二次創作小説(紙ほか)

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東方心閉記
日時: 2017/12/24 07:26
名前: ライ (ID: dAqIO9B5)


___幻想卿、それは、忘れ去られた者だけが集う楽園。これは、心を閉ざした少年と、幻想卿の愉快な仲間達との暖かい交流を、静かに描いた物語である___。

※注意、この小説は皆さんお察しの様に駄文+東方二次創作の小説になります。作者は原作とか旧作とかは全くといい程知らないので、二次創作専門です。にわかと言われても仕方ないですが、そこは皆さんの寛大な心で受け止めて下さい(スライディング土下座)

Re: 東方心閉記 ( No.1 )
日時: 2017/12/24 08:10
名前: ライ (ID: dAqIO9B5)


第一話<血色の羽>

静かな夜の山に、大人数の大人の足音や声、ヘリコプターの音や銃声が聞こえる。

麻酔銃を持って武装をした屈強な男達が大人数で、ある一人の【背中に血の色の羽が生えてる】少年を追いかけていた。

追い掛けられている少年は、もう息も絶え絶え。
背中に生えた血色の羽は、それこそ動かせば飛べそうだが、両方の羽に大きな風穴が空いており、誰がどう見ても、飛べる状態では無かった。

少年の右腕は、ダラリと力無く垂れていて、折れているのが分かる。その右腕を、無事な方の左腕で庇いながら必死で走っている。

白衣の男「追え——!絶対に捕らえるんだ!!あの【生物兵器】を!野放しにしておいたら世界が危ない!!」

空に飛んでいるヘリコプターの一機から、いかにも悪そうな白衣の男が、顔と腕だけを突き出して叫んでいる。

とうとう少年は、崖っぷちに追い詰められてしまった。一歩踏み外したら急流の川に落ちてしまう。それに、前日の台風の影響で水嵩が増し、水は冷えきっている。落ちたら、まず助からないだろう。おまけに、そこらに石がゴツゴツしていた。

少年「此処で終わりか…」

少年はそう呟くと、諦めた様に右腕を庇っていた左腕を外し、目を閉じる。
兵士(?)数人がホッとした様な顔をして、麻酔銃を構え、他数人が丈夫そうなロープを構える。ロープが、少年に巻き付くか巻き付かないの間に、少年は「サヨナラ」と無機質な機械の様な声を出し、おもいっきり地面を蹴りあげ、大きな音を出して流れる急流の川に落ちて行った。声にならない白衣の男と兵士達の悲鳴が、静かな闇夜に響いていた。





Re: 東方心閉記 ( No.2 )
日時: 2017/12/27 10:14
名前: ライ (ID: dAqIO9B5)

書き忘れてましたが、血色の所は、ちいろと読みます(^^;)日本語的におかしいと思いますが、お気にせずm(__)mセリフがかなり少ないです(・ω・;)ちょいグロ
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第二話<敵を撒いてから>

少年視点(多分…)

僕は、未だに急流の川に身を任せ、流されていた。
息が出来なくなって苦しいけど、不思議と僕の意識は闇に落ちなかった。そりゃそうだろうね。僕は、【化け物】だから【死ねない体】なんだ。まだ遠くから、ヘリコプターの羽音が聞こえる。
まだ探してるのか…しつこいな…。たかが【天災級の化け物】一人で…。
僕には、【無敵の回復力】が備わっていた。頭を吹き飛ばされても、僅か数秒で再生出来る誰から見てもチートな力だ。この力は、あのクズ政府と研究員達が、いつか来る日本の戦争に備えて僕に【無理やり】付けた力だ。
【死なない】体だけど、五感は変わらない。だからさっき風穴開けられた羽とか、折られた腕が焼ける様に痛い。
だけど、僕が痛がるのを面白がって暴力を振るう政府と研究員がいる研究所よりは百倍マシだ。
さっき言った通り回復力で、折られた腕や羽はとっくに再生してる筈だけど、さっき逃げてる時研究員に【解毒剤を打たないと、回復力が機能しない】薬を撃ち込まれたからだ。
そのせいで、回復力が機能していない。
気が付けば、急流の川は緩くなっていて、僕の体はプカプカと水に浮いていた。折れてない方の手をしたにつき出したら、手がついた。
頭の直ぐそばに砂利が当たって、陸地についた事が分かった。
そこで僕の体は止まった。黙って起き上がり、地面を足に付けて立つ。

少年「……寒っ…」

そう言って思わず僕は体を縮込ませる。
なんたって今の季節は冬で夜。
服はボロボロのTシャツと半ズボン一丁に、さっきまでキンッキンに冷えた急流の川を流れて来た。常人なら、間違い無く凍死してるだろう。
ブルブルと体を振って、水を飛ばす。

少年「さてと…これからどうするか…」

確かに、これからどう生きて行くかが、一番重要な死活問題だ。一番良いのは、政府に見付からずに、コソコソと生きて行く事だが、このまま森を当ても無くさ迷って、研究員達に見付かってしまったらもとの子も無い。
羽を動かしてジャンプしてみるが、フワリと10cm位浮いただけだった。

少年「駄目か…」

ガックリと肩を落として項垂れる。飛べる事が出来れば、何とかなったと思ったんだけど…。
色々考えて立ち止まっていると、直ぐ側に多数の殺気を感じ、身構える。闇夜に、黄色い目が沢山光っていた。
少年「なーんだ、狼か」
別に狼なら、何て事無いや。見た感じ、囲まれているけど、全然怖くは無かった。むしろ嬉しかった。イヤ、別にドMでは無いよ?

少年「今日の【晩御飯】は、君達で決まりだな…」

僕がそう言った瞬間、狼達が全員血相を変えて襲い掛かって来た。僕は、自分の左腕を【デカイ剣の様に変形】させ、狼達を切り刻む。
次の瞬間、狼の肉片がそこらじゅうに散らばり、辺りは血の海と化していた。
少年「あ〜あ、ミンチにし過ぎたか…」
そう言って左腕を普通に戻す。直ぐそばにあった大きな葉の上に狼肉を乗せ、川の前に行って血を洗い流す。
狼肉の血を全て洗い流し、乾かしている最中に、其処らで拾った丸太の上に少し太目の枝を乗せ、摩擦で火を起こそうとして、ある事に気付く。

少年「待てよ…煙を起こしたら研究員に見付かるな…」

僕はそう呟くと、摩擦を起こす手を止めて、そのまま木にもたれ掛かり、目を閉じた。僕の意識は、深い闇の中へと落ちて行った。


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