二次創作小説(紙ほか)
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- 【カゲプロ】 キドとカノの約束
- 日時: 2014/08/19 09:25
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
カゲプロのカノキドさんのお話です。
下手で堅い文ですが、どうぞ宜しくお願いします☆
カノキド大好きな人! 歓迎です!!
目次
1章
>>3 >>7 >>12 >>13 >>18 >>21
>>22 >>31 >>34 >>36
2章
>>38 >>41 >>42 >>43 >>47 >>49
>>56 >>61 >>65 >>69
3章
>>74 >>75 >>79 >>81 >>87 >>90 >>92
「大丈夫、僕が必ず見つけるから」
あの日から何年かが過ぎた。
今日もメカクシ団の騒がしい日々が始まった。
暑い夏の日、キドはまだ誰も起きてこない朝早く、朝飯を作ってから任務に向かった。
(今日は早く終わりそうだな…)
予想通りすぐに終わった任務から帰ったのは、ちょうど2時くらいのことだった。
107と書かれた扉を開けると、くだらない言い争いが起こっていた。何の騒ぎだ。これは。
「おい、一体どうしたんだ」
キドは呆れた口調で問いかけた。しかし誰も答えない。何もなかったかのように言い争いは続く。
「…? おい!」
今度は手で肩を叩きつつ話しかけると、肩を叩かれたモモはビックリして言う。
「わっ! 団長さん、いたんですか〜。あれ、目赤くなってますよ? 能力使ってたんですか?」
へっ!?
嘘だろ。使った覚えがないのに…。まさか…制御できてない!?
キドは焦って返事をする。
「あ、ああ。ちょっと脅かしてみたくなってな」
「もー! 団長さんてば〜」
モモはアハハと笑った。 よかった、ばれてない。
こんなのがばれたら団長失格だ…。
続きます。
飽きないで欲しいです。カノが出てきませんでした。
ゴメンナサイm(__)m 次回出てきます。
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.41 )
- 日時: 2014/04/05 02:01
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
後日、僕達はキドを病院へ連れていった。
結果は予想通り、頭を強くうったことによる記憶喪失。
病院からの帰り道、キドは申し訳なさそうに呟いた。
「ごめんなさい…」
謝らないでほしい。こっちが泣きたくなってしまうから。
僕は欺いてキドに微笑んだ。
「大丈夫だよ!すぐに思い出すって!」
「そうっすよ、だから一緒に…遊園地に行きましょう!」
「…え?今から?」
「駄目っすかね…」
「行きたい!」
キドがパアァと顔を上げた。
あ、可愛い。
「……カノ、今なんて?」
「へ?あ、いや何でもナイヨ?」
どうやら声に出てしまったらしい…。
シンタロー君のケータイの中でエネちゃんが叫ぶ。
「可愛いって言いましたよね!?」
「…ん〜言ってないよ〜?気のせいじゃない?」
欺け、欺き通せ、たとえキドが僕の服の裾をつかんでいたとしても…って…
「…キド、何してるの?」
本当につかんでいた。
他のみんながニヤニヤしているのは見なかったことにしよう。
今はとにかく欺け。
「いや、その…皆さん歩くのが速くて…ついていけなくて……」
涙を目に浮かべながらキドは言う。
ああ、そっか…ずっと横になってたからね。
僕はかがんでキドを見上げた。
「はい、乗っていいよ」
「え、でも……」
「大丈夫、キド軽いから」
少し躊躇して、ようやくキドは背中に乗った。
に、しても軽すぎ…ちゃんと食べてるのかな…?
と、そこでエネちゃんが盗撮しているのを発見した。
「何してるのかな?捕まるよ?」
「いやぁ〜何もしてマセン」
「嘘だよね、絶対撮ってたでしょ」
「………逃げるが勝ちデス!」
エネちゃんは何処かへ消えてしまった。「自分がやりました」と言っているようなものなんだけどなぁ…。
「でもやっぱり団長さんとカノさんてラブラブですね!」
この場にいる全員が、一斉に吹いた。
ラ、ラブラブって…
「そうっすね!完璧なリア充っす!!」
「セトだけには言われたくないよ」
「確かに…」
ふと、背中の温もりが重さを増した。
ああ、これは…
「寝ちゃったみたい」
「そうか、疲れたんだろうn「ご主人!団長さんの寝顔を激写させて下さい!!」
「はあぁ!?何でだよ!モモのケータィでやれ!」
「ええ〜!酷いです、ご主人。撮らせてくれないとご主人の秘蔵ファイr「よおぉぉし!何枚でも撮っていいぞ!」
このあと、キドの寝顔撮影会がはじまったのは、言うまでもない。
もちろん僕も撮らせてもらっちゃった!
こんな楽しい日々なら、いっそこのままでいいのかもしれない。
でも、やっぱり僕にはメカクシ団、団長の木戸つぼみが大切なんだよね…。
もしもこのまま記憶が戻らなかったら……僕達はどうなってしまうのだろうか…?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.42 )
- 日時: 2014/04/09 21:03
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
◆◆◆◆◆◆◆◆
朝、6時頃だろうか。
アジト中に今まで聞いたことも無いような高い悲鳴が上がる。
「きゃああああぁぁぁぁぁー!!!」
その声は…記憶の戻らないキドの部屋から聞こえた。
僕は急いでキドの元に駆けて行く。
まさか、記憶が戻ったのかな!?
途中、急ぎ過ぎておでこを擦ってしまったが、キドの為なんだ!と、言い訳をしようと考えてしまった。
部屋の扉を開くとそこには目に涙をためて、枕をぎゅっと抱いているキドがいた。
「どうしたの!?」
「あ、あの……む…」
敬語、ということは戻ってないのか…。僕は肩を落とす。
「…む?って何?」
するとキドはポロポロと泣き出した。と、同時に悲鳴を聞いたのかみんなが入ってくる。
「何があったんですか!?」
「まさか…カノが……?」
「い、いやいや、何で僕なのさ」
シンタロー君がじっとりとした目で僕のことを見た。
「ほら、なにキド泣かせてるんだよ…」
「もう!駄目じゃないですか」
「酷くない…?」
はて、キドに何か悪いことしたっけな?
いやいや!あった方がマズいでしょ。
すると、泣いていたキドが顔を上げて震えた声で言う。
「…そ、そこ…上に…虫が…」
指を指したのは、天井。
確かに小さな黒い物体がいる。
「ああ、ゴキブリね…」
「うわああぁぁぁ!!嫌だぁぁぁ!!!」
みんなは急に部屋を出ていってしまった。
キドは僕の手を握る。
…………握る?
「ああああ、あの、早く行きましょうよ…」
そりゃあ誰だって目覚めてすぐそこにゴキブリがいたら悲鳴のひとつくらい上げたくなるよね…。
僕はパジャマ姿のキドをゆっくりと部屋から連れ出した。
「ありがとうございます、え、と…カノさん?でしたよね」
「……あ!ああ、敬語禁止、あと『カノさん』じゃなくて『カノ』でいいよ」
「は、はい…」
とか言っておきながら結局は敬語なんだけど。
まぁ、慣れるまでは良いかな。
*
*
*
*
*
セトの作ってくれた朝食を食べ終え、マリーがテレビをつけた。
やっていたのは、報道番組。
『昨晩、暴行と強制わいせつの容疑で、東京都に住む…………さんが逮捕されました』
画面に映しだされた男の写真は…
『容疑者は、今までに数回、犯行に及んだようで昨夜から取り調べを受けている様子です』
あのときの………
ガンッと鈍い音が部屋中に響き渡った。
隣を見ると、完全に意識を手放したキドが…横たわっている。
「……………キド?」
どうして幸せというのは、いつまでも続かないものなんだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.43 )
- 日時: 2014/04/13 11:11
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
小さな病院の一室、みんな沈んだ顔をしてベッドに横たわるキドを見つめていた。
「……キド…」
あれから半日が過ぎた。
キドは一向に目を覚ます気配がない。
やはり、あのニュースのせいだろう。
捕まったのは…先日の青年だ。
記憶が無くても、体が覚えているんだ。
お願いキド、目を覚ましてよ…。
「…私のせいだよね、テレビつけちゃったから…あの事件の…」
マリーが涙目になりながら呟いた。
「そんなことないよ、それにキドもすぐ起きるって!」
「…そうっす!マリー、大丈夫っすよ!」
マリーは少し考えてから笑って言う。
「そうだね!キド、早く起きないかな…?」
みんながキドを見つめる。
目を覚ましたら、記憶が戻ってたりしないかな。
まぁ、そんな夢みたいなことあるわけ…
「……う…っ………」
「キド!?」
手が、ピクリと動いた。
セトが「先生を呼んでくるっす」と言って病室を飛び出した。
キドの瞼がゆっくりと開く。
「………カ…ノ…?」
視界が歪む。
ちゃんと見つめていたいのに、なんだか見えないんだ。
「キド、よかった…」
僕はぎゅっとキドを抱き締めた。
みんなが見ていても構わない。強く抱き締める。
怖かった。目を覚まさないんじゃないかと、何処かへ消えてしまうんじゃないかと…そう思うと凄く怖かった。
よかった、よかった…本当に…。
「…大丈夫、何処にも行かないから」
僕の心を読んだように、キドはそう呟いた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.44 )
- 日時: 2014/04/13 16:34
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
キドが倒れすぎだった…笑
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.45 )
- 日時: 2014/04/19 16:51
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
はあぁぁぁ、最近、駄作者の私しか来てませんね…。
いや、更新してないからですよね。
明日、時間があれば書きたいと思います。
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