二次創作小説(紙ほか)
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- どうぶつの森〜きせつ村だより〜
- 日時: 2017/10/15 11:08
- 名前: Mにゃん (ID: .TBODMPV)
初投稿です。
読んでいただけたら幸いです。
ガタン・・・ゴトン・・・。
ここは電車の中。
私の名前は『とうか』
栗色の髪に赤いリボンがチャームポイントの女の子です。
私は今電車にゆられながらある場所に向かっています。
その場所はどこかというと・・・。
???「ねぇ、君、ちょっといいかな?」
誰かに声をかけられた。
と「あっ、はい、どうぞ!」
その瞬間、私は目を見開き固まった。
そこに立っていたのは赤いニット?みたいなのを着た青い猫。
しゃ、喋ってるぅぅぅぅぅ!!!???
私は完全に頭の中が混乱している。
???「前、座っていいかな?」
と「あ、えと、ど、どうぞ・・・。」
キョドッてしまいうまく話せない。
そしてすとんと私の前に座るネコ。
???「ところで君、名前は何ていうの?」
と「と、とうかです・・・。」
???「へぇ、女の子らしくて君にぴったりだね!あ、オレはみしらぬねこ!好きなように呼んでよ!」
と「は、はぁ・・・。」
好きなように呼べと言われましても・・・。
み「あ、ところで君これからどこに行くの?」
あ、そうだ。さっきいい損ねたんだった。
と「きせつ村・・・ってところなんですけど・・・。わかります?」
み「きせつ村・・・。聞いたことあるようなないような・・・。まあいいや!そこに何しに行くの?」
と「一人暮らしです。まだどんなところかはわからないんですけどね・・・。」
み「へぇ・・・。」
駅員「まもなくぅ〜、きせつ村ぁ〜きせつ村ぁ〜。ウッキー!」
駅員さんのアナウンスが車内に鳴り響く。
・・・ってんん!?『ウッキー』てあの運転手猿なの・・・?
ネコといいサルといい一体何なんだろう・・・。
そう思いつつ私は電車を降りようとした。
み「ねぇ、とうかさん。」
突然、みしらぬねこに呼び止められる。
と「え?」
私は振り返る。
み「・・・・・バイバイ。君とはまたどこかで会えそうな気がするよ。」
と「は、はぁ・・・。」
正直あまり意味がわからなかった。
あっ!は、早く降りないと閉まっちゃう!
私は小走りで電車を降りた。
この時は想像もしなかった。
まさか私があんなことをすることになるなんて・・・。
- Re: どうぶつの森〜きせつ村だより〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/10/15 12:21
- 名前: Mにゃん (ID: .TBODMPV)
駅を出るとそこにはたくさんの自然が私を囲んでいた。
色とりどりの花、そよ風に揺れる木、雲ひとつない青空・・・。
すごい素敵な村・・・。今日からここで一人暮らしができるなんて・・・。
そんな感情に浸っていると・・・。
???「なぁ、アンタ、新しく引っ越してきたやつか?」
ふと、横から誰かに声をかけられた。
あ、この村の人かな?ご近所さんかもしれないしご近所づき合いは大切にしないとっ!
と「はい!今日新しくこの村に引っ越してきた、とぅ・・・。」
『とうかです。』そう言いかけて止まってしまった。
私に声をかけてきたのはライオンだった。
ライオンといったら百獣の王。立派な猛獣の代表。
身長も私の二倍くらいはありそう。
私がガタガタ震えていると、
???「なんだ?キング?そんなとこに突っ立ってどうしたんだよ?」
???「誰かいんのかー?」
ライオンの後ろからトラとワニが顔を表した。
私は腰が抜けてその場に座り込んでしまった。
ど、どうしよう・・・。早く逃げないと食べられちゃう・・・。
しかし腰を抜かしてしまった私はなかなか立ち上がることができない。
キ「なぁ・・・。」
もう嫌・・・!こんなところ、来るんじゃなかった・・・!
キ「おい・・・。」
ライオンはこっちに近づいてくる。
と「ひ・・・。」
恐怖で言葉が出ない。
もうダメだと思ったその時。
キ「なぁ、すごい震えてるけど大丈夫か?」
と「え?」
???「座り込むほど具合が悪いのかー?」
???「とりあえず俺たちの家で寝かせてやろう。ハイド、おぶってやれ。」
ハ「りょーかい!ほら、おいらの背中に乗って!」
ハイドと呼ばれたワニがこちらにやってきて背中に乗るようにいう。
あれ・・・。全然怖くない・・・。むしろ優しい?
と「あ、えと、ありがとうございます!大丈夫です。」
そういいつつ私は立ち上がった。
キ「そういえばさっき聞き損ねたがアンタの名前は?」
と「あ、とうかといいます!これから宜しくお願いします!」
私はぺこりと頭を下げる。
キ「とうかっていうのか。オレはキング。見ての通りライオンだ。」
???「オイラはハイド!趣味は筋トレだー!見ての通りワニだ!」
???「オレはチョモラン。見ての通りトラだ。よろしくな、とうか。」
よかった・・・。みんな良い人そう・・・。
私が安堵のため息を漏らすと、
???「あっ!こんなところにいたんですかっ!」
後ろから女の子の声が聞こえてきた。
すると、黄色の犬がトタトタとこちらにかけてきた。
そして私の前に立ち、こう言った。
???「探しましたよっ!村長っ!」
・・・・・はい?村長?
私はあたりを見回した。しかしそれらしい人物はどこにもいない。
キ「あれ?しずちゃん、今度引っ越してくる村長ってこいつのことだったのか?」
しずちゃんと呼ばれた人物は答えた。
し「はいっ!キングさん。この資料によると村長は今日のこの時間帯に来る・・・と書いてあります。」
確認すると確かにそのようなことが書かれていた。
し「と、いうわけで村長!改めましてきせつ村へ〜・・・。」
全員「よーこそ〜!!!」
私以外のその場にいた全員の声が響いた。
と「えと・・・。人違いです・・・。」
し「なーに言ってるんですか!先程見せた資料にもこの時間帯に来るって書いてあるじゃないですか!」
と「人違いです・・・。」
し「しらばっくれたって無駄ですよっ!さぁ、とりあえず役場に行きましょう!」
と「・・・・・・・・・。」
お母さん、とうかは引越し先で村長に間違われてしまいました・・・。
つづく
- Re: どうぶつの森〜きせつ村だより〜 ( No.2 )
- 日時: 2017/10/15 19:13
- 名前: Mにゃん (ID: .TBODMPV)
私は手を引っ張られて役場に入った。
へぇー、結構立派な建物だな。
???「さて、と・・・。」
犬は私の方に向き直った。
???「私もここの職員であなたの秘書をさせてもらうしずえと申します!どうぞよろしくお願いします!村長!」
しずえはぺこりと頭を下げた。
と「え、えと・・・。私は本当に村長じゃ・・・。」
し「あら大変!!!」
話を遮られた・・・。
し「私ったらうっかり!村長の届け出を出すのを忘れていました!」
おいおい・・・。こんなうっかりした人(犬)が秘書なんて大丈夫・・・?
し「とりあえず村長!いくつか質問させてくださいっ!」
だから村長じゃないってば・・・。
と「ど、どうぞ・・・。」
し「ありがとうございます!まず、お名前は?」
と「とうかです・・・。」
し「とうかさんっ・・・と。
お誕生日は?」
と「1月17日です・・・。」
し「1月17日・・・っと、はいありがとうございます!」
し「届け出を出すにはまずご自宅を作るところからですね!
それから期待度アンケートというものを住民の皆様にやってもらい100%を達成すること!この二つです!」
結局私、村長になることになってるの・・・?
し「あっ、そうだ!これから広場で新村長就任の式典があるんですっ!私についてきてください!」
しずえさんに言われるがままについていく。
広場に行くと石畳が広がっていてその真ん中には大きな花壇が置かれていた。
少なくとも人間が四人くらいは入れそう。
し「では村長!ここに村長の証であるシンボルツリーを村長自らの手で植えてください!」
みんなの期待を裏切ることはできないな・・・。
私はその手で木の苗を植えた。
周りからは拍手、歓声が響き渡った。
こうして私は今日、このきせつ村の村長となったのであった・・・。
2017年・10月15日、きせつ村にとうか村長誕生。
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