二次創作小説(紙ほか)

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欺く彼と隠す彼女 (カゲプロ)
日時: 2017/05/29 20:51
名前: 藻 (ID: EcIJT88K)

欺いたのは、もう何回目だろうか。貼り付けた顔の下を本当は、みて欲しかった。たった一人、嘘に塗れた僕を気にかけてくれたあの子、キドは今、どうしているだろうか?

あの、目が廻るような夏が終わった後、もう何年経ったか分からないけど、僕らはそれぞれの道へ進んでいる。セトは、相変わらずバイトで忙しいみたいだけど、キドと僕は、大学へ進学してなんとなく過ごしていた。今年も夏が来た。一人暮らしを始めて、随分と経ったけど、何だかあの頃を思い出すと、ふと寂しくなった。
「たまには...」と携帯を取り出し、そうそう使うことのない、電話帳を開く。そこから、か行を探し、『キド』という文字をタップすると、ブブッとバイブが鳴って、ワンコール鳴り終わらないうちに、「何だ、カノ。」と懐かしいキドの声が聞こえた。「いやいや〜なーんか、寂しいなーっておもってさぁ」久しぶりの感覚に緊張して、電話の向こうだというのに、笑顔を貼りつけてしまった。僕の悪いクセだ。「たまにはキドのウチに行きたいな〜っておもってね!」「別にいいが...」と予想外の答えが返ってきたので、自分から言ったというのに、「え!いいの!?」なんて返してしまった。だが、キドは「あぁたまにはな。」と言った。僕は、「ほいほーい。じゃ!今から向かいまーす。」と言って電話を切った。
僕はキドのことが好きだった。

Re: 欺く彼と隠す彼女 (カゲプロ) ( No.1 )
日時: 2017/05/29 20:52
名前: 藻 (ID: EcIJT88K)

隠したのは、もう何回目だろうか。本当の自分を隠して、かっこつけていた自分をたった一人、気にかけてくれたアイツ、カノは今、どうしているのか?

また、あの頃を思い出してしまった。寂しくなるだけと分かってはいるものの、家族と呼べる存在はあの後居なくなってしまったために嫌でも思い出してしまう。
「はぁ」と溜め息が溢れる。
もう9時なのか。とふいに携帯を覗くと、「カノ」と表示された画面が見えた。ワンコール鳴り終わらないうちに、取り出し、またかっこつけて「何だ、カノ。」なんて返してしまった。俺の悪いクセだ。しばらく話を聞いていると、ウチに来たいと言うので、別に構わないから「別にいいが...」と言うと、意外にも驚かせてしまったようで、カノは変なテンションになってしまった。通話が終わると、また俺は、歩き始めた。が、今日という今日に限って、朝の掃除をサボったことを思い出し、「あ!」と少しだけ歩くペースの上げた。
俺は、アイツがうちに来ることを楽しみにしていた。何故か、カノを思うと俺はいつも胸が苦しい様な気がした。

Re: 欺く彼と隠す彼女 (カゲプロ) ( No.2 )
日時: 2017/05/29 20:53
名前: 藻 (ID: EcIJT88K)


「おっじゃましまーす!」とドアを開けるとそこには、息を切らしたキドが立っていた。「お、遅かったな」と明らかにもうちょい遅く来て欲しかった感が出ているので、「あのさぁ」などと口走ってしまったことをすぐに後悔する。キドがこっちを睨んでいたからだ。
「あ、やっぱり何でも無いです。」と言うと、キドは細い廊下を歩いていった。
意外にも女の子らしい部屋に少し驚いた。あの頃とは全く違うキドが別人の様に思えて、寂しいのと同時に自分しか知らないキドを見た気がして、嬉しかった。
「ね、ねぇキド?もし、もしも僕がさ、キドのこと好きだって言ったらさ、どうする?」

長い..いや、それ程はではなかったかも知れない。沈黙が訪れた。
その空白を破ったのは、キドだった。「別にど、どうもしないが...」とキドの少し赤い顔が見えたので、僕は焦って笑顔を張り付ける。「やだなぁ、キド。本気にしたの〜?可愛いねぇ」と僕は軽く言った。だが、どこが気に障ったのかキドは僕に拳を降りかざした。
「ちょ!危ないなぁ!何する..」言いかけたけど、その言葉は最後まで言えなかった。だって、キドの両目からは涙が溢れていたから。何でだろうか?

Re: 欺く彼と隠す彼女 (カゲプロ) ( No.3 )
日時: 2017/08/24 05:35
名前: 莉々愛 (ID: 7CeDda4K)

こんにちは☆
莉々愛でーす!

眠れなくてカキコあさってたら見つけたんで来てみたらおもしろかったからコメしたんだけど・・・

てか最初からタメOKだった?
あたしのことは莉々愛ってよんでー!

あたしもカゲプロファンだよ〜♪
ちなみにカノが1番好き!
カノキドいいよね〜
続き気になる!

わっなんか長文になったけど莉々愛だからよろしくね!
更新がんば♪(上から目線!?ごめんなさい)
じゃっ☆


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