二次創作小説(紙ほか)

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六兆年と一夜物語(オリジナル)
日時: 2017/03/11 14:57
名前: 桜華 (ID: 20F5x0q3)

大体のお話

「誰も知らないおとぎ話は夕焼けの中に吸い込まれて消えてった・・・か」
昔_それほど遠くもない昔、おばあさまが歌ってくれた歌。
私にぴったりだからと何度も歌ってくれた歌。
もう一人、ぴったりな人をみつけました。


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六兆年と一夜物語(オリジナル) 一話 ( No.1 )
日時: 2017/03/11 16:53
名前: 桜華 (ID: 20F5x0q3)

「誰も知らないおとぎ話は夕焼けの中に吸い込まれて消えてった…か」
昔_そう遠くもない昔、私が小さなころ、
他とは違う私に何度もおばあさまが歌ってくれた歌。
あまり詳しくは覚えていないけれど、
私にはぴったりだとおばあさまは言っていた。
黒い髪、黒い眼、肌色の肌というこの世界に一人、
白銀の髪、赤い眼、白い肌の私には溶け込めなかった。

「おうい、白亜、月白白亜。白いお前にはぴったりの名前だな。
赤い眼は名前に入っていないみたいだけどな。」
毎日、同じことを言われ、一人ぼっちで過ごす日々。
中学生になれば、知り合いがいなければ、
学校が変われば周りの目も変わると思っていた。
しかし、変わったのはこっちを見る目の数ときつさ。
前よりもひどくなった。いじめはエスカレートし、私は孤立する。
それだけだった。

おばあさま、どうして私の名前は月白白亜なの。
苗字の月白はともかく、なぜ白を重ねた<つきしろはくあ>なんて。
ぴったりな名前だって、いじめられるだけなのに。

少し離れたところで男子の話し声が聞こえる。
「俺の名前って、瓶覗忘じゃん。由来的には色の『瓶覗き』で、
すごく薄い藍色なんだって。」
どうでもいい。
「ここからが面白くって、瓶覗きって、
『白殺し』ともいわれているんだって。」
話の流れでわかる。
「下の名前も『勿忘草色』に由来してるんだって。
これも藍色。<かめのぞきれな>なんて、
俺にピッタリなんじゃないかって。白亜をいじめるって意味では。
まあ、忘ってのが女っぽくてあれだけど。」
ほら。
男子の笑い声。
私は立ち去ることしかできなかった。
HRも終わり、一刻も早く帰りたい頃もあり、早足で学校を出る。


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