二次創作小説(紙ほか)

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捕まった烏間先生2
日時: 2017/12/26 16:57
名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)

皆さんこんにちは。白銀です。本当は短編にするはずだったのに、続いてしまいました。ごめんなさい。ページの切り替え方がよくわかりません。誰か教えてくれませんか?
さて、今作はオリジナルキャラの詩織が烏間先生を助けに向かう直前まで描かれていましたね。これから先どうなるのか?先生は助かるのか?
↓ぜひご覧ください。



——バシィッ!
乾いた音が部屋に響いた。ぽたぽたと何かが床に垂れる音がする。
(体中が痛い・・・ここは・・・どこだ?)
烏間はぼんやりとそんなことを考えていた。意識がなくなりかけると水をかけられる。おかげで全身びしょぬれだった。
「くくく・・・どうだ?答える気になってくれたか?」
昨夜聞いたあの男の声がした。
(ああ、そうだ。俺はあの時・・・)
「・・・答えるもなにも、俺は・・・何も知らない。」
「本当か?嘘ついたら針千本だって言っただろ?」
男は口元に笑みを浮かべたまま、懐から針を取り出し、烏間の腕に思い切り突き刺した。烏間の腕から血が流れ出る。
「ぐっああ・・・!」
「はははははは!!!!!いいね!俺はそれが聞きたかったんだよ!」
「何・・・だと・・・」
「確かに夜叉について聞きたいことがあるのは事実だ。だからお前を餌にしてここに呼んだ。今頃必死になってここに向かっているだろうなぁ。だが、どうせあいつは俺に殺される。だったら、これから死ぬ奴の情報なんていらねぇだろ?無駄に頭の中の容量を使っちまうだけだ。だが、もうそんなことはどうでもいい。俺は人間の苦痛に満ちた叫びが聞きてぇんだよ!その声が俺を満たし、潤してくれるんだ!わかるか?この俺の気持ちが?」
「そんなくだらないもの・・・わかりたくもないな。」
「そうだろうな。光に照らされた人生を歩んでいるお前には絶対にわかるまいよ。だが、夜叉にはわかるんじゃないのか?俺の気持ちが。だってあいつだって、俺と同じ闇の中でしか生きることができない人間なんだからな!!!」
「あいつのこと・・・何も知らないくせに・・・お前が知った風な口をきくな・・・!!」
ドゴッッ!!!男が烏間の腹をけり上げた。
「がはっ!げほっげほっ!」口からは血が滴っている。
「ああ、知らねぇよ。だが、それがなんだ?知って何になる?あいつがどんな事情で殺し屋になったかなんて知る必要もねぇ。くくく・・・ああ、そうだお前の名前を聞いておこうか?ちなみに俺は、我路(がじ)ってんだ。あと少しの時間しかないがよろしくな。」
「烏・・・間・・・」
「そうかカラスマか。」我路は烏間の名を呟きながら、机の上から、木製のバットのようなものを持った。
「じゃあカラスマよろしくなっ!」我路は勢いよく振り下ろした。
椚が丘中学校では、詩織が中心になって、作戦を練っていた。
「この作戦が成功すればいいのですが・・・詩織さん。皆さんのことよろしくお願いします。」
「わかった。殺せんせーは敵の注意をひきつけることに専念して。」
生徒たちが殺せんせーにしがみつく。
「マッハ20ですから気を付けてくださいね。」
そういうや否や、あっという間に学校を去っていた。秒数を数える間もないくらいの時間で烏間がいる山小屋の付近についた。
「山小屋付近に配置されているやつらにも俺が来ることは伝えてあるはずだ。だから、まずは俺一人で行く。俺が合図を出したら一斉に散れ。」
「「はい!」」全員が声をそろえて返事をした。
詩織は敵に向かって歩いて行った。
「んっ?とまれ、何者だ。」銃を突きつけながら問われた。
「言われたとおりひとりで来た。夜叉だ。」目の前の敵を見つめ返した。
「・・・・・・入れ。」男は銃を突き付けたまま、中へ誘導した。
詩織は敵に見えないように、右手を背にやり親指と人差し指、そして中指を立てた。goサインだった。3年E組はそれぞれの配置についた。そして千葉と速水が人に当てないように銃を撃った。
「何事だ!?襲撃か!?なぜこのようなところで!」
敵たちは戸惑っているようだった。それは詩織を誘導していた男も同様だった。詩織は仲間に向かって叫んだ。
「今だ!!!行け!!」そして詩織は目の前の敵をあっという間に倒した。
「寺坂たち!後は頼んだ!何とか食い止めてくれ!」
「「「了解!!」」」
詩織は小屋の中を走った。詩織が探しているころ、我路は烏間を殴り続けていた。烏間の意識はもうほとんどない。だがそれに構わず、殴り続けた。血が飛び散る。殴り続けたせいで棒の形は歪んでいた。
「・・・なんだ、もう死んじまったのか。つまらねぇな。これからが本番なのにな・・・くくく、まぁいい、もうすぐ夜叉が来るころだ。」
まるで詩織が来ているのを知っていたかのようにドアに向き直った。そしてその瞬間、バンッとドアをあける音がした。
「・・・っ!!」詩織は息をのんだ。目の前の光景が信じられなかった。部屋の中にはおびただしいほどの血が、そして血にまみれた烏間の姿があった。
「そんな・・・間に合わなかったのか・・・そんなっ・・・惟臣・・・!!」詩織の眼に涙が浮かんだ。そしてそれと同時に、背中と腰に差していた刀を抜いた。
「お前が・・・やったのか・・・お前が・・・惟臣をッッ!!!!」
言い切らないうちに詩織は我路に斬りかかっていた。
「そんなあてずっぽうじゃ目をつむっていてもかわせるぜ。」
我路は詩織を挑発するかのような目で見つめる。
「黙れ!!!何故だ!!何故!」
「何故?決まっているだろ。お前が目障りで仕方ないからだよ。だからこいつには犠牲になってもらった。こいつが大事なんだろ?大事なものをなくせば生きる理由を失う。だからお前も一緒に死んでくれると思ったんだよ。」
理由にするにはあまりにも理不尽だった。
「っ・・・ああああああ!!!!」
詩織は叫びながら我路に斬りかかる。だがすべてかわされてしまう。我路はかわしながら、詩織に攻撃をする。詩織もかわそうとするが、かわしきれずあたってしまう。
「はっ・・・はっ・・・」詩織の体力がなくなるのに時間はかからなかった。
「何だ?もう終わりか?こんなんだったら、殺す価値もねぇ。あーあ、興醒めだぜ。」我路はその場から去ろうとした。だが、声がした。
「うっ・・・し・・・・・・お・・・り・・・」
烏間の声だった。
「っ!!惟臣!!!」詩織は刀を捨て烏間に駆け寄った。
「逃・・・・・・げ・・・ろ・・・詩織・・・」
「何いってんだよ。」
「こいつ・・・は・・・お前・・・を・・・」
「知ってる。知っててここに来たんだよ。」
「何・・・で・・・・・・」
「助けるため。惟臣を助けるため。惟臣が昔俺にしてくれたように俺も惟臣を助ける。・・・・・・よかったっ・・・!」
詩織は涙を浮かべながら、烏間を抱きしめた。
「惟臣。待ってて。すぐにこんな狭いところから出してあげるから。」
詩織は刀を拾い上げ、我路に向き直った。その眼には、さっきまでの動揺はなかった。純粋に殺し屋として殺し屋を殺そうとする殺意があった。
「何だ?やっといつもの殺し屋モードに入ってくれたのか?」
我路は詩織のその眼を嬉しそうに見つめ返した。
「殺し屋には対象を殺す理由があるときとない時がある。だが、殺す動機がなければ、ただの無差別殺人犯だ。だから、俺は対象を殺す前に調査する。殺す理由になりうるものはあるのか。なければ殺さない。それが俺の流儀だ。まぁ、こんなもの、ただの殺人犯の戯言だと笑う奴もいるだろうがな。」
詩織のそんな言葉を我路は面白そうに見つめていた。
「お前の流儀は何だ?」
詩織は我路に聞いた。
「そんなもの俺にはねぇよ。」
我路はけらけらと笑いながら言った。
「そうか・・・それと俺にはもう一つ流儀がある。俺の有名な噂知ってるか?」
「ああ、知ってるぜ。確か殺す前に百人一首の歌を一つ詠むんだよな?」
「そうだ。」
「何でそんなことしてるんだ?」
「俺の家族が殺されたとき、百人一首の和歌が聞こえてきたんだよ。それを俺は忘れないように、いつも詠んでいるんだよ。それに、不気味だろ?突然知りもしないような和歌を歌われて。まぁ、殺人のその状況と和歌の意味は無関係だけどな。だから、俺は復讐を果たすまでこのやり方を変えるつもりはない。」
そう言い切ると、詩織から今まで感じたことのない殺気を浴びせられた。
(な、なんだよこの殺気はっ・・・これが・・・夜叉・・・!)
「いいか、お前が敵に回したのは、殺し屋という名の化け物なんだよ。」
「ひっ・・・!!」
我路はおびえ逃げ出した。
「惟臣、ちょっとだけ待っててね。」
そういうと詩織は、我路を追いかけた。我路は逃げても逃げても追いかけてくる詩織が不気味で仕方なかった。
(何なんだよあの餓鬼は!化け物なんて生易しいもんじゃねぇ・・・!あれがまさしく夜叉!!)
「どこへ行くんだ?人の大事なもんをあんだけ傷つけてくれたんだ。きっちりおとしまえはつけてくれるよな?」
いつの間にか目の前に夜叉がいた。我路はとっさに
「あっ、あれは、た、頼まれたんだ!!」
我路は必死に嘘をついた。
「じゃあ、そのおとしまえはお前に頼んだやつにつけてもらえばいいんだな?」
「そうだ!!」
「・・・そんなくだらないこと、誰が信じると?」
そういうと、詩織は刀を握りなおし歌を読んだ。
「夜を込めて鳥のそら音はわかるのを夜に逢坂の関はゆるさじ」
歌を読み終わる頃には我路はこの世にいなかった。
刀をしまい詩織は急いで山小屋へと戻った。山小屋へ戻ると烏間は生徒たちによって腕の縄をほどいてもらっている途中だった。
「惟臣!!」
「ああ・・・」烏間は詩織の呼びかけにかすかに返事をした。
「早く処置をしないととても危険な状態です。何か応急処置として使えるものがあればいいのですが・・・」
「俺たち、探してくる!」
生徒たちは山小屋の中に何か使えるものがないか探し始めた。
「惟臣。大丈夫。もう終わったから。」
「詩織・・・あり・・・が・・・・・・と・・・う・・・」
「惟臣?惟臣!!しっかりして惟臣!!」

エピローグに続く

あああ!!!どうしてわたしは終わらせることができないのでしょうか?でも次で本当に終わりです。読んでくださった方ありがとうございます。
あと「詩織」というキャラクターは暗殺教室だけでなく、銀魂の夢小説の中にも登場させたいなと思っています。設定も何となく似てしまうと思うのですがどうかよろしくお願いいたします。
では、エピローグをお楽しみに!!!

Re: 捕まった烏間先生2 ( No.1 )
日時: 2017/12/26 18:18
名前: 霧滝禊 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

ページの切り替え方と言うのがよくわかりませんが、下の投稿フォームから続きを書くことが出来ます、御参考までに。

Re: 捕まった烏間先生2 ( No.2 )
日時: 2017/12/26 18:34
名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)

霧滝禊さん、アドバイスありがとうございます。作品の内容はどうでしたか。わかりやすかったですか?
いまだにコメントを貰ったことがなくて飛び跳ねるぐらい嬉しいです!!本当にありがとうございます。
これからもたくさん書いていきたいと思いますので、温かい目で見ていただけると幸いです。
駄作ではありますが頑張らせていただきます。ほかの作品も書いているのでぜひ感想を書いていただけると嬉しいです。
お手数ですがよろしくお願いします。

Re: 捕まった烏間先生2 ( No.3 )
日時: 2017/12/26 18:40
名前: 霧滝禊 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

自分、暗殺教室はそんなに知らないんですが、そういう人でもキャラクターが分かりやすい書き方だと思います。
これからも頑張ってください!

Re: 捕まった烏間先生2 ( No.4 )
日時: 2017/12/26 19:10
名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)

霧滝禊さん、ありがとうございます。
まだまだ素人ですが、応援していただけると幸いです。
これからも、アニメを知らない方でも入りやすい書き方を意識して頑張っていきます。


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