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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.22 )
- 日時: 2025/10/03 12:51
- 名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: s/G6V5Ad)
第21話
社長に、ひとまず座りなさい、と促され、僕は嫌々ながらも座敷の一番端に腰を下ろす。
部屋の誰もが無言のまま、重い空気が漂っていた。
…そうだ、せめて挨拶だけでもしておこうと思い、口を開きかけたその時だった。
「皆、揃ったか?」
克典社長の声が、静かな部屋に響き渡り、僕を含む全員の視線がそちらに集まる。
「実は、昨日から手伝いの坊主が1人入ったんだ。皆に紹介せねばと思ってな」
その言葉に、今度は場の目線が僕の方へと集まる。
そうか、この集まりは僕のために開かれたものだったんだ……
そう思うと、何か言った方がいいような気もするものの、考えがまとまらない。
僕がしどろもどろになっていると、この部屋一の美人の女の子が近寄ってきて、
「沙代と申します。よろしくお願い致しますわ」と名乗ってくれた。
その声に先導されたのか、他の顔ぶれもぞろぞろと僕の所へ集まってきて、名前を教えたり挨拶をしてくれた。
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