二次創作小説(紙ほか)

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短編 銀魂 紅桜篇橋の下での決闘後
日時: 2017/12/25 19:01
名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)

初投稿です。緊張します。勝手がよくわかりません。でも頑張って描くので是非見てください。コメント待ってます。
↓ではごゆっくりご覧ください。


——ピィィィ
橋の上から役人の笛の音が聞こえた。
「おい、そこで何をやっている!?」
「ちっ、うるさいのが来ちまったね。勝負はお預けだな。まぁ、また機会があったら殺りあおうや。」そう言い残すと人斬りは走り去って行った。役人が後を追う。「おい待て!!」
橋の下に残ったのは刀を握りしめている新八とぐったり倒れこんでいる銀時だけが残った。新八はふと我に返り銀時に駆け寄った。
「銀さん!しっかりしてください!銀さん!!」
銀時は意識がもうろうとする中呟いた。
「へへっ、新八おめぇはやればできる子だと思って・・・た・・・」
そこで銀時は意識を失った。
「銀さん!!銀さん!!!」
大声で呼びかけても銀時からの返事は来なかった。
(このままじゃ銀さんが・・・!でも焦ってもどうしようもない。万事屋に戻って姉上を頼ろう)
そう決心した新八は、銀時を刺激しないようにゆっくりと肩に担ぎあげ万事屋に戻って行った。辺りは真っ暗で、新八と銀時だけが道を歩いていた。足音だけがひどくうるさく聞こえた。万事屋がひどく遠くに感じた。やっとの思いで万事屋につき、銀時を布団に寝かせ、新八は姉のお妙がいる恒道館に電話した。幸い、お妙はすぐに対応してくれた。
「はい、恒道館道場です」
「姉上、すぐに万事屋に来てください!」電話越しの喋る新八の声はひどく切羽詰まっていた。
「新ちゃん、落ち着いて。何があったのかちゃんと話しなさい。」お妙は諭すように優しく言うと新八は落ち着いたのか、冷静に状況を伝えることができた。
「状況はわかったわ、すぐに向うから私がつくまでの応急処置を頼めるかしら?」
「はい、わかりました。」新八は電話を切ると、救急箱を手に銀時がいる部屋に行った。襖をあけると、銀時は苦しそうに呻いていた。
「うぅ・・・」うなされているようにも見えた。
新八は、布に消毒液をしみこませ、銀時の傷口にあてがった。
「ぐあああ!!!」銀時が、苦痛に声を上げ身をよじらせた。新八は必死に抑えるが何倍も力が強い銀時を、しかも止血しながら抑えることなどできなかった。必死に奮闘していると、玄関から息を切らせながら、お妙が駆け込んできた。
「新ちゃん、銀さん!!」
「姉上!」
状況を察したのかお妙はすぐに袖をまくりあげると新八に指示を出した。
「新ちゃんは銀さんを抑えつけていて。私はその間に傷口の血を拭くわ。」
「わかりました。」新八は銀時を抑える格好になり、お妙は新八から受け取った布を銀時の傷口に容赦なくあてた。
「ぐあああああああ!!!!!!」
先ほどよりも苦しそうな銀時の悲鳴が部屋に響いた。それに比例し、暴れる力も強くなる。
「銀さん、お願いです。じっとしていてください。」新八が必死に抑えつけながら懇願する。
ようやく出血がおさまり始めお妙は、手際良く銀時の体に包帯を巻き始めた。だが完全に出血が止まったわけではないので、すぐに包帯に血が滲んでしまう。気がつけばもう夜が明けていた。
「銀さんが目を覚ませば、きっと行ってしまうに違いない。ですから姉上、銀さんが外に出ないように絶対安静にさせてくれませんか?」
「私は構わないけど、新ちゃんはどうするの?」
「僕は、神楽ちゃんを捜してきます。まだ帰ってこないので・・・」
「そう、銀さんのことなら私に任せて。」
「よろしくお願いします。」新八は傷だらけの銀時をしばらく見つめた後、「銀さん。任せてください。」そう呟くと新八は銀時を起こさないようにそっと万事屋を出ていった。
徹夜で銀時のことを見ていたお妙は、緊張もほどけ銀時のそばでいつの間にか眠りについていた。
そのころ銀時は夢を見ていた。まだ新八や神楽と出会う前。自分が白夜叉だった攘夷戦争のころ。気がつけば銀時は、血の滴る刀を持ち立ち尽くしていた。すると後ろから聞き覚えのある声がした。
「銀時。」高杉の声だった。振り向いた途端、景色が変わった。サクラが舞い散る闇の中、高杉だけが妙にはっきりと見えた。
「てめぇには聞こえねぇのか。俺には聞こえるぜ。俺の中似の未だに黒い獣がのたうちまわっているもんでなぁ。」高杉と人斬りが交差する。
いつの間に刀を抜いていたのか、高杉が銀時を刺し貫いた。
銀時はどうすることもできなかった。
「俺はただ壊すだけだ。この腐った世界を。」
刀を引き抜き高杉は去っていった。銀時は高杉を呼びとめることもできずバランスを失い、意識がなくなる中消えていく高杉を見つめるだけだった。
「はっ!」そこで銀時は目を覚ました。横を見ると、お妙が眠っていた。すぐそばには血だらけになった布と包帯が山のように積まれていた。銀時はお妙が手当てをしたと察した。
雨の音が聞こえるなか天井を見つめていた銀時に激痛が走る。
「痛っ!!」その声に目を覚ましたお妙が安心したように顔をのぞかせてきた。
「気がついたんですね。よかった。このまま死んじゃうんじゃないかと思いましたよ。意識しっかりしてます?私のこと誰だか分ります?」
銀時はここぞとばかりにこう言った。
「まな板みたいな胸した女・・・でしょ?」けが人であるにもかかわらず、容赦ない鉄拳が飛んできた。鼻血を流しながら銀時は聞く。
「お前、なんでここに居んの?」
「新ちゃんに頼まれたんです。」
「そういや、新八や神楽はどうした」
「ああ、二人はちょっと用事で出てます。」
「用事って何よ」
「いいからいいから、けが人は寝ててくださいね。さっ、ジャンプでも読みましょう。」
怪しげに思った銀時はお妙を問い詰めようと起き上がる。
「おいお前、なんか隠して・・・」
言い終わらないうちに銀時の手のそばにお妙のなぎなたが突き刺さっていた。
「動くなっつってんだろ。傷口開いたらどうすんだこの野郎。」
鬼のような目でこちらを見つめるお妙に銀時はおびえるしかなかった。


—後は新訳紅桜篇と全く一緒です—
銀さんが橋の下で意識をなくしてから目を覚ますまでの話を書いてみたした。
コメント待ってます。

一応これで終わりです。


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