二次創作小説(紙ほか)
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- 救い出す!必ず
- 日時: 2017/12/28 20:38
- 名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)
皆さんこんにちは。白銀です。
皆さんには趣味や特技はありますか?私はダンスが趣味です。ならったことはありません。
学校で全校生徒の前で発表しそのあと、みんなからすごかったねと言われました。
ただの自慢話になってしまいましたね。すみません・・・。
さて、今作は前作『必ず守る秘密』の続きになります。
こちらが初見の方はまず、『必ず守る秘密』よりも前の作品『別れ』をご覧になってください。
ひたすら拷問シーンです。途中で飽きたら戻ってください。
↓どうぞご覧ください。
——ドサッ
銀時が倒れる音だった。心臓に近い位置に強い電流を浴びたのだ。普通の人間であればショック死だ。
もうこれは拷問と呼べるレベルではなかった。ただの早川の日ごろの不満の捌け口にされているようなものだった。
「もう夜もおせぇし、そろそろ終わりにすっかな。こいつの意識も飛んじまったしな。」
早川はそういうと銀時をつないでいた手枷を一時的に外した。支えを失った銀時の体はうつぶせに倒れていく。
「へっ、少しだけ休ませてやる。まだこれからも続くぜ。よろしくな。」
意識をなくしている銀時の耳元でそうつぶやくとあくびを噛み殺しながら部屋を出ていった。
「う・・・・・・」
銀時はかすかに意識を取り戻した。起き上がりたいが体がしびれて動けない。全身びしょぬれで寒い。寒さを防いでくれるものが何もないせいで体が震える。瞼が重い。
(俺・・・・・・何してんだろ・・・とっとと言っちまえば楽になるのに・・・・・・俺は何で・・・)
そんなことをぼんやり考えているとふと土方の言葉を思い出す。
『俺たちが証拠を持ってくるまで何とか持ち堪えてくれ』
確かそんなことを言われたような気がする。土方の沈痛な顔を思い出す。それと同時に、神楽が目に涙をいっぱいにためた顔が浮かんだ。
(新八・・・あいつにちゃんと伝えたかな・・・・・・伝えといてくんなきゃ困るんだけど・・・って俺、なんで赤の他人になったあいつらのこと考えてんだ・・・・・・?)
『もう家族アル!』
頭の中で神楽の声が響いた。
「家族・・・か。俺は、そんなもん・・・・・・」
銀時は新八と神楽のことを考えながら意識を失った。
次の日の朝、銀時は自分の体の熱さで目を覚ました。
(体が・・・熱い・・・)
昨日の水攻めのせいで体が冷え切ってしまい、寒さを防ぐものが何もないところにずっと放置されたままだったので、熱を出してしまったのだ。
「はっ・・・はっ・・・」
呼吸が荒くなる。抑えようとしても逆効果でより呼吸が荒くなるだけだった。
「くる・・・し、い・・・だれ、か・・・・・・」
銀時は何とか声を出して助けを求めるが、誰もやってこない。あの早川でさえなかなか姿を現さなかった。だが早川が姿を現さないのには理由があった。
早川は銀時が来る前に部屋にカメラを何台もセットしていた。そのカメラで苦しんでいる銀時の状態を見て楽しんでいるのだった。
「へへっ、やっぱ予想通りだな。さて、こんな状態の奴をどうするか・・・」
早川が次の拷問の手段を考えていると、早川の上司にあたる仙田が入ってきた。
「よぉ、早川。どうだ?吐いたか?」
「いえ、まだ知らないの一点張りで、何も話そうとしません。」
「そうか、まァまだ2日目だからな。そんなに焦らなくてもいいぞ。」
「はい。」
「じゃあ、頑張れよ。俺はちょっと直接そいつの様子を見てくる。」
「お気をつけて。」
「おう。」
仙田が部屋を出ていった直後早川は近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばした。
「ったく、あの野郎。何様のつもりだよ。ぺっ。」
そういうと床につばを吐きだした早川はカメラ越しに部屋の中へ入ってきた仙田を睨みつけた。
銀時は朦朧とする意識の中で扉が開く音を聞いた。
「手枷が外れてんのに逃げないのか?」
誰だか知らないやつが銀時に話しかけてきた。
「はっ・・・はっ・・・うる、せぇな・・・」
「ん?どうした、苦しそうだぞ。」
そういうと仙田は銀時に近づいてきた。そして銀時を仰向けにすると、銀時の額に手を置いた。
「ふ〜ん、熱があるな。何だ、あいつに水攻めでもされたか?」
びしょぬれの服を見ながら仙田は聞いてきた。
「見りゃ・・・わかる、だろ・・・それより・・・ここ、から・・・早く、だせ・・・・・・」
「いくら熱があるとはいえそんなことはできねぇなぁ。お前さんがとっととはいちまえば、俺たちはすぐにでもお前を病院に運んでやるんだけどよ。お前が言うのを拒めば拒むほど、自分の寿命を縮めることになるんだぜ?ただの風邪でもなめちゃいけねぇよ。重症化すればするほど命にかかわるんだからな。俺たちだってお前を死なせたいわけじゃない。ちゃんと話してくれれば適切な処置をする。だが話してくれなきゃ、どうしようもない。まぁ、そこらへんのこと考えてくれよ。」
それだけ言うと仙田は部屋を出て行ってしまった。
「く、そっ・・・・・・どうすりゃ・・・」
どうすればいいのか、と銀時がつぶやこうとしたその時、
「お前は言っちまえばいいんだよ。」
早川が部屋に入ってきた。早川の手には何かの薬のようなものが握らされていた。
「へっ・・・知りもしないこと・・・・・・言える、わけないだろ・・・」
「強がりはよせ。見苦しいぞ。」
そういうと早川は銀時を壁に寄り掛からせた。そして銀時の顔をグイッと持ち上げ、無理やり口をこじ開け薬をねじ込んだ。
上を向いているせいで飲みたくもない薬が体の中へ入ってしまった。
「これ、は・・・」
「解熱剤だ。こんなところで死なれたら問題だからな。病院には連れてけねぇが、これであとは自分の気合で治せ。」
即効性の強い薬らしい。あっという間に銀時の体の熱が消えた。逃げようと考えた銀時だったが、あの電気コードのせいでまだ体のしびれがとれず思うように動けず結局また手枷をつけられてしまった。
「残念。にがさねぇよ。」
銀時は膝立ちの状態にさせられた。
「さて、副作用も出てくるころかな。」
「副作用?そいつは一体・・・」
「自分の体で確かめな。」
そういうや否や早川は銀時の腹をけり上げた。
「ぐっああ・・・!!!」
昨日と同じぐらいのけりのはずだったがそれは銀時にとってはあの時よりも何倍も強いけりのように感じた。
痛みの限界を超えた苦痛のせいで視界がかすむ。
「て、めぇ・・・げほっげほっ・・・何した・・・・・・」
銀時が早川を睨みつけながら聞いた。
「言っただろ、副作用だって。さっきのませた薬は、熱を下げる代わりに痛みを何倍にも増幅させる薬だ。俺が働いているところで拷問専用に作られた薬だ。どうだ?痛いか?苦しいか?」
答える間を与えず早川が、今度は銀時を殴りつけた。何度も殴り続けたせいで額が切れてしまい銀時の頭から血が流れる。早川は銀時の血を指ですくいなめた。
「気持ち、悪ぃ・・・趣味してんな・・・人の、血を舐める、なんざ・・・」
「これだけの苦痛を与えてまだ喋れるのか。感心だな。さすが攘夷志士伝説の白夜叉だな。」
「証拠は?」
「何っ?」
「証拠はあるのか、って・・・聞いてんだよ・・・」
早川は先ほどの自分の言動を悔いた。白夜叉の名を出さなければ痛いところを突かれることはなかった。
(くそっ・・・こうなったら・・・殺すか?)
早川は今度は先ほどよりも強く銀時をけり上げた。何倍にも増幅させた痛みはあっという間に銀時に意識を奪い去った。
「がっ・・・・・・」
「さて、どうするか。」
銀時はどうなるのか!?
続く
あとがき
まだ続きます。なんか中途半端な終わらせ方ですみません・・・
タイトルと内容が一致させられませんでした、ごめんなさい。
次回は土方さんたちが自分たちのある言葉を理由に拷問部屋に押し寄せるところを描いていきたいと思います。
では次回『奪還』お楽しみに。
コメント待ってま〜す。