二次創作小説(紙ほか)
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- 覗かないでください。自己満足用です。
- 日時: 2017/04/03 15:37
- 名前: 無名 (ID: R9wydAGD)
こんにちは!
これは、ただただ私の妄想を詰め込むスレにしたいので、あんまり覗かないでほしいなぁと思います。
コメントも、無視、です。そんなものをあげるのも申し訳ないので、sageで書くように気をつけます。
某小説のオリジナルバージョンを書きます。不快に思われる方もいるかと思いますので、覗くのはお勧めしません。自己満足のために書きます。
- Re: 覗かないでください。自己満足用です。 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/03 16:21
- 名前: 無名 (ID: R9wydAGD)
「んん……おはよぉ」
眠い目をこすりながら朝のあいさつ。……って、あれ? ガランとしたリビングには私の声しか響かない。お父さんも、ケイも、圭一郎さんもだ—れもいないんですけど。不安になって、キッチンを覗いた。
「あっ!」
やっぱり、空回りする私の声。白いメモが置いてある。この荒っぽい字は、お父さんの字だ。
『お父さんと圭一郎は、一週間バカンスに出ていきます。食材は冷蔵庫にたっぷりあるから、よろしくっ☆』
え……まだ夏休みまで学校が4日あるのに、ケイと二人?え、え、え。
「えええええええ?!」
思わずすっごく大きな声を出してしまったけど、全然スッキリしない。だって、最大の謎が残っているんだもん。それは、ケイ。ケイがまだ起きていないってこと。ゾンビみたいになっているのは日常茶飯事だけど、学校に行く30分前に起きていないっていうのはおかしい。朝には弱いけど、私より早く起きるってこともあるし。何だか嫌な予感がして、早足で部屋に戻った。
「ケイ?」
ノックしても、返事がない。もしかして、爆睡してる?
「もうっ!ケイ、朝だよッ!」
バタン!私がドアノブに手をかける前にドアが開いた。飛び出してきたケイとぶつかりそうになってとっさによける。すごく焦ったように駆け足で、階段を下りて行った。え?ど、どうしたんだろう……。
「うっ……げほっ! おえぇ……」
トイレの方から、とぎれとぎれにうめき声が聞こえた。大きな息と、水を流す音。一階に降りると、辛そうな息と、うがいの音が聞こえた。船に一緒に乗った時も聞いた感じの音。ケイ、もしかして。洗面所の壁に寄りかっている彼を見て、確信した。
「具合悪いの?」
「……別に」
そう言っているけど、顔が青白い。パートナーの私の目は、嘘ついたって欺けないんだからねっ! スッと近づいて、額に手を当てみた。すこし私より位置の高い、きれいな肌。それが、燃えるように熱い!
「熱がある。今日は休みね」
「いいって!」
怒鳴られて、腹が立った。私はパートナーなのに、なんで頼ってくれないの!
「何で?! ケイ、もどしてたじゃん!」
「それは……関係ないだろ」
「関係なくないもん! もっと酷くなったらどうするの?!」
「どうでもいいだろ!……うっ、おえっ」
大きな声を出した後に堪え切れず、またケイが吐いた。おえっ、おえっ、て止まらないみたいで、目から大粒の涙がボロボロこぼれた。熱い背中が大きく波打った。見捨ててやろうと思ったけど……そんなことできない。背中をさすってあげると、さらに吐き出してしまった。
「ごめ……うぅっ! ゲボっ」
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