二次創作小説(紙ほか)

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東方印霊伝[仕切り直し]
日時: 2017/10/02 22:07
名前: 霧滝禊 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)

彼、その名も霧雨霊夜は幻想卿に住まうただの少年。
だがしかし、とある人物が現れたことにより、彼の戦いが始まった。

えー、こんにちは、霧滝禊です。
今回このスレを立てるに当たった切っ掛けは、元の印霊伝に大幅な設定改造を施したので、そのまま進めてしまうと話が分かりにくくなってしまうために、新しいスレを立てました。

注意を記載しておきます。
・原作をプレイできる環境ではないため、原作キャラの口調がおかしい点をあるかもしれません。検索するなどして再現するように努力しますが、苦手な方はブラウザバックお願いします。
な方はブラウザバックお願いします。
・オリキャラが多数登場します。苦手な方はブラウザバックお願いします。

また思い付いた注意があった場合は記載していきます。


目次>>4
作品内進行状況>>5

Re: 東方印霊伝[仕切り直し] ( No.1 )
日時: 2017/06/17 23:57
名前: 霧滝禊 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  


東方印霊伝 第一章 第一話「唐突に訪れる今までとの別れ」




ゴーン、ゴーン、と鐘を突く音が聞こえる、もう朝か、彼____霧雨霊夜はそう思って布団から出る。
まだ寝ぼけた頭で洗面所へ向かい、水道から水を出す。じゃぶじゃぶと顔を洗い、顔をタオルで吹き、居間へと向かう。

「適当にパンでも食うか。」

霊夜は台所の棚へと向かい、パンを取り出す。それを皿に乗せて目玉焼きを焼き始める、その時だった。

バァァァァァァァン!!!!

家の外から衝撃音が聞こえる、慌てて窓から外を除くと、外では頭から角が生えた人形の生物____おそらく妖怪が鉄槌とおぼしき物を降り下ろしている。

「おかしいぞ、妖怪は人間の里を襲わないはず、じゃああいつは何なんだ。」

霊夜はそのまま玄関へと走り、立て掛けてある剣を手に取ると、妖怪の元へと向かった。





「ほう、人間と言うのはなかなか弱い生物だな、博麗の巫女とやらもこの程度と予測できるな....」

妖怪は辺りを見回してそう呟くと、鉄槌を背負う、今だ、霊夜は走って妖怪へと切りかかる、

「人間ごときが私を出し抜こうなど、愚かなものですね。」

その妖怪は背負った鉄槌を一瞬で霊夜の元へと降り下ろす、急いでバックステップで回避するが、その妖怪は鉄槌を持っていない左手で霊夜を殴る、霊夜は吹き飛ばされて壁へと激突した。

「かはっ....痛ってぇ...」

「弱いですね、その程度で私に対抗しようなど、甚だしいですねぇ。消えてください。」

その妖怪が鉄槌を振り下ろす。ああ、妖怪なんかに対抗しようなんて考えた自分がバカだった、そう思い静かに死を受け入れようとしたその時だった。

ガガガガガガガ!!!

地面から鉄と見てとれる巨大な盾が精製され、鉄槌を弾き飛ばす。

「なんだこれ....ああ、死に様に能力が覚醒するみたいな奴か.....」

「ふん、そん盾が二度も通じるなんて考えないでください?」

「そうかい、そうかい。せいぜい抗って死ぬことにするよ。」

霊夜は立ち上がり、すぐ近くに落としていた剣を手に取る。

「(あまり長く戦うのは得策とは言えない、短期決戦で行くか。)」

「いくぞ妖怪。」

霊夜は持っていた剣を妖怪の足元に投げつける。

「自棄になりましたか....」

「ばーか、そんなんじゃねぇよ」

「何をいッ.....なんだその剣は!?」

剣を投げた直後に妖怪の後ろに回り込んでいた霊夜は、まだ効力もわからない能力を使用して巨大な剣を精製していた。

「ただの剣だよ、正し破壊力はピカイチだ。」

「下らない、砕くまでです。」

「ぜぇやああああッ!!!!!」

両者は持っていた剣と槌をぶつけ合う。

「切り裂けぇぇぇ!!!!」
霊夜がそう叫ぶと剣はオレンジ色の炎に包まれる。
ピシッ、ピシッと鉄槌にヒビが入る。
やがて鉄槌は砕け、妖怪を吹き飛ばす。

「これで終いだぁぁぁ!!!!スカイソード!」

霊夜は吹き飛ばされた妖怪に接近し、炎を纏った剣で妖怪を切り裂く、妖怪の体は分解され、何処かへと消滅してしまった。

「ッ.......」

バタッと霊夜はその場に倒れ混む、動かない体を無理矢理動かしていたので体に相当な負担がかかっていたようだ。

「これが唐突に訪れる今までとの別れって奴なのかな.....ははっ。」

彼は静かに目を閉じた。







ガサリ、近くの樹木の中から一人の青年が出てくる。

「ここまでは順調だ_____頑張って俺のところまでたどり着けよ、八年前の俺。」









東方印霊伝 第一章 第一話「唐突に訪れる今までとの別れ」完

東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』始

Re: 東方印霊伝[仕切り直し] ( No.2 )
日時: 2017/07/17 22:12
名前: 霧滝禊 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第一話「それはそれは幻想的な出来事でした」




「ぁ......」

布団からむくりと起き上がる、彼_____霧雨霊夜は半日ほど前に妖怪に勝負を挑み、勝利したのだが怪我を負ってしまった。

「あれ...俺何で布団で寝てるんだ...?俺、死んだ筈じゃ...」
どう言うことだと、自分の腕を上げるとそこには包帯が巻いてあり、腕だけではなく全身の怪我をしたであろう箇所に包帯が巻いてあった。

「誰がこんな事を?.....まぁ感謝しよう。その前にここ俺の家じゃない.....えっ」
彼は辺りを見回す、神社の内部のような装飾が施されており、和の雰囲気を感じさせる物だった。

「とりあえず外に出るか、ここがどこかも分からないんだしさ。」
枕の横に置いてあった自分の眼鏡を掛けると、目の前に襖を開く、目に見えたのは鳥居、森、本館、こんnものは見たことがない程に立派なものだった。

「ここは恐らく人里じゃない、こんな神社見たことがないしな...」
彼が考え始めたその時だった...
「起きたのかしら、なら少々話を聞かせてもらいたいのだけれど...」
彼が声のする方に目を向けると紅白の巫女服を見に纏い、膝に上に盆と茶飲みを乗せた女性が座っていた。

「ああ、先に自己紹介をしておくわね、私は博麗霊夢、この博麗神社の巫女をしているわ。貴方は?」

「えっと...霧雨霊夜です。」

「霧雨....?まぁいいわ、その事も含めて話を聞かせて貰いたいからそこの和室へどうぞ。」

「ああ、はい。」

霊夢が指差した方の襖を開くと、そこにはまた違う和室があった。

「お茶、飲む?」

「ああ、頂きます。」

霊夢はなれた手つきで急須に茶葉をいれてお湯を入れる、ほんの数分でお茶が出される。

「まずは本題、貴方どうやってここに来たの?」

「僕は元々人里に住んでいたんですけど、里に現れた妖怪と戦って、その時に気を失って、気付いたらここに寝ていたんです。」

「なるほどね....じゃあここはどこかわかる?」

「分かりません。」

「なら説明しておくわね、ここは幻想卿、現実で忘れ去られた者が流れ着く場所よ。」

「はい?僕は忘れ去られたんですか...?」

「恐らく何らかに原因でここに飛ばされた、と考えるのが妥当ね。傷跡も新しかったし。」

「はぁ...」

「さて、次。貴方、霧雨魔理沙って知ってるわね?」

「いいえ、知りません。」

「......貴方一人っ子?」

「いいえ、親から出ていった姉が一人居たことと昔死んでしまった兄がいたと聞かされています。」

「.....まぁいいわ、明日になったら魔理沙もここに来るだろうし、今日は泊まって行きなさい。」

「はい、お言葉に甘えて...」


東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第一話「それはそれは幻想的な出来事でした」完
Next_____東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第三話「僕は命蟯寅」



Re: 東方印霊伝[仕切り直し] ( No.3 )
日時: 2017/10/01 22:16
名前: 水滝契 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第三話「僕は命蟯寅」



博麗神社/深夜

「........」
彼は布団に入りながら考える。この世界は一体なんなのか。「霧雨魔理沙」とは誰なのか。

「考えても解らないし、もう寝るか......」


彼は瞼を閉じる。通常であれば暗闇が広がるであろうその世界には青空が広がっており、白髪の青年がこちらを向いて立っていた。

「(今日はとことん変な出来事が多いな.....ここは何処だ?俺は布団で眠っていたはず.....)」

「君が霧雨霊夜君だね_____?」

彼が思考を巡らせているのを阻む化のように白髪の青年は彼に問いかける。
君は霧雨霊夜か?と_________

「....はい、俺は霧雨霊夜です。」

「まぁ確認せずとも解っていたけどね......」

「ここは一体何なんですか?貴方は誰なんですか?」

「まぁ気になるよね、そこ。ここは僕の世界とでも言っておこうかな........、そして僕は命蟯寅禊羽時(めいじょういん みはとき)。宜しくね。」

「はぁ....宜しくお願いします。」

「因みに補足して置くと君が眠っていた世界は幻想郷と言って、忘れ去られた者が最後に流れ着く所だよ。」

「じゃあ自分は忘れられたと?」

「そうじゃない、僕がそこへ君を送ったんだ。」

「....どうして?」

「君にとある事件を解決してほしいんだ。幻想郷で暴れている「御伽傀儡」を片付けてほしい。」

「何故自分が?」

「君が適任なんだよ、博麗の巫女でもダメ、白黒の魔法使い、紅魔の吸血鬼とかでもダメなんだ。」

「聞くからに強そうなその人たちでもダメと?」

「ああ。同じ「存在」である君でなきゃね。」

「深く追求するのは止めておこう........。わかりました、その依頼、受けます。」

「有り難うね。そうだ、あの世界で生き抜くには能力が必要だからね......君に何らかの能力をあげよう。今なら造り出す能力に足して幻想郷の住人全員の能力をノーリスクで使えるおまけも付いた能力をあげ.....」

「自然を司る能力を下さい。」

「まあ、そんなしょぼいのでいいのかい?変えることは出来ないぜ?」

「はい。それでいいです。」

「そうか.....。君が目覚めると能力が使えるようになるようにしておいた。じゃあね。」


話が終わると同時に彼の目が覚めた。チュンチュン、、小鳥の囀ずる声が聞こえる。自分の眼鏡をかけ、襖を開く。

「あら、おはよう。」
博麗霊夢が挨拶をしてくる、自分は「おはようございます」と挨拶を返す。

「所で、裏にある倒木を片付けて貰えないかしら?めんど....少し用事があるから....ね。」

「わかりました。」

霊夜は廊下を歩き、裏の倒木へ向かった。

東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第一話「僕は命蟯寅」完
Next_____東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』第四話「自然遣いと御伽物語」





Re: 東方印霊伝[仕切り直し] ( No.4 )
日時: 2017/10/02 21:56
名前: 水滝契 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

目次

>>0に詰め込むと分かりにくくなるのでこっちに。

東方印霊伝 第一章 
第一話「唐突に訪れる今までとの別れ」>>1


東方印霊伝 第二章『御伽傀儡編』
第二話「それはそれは幻想的な出来事でした」>>2
第三話「僕は命蟯寅」>>3


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