二次創作小説(紙ほか)

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H×H 短編集
日時: 2017/04/06 15:51
名前: フェイカル崇拝者 (ID: w32H.V4h)

 はじめまして。結構オリジナルな設定ありです。キャラ崩壊もあるかもです。ご了承ください。

 「大仕事になるぞ・・・」

 そう言ったのは幻影旅団の団長、クロロ・ルシルフルなる人物だ。

 大仕事、か。ボクは心の中で反芻する。ボクがこの幻影旅団に入団してからもう一年程経つのだけれど、仕事らしい仕事と言えばキメラアント討伐くらいだった。

 他の団員達も凄く真剣な顔をしている。特にノブナガは尋常じゃないくらいに気合いが入っている。

 「そろそろ、決着をつけよう」

団長がそう切り出した瞬間に、急に場の空気が重くなった。

 「決着って、まさか・・・」

 「あぁ・・・」

 マチが少し驚いた様子だったので、ボクは近くにいたフィンクスに問いを発した。

 「決着って?」

 フィンクスは少し言いよどみ、それから一言

 「鎖野郎」

 と呟いた。

 「そか、カルトまだ知らなかたね。カルトここ来る前、鎖野郎に二人団員殺されてるね」

 「二人・・・?」

 ハッキリ言って、全く信じられなかった。たったの一人で幻影旅団の二人を殺した人間が居るだなんて・・・。

 「でも、どうして急に?」

 「ラブリーゴーストライター、だね?」

 これはシャルナークだ。

 ラブリーゴーストライター?

 「この際だから、団長の能力教えちゃっていいでしょ?」

 「あぁ、構わない。いや、実際に見せた方が早いな・・・?」

 ウソ!?こんなにもあっさりと団長の能力を教えてもらえるだなんて!?どんな能力なんだろう!

 「スキルハンター」

 団長がそう呟くと、手元に一冊の本が現れた。あの分厚さだと頁にして一千は越えてそうだ。

 「あれは・・・?」

 「ま、見てるいいネ」

 それからというものの団長は色々な物を手品のように繰り出してきた。話によれば、それは他人の能力らしい。

 「他人の能力を・・・盗む・・・」

 なんて・・・、なんてすごい能力なんだ!あの本の頁一つ一つにそれぞれ能力が・・・、あれほどの能力、盗むまでには相当の条件があるハズ。それをたった一人で、あれだけの数を集めてしまうだなんて・・・。

 「で、その能力のうちの一つに未来予知の能力があるのさ」

 マチがそう言って、それをシャルナークが続けた。

 「団長は毎日占ってたんだ。今まではどんなに占っても誰かが死ぬって結果だったから手は出さなかったんだけど、決着をつけるってことは」

 「あぁ、おそらく鎖野郎は今何らかの理由で弱っているんだろう」

 ・・・?なんだ?今の妙な雰囲気・・・?気のせい、か?

 この時ボクは、これから起こる出来事を全く予想できなかった。ボクだけじゃない。この場にいた全員が、あんなことになるだなんて思わなかったハズだ。

 たった、一人を除いて・・・。




 短編集の予定ですが長くなりそうです笑

Re: H×H 短編集 ( No.1 )
日時: 2017/04/06 19:39
名前: フェイカル崇拝者 (ID: vyKJVQf5)

 占いの通りに、奴は姿を表した。その瞳は紅く輝いており、ボクはそんな瞳を美しく感じた。

 あの人が抱く憎悪、悲愴、憤怒、憤慨、絶望、悲観、・・・震えた声、拳、念によって作り出された鎖・・・。

 鎖野郎は仲間を三人連れてきて、その内の一人がこちら側に寝返る、と団長は言っていた。ボクは、その、姿、を、見、て、固まっ、た・・・。

 「兄さ・・・」

 「お前達、やぱりつながてたか」

 フェイタンが即座に剣を硬で被い臨戦態勢に入った。ボクの思考は固まったまま、体も動かない。

 こちらが分断していたのと同じよう、向こうも分断していたらしく、二対二の戦闘体制だ。

 「喜ぶね、カルト。あの鎖野郎殺せば私たち凄い手柄ね」

 あぁ、そうか。

 目の前で、

 「       」

 兄さんが呟いた。

 ある日ボクは兄さんに尋ねた事がある。

 仲間か家族、どちらかを裏切らなきゃならない時、兄さんはどうしますか?と。

 「仲間。家族は、裏切れない」

 

 ハンター試験を受けた時、ばあさんが出題した問題。脳裏によぎるのは、レオリオが殴り掛かる場面。クラピカはそれを受け止めて、正解の趣旨を伝える。

 ゴンは問題が終わってからも考えていた。俺は、その時に決めればいい、と気軽に考えていた。でも、目の前にいる人間を見て、クラピカの能力の危険性を理解していた俺は、反射的にクラピカを・・・。


 「なにが起きたね?・・・・・・カルト、どうした?」

 フェイタンはただ混乱していた。目の前でいきなりかつての敵が、鎖野郎に電撃をくらわせていたのだから。

 「ごめんクラピカ」

 俺には無理だ。カルを殺すなんて不可能だ。

 「キ・・・・・・ル」

 もう、ゴン達に合わせる顔、無いな。また、あの日々に戻るのか。暗くて、寂しくて、悲しくて、苦しい・・・。

 もう、人を殺したくないのに。

 フェイタンはボク達の後ろを黙って付いてきてる。兄さんは口を開かない。ボクも何も言えない。

 「団長、鎖野郎は死んだよ」

 「そうか・・・」


 ボク達はアジトへ戻った。その数日後、兄さんは自殺した。

 結局、兄さんを取り戻そうとしたボクの行動が全部裏目に出たってことだ。ボクが嫉妬してキル兄を取り戻そうとして

 そのせいでキル兄は仲間を裏切ることになった。よほど大切な仲間だったんだろう。少なくとも、死を選ぶくらいには・・・。

 ボクがいなければ・・・ボクがいなければ。

 ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、ボクのせいだ、あああああぁぁああああああああぁああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・???!?!!?

 突然、何かがボクに覆い被さってきた。その何か、いや、誰かはボクの頭に手を添えて、もう片方の腕でボクを抱き寄せた。

 「悪くないよ。カルトは少しも悪くない。だから、泣くな」

 言われてはじめて、自分が泣いていることに気づかされた。

 「フェイタン・・・」

 ボクはフェイタンに抱き締められて、壊れた。心のなかに押し込めていた気持ちが爆発した。

 「兄さ、んに、とって、大切だった、のに・・・ボクが、壊、した。全部、ふ、ぅ、くっ、ボクも兄さっ、うっ、ふう、大好き、なのに、なのにっ」

 「カルト、確かにお前の存在でお前の兄貴が仲間を裏切たとしても、それは私達には予測出来なかた事ね」

 予測・・・・・・、あぁ、そうだ。全部知ってたんだ、団長は。

 フェイタンとカルトがコンビを組むことは蟻討伐の後、徐々に増えていった。妙に二人は馬が合うのだ。だから、他の団員はフェイタンをカルトの所へと向かわせた。

 「団長、全部知てたか?」

 「あぁ。知っていたよ」

 
 そう、コイツは、フェイタンは何事にも興味が無いように見えるがパクノダの一件以降かなり丸くなった。他の団員が気づいているかどうかはわからない。

 少なくとも、あの占いは半年前から出ていた。だから、息が統合してきているフェイタンとカルトを組ませた。

 直接、俺が悪かった、と言われるのと、第三者から悪いのはお前じゃなくアイツだ、と言われるのとでは後者の方が罪悪感を取り除けるのだ。

 だから、俺が全ての罪を被ろう。

 蜘蛛の存続には必要だった犠牲、その犠牲は計り知れない。カルトは大人びているが、それでもきっと、持たないだろう。

 だから、俺が全ての罪を被ろう・・・。

 



 フェイカル要素が全然無い!!!

 もっと精進せねば。キャラ崩壊を防ごうと頑張りすぎた笑


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