二次創作小説(紙ほか)
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- 叶うのなら、ずっと、一緒に
- 日時: 2013/04/24 18:55
- 名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=10968
ロック中*
- Re: タイムスリップ -新撰組と生きた日々- ( No.2 )
- 日時: 2013/04/16 18:47
- 名前: 亜美 (ID: SsbgW4eU)
桜の花弁がちらちらと舞うように散る。
桜の花の数がとても少ない様子を見るとどうやら見頃は終わってしまったようだ。
——私、黒瀬蓮は昨日都内の住宅街に引っ越して来たぴちぴちの女子高校生!
……とでも言っておこうか。
なんでそんな華の女子高校生が見頃が終わった桜を一人悲しく見に来ているのかと言うと、まぁ話せば長くなるわけで。
……ただ単に私が片付けに全然参加しなくて、
邪魔と言われいじけて家から飛び出したからだ。
因みに誰も追いかけてくれなかった。
別にいいんです。私には目の前の桜ちゃんがいるから。
……きっと。いや絶対、私がこんな性格だから彼氏とか友達とかできないんだと思う。
悲しくないです。ただただ空しいです。
- Re: タイムスリップ -新撰組と生きた日々- ( No.3 )
- 日時: 2013/03/22 21:55
- 名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
公園内に入ると強い風が吹いた。
さらさら、私の真っ黒で長い髪が靡く。
——チリン
崩れた髪を手櫛で梳かしていると鈴の音が響いた。
咄嗟に身構え周りを見る。——いたのは一匹の黒猫だった。
にゃー、黒猫はそう鳴き私に擦り寄る。
- Re: タイムスリップ -新撰組と生きた日々- ( No.4 )
- 日時: 2013/03/24 20:28
- 名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
ボロボロの首輪に少し錆びた鈴。——どう見てもこの子捨て猫だ。
黒色の毛は土で少し茶色になっている。
『……ごめん。私ん家マンションだから動物飼えないの』
なんて猫に言ってもわからないだろうけど。
——黒猫は少し切なそうに鳴きちりんと音をたてながら駆けた。
『ちょっ、待っ——』
- Re: タイムスリップ -新撰組と生きた日々- ( No.5 )
- 日時: 2013/03/27 22:18
- 名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
——この時何故私は黒猫を追いかけたのだろう。
泥だらけになって、道じゃない道を通って。
まぁ"貴方達"に出会えたんだからいいんだけれども。
——出会いはもうすぐそこに。
→Next
- Re: タイムスリップ -新撰組と生きた日々- ( No.6 )
- 日時: 2013/04/04 15:47
- 名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
『黒猫っ! どこに行くのっ!?』
そう問うても黒猫はにゃーにゃー鳴くばかり。
……それにしても足が速いこと。オリンピックに出られるんじゃないか。
日本代表となって今すぐ出てください。早急に。
『あーもうっ! いいから止まれ!
速ぇよ!』
……そう言うと黒猫はぴたっと止まった。
おぉ……。ついに言葉が通じたか。