二次創作小説(紙ほか)

ここに。(その1) ( No.72 )
日時: 2023/05/29 17:20
名前: 桜 (ID: NH1RGN1H)

いよいよハートビート・クロックタワーを巡るお話が最終話!
ここで回収が大分終わったはずなのにまたいろんな伏線を散らばる私なのであった(^ω^;)






ーーーーーそれは、シンガンクリムゾンズの天才ギタリストに宿る「魔性」があるスイッチにより呼び起こされたものだった。


まだ完全に覚醒はしていないが、要は身体を乗っ取った、それだけ。


その「魔性」の名はーーーーー






アイオーン(ペイル)「・・・人間。全て、この塔ごと斬り落としてやろう」






吸血鬼覚醒

ここに。(その2) ( No.73 )
日時: 2023/05/29 17:25
名前: 桜 (ID: NH1RGN1H)

ゼオ「アイオーン・・・?」


アクロックを倒したクルーク一行の前に一人現れたアイオーンの姿に大半の全員が驚愕していた。自分達の仲間として時に支え続けているアイオーンが、自分達を敵として認識している・・・?


ヤイバ「アイオーン!?どうしたのだ!故に何か嫌なことでも」
モリアーティ「そこのミューモンのキツネメガネ君、今は近づかない方がいい」


すると、事態を察したモリアーティがクルーク一行の前に現れた!


おぼろ(モイモイ)「あっ!あんた、シェリーさんの義父・・・」
トリスタン「いえ、この方は・・・流石に悪の教授の貴方がしでかしたものではなさそうですね」
チャラ王「じゃあ、このおっさんもサーヴァントか!?」
アサト「・・・あまり真名を口にはしたくないんだけどねぇ。あの有名なシャーロック・ホームズシリーズは流石に知ってるよなぁ?」
クルーク「コナン・ドイルの・・・あっ!」


すると、それを聞いてようやくモリアーティの真名に気付いた。モリアーティはそれを見抜いていたかのように動じずに天草を見ながら言う。


モリアーティ「私はマスターと共にククラ達から逃げてきたこの天草君を捕縛するべくキミらよりも先に到着して機会を伺っていたんだがね・・・予想外なことに天草君があんな宝具を放つから頓挫していたところを、複数のサーヴァント達を連れたマスターの知り合いの彼らに会ってそれで連れてきた最中にライオンの兄君が豹変したのだよ。私もこれは想定外だヨ」
ププル「あなたのマスターの知り合いの彼ら?」


すると、エージェント一行がシェリーと共に遅れて出てきた!


エージェント「よかった生きてたか!!」
キッド「お前らも無事だったか!!」
アタランテ「子供達も全員無事だ・・・!(じーん」
モードレッド「アタランテ;」
アミティ「リデル、ラーマ、無事でよかったー!!」
リデル「アミさーん!」
ラーマ「さっきとある敵サーヴァントとでくわしたがな;」
アイレーン「クルーク!会いたかったのだー!!(クルークに抱きつく」
クルーク「ちょっとっあまり抱き付かないでよ!!」
ハッチン「ファッ、ちっこいのクルークから離れろこのっ!!」
ペイペイン「アイレーン様を侮辱するな!!あと、貴様はすぐにアイレーン様から離れろー!!」
王ドラ「今抱きつくとか叱ってる場合じゃないですよね・・・」
ペイペイン「ぐぅっ・・・;確かにそうですね。今はアイオーン様の緊急事態です」
サンソン「ペイペイン嬢、王ドラ殿を見て引き下がりましたよね。やっぱりすごい人なんだ・・・」
王ドラ「あっ、サンソンさんっv」
ハンドレッコ「違うよメイドは王ドラにほれ「がっ」むぐっ;」
ペイペイン「タママ殿が王ドラの彫刻していただけですよっ;」
タママ(普通ボクを巻き込む!?)
ドラリーニョ「タママ君、王ドラの彫刻作れるの!?」


すると、天草はモリアーティにアイオーンの今の状況の説明を求めた。


天草「彼に何があったのです?」
モリアーティ「多分防ぎたかった未来を実現してしまったからその自責の念で呼び覚ましたのかね?あの時は長い道のりだったから敵もいるかわからないし仕方ないけど」
あやクル「未来・・・?」


まだ知らない人が多いが、アイオーンには悪い未来を予知する能力があった。しかし、アイオーン自身はそれを何とか阻止しようと陰ながら動いた結果として実現を阻めたのだ。つまり、彼が察知していた未来は・・・!






セレン「クロウ君がシアンちゃんとウンディーネちゃんを庇って瓦礫の下敷きになる未来・・・!?」






今まで予知した中でも特に悪いものだと察していたアイオーンは、それを出口に到着する寸前のところで阻止できなかったことで自責の念が駆られた結果、アイオーンの中に青の吸血鬼一族としての真名(ペイル)が呼び覚まされてしまったのだ・・・!


以蔵「龍馬!!何しょんぼりしとんじゃ!!」
お竜「おいイゾー、リョーマをいじめるな!」
龍馬「いいんだお竜さん・・・彼のサーヴァントでありながら気付けなかった僕が悪いよ・・・」
マルク「そんなことないのサ。・・・ボク達だってそこまでは知らなかったし」


とはいえ豹変してしまった彼をなんとか無力化させて止めなければ行けない・・・!ペイルと化したアイオーンは指を鳴らす!そこに出てきたのは三つ氷の柱だった。


夏美「!?なんで氷なの!?」
ゼオ「!!すぐに向かうぞ!」
エレナ「三つの氷を破壊しに行くの!?」
ゼオ「わからないのか!三つじゃない・・・三人だ!!」


よく見ればそれぞれの氷の柱の中にはブラッディクスとして行動していたキッドに色使いとして利用された後に連れ去られて閉じ込められた初代ARSの姿があった!


ププル「アルルさん!?」
フィン「ククラの奴、彼が豹変した際にこれを仕向けたな・・・!」


彼らの関係者達がそれぞれその救出に向かう中、リップが慌てながら何とかアイオーンを止めれないか探していた。


リップ「大変!!なんとかアイオーン君を止めなくちゃ!!」
チャラ王「!リップ!!上!!」
リップ「えっ?」


すると、リップの頭上に瓦礫が落ちて頭を打ってしまった!


チャラ王「リップ!?」
トリスタン「!これは・・・」


救出に向かった彼らに託される形で残された一行はアイオーンを止めようとなんとか攻撃していたが・・・


しおん「もう!攻撃してくるしこっちのは防いでくるしかなり堪えるわ!!」
フラン「うぅぅぅ;」
モリアーティ「どうしたの、キミ?辛いのかい?」
シェリー「なんで私と同じような態度なんだ;」
ロージア「あれ、シェリーさん!?ということはあなたが・・・」


すると、ロージアが聞こうとしたのをシェリーが思わず目を逸らしてしまった。


ロージア「シェリーさん・・・?」
ツキノ「あっ。あれはまさか」


すると、アイオーンの前に吸血鬼のような人格に変わったリップが降り立った!


裏リップ「皮肉なものだな。仲間に対する悲しみで自ら自身を引っ込んだか」
アイオーン(ペイル)「・・・?」


すると、その口調にラティオスとラティアスの兄妹が気付いた!


ラティアス「・・・!」
ラティオス「あなたは・・・なぜその人間の中に・・・!?」
天草「・・・!!」


何かに気付いた天草は裏リップに訊ねた。






天草「もしや・・・子孫であるその少女の中に宿ったのですか。エデン」
ルート「・・・!!?」






一方、それをガウェインを抱えながら見ていたククラも驚いていた。


ククラ「あれは古代の時代にこの塔で生まれ、メルヘン王国で起こったあの赤・青・黄・白の一族の「光り来ぬ夜のバンパイア大戦」をその命と引き換えに力を放出して止めた伝説の吸血鬼・・・エデン様・・・私に力を貸してもらおうと我らで探していた吸血鬼様が、まさか子孫がいただけでなく、その中に宿っていたとは・・・!兄の方がようやくスイッチが作動して妹はもう用済みとしたが興が冷めた。捜索は打ち切りだ!」


一方、氷の柱の中に閉じ込められた初代ARSを救出しようとそれぞれの関係者達がそれを割るために攻撃していた!


マタドーラ「マジでやるのか!?」
ゼオ「当たり前だ!ダークマインド!」


ゼオが闇の魔法を放つが、氷の柱は意外と固く微動だにしなかった。


ゼオ「ダメか。もう一度!」
エジソン「ゼオ!私も力を貸そう!」
エレナ「私もだわ!」
のび太「無茶ですよ!!あれは強いゼオさんの魔法でも微動だにしない!!それに割れたとしても・・・!!」
ゼオ「バカ。それでもやるのがお前らも一緒だろうが!」


一方で同じように一部の仲間達と共に氷を割ろうと攻撃していたププルやクルークも同じように他の関係者達を説得していた!


ププル「たった一つの魔法で割れなかったからって何さ!!それなら何回だって攻撃すればいいでしょ!?」
クルーク「キミ達はそれでもできるだろ!?こんなにヤバい状況を苦しくたって何度だって乗り越えてきたんだから!!」


三人のそれぞれに対する叱咤激励で他の関係者達の勇気に火がついた!何とか氷を割ろうとしたが・・・


エレナ「ダメね・・・まだ効いてない!」
エジソン「ここまでか「ドッカーン!!」!」


すると、キッドの空気砲を皮切りに関係者達も初代ARSを救出するために氷の柱に攻撃し始めた!


ドラニコフ「ガウゥ!!」
ジャイアン「悪かったなゼオさん!オレ達、危うくあんたらを見殺しにしようとしてた!!」
王ドラ「私も結局あのトリさんに助けられた身。こうなればとことん付き合ってやりますよ!」
ゼオ「!ありがとう!」


夏美「よーし、この地球を救うためにもやってるわよー!!」
ケロロ「総員、我らケロロ小隊、手始めにアルル殿を救出であります!」
ギロロ&タママ&クルル&ドロロ「了解!!」
ププル「みんな今のはマジでカッコいいよ・・・!」


ローズ「こうなったら私達も協力するわー!!」
みさえ「しんのすけ!そっちのところにも剣技を当てなさい!!」
しんのすけ「ほっほーい!野原一家&春我部防衛隊、ファイヤー!!」
野原一家&春我部防衛隊「ファイヤー!!!」
クルーク「いつものおバカなテンションで成し遂げぇー!!!」


関係者達はそれぞれ氷の柱に総攻撃するが、まだ火力が足りてないのか効いた様子がなかった。


ゼオ「ここまでか・・・!」


すると、ゼオ達が攻撃していた氷の柱の一つの内側から攻撃する形で破壊された!
ようやく目にしたいつもの見慣れた姿に思わず彼の関係者達は安堵を覚えた。


シェゾ「お前ら。キッドもすまないな・・・本当はあの時に気付いて止めてやればよかったのにな・・・」
ゼオ「あ・・・!シェゾさん・・・!」
シェゾ「あいつらは敵じゃないとわかるけど、要は青の吸血鬼一族の他にあの金髪バスターゴリラみたいな騎士もだな?うちのバカ達を付け狙った落とし前はいつか必ずつけさせてもらうぞ!!」


すると、シェゾに続いてアルルやルルーも氷の中から自ら出てくる形で割れながら脱出した!


ルルー「あらー?助けに来てくれたのがサタン様じゃなくて残念に思うけど・・・カッコいいじゃない!」
クルーク「あっ、ありがとうございます!」
ラフィーナ「なんで顔を真っ赤に赤くさせてますの(^ω^#)」
メイヴ「あれは格別でも私の方が美しいのに!」


タママ「タマァー!!いなくなってたのを許してですぅー!!」
アルル「いや、知らなかったよ;ププルちゃん達が助けてくれたんだね?正直あのガッカリ王子の騎士がボクに胸が豊かに到達する寸前でちょっと残念って言ってくれたからね」
ププル(あっ、これは・・・;)


すると、関係者達を連れて初代ARSは他の仲間達の元に帰還しようとする!


アルル「あんな下ネタを言ってくれた以上許さないんだから!!」
シェゾ「ついでにうちのバカ達を利用したことも後悔させてやる!!」
ルルー「あなた達、今めちゃくちゃ切れてるわね・・・;」
アイオーン(ペイル)「!捕虜の三人、脱出を確認した」






初代ARS救出!

ここに。(その3) ( No.74 )
日時: 2023/05/29 17:29
名前: 桜 (ID: NH1RGN1H)

一方






一方、ハートビート・クロックタワーにあるヘリコプターが降り立っていた。そこから夢銀河アイドルが何らかの目的で降りてきた。


シュウ☆ゾー「怪盗団なのにボクの頼みを聞いてくれてとってもサンキュッ☆」
クロード「それはどうも。こちらもこいつを連れて行く理由があるのでな」
クロス「式神界での用事に手間取って遅くなっただけだ;」
クロード「くれぐれも敵に気付かれることないようにな」
シュウ☆ゾー「リョーカイッ☆」


シュウ☆ゾーはハートビート・クロックタワーを散策しながら何かを考えていた。


シュウ☆ゾー(精巧な造りではあるけど、どこかおぞましい。煌びやかなのが余計に・・・?)


すると、シュウ☆ゾーはグレン船団の他の航海士達に介抱されながら未だに気絶しているロムの姿があった!


シュウ☆ゾー「ロム!?ロム!!」
ロム「・・・?シュウ、か・・・?」
シュウ☆ゾー「何があったの!?」
ロム「あのおっさんに・・・それよりも、アイオーンが危ない・・・止めろ・・・」
シュウ☆ゾー「!?」


一方でクロスの主人であるツーストを一緒に探していたクロードは探知機の位置を見て何か違和感を覚えた。


クロード「何か一人でいるような感じになっているな」
クロス「やはり何かあったのか?」
クロード「ハハッ、こんな時にツーストが珍しいな。ん?」


すると、クロードは遠巻きながらククラに抱えられたガウェインを目撃する。彼はかつての自分達のーーーーー


クロード「ガウェイン・・・?」
クロス「は?本当か?なぜあのククラめに抱えられて・・・」


すると、壁の方から声が聞こえた!その壁を割ると椅子に縛られたツーストだ!


ツースト「クロス!クロード!」
クロス「ツースト!?いるか!?」
ツースト「!!今来るな!!」
クロード「?どういう意味かなそれは・・・」


すると、クロードの方に攻撃が降りかかった!彼は咄嗟に避けたのだが。


クロード「誰だ!」
ボーン・キング「なんかおらんなと思えば、お前らやさかい」
クロス「ボーン・キング・・・!!」


二人はボーン・キングの姿を初めて目の当たりにし、その全身骨だらけの姿に思わずゾッとした。


クロス「なぜ貴様がツーストと接触している?遺伝子の繋がりがないお前は関係ないはずだろう?」
ボーン・キング「ワイらは依頼されてこいつを連れ戻そうとしたんやけどなぁ。・・・依頼してきたこいつの父親の元にな」
クロス「・・・!!」


クロスはツーストの父親については仕え始めたばかりの頃にミシェルの図書館にある書斎に記載されていた彼に関する記述を読んだため密かに知っていた。それを見た限り、父親が連れ戻すことはないと思っていたのだがまさか本人の意思関係なく吸骨鬼集団に依頼していたなんて・・・!
ボーン・キングの目的は恐らく提示された多額の報酬とともにそれを手元に子孫を増やそうとしており、その実行のためにツーストを父親の元に差し出そうとしたのだ!


クロス「貴様、よほど死にたいらしいな?」
ボーン・キング「ワイは死なんで。炭酸でもない限り不死身やもん。まあお前ら向けに三人と少なめに用意しといたから、こいつらと遊べや」


すると、ボーン・キングの部下である三人の吸骨鬼達が二人の前に立ちはだかった!


ツースト「!!クロス、クロード!!」
クロス「大丈夫だ。必ず助け出す」
クロード「本当なら喜ぶのだが、今回のはルール違反として力を貸すとしよう」


一方、ペイルと化したアイオーンに対してまるで全く攻撃が効かない様に流石に一行にスタミナが切れ始めた!


アレク「ダメだね・・・スタミナがなくなり始めてる!」
フルシュ「どうすれば・・・!」


もうダメかと思われた、その時・・・






シュウ「アイオーン!!お前はその内に未だに俺を目標とする、シンガンクリムゾンズのアイオーンだ!!目を覚ませ!!」
アイオーン(ペイル)「!!!」






シュウの呼びかけにアイオーンの意識を乗っ取ったペイルに異変をきたした。


アイオーン(ペイル)「・・・つまらんな。相変わらず、な・・・」


そしてアイオーンがパタっと倒れてしまった!他の仲間達が駆け寄る!


リデル「アイオーンさん!!」
龍馬「アイオーン君!!目を覚まして!!お願い!!」
クロウ「やい!!俺は生きてんぞヘタレオン!!」
ラーマ「そうだ生きてるんだから・・・って、ええっ!!?」


すると、アイオーンはそっと目を開けた。その目はペイルの時の青紫の目からいつもの赤い目に戻っていた。


アイオーン「・・・?小動物・・・」
アイレーン「お兄ちゃま〜!!」
アイオーン「貴様が生き延びたことは賞賛に値する。だが・・・」


すると、アイオーンがモードレッドからクラレントを奪って喉元に突き立てようとした!


モードレッド「ちょっ、おい!?」
アイオーン「だが、神は半分青の吸血鬼一族になってしまった、いつか必ず人間の血が欲しくなる、それを神の命と引き換えに阻止せんとする・・・!」
お竜「ダメだ!!そんなの・・・!!」


すると、それを見かねた天草がアイオーンからクラレントを飛ばす形で払い除けた!


アイオーン「貴様は・・・」
天草「早まらないで下さい。確かにあなたにはククラの血を汲む彼女の子孫です。ですが・・・あなたは闇の流星を消滅した時にあの楽譜に書かれた文字を理解していたのでしょう?」
アイオーン「理解している。あれは我と今は亡きお祖父様が、昔二人で暗号の戯れで作られし文字であり・・・!」
天草「あのジャスティス・フルムーンの子守唄を作曲した、古の作曲者の血もあなたが流れているのですよ!」
アイオーン「ヴッ!?」


アイオーンはそれを聞いて衝撃を受けた。ククラの血もあの楽譜を作曲した古の作曲者も含まれている・・・?


天草「私もまさかミューモンの血も汲まれているとは思いませんでしたが、少し気になって調べてみました。それによるとあなたはジャスティス・フルムーンの子守唄の作曲者、ガット=ミュジキの子孫でもあったのですよ!」
アイオーン「・・・どうりで、あれに俺は今でもずっと懐かしさをどこかで覚えていた。あの時にお祖父様と二人で作った子供の暗号遊びの類であるのに・・・」


少し衝撃を受けたアイオーンに他の仲間達も励ましていた。


龍馬「大丈夫だよ。正気に戻ったアイオーン君が今はこんなに心を痛めてるんだから」
クロウ「それにまた血が欲しくなったら、トマトジュースやブラッド・グレイヴを飲めばいいじゃねーか!」
ヤイバ「だから、死ぬことはない。シンガンクリムゾンズの曲は故にアイオーンが作ったものでないと成り立たんのだ!」
アイオーン「ヴッ・・・ありがとう・・・」


アイオーンが涙ながらにようやく生きる気持ちを取り戻した直後に、アクロックの残骸のスライムがアイオーンを襲おうとしていた!


アクロックの残骸のスライム「ニンゲンクッテヤルー!!」
アイオーン「ヴッ!?」
クルーク「アイオーン!逃げて!!」


すると、とある鎌がアクロックの残骸を貫いた!その姿を見てクルークは勘づいた。


クルーク「バウム・・・;」
バウム「目的を果たせたな。あとはこっちの仕事(ご馳走)なんでな・・・!」


その後、そのアクロックの残骸のスライムはバウムに全部狩られ(喰われ)ましたとさ(ぇ)






えっぐ・・・;

ここに。(その4) ( No.75 )
日時: 2023/05/29 17:33
名前: 桜 (ID: NH1RGN1H)

騒動終結後






そしてハートビート・クロックタワーを巡る旅路による事件がようやく終結したあと、シェゾ達にサンソン達の正体や今に至るまでの経緯を全て話した。これに頭を抱えたシェゾは言う。


シェゾ「もう色々とぶっ飛びすぎた衝撃で俺は今にも倒れそうだが・・・サンソン達が英霊だからではないぜ?」
ゼオ「そうなんですか?」
シェゾ「ああ。現代について食事とか初々しい部分はあったから、でも食べれるし実際に生きてる人間とは何も変わらないしな」
エレナ「・・・」
シェゾ「それにあいつらの詳細を知るのには大きな前進にはなってるぞ。少なくとも青の吸血鬼一族に関して珠黄泉族や吸骨鬼の奴らも絡んでいるのも判明できた。もちろんククラのこともな」
サンソン「でも、良いのですか?僕はいわゆる処刑人ですが」
シェゾ「何言ってんだよ。少なくともお前は素っ気ないけどしっかりしてるし信頼してるんだ。まあ英霊でも人間でも関係なくフリーダムな赤毛の騎士の奇行の方がドン引きするがな」
トリスタン「私は悲しい・・・私の行動を英霊も人間も問わずに評されるとは・・・」
チャラ王「言われてんだから反省しろっ;」


すると、あいりはキョロキョロと周りを見渡していた。


あいり「ちょっと!ツーストの救出は!?」
ププル「えっ。ツーストさんもここに来てるの!?」
エージェント「ということは囚われの身だな。どこにいる「ここにいるぜ」


すると、聞き慣れた声がクルーク一行が耳にしたのを見ると、クロスとクロ(クロード)に助けられて連れられたツーストだった。


カービィ「ツースト!」
ツースト「良かった、見つけれたか」
風間「吸骨鬼の王のキングに攫われたってあいりさんから聞いたんですけど、恐らく人質として連れて行こうとしてクロスさんやクロさんに助けられて「違う」


ツーストが急に暗いトーンで放った声での否定にあいりだけでなく、サンやあおいもびっくりした。


ジャガー「おい。何があったんだ?人質に取られてたんだろう?」
モリアーティ「ありゃー、気付いたのは私以外だネ。キングはこの少年の父親に息子を連れ戻すように依頼されていたんだ。キングの本当の目的こそ知らないが」


モリアーティの言葉でただごとではないと気付いた王ドラはツーストに聞く。


王ドラ「・・・何があったんですか」
ツースト「今こうなってるならもうこれ以上は隠しようがない。話すから聞いてくれるか?」


ツーストは自分の出自や兄とその恋人の死が原因でフィニス貿易会社の社長の父親と折り合いが良くなかったこと、母がそれを悲しんだ末に間もなく急病で亡くなったこと、突然出会ったMZDに誘われて家を出るためにミラクル☆4に加入したことを全て話した。


クー「父親が会社の社長でも、そりゃああんな家に帰りたくねーな」
モードレッド「自分が信じなかったことが原因で息子が家を出たのに、今更連れ戻すとか虫唾が走るぜ!」
ツースト「ありがとな、モー公。まさかあんたから言ってもらえるなんて嬉しかった。・・・俺はあいりを傷つけたくない。だから・・・」


すると、あいりがズカズカとツーストに近づいてその両頬を両手でバチんとやった!


あいり「ツーストのバカ!それを知ったからって私が嫌いになると思いますの!?確かに私だって、傷ついたり泣いたりすることもあった!でも・・・今は大丈夫だと思えましたわ。モーさんと分かり合える勇気がそれまで出せなかった。その理由はわかってますの?・・・ツーストが今でも好きだから、なんですのよ・・・」


それを見ていたサンは言う。


サン「それにこいつらだって咎めてないアル。むしろツーストのせいだとも思ってないネ。・・・私達だってまだまだ戦えるアル。だからこれから先傷ついても大丈夫アル。だって・・・あんたは私達の友達で、仲間アルから」


サンの厳しくも優しい言葉に、ツーストは涙をポロポロと流しながらあいりを抱きしめた!


ツースト「あいり、みんな、ごめんな・・・!ごめん・・・!」
あいり「もう。強情なんだから」


すると、クルークの持つ時計のオルゴールが突然空を浮かんだ!


クルーク「あっ。どこに・・・」


すると、クルークは時計のオルゴールが一瞬だけ美しい少女に見えた。それはよく見えなかったが、「ありがとう」と優しく微笑んでいるかのようだった。
時計のオルゴールは下におき、塔内の石らしきに同化され、どこにあるのかわからなくなってしまった・・・。


ラティオス「おい。・・・ありがとう。あのアクロックを倒してくれて」
ラティアス「〜♪」
クルーク「うん。ラティオスもなんだかんだで信頼してくれて嬉しかったよ」


すると、ラティオスはクルークにある要求をする。


ラティオス「褒美として頭を撫でさせてやる」
クルーク「えっ、一度も触らせてもらえなかったのに!?」
ラティオス「いいから!お礼だ!クルーク!」


クルークはラティオスの頭を撫でる。それは一番の信頼の証であった・・・


ラティオス「僕達はキミ達を忘れない。お人好し(友達」


そして帰還の時、以蔵はその前にグレンと話していた。


以蔵「ハートビート・クロックタワーはどうかえ?」
グレン「ああ、見れたが・・・あれは見つけちゃいけない代物だったな」
以蔵「ほうか・・・これからどうするき?」
グレン「青の吸血鬼一族だけでなく、珠黄泉族や吸骨鬼集団、奴らの配下の円卓の騎士を調査する。あいつらに利用されたことは今でも許せないんでな」
以蔵「ほうか。無事でいるぜよ!」
グレン「ああ!お前もな!」


一方、天草はラティアスとラティオスの兄妹と話していた。


ラティオス「お前は行かないのか?」
天草「ええ。やっぱりこの時計塔には私が」
ラティオス「僕達を心配してるのか?こっちは大丈夫だよ」


ラティオスの発言を聞いた天草はラティオスとラティアスの兄妹を一斉に抱きしめた!


天草「・・・ありがとう」


すると、天草は駆け込んで自身もハルバードに乗り込んだ!
一方、専用の乗船機で帰還最中のガウェインやククラ、なぜかボロボロになっている状態のボーン・キングは珠黄泉族のヘクソンやCママ、その長の玉王ナカムレに報告していた。


ヘクソン「それで致命的な見落としなどが原因で収穫を見つけても手遅れだったか。哀れだな」
ククラ「あの娘の中にあの吸血鬼の祭典とも言われた人が宿っているなんて誰もがそう思わんぞ」
Cママ「問題はその間の記憶があの小娘にはないということだな。まあいい。ガウェイン、アグラヴェインの奴は我らに報告しないからお前が報告しろ」
ガウェイン「はい。貴方方の察し通り、球由良がその動向に気付いたと見受けました。ですが、我が粛清騎士達の強化の受け入れを望むのを受け入れてみては」
タマムレ「?どういうことやの?」
ボーン・キング「おい!ワイがボロボロになって帰って来とったというのに」


すると、ガウェインはその時の映像を見せた!


ガウェイン「これが球由良の者と一緒にいた者達が車の暴走運転していた映像です。日本の一般市民の人間を粛清騎士達が怯えるとは・・・」
ガウェイン&ククラ以外の全員「!!?」


その野原一家を見たことで大半に戦慄が走った!ヘクソンは映像越しに机を叩く。


ヘクソン「バカ者が。そいつらがその復讐対象の一家だ」
ガウェイン「え」
ボーン・キング「お前ら、もう会ったくせに気付いとらんのか!!?」
ククラ「え」



そしてハルバードが帰還に向かっている最中に周囲は雑談したり眠っていたりして好きなように過ごしていた。メタナイトからの尋問でモードレッドはこれまでの動向やレオンガルフの肉体を奪った犯人やその在処などを話した。


メタナイト「やはり・・・あの金髪のバスター騎士がそうだったか」
モードレッド「オレもあいつがバカなことしたと思ってる。まさかあの時の目的がそれだったとは察してなかったんだ」
ひろし「いや、こっちも悪いと思ってるよ。球由良ブラザーズの件などは巻き込んでしまったわけだし」
モードレッド「本当そうだな。お前らはあの時あいつらと一緒に・・・えっ?」


すると、ひろしの言葉にモードレッドは疑問を抱いた。


モードレッド「あれ?そういえば、お前らあの球由良のオカマのブラザーズとやけに親しかったよな?」
みさえ「ええ、気持ち悪いけれど案外頼りになる人達よ」
モードレッド「えっ?確か珠黄泉や吸骨鬼集団の目的はとある一家への復讐も兼ねてるって掴んでんだけど・・・?」






しんのすけ「実はその一家は、オラ達野原一家なんだゾ!」






その直後にモードレッドは驚きの絶叫を上げた!それをドア越しから聞いていた仲間達も一部がかなり驚いていた。


モードレッド「はぁーっ!!?待てよ意味わかんねーよ!!?どういう事実!!?」
ひろし「そりゃあ既に会ったなんて信じらんねーよな;」
モードレッド「訳わかんねーよ!!?」
みさえ「つまり私達への復讐で逆にあなた達を巻き込んでしまったわけ。まああいつらの自業自得だけど、それに関してはあなた達に非はないと思ってる。クルーク君が狙われることになったのは許したわけじゃないけど」


みさえの言うことも一理はある。確かにクルークがガウェインに狙われることになったのはその敵である自分達も関係しているからだ。しかし彼女の近くにいたマルクは言う。


マルク「でも、よかったのサ。あの時のはボクの見間違いじゃなかったって・・・モー公じゃないって事実が証明されて、本当によかった・・・!」
モードレッド「マルク・・・」


すると、モードレッドはこう話した。


モードレッド「・・・あの時は新世界に飛ばされたワドルディ達を助けようとゴルルムンバを倒しに向かってたんだ。だが、来た時に何故か奴が倒れてて・・・タママを抱えてまであんな真正面からガウェインの宝具からワドルディ達を庇って倒れてバカだなって思った。だけど、どこかでそれで一目置いていたところもあったから、お前らをワドルディの町に運んだ。ワドルディ達に受け入れてもらうため名乗るように聞かれた時にふと遠目で見た雑誌のメタナイトの記事とか見てメタナイトの知り合いだと嘘言いちまった。タママは気付いたけど黙っててくれた。マルクも同じだった。・・・悪かった」


モードレッドの謝罪を聞いたメタナイトはため息を吐きながら言う。


メタナイト「もういい。銀河征服の目的だったらあの赤髪の糸目男同様に斬ってやろうかと思ったが、話を聞いたらそうではないようでな」
モードレッド「オレやトリ野郎に対して何気に警戒心があるよなメタ助。もしかして姫が、過去に友達に騙されたりしてんのか?」
マルク「カービィにんなことあったのか!?メタナイト、ボクはカービィから何も聞かされてないのサ!!」
マホロア「メタナイトォ!!カービィがボク以外のダレにダマされタっテェ!?」←いつのまにか来ていた煮卵
メタナイト(▼益▼#)
みさえ「モーさん、察するようで悪いけど今の件はこれ以上追及しないように;」
モードレッド「えっ・・・は?おう・・・;」←直感スキルで大体は察した


一方、王ドラはトリスタンがいないことに気付き一人彼を探していた。


王ドラ「全くトリさんはどこに行ったんですかね・・・おや?」


その直後、王ドラは一人佇むトリスタンを見つけた!


王ドラ「もう、トリさん!リップさん達が探してると思いますよ〜・・・」


すると、王ドラは一向にこっちに向かないトリスタンを見て思わず言葉を溢した。


王ドラ「泣いてるんですか・・・?」


ガウェイン。生前の我が友人。信頼する相手。気の置けない悪友ーーーーーその相手に今日、楯突いてしまった。あれからずっと逃げていた私は、ガウェインに刃を向けた。






トリスタン「私は悲しい。私は貴方の親友やガウェインと対峙した貴方のように割り切れない・・・!」






それを王ドラが後ろから何も言わずにポンと頭を撫でた。この男は不器用ながらに優しすぎたのだ・・・。

ここに。(その5) ( No.76 )
日時: 2023/05/29 17:37
名前: 桜 (ID: NH1RGN1H)

帰還後






帰還してからその数日後。ツーストはとある場所に一人訪ねていた。その前まで連れて行ってくれたあいり達に言う。


ツースト「じゃあ、ここで待ってろ」
あいり「大丈夫ですの?」
ツースト「ああ・・・すぐ戻る」


整ったスーツ姿の格好をしたツーストはとある場所ーーーーー自分の実家にある目的のため帰って来ていた。


ツースト「よう。元気か?」
メイドA「ツースト様!?お帰りなさいませー!」
執事「旦那様に会いに行ってるのですね!?」
ツースト「ああ。・・・あいつは?」
メイドB「ツースト様が帰って来る気配を察して待っててくれています。朝からもうずっとです」
ツースト「ああ。ありがとう」


実家に帰って来たツーストは自分の父親が待つ部屋を訪ねた。父親はツーストに気付いたのか言う。


ツーストの父親「久しぶりだな。ツースト」
ツースト「・・・ああ。帰って来たよ」
ツーストの父親「お前に帰って来るように言ったのは、お前の婚約者がそろそろ結納を済ませたいと言ったそうだ。ペットのポケモンをエネコに変えろと言った上でな。お前の知っての通り向こうはウインディ嫌いでな、気持ちはわかるがそろそろお前はソナタから卒業して「はっ。何のために帰って来たのかわからねーのか?」


自分の父親の身勝手な態度にツーストはずっと溜まっていた鬱憤から言葉を発した。


ツースト「俺は仲間にも手を出すようにあんなガイコツに依頼してまで仕向けたあんたにはもう呆れてたんだ。俺はもうこの家には帰らない。俺を憎んでいても構わない。そして二度と俺の愛する人や仲間のみんなにも手を出すな!!」


ツーストはその決意を表明するかのようにスーツの袖をビリっと破った!


ツースト「そのために家に帰ってきたんだ。もちろん帰りを待つ証であるソナタも連れて行く!」


ツーストからの決別に唖然となる父親を前にして背中を向いた後に告げる。


ツースト「さよなら」


ツーストはその後に実家内にある場所に向かった。その音を聞いて起き上がったウインディはツーストの姿を目にした。


ツースト「待たせたな。おいで。ソナタ」
ソナタ「!」


さっきの出来事を察していたソナタは喜んでツーストについて行くことを決めた。自分の父親と決別したツーストはあいり達のところに戻る最中に何かの風景がよぎった。


ツースト『父さん!僕、テストで100点取れたよ!』
ツーストの父親『その程度でか。だが・・・兄もそうだが、お前もよく努力してるな』


幼い頃に言われた父親からの不器用ながらも努力を認めてくれたことを思い出した彼は思わずやるせない気持ちを堪えていた・・・。
一方、あいりはクロスやモードレッドとともにツーストの帰りを待っていた。


あいり「なんか遅いですわねー;」
モードレッド「やっぱり拉致されてるんじゃねーか?」
クロス「不吉なこと言うな(^ω^#)」


すると、ガサっと音がした。ソナタを連れて来た上で帰って来たツーストだ。


あいり「ツースト、おかえり!ソナタも連れて来れたのね?」


あいりを前にしたツーストは思わず立ちすくんだのを見た彼女はそれを察して声をかける。


あいり「・・・よく頑張りましたわね」


「よかったね」なんて言えるほど、簡単なものじゃない。だけど・・・
あいりはモードレッドとクロスに何も言わないでと合図するかのように口に指を近づけて横を振り、二人も今は仕方ないと何も言わなかった・・・。


モードレッド(あ。そういえば、ちゃんと話せてる。あのリボンを渡すのはまた後でもいいか)






ボーン・キング「あんな一家が気付くなんて聞いとらんわ!!」


一方、とある場所では会議の間にいた円卓騎士も含まれた傷だらけの三つ巴悪魔とも呼ばれる三大勢力は野原一家が自分達の存在を気付いたことに驚愕していた。
獅子王は言う。


獅子王「あれが貴様らの復讐の対象の一家か。そんな日本の一般的な一家にやられたとは腑に落ちたな」
タマムレ「獅子王、まるでそれはわてらがまた失敗するような言い方ですやん!」
アグラヴェイン「玉王。我が獅子王陛下の言葉に楯突くつもりか!」
ヘクソン「ガウェインは今回で四つの命を失った。一度も失わせなかったあいつがあんなヘマをするとは意外だな」
???「随分と心を痛めていない顔だな」


すると、獅子王側に付いた円卓騎士の一人のセイバーのサーヴァント、ランスロットの言葉にヘクソンは気に食わぬかのような顔をした。


ヘクソン「ランスロット。どの口がほざくのだ」
ランスロット「貴公の顔からしていつもと何も変わらぬからな。あの一家の時は微かに動揺していたのだが」
獅子王「そこまでだ、ランスロット。今は口論を繰り広げる場合ではない」
ランスロット「・・・はい」
アグラヴェイン(私とてこいつらは獅子王のために斬り殺したくなるがな)


すると、ククラはとある言葉を呟いた。


ククラ「そういえば、報告だな。知っての通りエデン様の発見・捕獲は打ち切り。あのアルターエゴを連れたその子孫の娘の中に宿っている」
タマムレ「あの人らの中にアルターエゴも入っとんの?」
ククラ「そしてあの娘にはもう一人サーヴァントを連れている」
アグラヴェイン「?どういうことだ」






ククラ「円卓の騎士、アーチャー、トリスタン卿」






獅子王「・・・!」
ランスロット「な、なんだと!?」
ククラ「そいつがガウェインの命の一つを失わせる要因になった。Cマホはこのことを知らないわけがないだろう」
ヘクソン「おい!今のは本当か!?」
Cマホ「まさかあんなのがいるなんて知らなかったんだよ。唯一召喚に応じてなかったのに、なぜかあいつら側についたんだからさ」


ヘクソンの今の顔を見たアグラヴェインは皮肉るかのように言う。


アグラヴェイン「どうした?さっきまですました顔は崩れているように見えるが」
ヘクソン「・・・」


それを見ていたボーン・キングと、その隣にいる愛人の吸骨鬼ナタリーは呆れたかのように言う。


ナタリー「キングさまぁ、やっぱり私達で殺しに行きますか?依頼も失敗しましたし」
ボーン・キング「やめとき。ワイもあのアーチャーの独特な雰囲気は苦手なんでな。何考えてるか分からんようなもんや」


一方、ガウェインは眠るホイップの隣で何かを呟いた。


ガウェイン「・・・昔」


一方、メルヘン王国北部にあるユーリ城では敵側の足取りがようやく大きく前進したことをアッシュが喜んだ。


アッシュ「ユーリ!あいつらの足取りはようやく前進したし、やっぱりアジトを調べて乗り込むべきッス!」
スマイル「アッシュ、あいつらの中には読心術を持つ超能力者のヘクソンがいるし、事前にバレたら台無しダヨ」
アッシュ「でも!」


すると、ユーリは赤ワインを静かに飲みながらあることを口にした。


ユーリ「・・・お前達、250年前にメルヘン王国で起きた「幻想聖杯戦争」は知っているだろう。それに関する噺だが、昔愛する人間の娘を失ったサーヴァントの騎士がいた。深く悲しんだサーヴァントを前にしたそのマスターは、勝利を果たしたらまた召喚されたときその記憶を保持するように魔法で細工した。やがて勝利を果たしたあと、二人は別々の地で生きることになった。互いに罪過も怨恨も抱えた状態で」






ガウェイン「だから、英霊がそれを貫く」


ユーリ「だから、マスターがそれを止める」


ガウェイン「そのために」


ユーリ「たとえ」






ガウェイン&ユーリ「どんな代償を伴うとしても」






一方、スマブラ屋敷ではマルスが何かを聞いていた。


マルス「そういえば、あの人はどうなったの?ルーラーのサーヴァント」
キッド「いや、なんかさ。いつのまにかハルバートに乗り付いて、そのままスマブラ屋敷にちゃっかりと来たらしくて」
マルス「うん?」
キッド「で、今は仮契約でもあるんだけど・・・」


すると、キッドが部屋のドアを開けた瞬間、マルスは驚いた!






天草「あのガウェインの宝具を防ぎ切ったとは大したものですね、あなたは」
王ドラ「仮契約でもなんで私をマスターにさせるように半ば強引に来るんでしょうか・・・;」






キッド「んで、天草の方がガウェインの宝具を二度も防いだ王ドラを気に入って強引に仮契約してやがる」
マルス(°Д°)


ちなみに天草によれば、決着が付いたら王ドラに正式に契約をさせるつもりだったらしい(ぇ)
成り行きとはいえ強力なサーヴァントがまた一人チェリーワールドの戦力に入ったという収穫も得たのだが、マスター同様に王ドラにもクソデカ感情を持つトリスタンはこれを面白く思わなかった。


トリスタン「勘違いしないで下さいね。彼の貞操は私のーーーーー」


すると、何らかの声があった。


ボロボロのローブを着る人物「貴様は、あの太陽の騎士を止めれる意志を今も持つか?」


その声を聞いたトリスタンは思わず後ろを向くが、そこにいたのはリップだった。


リップ「あっ、トリスタンちゃん!よかった、探してたんだよー」
トリスタン「リップ。人が訪ねていたのを見ませんでしたか?ボロボロのローブを着たような」
リップ「えっ?誰もいなかったよ?」
トリスタン「・・・そうですか」


一方、タママはこの前からのもやもやしたのがまだ消えずにいた。


タママ(うーん;はっきり言われた覚えはないけど、これで用済みなんかな・・・)


すると、タママのスマホにメールの通知が来た!モードレッドからだ。


モードレッドからのメール「おーい、タママ?呼ぶから早く来いよ!」
タママ「・・・!」


そしてクルーク達はエージェントからようやくプリンプ魔導学校から入った報告を伝えられた。


エージェント「プリンプ魔導学校から報告によれば、サーヴァント達は敵に対する戦力に値すると認められた!よって、これよりサーヴァント達の命の保証が決定」
アミティ「やったぁぁぁ!」
クー(ほっ;)
エージェント「ただし!」






エージェント「これまでの隠蔽工作のペナルティにより、一番の年長者が耳でかき氷を食べること!」
あやクル「・・・;」←この中では一番の年長者






あやクル「クルーク・・・何とかならんか?」
クルーク「ごめん、ボクは年相応の年齢だし、そもそもペナルティの内容が内容だから頑張って」
あやクル「貴様、ここぞという時に助けた私を見捨てるつもりなのか!?」
クルーク「ペナルティの内容に反したらバレるじゃん!」
フルシュ「はい、どーぞ!(●REC」






ゼオ「では行くぞ!3、2、1・・・!」
あやクル「おいっ、まっ・・・ぎゃあああああーーーーー!!!」






この後、ペナルティの成功が魔導学校に認められたのは言うまでもない。


おわり






「後書き」
ようやく終わり、ここで一つの区切りを付けれました。伏線も回収したかと思えばまたたくさん散らばる私は一体;
今回の話を考えたのは一つの区切りは必要だなと思い、話を考えていたところを悪ノP様の楽曲針音ノ時計塔(幻想的な曲調かつKAITOと歌愛ユキちゃんのパート別のツインボーカルやハモリが特徴の私の好きな曲の一つ)のタイトルから話が思いつき、それでそれに関する内容を私なりに設定も考えながらチョイス。時計塔はイギリスに値するのでガウェインが自らの領地として君臨するのにはぴったりだと思いました(ぇ)
グレン達に関してはクルーク達の旅をめぐる運転役が必要だったのと映画ラピュタの話でドーラ一家とともにそれを巡る旅に出たというのが併せってマッチ。ドーラ一家は悪役でもあるのだけど、憎めないというか主人公達にとって最終的には一番頼もしい存在になってくれたことがグレン達にも反映できたかなと思います。ちなみに私はラピュタでは主人公とヒロインが焼きトーストに目玉焼きを付けて食べたシーンが一番お気に入り。
ラティオスとラティアスは空を巡るような伝説のポケモンでピッタリ。天草に関しては当初は現在は構想中のとある外伝の話の黒幕として登場する予定でした。今はその位置はあの人に譲り、それで今回に登場させたわけです。まさかその方が書きやすいなんて思わなかったな;
最後に小説に関係ない話ですが、私はカナシューとかアカルなどの古代バビロニアの料理を作って食べたいのですが、ブリテンの伝説にあったカボシューというスープに色んな野菜や肉を使って隠し味をつけて作るのはアレンジとして認められているということでダメなのでしょうか?






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