二次創作小説(紙ほか)
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- リサーチBK
- 日時: 2016/05/14 12:10
- 名前: わかな (ID: 8hur85re)
昔から、言われてきた。
「あのこ、いっつもああなんだよ。感じ悪いよね。」
「ああいうのってイラつく。マジウザイから。」
「しゃべんなって感じ。」
こんな風に言われるのは、私が1年のころ。
学芸会で何をやるかを決めるとき。
「俺、ライオンキングがいい。みんなと決めたんだ。」
え。
私知らないよ・・・・。
「では、ライオンキングでいいですか?」
みんなは、仲良く。
「いいでーす。」
っていった。
私は幼稚園のころから、白雪姫をやりたかったから、勇気を出して言ったんだ。
「あの、私。白雪姫やりたいです。」
「え〜。なんでだよ。お前俺の言うこときけねーのか?あ?何とか言ってみたらどうなんだ。」
「私も、ライオンキングがいい。白雪姫とかガキっぽいし。」
「私も。」
みんな、ライオンキングのほうがいいんだ。
じゃあ仕方ないよね。
「じゃあ、ライオンキングでいいです。」
私は言った。
「なんだよ。俺らが無理やり言わせたみたいに言うなよ。」
「そうだぜ。お前。」
なんなの。
学校なんていや。
私はそれから何もしゃべらなくなった。
なんでも1人で。
寂しいなんて思わなかった。
私は1年からバスケのクラブに入った。
友達ができるとか考えたことなかった。
私はバスケは得意だったから、結構上のクラスに入ってた。
今は上級Bクラス。
女子の中では一番上なんだ。
あんまり、女子はBクラスにはいないけど。
もっとすごい子は専門クラス
一番上のクラスは専門Bクラス。
一つのクラスにB、1、2、3、4とある。
一番いいのが、Bクラス。悪いのは、4クラス。
なんでBなのかな?って思ったら、バスケの頭文字だからだって。
上級は専門の一つしたのクラスで、私はもうちょっと出来るようになれば、専門クラスにいけるらしい。
だからがんばんなくちゃ
試合にも出たことがある。
結構楽しいもの。
私は学校が終わり、クラブに向かった。
クラブにつくと、やっぱり男の子が多い。
でもしゃべったりしないし、
バスケのクラブがあるところには一昨年から、塾も入った。
ママも勉強しなさいって私を塾に入れた。
クラブにせっかくあるんだからって。
クラブに行っているからといって、絶対塾に行っているとは限らない。
でも、バスケに通っている子達とそうでない子達のクラスは違う。
バスケの練習時間もあるから。
あるとき、先生から呼び出しが出た。
「前原。お前、バスケの成績。女子の中で1位だぞ。よかったな。」
やった。
「だが、お前、社会がダメダメだ。受験するんだろ?」
私はうなずいた。
「ならもっとがんばれ。お前は、今日から算数ができるから、あのクラスに入れ。こい。」
私は先生についていった。
先生は向かいのドアを開けた。
中には、男子ばっかり!
「お〜い。静かにしろ。今日から、クラスに加わる、前原桃華だ。なかよくしろよ。」
このクラスは教えあうクラスらしい。
自分の得意な科目を友達同士で教えあいをすると結構のびるからだと。
「ちょうど算数の先生を探していたんだよ。このクラスには算数以外はもういるから。」
算数以外って事は、国語と理科と社会。
すごい!
でも全員男子なんだよね。
私は辺りを見回した。
4人か。
「右から、杉野、井村、武村、花ノ江だ。仲良くしろよ。前原、これがテキストだからな。算数はできるから中2用にしといたからな。社会は高学年用だ。ちゃんとしっかりやるんだよ。」
そういうと、先生は出て行ってしまった。
はぁ。
「前原っていうのか?お前。」
え?
「うっうん。そうだけど。」
「お前ってバスケ女子1位だよな。すげぇな。」
「何言ってんだよ。武村だってキャプテンだろ?」
へぇ。
すごい。
「僕は花ノ江椿だよ。よろしくね。」
「うん。よろしく。」
私が席に座ろうとしたとき。
「お前算数ができるんだってな。俺さ、公式とか覚えられなくってよ。どうしたらいいかわかんねー。」
「私は算数って公式さえ覚えればって思ってるから。」
「ほら、俺の言ったとおりだな。公式ぐらい覚えろよ。」
「Xとか、yとかもよくわかんねーし。aもよ。」
「武村君は何ができるの?」
私、しゃべれた!
「俺か?俺はな、社会だ!」
「え!すごい!」
「そうか?」
「だって私、社会が1番苦手なんだもん。」
思わず言っちゃった。
「みんなは、バスケのクラブはいってるの?」
「ああ、みんなはいってる。知らないのか?」
私はうなずいた。
「なんだ、つまんねー。」
私がそれにむっとしていると、花ノ江君がそっと言った。
「武村はね目立つのがすきなんだよ。ごめんね。」
「なぁ。お前って前原?」
え?
「前原桃華?」
え?
「あ、やっぱそうだ。」
杉井君、なんなの?
- Re: リサーチBK ( No.1 )
- 日時: 2016/05/11 17:04
- 名前: わかな (ID: cvsyGb8i)
- プロフ: basuke1117
この前の続きです!
「すっ杉野君?どうしたの?」
杉野君は何かを自分に言い聞かせるかのように目をぱちくりして、下を向いた。
「いっいや。なんでもないから。」
どうしたんだろう。
「俺、調子わりぃから帰るわ。」
「ちょっと、杉野。」
花ノ江君がとめようとするのも聞かず、杉野君は出て行ってしまった。
「なんか、あいつ前原の事知ってたよな。お前ら知り合い?」
私はぶんぶんと首を横にふった。
だって、知らないもの。
「だとすると、杉野だけが知ってた。なんか心当たりあるか?」
武村はそう何度も私に聞いてくる。
だから、知らないんだったば。
「杉野どうしたんだろう。いきなりよぉっ。」
「なぁ、お前何クラス?バスケ。」
いきなりなによ。
私は武村を警戒するように言った。
「Bだけど。」
「お前、俺たちが同じクラスだっての知らなかったのか?」
だって、私。
ほぼ個人だもん。
先生が付きっ切りで相手をしてくれてるから。
周りなんて見たことない。
「うん。私、ほぼ個人練習だから。」
「だよな。お前って女子の中でできすぎて、みんながついていけないんだよ。」
それってほめ言葉?
まぁそうしとこっ。
「みんなもバスケはいってるんだよね。」
3人はうなずいた。
花ノ江君ってあんまりそうイメージないけど、
運動神経いいんだ。
「なぁ。お前何小?」
「帝小だけど。それがなに?」
「別に聞きたかっただけだし。」
なにそれ。
私は怒りたかったけど、杉野君が私とどういう関係か知りたっかったから。
でも本当に。
なんだったんだろう。
「みんなも、Bなの?」
「そうだぜ。まぁ女子と試合なんかしないもんな。知らなくて当然だ。」
何分かったようなふりしてんのよ。
「俺さ。杉野から聞いたことあるんだけど。」
ずっと黙っていた、井村君が小さく手を上げた。
「なんだよ。井村。」
「杉野さ、昔、小さいころなんだけどさ、暴行うけてたんだってよ。女子にさ。その名前が確か、マエハラトウカなんだよ。それで、勘違いでもしたんじゃないか?」
私と同じ名前!
でも私じゃないよ。
「前原じゃねぇよな?」
「うん。私、暴力も何も、人と接する機会なんてなかったから。」
あっ。
「杉野くんだけ?」
「ううん。もう1人一緒にやられてたらしいよ。杉野のの女嫌いはここからきたんだ。そいつの名前も言ってたよ。なんだってかな?」
井村君は考えた。
「分かんない。思い出せないよ。まぁとにかく、5年以上も前だから、この話されたの。」
そんな前から知り合いなんだ。
そのとき教室の外から叫ぶ声が聞こえた。
「大変だ!外で殴られた人がいる!」
私たちは急いで土間に走っていった。
なんとそこで床に座り込んでいたのは杉野君だった。
杉野君は足や腕を押さえながら歯を食いしばってた。
「大丈夫か?杉野。」
「ああ・・・・。なんとか。」
「誰がやったんだよ。杉野!」
杉野君は黙っていた。
「なんだよ。言えよ。」
それでも杉野くんは黙っていた。
「お前になんか関係ねぇだろ。」
口を開いたかと思えば、すごくきついことだった。
私も心配だった。
「杉野。何で黙ってんだ?」
井村君が大人ぶった口調で言った。
「別に。いいじゃんか。」
そういうと、つらそうに立ち上がり、塾のかばんを持って歩いていってしまった。
「杉野どうしたのかな?」
花ノ江君がのんびりと聞く。
「なんかあったんだ。俺たちは黙っておこう。」
井村君の意見に賛成だった。
「私も、そうしたほうがいいと思う。」
私たちは解散し、家の方向に帰っていった。
帰る途中、杉野君を見かけた。
「何でとめるんだよ。」
「お前は勘違いしてんだよ。」
「どこが勘違いなんだ。あいつだよ。」
「罪を着せるなんて、やりすぎだ。」
「前原桃華!いただろ!あの塾に!」
私のこと?
「あいつじゃない。字も違うし、第1顔が違う!」
「整形したかもしれねぇだろ!」
「絶対違うんだ!分かれよ!その、宝石はちゃんと戻せ!あいつに罪を着せるなんてだめなんだ!人違いなんだよ!」
え・・・。何の話をしてるの?
もしかして、あの人が罪を着せようと、ここまで来て、それをとめようとした杉野君が殴られたって事?
ああ、よくわかんないよ。
でも、ちゃんと杉野君を守らなくちゃ!
- Re: リサーチBK 探偵物語 ( No.2 )
- 日時: 2016/05/12 18:52
- 名前: わかな (ID: 8hur85re)
- プロフ: basuke1117
続きです♪
私は急いで塾に戻った。
武村たちは確かまだ授業があるらしいから。その時間まで後30分。
間に合うかな・・・・。
私は一生懸命走った。
バスケやってたから、少しは早いんだ。
50メートル走、この前走ったときは、確か7,07だったかな。
忘れたけど、運動に関しては結構いろんなことに自信がある。
勉強はダメだけどね。
そんなことを考えながら、10分かかって塾についた。
あ〜、よかった。
私はいるかどうか不安だったけど、さっきの教室に行った。
でも思ったとおり、まだそこで話していた。
帰ったはずの私が、走ってきたから、みんなはびっくりしていた。
「どうしたの?」
花ノ江君がぽかんとした顔で聞く。
「はぁ・・・。はぁ・・・。」
走ってきたから、疲れたよぉ。
「やっぱり、勘違いしてたみたい。」
「え、さっきのことか?」
私は両手をひざに当てて、中腰になりながらうなずいた。
「杉野君を殴ったのはあの人だよ。」
「あの人って誰だよ。」
あっ。
そこまで聞かなかった。
「ごめん。分かんない。でも、その男の人が私に罪を着せようと塾に来て、それを止めようとした杉野君が殴られたんだと思う。」
「なっ、なんだ」
武村が言い出そうとするのを井村君が止めて話し始めた。
「その、罪って何?」
「その人は宝石を盗んだらしいの。」
「宝石?」
武村が大声を出した。
「ちょっと、でかい。」
「あっ、わりぃ。」
「でも、ってことは、杉野は分かってるんだよ。きっと。私じゃないって。でもこのままにしてたら、いくら私じゃなくても、男の人は罪を犯すし、杉野君はやられちゃうよ。」
本当にそう。
やられちゃうよ。
私のために・・・・。
いや、私のためにって。
何言ってんのよ。
「とにかく、その男を突き止めなきゃな。」
「僕も協力するよ。」
「ありがとう。」
私が言うと武村は笑いながら言った。
「お前のためじゃねぇよ。杉野のためだ。」
「ちょっと言いすぎだよ。」
そのとおり。
武村って嫌い。
でも私はそんなことは言わなかった。
なぜなら、杉野君のほうが優先だったから。
「でも、どうやって杉野を助けるの?」
花ノ江君が井村君に近づいた。
「そうだな。もしかしたら、その男はまた来るかもしれない。杉野のあとをつけるとか?」
「え・・・・。ちょっと恐そうだけど、やってみようよ。」
花ノ江君って勇気あるな。
「よし。じゃあその線でいこう。前原、遅くなるぜ。帰りなよ。」
武村って気が利くじゃない。
でも、そんなこと言ってる場合じゃない。
私がこの塾にいて、同じ名前だからいけないのかな。
そのためにも協力しなくちゃ。
それにしても、男の子の友情っていいな。
かっこいいもん。
私も女としてじゃなくて、男として男友達との関係を良くしたいなぁ。まぁ、どんなに願っても男のにはなれないけど。
おかまにもおねえにもなりたくないし。
よし。
私はそんなことを思いながら家に帰った。
- Re: リサーチBK ( No.3 )
- 日時: 2016/05/12 20:03
- 名前: わかな (ID: 8hur85re)
- プロフ: basuke1117
前の続きです!
次の日、土曜日だったから急いでバスケの用意と塾のかばんを持って走った。
そして、教室に行くとまだ9時だというのに武村たちは来ていた。
「はっ早いね。何か分かった?」
みんなはバラバラに首を横に振る。
「そっか。」
だよね。
こんなすぐに分かるわけないし。
「杉野君は?」
「今日は来ないらしい。」
「杉野の奴大丈夫かなぁ?結構俺心配だよ。」
私も。
「僕も心配。だって、杉野って何かいい奴だもん。なんだかんだ言ってさ。」
へぇ。
「やっぱ今は、その男が誰か突き止めることしかできないよな。後他に何がある?」
そのとき、呼び出しが鳴った。
『呼び出しをします。バスケクラブに所属している、前原桃華さん。武村暁さん。井村原哉さん。杉野衣月さん。花ノ江和希さん。至急、体育館まで来てください。』
「俺たちだぜ。前原も。行こうぜ。とりあえず。」
「でも、杉野いないよ。」
私たちは急いで塾の西にある本館の体育館に走った。
「先生!」
武村が叫んだ。
「なんですか?」
「ああ、お前たちを呼んだのは他でもない。今度の試合だが、お前たち中心でやってくれ。もちろんキャプテンは武村でいい。」
「先生。杉野はいないんですけど。」
「ああ、そのことなら気にしないでくれ。もう連絡は来ているからな。前原。お前は女子の中心になってくれ。」
ええっ?
「あっ、はい。」
井村君が疑問に思ったように、先生に言った。
「先生。何で俺たちを一緒に呼ぶんすか?」
確かに。
いつもなら、男女別々なのに。
「ああ、今度の試合は男女混合だ。そのほうがみんなも気合が入るだろ。」
「確かにそうですけど、出られる人数が少なくなります。」
「それでもいいんだ。お前たち、塾に戻っていいぞ。」
そう言われて、私たちは体育館を後にした。
「でもやったな。ってことは試合に俺たちは絶対出られるってことだ。前原もすげぇな。女子1人だぜ。」
えへへ。
なんかうれしい。
そんなことを思いながら私はバスケの練習を3時間し、お昼を食べ、また2時間し、休憩を30分してから塾に3時間行って家に帰った。
次の日、井村君から緊急連絡があった。
「杉野の幼なじみはこの前の殺人事件の犯人として捕まり、脱走した奴だ。名前は立川陽介。」
子供で?
殺害?
「誰を殺害したの?」
「親だよ。理由はたぶん、いじめられていた自分に何にもしてくれなかったからだと思うけど。」
「そんなことしても、何もいいことないのにね。」
花ノ江君・・・・。
こんなときに、そんなおっとりした雰囲気出さないで・・・。
「こんな感じじゃないかな?今捕まったらマエハラトウカに復習ができないから。脱走さ。」
「なぁ。マエハラトウカってどんな奴だったんだろう。」
教室にいると、杉野君が入ってきた。
「すっ杉野・・・・。よぉ・・・・。」
「武村、俺今日休むから。」
「えっ・・・。じゃあ何できたんだよ。」
武村が言い終わる前に杉野君は出て行ってしまった。
「ちくしょー。」
ん?
なんか落ちてる。
日記かな?
私は出口付近に落ちていた日記のようなものを手にとった。
開くとやっぱり日記だった。
最初のページにはこうかかれていた。
「5月14日。火曜日。今日、冬歌に殴られた。すごい、痛かった。陽介も一緒にやられた。」
次のページを開くとこう書かれていた。
「5月21日。火曜日。今日、すごいものを見てしまった。冬歌が陽介の両親と親しく話しをしているところを。しかも、それを陽介は見ていた。僕は何かあると思った。」
私はあわてて武村に言った。
「これ、杉野君の幼いころの日記だよ。」
「なんだと?冬歌って。この字なんだ。」
「今そんなことじゃなくて!冬歌は、立川陽介の両親と親しかったんだよ!」
みんなはいっせいに声を上げた。
「えっ?」
- Re: リサーチBK ( No.4 )
- 日時: 2016/05/14 12:35
- 名前: わかな (ID: 8hur85re)
前の続きです。
「それ、どういうことだ?前原。」
「う〜ん、私にもよく分からないんだけど、冬歌と立川陽介の両親が親しかったってことは、何か裏にあるんじゃない?」
なんか、私。
探偵っぽい。
「立川に接近してみるしかないな。誰がやる?」
私は無理だし。
「やっぱ杉野から聞き出すしかないのか?」
私もなんか協力できたらな・・・・。
「う〜ん。難しいね、どっちも。」
花ノ江君の言うとおり。
私もそう思うし。
「時間の経過を見るしかないか。」
井村君が落ち着こうというように言った。
「待てよ、もしかしたらその間に前原に何かあるかもしれねーぞ。それをほっとくのはクラスメートとしてよくないだろ。」
武村・・・・。
なんか、かっこいい。
「でもやっぱり、何も見つからないし。」
「おいっ、前原、日記の続きを読め。」
えっ、まって待って。
私はあわてて日記を開いた。
「えっと、5月28日 火曜日。幼稚園の帰り、冬歌と陽介が一緒に帰っているところを目撃。冬歌と、陽介は実は、親しいのかもしれない。もしかして、僕をいじめるために何かをしてるのかも、って。」
「次も読め。」
「うっうん。5月31日 火曜日。陽介が冬歌を殴りたいといった。これは、どういう意味なんだろう。親しそうなのに、殴りたいとか。意味が分からない。」
???
「これどういうこと?」
私が言うと、井村君が言った。
「俺の推測言っていい?」
みんなはおどおどとうなずいた。
「俺が思うには、陽介が殴りたいのは杉野だ。幼稚園のころ、何かのトラブルがあって、陽介は杉野を殴りたくなる。それを、冬歌に協力してもらって、今年になり、冬歌と同じ名前の前原を知る。それで、これはいいチャンスだと思ったんだ。」
「何?チャンスって。」
「前原を殴りたいといってそれを口実にし、まぁ、当然人違いだから杉野はやめろという。それで殴るんだ。たぶん、まだすっきりしてないと思う。」
「ってことは、これでいけば私には被害はないって事?」
井村君はうなずいた。
あっ、そしたら。
「杉野が危ない。」
「助けなくちゃ。」
「ねぇ。」
花ノ江君がゆっくりといった。
「もしかしたら、このクラブ、もしくは塾に冬歌って人、いるかもしれないよ。だって、そうじゃなかったら立川に情報が漏れるってことはさすがにないもん。それに、前原は名の知れてる子だしさ。」
「さすが、花ノ江。やるな。」
「でも、名前違うかも。」
私が言うと、みんなは大丈夫といったようにぐっと手を出した。
「写真を手に入れるんだ。何かあるはずさ。」
「じゃあ、がんばろう。」
私たちは手をグーにして真ん中に集めた。
「えいえいオー!」
- Re: リサーチBK ( No.5 )
- 日時: 2016/05/14 13:00
- 名前: わかな (ID: 8hur85re)
つ・づ・き!
私たちは冬歌の写真を手に入れることを誓った。
よし、必ず見つけてみせる!
でもそれは案外簡単だった。
でも、これはやっていいのかな?
井村君が杉野君がいない間に携帯をいじった。
そしたら、幼稚園の卒園写真があって、そこには名前も記入されていた。だから、その写真を井村君の携帯に送って終了。
すごい、
私なら出来ない。
「よし、写真も見つかったことだし。捜すぞ!」
私たちは一クラスずつ見て回った。
でもいなかったんだ。
「なぜだ?なんでいないんだ?」
「ごめん、僕がへんなこと言ったから。やっぱりいないかぁ。」
「まってよ、花ノ江君。まだ終わってないよ。バスケクラブ、塾に関連している人やその子供も捜さなくちゃ。」
「前原、いいこと言うな。よし、各自捜すんだ。明日また集まれ。いいな。」
私たちはバラけた。
そして、私も。
がんばらないと!
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