二次創作小説(紙ほか)
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- 《イナクロ》カゲロウデイズ [完結]
- 日時: 2013/05/31 12:41
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: sbAJLKKg)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24371
はい、あんまりにも題名がシンプルなのは、題名が思いつかなかったからですと、いま白状します。
柳ゆいらです。二次小説(紙ほか)の新しい方で小説を作るのは、はじめてです。今は、旧スレで活動してます。
ちなみに、知ってる方は知ってるとおり、私は別名、
超スーパーウルトラデラックス駄作製造マシン柳ゆいらなので、
まあ、あたりまえですが、駄作つくります。駄作作る能しかないので。
題名に出てるとおりカゲロウデイズなのですが、作者が曲の方しか知らないため、そっちでいきます。
小説の方を期待していた方、すみません。
ちなみに、主人公が輝くん&風丸風花という子になります。
キャラクター紹介を書くので、本編のほうを知らなくても、楽しめる(楽しいのか、この歌)と思います。ていうか、本編あんま関係ありません。
そして、ここから重要ですよ、みなさん。
注意事項コーナーです。
※注意事項※
・駄作です。何度も言いますが駄作です
・キャラ崩壊とかするかもです(どうやってするんやろ)
・地の文(説明文)の方が多くなります
・このお話の主人公は、輝くんと〜なくしたくない物〜の風花ちゃんになります
(知らない方は、参照をご覧下さい)
・更新遅いかもしれません。いや、遅いと思います
・短いです。むちゃ短いです
・グロいです。血とかふつーに出ます
☆これが「だめ!」っていう人は、右上の×ボタンで退散。
大丈夫だよっていう神さま照美さまは、小説の方に進んでください。
〜もくじ〜
キャラクター紹介 >>1
第1話 夏は嫌い >>2
第2話 黒猫 >>6
第3話 トラック >>7
第4話 赤い筋 >>10
第5話 蝉の音 >>11
第6話 風鈴 >>12
第7話 歩道橋 >>13
第8話 悲鳴 >>14
第9話 賭け >>15
第10話 犠牲 >>18
第11話 カゲロウ…… >>19
第12話 シロネコ >>20
〜Epilog〜1 >>23
〜Epilog〜2 >>26
〜あとがき〜 >>27
- Re: 《イナクロ》カゲロウデイズ ( No.7 )
- 日時: 2013/04/18 17:32
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第3話 トラック
チラチラと、視界のはじの方で、緑色の明かりが点滅した。風花の向こう側にある。
あれは、たしか……。
信号機。
だけど、いまの風花の走るスピードなら、いくら点滅中でも、なんとか向こうまで渡れる。それに、この信号は、点滅してからが、他のものより長めなのだ。
(……でも。)
風花の髪をおおう、ほんのりとした、ちょっとすっぱいレモンの香り。それが遠くに行ってしまう度、なんだか不安を覚える。
「もーう、はやいなぁ……。」
息が切れてきた風花は、速度をゆっくり落としていく。輝は、ほっと胸を撫で下ろした。
彼女は、中身はとても頭が良い。彼女なら、ちゃんと、自分が渡れるか渡れないかを、冷静に判断できるだろう。
いまなら、無理だ。
だが。
風花は、黒猫に追いつくこと以外、なにも考えてはいなかった。
再び、冷や汗がどっと吹き出す。
ダメだ。このままじゃ……!
「ダメだぁ!」
輝は、さけんだ。
彼女は飛びこんだのだ。
赤の信号機の元に。
パッパーッ
トラックのクラクションとブレーキをかける摩擦音が、鳴りひびいた。それでやっと気づき、風花はふり向いたが。
遅かった。
通りかかったトラックは止まれなくて、風花の体を、容赦なくひきずった。
パッと赤い鮮血が、道路一面をいろどり、輝の服を汚す。
生臭い、血の香り。
風花の、髪の香り。
ふたつの香りが混じり合い、嫌な香りを生み出した。輝はそれをかぎ、思わずむせ返る。
顔を上げた輝の目には、向こう側の道路が見えた。
- Re: 《イナクロ》カゲロウデイズ ( No.8 )
- 日時: 2013/04/18 18:15
- 名前: 優 ◆1k3icdVh52 (ID: wXN0Dq0s)
鳥肌立った。
一言目がこれとかないですね、ごめんよゆいら。
覚えてる? 元優梨、優稀だよ。ここと雑談では「優」で過ごしているんだ。
また会えたね、もう会えなかったらどうしようと思ってた。
てか、また文章力あがった?
- Re: 《イナクロ》カゲロウデイズ ( No.9 )
- 日時: 2013/04/19 19:00
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
>>>優
覚えてる!! 会いたいなって、ずっと思ってたよ!
風花「お久しぶりです。月流ユエこと、風丸風花です。」
風花も、けっこう待ち遠しかったみたいだよ。リビングで飛び跳ねてたもん。
文章力は、日に日に下がっていると思う……。
カゲロウデイズの歌詞を一部借りてたりするし、動画を見てからつくったから、あるていど書きやすいんだよね。
文を書く練習にもなるから、いいかもと思って、やってみた。実験ってやつですな(←おい)
- Re: 《イナクロ》カゲロウデイズ ( No.10 )
- 日時: 2013/04/19 19:17
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第4話 赤い筋
向こうの道路に、両手をポケットに突っこんで、立っている少年がひとり。
髪も服もまっ黒。肌色の顔には、妖艶な笑みをたたえていた。
輝は、彼の姿を確認すると、ハッと息を飲む。
身長も、容姿も、まるで双子のようにそっくりだった。
また……だ……。
「う、嘘……でしょ……?」
輝の口から、そんな言葉がこぼれた。それを聞き、彼はさらに笑う。まるで、あざ笑うように。
「なに言ってるんだ?」
「え……。」
「嘘じゃないさ。」
輝そっくりの『それ』が、静かに告げた。
『それ』とはカゲロウ。
風花の——死の元凶。
風花の髪が、じょじょに赤く染まっていく。
輝は、なにもできない。
仰向けになった風花のくちびるからは、赤い筋が、地面に向けて垂れていた。
- Re: 《イナクロ》カゲロウデイズ ( No.11 )
- 日時: 2013/04/19 19:28
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第5話 蝉の音
大量の『時間』。
大切な『時間』を封じ込めた『時計』は、カチコチと音を立てることなく、ピタリと静止していた。
静かに止まったままの『時計』が、カゲロウによって——鮮血をつけられた。
☆ ☆ ☆ ☆
目に飛びこんできたのは、まっ白な天井。
「ん……?」
ずいぶん、変な夢を見ていたらしかった。代にある形態を手にとる。
——8月14日午前12時03分——
まだ、朝早い。
だが、目がさめてしまっていた輝は、窓をふり返った。
なぜだか、輝の耳には、みょうにリアルな蝉の音がこだましていた。
☆ ☆ ☆ ☆
また、夢と同じ公園にいる。不思議なことに、夢と現実がまったく同じで、今日は事前に、公園に集合して、映画を見に行こうという約束をしていた。
(待ちきれなくて、きっと、あんな夢を見たんだよ。……それが、単に悪夢になっただけなんだよ、きっと。)
だが、あまりにも似て過ぎている。
映画に向かっている今も、夢の通り、黒猫を腕に抱き、彼女はそれの背中を撫でていた。会話までも、まったくいっしょ。
あびタイミングも。
「あのね、ひか……あっ。」
するりと、腕から抜けた黒猫を追いかけようと、風花が駆け出す。
その瞬間、脳裏である夢がよみがえる。
くちびるから赤い筋をコンクリートの床に流す、風花の姿が。
輝は風花の腕を、強く掴み、彼女を止めた。
「えっ……輝?」
いきなり止めた輝を、風花はおどろいたような顔で見上げる。
「ごめん、風花……。」
「え?」
「……今日は、帰ろう。」
輝は、静かにそう言った。
風花は、輝の表情から、なにか感じとったらしく、黙ってうなずいてくれた。