く・・・(ここまでか・・・でも)あなただって、あるんじゃないですか?死んでも助けたいものは、あなたにもあるんじゃなかったのですか・・・?」


その言葉にガウェインがほんの少しだけ揺らいだような顔をした隙に王ドラはあるヌンチャクを彼の口に突っ込んだ!


ガウェイン「!!?」


その場から少し離れた王ドラはニッと笑いながら告げた!






王ドラ「バクハツヌンチャクです!!!」






すると、ドッカーンとヌンチャクが爆発するような音が聞こえた。これは彼が事前に中に火薬を仕込んだ爆弾の一つだ。


ルート「すごい・・・」
以蔵「あれはわしのような天才ではないが・・・まるで奴にとっては・・・!」
レガムント「天災そのものを相手にしているようだ・・・!」


王ドラは瓦礫から辛うじて生還していたガウェインを横目に見ていた。


ガウェイン(不覚。まさか今回ので2度も命を失うとは・・・!)


すると、上の方から何者かが潜んでいたことを知らない王ドラはガウェインに聞く。


王ドラ「ところで以蔵さん達を箱の空間からどうやって解放を・・・」


すると、王ドラの足に矢が射たれた!王ドラはそれで思わず倒れてしまう。


大半の全員「!!!?」
ガウェイン「・・・っ今のは何のつもりですか、チーママ・マホ」


すると、珠黄泉族のチーママ・マホが弓兵の粛清騎士達を束ねながら姿を現した!


Tマホ「そのままの意味さ!お前がこのままでは残りの命まで失いそうになったからせっかく手を打ってやったんだ!」


すると、Tマホが弓を構える粛清騎士達に指示を出した!


Tマホ「貴様らの主人が殺されそうになってるんだ、殺れ!!」
キッド「やめろ!!王ドラ!!逃げろ!!急いで逃げるんだ!!」
王ドラ(矢を射たれたので足が動かない。ここまでですか・・・)






バシュッ






Tマホ「・・・は?」
ガウェイン「これは・・・どういうことですか?なぜ貴方が・・・」


粛清騎士達がざわざわと慌てふためく中でガウェインが特に驚いていた。何しろ放たれた矢を自分の武器用に魔改造した竪琴を使って攻撃し、王ドラを守った人物こそが・・・!






トリスタン「ありがとう、王ドラ殿。おかげでガウェイン卿と戦う覚悟はできた・・・!」






そう、ガウェインと同じ円卓騎士であるトリスタンが王ドラを身を挺してまで守ったからだ!粛清騎士達が焦った勢いで放った矢をトリスタンが相殺していく様を見たTマホは驚愕していた!


Tマホ「あいつは唯一召喚されていなかったはずだ!!それがなぜ敵側にいる!?」


トリスタンを前にしたガウェインは驚きつつもすぐにガラティーンを構えた。


ガウェイン「・・・なぜ円卓騎士の貴方が、そちらの側に付いてるのですか?」
トリスタン「私も敵側に貴方がいることに気付いて驚きました。どう考えてもこれはモードレッド卿に非はなかったようなので」
ガウェイン「自分の去り際の言葉が原因で結果的にブリテンに滅びを与えたから?あれは私は原因とは思っていませんがね」
トリスタン「だからこそ同じようなことを私のマスター達や王ドラ殿にしたくないだけだ!!」


トリスタンに合図を受けたリップは令呪で命じた!


リップ「令呪を以て命じる!!アーチャー・トリスタン、宝具を放って!!」


リップの令呪を受けたトリスタンはガウェインに宝具を構え、彼もガラティーンから宝具を構えた!






ガウェイン「この太陽は永遠であれ!!転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」
トリスタン「相対する太陽を落とし奏でよ!!痛哭の幻奏(フェイルノート)!!」







二つの宝具がぶつかり、その場にいるキャラ達の予想の範疇を超えた様にルパープ宮殿跡が完全に崩壊した!煙が消えた後、トリスタンは息切れをしていたが、平気そうに立っていたガウェインがその後倒れた。


ガウェイン「本気なのですか・・・卿は」
トリスタン「はい。彼らを全部捨ててはいけない。私は忠義よりも友愛を選んだからこそ円卓を去ったのです・・・さようなら、ガウェイン卿。獅子王に成り果てた騎士王にも、ついて行くことはできない」
Tマホ「・・・っそうかい!!じゃあ、あんたも抹殺対象だ!次に会う時は覚えておけよ!!」


Tマホがガウェインを連れ出しながら立ち去った後、トリスタンはリップ達と共に箱から以蔵達を解放させた後になんとか起きあがろうとした王ドラに駆け寄った。


トリスタン「王ドラ殿。行けません、まだ足が痛んでいるのに立とうとしては「ゴッ!!」あだっ;」
王ドラ「バカ!!バカトリ!!何カッコつけてんですか!!お前の今の立場考えてみろボケ!!」
トリスタン「いえ、私は王に生前あのような発言をした恥晒しなので、もし貴方やリップ達を裏切るとしても顔向けできませんから」
王ドラ「恥晒しどころではないでしょうが!!あなたも狙われますよ!!それでいいのですか!!」
トリスタン「いいのですよ。これで心置きなく貴方達と共に戦えますから」


泣き崩れる王ドラをトリスタンが頭を撫でながら宥める様を見たキッドは呆れたようにして呟く。


キッド「なんだ結局絆されてんじゃねーか;」
チャラ王「あのバカは忠義よりも友愛選びそうな奴だからなー;」
以蔵「じゃが、あいつらしいぜよ」


すると、キッドはあることを発言する!


キッド「それよりもドラえもん達やドラミを助けに行くぞ!話はそれからだ!」
アサト「やっぱ姫を絶対助けたいもんなぁ〜。白馬の王子様v」
キッド「るっせぇ!!早く行くぞ!!(顔真っ赤」
リップ「あの人達、今に見てなさいよー!!」


トリスタンが王ドラを抱えながらキッドを助け出したリップ一行は捕われたドラえもん達やドラミの救出に向かう!
一方、あおいやサンと一緒に捕われずになんとか逃げてきたあいりはツーストやモードレッドを探していた。


サン「落ち着くアル!敵はまだ見つかってないアルね!」
あおい「このままじゃ、スマブラ屋敷で待っててくれるぽぽかに顔向けできない・・・!」






あいり「ツースト・・・!モーさんも・・・どこにいるのよ・・・!」






続く・・・!






長かった・・・;感想OK