二次創作小説(紙ほか)
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- 【inzm】想像フォレスト〈9話更新!!〉
- 日時: 2013/10/10 19:12
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
どうも。『超スーパーウルトラデラックス駄作製造マシン』でお馴染みの、柳ゆいらです〜。
今回は、想像フォレスト&イナズマ(GOかな)です。またもやボカロ。いや、カゲロウデイズで、止めるつもりだったんですがねぇ。なんかノリd((蹴
はい、失礼しました。
えー……、
主人公の少女はあいかわらず風花で、男の子は、十年前の風丸一郎太です。
登場人物紹介を書くので、風花が分かんなくてもだいじょうぶですよ。
では、スタート!
——もくじ——
Cast
>>1
プロローグ 《家》 β
>>2
Page1 《鳥》
>>3
Page2 《感情》
>>4
Page3 《物語》
>>17
Page4 《押し花》
>>18
Page5 《世界》
>>19
Page6 《生活》
>>20
Page7 《カップ》
>>25
Page8 《鏡》
>>26
Page9 《本》
>>27
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.1 )
- 日時: 2013/05/28 23:57
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: sbAJLKKg)
Cast
風花…森の奥深くに住む少女。
風丸一郎太…最終話更新後記載予定
その他
かなり適当ではありますが……。
風丸くんについては、もう……ね。なんもいわんでください。
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.2 )
- 日時: 2013/05/30 06:52
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: sbAJLKKg)
プロローグ 《家》 β
数分間そうしてから、少女は本を開いた。乾いた髪の音がして、文字の羅列が現れる。
『石になってしまう……。』
母の、苦しみを帯びた声と、悲しげなルビーがよみがえる。
「こわいね、お母さん。」
本のページを見下ろしながら、少女はつぶやいた。が、セリフの内容に反して、声は明るかった。
きっと、これまで思っていたよりも、こわくないことが分かったからだろう。
ぱたんと本を閉じ、本棚に戻した。
かさり
外で、小さく葉がこすれる音がした。少女ははっとして、走って窓に駆け寄り、身をのり出して外を見た。
——いた!
木々のすき間に、紺色っぽい色が見える。
来てくれたんだ。
少女は慌てて台所に駆けこみ、ハーブティを淹れる。
彼が来るのは、もうずっと前から分かっていたはずなのに。準備してないなんて、ばかだな……。
ハーブティを淹れながら、ふとそんなふうに思う。
そう。べつに、サプライズでもなんでもない。決まったときに訪れるんだから。
だから、ふつうなら、格別嬉しくもないはず。もう、一年もずっと、そうしているんだから。
でも、ふしぎと毎回、嬉しかった。
ハーブティを淹れ終わると当時に、扉がとんとん、と音をたてた。
「はーい!」
少女は元気よく返事をし、台所を出た。
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.3 )
- 日時: 2013/05/30 07:10
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: sbAJLKKg)
Page1 《鳥》
ピピピッ……
さっき開けた窓のむこうから、鳥の声が聞こえる。
どこにいるんだろう。でも、けっこう近くで聞こえたから、たぶん、窓の近くの木にとまっているんだろう。
読んでいた本にしおりをはさみ、右手首の青いリボンをとり、目に巻きつけた。世界が、闇につつまれると同時に、音が大きくなった気がした。
窓の方を向き、笑いながら。
「どこから来たの?」
そう言ってみた。
直後、ばささっと羽ばたく音がした。
行ってしまったのだ。
きっと、目をかくしていても、鳥には気配で分かるのだろう。ふつうではないと。
私がするりとリボンをほどいた時、思わずかたまった。
交わる、視線。
あってはならない。
鳥は目に恐怖の色をたたえ、むちゃくちゃに羽を動かした。でも、私と交わる視線は、固定されて動かない。ピーピーと、やかましく、苦しく、おそろしく鳴く。
と、とつぜんその声がやんだ。
目のまえからも、いなくなる。
鳥は、もう飛べない。