二次創作小説(紙ほか)

悲しい悲しい愛の夢(その1) ( No.659 )
日時: 2026/02/26 18:15
名前: 桜 (ID: PZX6sAnA)

今回は後半で間接的に残酷な描写があるのでシブの表紙もそれに向ける内容となっています・・・






「小ネタ」チャラ王新曲と新衣装おめでとう


チャラ王「チョリース!どうよ俺の新衣装!いけてるだろ!?」
トリスタン「!」
以蔵「新作で新衣装が用意されちょったか。リップには見せたがか?」
チャラ王「あとで見せるさ!」
以蔵「おまんのがエックスでバズられちょるぞー」


説明しよう!チャラ王の新曲と新衣装が出た当日、その新アニメのパラパラダンスや可愛さからエックスでバズられて瞬く間に話題の時の人となり、新規ポッパーも引き摺り込むきっかけとなったのだ!(ほぼ実話)


チャラ王「そうだろう!?あの円卓や以蔵さんにも負けないぐらいなんだぜ!」
以蔵「ほうか・・・は?わし?」←何度かエックスで話題になってた男






トリスタン「それでも本命(リップ)に素直になれないというのが「ブレーンバスタぁぁぁぁぁー!!!」






ちなみに彼の新曲は詐称すぎるレベルでむずいです(自分も発芽でやったらかなりボロ負けした)






クー『王ドラってつえー戦士だが、俺は苦手な方だな・・・』
ディルムッド『口も辛辣かつ厳しい口調だから、俺はいつもオドオドしてしまいまして・・・』


一部のサーヴァント達は我らのマスターのことを強さこそ認めるが、苦手としている。だが・・・


王ドラ『天草さん。私は少しだけ用事があるので早く寝て下さい』


王ドラ『為朝さん。それは火力が強すぎませんか?』


王ドラ『阿国さん。また高杉さんのことでお疲れでしょうから、今は休んで下さい』


側から見れば突き放すような厳しい口調。だけど、彼がそうした口調なのはきっと————






その翌日、医務室では他のドラえもんズや天草達三人やリップ達の陣営が容態が落ち着いた彼のお見舞いに来ていた。ケロロ小隊は用事、春我部防衛隊は幼稚園なのだが。


キッド「天草達はともかく、なんでトリスタン達まで来てるんだよ!?」
トリスタン「私にもお見舞いに行く権利があります(キリッ」
チャラ王「トリスタンが絶対にお見舞いに行くってうるさいんすよー;」
天草「年端もいかぬ相手に駄々こねたのですか(ドン引き」
ドラえもん「せ、せっかくお見舞いに来てくれたんだし仲間外れはしないであげてよ〜;」
アスクレピオス「そうだな、医務室で暴れられたら」


すると、向こうから歩く音がした!ベッドから立ち上がった王ドラだ。


阿国「王ドラ様!?」
王ドラ「ごめんなさいみなさん、もう大丈夫ですから。アスクレピオスさん、医務室の退院の許可を」
アスクレピオス「ダメだ。貴様にまだ許可を出すつもりはない」


その直後、ドクターが慌てながら走ってきた!


ドクター「そうだぞ!お前はまだ傷口が完全に塞がっていないというのに・・・!」
王ドラ「うるさいです。いいから許可を出しなさい」
マタドーラ「おい王ドラ!オレ様も流石に無茶だと思うぜ!」
王ドラ「うるさいです馬鹿牛」
マタドーラ「なんだとぉ!!?」


すると、トリスタンがひょいっと王ドラを抱えて医務室のベッドまで連れてきて寝かせた!


王ドラ「何するんですか!?つか、こんな状況で」
トリスタン「貴方に疑われてもいい。だけど、今は自分の身体を大事にして下さい・・・」


トリスタンの悲しそうな表情と震える手を見た王ドラはふうっと一息つく。


王ドラ「ホントしょうがない人ですね・・・ドクター、しばらくはここにいますよ」
ドクター「!ああ、必ず安静にしててくれ」
ドラメッド(なんだかんだでトリスタン殿の言うことを聞いているであるな・・・こんな状況だからか知らぬが)


しばらく王ドラと話し込んだのちに医務室を出たあと、ドラえもんがリップ達の陣営に駆け寄ってきた。


ドラえもん「あの、トリスタンさん。あなた達はキッド達からも聞いてたと思うんですが、王ドラの最近の態度に何か知ってることがありますか?」
トリスタン「えっ;それは・・・」
ドラえもん「いや、それじゃなくて伝えたいことがありまして・・・」


ドラえもんは王ドラが少し前からこれまでの戦いとは別に何かを調べていたことをリップ達の陣営に話した。


トリスタン「そうですか・・・(私達がリップ達と出会う前から・・・?」
リップ「それが王ちゃんが負傷した理由に関係してるの?」
ドラえもん「確信はないから、肯定もできないけど・・・」
ルート「・・・おい、とりあえずなんだが良い提案があるんだ」


その夜、王ドラ達が住んでいる家の前でガサっと茂みから出てきた。医務室にいる王ドラ以外のドラえもんズとリップ達の陣営だ。


ドラニコフ「ガウ?(訳:本当に入るの?」
メルト「からくりのアルブレビトは今医務室で不在よね?確かめるのは今しかないと思うのだけど。それに天草達からも許可を得たわ」
ドラリーニョ「天草さん達から許してもらえたの?」
おぼろ(モイモイ)「うん、あの人達も思うところはあったみたい。だからって、裏切りはなさそうだけどね」
リップ「信頼してるからこそ確かめたいのね。トリ子ちゃんはどう・・・」


リップはトリ子がまたぼーっとした様子で前を見ているのを見た。


リップ「トリ子ちゃん?」
トリ子「!な、なんだ?確か信頼してるからこそなんだっけ?」
リップ「うん、そうだけど」
トリ子「別にいいんじゃねーの?探偵ごっこには興味ないんだけど、私が反対するつもりはないし!」
トリスタン(こないだもどこかぼーっとした様子だった。あれから何かあったのか・・・)
キッド「おい。入るぞ」


キッドがドアのノックを鳴らすと、天草が出てきた!


天草「よくいらっしゃいました。こちらへ」


天草に入らせてもらった一同は手始めに王ドラの部屋を確かめさせてもらった。


天草「手がかりなのは今のところこの部屋だけです。他のはあまりピンとこなくて・・・」
マタドーラ「まあこんな狭くてボロ家なんかじゃ・・・ん?」


すると、マタドーラはタンスの後ろの壁に何か張り付いたようなものを見つけた!


マタドーラ「おい!なんか張り付いてるぜ!」
ドラえもん「これはかべ紙ハウス!?なんでこんなところに・・・」


すると、トリ子がそのタンスをひょいっとどかした!


トリ子「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーぞ。考えるのはこのへなちょこな紙の部屋に入ってからだ」
ドラえもん「は、はい」
マタドーラ「このセニョリータ、まさかの力持ち!?」


ちなみにトリ子ちゃんは筋力Aです(彼女のサーヴァントのデータより)
そのかべ紙ハウスの前に一同は息を飲む。王ドラはかべ紙ハウスの中で、ずっと一人で何を調べていたのか・・・


阿国「今為朝様が王ドラ様を含めた人を入らせないように外で見張ってくれていますが、どうかお手短に・・・」
リップ「うん」
トリスタン「入りましょう・・・」


一同は目の前のかべ紙ハウスの中に足を踏み入れる。そこには膨大な量の本が入っている本棚と小さな机と座布団だけであり、いわばよくある書庫のようなものだった。


ドラメッド「ここがかべ紙ハウスの中・・・」
チャラ王「なんか本だらけだな。機密事項が入ってるようなやつとか」
キッド「あり得るからやめろ;」


すると、トリスタンは下にあった本を見つけて、それを手に取った!


トリスタン(この本は・・・題名は・・・)







「フェアリーナイト王国で行方不明になった王子と王女のお話、タイマー=フェアリー王子とミニッツ=フェアリー王女の」






その机をよく見たら、そこには王ドラとミニッツの写真が写っている写真とタイマーとミニッツの兄妹が写っている写真がそれぞれ入った二つの写真立て・・・
それを見たトリスタンはその本を思わず落としてしまった!


チャラ王「!?どうしたんだよ!?」
ドラニコフ「アウ!アウー!?(訳:大丈夫!?足に怪我してない!?」
トリスタン(王ドラ殿・・・まさか・・・まさか、まさか・・・!!)


一方、それを知らない王ドラは医務室のベッドからむくっと起き上がったあと、手で顔を覆い隠した。その瞳からは一筋の涙が・・・






王ドラ「トリさん・・・みんな・・・ミニッツさん・・・タイマーさん・・・ごめんなさい・・・!」

悲しい悲しい愛の夢(その2) ( No.660 )
日時: 2026/02/26 18:17
名前: 桜 (ID: PZX6sAnA)

その翌日、事実を知った王ドラ以外のドラえもんズはパワえもんの住む総理大臣邸で彼を問い詰めていた。パワえもんが王ドラが今までたった一人でフェアリーナイト王国を調べていたことを知っている可能性があるからだ。


パワえもん「・・・ああ、知っているよ。あの時に王ドラにあの本を含めた幾多の本を資料として渡したのはぼくだ。あれらはぼくにとって必要のないものだったし、その時はなぜ要求したのかわからなかったが」
ドラえもん「!じゃあ、パワえもんはフェアリーナイト王国とやらも知ってるんだ!」
パワえもん「ああ。だけど、王ドラから口止めされていたんだ。「言ったら、あなたの社会的信用を失わせます」とね」
キッド「どうしてだ?」
パワえもん「どうしてって・・・そりゃ、あれだな。信頼できる親友でもあっても人を巻き込みたくないからだろう。あいつは信頼しているからこそ、自分がやると決めたことにその人を巻き込ませたくない。この強情さは昔も今も変わってないんだよ」
ドラメッド「あ・・・」


王ドラはロボット学校時代から22世紀の未来に墜落するまでの記憶は失っていたといえど、努力家であるとはいえ天才とももてはやされる優等生だったが、自分で決めたことは自分で解決しようとする強情な面はあった。他のドラえもんズやパワえもんなどの理解ある一部の同級生も彼のこの一面を知っているからこそ心配してもいるのだ。


マタドーラ「そりゃそうかもな、あいつは昔から素直じゃねーんでな、あれじゃガウェインから憎まれるのも無理はないかもな・・・」
ドラえもん「あの時、ドラミを助けるために勝利を放棄してまで親友テレカやケロロ君のケロンスターをガウェインさんに渡したから?」
マタドーラ「まあな、騎士王がそれを教えてくれたよ。仮にあいつが知ったら、王ドラの代わりに自分がやると聞かないだろうな。また王ドラと本気の勝負をやるためにな・・・」


それを聞いたドラリーニョは窓を見ながら答える。


ドラリーニョ「ぼく、王ドラの友達でいるよ。王ドラに何があっても」
ドラメッド「ドラリーニョ・・・」
キッド「俺もあいつの親友でいるさ!なんだかんだで頼りにもしてるし!」
パワえもん「お前の場合は勉強じゃないのか?万年英語以外のテスト赤点君w」
キッド「はぁっ!!?」
ドラえもん「まあまあ、今はそんな茶化してる場合じゃないでしょ;」
ドラニコフ「ガウ・・・(訳:それにしても王ドラ、まだ眠ってるのかな・・・」


一方、スマブラ屋敷の医務室ではすやすやと眠る王ドラをトリスタンが椅子に座りながらじっと見ていた。


トリスタン「・・・(こんなになるまで疲れて・・・それにしても、頬も冷たい。元は温かったんでしょうけど・・・」


トリスタンが王ドラの頬に触った時、彼がぱちっと目を開けた!


トリスタン「あ、起きたのですね」
王ドラ「トリさん?」
トリスタン「おはようございます、王ドラ殿。って、もうお昼ですが」
王ドラ「昼!?何したんですか?」
トリスタン「いえいえ、貴方が疲れているからと今日は寝かせてやれとドクター殿や医神アスクレピオスからも言われまして。もしや妖精にいじめられたのですね」
王ドラ「またそんな詩的なことを・・・」


すると、王ドラはここで何かに気付いた。


王ドラ「知ったんですか・・・ミニッツさんやタイマーさんのこと」


その数分後、王ドラが大分傷を癒えてきたのでスマブラ屋敷付近のみの外出が許された後、彼はトリスタンと二人で歩きながら話す。


王ドラ「私達の世界で起きたあの逃走中の悪夢の時、私はタイマーさんやミニッツさんの出自をただ一人で知ったのです。彼の涙を見た私は誓いました。絶対にあの王国の謎を解き明かすと。幾多の戦いの合間で少しずつ調べ続けて、そのうちに手がかりも少しずつ掴むようになってきて、だからこそトリ子さんを見た時にようやく謎の一端でも解き明かせると思ったのです。彼女には悪いとは思っていましたが、人の心のある妖精として尊重すると同時にフェアリーナイト王国に踏み入れるための一材料として利用してもいたんです」
トリスタン「ではあの妖精騎士達が現れたのは貴方の持っていた本に彼らの記述があったから?」
王ドラ「いいえ、彼らに関しての記述はどこにもなかったから向こうから差し向けて来るのは予想外でした。どこで知ったのかは分かりませんが・・・だからこそもう時間がなくなってきていると悟った。それがまさかあなた達を巻き込んだなんて、内心ではびっくりしましたが・・・」
トリスタン「・・・(ただごとではない。急がねば恐ろしい予感は当たるのだろう。それがあと半年?何月?何日・・・?」


トリスタンは自分のもう一つの目的に通じるものを感じた。自分がこのチェリーワールドに呼び出されてから、時間が経っていると。
少ししてから雨が降ってきた。


王ドラ「雨ですね」
トリスタン「雨が滴るいい男でもあります、私は」
王ドラ「そんなこと言ってる場合ですか;濡れますよ」


二人は雨宿りのために近くにある木の下に避難した。


王ドラ「帰ってから頭を拭きましょうか。この時期はまだ寒いでしょうから」
トリスタン「そうですね。濡れてしまったら、ベディヴィエールに怒られますから」
王ドラ「なんだかんだで世話を焼かせてますね;」






————ああ、私があの時に呼ばなかったら、刹那的であってもこの平和な日常はなかった。やり方は違うが、どこか私と同じようなものを感じたガウェインに一瞬のうちに負けていたのでしょう。
戦いが終われば、我らサーヴァントは消える。だけれど、今も消えておらずこのチェリーワールドに在り続けている。それがチェリーワールドの恩恵なのでしょうけど、我らが消えても消えていなくとも、王ドラ殿も、リップも傷つくことになる・・・






トリスタンは王ドラの袖を掴みながら呟く。


トリスタン「貴方達の最大の敵はあの赤猫を連れた魔導師・黄泉ですよね?」
王ドラ「!」
トリスタン「もし、彼女がフェアリーナイト王国で我らに対峙するようなことがあったら、彼女から不死の能力のみをもらう。あれは長いこと生き続けたのでしょう・・・」






トリスタン「それを王ドラ殿らに取り込んで、世界の終わりまで我らサーヴァントと生きてほしい」






トリスタンの真剣な眼差しでの懇願に王ドラは答えた。


王ドラ「また無茶なことを・・・でも、いいですよ。みんなと一緒にいられるなら、どこまでも」


王ドラの迷いのない瞳を見たトリスタンは我に返りながら叫ぶ!


トリスタン「いいわけないでしょう!」
王ドラ「は!?」
トリスタン「世界の終わりまで永遠に死ねなくなるのですよ!」
王ドラ「その時は笑い続けてやりますよ!楽しく!それにまだサーヴァント達とお別れしたくありませんしね!」
トリスタン「貴方達の言う22世紀の未来さえも生きられなくなる!そんなこと、貴方達にはしたくないのです・・・!(そうだ、たとえいつか別れることになっても貴方達には未来を生きてほしい。王ドラ殿は、この終わりの見えない旅の光の一つとして憧れた者であってほしいのです」


すると、トリスタンは涙を流しながら王ドラを抱きしめた!


トリスタン「貴方の痛みは私がもらいます!だからこそ、また一緒に戦わせてほしい・・・!」
王ドラ「トリさん・・・私だって言いたくありませんが、それは無理です。場合によっては全員死ぬかもしれませんよ」
トリスタン「それでも一緒に戦わせて下さい!死なせたりしない・・・絶対に・・・王ドラ殿もリップもちー殿もルート殿もおぼろ嬢も、みんなも・・・私が、私達が守ります・・・!守りますから・・・」


トリスタンの涙ながら自らの決意を表明する表情を見た王ドラはこれ以上は何も言えなかった・・・






先ほどの私の頼みを受け入れてくれた王ドラ殿の答えは本気だった。きっと、この子は誰かのために今も走ろうとしている。かつての君のように。無茶の末に死ぬかもしれないというのに。
だけど、言えない。死人でもある英霊(サーヴァント)達からも離れてなんて言えるわけがない。
私達を受け入れてくれた今を生きる仲間達が大切だから、それが刹那的でもずっと一緒にいたいから。優しさに甘えて、さよならなんてできるわけがない。私は結局自分の身勝手ばかり。ごめんなさい・・・






それを隠れて見ていたドラリーニョは彼らしくないどこか思うような表情を浮かべていた・・・


ドラリーニョ「・・・」

悲しい悲しい愛の夢(その3) ( No.661 )
日時: 2026/02/26 18:20
名前: 桜 (ID: PZX6sAnA)

間接的な残酷な描写あるので注意






一方、建設予定の遊園地の塔の上ではトリストラムが雨上がりの空の景色を見ていた。そこに赤谷が声をかけてきた。


赤谷「なぁ、空を見るのが好きなのか?」
トリストラム「ええ、好きなのですよ。雨上がりの宙ならば。夕方に出かけるから準備するよう他の妖精騎士達にも伝えて下さい。私は先に向かいますが」
赤谷「どこに向かうつもりだ?」
トリストラム「用事ですね。————そろそろどくりんごの仕掛けた毒が効く頃合いだと思うので」


一方、リップ達はトリスタンが一人王ドラのお見舞いに行ったことを知ったため、彼を探していた。


チャラ王「おーい、トリスターン」
リップ「王ちゃんのお見舞いに行ったんだけど、やっぱり昨日のことが気がかりだったのかな・・・」
ルート「・・・」


トリスタンを探すために歩くリップ達の向かう方向は・・・


ケロロ「だーかーらー、フェアリーナイト王国とやらを我輩らが上手く制圧すればいいってことでありますか!」
ギロロ「貴様、あの妖精の国は厄介だと聞いている!何しろ、黄泉がいるのだぞ!」
ドロロ「それだけではないような気が・・・」


どこから知ったのかは知らないが、フェアリーナイト王国を制圧するかしないかのでギャーギャーと騒ぐ三人に遭遇した!


おぼろ(モイモイ)「あら、ケロロさん達じゃない」
ケロロ「ゲロォッ!?トリスタン殿は?」
メルト「トリなら、からくりのアルブレビトのお見舞いに行ってるわ。あと、フェアリーナイト王国を制圧しても無理よ。自分達の命を失いたかったら、好きにすればいいのだけど」
ギロロ「ふん、貴様らが俺と同じ意見なのはいいが、そこの女が何者かわからないままそばに置かせるのは好かん。何しろ、妖精なんだろう」


ギロロの言葉が癪に触ったのか、トリ子が彼の胸ぐらを掴んできた!


ギロロ「!?」
トリ子「言いたかったら、好きに言えよ。何しろ私は妖精だが、弱っちい妖精達も大嫌いだからよぉ」
リップ「!トリ子ちゃん、やめて!」


それを見たリップがトリ子を制そうとする!それはトリ子にそのようなことをさせたくなかったからで決して悪意はなかったが・・・


トリ子「・・・!!(あ————」


すると、トリ子の身体が突然光だした!


リップ「トリ子ちゃん!?」
ドロロ「なんか変身してる気が・・・」


その霊基に変わった時、自我を失ったままその腕でリップに牙を剥いた————


リップ「え」
チャラ王「リップ!!」






————これは私の物語(記憶)。その思い出(物語)は予言、それを囲む周りの奴ら、そして————自分勝手な妖精達や殺しを快楽する男によって終わりを告げた。


ルート「リップ!!ちー!!」
メルト「一体どうしたの!?」
おぼろ(モイモイ)「やめてやめて!!リップとチャラ王が・・・!!」


頭の中に刹那的に浮かんでくるのは自分が虫を踏み潰すが如く踏み躙った動かぬ妖精や人間達、泣き叫びながら罵る哀れな妖精や人間達、それから、私を娘としていさせてくれた優しい女王(お母様)の表情。


ケロロ「キィヤァァァァァー!!?」
ギロロ「おい!!やめないと撃つぞ!!」


ああ。だから殺したくなかったのに、近づかないで、受け入れないで欲しかったのに。でも————


ドロロ「なんとか拘束したでござる!至急医務室へ・・・!」






医務室に搬送された三人、彼らが運ばれた経緯を知ったドクターがトリ子のカルテを見た。


ドクター「なんとか三人の一命は取り留めたのはいいが、ただ衝動的に二人を傷つけてしまっただけか・・・なぜ霊基が変わったのかわからないが・・・」
アスクレピオス「恐らくは本人の性質もあるが、誰かの手引きだろうな。元々はもう少し遅れるものであろうが、それによってその時が早められたのだろう」


一方、その会話を隠れて聞いていた王ドラは令呪で天草を呼び出す!


天草「はい、なんでしょうか?」
王ドラ「トリさんは?」
天草「今医務室の外で三人の無事を祈っています。トリ子のことを恨んではいないようで・・・」
王ドラ「そうですか・・・(あの男、知らせを聞いた時にすぐに医務室に駆けつけてましたからね・・・」
天草「それにしてもショックですね。私は人の夢の中に入り込ませたりできるというのに」
王ドラ「!今言いましたよね、あなたは人を夢の中に入れることができると。ならばその能力で頼みがあるのですが」


それを聞いた天草は一瞬だけ動きが止まったあと呟く。


天草「協力しますが、今度こそ巻き込ませて下さいね?」
王ドラ「・・・」

悲しい悲しい愛の夢(その4) ( No.662 )
日時: 2026/02/26 18:22
名前: 桜 (ID: PZX6sAnA)

どこか暗い海のような空間。そこにはとある少女が虚な目で佇んでいた。そう、突発的にいつものと霊基が変わった姿のトリ子・・・


トリ子「・・・」


暗い色に変わった目からは雫がポロポロと流れていた・・・理由は姿が変わったことで衝動的にリップと咄嗟に彼女を庇おうとしたチャラ王を・・・


トリ子「あああああー!!!殺したくなかった!!だけど、あいつらのせいで、お母様、お母様は・・・!!」


もうムリ。嫌われてしまった。ああ、いっそのことこのまま消えてしまいたい・・・
そう思ったトリ子だったが・・・


リップ「トリ子ちゃん!トリ子ちゃん!」


トリ子はその声を聞いてばっと顔を上げた。それは自分が衝動的に傷つけてしまったリップとチャラ王・・・!


トリ子「あ・・・なんで・・・」
リップ「心配したから探したの!すごい痛かったけど、憎むのは嫌だから・・・」
チャラ王「俺も痛かったんだけど!?だけど、最近ボーっとしてたし、無意識のうちに降り積もったのが爆発したんだろ。やったことはダメだが、あのまま突き放すことができなくてな・・・生きているかどうかわからねーけど」
トリ子「・・・」


自分を憎む様子はない二人を見たトリ子は再び俯きながら呟く。


トリ子「本当に変な奴らよね。私はわがままでザンコク、恐れられて嫌われる妖精だってのに・・・」
リップ「トリ子ちゃん、普段の口が悪い言い方でも結構みんなに気遣ってくれたんでしょう?今だってアタシ達がギロロさんにキツいこと言われたから庇おうとしてくれたんだし」
トリ子「そうでもないんだけど・・・」
リップ「さぁ、帰ろう。生きているならここから抜けれる「この空間から抜け出す?愚かなこと言っては困りますね・・・」


その声を聞いた三人は振り向いた!その視線の先に立っていたは仮面を着けたフェアリーナイト王国の妖精騎士・トリストラム・・!


チャラ王「テメェは・・・」
トリストラム「おや、貴方達にははじめましてでしたか。それともお久しぶりでしたか?まあどちらともいいのですけど。他の妖精騎士達がお世話になりましたね」


トリストラムは自らの妖精騎士としての名を名乗る!


トリストラム「私はトリストラム。フェアリーナイト王国における色欲の騎士ですよ」
リップ「色欲の騎士・・・」
トリストラム「せめて名乗るくらいはしたので、ここで二人ともチェックメイトしましょうか」


トリストラムは赤く輝くある宝石を見せる。それを見たトリ子の目の色が変わった・・・!!


トリ子「・・・!!」


すると、トリ子が突然リップに攻撃してきた!


リップ「えっ!?」
チャラ王「リップ!!」
トリストラム「成功しましたか。さぁ、蹂躙しなさい、私の妖精騎士トリスタン————」


すると、そこにあるヌンチャクが割って入ってきた!トリストラムは咄嗟に避けるが、そのヌンチャクを振ったのは・・・!


トリストラム「おっと。まさかここまで追いかけてくるとは・・・」
リップ&チャラ王「王ちゃん!」
王ドラ「ええ、そうですね。だが、今度は協力者がいないわけじゃありませんよ」


すると、王ドラをこの空間に入れさせた天草が歩きながら出てきた!


天草「ホルル小隊での件以来ですね?」
トリストラム「ああ、あのケロン人の女性小隊でしたか。厄介なサーヴァント二人に怪しまれたけれど、おかげでそこにいるあなたの主が私を追うきっかけになったのは感謝してほしいくらいですが」


王ドラと天草を前にしたトリストラムは三日月な笑いを浮かべながら話す。


トリストラム「たまたまそのサーヴァントに人の夢の中に入れさせる能力があったから知りませんが・・・ここは妖精騎士トリスタンの夢の中。倒したら、彼女は現実世界でも消滅しますよ?」
王ドラ「彼女に仕掛けたのはあなたもなんですよね?あなたを殺したくなる。だけど・・・その子は死なせない。あなたは絶対に倒す、だけどトリ子さんは助ける!それが私が今やることです!」


そう宣言した王ドラは自分の令呪を光らせた!


リップ「王ちゃん・・・」
王ドラ「いいから。チャラ王さんと一緒に遠くから見てなさい」






王ドラ「————戦闘開始!!」
天草「おうよ!」






next・・・!






次回、トリ子を救うために戦闘!感想OK