二次創作小説(紙ほか)

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パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】
日時: 2013/09/01 11:31
名前: 涼、 (ID: rE1CEdls)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v=Sy3y7UrAgyo



    


      ——あそこにいる、アイツはきっと——

















          "パンダヒーロー"







白黒はっきりしようよ。
おれ、曖昧なのは嫌いなんだ。
——なんて、曖昧のお手本のおれが言う。








————————


6/5〜



※暴力表現が含まれます。
苦手な方はブラウザバック推奨。

Re: パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】 ( No.22 )
日時: 2013/06/09 17:55
名前: 涼、 (ID: SsbgW4eU)



「おいテメーら、席着け」


 うとうと、寝てしまいそうになった俺を現実に戻したのはイケメンのせんせーで、
おい。嫌味か。その整った顔は俺への嫌味か。なんて、ひねくれたことを思った。

つーか教師が生徒に向かってテメーらなんて言っていいのか。

Re: パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】 ( No.23 )
日時: 2013/06/09 21:20
名前: 涼、 (ID: SsbgW4eU)



「知ってる奴が多いだろうが、転校生が来た」


 せんせーはちらっと廊下を見る。
転校生が来るという話は一ヶ月前……冬休みの前から聞いていた。
もう一ヶ月経ったのか、と思うとクラクラした。
スノボーでもすりゃ良かったな。なんて思った。

 せんせーが転校生に入ってこい、と合図をすると何故か背筋が伸びた。


(……俺、小学生みたい)


Re: パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】 ( No.24 )
日時: 2013/06/10 15:23
名前: 涼、 (ID: SsbgW4eU)


 コツリ。まるでハイヒールみたいな音が教室に響く。
その音が妙に大人っぽくって、俺は目を細めた。

 皆が転校生の顔を見ようと目を凝らす。

 女子の「キャッ……!」という声が同時に上る。
教壇に上がった転校生の顔は、俺の席からだと光が当たってよく見えない。




 ——熊の耳のようなものが付いてるパーカー。
俺はそのパーカーに見覚えがある。


Re: パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】 ( No.25 )
日時: 2013/06/09 23:10
名前: 涼、 (ID: SsbgW4eU)







    "パンダヒーロー"









そんなひとつの言葉が、俺の中で木霊した。



Re: パンダヒーロー【白黒はっきりしようぜ】 ( No.26 )
日時: 2013/06/10 15:36
名前: 涼、 (ID: SsbgW4eU)


(……また)


 机の下で、皆に見えないように拳をぎゅっと握った。
俺、パンダヒーローに恋してんのか。なんて気持ち悪いことを思う。

いや、本当に恋をしてしまったのかもしれない。
恋じゃなければ、この感情をなんて言う?

ドキドキして。会えて嬉しいと思って。

 ……男に恋するなんてありえないか。
じゃあ、なんなのだろう。この感情は一体——


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