二次創作小説(紙ほか)

僕の果実のボク(その1) ( No.96 )
日時: 2023/06/21 20:25
名前: 桜 (ID: Fjgqd/RD)

今回はWiiデラのマホロアエピローグ(ちなみに本編はクリア済み)に関連するお話。サンソン君とマホロアメイン。あと、ところどころにネタバレも含みますので注意。ネタバレなどを見たくない方は回れ右!


マルク「ちなみに作者はマホロアの奴のキルニードルの操作の仕方が未だにわかってないのサ!」
タランザ「やりすぎて指の皮が向いてたのね;」


あれは長押しありのキルニードルだとキツイんだよー!!(号泣)






ーーーーー誕生せよ、誕生せよ。


全てのものを塗り替えるかの如く。


ーーーーー繁栄せよ、繁栄せよ。


全ての発展を許すかの如く。


ーーーーー支配せよ、支配せよ。


ーーーーーそれが、我が望みであれば。






サンソン「ん・・・」


エージェントのサーヴァントの一人であるアサシンの処刑執行人サンソンは気付くと何らかの見知らぬ場所で目を覚ましていた。どこかの銀河の空間だろうか。


サンソン「ここは・・・?銀河の神殿のようだが、サーヴァントユニバースと呼ばれる銀河ではなさそうだが・・・」


すると、サンソンは何かを見つける。どうやら色のない煮卵のようだ。


サンソン「煮卵にしてはなんか色のないよう「ダレが煮卵ダヨーーーーー!!?」


煮卵らしきの声にサンソンは驚いた。そう、なぜかボロくなっているが姿がマホロアだったからだ!


サンソン「マホロア殿!?」
マホロア?「たったイマ最初のかじつのカケラを手に入レタばかりで疲れテ眠っテタプリティキュートなボクを煮卵呼ばわりスるナンてニンゲンにしテはイイ度胸持ッテんジャネーカァ!!ッテ、ナンデ抱きつくンダヨ!!?」
サンソン「よかった何か知らないけど、キミがいてくれて心強い!多少怪しい気はするが、元の世界に一緒に帰れる手立てをしよう!」


すると、マホロア?は疑問符を浮かべながらサンソンに聞く。


マホロア?「・・・?ダレと間違えテんダヨ?ボクはカービィを騙したアトに敗れテココに放り込まれタだけダヨ」
サンソン「えっ」


すると、サンソンは自分を知らないと言わんばかりのマホロアの態度にようやく多少は気付いた。


サンソン(このマホロア殿は過去のマホロア殿・・・?確か全宇宙の支配者になる夢をカービィ嬢らに敗れたとかで・・・)
マホロア?「というワケでオマエに付き合う気はナイヨ。ボクはこの異空間から脱出スるために魔力ポイントを集めナイといけナイからネ!」
サンソン「あ・・・待ってくれないか!」


すると、サンソンはマホロア?に頼む。


サンソン「それなら僕も一緒に同行させてくれないかい?僕も早くエージェント様達の元に帰らなきゃ行けないから」
マホロア?「ハアー!!?ナンでオマエと・・・」


マホロア?はそこでハッと気付いた。彼もいずれ果たしたら消えるであろう異空間に飛ばされた人間(の英霊)。そこで同行しないのは流石に命に関わる可能性がある。真面目に見えてどこか抜けてそうな天然の雰囲気がある彼の瞳にほっとけなくなったのか折れた。


マホロア?「・・・わかッタ!勝手にシロ!」
サンソン「ありがとう!」


異空間を脱出するまで行動を共にすることになった二人は神殿らしきの場所を見る。エデンの間と呼ばれる場所にまだ火は点けられておらず、何も乗せていない状態らしい。


サンソン「何か必要なものはあるかい?」
マホロア?「このプレートには四つのかじつのカケラが必要だッテ書いテあるヨォ。イマ最初のは回収シたカラ、つまりその残り四つをそれぞれワープすル異空間カラ回収する他ナイヨォ」
サンソン「じゃあ、魔力ポイントを集めがてら残り四つの果実のカケラ回収かな。まずはその一つ目のカケラを回収しに行こう!」


サンソンとマホロア?の二人はまず最初の果実を回収しに異空間をワープしに向かった!彼がここに呼び込まれた理由をまだ誰も知らないままで。






【ステージ1】異空のエアグリーフ


マホロア?「魔力球ダヨォ!」


マホロア?は魔力球をザコ敵にお見舞いするが、まだ力が弱い状態のためサンソンが時折フォローしたり敵を撹乱させたりと何かとサポートしていた。


マホロア?「オマエ、案外ヨワくナイんダネェ〜」
サンソン「僕はそれでも大した腕ではないと思ってるけど」
マホロア?「お人好しダヨォ。カービィとどこか似てル気がしてムカつくヨ」
サンソン(この彼は恐らく過去のマホロアだ。カービィを好いてるからメタナイトから引き離そうとしてるらしいけど、この時の彼はまだ自覚がないだけで彼女の影響を受けてたのかな?だとしたら・・・)


すると、サンソンは何かの気配を察知した。


サンソン「?何の気配かな?」
マホロア?「ダレもいないようナ気はスるけどネ」


すると、サンソンが茂みの外から見たのは・・・






何者かの襲撃を受けたことで木に添う形で横たわった円卓騎士トリスタンの姿が・・・!






サンソン「ーーーーーっ!!!(恐怖でマホロア?にしがみつく」
マホロア?「ちょっとオチつけヨ!!?」


サンソンはしどろもどろになりながらもマホロア?に話す。


サンソン「いや、知り合いに似ていた顔だったので・・・;(多分僕達の仲間とは別の彼だな;」
マホロア?「そうカイ。そりゃご愁傷様ダヨ」
サンソン「いたたまれなくなるからもう行こうか;」


そして二人は敵を倒しつつマホロアの魔力ポイントがようやく集まり始めた頃にサンソンの方に何らかの通信があった!エージェントからだ。


エージェント「サンソン!ようやく繋がったか!」
サンソン「エージェント様!?何が一体どうなってるんですか!?」
エージェント「実は俺が発明で作った転送メカが暴走起こしちまって、それでお前は巻き込まれてこの過去の異空間にたどり着いたわけ;」
サンソン「なるほど(失敗した理由が容易に浮かべるな・・・;」
エージェント「というわけで!そこの煮卵も一緒にいるしちょうどいい!どうか奴と協力して脱出するんだ!」


エージェントからの通信が終わったあと、マホロア?は怒る!


マホロア?「煮卵って失礼しちゃうヨォ!!このボクのどこが煮卵なんダヨ!!」
サンソン「まあまあ;あ、着きましたよ」


そして敵のボスのいるステージにたどり着いたあと、二人はこれから来るべき戦いに緊張していた。


サンソン「やっぱり緊張するかな・・・OTL」
マホロア?「オマエが落ち込んでるどうすンダヨ!?」
サンソン「だって・・・もし失敗したら・・・」
???「ん?おいおい、マジかよ」


すると、二人にとある人物が声をかけた。筋肉質ながら華やかな豪快の雰囲気を持つ男だ。


???「こんなところに英霊がいるとはな」
マホロア?「は?誰ダヨオマエ」
サンソン「!?」


サンソンはこの男に見覚えがあった。そう、その英霊は生前の自分に関連する人物ーーーーー


サンソン「ーーーーー閣下?」
マホロア?「エッ;」
???「相変わらずオレを陛下と呼んでくれないんだな。まあそこの一頭身にも挨拶しておくか。そこのランプの魔人にも」
マホロア?「ランプの魔人?」


すると、三人が見たのは巨大なランプの魔人。そう、このステージに登場するエレメンタルボス、エレトリックダウターだ!


Eダウター「ーーーーーっ!!」
サンソン「あれがここのボス!?」
マホロア?「なんか理性を失っテるようダケド・・・とりあえずぶっ倒すヨォ!!」


三人はEダウターと戦うが、少しずつとはいえダメージを与えてもいた。しかしジリ貧ゆえにいつ負けるかわからない状況でもあった。


サンソン(まずいな;マホロア殿の体力が今は少ししかないからこのままでは倒れる・・・!)
???「オーレッ!オマエにもアーチャーであるオレの真名を教えてやろうか?」


すると、その英霊は自分の宝具を放つ!


Eダウター「!!!」
???「人よ願え! お前たちに不可能は無い! 何故ならばーーーーーオレがいる」






???「凱旋を高らかに告げる虹弓(アルク・ドゥ・トリオンフ・ドゥ・レトワール)!!」






彼の宝具によりEダウターは倒されるが、マホロア?はかなり驚いていた。


マホロア?「ちょっと!!奴はナニものダヨ!?」
サンソン「僕はあまり言いたくないのですが・・・その辞書には不可能という文字はないのは相変わらずです。ナポレオン閣下は」


すると、アーチャークラスのサーヴァント・ナポレオンがマホロア?に対して言う。


ナポレオン「おい、かじつのカケラとやらはアンタのだろ?取らなくていいのか?」
マホロア?「あっ、早く取らナイとまずいヨォ!」


すると、サンソンはある緑色の葉っぱを目にする!


サンソン「葉っぱ?これは?」


すると、通信で出てきたエージェントがサンソンに伝える。


エージェント「ごめん;言うのを忘れてたがこれはお前が帰れるための葉っぱらしいぜ。切符代わりにもなるから持っておいて損はないよ。このステージは緑だな」
サンソン「そうですか。では持ちますね」


すると、サンソンはその葉っぱを持った瞬間、脳裏に何かがよぎった!それは自分がこの異空間に飛ばされる前の出来事。


エージェント『ついに発明ができたぞー!時空間の転移装置!巨大サイズの卵型だから人間でも入れるぜ!』
クルーク『怪しいではあるけど、使えないことはないかな;』
クー『嫌な予感は拭えないがな;』
エージェント『いや、これはまだ試作品状態だから短時間であれば時空間の転移ができるから俺のサーヴァントにその試行を持ちかけてーーーーー』


あれ?どう考えても普通の出来事だ。僕を色眼鏡で見ない、心地よい出来事のはずなのになんかーーーーー


マホロア?「どうシタノ?早く行かナイと置いてくヨォ」
サンソン「あっ、ごめんね;(気のせいか、思い過ごしだな」


そして三人は元の異空間の神殿らしきのエデンの間に戻ったあと、マホロア?はリンゴのかじつのカケラをその机上に置く。そしてそれにより灯火の一つが灯された!


マホロア?「色が少し取り戻すカンジはシタヨォ!」
サンソン「よかったじゃないか」
ナポレオン「でも、まだステージが残ってるんだよな?よし、決めた。オレもアンタらに同行するぜ!」
マホロア?「エッ!?ついてく気カヨ!?」
ナポレオン「当たり前だ。オレなしではまだできないことがあるだろ?要はもう一人の護衛だな」
サンソン「もう一人の護衛・・・いいですが、勝手な真似はしないように」
ナポレオン「わかってるぜー!」
マホロア「モウ;」


そして三人は次なる第二ステージに向かって異空間からワープした!ナポレオンという強力な助っ人がいる以上頼りにならないわけではないのだから。






今回はマホロアエピローグ関連のオリジナルストーリー!

僕の果実のボク(その2) ( No.97 )
日時: 2023/06/21 20:28
名前: 桜 (ID: Fjgqd/RD)

ステージ2&3






【ステージ2】異空のプロムゾーン


マホロア?「暑いヨォ!!」


三人がいるステージ2はマグマと熱砂に覆われたステージとなっており、それゆえ気候がかなり暑くなっていた。


サンソン「流石に上着脱がないとキツいね;(まあ装備解除はできるんだけど」
ナポレオン「おいおい、もうギブアップか?ウィ、インドの英霊を見てみろ、あいつらは暑さでも体温できるぜ」
マホロア?「エイレイ?」
サンソン「いやっなんでもないから;(閣下は黙ってて下さい;」


すると、マホロア?の魔力を集めていくうちにサンソンはマホロアに起こった変化に気付いた。


サンソン「マホロア?何か力がみなぎってないかい?」
マホロア?「エッ?イマならマホロア砲が撃てルような気がスるケドネッ!」


すると、マホロア?は成り行きでマホロア砲を撃つ!それによりザコ敵が一撃で一掃し、二人もあんぐりと驚いていた。


ナポレオン「力が強くなってる状態じゃねーか!」
サンソン「でも、力がまた薄くなって来てるね」
マホロア?「ナンカ魔力ポイントが少なくなっテる状況みたいダヨ;また集まッタラできルケド」
ナポレオン「ウィ、それならまた魔力ポイント集めながらボスのいるところに向かわないとな!」


三人はマグマステージの次は砂漠らしき地にたどり着く。砂漠であるが、気候はさっきよりもマシのようだ。


ナポレオン「砂漠で魔力ポイントを集めてるが何か食べたくなるか?」
マホロア?「ナニか食べたいネェ〜。お腹が空いタヨ;」


すると、二人の後ろから何かいい匂いがした。二人が振り向くと、そこには・・・


サンソン「そう言うかなと思ってナンとカレーを作りました。シーフードカレーになりますが」
ナポレオン「オマエ、料理ができるのか!しかもいい匂い!」
マホロア?「食べるヨォ!」


二人の美味しそうに食べる姿を見てサンソンは前の旅した最中のグレンの飛行船での食事風景を思い出していた。旅の中でも作った食事を美味しく頬張りながら楽しく会話をしたり少しだけいじったりもしたマスターのエージェントら仲間達ーーーーー


サンソン(・・・みんな待っててくれるだろう。だから彼の脱出のためにも早く帰らなければ)


そして第二のエレメンタルボスがいるステージにたどり着いた三人はマホロア砲を撃つために必要な魔力ポイントを溜めたマホロア?は意気揚々とする。


マホロア?「マホロア砲を撃つタメのポイントは集め終わッタから安心ダヨォ!」
ナポレオン「そうか?オレからすれば嫌な予感はするが。ほら、「撃つ」となるとな」
マホロア?「エ?」


すると、三人が見たのはサイズがかなり大きそうな魔の雰囲気を放つ巨大フグ。そう、この巨大フグが第二ステージのエレメンタルボス、ヴォルガパッツァーだ!


Vパッツァー「ーーーーーっ!!!」


マホロア「ナンデこのフグダヨ!?しかもケッコウ硬そうダケド!?」
ナポレオン「だから、オレとしても少し火力が足りんと言ったんだ。まあサポートできないことはないが・・・サンソン、頼むぜ!」
サンソン「僕は「斬る」からですか;」


そしてサンソンが今回のメインの攻撃担当でVパッツァーに少しずつダメージを与えていくが、サンソンは宝具を放とうとしていた!


サンソン「刑を執行すーーーーーあれ?」
ナポレオン「!?サンソン!?」
サンソン(今一瞬だけ宝具名を忘れて・・・)


すると、Vパッツァーに攻撃を受けそうになったところをマホロア?が助けてくれた!


マホロア?「全く世話が焼けルヨォ!」
サンソン「あ、ありがとう」


そんなサンソンの様子を見て薄々と察したマホロア?は彼に訊ねる。


マホロア?「ヤッパリ、プレッシャーはかかるカイ?」
サンソン「ーーーーーいや、まだ手はある。閣下!」
ナポレオン「!おうよ!」


すると、ナポレオンは自分の大砲による攻撃で敵を錯乱させる!微弱だが反射作用のあるステージの地形を活用した策らしい。


Vパッツァー「!?」
サンソン「この隙間から一撃で与えれば・・・!!」


その直後にサンソンが剣による波動でVパッツァーに大ダメージを与えた!しかし、まだ致命傷ではないらしい。


マホロア?「マダ致命傷じゃナイけど・・・下からバクダン、ダヨォ!」


マホロア?が魔力で作られたバクダンを下からVパッツァーの方に投げたことで大ダメージを与えた!Vパッツァーはもう満身創痍であった。


ナポレオン「オーレッ!意外とやるじゃねーか!」
サンソン「あとはトドメの一撃を与えて・・・!!?」


すると、その直後にVパッツァーがさらに巨大化し、身体を使ってぐるぐると回そうとしていた!


ナポレオン「!?(まずいあの攻撃はーーーーー」
サンソン「・・・っ!!!」


すると、サンソンはVパッツァーに最後の一撃を与えようと駆けた!


ナポレオン「サンソン!戻れ!攻撃を受けるぞ!」
サンソン(ダメだ。もう、間に合わない・・・!慌てて攻撃に向かわなければよかった。撤退だって間に合わない。せめて、せめてマホロアだけでも脱出を・・・)


すると、マホロア?がサンソンに向かってマホロア砲を放った!彼はサンソンの方に向かってはっきりと発した!


マホロア?「乗るんダヨ!!」


そしてサンソンはマホロア砲を足場にして、そのままVパッツァーの方に突っ込んで行き・・・






自分の宝具でボスの身体ごと貫いた・・・!






サンソン「二つ目のかじつのカケラ、回収完了・・・なんとかなりましたね・・・」
マホロア?「一か八かダケドネ」
ナポレオン「サンソンに向かってマホロア砲を放つとは・・・!無茶にも程があるぞ!」
マホロア?「なんダッテ!!?」
サンソン「閣下、いいのです。マホロア砲は足場にするだけでも証明しましたから」


すると、サンソンは例の葉っぱを発見する!今度は赤のようだ。


サンソン「二つ目の葉っぱか・・・」


すると、サンソンはまたとある出来事が脳裏によぎった!エージェントが自分に何かを頼むような様子だった。


エージェント『頼むよサンソン!幸運Aで理知的なお前なら帰還できるんじゃないかって思ってるよ。何事もなく試行が進めるんじゃないかって』
アストルフォ『ボクはそれ以上の幸運A+なのになんで勧めないのさー』
エージェント『お前は基本的に理性が蒸発してるからだ!』
サンソン『うーん・・・』
アレク『行ってあげたら?どうやら大掛かりな時空転移装置みたいだし、上手く行けたらみんなそれぞれで行き来はできるかも』
サンソン『それなら・・・わかりました。できるだけ上手く試行をこなします』
アストルフォ『帰って来たらボクも連れてってよね!』


なんてこともないすっかり慣れてきた平和な日常。しかし、色が黄土色に変わっていた。あれはなんだ?なんで記憶が黄土色に再現されている?


ナポレオン「?サンソン、どうした?」


サンソンは直後にはっと我に帰った。サンソンはとりあえずごまかす。


サンソン「なんでもありません。では行きましょう」
マホロア「・・・」


そして第二ステージの異空間からワープでエデンの間に帰還した三人は二つ目のかじつのカケラを置く。すると、その直後に灯台の一つに火が灯された!


マホロア?「コレで残りは2コダネ!」
ナポレオン「第三ステージではどうやら水と雪らしいが、さっきよりマシか」


すると、サンソンの方にエージェントからの通信が繋がった!


エージェント「サンソン!ようやく二つ目の回収したか!」
サンソン「エージェント様」
ナポレオン「?サンソン、誰だこのタマネギは」
エージェント「誰がタマネギだ!!?」
サンソン「この方はエージェント様。職業スパイで僕のマスターです」
ナポレオン「オマエのマスターか!ああ、そうだったのか!」
サンソン「何がですか?」
ナポレオン「いや、第三ステージに行ったら話すぜ。サンソンのマスター、こいつらはオレが守っとくぜ!」
エージェント「?あんたはサーヴァントか。まあ頼りになりそうだからいいか。頼むぜ!」


そして三人は第三のステージに異空間を通じてワープした!どうやら全員の意気がますます上がってきたようだ。






【ステージ3】異空のポセインブール


マホロア?「異空にしては海があるネェ?」


三人はステージ3の海ステージで時には水中に泳ぐ他に方法はなかった。サンソンは水中で泳ぐか悩む。


サンソン「どうしますか?これでは着替えに時間がかかります;」
ナポレオン「ウィ!そういやオレが持ってる水着が2枚あるからそれをオマエに貸してやろう!」
サンソン「あ、ありがとうございます」


水中で泳ぐ三人はマホロア?の時に見せる浮き輪姿に思わずサンソンは癒されてしまった。


サンソン「一頭身はみんなそんな感じなのかい?」
マホロア?「大王もやってるケド?」
ナポレオン(一頭身は人間や英霊にとっても癒しの存在なのか?)


そして道中で魔力ポイントを取り出す道の間をピンクのガラスの扉に阻まれた。どうやらこれは永久に壊せないらしい。


サンソン「僕の剣もダメです」
ナポレオン「オレの大砲でも壊せんなあ。一体どうしたら・・・」


すると、マホロア?がいつのまにかピンクの石を飛ばして入っていた!難なく回収するマホロア?はくすくすと微笑う。


マホロア?「空中でしかできないケドコレなら移動できルヨォ〜」
サンソン「いつのまにもうこんなに力を取り戻したのか!」
ナポレオン(あれでできるのはイカサマじゃなくてもずるいぜ;)


そして三人はいよいよ雪ステージに入るが、気候は今度は寒くなっていた。


マホロア?「サムいネェ〜」
ナポレオン「オレはある程度平気なんだが。さらに上着はないとなあ;」


すると、サンソンは自分の脱いだ上着を部分だけ切った部分から作った一頭身サイズの上着をマホロアに渡した!


サンソン「寒いだろう。すぐに戻るから」
マホロア?「エッ、いいのカイ!?一番寒いヨ!?」
サンソン「いや、僕は暑いのはちょっと苦手だけど寒いのは平気だから。多分これぐらいなら耐えれる」
ナポレオン「おい!?オレには着させないのか?」
サンソン「閣下はマホロア殿よりも大人ですから平気でしょう」
ナポレオン「ひどいな!?」


そして雪ステージの最中でサンソンが作ったホワイトシチューを堪能することになった三人は美味しそうに頬張るが、ナポレオンはサンソンに聞いた。


ナポレオン「でも、なんか変わってきたな」
サンソン「えっ?何がですか?」
ナポレオン「いや、悪い意味じゃないぜ?恐らくその時だけだろうと思うが、生前と違っていい顔をしてきてるさ。オマエのマスターやその仲間らに影響されたか?」
サンソン「・・・なんでわかるんですか?」
ナポレオン「オマエのマスターと話す時、安心してそうな顔するから」


ナポレオンに見抜かれたことを察したサンソンは召喚されてからこれまでの経緯も含めて話す。


サンソン「・・・最初は一歩引いた立ち位置から見守ろうと思ったんですよ。マスターの善良性を中立に量る天秤として。でも、そんな僕でも受け入れてくれる人、認めてくれる人、引っ張ってくれる人、助けてくれる人、個性を認めてくれる人がいて、その人達と幾度も冒険を経て罪にまみれた自分を理解してくれるならとあそこにいる気になれたのです。役目を終えたら消えるのですが、それがいつになるかわからない状況でもありますので」
ナポレオン「ほう。召喚されてから肯定してくれる奴らに会えたか」
サンソン「僕の罪は肯定しなくていいですけどね!?」


すると、ホワイトシチューを夢中で食べ終えたマホロア?が言う。


マホロア?「シチュー食べ終えタから早ク行コウヨォ?」
サンソン「そうだね」
ナポレオン「ウィ」


そして第三のエレメンタルボスのいるステージにたどり着く三人はボスがどこにいるかわからない状態であった。


ナポレオン「本当にここか?」
マホロア?「分からないケド多分・・・」
サンソン「ん?」


すると、第三のステージのエレメンタルボスが速いスピードの如く降り立ってきた!これが第三のステージのボス、ハイドロアスだ!


Hロアス「ーーーーーっ!!!」
ナポレオン「モンキーのごとく飛びながら攻撃してるぜ!!?」
サンソン「野生だから理性を失ってる状態かな!でも、できないことはないよね!」
マホロア?「撃てる可能性もあるヨォ!」


三人はHロアスに少しずつダメージを与えていくが、何しろ相手は複雑な攻撃を使う上に速いスピードも相まってこれまで以上に苦戦していた。


ナポレオン「行かんな・・・スピードが速すぎる!」
サンソン「どうすれば・・・」


すると、マホロア?は何かに気付いた。その直後に二人に言う。


マホロア?「フタリとも。ボクから少し離れろヨォ」
サンソン&ナポレオン「えっ?」


すると、彼は溜まった魔力ポイントを使ってマホロア砲よりもさらに強力な魔法を発動した!


マホロア?「オマエは大人しく飛ばされロ・・・」






マホロア?「ブラックホール!!!」






マホロアの一撃必殺によりHロアスはその場から落下して倒されたあと、ナポレオンはサンソンと共に三つ目のかじつのカケラを回収した彼のところに駆け寄った!


ナポレオン「オーレッ!アレはなんだ!?すっげーじゃねーか!少しは見直したぜ!」
マホロア?「もう使うトキだと思っタんダヨォ」
サンソン(あっ)


すると、サンソンはまた例の葉っぱを発見する。今度は青色のようだ。


サンソン(今度は青色かな?)


すると、回収したサンソンはまた脳裏によぎる!それはさっきまでとは全然違う内容だった。


サンソン(これはなんだ?今までとは全く違うけど、見たことあるような・・・)
何かの人々全員『あのぜいたく女を殺せ!もう我らでこの国は変われるぞ!』
サンソン(ああ、そうだ。これはフランス革命の時。あの時に僕は・・・)


すると、サンソンははっと我に帰った!マホロア?は彼が何やら汗かいた顔をしていたのを気付く。


マホロア?「さっきカラホントにどうしタんダイ?」
サンソン「いや、なんでもないよ」
ナポレオン「そうか?何かどこか悪いなら無理しなくても・・・」
サンソン「大丈夫ですよ。本当に大丈夫ですから」


そして第三の異空間からワープを通じてエデンの間に戻ってきた三人は三つ目のかじつのカケラを置く。そしてまた灯台の一つに火が灯された!もう完全に灯すのは近いようだ。


ナポレオン「もう完全に灯すのは近いぜ!」
マホロア「頑張るっきゃナイヨォ!」
サンソン「うん」


すると、またエージェントからの通信が入った!


エージェント「いよいよ完全に灯されるのが間近だからこれだけは伝えとくぜ!最後のかじつのカケラを持つボスはぼうそうローパーズだ!今までとは違って格段に強いから全員気は抜くなよ!」
サンソン「はい!」
ナポレオン「では行ってくるぜぇ!」
マホロア?「待っテロー!!!」


そして三人は最後のステージにつながる異空間を通じてワープした・・・!






少しずつ不穏な気配が・・・

僕の果実のボク(その3) ( No.98 )
日時: 2023/06/21 20:32
名前: 桜 (ID: Fjgqd/RD)

ステージ4






【ステージ4】異空のロスカドーラ


三人は最後の果実のカケラを守っているぼうそうローパーズを倒しに向かうために天空の塔の上を登っていた。


マホロア?「こんなの浮遊シてるからへっちゃらダヨォ〜」
サンソン「キミはいいね。それに比べて僕は・・・」


すると、息切れし始めていたサンソンにナポレオンが手を差し伸べた!


ナポレオン「大丈夫か?疲れたならオレが手を引っ張るぞ」
サンソン「ありがとうございます・・・」


そしてナポレオンの助力もあって塔の中間地点で休憩しているサンソンはマホロア?にあることを聞いた。


サンソン「キミは何でカービィ嬢らを騙したのかい?」
マホロア?「ナンデ聞く必要があるンダイ?」
サンソン「いや、メタナイト殿とかは今でもなお警戒するけど、その目的が悪だけじゃないなと思って。むしろ人の心をほんの少しだけ残したような感じ」


サンソンの質問にマホロア?は聞く。


マホロア?「・・・ハルカンドラというトコロがボクの故郷だと言ッタケド、アレはウソダヨォ。大きなユメを抱いテハルカンドラに憧れタただの旅人ダヨ」
サンソン「!」
マホロア?「ボクは全宇宙に一大テーマパークを作ルという大きなユメを持っテいたンダ。この頃はマダ善良ダッタヨ。でも、上手く行かなクテだんだんとこのセカイに苛立ちを覚え始めテ・・・そしたらマスタークラウンっていう王冠のハナシを聞いテ、それでセカイを移シ変えレバユメも叶えルと思ッタヨォ。デモ、手に入レル過程で不時着シタポップスターでカービィに会っテ、ウソを言っテ協力も行ウにつれてカービィを大切に思ウキモチが芽生えタ。そのトキにはモウ、カービィはメタナイトと恋仲ダッタケドネ(大きなため息」
サンソン「・・・本当にもつれまくったんだね;」
マホロア?「カービィにはまた会えルならもう一度謝りタイヨォ。大切に思っテくれタのに、悲しませちゃッタカラ」
サンソン「・・・(彼の言ってることは多少は嘘も含まれてるけど・・・今の彼から考えて事実であるのが大半だ」


そして塔の頂上にたどり着く寸前に、上から崩れるハリボテをなんとか避けながら走っていく中、ナポレオンは大きな声で発する!


ナポレオン「これが終わったら最後の戦いだー!気合い入れるために走れー!」
サンソン&マホロア「押忍!!!」


そして最後のエレメンタルボスのぼうそうローパーズがいる頂上のステージにたどり着いた三人はそれがどこにあるのかわからなかった。


サンソン「えっと、どこにいるんだろう?」
マホロア「アッ!アレ!」


すると、ぼうそうローパーズが三人の前に現れた!いよいよ最後の戦いが始まる中、サンソンは武器の剣を使ってダメージを与えていた。


サンソン「今はサポートしかできませんが、なんとか!」
ナポレオン「こっちも大砲を放つぜ!オーラ!」


すると、ナポレオンが大砲を放ったことにより、ぼうそうローパーズに大ダメージを与えた!


ナポレオン「ウィ、上出来!」
マホロア「デモ、致命傷じゃナイヨォ;」


すると、ぼうそうローパーズの一角が言葉を喋り始めた!


ぼうそうローパーA「このかじつのカケラは渡さぬ・・・」
サンソン「喋った!?」
ぼうそうローパーB「こっちにも譲れぬ理由がある・・・それを変える気はない、去れ小きものと人間」
ナポレオン「なんだと!?帰還はさせないってのか!?」
ぼうそうローパーC「そうである。だから・・・邪魔するなぁ!!」


そしてぼうそうローパーズがそれぞれに一斉に攻撃するが、三人はそれを辛うじて避け切った。


ナポレオン「サンソン、大丈夫か!?」
サンソン「な・・・なんとか」
マホロア「スグに一撃必殺すルヨォ!」


そしてマホロアはぼうそうローパーズを目がけて魔法を発動させた!


ぼうそうローパーズ「今更何をしても・・・!?まさか!?ちょっ、やめ・・・」
マホロア?「最後の果実のカケラはボクのモノダヨォ!」


そしてぼうそうローパーズにある技を放った!






マホロア?「マホロア砲!!!」






そして最後のボスが倒されてかじつのカケラを回収し終えた最中でサンソンは例の葉っぱを発見した。最後のは紫だそうだ。


サンソン「これでいよいよ戻れれば・・・」


すると、サンソンの脳裏にまた何がよぎった!今度はなぜかモノトーンでのフランス革命時だが、彼の調子がいつもよりも体調が悪そうだった!


ナポレオン「おい大丈夫か!?返事しろ!」
マホロア「さっきカラなんだケド、ホントに大丈夫ナノ!?」
エージェント「サンソン!?どうした!?」


ーーーーーああ、また一つ命が失っていく。


フランス革命という悲しみのために。


サンソン「ぐぅ・・・あっ・・・!」


その最中で見た処刑間際の王妃(マリー)の顔。


次第に視界が黒くなっていく。色をなくしていく。処刑を受け入れて当然だと言わんばかりに・・・






???「その葉っぱに触れては行けません!!」






すると、何者かがサンソンが持っていた四つの葉っぱを音の鳴る矢で砕け散らせた!


ナポレオン「!?誰だ!?」
マホロア?「アノ時に死んだんジャなかッタのカイ!?」
サンソン「・・・トリ、スタン殿・・・?」


なんと三人の目の前にはなぜか殺されたはずのトリスタンだった。なぜあんな状況で生きていたのか・・・?


トリスタン「やっぱりあの時に一緒に同行しているアストルフォ殿の提案に乗って正解でした。ちなみにケチャップなどを塗ったのは死体として演出するためですね」
マホロア?「マッテ!?ボクじゃナイヨ!?」
ナポレオン「オレもサンソンがこの煮卵と一緒で悪いことはしてないぜ!?」


すると、トリスタンは首を横に振りながら言う。


トリスタン「あなた方には両方アリバイも既にありますので無実です。用があるのはそちらの方でして」






トリスタン「エージェント殿に化けてまで狂気を付与する目的でその効果を持つ四つの葉っぱを集めさせたのですから」






トリスタンに露見されたエージェントに化けた人物は通信を切る!サンソンはトリスタンに問い詰める。


サンソン「どういうことですか!?」
トリスタン「いえ、訳は帰ってから話しますよ。アストルフォ殿とアレク殿が待っているでしょうから」
ナポレオン「オーラッ!?これはどういうことだ!?何かの黒幕が仕組んだのか!?」


すると、トリスタンはマホロア?に聞く。


トリスタン「・・・かつて貴方はあの王冠を狙っていましたね」
マホロア?「!?どういう・・・」






トリスタン「つまりあの王冠ーーーーーマスタークラウンがサンソン殿に狂化を付与するために仕組んだ・・・!」






黒幕判明

僕の果実のボク(その4) ( No.99 )
日時: 2023/06/21 20:36
名前: 桜 (ID: Fjgqd/RD)

決戦






そして元のエデンの間に帰還を果たした時、事前に待っていたアストルフォとアレクが出迎えてくれた。


アストルフォ「あっ、シャルル!よかった無事だ!」
アレク「アーチャーのサーヴァントやマホロア?らしき人も付いてきてるようだね」
マホロア?(ナンデコイツらもボクの名前を知っテんダヨ;)
サンソン「アストルフォ、アレク!マスタークラウンってどういうことですか?」


サンソンの問いにトリスタンは答える。


トリスタン「実は我らはこの異空間に引きずり込まれた貴方を助けるために一足早く着いたのですが、そこでマスタークラウンに襲撃されまして。霊核こそ破壊されずに済みましたが、それがサンソン殿に狂化を付与するという話を聞きましてね、それで回復がてら敵を欺くために一旦は死んだことにしていたのです」
マホロア?「アレは演技にしテは本格派ダヨォ;」
サンソン「まあでも、死んでなくてよかったです・・・!」


そしてサンソン達の方に通信が繋がった。今度こそ本物のエージェントからだ!


エージェント「よかったサンソンを見つけれたかー!!(号泣」
サンソン「エージェント様!?今度こそエージェント様ですね!」
エージェント「えっ、そうだが?お前、不安になりすぎて混乱起こしてないか?」


すると、王ドラがずいっと通信越しに伝える。


王ドラ「でも、見つかってよかったですよ・・・!マホロアさん?」
マホロア?「ボクは確かにマホロアダケド?」
王ドラ「ということは黒幕の目的はマホロアさんですか。ちょうどいい。マホロアさん、私達は未来の世界の者ですが、今ちょっとあなたも含めて大変なことになってまして」
サンソン「?どういうことですか?」






王ドラ「実はマホロアさんも含めてカービィ組が全員意識を失っています。今も目を覚ます気配は出ていません」
サンソン&マホロア?「!!?」






なんと未来の自分も含まれたカービィ組が全員意識を失っている・・・?つまりその中には自分が想いを寄せるカービィも・・・!


王ドラ「マスタークラウンの目的はその魂だけのあなたをなんとしてでも復活を阻止すること。そのために断罪の処刑人のアサシンであるサンソンさんを転移装置を通じて介入してこの異空間に引き摺り込んだのでしょうね」
マホロア?「ジャア、ボクが仮に死ぬとシたら、ミライのジブンも消えるッテコト!!?」


マホロアに問われた王ドラは首を縦に振った。それを見たサンソンは思わず恐怖した。もしトリスタンがあの四つの葉っぱを砕け散らなかったら。
王ドラはふうっ息を静かに吐きながら言う。


王ドラ「でも、サンソンさんが狂化を付与されなかったことでマスタークラウンの計画の一部が破綻しています。要するに勝てる見込みはありますよ」
トリスタン「!それはどうすれば?」
王ドラ「まず残りの一つの果実はありますよね?それを祭壇に置きなさい。あ、何が起こるか分かりませんので万一非常事態が起きても対処するように」
アレク「?」
ナポレオン「ウィ、可愛い少女のアンタ、意外とテキパキと指示するじゃねーか!」


すると、ナポレオンを見た王ドラは少し訝しげになりながらサンソンに聞く。


王ドラ「サンソンさん。いつのまにかいるこの方は誰なのですか?」
サンソン「アーチャーのサーヴァント、ナポレオン閣下です。生前にも会ったことがあります」
王ドラ「フランス初代皇帝ですか。なんか思ったよりもイメージが違いますがいいでしょう。とにかく、マスタークラウンを討伐するように!方法は自分達で考えなさい!」
アストルフォ「えぇー!?横暴がすぎるよぉ!」
エージェント「こらっ;とにかくサンソン!アレク達やトリスタン達と一緒にマホロアの護衛頼むぜ!」
サンソン「はい!」


そして通信が切れた後、マホロア?は最後のかじつのカケラを置いた!






【Fainal Stage】エデンの間






マホロア?「ジャア、リンゴ創成ダヨォ!」


そして姿が一つとなった赤きリンゴとなった直後に何かの破片がそれを横取りした!


マホロア?「!?横取り!?」
トリスタン「マスタークラウン・・・!!どこまで悪あがき続けるのですか・・・!!」


そしてマスタークラウンの破片が赤きリンゴを口に含めながら守るクラウンドローパーと化した!大半の全員は武器やスキルを構える!


Cローパー「ふふふ・・・かつての我の所有者を殺すためにそのアサシンをここに引き摺り込んだが、貴様らやイレギュラーであったアーチャーのせいで計画の一部が破綻させられた。その殺しの腕を我が買っていたのだからな・・・」
サンソン「な、なんだって!?」
ナポレオン「サンソンにそんなことさせるか!!」
アレク「そのリンゴを返せ!!」
Cローパー「貴様らからの挑戦は承った。生きて帰れるというのならなぁ!!」


そしてCローパーとの戦闘が開始する中、サンソン一行はなんとかリンゴを取り返そうとするが、Cローパーの身体は強固に作られているため弾き返されていた。


トリスタン「行けませんね・・・火力が足りない!」
アストルフォ「ピポグリフならなんとか出来るかもしれないけど・・・」
ナポレオン「!」


すると、ナポレオンは大砲をそのリンゴを中心として向けた!


サンソン「何をしようとしてるんですか!?」
ナポレオン「いや、すぐに取り返せる!マホロアだったな!生きて帰りたいならオレを信じろ!オレの辞書に不可能はない!」


ナポレオンの鼓舞にマホロア?は首を縦に振った!


マホロア?「アンタが言うナラ、信じテヤルヨ!!」
ナポレオン「よっしゃ!」


そしてナポレオンは自らの宝具を発動させる!


ナポレオン「これを使ってもリンゴを取り返すのには不可能はない!オレを信じろ!オレが!ここに!いるぜ!」






ナポレオン「凱旋を高らかに告げる虹弓(アルク・ドゥ・トリオンフ・ドゥ・レトワール)!!」






そしてナポレオンの宝具にCローパーは大ダメージを受ける。実はこの宝具は全スキルを使用したことで強化した上でのものだったのだ!


トリスタン「無敵貫通スキル・・・!」
アストルフォ「行けー!あんたが頼りだー!」


そしてCローパーに致命傷を与えたことでようやく倒せた!


ナポレオン「やったか!?」
サンソン「!いや、まだだ!」


すると、Cローパーから変貌したマスタークラウンの姿に全員が唖然とする。その姿は・・・






木の王様を示す王冠を被った姿だったからだ・・・!






Mクラウン「貴様らぁ・・・よくもやりおったな・・・もうこうなれば、貴様らも道連れだ!!」


Mクラウンが異空間のトンネルから鋭い木が出てくるなど攻撃を行うようになったのを見たマホロア?は恐怖に怯える。


マホロア?「ムリダヨ!!こんなの勝てルワケナイヨ!!」
サンソン「マホロア・・・」


すると、サンソンはマホロアの手に優しく触れた。


サンソン「今触れるのはわかるだろう?それと同じように、僕が未来の世界のチェリーワールドで戦いの合間にある平和な時間が一番幸福だった。でも、今考えれば当たり前じゃなかった。つまりこれは奇跡のようなものだ。未来のキミだって幾多の奇跡を起こしてる。それを変えられたくなければ少しでもいい、キミも立ち上がるんだ」


サンソンの言葉にマホロア?は聞く。


マホロア?「・・・イイのカイ?カービィ達をダマしタノニ・・・」
サンソン「そのカービィ嬢に謝りたいから、キミはここにいるんだろう?」


そしてその言葉により戦う勇気を取り戻したマホロア?を見たトリスタン達は武器やスキルを構えながら言う。


トリスタン「私も撃てないことはありませんよ。縛ることもできますので」
アストルフォ「ボクもキミ達二人をピポグリフで飛ばしてあんなイカれた木を攻撃させに向かうよ!」
アレク「僕も雷なら多少なりとも動きは止めれるよ!」
ナポレオン「ウィ、まだ勝てる余地はある!だから、行ってこい!」
サンソン「・・・!はい!」
マホロア?「勝つヨォ!!」


BGM:キミがいれば


そしてアストルフォが自身のピポグリフにサンソンとマホロア?を乗せてMクラウンのところに向かったのを見たことで攻撃されようとしていた。


Mクラウン「ふ、何を今更。今の無力なかつての主の亡霊に何ができる!?」
アレク「あの子は無力じゃないけどね!」


すると、アレクが剣に光を込めてMクラウンに一振りし、その付与である雷を上から落とさせた!


Mクラウン「このっ・・・!!」


すると、Mクラウンに縛られた感覚があった!トリスタンのハープによる弦だ!


Mクラウン「馬鹿な!!?我を縛るだけでは・・・!!」
トリスタン「これは動きを止めれるものです。さっきの襲撃のお返しです!」


そして動きを止められたMクラウンの方に三人を乗せたピポグリフが向かった!


アストルフォ「シャルル!!」
サンソン「わかったよ・・・死は明日への希望なり(ラモール・エスポワール)!!」


サンソンの宝具によりMクラウンは大ダメージを与えられたがまだ致命傷ではないためによろけながらも立とうとした!


Mクラウン「おのれ・・・!!」


すると、白い剣を持ったマホロア?がその前に立っていた!






マホロア?「ワルいネェ。ボクのユメはアンタみたいな禍々しいモノに頼るモノじゃナイヨォ?」


そしてその振るった白い剣に貫かれたMクラウンはそのまま自分の王冠ごと砕かれた・・・!






Mクラウン「ア・・・アァ・・・アァアアァアァアァァァアア」


その絶叫は激痛によるものか、苦しみから解放されるのを拒むものだったのかはわからない。その貫かれたMクラウンは跡形もなく無の光と化した・・・。

僕の果実のボク(その5) ( No.100 )
日時: 2023/06/21 20:39
名前: 桜 (ID: Fjgqd/RD)

そして・・・






サンソン「執行終了・・・マスタークラウンの消滅を確認しました」


すると、何らかのワープトンネルが発動された!このエデンの間が崩壊の時が来たからだ。


ナポレオン「おっと、壊れる時が来たか。じゃあな。これからのオマエ達の旅路を止まることなく進め!全方向からでもな!」
サンソン「閣下!」


ナポレオンがシュバっとその場から落ちるようにして立ち去ったあと、ようやく通信が繋がった!


王ドラ「任務完了です!カービィ組もこれから次第に目を覚ますでしょうね」
マホロア?「ソウカイ。ミライは守れタのカイ・・・」


そしてマホロア?はサンソン達とは別の転移装置の花らしきのところに向かおうとしていた。


アストルフォ「あれ?マホロアは一緒に行かないの?」
王ドラ「いえ、そこにいるのは今の彼ではありませんよ。あくまでも過去の彼です。これからの先の未来ではこの花から転移して着いた先はプププランドではなく、プププ王国という世界に着いた彼は夢を叶えるために元手の資金を集めるべくショップであるよろずやを始めました。それを集めた時、彼はローアに連れられてプププランドに帰ってます。でも、この記憶が所有したらその運命を変えてしまう。つまり彼はそれを阻止するためのシステムでその転移装置に入った時点でサンソンさんと異空間を旅した記憶はもう消えるのですよ」
アレク「そんな・・・じゃあ、サンソンと一緒に旅してきた意味は・・・」


すると、マホロア?は諭すかのように口を挟む。


マホロア?「ムダじゃナイネ。ボクは現にこうシて復活シタ。サンソンとの旅でネ。カービィと同じバカみたいにお人好しでヒトを憎めナイコトが勇気をクレタカラ」
サンソン「・・・!」
マホロア?「キミがボクの話を聞いテくれテヨカッタ。バカにしナイでくれテヨカッタ。サンソン。あのトキはボクのユメを内心でバカにシてタカナ・・・?」


マホロア?の問いにサンソンは今も溢れ出そうな涙を堪えながら言う。


サンソン「違う。尊敬してるんだ」


サンソンは自身の聖杯にかける願いも声高らかに言うものではなかった。しかし、マホロアは決して苦難の道を歩むであろう大きな夢を抱えていた。そのために悪の道に走ってでも悪しきマスタークラウンに頼った。それほど叶えたかった大望の夢だった。サンソンはそれをすごいと思ったのだ。自分にはできる自信はなかったから。


サンソン「僕にはそれがとても輝いて見えた。だからキミを死なせたくなかった。ただそれだけなんだ・・・」
マホロア?「泣き虫ダネェ。カービィに似てル部分はあるネェ!」
サンソン「あっこらっ;マホロア!」


すると、サンソンは輝かしい精一杯の笑顔でマホロア?に告げた。


サンソン「じゃあね。マホロア」
マホロア?「ウン。バイバイダヨォ!」


そしてマホロア?を乗せた花の転移装置が銀河に向かうのを見届けたあと、トリスタンは言う。


トリスタン「サンソン殿。そろそろ行きますよ」
サンソン「・・・はい」


そしてサンソン達四人は異空間ワープの中に入る。場所はーーーーーこの崩壊の先の未来である、現在のチェリーワールドへの帰還。






そして四人がチェリーワールドに帰還し、カービィ組が次々と目を覚まし始めてきた後の翌日のスマブラ屋敷、いつもの日常風景でワイワイと騒いだり騒動を起こしたりもしていた。その大広間にいるエージェントは言う。


エージェント「そうか、そんなことが・・・」
サンソン「ええ。あと、アーチャーのサーヴァントが助けてくれたりしました」
アリシア「ナポレオンのことかしら?」


アリシアの問いにサンソンは頷いた。


サンソン「うん。閣下は無茶苦茶なことしますが大局を担ってもくれたと思います。旅の支えぐらいにはなってくれましたし」
ナポレオン「おいおい、酷いなあ。自分のマスターに辛辣に話すなんてよ!」
サンソン「日頃の行いですよ・・・」


すると、サンソンは自分の後ろにはナポレオンがいたことに驚いた!


サンソン「閣下!?」
エージェント「えっ、あんたが!?」
ナポレオン「本物に会うのは初めてだったな。オレはアーチャーのサーヴァント、ナポレオン!どさくさで便乗してこの屋敷駐在のサーヴァントとなった快男児だ!」
アリシア「サンソン達に便乗してワープしに来たってこと!?」
サンソン「マスハンに頼んで鎖は付けてもらいますね(わざとらしいため息」
ナポレオン「おいおいおい!!?」


すると、その騒ぎを聞きつけた人物がエージェントに聞いていた。先ほどやっと目を覚ました、現在のマホロアだ。


マホロア「一体ナンの騒ぎダイ?相変わらずバカダネェ〜」
エージェント「ああ、ナポレオンがここに駐在で来たばかりにうちの奴に会って辛辣に接されてるんだ」
マホロア「タシカ、サンソンとは同郷の英霊同士ダッタネェ〜」


すると、マホロアはエージェントに聞く。


マホロア「・・・ネェ、エージェント。よくわからナイケド・・・あの二人にドコカ見覚えがある気がすルんダヨネェ・・・?」


すると、エージェントが突発的にマホロアの耳を触ってきた!


マホロア「ハウッ!!ナニすんダこのヘンタイスパイ!!」
エージェント「いや、何でもないよ。ただそれは・・・」






エージェント「お前の中に留めておけばいいんじゃないか?」


おわり






「おまけ」あんた、あの子の何なのさ。


王ドラ「あっ」
ナポレオン「ウィ、お前は通信越しの少女!」


遊びに来たスマブラ屋敷で出くわした王ドラはため息を吐きながら言う。


王ドラ「あのね、私の性別を分かってます?私は男ですよ!」
ナポレオン「オーラっ!?アストルフォと同じ類か!?言われてもわからないぐらいだぜ!」
王ドラ「こんな骨格に触ったらわかるでしょう!?ほら、わかったらそこをどいて下さいよ・・・」


すると、ナポレオンは言う。


ナポレオン「じゃあ、オレをお兄様と呼ばないのか?サンソンにも陛下と呼んでもらいたいんだが」
王ドラ「」←思わず思考停止


その数分後・・・


王ドラ「サンソンさんは、私が守っててあげますよ」
サンソン「???」
天草「王ドラ、彼をあの男から守ることを目的に含むと?」
王ドラ「了承しますよ!!」


うちの王ドラは愛情表現が不器用かつスイートなツンデレなんだよなあ・・・;






「後書き」
今回はカービィWiiデラのサブストーリー関連にもしもサーヴァントがいたらと考えを編み込んだオリジナルストーリーとなっています。元々はサンソン君主役のローアと共に彼の旅路を見守る短いお話だったのですが、実際にプレイしてみて話を転換してそこからどんどん膨らませました。
今回で桜サイドの戦力に加わったナポレオン閣下ですが、他にもセイバーとかランサーの英霊も候補があり、たくさん考えてようやく決めたのが快男児だったわけです。彼がマスタークラウンの知らぬところでイレギュラーで召喚されたその辺の展開は最初に考えた通り。ちなみに無自覚なナポレオン→サンソンですね。もちろん一番は生前における最初の妻のジョセフィーヌさんと「彼女」なのですが、自分なりにサンソン君を何かとほっとけないのでしょうね。






感想OK