二次創作小説(紙ほか)

何かが鳴り響くとき(その1) ( No.655 )
日時: 2026/02/19 19:20
名前: 桜 (ID: YKgE9blb)

今回から本当の第五部の始まり!短い連作だと思いますが、色々と少しずつ動いていくので。






「小ネタ」なぜまぐろの素顔がトリスタンには効かなかったのか


りんご「今でも不思議ですが、なぜトリスタンさんはまぐろ君の素顔は効かないのでしょうか?」
まぐろ「今でも不思議なくらいだね★他の円卓の人を観察してみると・・・」


ガウェイン「マッシュマッシュ♪なんでも潰せばいいマッシュ〜♪(ジャガイモをマッシュしながら混ぜる」
ベディ「それで☆5組が納得するのかどうか・・・;」
ベディ「パーシヴァル卿。そのゲイザーをこちらに。それで調理するので」
パーシヴァル「わかった・・・って、ゲイザーを使った料理を作るつもりなのかい!?」


りんご「確かに他の円卓騎士も美しい顔立ちですね。なんか一癖も二癖もありそうだけど;」
まぐろ「そこで考えたんだけど・・・★」


その数分後、彼らと同じ円卓である騎士王とモードレッドとガレスが呼び出された!


騎士王「おや、ガレスはもとより貴公も呼び出されたのか」
モードレッド「りんごっていう女にどうしてもって言われて・・・(ち、父上と一緒かよ・・・!(トゥンク」
ガレス「あ、私達に会いたいって言ってた方はあなたですね?」
まぐろ「面倒くさいので遠くから★キラッ★」


まぐろは自分の美しい素顔を三人に見せたが・・・


騎士王「?ただそれだけのためですか?」
まぐろ「えっ★」
モードレッド「なんだそういうことかよ!ガレス、気晴らしにゲーセンでも行こうぜ!」
ガレス「あっ、待って下さいよ!あっ、私達に会いにきてくれたあなた、せっかくの機会なのにごめんなさい!」


トリスタンと同様まぐろの素顔が効かなかった三人が行った後、それを陰ながら見ていたりんごが駆け寄ってきた。


りんご「あの三人、まさか・・・」
まぐろ「うん、あまり効かなかったみたい★」
りんご「でも、これではっきりしました。円卓組は超美形(で個性あふれる)集団の集まり。つまり・・・」
まぐろ「お互いの顔を見慣れすぎて耐性を持っちゃったというわけだね★アイオーンさんの顔に見慣れたシンガンやプラマジやガウガ、BVLの人達も効かないみたいだし★」


超美形集団でもある円卓組はまぐろの素顔はあまり効かないことが立証されたが・・・






ガウェイン「三人を呼び出したのは実験だったのですね?(後ろから見ていた人」
りんご&まぐろ(°д°)






第五部序盤の最終話で理由を書ききれなかったので小ネタで補足。






「——————!!」


だあれ?よくわからないけれど、悲しくなるから、泣かないで・・・






ミニッツはそこで目を覚ました。どうやらあの光景は夢らしい。だが・・・


ミニッツ「なんだろ・・・なんで涙が止まらないんだろ・・・?」






とある日のアムール。トリスタンはあれから回復したことでリップ達のところに帰ってきていた。


トリスタン「円卓の騎士、トリスタン。ただいま戻りました」
リップ「おかえりトリスタンちゃん!」
トリスタン「ふふ。ただいまです」


いつもの調子に戻ったトリスタンにリップが嬉しさで思わず抱きつくが、チャラ王がそこから引き剥がした。


チャラ王「おいあんまり飛びつくなよ」
リップ「ええー。いいじゃん」
トリスタン「おや。思わず妬いて「バイルドライバー!!」あだっ!!」
ルート(全く相変わらずリップに対して素直じゃないんだから)
メルト(そんな意気地なし男は行動しないと、いつか嫌われるものね)


いつものドタバタした雰囲気の中、トリ子はそれをどこかボーッとしたような表情で見ていた・・・


トリ子「・・・」
おぼろ(モイモイ)「トリ子、どうしたの?」
トリ子「いや!なんでもねーよ!ただいつものあいつらの下らない騒ぎを見つめてただけ!」
おぼろ(モイモイ)(そんなことなさそうだけど・・・)


すると、そんな中でアムールに一人の人物が入ってきた!


チャラ王「あっ、いらっしゃいませ〜。すみません、もう昼のカフェ営業は終わりまして「酷いなぁ〜。お父さんの顔を忘れてしまったのか?」


チャラ王はその人物の顔を見て驚く!変装こそしているが・・・


チャラ王「親父!?」
トキオ「よう、久しぶりだなお前ら!」


チャラ王の父親・トキオの来訪に大半の全員が驚くが、トリ子は彼と初対面であった。


トリ子「なんだ?こいつ・・・;」
トキオ「あれ?また人を連れてきたな!しかも可愛い子!」
チャラ王「親父、セクハラ;」
リップ「今日は何しにきたんですか?」
トキオ「ライブツアーが終わって今日から1週間はオフだから、俺の息子やその嫁や間男や友達に会いに行こうと思って」
チャラ王「親父!!(怒」
トキオ「そんなに怒らなくても;ミカミからも行けって言われてるしなー」
ルート「ミカミさんが送り出してくれたのか」
トキオ「お前らによろしくって。あと、この後に母さんやチナと一緒に晩御飯行くから、千悠もくるか?もちろんお前らも一緒に」
トリ子「千悠?」
ルート「ちーの本名だ。んで、チナは赤ん坊の妹(桜設定」
チャラ王「無理。行かねーよ」
トキオ「えっ!?母さんやチナもせっかく帰って来てるのに!?久しぶりの家族揃っての食事なのに!?」
チャラ王「そりゃチナには会いたいけどな・・・ダメだ」
トキオ「ガーン!!」
トリスタン「おや、反抗期のようですね」
リップ「ちー君、行ってあげなよー」
チャラ王「無理だから!バレたらどうすんだよ!」
トリ子(なんか隠してんのかよこいつ・・・)


その翌日、以蔵がアムールでピンチヒッターとしてバイトしていた時にリップからトキオが帰って来ていることを聞かされていた。マスターの乱麻や弓弦は知らないが、彼はトリスタンが酔っ払った際の一言でチャラ王がトキオの隠し子であるのを知っているためだ。


以蔵「チャラ王のおっとうさん、帰って来てるんじゃな!」
リップ「しー、静かに!それなのにちー君、食事に行かないって言ったんだよ。せっかく誘ってくれたのにー」
以蔵「まあ、少年あるあるじゃな。ガキであるこんな時期は、わしらが生きた江戸の世では生きるので精一杯で迎えるのができんやき、放っておいた方がえい」
リップ「それはそうだけど・・・(まあ、こっちはそれどころじゃないのはわかってるけど・・・」


妖精騎士達だけではなく、彼らを擁するフェアリーナイト王国やその国の出身と思われるタイマー兄妹、そしてそれに関して何も言ってくれない王ドラのこともある。
そんな中で休憩をもらった以蔵はリビングのテーブルの上でチャラ王が何か書いてあるのを目にする。


以蔵「何書いてんじゃ?」
チャラ王「わぁ!びっくりさせるんじゃねーっす!」


以蔵が目にしたのは音符が書かれた楽譜。あまり見たことがない曲ということはつまり、チャラ王が作曲家「麻生夢叶」として書いている譜面だ。


以蔵「これ、おまんが書いた楽譜か!?」
チャラ王「悪いかよ;」
以蔵「いや、わしにはこんな難しいの書けんから、すごいぜよ!大したもんじゃ」
チャラ王「そ、そうか・・・(こんな風に褒める時はちゃんと褒めてくれるから、なんだかんだで周りに好かれるのか・・・」


すると、その横でトリ子もチャラ王が書いた曲の譜面を見ていた。


トリ子「お前が書いた曲か?」
チャラ王「トリ子ちゃん!」
トリ子「つまんなそうだけど・・・でも、いい曲ができてそうじゃない。曲を書くのが好きなら、大事にしておけよ」
チャラ王「!(バカにするかと思ってたのに・・・」


チャラ王はトリ子の根っこを見て改めて見直すが、リップがリビングに入ってきた!


リップ「ちー君、休憩終わりだよー。って、なんか見てるね!また作曲依頼!?」
以蔵「ほうじゃったか?」
チャラ王「ああ、そうだよ。まだまだだけどな(黙ってたのに・・・;」
以蔵「じゃが、バスクラとか編成の入った曲を作ってくれたら、小夢が喜ぶかもしれん」
トリ子「バスクラってなんだよ?」
以蔵「バスクラリネット!小夢が音楽科でも吹奏楽部でも吹いてる楽器じゃ!クラリネットの低い音のやつ!」


すると、チャラ王がリビングのテーブルから立ち上がった後に言う。


チャラ王「今日のアムールのシフトが終わったら、二人とも俺の家に来い。リップやトリスタンやメルトちゃんも呼び出すから」
以蔵「は!?なんでおまんの家じゃあ?」
トリ子「別にいいけどな・・・(あの親父のことも気になるし・・・」


一方、王ドラは秘密裏に得ていたフェアリーナイト王国の書類を見ているが、どれも手がかりはなかった。


王ドラ「ああもう!時間はもうないというのに・・・」


テーブルをグーでバンと叩いた王ドラは写真立てに入っているミニッツと自分が写っている写真を見る。


王ドラ「大丈夫ですよ。あなたも、あなたの大好きなお兄ちゃんも、私が絶対に守りますから・・・」

何かが鳴り響くとき(その2) ( No.656 )
日時: 2026/02/19 19:22
名前: 桜 (ID: YKgE9blb)

チャラ王の家






その日の夕方、チャラ王の家に遊びにきたトリ子と以蔵の二人はその家の雰囲気からして割と裕福なものを感じ取っていた。


以蔵「何気にデカいもんじゃ(流石世界でも有名なミュージシャンの息子じゃ」
トリ子「あいつの家、割と裕福なのかよ・・・(あの親父、本当に何者?」


以蔵がインターホンを鳴らすと、チャラ王が玄関のドアを開けながら出てきた!


チャラ王「おう、来たか」
以蔵「わしらを呼び出しってなんじゃあ?」
チャラ王「まあいいからついてこい」


チャラ王に案内された場所は自分の家の敷地内にあるサッカーボール型の離れ家であった。


トリ子「なんか変わった離れ家のようだけど、何?」
チャラ王「開けるぞ。これだ」


離れ家のドアを開けると、トキオが帰ってくるたびに土産として持ち帰っている世界中のメーカーによるクラリネットやピアノ、チェロなどの楽器のコレクションがずらっと並んであった!リップ達も知ってるし、クルーク達はもう見たことあるが、以蔵とトリ子は初めてそれを見た。


以蔵「これは!?あっ、バスクラもあるぜよ!」
トリ子「なんか良さそうなヴァイオリンとかもあるじゃねーか!」
チャラ王「親父が帰ってくるたびに持ち帰ってる楽器のコレクションだ。あ、ストラディヴァリウスとかのヴァイオリンは四桁万円以上もする高級品だから壊したら一生かけてでも弁償できねーぞ」
以蔵「ストラディヴァリって・・・!あの超有名なヴァイオリンメーカーのか!わしはテレビで見たことあるきの!」
チャラ王「おー。知ってたのか」


トリ子はクリスタルのグランドピアノをポーンと触りながら呟く。


トリ子「よほど裕福のところの子じゃねーか。お前の親父が何者なのか気になってるんだけど」


その言葉を聞いたチャラ王はトリ子の横にいながら言う。


チャラ王「俺の親父、世界でも名を轟かすバンドcranberryのキーボードだよ。知ってるか?」
トリ子「ああ、各国のファンからも多くの支持を得てる圧倒的な実力と知名度を誇るバンドだろ?私もテレビでチラッと見たことあるんだけど・・・は!?あの童顔で嫌ったらしいぐらいの神秘的な雰囲気を纏う男が、ちゃんぽんらんとした親バカ親父!?」
チャラ王「そうだ、その親バカ親父。あれでも公私をしっかりと切り分ける筋金入りのプロフェッショナルだから、メディアの前ではそれを絶対に出さないけどな」


トリ子は妙に納得してしまうが、一つだけ疑問が浮かんでいた。


トリ子「あれ?あのキーボードに妻と子供二人がいるって聞いたことがないんだけど・・・」
チャラ王「世間には秘密にしてるからな。リップ達の一族とかルートの一族とかは知ってるけど内緒にしてくれてるし、学校で知ってるのも先生達だけだ。クルーク達とかは知ってるけど、アイオーンさんは龍馬さん達には話してないし、アイレーン様も沖田ちゃんには言ってない。同じバンドメンバーの中では親父の幼馴染のミカミさんだけが知ってて気にかけてくれてる」
トリ子「ミカミって、cranberryのあのベースのか。なんとなく驚いたんだけど、こいつは?」
チャラ王「以蔵さんはトリスタンが酔っ払った際に言ってたことを聞いてたから知ってる。以蔵さん、自分も酔っ払っいてもそれは覚えちまってんだ;」
トリ子(確かにこいつは自分のマスターを連れてきてない。ということは事情を理解した上でそれを黙っていたということか・・・)
チャラ王「わかったろ?俺が作曲してる理由が」


チャラ王はチェロで短い曲を弾きながら言う。


チャラ王「俺はあいつを超えたい。ただそれだけ。親父は作曲を担当してて、俺はそれをテレビでもCDでも聞いて育ったんだ。親父のことを知りたかった俺は、チェロや作曲を始めて血がにじむぐらい何倍も練習した。親父と並び立つ人間になりたいと・・・それが何年か経つにつれ、今の親父を超える目標になっていたんだ」
トリ子(自分の親を・・・)


トリ子は自分の脳裏に生前の出来事を思い出しかけていた。それは愛する母親と過ごした幸せな日々を・・・それに気付いてないチャラ王は指で顔をかきながら言う。


チャラ王「まあ、あんたにはくだらないって言われるだろうけどな!」
トリ子「いいんじゃないそれ。自分の夢は自分が大事にしておけよ。きっかけがどんなに下らなくても」
チャラ王「!」


それを聞いたチャラ王は一瞬嬉しそうな表情を浮かべかけるが、その直後に呟く。


チャラ王「いたのかお前ら・・・」
トリスタン「貴方が二人を出迎えに行ったきり帰って来ないなと(ひょっこり」
リップ「トリ子ちゃんはもう知っちゃったのかー(同じくひょっこり」
トリ子「わぁ!急に出てくんな!」
以蔵「おい、チャラ王。いつかバスクラを借りても大丈夫かえ?小夢に試し吹きさせたいんじゃ」
チャラ王「ああ、それぐらいなら大丈夫だ」


トリ子はその光景を見ながら、自分の頭にある想いが思い浮かぶ。


トリ子(ホントつまんなくて下らない日常。だけど、こんな日々が続けばいいという思ってる自分がいる・・・)






キッド「あー!!やってもやっても終わらないー!!」


22世紀の未来のロボット学校ではその卒業生であるドラえもんズが天草達三人を伴って遊びにきていたが、寺尾台校長から即座に大量のデータの資料整理を命じられたことでキッドが叫んでいた。


ドラえもん「しょうがないよ。卒業生のぼく達も入ってるデータもあるんだから;」
マタドーラ「そう言ってもさー、この量なんだぜ〜;」
王ドラ「それでもやりなさい!要はこの資料整理が終わればいいんですから!」


一方、それを手伝っていた天草はデータを見ながら静かに呟く。


天草「どれほど発展していても、いつの時代も平和の時代になっている、ということでしょうね・・・」
為朝「貴様の本心は?」
天草「聖杯を手に入れる目的は変わりませんよ?(きょとん」
為朝「貴様には現代の言葉で言わせてもらおう。アウト(ズバッ」
天草(´・ω・`)えー


天草はそのデータを持って、ドラメッド三世に訊ねた。


天草「ドラメッド、このデータは?」
ドラメッド「ああ、それはあそこのであーる」
天草「そうなのですね・・・あの」


すると、突然非常事態のアナウンスが鳴った!


アナウンス「非常事態発生。ただいまロボット学校に不法侵入者が一名。生徒のみなさまはすぐに避難して下さい」
阿国「なんなのですか!?」
ドラリーニョ「事件だぁ!」
王ドラ「事件?それならダディ13号とマミー14号が対処するはず・・・(まさか!」


理由を察した王ドラは資料室を飛び出した!


天草「王ドラ殿!?」
王ドラ「あなた達は後輩である在校生達を避難させて下さい。頼みますよ!」
マタドーラ「どこに行くんだよ!?おい!」


一方、遊びに来たドラミとランもこの非常事態には戸惑っていた。


ドラミ「また何かあったの!?」
ラン「そうみたいですね・・・怖いですけど、私が出撃します!」


そこに走っていた王ドラが声をかけて来た!


王ドラ「ランさん!あなた達は在校生達を避難させて下さい!」
ラン「えっ!?ドラリーニョは!?みんなは!?」
王ドラ「ドラリーニョ達も避難させてくれています。だから、早く行きなさい!」
ドラミ「って、待って!どこに向かうつもりなのー!?」


王ドラが最上階まで駆け出すと、そこに一人の人物が。その人物こそが・・・!






王ドラ「私と対峙するために、あえて非常事態を起こしたのですね?フェアリーナイト王国の騎士様・・・」
トリストラム「・・・」






トリストラムと再び邂逅を果たした王ドラは彼を睨みつけるが、彼は振り向きながら余裕のある態度で話す。


トリストラム「はい。もう手筈は整っているので」
王ドラ「させませんからね?私があの二人を守るので」
トリストラム「なかなか強気なのですね?まるで別のことにも気付いたように」
王ドラ「ではそれに関して質問しましょうか?」
トリストラム「なんですか?言って下さい」






王ドラ「円卓の騎士・アグラウェインを殺したのはお前ですね?」






訊ねられたトリストラムは仮面越しにクスクス笑いながら言う。


トリストラム「そこまで調べられていたのですか・・・そんなこと誰にも、いえ一度たりともなかったというのに。勇者とはいえ正直貴方のことを弱い人間だと舐めていました。だから直接戦わなかったからその件については謝罪します。ようやく直接戦うのに値すると認めましたから」


王ドラがヌンチャクを振り回しながら飛びついた瞬間、トリストラムが剣でそれを防いだ!


王ドラ「二人は拐わせませんよ、絶対に」
トリストラム「随分と強気、というよりは血気盛んのようで。せっかくですので」






トリストラム「ショータイムの初演と行きましょうか、我ら妖精の王国(フェアリーナイト)に踏み入れる勇者様」

何かが鳴り響くとき(その3) ( No.657 )
日時: 2026/02/19 19:24
名前: 桜 (ID: YKgE9blb)

トリストラムが剣で弾くと、王ドラが一旦は体勢を取り直しつつ、壁を足場にする形でジャンプした後にヌンチャクを振るう!しかし、トリストラムが剣でそれを真正面から突き刺そうとする。


王ドラ「!」


王ドラがそれに飛ばされるようにして回避した後、彼はヌンチャクを四次元袖にしまった後、そこから自前の剣を取り出した。


トリストラム「それは・・・」
王ドラ「知ってますか?カンフーにも剣の技がありますよ。ドラえもんズ以外には教えてませんでしたけど」
トリストラム「それは自分の他の仲間やサーヴァントに、ということですか?見かけに寄らず、なかなか酷い人ですね」
王ドラ「お前に言われたくありませんよ!」


王ドラがキンキンとトリストラムと剣を交わる中、彼は傷だらけの三つ巴との戦いの中で遭遇したガウェインと三度にわたって戦い合った出来事を思い出した。


王ドラ(今になって、結果的にあの男との戦いが生きましたね。ついていけている!)


王ドラはトリストラムにある僅かな隙を見つけて、それを突く形で剣を振るった!


王ドラ「そこだぁ!」


王ドラがトリストラムの心臓部を突き刺そうとした瞬間・・・






トリストラムがそれを掴んで、自分の方に引っ張った。


王ドラ「え—————」






グシャッ!


王ドラはそれを見て驚愕する。なぜなら、トリストラムが素手で彼の剣を砕いたからだ・・・


トリストラム「少しは楽しめるかと思いましたが、残念ですね・・・」


トリストラムは自分の剣を下に放り投げた後、弓を持って矢を王ドラの額に向けて構えた!しかし、その弓はまるで————


トリストラム「遅れましたが、ようこそ。妖精の王国(フェアリーナイト)へ」


トリストラムに矢を放たれた王ドラは額を負傷させてしまった!


王ドラ「—————」


幸いにも頭のメモリー自体には貫かれていないものの、倒れ込んだ王ドラを見たトリストラムは呟く。


トリストラム「やはり、情けの感情があるとこうも緩んでしまうものですね。あのサーヴァント二人、いや三人を連れた魔法少女一行に差し向けた他の妖精騎士達にはそのようなことはなかったはずなのですが」
王ドラ「・・・!あの傲慢や嫉妬の騎士同様に他にも騎士を差し向けたのですか・・・」
トリストラム「ええ。まさか嫉妬のは貴方が陰ながら助力していたのが予想外でしたが・・・」


じゃあ、タイマー兄妹を拐う目的で他のドラえもんズや仲間達のことも全部知っていて・・・?ああ、考えてもここで・・・
その時に王ドラの中から声が聞こえた・・・






————「キミはここで終わってもいい」、と。






王ドラ「・・・るな・・・」
トリストラム「む?」


王ドラはゆっくりと立ち上がった後・・・






王ドラ「誰だか知らないけど、ふざけるなぁ!!そんな理由(弱音)で終われるかぁぁぁぁぁ—————!!!」






王ドラはさっきよりも速い動きでトリストラムに技をかまそうとする!


トリストラム「っ!」


トリストラムは咄嗟に避けるが、頬に傷がいったことで戦局の異変を感じ取った。


トリストラム(この勇者様の力がさらにパワーアップしている・・・先ほど私が言った言葉で奮起したからか?それとも・・・)


そう考えているうちに王ドラが飛びかかった瞬間、トリストラムがそれを後退りするように避ける!


王ドラ「!」


王ドラは四次元袖から再度ヌンチャクを取り出した後、それを持ってトリストラムの方に突進した!


トリストラム「悪あがきか知りませんが、完全に殺さないと成せないようですね?」


トリストラムが再度弓で矢を構えた瞬間、王ドラは自分の脳裏にトリスタンの背中を浮かんだ。


王ドラ(ああ、あの居眠り男。何を言いたい?)


—————「大丈夫です。私は貴方に寄り添い続けるために、貴方を信じる」






王ドラ「たとえ寄り添い続けなくとも、こっちだって信じてやりますよ!トリさん!!」






その時、王ドラの中から光が溢れ出た・・・!


王ドラ(これは・・・!カナタ、あなたの存在を奪った私を、この時ばかりは信じてくれるのですね・・・ならば、お願いです!少しだけでも力を貸しなさい!)


力が送られた王ドラはトリストラムの放たれた矢をジャンプで回避した!


トリストラム「!?」


王ドラは上からヌンチャクを構えて・・・






王ドラ「ハチョォォォォォー!!!」





王ドラが投げたヌンチャクがトリストラムの頭に強打したことで大打撃を与えた・・・!!

何かが鳴り響くとき(その4) ( No.658 )
日時: 2026/02/19 19:26
名前: 桜 (ID: YKgE9blb)

トリストラム「————っ」


トリストラムは痛みで頭を押さえながら弓を落としたが、その直後に三日月笑いを浮かべた・・・


トリストラム「クスクスクス・・・まさか私に戦闘不能させるとは・・・だけど、貴方も同様。これではショータイムの初演は続けられませんね・・・その前に」


トリストラムは窓越しから下を見る。その下にいるのは・・・


ラン「ドラリーニョ、最上階に王ドラがいるかも!一緒に行こう!」
ドラリーニョ「うん・・・!」


トリストラムが窓を割った後、最上階に向かおうとする二人の方に弓を持って矢を構えた!


王ドラ「!!?」
トリストラム「撤退する前に放ちます。止めたければ、止めてみせなさい」


王ドラがヌンチャクでトリストラムに攻撃するが、彼がその後に撤退した後にはもう矢を放たれていた!


王ドラ(ダメだ!間に合わない!だけど・・・!お願いです!二人とも、逃げて!)


異変に気付いたドラリーニョとランは前に振り向き・・・


王ドラ「ドラリーニョぉぉぉぉぉー!!!」






しかし、そこに実体化した騎士王がその弓を聖剣エクスカリバーで下に弾く形で防いだ・・・!






騎士王「お怪我はないですか、二人とも?」
ラン「騎士王様!どうしてここに?」
騎士王「なぜかランが心配になって、霊体化してまでついてきました。結果的にそこにいるあなたの恋人も無事でよかったですよ」
ドラリーニョ「!(ぼくがランちゃんの彼氏なのを騎士王様に認められるって、わかんないけど嬉しいなぁ」
騎士王(だが、放ってきた矢からどこか覚えのあるような魔力を感じた。あれはまるで・・・)


それを見た王ドラはボロボロになりながらも安堵した。


王ドラ「よかっ・・・た・・・」


その瞬間、王ドラがドサッと倒れたのをドラリーニョが発見した!


ドラリーニョ「王ドラ・・・!!?」
ラン「大丈夫!?しっかりして!!」
騎士王(ガウェインを二度も退けるほど強い戦士である彼の身体がボロボロになってる・・・誰が彼にこんなことを・・・!?)


騎士王は思わず凝視しながら上を見ていた。まるで王ドラを負傷させた人物を見ようとしているかのように・・・。






数時間後、王ドラが負傷したことをドラニコフから電話で知らされたトリスタンは愕然とする。


トリスタン「・・・!!」
リップ「トリスタンちゃん!大丈夫!?」
トリスタン(気付いてあげれなかった・・・何があったか知らないが、私が駆けつけてれば・・・!)


一方、アスクレピオスはスマブラ屋敷の医務室に搬送された王ドラの容態をドラケロ防衛隊や彼のサーヴァントに話していた。


アスクレピオス「一命は取り留めた。だが、しばらくは安静が必要だろうな」
マタドーラ「そうか・・・(王ドラの奴、この前から何があったってんだよ・・・!」


それを聞いた天草は何かにピンときた。






天草(まさか・・・あの本に何か手掛かりが・・・?)






————急激に鳴り響く叫び。罵倒。嘲笑。殺戮の音。そして————絶望と慟哭の叫びが、頭の中に鳴り響いていく。






next・・・






どうなるんだ・・・?感想OK