二次創作小説(紙ほか)

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東方空白録
日時: 2017/07/31 14:54
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


これは澄花のいる幻想郷とは違うパラレルワールドの
話になります。

広風 華乃(ひろかぜ かの)

澄花と同じ立場の存在。
優しく寛容な性格をしている。

桜野 織恵(さくらの おりえ)

記憶を操る程度の能力。
稗田 阿求と仲が良く、慈悲深い。
人里の子ども達に懐かれている。

境野 栄治(さかの えいじ)

能力不明で持っているかも不明。
明るい性格で割と好戦的。
主に剣術を扱う。

第0話 空白の歴史

晴れた幻想郷の空の下。
幻想郷に変わったことはない表向きでは・・・。
慧音「・・・やはりダメだな。歴史が、歴史に空白ができている。」
阿求「おかしいわ、空白なんて作った覚えはないのに・・・。」
慧音は頭を抱え、阿求は巻物を広げ大きな空白を見ていた。
________________________________

博麗神社、魔理沙の隣で霊夢も頭を抱えていた。
魔理沙「・・・空白?」
霊夢「幻想郷に伝わったある程度のことは覚えているはずなのに
   空白ができているみたいなの。思い出せないのよ!」
「それは考えすぎじゃないのか?」と魔理沙は茶化すが、
納得いかない。
紫「・・・考えすぎではないわよ。」
霊夢「紫!?どういう意味よ。」
紫「阿求や慧音なんかも空白ができていると言っていたわ。
  それもとても大きな歴史の部分が消えてるとか・・・。」
華乃「と、いうと幻想郷にとって重要な歴史じゃないかな?
   とても大きいっていうことは。
   それなら早く解決した方がいいんじゃない?」
華乃が提案する。
霊夢「そうね、歴史に空白ができた原因を解決しなくちゃね。」

Re: 東方空白録 ( No.1 )
日時: 2017/07/31 15:32
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


第1話 なんともない現状、歴史の空白の謎

子ども「慧音先生、お休みなの?」
子ども達の前に立ち、織恵は皆を見ていた。
織恵「えぇ、少し体調を崩しちゃったみたい。
   だからしばらくはお休みだけど、大丈夫よ。」
皆は胸をなでおろした。
________________________________

霊夢「・・・変な霧?」
霊夢は目の前の青年に話を聞いていた。
黒い髪に鋭い目つき、霊夢より頭1つ分高い身長。
暁 奏斗(あかつき かなと)。
奏斗「実際に見た人間は他にもいるはずだ。
   俺もその時は外に出ていたから見てる。
   その霧は黒っぽい色をしていて、妖力も混じっていた。
   それも強力な妖力だ。」
紫の話にもつながる。
おそらくその霧に能力があり、歴史の一部に空白ができ今に至ると
いうことだろう。
霊夢「そういえばアンタ、その時能力使ってなかったの?
   常に発動しっぱなしの能力でしょ?」
奏斗の能力は感じ、読み取る程度の能力。
正体を感じ取り、それに何が込められているか読み取れる能力だ。
奏斗「曖昧だがある程度分かる。
   霊夢なら勘づいているかもしれないが霧には歴史を
   空白にする能力があった。
   それとある人影が見えたんだ。」
霊夢「人影?そいつがその霧を生み出したってこと?」
奏斗「あぁ、たぶんな。外見は男だ、俺と同じぐらいで
   背中に刀を背負っていたな。
   すまないがこれぐらいしか見えなかった。」
一体何が目的だったのだろう?
そして何の歴史だったのだろうか。
謎だらけだ。

Re: 東方空白録 ( No.2 )
日時: 2017/07/31 16:01
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


第2話 広まっていた空白の歴史

魔理沙「・・・パチュリーもそんな本持ってたんだな。」
紅魔館の大図書館でみんなで集まっていた。
古い青い本。
パチュリー「えぇ、まぁね。
      この本は歴史が載っているの。
      でも見て、このページだけ真っ白になっていたのよ。」
パチュリーは指差した。
文字一つない空白のページ。
隣ではつい最近ここで執事として働くことになった男がいた。
咲夜と同じぐらいの身長に青紫の目をしている
太刀風 直輝(たちかぜ なおき)。
咲夜「そういえば人里へ行ったとき黒い霧が覆われていましたよ。」
レミリア「紅魔館の周りにも咲夜が出かけた後、黒い霧が
     覆ってたわね。」
2人に共通するのは黒い霧ということだ。
そして日時も同じ。
パチュリー「その霧が晴れてからこの本を見てたのよ。
      その時にはもう空白だったわ。」
直輝「ならその黒い霧が原因でしょうね。」
魔理沙「どうしてだ?ただの霧だろ?」
直輝「ただの霧なら咲夜さんたちは黒い、とは言わない。
   おそらく何かの術だろうね。」
________________________________

白玉楼、庭で剣術の練習をする妖夢。
紫「・・・そう、ここまで。」
幽々子「えぇ、妖力をまとった黒い霧がかかってから空白が
    できたように何かを忘れてしまったわ。
    大きいものだったはずなんだけどね。」
妖夢の代わりにお茶を持ってくるものがいた。
不気味に光をともす黒い目をした男。
夜凪 真宙(よるなぎ まひろ)。
幽々子「悪いわね、真宙くん。」
真宙「いやここに住まわせてもらってる以上、
   幽々子には従うつもりだ。」
幽々子「そう、なら悪いけど妖夢ちゃんに色々教えてあげてくれる?
    1人だとできることは限られちゃうだろうしね。」
真宙は静かにうなずくと妖夢のもとへ向かう。
幽々子「・・・紫、それは私たちも協力してもいいわよね?」
紫「もちろん、人手が増えれば負担も減るしね。」


Re: 東方空白録 ( No.3 )
日時: 2017/07/31 16:45
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


第3話 霧の妖術者、見えてくる物

霊夢は人里の住民の話を聞き、ある場所へと
向かった。
奏斗も手を貸してくれている。
霊夢「確か話だとこの辺りから霧が出てきたって話を聞くけど・・・。」
そうつぶやいているとどこからか斬撃が飛んできた。
それに気づき、慌てて避ける。
???「成程、壮明様の言う通りなかなか鋭い堪の持ち主ですね。」
黒と赤の上着を羽織り、背中には刀を背負っていた。
奏斗「・・・間違いない、この男だ・・・。」
???「見られていましたか。
    まぁ、そんなことはどうでもいいんです。
    霧凪、それが僕の名です。」
霧凪は刀を抜き、霊夢に斬りかかる。
霊夢はお札を飛ばし、身を守る。
霧凪の頬には掠り傷ができていた。
おそらくさっきのお札が掠ったのだろう。
奏斗「後ろががら空きだぞ。」
奏斗が後ろに回り、刀で一閃したがその体は霧となって消えた。
霧凪「面白いものですね、さっきの言葉そのままお返しします。」
奏斗「ッ!?」
奏斗は動きを封じられ身動きが取れなかった。
霊夢『霊符「夢想封印」』
奏斗の方に集中していたため霊夢の攻撃に反応できなかった。
夢想封印は容赦なく霧凪を襲った。
霧凪はボロボロの状態で倒れていた。
________________________________

奏斗「霊夢、助かった・・・。」
霊夢「気にしないで。アンタがいなかったらあんなうまく
   行ってなかっただろうしね・・・。」

Re: 東方空白録 ( No.4 )
日時: 2017/07/31 18:25
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


第4話 神社の襲撃

霊夢「霧を起こした奴はどうにかしたけど、まだ解決できないのね。」
霧凪を倒したものの結局は意味がなかった。
霧が起こることはないだろう。
だがまだ消えてしまった歴史は戻らなかった。
華乃「仕方ないですよ、霊夢さん。また頑張りましょう?」
魔理沙「にしても、霧を作った元凶を倒しても戻らないってことは
    他にもやっぱあるってことか?」
霊夢「そうなるわね。」
華乃の耳に何者かの足音が聞こえた。
華乃「・・・ッ!2人とも上に逃げて!!」
その声がした瞬間2人のいた場所に火柱が上がった。
???「邪魔をしないでくれよ、広風 華乃。」
2人は上空から降りてきて構えた。
黄色く輝く目に黒い髪、肩に鎌を担いでいる。
霊夢「アンタ、何者かしら?アンタは私たちを知ってるみたい
   だけど・・・?」
???「少なくとも俺はお前らの味方じゃない。
    俺は風月(ふづき)。
    ここで討たせてもらうぜ。」
風月は鎌を担いだままこちらを見ている。
魔理沙「先手必勝!スペルカードッ!!」
   『魔符「スターダストレヴァリエ」』
色とりどりの大量の星弾がばらまかれる。
だが、風月のもとへたどり着く前に方向を変えていく。
魔理沙「なっ!?嘘だろっ!?」
風月「弾幕など俺には効かない。」
霊夢『神霊「夢想封印 瞬」』
自身に結界を張り、目に見えぬ速さで弾幕を放つ。
それでも結果は魔理沙の弾幕と同じだった。
魔理沙『恋符「マスタースパーク」』
風月はハッとし、横へ移動しマスタースパークを避ける。
別に避ける必要などないはずと思ったとき思いついた。
華乃「魔理沙さんレーザー系のスペルを使ったください!」
  『星符「獅子駆ける」』
星弾がばらまかれる。
風月「学習しないなっ、華乃!!」
能力は推測できる。
流れを操る程度の能力だろう。
おそらくレーザー系は操れないだろう。
星弾に気を取られ、風月は獅子のように駆けてくるレーザーに
対応できず、もろに喰らい吹き飛ぶ。
魔理沙『魔砲「ファイナルスパーク」』
魔理沙のファイナルスパークはとどめを刺した。

Re: 東方空白録 ( No.5 )
日時: 2017/08/01 12:41
名前: ウェンズ (ID: 59nFPquI)


第5話 夢と現の間

真夜中、幻想郷は眠りについた。
この異変に関わっている者たちももちろんだが、
どこかに迷い込んだようだ。
________________________________

華乃視点
華乃「・・・ここは?夢の中?」
???「半分正解だ・・・。」
いつの間にかそこには誰か立っていた。
赤に近いオレンジの髪をしている。
華乃「貴方はだれなの?それに半分夢ってことは、もう半分は?」
???「聞きたいことはたくさんあるだろうな。
    俺は咲間(さくま)、ここは夢と現の間。
    今起きてることの元凶はもうお前らが倒したんだ。」
咲間は目の前にあった大きな透明な結晶に触れる。
すると大きな音ともに結晶が割れた。
華乃「じゃあ、なんで歴史は元に戻らないの?」
咲間「華乃、お前が思い出せば元に戻るんだよ。
   原理は知らないが、きっと元に戻る。」
華乃の手を引き、大きなワープホールのようなものの前に立つ。
________________________________

母『華乃、幻想郷は2つの結界が張られてるの。
  1つの結界を代々博麗の巫女さんが管理しているの。』
________________________________

華乃「これが空白になっていた歴史の正体だったんですね。」
咲間「・・・あぁ、さぁそろそろ夜明けだ。」
________________________________

目を覚まし、朝を迎えた。
空白になった歴史も戻り、やっと元の日常が戻ってきた。

🈡


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