二次創作小説(紙ほか)

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たとえ、もう叶わないとしても
日時: 2017/09/25 19:04
名前: 白雪 (ID: oeBTzWxb)

たとえ、もうあなたには会えないとしても









俺はあなたをずっと愛します。









ねぇ、木兎さん。











俺は、もうあなたじゃないと愛せないんです。

































『今日の夕方ごろ、梟谷高校前で起きた事故に巻き込まれた木兎光太郎(18)の死亡が確認されました。警察は事故と見て捜査を進めているようです。』

テレビから流れてきた無機質な声は、なんとも冴えないジョークを言った。



木兎さんが…死んだ……?


ありえない。
だって彼はさっきまであんなに元気だったじゃないか。
あんなに嬉しそうに俺の上げたトスをうっていたじゃないか。
嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!

















…………信じたくない…











ピロン





『LINE…そうだ、先輩達なら何か知ってるのかも……っ!』

けれど、そこに希望はなかった。




















『木兎が、死んだ。』


















俺のなかで、何かが切れた。














それが何かもわからない。
気にならない。








彼が俺の世界から消えた。
その事実だけが俺を支配していた。












Re: たとえ、もう叶わないとしても ( No.1 )
日時: 2017/09/29 00:15
名前: 白雪 (ID: oeBTzWxb)

寝ても、やっぱりそれは現実で、俺は泣きそうになった。









『おはようございます。』





朝練は無くなったはずなのに、俺は早めに家を出て学校へ向かった。









体育館にはいると、そこには木葉さんや猿杙さん、小見さん、鷲尾さん、尾長がいた。









『皆さん、一体どうして…』







『ここにくれば、あいつがいる気がしたんだ。
だってあいつ、相当のバレー馬鹿だろ?』




『…俺もそう思った。
けど、やっぱり、木兎は……死んだんだ。』








『皆さんも、俺とおんなじ気持ちだったんですね。
俺も、ここに来れば木兎さんが笑ってるような気がした。
戻ってきてくれる気がした。
でも…もう戻っては来ないんですね…っ……』







俺は、声を圧し殺して泣いた。
これ以上泣けないというほど泣いた。

でも、それはみんなもだった。










『何でいなくなっちゃったんですか…っ!』










その声は、涙に溶けて消えていった。







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