二次創作小説(紙ほか)
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- 暗殺教室 殺し屋の時間
- 日時: 2018/02/08 18:15
- 名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)
皆さんこんにちは。白銀です。
今作は、もしかしたらまた長編になるかもしれません。
その時はとことん付き合ってください。
詩織が出てきます。妄想です。苦手な方はここで退室してください。
↓どうぞご覧ください。
「ふぅ、これで今日の仕事はおしまいっと」
職員室で仕事をしていた詩織が伸びをした。すると、向かいでパソコンに向かっていた烏間が、
「終わったのか。なら先に帰っていてくれ。俺はまだ終わりそうもないんでな」
「わかった、すぐに終わらせて帰ってきてよ」
そういうと詩織は刀をもって学校から出た。
詩織は殺し屋なので人目を避ける。だからよく路地裏などを通る。その日も同様だった。
だがこの日は違った。
「君はあの時の子だね?」
突然呼びかけられた。気配を全く感じなかった。それにあの時・・・おそらく詩織の家族が殺された日のことだろう。
「誰だ?名を名乗れ」
「名乗る必要もない。私は君が今まで一度も言ってこなかったことを知っている・・・・・・朝ぼらけ宇治の川霧絶え絶えにあらわれわたる瀬々のあじろぎ」
「!!!・・・・・・お前、あの時の」
「ああ、久しぶりだな。詩織ちゃん。いや、今は夜叉と名乗っていたか」
「俺に何の用だ。いまさら俺を殺しにでも来たのか」
「そんなことはしないよ。俺は君に殺されに来たんだ。君は殺し屋として十分名が知れ渡っている。そんな君に殺されれば俺の名も知れ渡る。君も俺を殺したいんだろう?そのためにこの真っ黒な世界に入ったんだろ」
そいつの言うとおりだった。詩織は家族の復讐のためにここまでやってきた。自分が殺したい相手が目の前にいる。だが本当に素直に殺されてくれるのか。それが気になった。
「なぜ今俺に会いに?」
「だから、君に殺されに」
「・・・そうか、だったら・・・・・・!」
詩織は刀を抜き一瞬でそいつの懐に飛び込んだ。だが、
「俺は君に殺されに来た。だがただで殺される気は全くない。だから俺と勝負だ」
男はそう言うと詩織の刀をひらりとかわし距離を取った。詩織は刀を構え、いつでも戦いができるように準備をしていた。
「さてここで質問だ。君は俺を殺す。その後は?どうするつもりなんだ?このまま殺し屋を続けるのか?」
詩織は何も答えられなかった。今までそんなことを考えもしなかった。男を殺したそのあと、詩織はどうするのか。詩織はそのことに一瞬気を取られた。その隙を見逃さなかった男は今度は逆に詩織の懐に飛び込んだ。詩織は慌てて体の目の前で腕を組み防御するが防御しきれず吹っ飛ぶ。
「くっ・・・・・・」
たった一撃で詩織の腕は使えなくなっていた。男の蹴りで腕が完全にマヒしていた。
(この状態じゃ、俺のほうが殺される。腕は使い物にならない・・・・・・本当ならここで標的を逃したくはないが、いったん退くしかないか)
そう思うと詩織は警戒しながら男から逃げた。男は追わなかった。
「ひとまず逃げたか。まぁいい、すぐにまた俺たちは会うことになる。それまでの間、俺のことを片時も忘れずにいてくれよ。かわいいかわいい、詩織ちゃん」
続く
あとがき
今回はここで終わりです。ついに詩織の宿敵が現れました。
自分で名乗る必要はないって書いちゃったんですけど、やっぱり名前がないと不便ですね。どうしましょう・・・・・・
さて次回は再び男が出てきます。次の時までには何とか名前を考えておきたいと思っています。
それでは次回、お楽しみに。