二次創作小説(紙ほか)
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- 東方新縁会
- 日時: 2018/01/27 09:19
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
幻想郷に住まう外来人の青年を中心に取り巻く最初の物語。
彼の過去を取り巻く二つ目の物語。
彼の本来の力にまつわる三つ目の物語。
firstperiod >>01-08
secondperiod >>09-
thirdperiod
- Re: 東方新縁会 ( No.6 )
- 日時: 2018/01/26 22:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
陸枚目 決める未来
「そんな嘘でしょ!?」
「私のくせに頭が回らないのね。貴方は私同然でしょ?
なら力も互角に決まってる、いくらやったところで相殺されるだけよ」
アリスの方に意識が反れているうちに魔理沙と響樹がアリス(嫉妬)の
背後に回る。
「「“恋符「マスタースパーク」”」」
二人のレーザーがアリス(嫉妬)を確実にとらえた。
「そんなに協力でも当たらないと意味はないわ!」
「当たらなくても目くらまし程度にはなるだろうよ!なぁ?」
無意識だろうか魔力を纏った彩月がアリス(嫉妬)の背後に
回り攻撃を加えた。
「そ、んな!私は貴方のために!」
「俺のことを心配してくれることは嬉しいさ。だから今から
その未来を変えてやる」
消えていくアリス(嫉妬)に向けて笑顔でそういった。
■
その戦いが終わり紫は全員の前に現れた。
「…彩月、貴方には命蓮寺で魔力の使い方を覚えてもらうわ」
「魔力?さっき纏った奴か」
紫は頷く。
恐らく未来で死んだ死因はこれにあったのだろう。
魔力が暴走した、というところだろうか?
- Re: 東方新縁会 ( No.7 )
- 日時: 2018/01/27 08:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
漆枚目 その日の裏
未来の幻想郷、結界は無事のようだがひどい状態になっていた。
「荒れ地ね…結界が無事ということは霊夢たちは生きているようだけど」
紫は博麗神社へと足を踏み入れた。
「あら。わざわざここまで来てくれたのね過去の私?」
「貴方から来てくれても良かったのに…未来の私?」
二人の紫が出会った。
博麗神社の中へ入るが霊夢と勾時の姿は見当たらない。
「…あの二人は今、マヨヒガで回復を待っているわ」
「…なるほど、何者かと戦ったのね?」
未来の紫は頷く。
少し寂しそうな、困り果てたような顔。
「アリスの身体は彼女の自宅にあるわ。貴方の幻想郷で異変を起こして
いるのはアリスの嫉妬や後悔などの気持ち、その理由はただ一つ…
彩月の死、それだけよ」
「彼が!?一体、何が原因なの!?」
「彼には桁外れの魔力がある。だけど彼はその魔力を扱いきれず
暴走させてしまった。それと同時に彼の能力
『巻き戻す程度の能力』が暴走し、このざま…だから幽々子の能力で
彼を殺してしまった。そのためアリスの気持ちは自我を持ち
動き始め霊夢たちを攻撃した、霊夢は軽傷で済んだけどね…」
「霊夢が軽傷、ね…勾時の性格からして霊夢に何か起きたときは
何が何でも駆けつける、勾時は重傷を負ったのよね?
なら彼が魔力を扱えるようになれば危機は回避できる、という
ことね」
未来の紫は頷き、空を見上げる。
赤紫色の空が今も広がっていた。
「頼んだわよ、過去の貴方なら貴方達ならこの未来を変えることは
簡単だから…」
- Re: 東方新縁会 ( No.8 )
- 日時: 2018/01/27 09:18
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
捌枚目 約束の告白
「アリス!」
「彩月?どうしたの?私に何かあるの?」
「俺…アリスのこと大切にするから!」
その直後、祝福するように花火が夜空に輝いた。
「っ!えぇ、約束よ彩月」
アリスはそっと彩月の右手を両手で握り笑顔で約束した。
■
「彼は暴走なんてしないわ。彼女という宝物と出会いそして
幻想郷という新たな場所ができたもの、ねぇそう思うでしょう?
私たちの故郷、幻想郷」
紫は空に咲いた花に目を向けた。
弾幕とは違う原風景ともいえるような輝きに幻想郷は照らされた。
きっと何があっても…ここは変わらない。
どんな強敵が現れても、どんな災厄が降り注いでも彼らがいる限り
ここが壊れることはないだろう。
それはここを作った一人である私が保証するわ。
- Re: 東方新縁会 ( No.9 )
- 日時: 2018/01/27 11:05
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
№1 月と太陽
幻想郷の上空は真っ暗だ。
ついさっきまで太陽が昇っていたが今は三日月が昇っている。
「最近はおかしなことばかりね。今は午後一時のはずだけど…」
部屋の中にある時計に目を向ける。
日が落ちるのが早いと言えどこの速さは異常、冬至でもないし…。
■
彩月は一人の女と対峙していた。
「まさか本当に一人で来てくれるとは思ってもなかったわ」
「…アンタのその口調、俺のことを知ってるみたいだが俺は
知らないぞ?」
彼女は一瞬驚きを見せた。
「まぁいいわ、貴方が罠にかかってくれたし…」
彼女が指を鳴らすと彩月の周りに結界が現れ彩月は別の
どこかに飛ばされた。
彼女もその場から消え去った。
「あやややややっ!これは急いで皆さんに伝えないと!」
烏天狗の文も写真をチェックし、トップスピードで博麗神社へ
急いだ。
その話はアリス、魔理沙、霊夢たちに伝わった。
「どこかに、ねー…アンタでも分からないんじゃ厄介ね」
「あ、でもですね。八坂加奈子さんや洩矢諏訪子さんと同じような
神力を感じました、あの二人を超えていましたし恐らく
あの神かと思います…」
霊夢は顎に手を当てる。
「(まさか太陽神…天照大御神!?)」
- Re: 東方新縁会 ( No.10 )
- 日時: 2018/01/27 21:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
№2 空白の記憶
「天…照?そんなだが…なんでアンタみたいな神が?」
「私が頼まれたのは貴方をここに連れてくることだけ、ただそうね
貴方は人間の身体に魂を入れた作られた存在よ」
造られた、なら元々人間ではない別の種族であるということだ。
だが何の種族だ?答えはなんとなくだが分かっていた。
「じゃあ俺は何かの神だったのか?」
俯いたまま呟いた。
「あら分かってるじゃない。そう貴方は神、知りたいのなら自分の
能力で調べてみなさいな」
■
幻想郷には新たな仲間、光永 未緒(こうながみお)そして
未来から来たというユズとリア、外の世界から来た風上 麗花が訪れ作戦会議をしていた。
「はぁ?二つの異変が合わさっている?」
「そういうこと。それも面倒な人が…」
「それがさっき言ってた神様か…で麗花の能力で干渉し中に入るってことか…」
「そういうことです。さぁ早く行きましょう、急がないと大変な
事になりますし…」
全員が立ち上がりついに戦いが幕を開ける。
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