二次創作小説(紙ほか)
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- 東方鬼拗話~密~
- 日時: 2015/06/22 17:42
- 名前: みそ (ID: KX3fOYWe)
こんにちは。
すみませんとすいませんの違いをようやく最近知ったみそです。しかし説明しろと言われてもできません。
みそラーメンも味噌汁も好きです。
オクラとなめこの味噌汁がおすすめ。食べないと人生損します。
東方にこの頃凄くはまったので小説を書こうかな、じゃあ書こうということで書き始めました。
題名の決まった読み方はありません。
好きなように読んでください。
作者は「おにすねばなし」とまんま読みで読んでます。
そんじゃどうぞ。
- Re: 東方鬼拗話~密~ ( No.1 )
- 日時: 2015/06/23 23:05
- 名前: みそ (ID: KX3fOYWe)
◇ ◇ ◇
1
もうすっかり日がこれでもかというくらい照りつけ、この頃続く暑さのせいかそれとも某死神のようにさぼっているのか、風神が全く仕事されていない無風のある暑い夏の朝だった。
見かけだけは神社ということで涼しげだが、この無風に加え扇風機も無ければ氷の妖精も居ない、煩い蝉の音と風鈴だけが耳にかさばるこの博麗神社は他とはまさに別格の暑苦しさを感じさせた。
そんな神社に自ら近づく変わり者の人影が空に見えた。
つばが広く、先端が折れ曲がっていて真ん中の大きな白いリボンが特徴のオリジナリティー溢れる魔女帽を被り、メイド服のような服を着た白黒(といっても黒が大半を占めるため凄く暑そう)の魔女、霧雨魔理沙だ。
箒にまたがって空を飛んでいる。箒が無くても飛ぶことは可能らしいが、見かけにこだわりがあるらしくわざわざ使っているのだとか。
「おーい霊夢!! 異変だぜー、起きろー!! 」
少女とは思えない声量と言葉遣いを辺りに拡散しながら神社の縁側に着地する。乗り捨てた箒は縁側に自主的に動いてそっと立て掛かった。(表現が大変難しい)
「もう起きてるから.........あと一時間だけ」
くぐもった声が聞こえた。
縁側の廊下を挟むと畳が敷かれた和室がある。その上に一組の布団があり、何やらもぞもぞと動いている。
声の主は十中八九この芋虫もとい布団に入っている人物だろう。
「起き上がってないから起きてないし一時間かよ長いな!.....ってそれどころじゃない異変だぜ!! 仕事をしろ! 」
芋虫もとい布団に怒鳴りながら布団を勢い良く引っぺがす。
「異変なんて......私にかかればいっしゅん.........ふ、布団」
寝返りを打ち、腕を振って布団の場所を探る。暑くないのか些か疑問である。
布団もとい芋虫から脱皮して姿を現したこれは、この博麗神社に住みこみで博麗の巫女として博麗大結界を護る博麗霊夢。(博麗のゲシュタルト崩壊)
「ほらさっさと起き.....................って、お前もかよ!! 」
突然布団という防音材が無くなった霊夢の耳をキーンとさせるには充分な声量で魔理沙が叫んだ。
さっきから騒がしい魔理沙の前では、もう二度寝という最高の至福は味わえないだろうと観念して起き上がる。布団がふっとんでいたお陰で案外心惜しくなかった。
魔理沙が絶句しているのを横目に、眠たい目を擦ろうとした霊夢も、丁度手を上げたところで静止する。
「こりゃ、確かに異変ね」
- Re: 東方鬼拗話~密~ ( No.2 )
- 日時: 2015/09/09 07:29
- 名前: みそ (ID: KX3fOYWe)
「こりゃ、確かに異変ね」
あっけらかんとして、やれやれと首を振る。寝癖のついた黒い髪が右に左にと揺れた。
霊夢に起きた異変を簡潔にいうと、体が縮んでいたのである。
寝巻き用の白い着物(例をとれば切腹の時に着るあの服)は大きいままなので、だぼだぼになっている。
「子供ん時の服あったかな」
冷静沈着と言えば聞こえはいいが、慌てなさすぎるというのも博麗の巫女として問題がある。
「なんでそんなに余裕なんだよ」
「慌てても仕方ないでしょ」
「善は急げ」
「終わりよければ全て良し」
先日霖之助に教えてもらったばかりの、外の昔の人が考えたとされている(らしい)言葉を早速利用する二人。
霊夢の頑固さを長い付き合いの中で感じてきた魔理沙が先に折れる。
「わかった。じゃあとりあえずどう対処するくらいは今から決めようぜ」
被っていた魔女帽をとり、足を組み胡座 (あぐら) で座る魔理沙。
小さくなった霊夢と目線が合った。
「面倒だけど仕方がないわね」
よいしょと正座をする霊夢。背筋がピンと曲がっていないのは、流石である。
「お前なぁ....」
その時、バサっと翼が広がり、砂利を踏んだような軽い音が縁側から二人の耳に届いた。
ばっと同時に首を90度曲げる二人だが、その表情が冷蔵庫に入れ忘れたげそを見た時のようなげっそりとした面持ちだったことは、言うまでもない。
- Re: 東方鬼拗話~密~ ( No.3 )
- 日時: 2015/09/09 07:40
- 名前: みそ (ID: KX3fOYWe)
その黒い羽を翻し、見るからに身軽そうな少女が縁側下の砂利へと着地した。
姿勢を正し、ぴっと敬礼まがいのことをする。
「どうもっ! 文々。新聞です! 」
そして霊夢を見つけると、
「霊夢さん! 今回の異変に関して是非見解とをお尋ねに参りました! 」
とペンとメモ帳を構えぐっと顔を近づける。
目線を逸らし、ぽりぽりと頭を掻く霊夢。
「あ〜....やっぱり来たわね、天狗........。めんどくせ」
「本音は隠すもんだぞ、霊夢。まあ確かに面倒臭いけど」
「お二人とも今日はいつにも増して辛辣ですね...」
姿勢を元に戻し、はは...と笑いながらメモ帳とは反対の手で持ったペンで頭をぽりぽり掻く。
「まだ気がつかないのか、新聞記者よ」
腕を組み、呆れたといわんばかりに大袈裟に煽ってみせる魔理沙。
「え....? 」
「これだよ、これ」
霊夢の頭のてっぺんあたりで、パーの形にした手を左右に振ってみせる。
「あ.........れ、霊夢さん」
「何」
「随分小さくなりましたね...」
「そうね」
- Re: 東方鬼拗話~密~ ( No.4 )
- 日時: 2016/02/22 17:53
- 名前: みそ (ID: KX3fOYWe)
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