二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】サディスティックパニック!【武州篇】
日時: 2014/02/25 19:57
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

     真撰組、特別部隊



        ……隊長、沖田伊織


    「兄さんを傷つける奴は  誰であろうと絶対に許さない」

ーーーーーーーー
真撰組ドS兄妹←これを改善・改変させたものがこのサディスティックパニック!です。
ドS兄妹とはほぼ全く設定が変わっているので、別作品として見ていただけるとよいかと思います。
ではどうぞ♪
【イラスト】

  
【目次】

  〈キャラクター〉
   沖田伊織/おきたいおり>>4
   水無月樹/みなづきいつき>>47   

   (滝様考案)前原 宗助/まえばらそうすけ>>6
   (Dr.クロ様考案)神無月 九六/かんなづきくろ>>33
   (楼蘭様考案)永倉 尊/ながくらみこと>>34
  (己傘下様考案)西尾 秋人/にしおあきと>>35
  (滝様考案)近藤 花蓮/こんどうかれん>>39


  〈帰還篇〉
   帰ってきて先ず言うことは?>>7
   サボリ魔って二人に増えると苦労は倍増どころか10倍>>11
   出会いって突然、そして心を開くのも突然>>15

  〈前原宗助篇〉
   ”また”って、どれくらい先のことを言うの?>>16 
   どっちもどっちだよね、これは>>20

  〈万事屋遭遇篇〉
   取りあえず…始めまして>>23
   ドSの妹はやっぱドS>>48

  〈紅桜篇〉
   特別部隊の隊員たち>>52
   人斬りとかメンドクサイ こっちの身にもなれ>>56
   敵は近くに居るって、理解してても気づけない>>64
   爆弾魔と黒い獣>>73
   夜叉の語った修羅の話>>78
   言の葉の企み>>81
   風神>>92
   塞いだ失敗>>97

  〈武州篇〉
   栗色二人のお守りは漆黒>>99
   きょうだいって似るのは外見だけだっけ?>>104


基本オリジナル、長篇だけは原作沿いで、紅桜など原作では真撰組の出番が無いところなども書きます。

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.11 )
日時: 2013/12/16 16:04
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)



「兄さんっ!!」


私は兄さんの背後から、ドゴォッと効果音が着きそうなくらいの勢いで抱き付いた。

あー…兄さんの匂いだ〜…

隊服に顔を埋め、癒されていると。


「…伊織…?」


驚いた感じの、兄さんの声が聞こえた。
私は兄さんの目の前に立ち、にっこりと笑ってやる。


「ただいま、兄さん」
「…帰ってきてたんだねィ…」
「さっきね、全員で無事帰還いたしました」
「へェ。予定通り終わったみてェだな」
「うん予定通り」


予定は4年。
私たち特別部隊の任務は、一つ一つが途轍もなく長い。
「ちょっと出張」的な感じに終わる代物じゃないんだ。
兄さんから離れるのは辛かったけど、任務が終わるとそこから何年かは任務が無いから、兄さんの傍に居られる。


「会いたかった」
「俺もでィ」
「ホント?」
「ホントでさァ」
「嬉しい…     で」


私は惚気た顔から一転、キッと兄さんを睨む。
心配なことがあったんだよね。
以前の任務は短く終わったけど、今回は4年。4年だからね。
ホンットに、いろんな意味で心配だったんだ…!


「女に言い寄られてない? まさか付き合ったりしてないよね?してたら女ぶっ殺す」
「言い寄られてもねェし、付き合ってもねェよ。俺ァ姉上と伊織だけだ」


サラリと…。
言ってくれた。
やっぱり兄さん大好き!

「よかった!誰か女引っ付けてたら殺すところだった!兄さんは誰にも渡さないからね」



    この、兄さんに対しての執着心と独占欲が、他人から見れば危険なくらい半端が無いものだと言うことは、自分でも理解しているつもりだ。

    ずっと前、まだ武州にいたころの話だけど…

     これはまだ、土方コノヤローにも近藤さんにも、同じ部隊の奴らにも、一言も話したことがない話。

     思い出したくない話。
あんなことが有ってから、私は兄さんから離れられなくなってしまった。
絶対に誰にも渡さない、傷つけることは誰であろうと許さない。


「…俺も、伊織は絶対に誰にも渡しやせん」

「うん」


絶対絶対、少なくとも来世までは、沖田総悟は私、沖田伊織の物…。



      .サボリ魔って二人に増えると苦労は倍増どころか10倍.


「ひっじかったさーん!」



ドカアアアアアン!!


副長…土方十四郎の部屋を、私と兄さんはバズーカをぶっ放し、開けた。


「いや開けたじゃねェだろ!壊してるから!跡形も無く壊れてるから!」
「なんでィ土方さん。死ななかったんですかィ。   チッ」
「チッ…さっさとくたばりゃ兄さんが副長だっていうのに」
「ホントでさァ。さっさと逝けばいいのに」


土方が青筋立ててる?
見えない聞こえない何も知らないよ、私は。
あ、土方キレた。


「逃げやすぜ、伊織!」
「あいあいさー」


ざまぁ土方!私たち最強タッグに勝てるのはコレを越える宇宙級のSだけだバーカ死ね!

「テメェが死ねェェ!!」


ドイツもコイツも変わらない。


そこが、この真撰組のいいところなんだけどさ。





             (兄さん、次の作戦は?)
             (マヨ喪失作戦)
             (おお、面白そう!内容は?)
             (ゴニョゴニョ…)

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.12 )
日時: 2013/12/16 19:19
名前: 己傘下 (ID: wnkXBzTQ)

次の作戦は何ですか?

どんなようになるんでしょうか・・・・

めちゃくちゃ気になりますΣ(゜д゜lll)

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.13 )
日時: 2013/12/16 23:25
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: rBpxuBxx)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11730486012.html

ブラコン可愛いです。てか伊織ちゃんが可愛いです(´∀`)
そして沖田(総)の反応がかわいすぎました((

土方の命の危なさが倍になっt((

更新頑張って下さいッ! 待ってます♪

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.14 )
日時: 2013/12/17 17:11
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

次の作戦ですか?
きっと土方の周りからマヨが消え去るのでしょう!
ドSコンビが買い占めて…←

倍どころか10倍ですね!もうマズイよあれは…
伊織さんは極度…いや、もう病気並みのブラコンですから。(笑)

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.15 )
日時: 2013/12/18 17:01
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

.出会いって突然、そして心を開くのも突然.






「いやー 平和ね」
「そうですね、伊織さん」


ただいま、私は、同じ隊の隊士と見回り中である。
えー、うん、ほんっと何にもないからつまらないんだよね。
やっぱり兄さんがいないと…


「…伊織さん」


考えていると、隣から声がかかった。
隊長補佐の水無月樹〈ミナヅキイツキ〉である。彼は剣に相当の自身を持っており、そして伊織を慕っていた。
昔、伊織が任務に出ていたとき拾った人物だった。

    —あー…アンタ、一人?

      —そう。じゃあさ

        —一緒に来る?


こんな風に伊織が人を拾ってくるのはしょっちゅうで、特別部隊の三分の一はその拾われた人で埋まっていた。


まぁ、殆どの奴が剣なんて使えなかったから、私が鍛えてやったんだけどね。
樹もその一人だし。


そんな樹が、しらーっとした目で私を見てる。


「え、何?なんかした、私?」
「伊織さん、全部声に出てます」



…え?何?


      ”えー、うん、ほんっと何にもないからつまらないんだよね。
やっぱり兄さんがいないと…”


って所のこと?


「ええ、丸っきり聞こえてました」
「マジでか」
「マジです」

危ないな、私。
気をつけよう、うん。まぁ、私が兄さん一筋なのは誰もが知ってることだけどね。





「「…ん?」」




遠くで悲鳴が…おお、悲鳴か、マジか。事件かよおい


「伊織さん、急ぎましょう」
「おー」


樹は腕が立つ。
樹連れてきててよかった。


___________




「うわ…酷いねこれ」
「さすがに…」



目が当てられない。痛々しい。
駆けつけたときには遅かったらしく、そこには無残に切り刻まれた死体が転がっていた。

しょーじき、任務でこんなんは見慣れてるんだけど、やっぱりこの殺され方は酷いな。一瞬カニバリズムかと思ったわ


「誰がこんなことしたんだろうね…まぁ、攘夷志士ってのは確実だけど」
「伊織さんの意見で合っているかと。
……殺された奴らはどうやら…幕府の人間らしいですしね」
「無残だね…  とりあえずあれだ、土方に電話…」


私はめんどくさいのを押し殺し、とりあえず土方死ねコノヤローに電話をかけた。



『もしもし?』
「あ、土方さーん?なんかあれ、辻斬りでたんで〜、○○丁目の〜」
『…てめぇその話し方やめろ、ウゼェんだよ』
「黙れよ土方ぁ  じゃー」


プツっと
切ってやった。これであと十分もすりゃぁ来るだろ、兄さんも。


「伊織さん…」
「樹、いいって、さっきから思ってたけど…二人のときは呼び捨てでいいって。なんかむず痒いわ」
「…いいのか?」
「いいって言ったじゃん」
「…なら。副長切れてただろ?」
「さぁ?どーでもいいよ、んなこと。それよりさ、ここら辺一帯の人払い頼んでいい?」
「…伊織もやれよ」
「やだ、ダルイ」
「…」


はぁ、と、先ほどと人格がかわった樹はため息をついて、路地裏から表通りへと駆け足で出て行った。



   さて、私も始めるか。


死体の斬り方とかね、いろいろ証拠になるんだよ。




取りあえずぐるっと一周…



「!」


死体を見て回ろうとしたとき、人の気配を感じた。
歩いてきた、というよりは、いきなりその場所い現れた、という感じだった。

「…誰だ」


鋭く視線を走らせ、その気配の元を辿る。


    …気配が薄れた。
警戒して刀の柄に手をかける。






「ちょ、待てって」


その気配が瞬時にクリアに認識できるようになった。
声が聞こえたほうに顔を向ければ、そこには男が立っていた。


「…誰?」
「え?俺?は、前原宗助だ。…えーっと、急に出てきてすまん…本当に何もするつもりはないんだ。この通り」


いや、このとーりって言われても、あんたさっきから表情ひとつも変えないじゃん。
んな怪しい男ゆるせるかっつーの…


ゆっくりと歩み寄ってみると、その男、前原宗助とやらがかなりの美形…イケメンだと言う事がわかる。



ほぉ、色男。
そこそこかっこいい



「前原って言ったっけ?あんたいつから居たの?」
「そこの人たちが殺されるときから」
「…」
「…」
「…」
「…」


さんざん睨み合った後、私は気が抜けて手のひらを上に向けて「メンドクサイ」と体全体で主張した。


「…いーや、疑いは晴れないけど、今これ以上厄介ごと増やしたくないし…土方来る前にいきなよ」


邪魔だし、といってやると、宗助は笑った。
何が可笑しいよ?


「はは…お前、面白いな」
「面白いィ?」
「真撰組か?チンピラ警察とか呼ばれてるが…こんな奴も居たんだな。
 じゃあ、行かせてもらう。また会えるといいな」


宗助はひらりと手をふって、瞬く間に姿を消した。
ホント怪しいけど…まぁいい、面白いしね。




     ああ…土方たちが来た。





__________________


本当に、真撰組には面白い奴が居るものだ。

宗助は思い、一人笑った。
さきほどあった女隊士。最初こそ剣呑な空気を漂わせていたが、途中からは口先だけでなく、心のそこから面倒だと思っていた様子。

あの場所で捕まることは、宗助の実力からして確実にないことだと思われるが、不覚にも、もう少し彼女と話したいと思った自分に笑ってしまった。



本当に、また会えると…面白いだろうな。



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