二次創作小説(紙ほか)

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鏡音リンレン 同じ学校の同じあの子
日時: 2018/02/06 22:28
名前: REN-REN (ID: yhkbI.2W)

リンレン可愛い!
2人の小説が書きたくて、調子に乗って書きました。

⚠注意!⚠
・今回のリンレンは双子ではなく、同じ学校の同級生設定
(←設定って言うな!)です。苦手な方はバックを要請します。
・Youtubeのリンレン動画が好きなだけですので、所々間違いが
あるかもしれません。それでも良ければお進みください。

>>1

「ふふ〜ん、なかなかじゃん!」
私は、全身鏡に映る自分の制服姿を見ながら頷いた。
憧れだった制服の、ブレザー。スカート。リボン。ローファー。
何もかも可愛くて、ついついベタ褒めしてしまいそうになる。
「リン〜。用意できたの?」
階段の向こうから、お母さんの声が聞こえた。
「はーい、行ってきます!」
真新しいカバンを肩にかけて、家を飛び出した。
暖かい春の香り。柔らかく舞い散る桜。
中学生になった私を祝福してくれるみたいで、すごく嬉しい。
見慣れた&歩き慣れた、小学生からの通学路を通って行く。
しばらく歩いていると、中学校が見えてきた。

「ねえママ、あたしドコ?」
「あ、一緒だよ!やったー!」
昇降口は、新入生やその親御さんで溢れ返り、ざわついている。
知らない人を掻き分けて、クラス発表のボードに目を向けた。
クルクルと目線を動かし、名前を探す。

『鏡音リン』

「あ・・・!」
私の名前は、3組のボードに書いてあった。
ずいぶん時間がかかったので、それで満足して校内に進んだ。
おかげで、私は気が付かなかった。
この後起こる、ちょっとした出来事の切っ掛けに。

長々とした入学式がようやく終わり、各クラスでの
学活の時間になった。
新しいクラスの恒例行事、『自己紹介』が始まった。
自分の好きな物とか、将来の夢とか、出身の小学校とか、
とにかく情報を一まとめにして話す。
少しずつ順番制で進んで行き、ついに私の出番が来た。
椅子を引き、机を両手で押して立ち上がる。
「えーっと・・・初めまして、鏡音リンです。」
春風になびいた白色のリボンと金色の髪を押さえ、口を開く。
「好きな物は甘い物で、特に・・・チョコレート?が、好きです。
あと、趣味は歌う事です。」
そう。実は私は、歌が子供の頃から大好き。
歌詞に感情を込めて歌うと、気分は歌の中の主人公。
嬉しかったり、悲しかったり、気持ちがコロコロ変わるから、
すごくワクワクするんだ。
「中学校生活が楽しみです。3年間よろしくお願いします。」
礼をして座ると、まばらな拍手が聞こえた。
「じゃあ次、鏡音君・・・って、あら?このクラスは
鏡音さんが2人いるのね。まあ、偶然。」
先生の言葉に、チラッと後ろを振り返る。
私は、思わず目を見開いた。
『鏡音君』と呼ばれた男の子は、私と容姿が似ていた。
髪は同じ金色で、くせ毛なのかハネている。
眼球の色も、形も一緒。
唯一の違いといえば、私より少し長い髪を束ねているぐらい。
とんでもなく似ていて、まるで双子みたいだ。
驚きを隠し切れない私をよそに、鏡音君は立ち上がった。
「鏡音レンです。チビの頃から、意外と歌うのが好きです。
作曲とかも時々します。よろしくお願いします。」
趣味まで一緒!?ここまで共通点がありすぎると、
もはや偶然じゃなく、運命みたい・・・。
先生はクスッと微笑み、言った。
「ふふっ。ややこしいわねえ、リンさんとレン君で
名前も似てて。先生、読み間違えちゃいそうだわ。」
うーん・・・何か納得できないけど、とりあえず!
私は再び、鏡音君・・・ああもう、ややこしい!
レン君の方を振り向いて言う。
「すごい偶然だね〜!レン君・・・って呼んで良い?
私、リンね。よろしくね!」
なるべくフレンドリーに話し掛けたつもりだけど、
レン君は目線を反らしてしまった。
失敗だったかな。まあ、良いや。
ちょっとずつ仲良くなれば、どうにかなる話だから。

こうして、双子じゃないのに双子みたいな、そっくりな
私達の学校生活は始まったんだ。

いかがでしたか?リンレンちゃんの可愛さが表れるよう
努力しますので、どうぞよろしくお願いします♫

Re: 鏡音リンレン 同じ学校の同じあの子 ( No.1 )
日時: 2018/02/12 13:29
名前: REN-REN (ID: yhkbI.2W)

ksgr地獄の刑が可愛くて、1日に2回以上は聴いています。
遅くなりましたが続きです、どうぞ!

昨日の入学式。名前は似ていて、顔も似ている。
髪色なんか、もうソックリ!なクラスメイト、
『鏡音レン』君に出会った私、鏡音リン。
会話1発目からそっけなくされちゃった私だけど、
これぐらい序の口!まだまだ諦めないよ!
さあて、とりあえず学校に行きますか。
学校に行かなきゃレン君に会えないもんね、うんうん。
と、いつもの通学路を歩いていると、
見覚えのあるピョンピョンしたくせ毛が見えた。
青色を示していた横断歩道を突っ切り、その子に駆け寄る。
「おはよー、偶然だね!」
その子・・・レン君は、私の声に気付くなり、
面倒臭そうに振り向いた。
うーん、やっぱりウザがられてるなあ、私。
「・・・はあ。何でございますか。」
レン君の声に、全く感情が込もっていない。
なんか納得いかなくて、思わず口を出す。
「もう!挨拶ぐらい、しっかりしないとダメだよ?
人として当然の事なんだから!」
叱咤されると、レン君は足早に歩いて行った。
負けじと歩き、レン君と付かず離れずの距離を取った。
「レン君!駅前のカフェ、新商品が出たの知ってる?
CMでもあった、あのスムージーね。初めて飲んだけど、
甘酸っぱくて美味しくて!感激しちゃったの。」
溜め込んだ話題を、一気にポンポンと話す。
レン君は言葉すら発さなかったものの、
わりと静かに聞いていてくれた。
ただ、ついに話題が無くなって、沈黙になってしまった。
どうにか場を繋ごうと、ある歌を小声で口ずさむ。
この世の誰より美人で、歌が上手で、誰より尊敬する
『初音ミク』先輩の歌、『悪役にキスシーンを』だ。
やっぱり黙っていたレン君だったけど、ある地点で急に
こちらを向いた。それはもういきなりだったから、私は
「わあ!」と驚いて声が出た。
「なっ、何っ?レン君っ。」
ドキドキする心臓をさすりながら、レン君に尋ねる。
「それ・・・初音先輩の歌だろ?俺も知ってる!」
そう言ったレン君の碧眼は、爛々と輝いていた。
「すげーよな!明るい感じの初音先輩が、まさかあんな
切ないラブソングを歌うなんて!予想外っちゅーか、
ああいう一面も演じられるんだなーって!」
え、ええ?何これ。レン君が、レン君じゃないみたい。
硬派なレン君はどこへやら。なんか、拍子抜けしてしまう。
でも・・・。
「MV観て思ったよ、あの感じは初音先輩にしか出来ない
特別っぽさがあるって!感動の一言だよ・・・。」
興奮の絶頂にあったレン君は、自分のキャラが
壊れていたのにようやく気が付き、口数が急激に減った。
そして、右手で右耳を触ったかと思うと、
左手で目元を隠してうつむいた。
「今の俺、メチャクチャうるさかったじゃん・・・。
ダサ・・・すっげ恥ずかし・・・。」
見るとレン君は、リンゴみたいに顔が真っ赤だった。
私は、思わせぶりな笑みを浮かべて言った。
「えー、意外だったなあ、レン君の一面。
どうしようかな〜。レン君、私に冷たかったからな〜。
今みたいな感じがあるの、みんなに言おうかな〜。」
「うわ、やめろ!それだけは!絶対に!」
あはは・・・レン君ったら、必死。語彙力皆無じゃん。
よし、これなら言っても大丈夫でしょ!
「じゃあ、ちょっと聞いて?レン君が私と、
『友達』として仲良くしてくれるんだったら許すよ!」
レン君の表情が歪んだ。きっと、『面倒臭い』感情と
『どうしよう』感情が混ざったんだろう。
私は小さく肩をすくめてから、
レン君に手の平を差し出す。

「私、鏡音リン!リンで良いよ。私と友達になろ!」

頭を抱えたレン君は、力なく苦笑した。
「・・・完敗。もう足掻きようがないな。
それから、冷たくしてゴメンな。ええと・・・。」
レン君は、私の手を握り返して言った。

「・・・分かった。俺も『レン君』じゃなくて、
普通にレンって呼び捨てで良いよ。
これから『友達』としてよろしくな、リン!」


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